JP2975517B2 - 架橋型カチオン性/両イオン性デンプンを利用する製紙法 - Google Patents

架橋型カチオン性/両イオン性デンプンを利用する製紙法

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JP2975517B2 JP5323914A JP32391493A JP2975517B2 JP 2975517 B2 JP2975517 B2 JP 2975517B2 JP 5323914 A JP5323914 A JP 5323914A JP 32391493 A JP32391493 A JP 32391493A JP 2975517 B2 JP2975517 B2 JP 2975517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ウェットエンド添加物として、
特定の架橋型、カチオン性又は両イオン性ジェット加熱
デンプンを利用する、酸性又はアルカリ性システムにお
ける改良製紙方法に関する。
【0002】本明細書で用いている「紙」なる語は、天
然起源、合成体、例えばポリアミド類、ポリエステル
類、レーヨン及びポリアクリル系樹脂、並びに鉱物ファ
イバー、例えばアスベスト類及びガラスに由来しうる繊
維状セルロース系材料より成るシート状物品及び成形製
品を含んでいる。更に、セルロース系材料と合成材料と
の組合せより成る紙も本発明において有用である。段ボ
ールも「紙」なる語の範囲に含まれる。
【0003】製紙とは、周知の通り、スクリーン又は類
似の設備上にパルプ又は木材セルロース系ファイバー
(これは一定レベルのファイバー水和となるように叩解
又は精砕され、そしてそれに様々な機能性添加物が付加
されていてよい)の水性スラリーを、水が排除されるよ
うに導入するプロセスであり、これによって団結し合っ
たファイバーのシートが形成され、これは加圧及び乾燥
することによってドライロール又はシート形態へと加工
されうる。2通りのよく知られた製紙作業は、最も一般
的な長網抄紙機及び円網抄紙機を包括する。長網抄紙及
びマルチ円網抄紙運転、並びにその他の機械での運転に
おいて、製紙に典型的な通り、機械に供給又は仕込まれ
るのは、いわゆる「ウェットエンド」システムより供給
されるパルプファイバーの水性スラリー又は水懸濁物で
ある。ウェットエンドの中で、パルプはその他の添加物
と一緒に水性スラリーの中で混合され、そして機械的及
びその他の作業、例えば叩解及び精砕に付されて最終シ
ートのファイバー間結合及びその他の物理的性質が高め
られている。パルプファイバーと一緒に一般に導入され
る添加物は顔料、例えば二酸化チタン、鉱物充填材、例
えば粘土及び炭酸カルシウム、並びに高い輝度、濁度、
滑らかさ、インクの受容性、難燃性、耐水性、かさ高
さ、等のような特徴をもたらすために紙に導入されるそ
の他の物質である。
【0004】デンプンは製紙産業において長い間利用さ
れており、そして事実、紙の中で2番に容量の多い原材
料である。デンプンは製紙に必要な最も重要な2つの事
項、即ち、強さの向上及びワイヤー上での高められた排
水性を担う。未改良及び改良タイプの両方が利用されて
いる。しかしながら、糊付剤(sizing chem
ical)及びその他の化学品が提供する今日のパルプ
ファーニッシュ(完全紙料)の複雑性に基づき、カチオ
ン性改良デンプンが好ましく、なぜならこれらは抄紙機
ファーニッシュによって高い度合いで保持されるからで
ある。
【0005】紙産業において様々なカチオン性デンプン
が知られ、且つ、利用されており、第三アミノ及び第四
アンモニウムデンプンエーテルが最も商業的に重要な誘
導体である。これら及びその他のカチオン性デンプン、
並びにそれらを製造するための方法はD.B.Sola
rek,Modified Starches:Pro
perties and Uses、第8章、頁113
−129,1986の「Cationic Starc
hes」に記述されている。
【0006】架橋はデンプン組織及び粘性特性の両方に
影響することが知られる。これはデンプン粒子が互いに
抱き合うことを強化し、且つ、それに役立つ。単独で、
又はその他のデンプン改質との組合せのいづれかでデン
プンの架橋化が数多くの用途において利用されている
が、これは製紙においてはあまり利用されていない。先
願特許であるC.Paterの米国特許第3,417,
078号(1968年12月17日に承認)は紙の製造
におけるカチオン性デンプンの利用を開示しており、そ
のデンプンは、ジクロロブテンのような架橋剤とも反応
させてある特定のイミダゾリン誘導体である。S.Fr
eyの別の特許公開、EPO 097,371(198
4年1月4日に公開)は糊化していないデンプンの利用
を開示しており、これは製造紙工程においてカチオン化
され、且つ、部分的に架橋化されている。
【0007】最近の2つの特許は製紙工程におけるカチ
オン化/架橋化デンプンの利用を開示している。K.A
ndersonの1992年6月16日に承認された米
国特許第5,122,231号は、改良された製紙方法
を開示しており、それでは、カチオン性デンプンをカチ
オン化の後に架橋しており、次いで高められたデンプン
仕込み容量を供するために製紙システムのウェットエン
ドに加えている。K.Maedaの1990年5月22
日公開の日本国特許明細書第2−133695号は製紙
の方法を開示しており、それでは、特定の、しかしなが
ら広い度合いの架橋性を有するカチオン性架橋型デンプ
ン及びカチオン置換を利用している。
【0008】製紙における架橋型カチオン化デンプンの
一般的な利用が前述のように既に開示されているが、プ
ロセスの有意義な向上を担う能力については実証されて
いない。
【0009】ここで、本発明に従うと、製紙プロセスの
ウェットエンドにおける添加物としての特定の架橋型、
カチオン性又は両イオン性ジェット加熱デンプンの利用
は、有意義であり、且つ、予測できなかった向上したプ
ロセス性能を供することが見い出された。
【0010】より詳しくは、本発明は約4.5以上のpH
を有する紙を作る方法に関し、この方法は、このシステ
ムのウェットエンドに架橋型のカチオン化又は両イオン
性デンプンを加えることを含んで成り、ここでそのデン
プンは、約2〜85%のパーセント下降粘度を有するデ
ンプンを供するよう十分な架橋剤が加えられることによ
って架橋され、そしてここでこの架橋型のカチオン化又
は両イオン性デンプンは過圧のもとで、90〜163℃
(195〜325°F)の温度においてジェット加熱さ
れている。尚、かかるパーセント下降粘度はジェット加
熱に付する前の架橋型デンプンのそれである。
【0011】本発明において用いる架橋型デンプンは、
「Starch Derivatives:Produ
ction and Uses」,M.Rutenbe
rgとD.Solarek,Starch:Chemi
stry and Technology、第X章、頁
324−322,1984に開示されているような数多
くの多価架橋剤により処理されたデンプンを含みうる。
かかる架橋剤には、二価のエーテル化性及び/又はエス
テル化性剤、例えばエピクロロヒドリン、ビス−β−ク
ロロエチルエーテル、二塩基性の有機酸、オキシ塩化
燐、トリメタホスフェート(即ち、アルカリ及びアルカ
リ土類金属塩)、酢酸の線状複合無水物、及び二−又は
三塩基性カルボン酸が含まれる。その他の有用な架橋剤
は次亜塩素酸ナトリウムであり、これは適量及び適当な
pH条件(11以上)で用いられると、架橋型デンプンを
供する。好ましい架橋剤はエピクロロヒドリン、オキシ
塩化燐、アジピン酸−酢酸無水物及びトリメタリン酸ナ
トリウムであり、エピクロロヒドリンが最も極めて好ま
しい。
【0012】本発明の重要な特徴はデンプンが受容する
架橋剤の量、即ち処理量又は架橋の度合いである。処理
したデンプンの特徴を測定するのは困難である。架橋型
デンプンの分子量は測定するのが困難であるばかりでな
く、標準の試験手順の欠落に基づいて様々となる。処理
デンプンに施された架橋の度合いを決定する良い方法の
一つはデンプンの粘度を測定することにある。C.W.
