JP2977560B2

JP2977560B2 - 自動販売機

Info

Publication number: JP2977560B2
Application number: JP63246620A
Authority: JP
Inventors: 靖夫内川
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1988-09-29
Filing date: 1988-09-29
Publication date: 1999-11-15
Anticipated expiration: 2014-11-15
Also published as: JPH0293788A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、本体ケースの前面壁の上下中間位置に、開
閉自在な扉を備えた商品排出室を設けるとともに、前記
本体ケース内には、缶入り飲料やビン入り飲料等の商品
の収納部と、この収納部から取出された商品を商品排出
室にまで昇降搬送する商品昇降搬送機構とを設けてある
自動販売機に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の自動販売機では、前記収納部から取出
された商品を前記商品昇降搬送機構にて商品排出室まで
昇降搬送するから、商品排出室の対地高さを、購入者が
腰をかがめることなく商品を取り出すことができる高さ
位置に設定することができ、例えば、本体ケースの前面
壁の下部に、開閉自在な扉を備えた商品排出室を設ける
とともに、前記本体ケース内には、缶入り飲料やビン入
り飲料等の商品の収納部と、この収納部から取出された
商品をそれの自重により商品排出室にまで滑降搬送する
シュートとを設けてある自動販売機のように、商品排出
室の対地高さが低いため、購入者が腰をかがめながら商
品を取り出さなければならないものに比して、商品排出
室内から商品の取出しを楽な姿勢で行うことができる利
点がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、前記従来の自動販売機では、商品排出室の対
地高さを高さ位置に設定すると、自動販売機の制御装置
等の電装部を、スペース的に余裕のある商品排出室の下
方に配置することになるが、商品排出室の壁部に付着し
た結露水や、商品排出室の底壁に滴下した商品の結露水
が商品排出室から流下したり、或いは、強風雨時に、そ
の風水圧により商品排出室と扉との間に形成される隙間
を通して商品排出室内に侵入する雨水や、商品排出室か
ら商品を取り出す際の扉の開放に伴って商品排出室内に
吹き込んだ雨水が商品排出室から流下して、商品排出室
の下方に位置する電装部を濡らしたり、或いは、流下し
た後の水が蒸発して本体ケース内の湿度が高まり、本体
ケース内の電装部や商品昇降搬送機構等の装置類に弊害
をもたらす虞れがある。

本発明の目的は、商品排出室内からの商品の取出しを
楽な姿勢で行えるものでありながらも、本体ケース内の
装置類が商品排出室から流下した水により弊害を受け難
い自動販売機を提供する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は、本体ケースの前面壁の上下中間位置
に、開閉自在な扉を備えた商品排出室を設けるととも
に、前記本体ケース内には、商品の収納部と、この収納
部から取出された商品を前記商品排出室にまで昇降搬送
する商品昇降搬送機構とを設けてある自動販売機であっ
て、前記商品排出室の下方に、該商品排出室から流下す
る水を受け止める回収部を、それの側端部が商品排出室
の側端よりも張り出す状態で設け、この回収部の底壁の
うち、商品排出室よりも張り出した部位には、回収され
た水を本体ケース外に流動案内する排水ホースを接続し
てある点にあり、その作用、及び効果は次の通りであ
る。

〔作用〕

前記収納部から取出された商品を商品昇降搬送機構に
て商品排出室まで昇降搬送するから、商品排出室の対地
高さを、購入者が腰をかがめることなく商品を取り出す
ことができる高さ位置に自由に設定することができる。

しかも、商品排出室の壁部に付着した結露水や、商品
排出室の底壁に滴下した商品の結露水が商品排出室から
流下したり、或いは、商品排出室内に侵入した雨水が商
品排出室から流下しても、この流下した水を商品排出室
の下方に設けられた回収部で受け止め、排水ホースにて
本体ケース外に流動案内するので、回収部よりも下方に
電装部が配置されていても、商品排出室から流下した水
がこの電装部を濡らすことは無く、しかも、商品排出室
から流下した水が蒸発して、本体ケース内の湿度を不必
要に高めることを抑制することができる。

又、回収部の側端部を商品排出室の側端より張り出す
状態で設けてあるので、商品排出室から商品を取り出す
際の扉の開放時に、商品排出室内に吹き込んだ雨水が、
強風によって商品排出室の側端縁から外方に向かって放
物線状に滴下することがあっても、その滴下する水を良
好に受け止めることができ、しかも、排水ホースを回収
部の底壁のうち、商品排出室よりも張り出した部位に接
続してあるから、排水ホースの入口部が商品排出室の側
脇の空間を通して上方に露出することとなり、この排水
ホースの入口部での詰まりの点検や掃除を容易に行うこ
とができる。

〔発明の効果〕

従って、商品排出室内からの商品の取出しを楽な姿勢
で行えるものでありながらも、結露水や商品排出室に侵
入した雨水等の水がこの商品排出室から流下しても、回
収部で回収されて本体ケース外に排水されるから、本体
ケース内の装置類が商品排出室から流下した水により弊
害を受け難い。

