JP2974628B2 - 自然石保持ユニット、壁体、自然石保持ユニットの使用方法 - Google Patents

自然石保持ユニット、壁体、自然石保持ユニットの使用方法

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JP2974628B2
JP2974628B2 JP8307971A JP30797196A JP2974628B2 JP 2974628 B2 JP2974628 B2 JP 2974628B2 JP 8307971 A JP8307971 A JP 8307971A JP 30797196 A JP30797196 A JP 30797196A JP 2974628 B2 JP2974628 B2 JP 2974628B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然石を用いた自
然石保持ユニット、その自然石保持ユニットを用いた護
岸、擁壁等の壁体、その自然石保持ユニットの使用方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、護岸、擁壁等の壁体を施工する方
法として、自然石の空積工法がある。この空積工法は、
石工が、石を1個づつ積み、詰石をしながら控部に砕石
を詰めて積み上げていくもので、この積み上げにより、
護岸、擁壁等の壁体が構築できることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記空積工法
においては、石を1個宛手積みし、詰石をしながら控部
に砕石を詰めて積み上げていかなければならないばかり
か、特に大きな自然石を用いる場合には、石の廻りにワ
イヤを掛けてクレーンで吊り上げ、石の形状を見ながら
積み上げていかなければならず、作業能率が悪く、多く
の時間を用する。しかも、護岸、擁壁等の壁体を施工す
る場合においては、背面土圧の関係から施工高さに制限
があり、ある程度高い壁体の施工は困難となっている。
【0004】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、壁体の施工性の向上と壁体施
工の省力化とを図ると共に、壁体の施工高さを高めるこ
とができるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明にあっては、屈撓性シ−ト体の一面側
に複数の自然石が接着されている自然石保持ユニットに
おいて、前記複数の自然石が、前記屈撓性シ−ト体の一
側辺のみに該一側辺に沿うようにして列設されている構
成としてある。この請求項1の発明の好ましい態様とし
ては、請求項2、3、5〜8の記載の通りとなる。
【0006】上記目的を達成するために請求項4の発明
にあっては、屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然石が
接着されている自然石保持ユニットにおいて、前記複数
の自然石が、該屈撓性シ−ト体の一側辺側と該屈撓性シ
−ト体の一側辺に対向する他側辺側とのみに配置され、
前記屈撓性シ−ト体の一側辺側における複数の自然石が
該一側辺に沿うようにして列設され、前記屈撓性シ−ト
体の他側辺側における複数の自然石が該他側辺に沿うよ
うにして列設されている構成としてある。この請求項4
の発明の好ましい態様としては、請求項5〜8の記載の
通りとなる。
【0007】上記目的を達成するために請求項9の発明
にあっては、屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然石が
該屈撓性シ−ト体の一側辺のみにおいて該一側辺に沿う
ようにして接着されている自然石保持ユニットが、該複
数の自然石を同じ側に向けつつ、順次、積み重ねられ、
前記各自然石保持ユニットにおける前記屈撓性シ−ト体
の一面側には、被覆材料が盛られて、該各自然石保持ユ
ニットが略平行に配設されている、ことを特徴とする壁
体とした構成としてある。この請求項9の発明の好まし
い態様としては、請求項11〜13の記載の通りとな
る。
【0008】上記目的を達成するために請求項10の発
明にあっては、屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然石