ブラベンダー(Brabender)のビスコアミログ
ラフを用いて架橋型デンプンの粘度を測定することは当
業界に公知である。我々は、向上したプロセス性能を施
すのに必要な架橋剤の量を換算する良い方法は、C.
W.ブラベンダーのビスコアミログラフィーを用いて粘
度を測定し、次いで下記の式:
【数1】 を用いて%下降粘度を決定することであることを見い出
した。
【0013】この式を用いることにより、約2〜85
%、好ましくは約2〜60%、そしてより好ましくは約
5〜50%の%下降粘度を供するのに十分な架橋剤でデ
ンプンを処理したときに製紙における有意義に向上した
性能が供されることが決定された。
【0014】本発明において用いるデンプンは架橋化さ
れる他に、カチオン的又は両イオン的に処理される。デ
ンプンのカチオン化は、例えばSolarekの「Ca
tionic Starcher」前掲及びM.Tes
slerの1978年10月10日に承認された米国特
許第4,119,487号に開示されている、アミノ、
イミノ、アンモニウム、スルホニウム又はホスホニウム
基を含む試薬との公知の化学的反応により供されうる。
かかるカチオン性誘導体には、第一、第二、第三及び第
四アミンを含んで成る窒素含有量と、エーテル又はエス
テル結合のいづれかを介して連結されているスルホニウ
ム及びホスホニウム基を含むものである。好ましい誘導
体は、第三アミノと第四アンモニウムエーテル基を含む
ものである。
【0015】アルカリ性条件のもとでデンプンをジアル
キルアミノアルキルハライドと反応させることを包括す
る、第三アミン基を含むデンプンを調製する一般的な方
法が、C.Caldwellらの1957年11月12
日に承認された米国特許第2,813,093号に記載
されている。その他の方法はD.Solarekらの1
987年1月23日に承認された米国特許第4,67
5,394号に開示されている。第一及び第二アミンの
デンプンは、デンプンをアミノアルキル無水物、アミノ
エポキシドもしくはハライド、又はアルキル基に加えて
アリール基を含む対応の化合物と反応させることによっ
て調製されうる。
【0016】デンプンに第四アンモニウム基を、前記し
た米国特許第2,813,093号に記載のようにデン
プンの第三アミノアルキルエーテルの適当な処理によっ
て導入することができうる。他方、第四アンモニウム基
は、前述した米国特許第4,119,487号に開示さ
れているように、例えば(3−トリメチルアンモニウム
クロリド)−2−ヒドロキシプロピルエーテル置換基を
供するようにエピハロヒドリンと第三アミン又は第三ア
ミン塩との反応生成物による処理によってデンプンに直
接導入することができうる。前述の特許、即ち、487
号及び394号は引用することで本明細書に組入れる。
【0017】カチオン系スルホニウム誘導体の調製は、
M.Rutenbergらの1961年6月に承認され
た米国特許第2,989,520号に記載されており、
そして本質的には、水性アルカリ媒体中のデンプンと、
ベーターハロゲノアルキルスルホニウム塩、ビニルスル
ホニウム塩、又はエポキシアルキル−スルホニウム塩と
の反応を包括している。カチオン系ホスホニウム誘導体
の調製は、A.Aszalosの1963年2月12日
に承認された米国特許第3,077,469号に開示さ
れており、そして水性アルカリ媒体中のデンプンとベー
ターハロゲノアルキルホスホニウム塩との反応を包括す
る。
【0018】その他の適当なカチオン系デンプンは、上
記の文献に例示されている通り当業者に公知な試薬及び
方法を利用して供されうる。有用なカチオン系デンプン
の更なる詳細は、E.Poschallの1959年3
月3日に承認された米国特許第2,876,217号、
C.Hullingerの1961年1月31日に承認
された米国特許第2,970,140号、M.Yalp
aniらの1991年4月2日に承認された米国特許第
5,004,808号、J.Fernandezらの1
992年3月3日に承認された米国特許第5,093,
159号、及び1991年1月1日公開のEP406,
837号(1990年4月26日出願の米国出願第51
6,024号に対応)に開示され、これらは全て引用す
ることで本明細書に組入れる。特に有用なカチオン系誘
導体は、18個までの炭素原子のアルキル、アリール、
アラルキル又は環式置換基、そして特に1〜6個の炭素
原子のアルキルを有するアミノ又は窒素基を含むもので
ある。
【0019】デンプン上のカチオン系置換基の量は変更
でき、そして一般には約0.005〜0.2、そして好
ましくは約0.01〜0.05の置換度(DS:deg
ree of substitution)が有用であ
ろう。大量のカチオン系置換基又は高い置換度(DS)
が利用できうるが、それらは値段が高く、且つ、作るの
に困難であり、従って経済的には魅力がない。本明細書
で用いている「置換度」(DS)なる語はデンプン分子
の無水グルコース単位当りの部位又は置換基の平均数を
意味する。
【0020】カチオン系の代わりに利用されうる特定の
改良デンプンは両イオン性でありうる。カチオン及びア
ニオン改質剤によるデンプン二重処理が、製紙における
ウェットエンド添加物を含む種々の用途において用いら
れる両イオン性誘導体を調製するために利用できる。典
型的に、2−ジエチルアミノエチルクロリド、エポキシ
プロピルトリメチルアンモニウムクロリド及び4−クロ
ロ−2−ブテニルトリメチルアンモニウムクロリドとの
処理により得られるデンプンのカチオン改質、特にデン
プンの第三アミノ又は第四アンモニウムエーテル化は、
リン酸、ホスホン酸、硫酸、スルホン酸又はカルボキシ
ル基による更なる置換と組合されている。これら及びそ
の他の両イオン性デンプン並びにその調製方法は、前掲
のSolarekの「Cationic Starch
es」頁120−121、並びに米国特許第3,45
9,632号;第3,562,103号及び第4,87
6,336号に開示されており、それらは引用すること
で本明細書に組入れる。
【0021】本発明の改良デンプン材料を調製するうえ
でのベース材料として利用されうるデンプンは、コー
ン、ポテト、スイートポテト、麦、米、ワキシーライ
ス、サゴ、タピオカ、ワキシーメイズ、モロコシ類、高
アミロースデンプン、例えば高アミロースコーン等を含
むあらゆる植物起源に由来しうる。また、上記のベース
のいづれかに由来する変換生成物、例えば酸及び/又は
熱の加水分解作用により調製されたデキストリン;次亜
塩素酸ナトリウムのような酸化剤による処理により調製
された酸化デンプン;並びに酵素変換又は温和な酸加水
分解により調製された流動性又は薄手糊デンプンが含ま