しかも、強風雨時においても、上記効果を発揮するこ
とができるとともに、回収部の排水ホース接続部の詰ま
りの点検や掃除を、迅速かつ容易に行うことができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第５図には缶入り飲料やビン入り飲料等の商品（１）
を販売する自動販売機が表され、この自動販売機では、
多数の商品（１）…を収納する収納棚（２）が上下複数
段に配置されると共に、夫々の収納棚（２）に設けられ
たコンベア（３）によって送り出される商品（１）を受
け止めて、自動販売機の本体ケース（４）の前面壁（4
a）の上下中間位置の所定の対地高さレベルに配置され
た商品排出室（Ａ）にまで上下方向に昇降搬送し、か
つ、商品（１）を商品排出室（Ａ）に送り込む商品昇降
搬送機構であるエレベータ機構（Ｂ）を、前記本体ケー
ス（４）の内部に有して構成されている。

第４図及び第５図に示すように、エレベータ機構
（Ｂ）は収納棚（２）からの商品（１）を載置して昇降
するため、側方、及び前方に開放する箱体（５）と、こ
の箱体（５）設けられたローラ（６）を案内するよう縦
長姿勢に配置されたガイドレール（７）と、箱体（５）
を昇降するため電動モータ（図示せず）によって駆動さ
れる無端チェーン（８）と、無端チェーン（８）と箱体
（５）とを連結するブラケット（９）と、箱体（５）の
案内ローラ（10）を案内することで箱体（５）の姿勢を
設定する姿勢レール（11）とを有して成り、箱体（５）
が商品排出室（Ａ）の後方位置に達すると、姿勢レール
（11）の屈曲部（11a）の案内によって箱体（５）が第
４図に示す如く前傾して、商品（１）を自重で送り出す
ように構成されている。

第１図乃至第３図に示すように、商品排出室（Ａ）
は、天井部、底部、左右側部の４つの壁部（12）を有す
ると共に、前面側にはヒンジ（13）によって開閉操作で
きる透明樹脂製の扉（14）を有し、後面側にはエレベー
タ機構（Ｂ）からの商品送り込み時にのみ開放を許す左
右一対の防盗扉（15）を有している。

尚、この防盗扉（15）を閉じ状態にロックするため、
商品排出室（Ａ）の天井部、底部夫々の外面側には、防
盗扉（15），（15）と一体移動する接当片（16）、接当
片（16）の移動を阻止するため操作軸（17）に設けられ
た規制部材（18）夫々が設けられ、右側部にはロックの
設定及び解除をリンク機構（19）を介して行う電磁ソレ
ノイド（20）が設けられている。

第１図に示すように、ケース本体（４）の前面壁（4
a）の内面には、商品排出室（Ａ）の下方に位置させ
て、商品（１）を取り出すための一連の制御を行うため
の制御装置（21）が設けられ、更に、商品排出室（Ａ）
の下方には商品排出室（Ａ）からの漏水が制御装置（2
1）等、本体ケース（４）の内部の装置類を傷めないよ
う、漏水を受け止める、トレー状の回収部（22）が設け
られている。

尚、この回収部（22）は水平方向の寸法を、商品排出
室（Ａ）の水平方向の寸法より大きく設定してあり、回
収部（22）の側端部（22a）が商品排出室（Ａ）の側端
より張り出す状態で配置することによって、確実に漏水
を回収し、かつ、回収された漏水を本体ケース（４）外
に流動案内する排水ホース（23）を介して本体ケース外
に流し出すように構成されている。

因に、前記排水ホース（23）は、回収部（22）の底壁
のうち、商品排出室（Ａ）よりも張り出した部位に接続
されているとともに、回収部（22）は、その取付片（2
4）にビス（25）を挿通して商品排出室（Ａ）に取付け
てあり、回収部（22）に傷みや排水系の詰まりを生じた
場合等には容易に回収部（22）の掃除や回収部（22）そ
のものの取替を行えるようになっている。

〔別実施例〕

本発明は上記実施例以外に例えば、回収部の側縁を立
ち上げて商品排出室の下部と重複するよう構成して良
く、又、回収部からの水を排水ホースを用いずに直接、
ケース本体外に送り出すよう構成する等、様々に実施可
能である。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る自動販売機の実施例を示し、第１図
は商品排出室及び回収部の側面図、第２図は回収部等を
表す縦断正面図、第３図は商品排出室の平面図、第４図
は商品排出室への商品の送り込みを表す側面図、第５図
は自動販売機の概略を表す正面図である。（１）……商品、（２）……収納部、（４）……本体ケ
ース、（4a）……前面壁、（14）……扉、（22）……回
収部、（22a）……側端部、（23）……排水ホース、
（Ａ）……商品排出室、（Ｂ）……商品昇降搬送機構。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】本体ケース（４）の前面壁（4a）の上下中
間位置に、開閉自在な扉（14）を備えた商品排出室
（Ａ）を設けるとともに、前記本体ケース（４）内に
は、商品（１）の収納部（２）と、この収納部（２）か
ら取出された商品（１）を前記商品排出室（Ａ）にまで
昇降搬送する商品昇降搬送機構（Ｂ）とを設けてある自
動販売機であって、前記商品排出室（Ａ）の下方に、該
商品排出室（Ａ）から流下する水を受け止める回収部
（22）を、それの側端部（22a）が商品排出室（Ａ）の
側端よりも張り出す状態で設け、この回収部（22）の底
壁のうち、商品排出室（Ａ）よりも張り出した部位に
は、回収された水を本体ケース（４）外に流動案内する
排水ホース（23）を接続してある自動販売機。