が該屈撓性シ−ト体の一側辺側と該屈撓性シ−ト体の一
側辺に対向する他側辺側とのみにおいて設けられ、該屈
撓性シ−ト体の一側辺側における複数の自然石が該一側
辺に沿うようにして該屈撓性シ−ト体の一面側に接着さ
れ、該屈撓性シ−ト体の他側辺側における複数の自然石
が該他側辺に沿うようにして該屈撓性シ−ト体の一面側
に固定されている自然石保持ユニットが、複数用いら
れ、前記複数の自然石保持ユニットが、該各屈撓性シ−
ト体の一側辺側における複数の自然石を同じ側に向けつ
つ、順次、上下方向に積み重ねられ、前記各自然石保持
ユニットにおける前記屈撓性シ−ト体の一面側に被覆材
料が、該各屈撓性シ−ト体の一側辺側における複数の自
然石と該各屈撓性シ−ト体の他側辺側における複数の自
然石との間において盛られて、該各自然石保持ユニット
が略平行に配設されている、ことを特徴とする壁体とし
た構成としてある。この請求項10の発明の好ましい態
様としては、請求項11〜13の記載の通りとなる。
【0009】上記目的を達成するために請求項14の発
明にあっては、屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然石
が該屈撓性シ−ト体の一側辺のみにおいて該一側辺に沿
うようにして接着されている自然石保持ユニットを、前
記自然石が互いに同じ側に向くようにしつつ、順次、積
み重ねる一方、前記自然石保持ユニットの各積み重ね前
に、当該積み重ねに際して最上段となっている自然石保
持ユニットにおける屈撓性シ−ト体の一面側上に、被覆
材料を盛る、ことを特徴とする自然石保持ユニットの使
用方法とした構成としてある。この請求項14の発明の
好ましい態様としては、請求項16〜18の記載の通り
となる。
【0010】上記目的を達成するために請求項15の発
明にあっては、屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然石
が該屈撓性シ−ト体の一側辺側と該屈撓性シ−ト体の一
側辺に対向する他側辺側のみにおいて設けられ、該屈撓
性シ−ト体の一側辺側における複数の自然石が該一側辺
に沿うようにして該屈撓性シ−ト体の一面側に接着さ
れ、該屈撓性シ−ト体の他側辺側における複数の自然石
が該他側辺に沿うようにして該屈撓性シ−ト体の一面側
に固定されている自然石保持ユニットを、複数用意し、
前記複数の自然石保持ユニットを、該各屈撓性シ−ト体
の一側辺側における複数の自然石を同じ側に向けつつ、
順次、上下方向に積み重ね、前記自然石保持ユニットの
各積み重ね前に、当該積み重ねに際して最上段となって
いる自然石保持ユニットにおける屈撓性シ−ト体の一面
側上に、該各屈撓性シ−ト体の一側辺側における複数の
自然石と該各屈撓性シ−ト体の他側辺側における複数の
自然石との間において被覆材料を盛る、ことを特徴とす
る自然石保持ユニットの使用方法とした構成としてあ
る。この請求項15の発明の好ましい態様としては、請
求項16〜18の記載の通りとなる。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、複
数の自然石を備える当該自然石保持ユニットを工場にお
いて簡単に量産できる一方、壁体施工において、そのよ
うな複数の自然石保持ユニットを施工現場に搬入して、
その各屈撓性シ−ト体上に対して被覆材料を盛りつつ、
順次、積み重ねさえすれば、簡単に壁体が構築できるこ
とになり、壁体の施工性の向上とその施工の省力化を図
ることができることになる。しかも、その際、各自然石
保持ユニットの屈撓性シ−ト体上に砕石、土砂等の被覆
材料を順次、盛ることによって、その重量及びその重量
に基づく摩擦力により各自然石保持ユニット(自然石)
の保持状態(移動規制)を強固なものとすることができ
ることから、当該自然石保持ユニットを用いることによ
り、壁体の勾配が急勾配であろうと、その壁体の施工高
さを高めることができることになる。また、当該自然石
保持ユニットに、屈撓性シ−ト体が用いられていること
から、当該自然石保持ユニットを用いて軟弱地盤に壁体
を構築しても、その屈撓性シ−トの広い面が沈み込みを
抑制することになり、軟弱地盤に強固な壁体を構築する
ことができることになる。
【0012】請求項2に記載された発明によれば、壁体
施工において、屈撓性シ−ト体の控部上に砕石、土砂等