れる。このデンプンベースは顆粒デンプン、又は糊化デ
ンプン、即ち、非顆粒デンプンでありうる。
【0022】本発明の改良デンプンにおける架橋の度合
いのコントロールの必要性の他に、必須の特徴はこの架
橋型カチオン性又は両イオン性デンプンを製紙に利用す
る前にジェット加熱工程に付する必要性にある。ウェッ
トエンド用途における利用の前でのデンプンを加熱する
必要性は既知であるが、バッチ式又はジェット式加熱の
いづれの利用も本目的に満足することが考えられる。バ
ッチ式加熱は有用であるが、これは時間がかかり、労力
がかかり、そして値段が高い工程である。他方、ジェッ
ト式加熱は、連続的で、自動式で、便利な方法である
が、しかしながらこれは製紙におけるデンプンの性能、
特に定着(retention)特性を向上することは
一般に知られていない。実際、数多くの状況においてそ
の性能は、特により厳しい条件のもとで下がることさえ
もある。この度、驚くべきことに、且つ、予測し得ない
ことに、デンプンを特定の度合いにまで架橋化した本発
明の特定の改良デンプンを用いると、製紙の方法におけ
るデンプンの性能は、デンプンをバッチ加熱するよりも
ジェット加熱した方が有意に高めることができることが
見い出された。
【0023】ジェット式加熱又は連続式加熱は常用の公
知のデンプン可溶化プロセスであり、そして本明細書で
は、デンプンを徹底的に分散、且つ、加熱するように、
剪断及び圧力のもとで直接型蒸気噴射を用いてデンプン
瞬時的、且つ、連続式に熱する方法である。この方法は
密閉系の中で実施し、ここでは典型的には、デンプンの
スラリーをチャンバーにポンプし、これに加圧蒸気を噴
射して温度を高め、そしてそのペーストに機械的剪断を
付す。デンプンの糊化及びペースティングは非常に短時
間で起き(数秒)、そして適用される迅速、且つ、瞬時
的な加熱、混合及び剪断のため、デンプンの顆粒構造は
破壊され、そして完全に分散される。任意的に、必要な
らばデンプンペーストを長い間(数分又はそれより長
く)高温に保つために滞留チューブ又はコイルを利用し
てよい。温度、圧力、流速、デンプンスラリー中の固形
分含有量のような条件、並びに装置の形態、例えば加熱
チャンバー内のバッフル及び混合設備を変えることによ
り、剪断をジェットクッカーの中に加える又はコントロ
ールできることが一般に認識される。一般に加熱チャン
バー内の滞留時間は、通常1分以内、そしてより詳しく
は10秒以内の非常に短い時間であろう。
【0024】デンプンを調製するうえで利用される一般
的な条件は、デンプンを完全に分散又は可溶化するため
の十分に高い温度及び適圧、即ち、少なくとも90℃
(195°F)、より詳しくは約100〜163℃(2
15〜325°F)、そして好ましくは約104〜12
1℃(220〜250°F)の温度、及び少なくとも3
4.5kPa(5psi)、より詳しくは約103〜600kPa
(15〜100psi)、そして好ましくは約138〜27
6kPa(20〜40psi)の圧力での蒸気噴射加熱である。
加熱チャンバー内のデンプンの濃度は少なくとも3%、
そして好ましくは約3〜7%の固形分とすべきである。
【0025】本発明の架橋型カチオン性又は両イオン性
デンプンを調製するうえで、カチオン性又は両イオン性
基を導入するのと架橋の段階の順序は変えてよい。即
ち、まずカチオン性もしくは、両イオン性基のいづれか
を導入するか、又はカチオン性もしくは両イオン性基を
導入する前に架橋を実施してよい。他方、種々の基を同
時に付加してよい。一定の度合いにまで架橋され、次い
でジェット加熱した本発明の特定のデンプンを用いたと
き、製紙における性能のレベルは架橋と、カチオン性又
は両イオン性基の付加との順序に影響されない。
【0026】本発明の改良デンプン添加物は任意のタイ
プのセルロース系ファイバー、合成ファイバー又はそれ
らの組合せから調製したパルプへの添加のために有効に
利用できうる。利用できうるセルロース系材料は、漂白
及び未漂白のスルフェート(クラフト)、漂白及び未漂
白のスルフィット、漂白及び未漂白のソーダ、中性スル
フィット、半化学、化学粉砕木材、粉砕木材、又はそれ
らのファイバーの任意の組合せでありうる。ビスコース
レーヨン又は再生セルロースタイプのファイバーも所望
するならば利用できる。
【0027】任意の所望の不活性鉱物充填材を、本発明
の改良デンプン誘導体で改質したパルプに加えてよい。
かかる材料には粘土、二酸化チタン、タルク、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム及び珪藻土が含まれる。所望す
るならばロジンも存在していてよい。
【0028】紙に一般に導入されるその他の添加物、例
えば、色材、顔料、糊付剤、みょうばん、アニオン性定
着補助材、等をパルプ又はファーニッシュに加えてよ
い。
【0029】ウェットエンド又は紙パルプに加えうる改
良デンプン誘導体、即ち、架橋型、カチオン性又は両イ
オン性のジェット加熱デンプンの量は効果的な添加量と
すべきであろう。より詳しくは、パルプの乾燥重量に基
づいて約0.05〜5重量%、そして好ましくは約0.
1〜2重量%のデンプン誘導体が利用されるであろう。
【0030】特定のデンプン誘導体及び前述のこのアル
カリ性製紙システムの中に含まれうるその他の成分に加
えて、アルカリ性微粒子系を形成させるためにこのシス
テムにコロイド状無機鉱物を加えてよい。かかる微粒子
系にはコロイド状シリカ、ベントナイト及びアニオン性
みょうばんが含まれ、そしてこれらはドライパルプの重
量に基づき少なくとも0.001重量%、そしてより詳
しくは約0.01〜1重量%の量でこのシステムの中に
含まされうる。かかる微粒子の無機材料の更なる詳細
は、1983年6月14日承認の米国特許第4,38
8,150号;1987年2月17日承認の同第4,6
43,801号;1988年6月28日承認の同第4,
753,710号;及び1990年4月3日承認の同第
4,913,775号に見い出すことができ、それらは
引用することで本明細書に組入れる。
【0031】下記の実施例は本発明の態様を更に例証す
る。これらの実施例において、何らかのことわりがない
限り、全ての部は重量で示し、全ての温度はセッ氏で示
している。
【0032】
【実施例】実施例1 ワキシーコーンのデンプン(1000g)を1500cc
の水の中でスラリー化し、150gの4%の水酸化ナト
リウムを加え、次いでこのスラリーを90℃に熱した。
50%のジエチルアミノエチルクロリド塩酸塩(DE
C)の水性溶液100gを、4%の水酸化ナトリウムで
pHを11.5に保ちながら加えた。この混合物を40℃
で一夜反応させ、次いで3部に分け、そして各部を0.