の被覆材料を盛ることによって、上記請求項1と同様、
各自然石保持ユニットの保持状態を強固にできるばかり
か、重錘によって、施工後はもとより、施工中において
も、自然石保持ユニット(自然石)が滑落することを防
止できることになる。このため、施工後において、自然
石の保持状態を一層、強固なものにでき、施工中におい
ては、その作業性を向上させることができることにな
る。
【0013】請求項3に記載された発明によれば、重錘
に複数の自然石を用いることから、壁体施工において、
重錘材料を簡単に用意できるばかりか、屈撓性シ−ト体
に対する重錘としての自然石の固定手段に、屈撓性シ−
ト体の一側辺における自然石と同様の接着剤を用いるこ
とができることになり、重錘の固定に、別種類の固定手
段を用意する必要性をなくすことができることになる。
【0014】請求項4に記載された発明によれば、前述
の請求項1と同様の作用効果を得ることができるばかり
でなく、複数の自然石が、屈撓性シ−ト体の一側辺に対
向する他側辺においても該他側辺に沿うようにして列設
されて、その複数の自然石が、屈撓性シ−ト体の一側辺
における複数の自然石に対して最も離れた位置におい
て、互いに対称に配置されることから、壁体施工におい
て、当該自然石保持ユニットを用いることにより、屈撓
性シ−ト体の他側辺における複数の自然石の摩擦発生距
離を長くして(屈撓性シ−ト体の一側辺における自然石
が滑落するとした場合には、該屈撓性シ−ト体の他側辺
における自然石が、該屈撓性シ−ト体に引っ張られて、
該屈撓性シ−ト体の他側辺から一側辺までの長さを摩擦
を生じさせながら移動しなければならないこと)、屈撓
性シ−ト体の一側辺における自然石の滑落を効果的に防
止できると共に、軟弱地盤に対する沈み込みをも、より
一層抑制できることになる。しかも、屈撓性シ−ト体に
おける両側辺の自然石の間に控部が形成され、その控部
に被覆材料を充填することができることから、壁体施工
において、屈撓性シ−ト体における両側辺の自然石を壁
として利用して、被覆材料の充填作業を容易にすること
ができることになる。
【0015】請求項5に記載された発明によれば、屈撓
性シ−ト体が布材であることから、その布材の接着剤の
浸透性に基づき、屈撓性シ−ト体としての布材と自然石
との接着強度を高めることができることになる。
【0016】請求項6に記載された発明によれば、屈撓
性シ−ト体としての布材が不織布又は織布であることか
ら、上記請求項5と同様の作用効果を具体的に得ること
ができることになる。
【0017】請求項7に記載された発明によれば、屈撓
性シ−ト体が網状片である場合においても、前記請求項
1〜4と同様の各作用効果を得ることができることにな
る。
【0018】請求項8に記載された発明によれば、屈撓
性シ−ト体が方形形状であることから、当該自然石保持
ユニットを横並び配設することによって、自然石を連続
的に横並びさせることができることになり、長く延びる
壁体を簡単に構築することができることになる。
【0019】請求項9に記載された発明によれば、屈撓
性シ−ト体の一面側に複数の自然石が該屈撓性シ−ト体
の一側辺のみにおいて該一側辺に沿うようにして接着さ
れている複数の自然石保持ユニットが、該複数の自然石
を同じ側に向けつつ、順次、上下方向に積み重ねられ、
各自然石保持ユニットにおける前記屈撓性シ−ト体の一
面側には、被覆材料が盛られて、該各自然石保持ユニッ
トが略平行に配設されていることから、工場において量
産される自然石保持ユニットを用いることにより、前述
の請求項1と同様、施工性の向上、施工高さの向上、施
工の省力化を図ることができると共に、軟弱地盤に対す
る構築に対しても十分に対応することができることにな
る。
【0020】請求項10に記載された発明によれば、各
自然石保持ユニットにおける屈撓性シ−ト体の一面側
に、該屈撓性シ−ト体の一側辺に対向する他側辺におい
ても該他側辺に沿うようにして複数の自然石が固定さ
れ、被覆材料が、前記各屈撓性シ−ト体の一側辺におけ
る複数の自然石と該各屈撓性シ−ト体の他側辺における
複数の自然石との間に、充填されていることから、前述
の請求項4と同様に、屈撓性シ−ト体の一側辺における
自然石の滑落を効果的に防止できると共に、軟弱地盤に
対する沈み込みをも、より一層抑制でき、さらには、屈
撓性シ−ト体における両側辺の自然石を壁として利用し
て、被覆材料の充填作業を容易にすることができること
になる。
【0021】請求項11に記載された発明によれば、各
自然石保持ユニットの屈撓性シ−ト体が接着剤透過性を
有し、各自然石保持ユニットの自然石が、該各自然石保
持ユニットに上下方向において隣接する自然石保持ユニ
ットの自然石に屈撓性シ−ト体を介して接着剤により接
着されていることから、上下に隣合う自然石保持ユニッ
トの各自然石が互いに結合されることになり、壁体を一
層、強固にすることができることになる。
【0022】請求項12に記載された発明によれば、被
覆材料が、上方側から下方に向けて圧力が加えられて締
められていることから、被覆材料に対する屈撓性シ−ト
体の摩擦力をより一層高めることができることになり、
自然石の滑落をより確実に防止できることになる。
【0023】請求項13に記載された発明によれば、被
覆材料が砕石及び土砂であることから、被覆材料を簡単
に用意できるばかりか、被覆材料として一般的な自然物
が用いられることになり、多自然型の壁体を得ることが
できることになる。
【0024】請求項14に記載された発明によれば、屈
撓性シ−ト体の一面側に複数の自然石が該屈撓性シ−ト
体の一側辺のみにおいて該一側辺に沿うようにして接着
されている自然石保持ユニットを、自然石が互いに同じ
側に向くようにしつつ、順次、積み重ねる一方、自然石
保持ユニットの各積み重ね前に、当該積み重ねに際して
最上段となっている自然石保持ユニットにおける屈撓性
シ−ト体の一面側上に、被覆材料を盛ることから、この
方法を用いることにより、前述の請求項9に係る壁体と
同様の壁体を得ることができ、該請求項9同様、施工性
の向上、施工高さの向上、施工の省力化を図ることがで
きると共に、軟弱地盤に対する構築に対しても十分に対
応することができることになる。
【0025】請求項15に記載された発明によれば、各
自然石保持ユニットとして、屈撓性シ−ト体の一面側
に、該屈撓性シ−ト体の一側辺に対向する他側辺におい
ても該他側辺に沿うようにして複数の自然石が固定され
たものを用い、被覆材料を、屈撓性シ−ト体の一側辺に
おける複数の自然石と該屈撓性シ−ト体の他側辺におけ
る複数の自然石との間に充填することから、前述の請求
項10に係る壁体を得ることができ、該請求項10同
様、屈撓性シ−ト体の一側辺における自然石の滑落を効
果的に防止できると共に、軟弱地盤に対する沈み込みを
も、より一層抑制でき、さらには、屈撓性シ−ト体にお
ける両側辺の自然石を壁として利用して、被覆材料の充
填作業を容易にすることができることになる。
【0026】請求項16に記載された発明によれば、各
自然石保持ユニットの屈撓性シ−ト体として、接着剤透
過性を有するものを用い、各自然石保持ユニットの自然
石を、該各自然石保持ユニットに上下方向において隣接
する自然石保持ユニットの自然石に接着剤を介して接着
することから、前述の請求項11に係る壁体を得ること
ができ、該請求項11同様、上下に隣合う自然石保持ユ
ニットの各自然石を互いに結合して、壁体を一層、強固
にすることができることになる。
【0027】請求項17に記載された発明によれば、屈
撓性シ−ト体の一面側上に被覆材料を盛った後に、該被
覆材料に対して上方側から下方に向けて圧力を加えて該
被覆材料を締めることから、前述の請求項12同様、被
覆材料に対する屈撓性シ−ト体の摩擦力を、より一層高
めることができることになり、自然石の滑落をより確実
に防止できることになる。
【0028】請求項18に記載された発明によれば、被
覆材料が砕石及び土砂であることから、前述の請求項1
3同様、被覆材料を簡単に用意できるばかりか、被覆材
料として一般的な自然物が用いられることになり、多自
然型の壁体を得ることができることになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。図1〜図3は第1実施形態を
示すもので、この第1実施形態においては、自然石保持
ユニットAを用いて壁体としての護岸(例えば河川護
岸)10を施工した内容が示されている。
【0030】先ず、自然石保持ユニットAについて説明
する。自然石保持ユニットAは、図2、図3に示すよう
に、屈撓性シ−ト体としての網状片1の一面側(図3
中、上面側)に複数の自然石2が接着剤3を用いて接着