002%,0.004%及び0.006%の異なる量の
エピクロロヒドリンと90℃で16時間反応させた。サ
ンプル6.0のpHに中和し、濾過し、水で洗い(デンプ
ン1部当り2部の水)、そして乾かした。
【0033】これらのサンプルを試験する前にミニジェ
ットクッカー(商業用のジェットクッカーをシュミレー
トするスケールの小さいジェットクッカー)の中で10
4〜121℃(220〜250°F)の温度及び138
〜207kPa(20〜30psi)の圧力で加熱した。このミ
ニジェットクッカーは0.00133gal (5.0ml)
の加熱チャンバー容量又は容積を有していた。デンプン
は一般に4〜6%の固形分においてスラリー化させ、次
いでこのミニジェットクッカーに約0.034gal /mi
n (130ml/min )の流速で通し、その中での滞留時
間は約2.3秒とした。このスラリーを制御した生蒸気
噴射を利用して上述の温度に熱した。
【0034】様々なサンプルを、ジエチルアミノエチル
クロリド塩酸塩と反応させたワキシーコーンデンプンに
対する4.5kg/907kg(10lbs /トン)の付加レ
ベルでアルカリ動的定着について評価した。定着試験
は、下記の手順に従う、ブリットジャーを用いる改良動
的定着評価(改良TAPDI T26pm 79法)であ
る。
【0035】標準の製紙用ファーニッシュを、漂白した
硬木クラフトパルプ(BHWK)及び漂白した軟木クラ
フトパルプ(BSWK)の水性スラリーを含んで成るパ
ルプストックを用いて調製した。このパルプストック
(80:20のBHWK:BSWK(重量%))を水性
溶液の中で約400CSF(カナダ基準ろ水度)及びpH
7.8〜8.2に精砕し、そしてこれは沈殿した炭酸カ
ルシウム充填材(30%)と8〜10%のファイバー微
粉及び37〜42%の総微粉を含んだ。
【0036】この試験は下記の方法で、径76ミクロン
の穴を有するスクリーンの付したブリットジャーを用い
て混合及び攪拌しながら行った。
【0037】750〜1000mlのパルプストックのサ
ンプルをジャーの中に入れ、そして約800rpm で攪拌
した。4.5kg/907kg(10lbs /トン)(0.5
%)のみょうばんを加え、そして800rpm で1分混合
し、次いでこの混合を1000rpm にまで高めた。次
に、4.5kg/907kg(0.5%)のデンプンを加
え、そして更に1分攪拌を続けた。この添加/混合の順
序の後、クランプを外すことによってサンプルを集め
た。このサンプルを硫酸で酸性化して炭酸カルシウムを
可溶化させ、次いで微粉固形物を回収するために風袋を
測っておいた濾紙の上で濾過した。標準的な滴定を、エ
リクロムブラック「T」指示薬を加え、次いで青い終点
に至るまで0.1NのEDTA(エチレンジアミン四酢
酸、ニナトリウム塩)標準溶液で、補正したビウレット
を用いて滴定することによって行った。同じ滴定を、出
発パルプサンプルの酸性化部分で行い、そして100pp
m の硬水25mlのサンプルを用い、そしてこの情報によ
り、CaCO3 の%定着率を下記の式を用いて決定し
た:
【数2】 ここでPはパルプストックに対するEDTAのml Wは原水のブランクに対するEDTAのml Sはサンプルに対するEDTAのml、である。
【0038】結果を下記の第1表に示す。
【表1】
【0039】炭酸カルシウム定着率で示す向上した性能
が架橋していないデンプンコントロールに比べ、様々な
レベルでのジェット加熱架橋型デンプンについて実証さ
れた。
【0040】実施例2 本実施例は様々なデンプンベースの利用を例証し、そし
て製紙において用いるためのカチオン性架橋型デンプン
の分散物を調製するのに用いる加熱法の重要性を示す。
【0041】デンプンを下記の一般的方法を用いて準備
した。デンプンを水の中にスラリー化し(1部のデンプ
ン/1.5部の水)、そしてデンプンの重量を基礎とし
て0.6〜0.8%の水酸化ナトリウムを4%の溶液と
して加えた。このスラリーを40〜45℃に熱し、次い
で3.1〜4.7%の(3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル)トリメチルアンモニウムクロリドを65%の水
性溶液として加えた。40〜45℃での12〜16時間
の反応の後、この反応物を等分し、そして様々な量のエ
ピクロロヒドリンを40〜45℃、11.3〜11.7
のpH、12〜16時間で更に反応させた。デンプンをH
Clで6.0のpHに中和し、濾過し、そのケーキをデン
プン1部当り2部の水で洗い、次いで乾かすことによっ
て処理した。
【0042】バッチ式加熱をシュミレートするよう沸騰
湯浴(BWB)、又は商業的ジェット加熱をシュミレー
トするようミニジェットクッカー(jet)のいづれか
を用いてデンプンを加熱し、次いで実施例1の手順を利
用してアルカリ動的顔料定着について評価し、その結果
を下記の第2表に示す。沸騰湯浴(BWB)加熱法は、
デンプンを、湯浴タンクの中に入っていく攪拌ビーカー
又は容器の中でスラリー化(1%の固形分)することを
包括する。加熱は、この湯浴の中に浸した電気的手段
(電気加熱コイル)により、攪拌しながら約93〜10
0℃(200〜212°F)の温度となるまで施し、そ
して加熱は糊化点に達し、そして最大の粘度(ピーク粘
度)を経るまで約5分間続けた。このデンプンを更に2
5分間この沸騰水の中に入れたままとし、完全な分散を
確実なものとした。その後、これを取り出し、そして急
冷をシュミレートするように直ちに冷水浴に入れた。ミ
ニジェットクッカーを利用するジェット加熱の手順は実
施例1に記載の通りである。
【0043】
【表2】
【0044】沸騰湯浴(BWB)を用いたとき、未架橋
コントロールと同等又は若干向上した性能が獲得され
た。しかしながら、ジェット加熱したカチオン性架橋型
デンプンを用いると、コントロールよりも有意に高い性
能が示され、この加熱法の重要性を示唆する。
【0045】実施例3 アルカリ製紙におけるデンプンの性能に及ぼす架橋の度
合いの影響を例証する。架橋の度合いのコントロールに
関する粘度法を説明する。
【0046】ワキシーコーンのデンプン(6000g)
を9000ccの水にスラリー化し、続いて4 %の溶液と
しての水酸化ナトリウム0.8%(デンプンの重量に対
して)を加えた。このスラリーを45℃に熱し、そして
4.7%(デンプンの乾燥重量に対して)の(3−クロ
ロ−2−ヒドロキシ−プロピル)トリメチルアンモニウ
ムクロリド(Quab 188,Degussa Co
rporation、固形分68%)を加え、その際、
このスラリーのpHは4%の水酸化ナトリウムの定期的な
添加を利用して11.0〜11.7に保った。16時間
の反応時間の後、このスラリーを10等分し、そして各
部に様々な量のエピクロロヒドリンを表に示す通りに加
えた。エピクロロヒドリン架橋反応は前述と同じ条件の
もとで行った。サンプルをpH6.0に中和し、水で洗い
(1部のデンプン当り2部の水)、次いで乾かした。カ
チオン性窒素置換は0.32%であった。サンプル1−
10及び19はこの方法で調製し、そして第3表に示し
ている。サンプル11〜18は下記の方法で調製した。
8つの個別のスラリーを、300gのワキシーメイズの
デンプンを450mlの水の中に混合することにより作っ
た。水酸化ナトリウム溶液188.9g(21.6重量
%)を(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)トリメ
チルアンモニウムクロリドの水性溶液(65.1%)1
84.3gと混合した。この溶液を8等分し(各46.
7g)、次いで各デンプンスラリーに加えた。次いで、
0.02〜0.09%(デンプンの重量に対して)のエ
ピクロロヒドリンを多反応物に直ちに加えた。全てのス
ラリーを40℃で16時間反応させ、そして上記の通り
に処理した。カチオン性窒素は0.26%であった。
【0047】サンプル7は実施例7に記載の方法で作
り、それでは、0.01%のエピクロロヒドリンをワキ
シーコーンのデンプンと4時間反応させ、次いで第四ア
ンモニウムのカチオン性試薬(デンプンの乾燥重量に対
して5.0%)を加えて反応させている。
【0048】全ての架橋型カチオン性デンプンは実施例
1に記載の実験室ミニジェットクッカーを用いて加熱し
た。サンプルを、0.5%〔4.5kg/907kg(10
lbs/トン)〕添加レベルを利用し、実施例1に記載の
通りに炭酸カルシウム定着率及び動的定着試験について
評価した。
【0049】ジェット加熱に付する前の架橋型カチオン
性デンプンを、C.W.ブラベンダービスコアミログラ
フを利用して粘度を測定し、そして下記の通りに%下降
粘度を決定した。デンプンを、700cmg のカートリッ
ジ、及び室温から95℃に至る急速加熱を利用して評価
した。デンプンのサンプル(23.0g)、30mlのク
エン酸一水和物の水性溶液(210.2gのクエン酸一
水和物を1000mlの容量フラスコの中で希釈すること
により調製)、及び全仕込み重量を460.0gにする
のに十分な水を一緒にスラリー化し、次いでビスコアミ
ログラフの加熱チャンバーに加えた。架橋したカチオン
性デンプンをコントロールするのに重要な粘度データー
はピーク粘度(ビスコアミログラフのチャートレコーダ
ー上で記録される粘度曲線上で観察される最大の粘度)
及び最終粘度(95℃、30分での粘度)である。%下
降は下記の式に基づいて計算する:
【数3】
【0050】炭酸カルシウム保持及び下降粘度について
の結果を第3及び4表に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】0.001%〜0.02%のエピクロロヒ
ドリンと反応させたサンプルは、非架橋型第四アンモニ
ウムワキシーコーンのデンプンより向上した結果を示し
た。サンプル10及び11は、同量のエピクロロヒドリ
ン、しかしながら異なる反応順序を利用したが、両サン
プルとも向上した性能を示したことに注目できる。架橋
の度合いは性能にとって最重要であり、そしてこれは下
記の%下降粘度に関連付けできる。
【0054】%下降粘度は%架橋度が上昇すると減少す
る。デンプン顆粒に対して多めの量の共有架橋は顆粒構
造を補強し、従ってデンプンの顆粒構造の崩壊を防ぎ、
それ故粘度は低下する(即ち、下降する)。実際、デン
プンの架橋の度合いがあるレベルに達すると、デンプン
の加熱はより困難なものとなり、そして最小粘度の発生
のようにピーク粘度は認められない。エピクロロヒドリ
ン処理の量が0.03%以上であるとき、上昇し続ける
粘度曲線が得られる。ジェット加熱でさえも、これらの
サンプル(0.03%以上のエピクロロヒドリンで架
橋)の性能は未架橋のカチオン性デンプンコントロール
とせいぜい同程度であり、しかし一般にはそれより劣
る。アルカリ製紙において最良の性能を示す架橋型カチ
オン性デンプンは、上述の手順を用いて、ピーク粘度及
び約2〜60%の下降粘度を有するビスコアミログラフ
曲線を供するものである。
【0055】実施例4 加熱法及び架橋の重要性を示すためにいくつかのサンプ
ルを実験した。実施例1及び2のように第四アンモニウ
ムコーンデンプン及び第四アンモニウムワキシーメイズ
を0.06%のエピクロロヒドリンで架橋させた。この
デンプンを実施例1及び2に記載の沸騰湯浴(BWB)
及びミニジェットクッカー(jet)条件を用いて加熱
した。同一ベースのカチオン性コーンデンプンであるが
架橋していないものも同じ方法で加熱し、そして先の実
施例に示す通りに定着について試験した。その結果を下
記の第5表に示す。
【0056】
【表5】 結果はまず第一に、架橋が、デンプンを沸騰湯浴(BW
B)の中で加熱したカチオン性コーン又はカチオン性ワ
キシーメイズのいづれの性能をも向上させなかったこと
を示す。ジェット加熱により、通常のカチオン性コーン
及びカチオン性ワキシーメイズも向上されなかったこと
が認められうる。実際、ジェット加熱した通常のカチオ
ン性デンプンを用いたときの性能は、沸騰湯浴中で加熱
した同一のデンプンに比べ低下していることが認められ
た。
【0057】架橋型カチオン性デンプンを観察したと
き、両方ともジェット加熱したときに有意な向上を示し
た。これは、デンプン材料を調製するうえでの架橋及び
ジェット加熱の両方を利用する固有の利点を例証する。
【0058】実施例5 本実施例は市販のカチオン性及び両イオン性デンプンに
及ぼす加熱法の効果を更に示し、且つ、比較する。加熱
法、即ち、沸騰湯浴(BWB)及びミニジェット加熱
(jet)は実施例1及び2に記載の通りであり、そし
て定着率(%PCC)も先の実施例に記載の試験を利用
して決定した。その結果を下記の第6表に示す。
【0059】
【表6】
【0060】結果は種々のデンプンのサンプルについて
の性能において違いがあり、そしてこれらの非架橋デン
プンに関して、沸騰湯浴(BWB)加熱デンプンに対す
るジェット加熱デンプンの向上の傾向はなかった。
【0061】実施例6 パイロット量の架橋型カチオン性デンプンを下記の通り
に調製した。ワキシーコーン〔907kg(2000lbs
)〕を1360kg(3000lbs )の水にスラリー化
し、そして40.5〜43℃(105〜110°F)に
保った。65%溶液の(3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル)トリメチルアンモニウムクロリド(第四試薬)
〔70kg(154lbs)〕を、3%の水酸化ナトリウム溶
液〔575kg(1267lbs)〕と同時にこのスラリーに
加えた。この第四試薬の添加後4時間にわたって反応を
進行させ、その際、35〜40ml(0.1NのHClを
用いて50mlのスラリーサンプル当り)のアルカリ滴定
を保った。次に、63.3gのエピクロロヒドリン(デ
ンプンに対して0.007%)を加え、そして反応を2
0時間に行わせた。このスラリーを〔21.8kg(48
lbs)〕の濃HClで5.8のpHに中和し、遠心し、そし
て約10〜20%の水分へとフラッシュ乾燥した(出口
温度77℃(170°F))。CBD−1として命名さ
れたこの生成物は0.30%の窒素を含んでいた。
【0062】CBD−1の粘度分析を実施例3のように
C.W.ブラベンター ビスコアミログラフを用いて行
った。無水デンプン(23g)を20gのクエン酸ナト
リウム溶液(250mlの容量フラスコ中の水の中に溶解
した52.55gのクエン酸・一水和物・二水和物)及
び総仕込み重量を460.0gにするのに十分な水でス
ラリー化した。粘度の結果を下記に示す。
【0063】 粘度プロフィール ピーク 95℃ 95℃+30分 %下降 CBD−1 860 820 520 40%
【0064】
【数4】
【0065】%沈殿炭酸カルシウム定着率は、実施例1
のアルカリ動的定着試験を利用して決定し、その結果は
下記の通りである:
【0066】
【表7】
【0067】1 コントロールは第四アンモニウムワキシーコーンデン
プン。2 BWB−沸騰湯浴−デンプンを35〜43℃(95〜
110°F)で沸騰する湯浴の中で、1%の固形分で2
0分加熱。3 デンプンをミニジェットクッカーで104℃(220
°F)で加熱。
【0068】CBD−1サンプルをナショナル スター
チ アンド ケミカルC−80商業用ジェットクッカー
で更に試験した。条件は:温度〔90〜121℃(19
5−250°F)〕、チャンバーの固形分(3〜7
%)、最終加熱固形分(1.5〜7%)、デンプン流速
10 gal/min 、そしてチャンバー容量1.3gal とし
た。粘度はブルックフィールドRV粘度計、モデルn
o.TDV−11、スピンドルno.5を用い、20rp