される構成とされており、このような自然石保持ユニッ
トAは、製造工場において、大量生産される。
【0031】上記網状片1は、方形の金網若しくは合成
繊維製ネットよりなり、該網状片1は、屈撓性を有する
ことになっている。この網状片1の大きさは、一辺が2
mとされた正方形状のものを初めてとして、施工条件、
状況等に応じて、適宜設定されることになっている。
【0032】上記自然石2としては、玉石、割石等が用
いられており、その大きさは、直径が100〜500m
m程度とされている。このような自然石2は、複数用意
され、その複数の自然石2は、網状片1の一側辺11に
該一側辺11に沿うようにして列設され、その状態をも
って網状片1に接着されている。この複数の自然石2
は、本実施形態においては、並設状態をもって2列を形
成しており、この2列の自然石2よりも網状片1の他側
辺12側部分においては、該網状片1は、自然石2が存
在しない控部1aを構成することになっている。
【0033】上記接着剤3は、自然石2と網状片1との
良好な接着関係を得る観点から選択されており、本実施
形態においては、エポキシ樹脂等が用いられている。
【0034】次に、上記自然石保持ユニットAを用いた
護岸10の施工方法と、その施工方法により施工された
護岸10について説明する。
【0035】護岸10の施工においては、上記自然石保
持ユニットAが、製造工場より現場に多数搬入され、そ
れらは、図1に示すように、現状の岸の沿った各施工位
置において、クレーン等の揚重手段を用いて、複数の自
然石2を河川13側に向けつつ、その岸の勾配に沿わせ
たり或は必要な勾配をもって、順次、積み上げられる。
【0036】その場合、自然石保持ユニットAの各積み
重ね前に、そのとき最上段となっている自然石保持ユニ
ットAにおいて、網状片1の控部1a上に被覆材料とし
ての砕石、土砂(以下、土砂等と称す)4が当該自然石
保持ユニットA上の自然石2の高さまで盛られ、平坦面
が形成される。これにより、積み重ねるべき次の自然石
保持ユニットAの安定した載置面を確保して、自然石保
持ユニットAの積み重ね作業の円滑化を図る共に、網状
片1の控部1aとその上下の土砂等4との摩擦力によ
り、その網状片1の保持状態を高め、自然石2(自然石
保持ユニットA)の滑落(移動)を防止することになっ
ている。
【0037】特に、上記施工においては、自然石2の滑
落を一層防止する観点から、網状片1の控部1a上に土
砂等4を盛った際に、外部からロ−ラ等により圧力を加
えること(転圧)により土砂等4の密度を高め、土砂等
4と網状片1との摩擦力が高められる。また、この場
合、上下に隣合う自然石保持ユニットAの自然石2同士
を、網状片1の網目を利用して接着剤(図示略)により
接着するようにすれば、自然石2滑落防止の観点から、
より好ましいものとなる。
【0038】このような施工の結果、図1に示すよう
に、各自然石保持ユニットAが略平行な状態をもって安
定的に据え付けられることになり、これらの複数の自然
石保持ユニットAにより、各段の複数の自然石2が護岸
壁面を構成する護岸10が形成されることになる。これ
により、水際が魚巣となり法面部が自然植生可能となる
護岸10を得ることができることになり、多自然護岸1
0を構築することができることになる。
【0039】図4、図5は第2実施形態を示すものであ
る。この第2実施形態においては、前述の自然石保持ユ
ニットA(図2、図3参照)を用いて壁体としての擁壁
14を施工した内容が示されている。この第2実施形態
においては、前記第1実施形態と同一構成要素について
同一符号を付してその説明を省略するが、このような擁
壁14を道路や造成地の擁壁として用いると、裏面から
の湧水に対しても安全であり、また、屈撓性を有するた
め、軟弱地盤に構築しても安全性が確保されることにな
る。
【0040】図6、図7は第3実施形態を示すものであ
る。この第3実施形態においても、前記1実施形態と同
一構成要素については同一符号を付してその説明を省略
する。
【0041】この第3実施形態においては、自然石保持
ユニットAに関して、屈撓性シ−ト体として、図6に示
すように、長方形状の不織布又は織布等の布材15が用
いられている。この布材15の一面側には、その幅方向
(図6中、上下方向)一側辺11において該一側辺11
に沿うようにされた状態で複数の自然石2が接着されて