m 及び室温〔22℃(72°F)〕で決定したジェット
加熱後のデンプン溶液のブルックフィールド粘度であ
る。デンプンは約30〜32%の高い固形分で一般にス
ラリー化し、そしてジェットクッカーにポンプした。こ
こでその加熱チャンバーに侵入する固形分は冷水で希釈
することにより約4〜6%に調整しておいた。各加熱デ
ンプンを実施例1の通りアルカリ動的定着率を評価し、
その結果は下記の通りである。
【0069】
【表8】
【0070】
【表9】
【0071】全てのサンプルはCBD−1であるが、た
だしコントロールは非架橋型第四アンモニウムワキシー
コーンデンプンである。
【0072】結果が示すには、広範囲にわたる加熱条件
が有意義な顔料定着性能を達しめるのに利用できる。最
良の条件は3〜5%のチャンバー固形分、100〜11
0℃(215−230°F)、及び4%以下の最終加熱
固形分であった(取扱い易さのため)。
【0073】実施例7 実施例1に概略した手順を利用してワキシーコーンを
0.006%のエピクロロヒドリンと反応させた。20
0gの乾いた(10〜12%の水分)架橋型ワキシーコ
ーンデンプンをホバート(Hobart)ミキサーの中
で0.1%のシリカと混合した。65.3%の水性溶液
の(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)トリエチル
アンモニウムクロリド13.78gと21.6%の水酸
化ナトリウム溶液12.96gとを混合することにより
試薬溶液を調製した。この溶液を直ちに乾燥デンプンの
上に吹き付け、そして0.5時間混合し続けた。この混
合物を室温で3日間反応させた。水洗浄サンプルの窒素
分析は0.3%の窒素を示した。このサンプルをアルカ
リ動的顔料定着率について評価し、下記の結果が得られ
た。
【0074】 サンプル 1 %炭酸カルシウム定着率 コントロールに対する% A(BWB) 15.5 95 B(Jet) 23.5 145 コントロール2 16.2 1001 サンプルは、実施例1及び2の加熱したBWB,Je
tである。2 コントロールは第四アンモニウムワキシーコーンデン
プンである。
【0075】本実施例は、架橋型デンプンの乾燥カチオ
ン化が、製紙に用いる架橋型カチオン性デンプンを製造
するのに有効であることを示す。
【0076】実施例8 本実施例は、製紙におけるウェットエンドとしての両イ
オン性デンプンの性能を向上せしめるのに架橋が利用で
きうることを例証する。
【0077】実施例4に記載の通りに調製した架橋型カ
チオン性デンプン、CBD−1 150gを2,250
mlの水の中でスラリー化した。15gのトリポリリン酸
ナトリウムをこのスラリーに加え、次いでそのpHを10
%のHCl溶液で7.5に調整した。このデンプンを濾
過し、次いで実験室フラッシュドライヤー(入口温度1
04℃(220°F)、出口温度71℃(160°
F)、スピード4)で4.5%の水分へと乾かした。こ
のデンプンを、機械的スターラーの付いた予備加熱した
ジャケット付き槽の中に入れた(ジャケット温度177
℃(351°F))。デンプンが155℃(311°
F)に達したら(15〜20分)、このデンプンをす早
くこの槽から取り出し、そして冷やした。総燐含有量は
0.20%であった。このサンプルの一部を水の中にス
ラリー化し、濾過し、次いで水でよく洗った。このサン
プル(A)の燐分析は0.06%のPをもたらした。こ
れはデンプンに、モノエスエルリン酸基として共有結合
している燐の量である。同じ手順を利用して別のサンプ
ルを調製したが、ただし30gのトリポリリン酸ナトリ
ウムを用いた。このサンプル(B)は0.32%の総燐
及び0.10%の結合燐を有していた。
【0078】別の両イオン性デンプンを、CBD−1
(実施例4)をアミノホスホネート試薬、N−(2−ク
ロロエチルイミノビス(メチレン)ジホスホン酸)又は
CMPAと反応させることにより調製した。1,000
gのCBD−1を1,500mlの水にスラリー化した。
300gの硫酸ナトリウムをこのスラリーの中に溶か
し、次いで4%の水酸化ナトリウム溶液200gを加え
てpHを11.5〜11.7に高めた。20gのCMPA
を、追加の4%のNaOHでpHを11.5〜11.7に
維持しながら加えた。40℃(104°F)で16時間
反応させた。この反応物をHClでpH8.0に中和し、
濾過し、そのケーキを2,000mlの水で洗い、そして
乾かした。このサンプル(C)は、アミノホスホネート
基に基づいて0.42%のPを有していた。架橋型両イ
オン性デンプンのアルカリ動的定着率の評価の結果を下
記に示す。
【0079】
【表10】
【0080】1 コントロールは、0.06%の燐を含む
ようにトリポリリン酸ナトリウムと反応させた第四アン
モニウムワキシーコーンデンプンをベースとする市販の
両イオン性デンプンである。2 コントロールは約0.4
8%PのとなるようにCMPA(アミノホスホネート試
薬)と反応させた第四アンモニウムワキシーコーンデン
プンである。3 CBD−1は、実施例6に記載の架橋型
第四アンモウニムワキシーコーンデンプンのパイロット
バッチである。
【0081】これらの結果は、架橋型両イオン性デンプ
ン(トリポリリン酸ナトリウム)A及びBが、比較の商
業用両イオン性デンプンコントロール−1に比べて向上
した性能を有すことを示した。同様に、架橋型アミノホ
スホネート両イオン性デンプン(C)は非架橋型バージ
ョン、コントロール2に比べて向上した保持率を示し
た。
【0082】実施例9 カチオン化と架橋化反応の順序を変更する効果を示すた
めにいくつかのサンプルを実験した。
【0083】下記の一般的な手順を利用し、いくつかの
デンプン反応を、エピクロロヒドリンの量を変えなが
ら、及びカチオン化の前に架橋反応を終らせて行った。
300gのワキシーコーンデンプンを450mlの水にス
ラリー化した。45gの4%の水酸化ナトリウム、次い
で0.002,0.004又は0.006%のエピクロ
ロヒドリン(デンプンに対する重量)を加えた。次に、
65.2%の水性溶液の(3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピル)トリメチルアンモニウムクロリド21.63
gを、pHを11.5に保つ追加の4%の水酸化ナトリウ
ムと共に加え、そして実に20時間反応を進行させた。
サンプルを先の実施例に記載の通りに処理し、そしてア
ルカリ動的定着率について評価し、その結果を下記の表
に示す(サンプルA,B,C)。
【0084】
【表11】
【0085】100gのワキシーコーンデンプンを15
0部の水にスラリー化し、3%の水酸化ナトリウム20
gを加え、次いで40〜46℃の温度に熱することによ
り別のサンプルを調製した。エピクロロヒドリン(デン
プン中で0.006%)を加え、そして4時間反応させ
た。次に65%の(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ル)トリメチルアンモニウムクロリドの溶液7.7g及
び5.3gの水酸化ナトリウムを線状で混合し、そして
このデンプンスラリーに同時に加えた。反応を16時間
行い、次いで前述の処理をした。その生成物は0.31
%の窒素を含み、そしてサンプルDと呼ぶ。これを実施
例6のCBD−1及び上述の一つ(C)と、アルカリ顔
料定着率について比較し、その結果は下記の通りであ
る:
【0086】 サンプル 1 %炭酸カルシウム定着率 コントロールに対する% D 25.2 101 CBD−1 25.0 100(コントロール) C 23.1 93
【0087】明らかに、変更した反応順序を利用して作
った架橋型カチオン性デンプンは本質的に同等であっ
た。
【0088】実施例10 実施例9のサンプルDについて記載の手順を利用して一
連のサンプルを調製した。0.006%又は0.01%
のいづれかのエピクロロヒドリンをワキシーデンプン
と、第四アンモウニムカチオン化性試薬の量をデンプン
の乾燥重量に基づいて3.1%,3.9%及び4.7%
と変えながら反応させて、約0.2,0.26及び0.
31%のカチオン性窒素それぞれを得た。様々な架橋度
及びカチオン性窒素を有するデンプンを沸騰湯浴加熱す
るか〔BWB;100℃(212°F),20分〕又は
実施例1のようにジェット加熱し、そして実施例1に記
載のアルカリ定着試験における性能を評価した。結果は
下記の通りである。
【0089】
【表12】 高レベルの架橋度を有する架橋型カチオン性デンプン
は、サンプルを沸騰湯浴加熱したときに明らかに劣った
性能を示した。コントロール(第四アンモニウムワキシ
ーコーンデンプン)に比べてわずかなる性能の向上が、
0.006%のepi−処理デンプンを沸騰湯浴加熱し
たときに低架橋度に関して認められた。架橋型カチオン
性デンプン全てが、デンプンをジェット加熱により分散
させたときに優れた性能を示した。
【0090】サンプル4とコントロールとを比較し、そ
して沸騰湯浴加熱とジェット加熱デンプンの両方を用い
た定着評価を繰り返し、その結果を下記に示す。サンプ
ル4は、両サンプルを沸騰湯浴加熱したときにカチオン
性ワキシーコーンデンプンコントロールの95%を示し
た;ジャット加熱分散体をこの評価に流したとき、サン
プル4はコントロールの性能の150%を示した。非架
橋型カチオン性ワキシーコーンデンプンの性能は沸騰湯
浴又はジェット加熱のいづれでも比較的一定であり続け
た。
【0091】
【表13】
【0092】実施例11 本実施例はその他の架橋剤の利用を例証する。
【0093】アジピン酸−酢酸複合無水物: ワキシーコーンデンプン(1,000g)を1,500
mlの水にスラリー化し、そして8gの水酸化ナトリウム
(3重量%の水性溶液)をこのスラリーに加え、その
際、温度を43℃(110°F)に上昇させた(3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウ
ムクロリドの65%の水性溶液(7.7g)を、pHを1
1.3〜11.7に保つ追加の3%の水酸化ナトリウム
と一緒に加えた。43℃で20時間反応させた。その時
点でこの反応体を23〜25℃に冷やし、そしてpHを1
0%の塩酸で8.0に低めた。3%の水酸化ナトリウム
の定期的な添加によりpHを7.8〜8.2に保ちなが
ら、3.5g(デンプンの0.35%)のアジピン酸−
酢酸複合無水試薬(1部のアジピン酸と9.0部の酢酸
無水物とを混合し、次いで90℃で1時間熱することに
より調製)を15〜20分かけて加えた。この反応を更
に15〜30分保ち、次いでこのスラリーを10%の塩
酸で5.8〜6.8のpHに調整し、濾過し、洗い、そし
て乾かした。このサンプルをAと表示する。更なるサン
プルを0.25%のアジピン酸−酢酸複合無水物及び上
述の手順を利用して調製した。このサンプルをBと表示
する。下記は評価データーのまとめである。
【0094】
【表14】
【0095】オキシ塩化燐(POCl 3 ): ワキシーコーンデンプンを上記の通りに第四アンモウニ
ム試薬と反応させた。カチオン化性試薬との20時間の
反応の後、その反応体を30℃に冷やし、そしてpHを1
1.3〜11.5に保った。この反応体を二等分した;
一方の部に0.001重量%のオキシ塩化燐(スラリー
中のデンプンの乾燥重量に基づく)を加え、そして第二
の部には0.003%のオキシ塩化燐を加えた。POC
3 の添加の後30分間、30℃及び11.3〜11.
5のpHで反応させた。それに続いて5.8〜6.8のpH
に中和し、そして前述の通りに処理した。サンプルの評
価を下記に示す。
【0096】
【表15】
【0097】次亜塩素酸ナトリウム 実施例2に上述した通りにカチオン性ワキシーコーンデ
ンプンを調製した。カチオン化反応の終了後、デンプン
をpH11.5に保ちながら、デンプンの重量に基づいて
0.1%の次亜塩素酸ナトリウムを加え、次いで残留次
亜塩素酸塩の検出がなくなるまで35℃で反応させた
(数滴のデンプンスラリー、それに続いて数滴の10%
のHCl、次いで若干量の10%のヨウ化カリウムを用
いるスポット試験を介して;濃から薄い黄色は陽性、そ
して白は陰性、即ち、次亜塩素酸塩が残っていない)。
上述の通りに処理した。
【0098】上述のように処理したカチオン性デンプン
は83%の下降粘度及び112%の未処理カチオン性デ
ンプンアルカリ定着率を示した。
【0099】実施例12 本実施例は、本発明の架橋型カチオン性デンプンが微粒
子ウエットエンドシステムにおいて非架橋デンプンに比
べ予測し得ない性能向上を供することを例証する。
【0100】架橋型カチオン性デンプンの2つのサンプ
ルを用いた。サンプル1は、実施例6のサンプルに似た
架橋型(0.006%のエピクロロヒドリン)第四アン
モニウムワキシーメイズデンプンであり、そしてサンプ
ル2は実施例4で調製した架橋型(0.01%のエピク
ロロヒドリン)第四ワキシーメイズデンプンである。架
橋型デンプンの両サンプルを実施例1のミニジェットク
ッカーの中で加熱した。
【0101】試験は、実際の抄紙機上で流れるファーニ
ッシュをシュミレートするように使った抄紙機ストック
を用いる実際の微細紙ミルで行った。この抄紙機はトッ
プフォーマー(Top Former)であり、ベース
重量に依存して900〜1800FPMで作動する。フ
ァーニッシュは75〜80%の漂白硬木クラフトパル
プ、20〜25%の漂白軟木クラフトパルプ及び30%
までのコート化損紙より成る。紙の等級は一般に#1及
び#2高品質コート紙とし、コートしたときに74〜2
66g/m2 (50〜180lbs /3300平方フィー
ト)に範囲した。
【0102】このウェットエンド化学添加システムは下
記より成る;10〜15%の沈殿炭酸カルシウム(PC
C)を装置のチェストに加え、次いで約15.8kg/
07kg(35lbs /トン)のデンプンを装置のチェスト
の出口搬送ポンプに加え(共に、「濃ストック」(th
ickstock)添加)、次いで0.7〜1.5kg/
907kg(1.5〜3.0lbs /トン)のコロイドシリ
カをスクリーンの出口で加えた(「薄ストック」添
加)。
【0103】第一通過定着率(FPR)についてはタピ
(Toppi)手順T261pm−80を利用し、そし
てPCC定着率(Ash保持)についてはタピ手順T4
13om−85を利用して評価した。結果は下記の通り
である。
【0104】
【表16】
【0105】実施例13 本実施例は微粒子ウエットエンドシステムにおける本発
明の架橋型カチオン性デンプンの利用を更に例証する。
【0106】実施例6で調製したのと似た架橋型(0.