いるだけでなく、その一側辺11に対向する他側辺12
においても、重錘としての複数の自然石16が該他側辺
12に沿うようにされた状態で接着されており、この布
材15の一面側は、一側辺11における複数の自然石2
と他側辺12における複数の自然石2との間において控
部1aを有することになっている。
【0042】このような自然石保持ユニットAを用いた
護岸10の施工においても、複数の自然石保持ユニット
Aが、施工位置において、各段の複数の自然石2を河川
13側に向けつつ、現状の護岸10壁の勾配に沿って順
次、積み上げられるが、その場合、自然石保持ユニット
Aの各積み重ね前に、そのとき最上段となっている自然
石保持ユニットAにおいて、布材15の控部1a上、す
なわち複数の自然石2列と複数の自然石16列との間
に、土砂等4が充填されて、平坦面が形成される。勿
論、このような場合にも、布材15の控部1a上に土砂
等4を盛った際に、外部からロ−ラ等により圧力を加え
ること(転圧)により土砂等4の密度を高め、土砂等4
と布材15との摩擦力を高めることが好ましいことは言
うまでもない。
【0043】また、本実施形態では、布材15の接着剤
浸透性が、自然石2、16と布材15との間だけでな
く、上下に隣合う各自然石保持ユニットA間においても
利用されており、自然石保持ユニットAの各積み重ね時
に、その積み重ねるべき自然石保持ユニットAと、その
とき最上段となっている自然石保持ユニットAとの間に
接着剤17を介在させ、その接着剤17により、上下に
隣合う自然石保持ユニットAの自然石2同士、自然石1
6同士が接着される。
【0044】これにより、前記各実施形態同様の作用効
果が得られるだけでなく、施工中、施工後を通して、複
数の自然石16が、複数の自然石2が滑落することを布
材15を介して止めることになる。このため、施工中に
おいては、施工作業性を向上させることができ、施工後
においては、一層、強固な護岸10とすることができる
ことになる。
【0045】また、本実施形態においては、上下に隣合
う自然石保持ユニットAの自然石2同士、自然石16同
士が接着されて、それにより保持状態が強固とされるこ
とになり、護岸10は、施工後において、より一層強固
なものとなる。
【0046】さらに、自然石2と16とが控部1aを間
に挟んで対称に配置されることから、布材15の広い面
を生かしつつ沈み込みを効果的に抑制できることにな
り、軟弱地盤に強固な壁体を構築することができること
になる。
【0047】さらにまた、上記施工においては、複数の
自然石2列と16列との間に土砂等4を充填すればよい
ことから、その両自然石2、16列を壁として利用で
き、土砂等4を控部1a上に充填する作業を容易且つ確
実に行うことができることになる。
【0048】尚、図7中、符号18は吸い出し防止シ−
トである。
【0049】以上実施形態について説明したが本発明に
おいては、次のようなものを包含する。重錘として、
自然石2に代えて、コンクリ−トブロック等、種々のも
のを適宜選択すること。屈撓性シ−ト体を、方形以外
の形状とすること。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る河川護岸を示す縦断面図。
【図2】第1実施形態に係る自然石保持ユニットを示す
平面図。
【図3】図2の正面図。
【図4】第2実施形態に係る擁壁を示す斜視図。
【図5】第2実施形態に係る擁壁を示す縦断面図。
【図6】第3実施形態に係る自然石保持ユニットを示す
平面図。
【図7】第3実施形態に係る河川護岸を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 網状片 1a 控部 2 自然石 3 接着剤 4 土砂等 10 護岸 11 一側辺 12 他側辺 13 河川 14 擁壁 15 布材 16 自然石(重錘) 17 接着剤 A 自然石保持ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−306316(JP,A) 特開 平8−184065(JP,A) 特開 平3−144012(JP,A) 特開 昭50−69803(JP,A) 特開 平7−127066(JP,A) 特開 平2−132212(JP,A) 特開 平9−78585(JP,A) 登録実用新案3011659(JP,U) 登録実用新案3030783(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/02 304 E02B 3/12 E02D 17/18