006%のエピクロロヒドリン)第四ワキシーメイズデ
ンプンを用い、そして実施例1に記載のミニジェットク
ッカーで加熱し(サンプル1)、同様に別のサンプル
(サンプル2)を、同一の方法で調製したがただし若干
多めの両の架橋剤(0.01%のepi)を含ませた。
試験を1000〜1200FPMで作動する長網抄紙機
を用いてアルカリ微粉紙ミルにした紙で行った。ファー
ニッシュは60%の漂白硬木クラフトパルプ、40%の
漂白軟木クラフトパルプより成り、このストック混合物
に約30%までのコート化損紙を加えた。製造した等級
は#1及び#2高及び中品質コート化等級とし、74〜
176g/m2 (50〜120lbs /3300平方フィ
ート)(最終コート化重量)とした。
【0107】ウェットエンド添加物システムは下記より
成る:2.5kg/907kg(5.5lbs /トン)の希薄
製紙用みょうばんを装置チェストの上部に加え;約1
2.7kg/907kg(28lbs /トン)のデンプンをス
タッフボックスに加え;約1.13kg(2.5lbs)のA
KDサイズもこのデンプンを有するスタッフボックスに
加え;続いて順に10%のPCC及び6%の二酸チタン
(ファイバーの重量に対して)をファンポンプにおいて
加え、次に更に1.6kg/907kg(3.5lbs/ト
ン)のみょうばんをクリーナーの出口において加え、続
いて0.7kg/907kg(1.5lbs /トン)のコロイ
ドシリカをスクリーンの入口において加え、そして最終
に0.23kg/907kg(0.50lbs /トン)(日ベ
ース)のアニオン定着補助剤をスクリーンの出口におい
て加えた。
【0108】サンプルを第一通過定着率(FPR)及び
炭酸カルシウム定着率(Ash Ret)について実施
例12のように評価し、その結果を下記に示す:
【0109】
【表17】
【0110】結果に明らかに示されている通り、架橋型
デンプンは性能、特にPCC又は灰分定着率を、非架橋
コントロールサンプル及びカチオン性ポテト(現状のミ
ル標準ウェットエンドデンプン)に比べて有意な向上を
示した。
【0111】実施例14 本実施例は微粒子ウェットエンドシステムにおける本発
明の架橋型カチオン性デンプンの利用を更に例証する。
実施例13に記載の架橋型デンプン(サンプル1及び
2)並びにコントロールを利用した。試験は実施例1に
記載の標準アルカリ製紙ファーニッシュを用いて行っ
た。pHは7.8、総微粉は46.2%、そして炭酸カル
シウム(PCC)は25.7%とした。
【0112】試験は実施例1に記載のブリッドジャーを
用いて行った。この評価において高分子量カチオン性ポ
リアクリルアミド定着補助剤〔0.77kg/907kg
(1.7lbs /トン)〕を、高剪断混合を始める前に、
濃ストック添加シュミレーションに加えた。デンプン
を、ジャー中での混合を高める前にも濃ストックに6.
8kg/907kg(15lbs /トン)の量で加えた。最後
に、1.4kg/907kg(3lbs /トン)のベントナイ
トを、サンプル回収を始めるための排水を行う前に薄ス
トックに加えた。
【0113】サンプルを実施例13に記載の通りに第一
通過定着率(FPR)及び実施例1に記載の通りに灰分
定着率(Ash保持)について評価した。その結果を以
下に示す;
【0114】
【表18】
【0115】架橋型カチオン性ワキシーメイズのサンプ
ル(1及び2)は共に、コントロール及び標準のカチオ
ン性ポテトデンプンに比べて有意に向上した性能(特に
PCC又は灰分保持)を示した。
フロントページの続き (72)発明者 リロイ アール ピーク アメリカ合衆国,ニュージャージー 08848,ミルフォード,ディーア パス 8 (72)発明者 マシュー ジェイ.ヘンリー アメリカ合衆国,ニュージャージー 08876,サマービル,イースト スプリ ング ストリート 17 (72)発明者 ラルフ エム.トルクサク アメリカ合衆国,ニュージャージー 08835,マンビル,サウス シックステ ィーンス アベニュ 125 (72)発明者 マイケル ティー.フィルビン アメリカ合衆国,ニュージャージー 08876,サマービル,ジェミニ ドライ ブ 348,アパートメント 16 (56)参考文献 特開 平2−133695(JP,A) 特開 昭58−132198(JP,A) 特開 昭62−156394(JP,A) 特公 昭58−13109(JP,B2) 米国特許5122231(US,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デンプンとして、架橋化されたときに2
    〜85%の%下降粘度を有するデンプンを供するのに十
    分な架橋剤を加えることによって架橋したカチオン化又
    は両イオン性デンプンを利用することを含んで成り、
    こで当該下降粘度は架橋した当該デンプンをジェット加
    熱する前に測定したものであり、 そしてこの架橋型カチオン化又は両イオン性デンプンが
    過圧のもとに90〜163℃(195〜325°F)の
    温度においてジェット加熱されたものである、ウェット
    エンド添加物にこの架橋型カチオン化又は両イオン性デ
    ンプンをパルプの乾燥重量に基づき0.05〜5重量%
    の量で加えることを特徴とする製紙法。
  2. 【請求項2】 前記デンプンが2〜60%の前記下降粘
    度を有するまで架橋されている、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記デンプンが、エピクロロヒドリン、
    オキシ塩化燐、トリメタホスフェート、酢酸と二又は三
    塩基性酸との複合無水物、及び次亜塩素酸ナトリウムよ
    り成る群から選ばれる試薬により架橋されており、そし
    て第三アミノ又は第四アンモニウムエーテル基によりカ
    チオン化されている、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記デンプンが5〜50%の前記下降粘
    度にまで架橋されており、そして104〜121℃(2
    20〜250°F)の温度及び少なくとも103kPa(1
    5psi)の圧力でジェット加熱されている、請求項3に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 前記のウェットエンド添加物が、コロイ
    ド状シリカ、ベントナイト及びアニオン性みょうばんよ
    り成る群から選ばれるコロイド状無機鉱物を含むアルカ
    リ性微粒子系を更に含んで成る、請求項1に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 2〜85%の前記下降粘度を有するデン
    プンを供するのに十分な架橋剤を加えることによって架
    橋されたカチオン化又は両イオン性デンプン、90〜
    163℃(195〜325°F)の温度及び過圧のもと
    でジェット加熱したものであることを特徴とする、架橋
    型カチオン化又は両イオン性デンプン。
  7. 【請求項7】 前記デンプンが、エピクロロヒドリン、
    オキシ塩化燐、トリメタホスフェート、酢酸と二又は三
    塩基性酸との複合無水物、及び次亜塩素酸ナトリウムよ
    り成る群から選ばれる試薬により架橋されており、そし
    て第三アミノ又は第四アンモニウムエーテル基によりカ
    チオン化されている、請求項6に記載のデンプン。
  8. 【請求項8】 前記デンプンが2〜60%の前記下降粘
    度にまで架橋されており、そして104〜121℃(2
    20〜250°F)の温度及び少なくとも103kPa(1
    5psi)の圧力でジェット加熱されている、請求項7に記
    載のデンプン。
  9. 【請求項9】 コロイド状シリカ、ベントナイト及びア
    ニオン性みょうばんより成る群から選ばれるコロイド状
    無機鉱物を含むアルカリ性微分粒子系を更に含んで成
    る、請求項6〜8のいずれか1項記載のデンプン。
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