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然石
    が接着されている自然石保持ユニットにおいて、 前記複数の自然石が、前記屈撓性シ−ト体の一側辺のみ
    に該一側辺に沿うようにして列設されている、 ことを特徴とする自然石保持ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記屈撓性シ−ト体の一面側に、該屈撓性シ−ト体の一
    側辺よりも離れた位置において重錘が固定され、 前記屈撓性シ−ト体の一面側が、前記複数の自然石及び
    前記重錘の配設部分以外の部分において控部を有するよ
    うに構成されている、 ことを特徴とする自然石保持ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記重錘も、複数の自然石である、 ことを特徴とする自然石保持ユニット。
  4. 【請求項4】 屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然石
    が接着されている自然石保持ユニットにおいて、 前記複数の自然石が、該屈撓性シ−ト体の一側辺側と該
    屈撓性シ−ト体の一側辺に対向する他側辺側とのみに配
    置され、 前記屈撓性シ−ト体の一側辺側における複数の自然石が
    該一側辺に沿うようにして列設され、 前記屈撓性シ−ト体の他側辺側における複数の自然石が
    該他側辺に沿うように して列設されている、ことを特徴とする自然石保持ユニ
    ット。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記屈撓性シ−ト体が、布材である、 ことを特徴とする自然石保持ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記布材が、不織布又は織布である、 ことを特徴とする自然石保持ユニット。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記屈撓性シ−ト体が、網状片である、 ことを特徴とする自然石保持ユニット。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、 前記屈撓性シ−ト体が、方形形状である、 ことを特徴とする自然石保持ユニット。
  9. 【請求項9】 屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然石
    が該屈撓性シ−ト体の一側辺のみにおいて該一側辺に沿
    うようにして接着されている複数の自然石保持ユニット
    が、該複数の自然石を同じ側に向けつつ、順次、上下方
    向に積み重ねられ、 前記各自然石保持ユニットにおける前記屈撓性シ−ト体
    の一面側には、被覆材料が盛られて、該各自然石保持ユ
    ニットが略平行に配設されている、 ことを特徴とする壁体。
  10. 【請求項10】 屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然
    石が該屈撓性シ−ト体の一側辺側と該屈撓性シ−ト体の
    一側辺に対向する他側辺側とのみにおいて設けられ、該
    屈撓性シ−ト体の一側辺側における複数の自然石が該一
    側辺に沿うようにして該屈撓性シ−ト体の一面側に接着
    され、該屈撓性シ−ト体の他側辺側における複数の自然
    石が該他側辺に沿うようにして該屈撓性シ−ト体の一面
    側に固定されている自然石保持ユニットが、複数用いら
    れ、 前記複数の自然石保持ユニットが、該各屈撓性シ−ト体
    の一側辺側における複数の自然石を同じ側に向けつつ、
    順次、上下方向に積み重ねられ、 前記各自然石保持ユニットにおける前記屈撓性シ−ト体
    の一面側に被覆材料が、該各屈撓性シ−ト体の一側辺側
    における複数の自然石と該各屈撓性シ−ト体の他側辺側
    における複数の自然石との間において盛られて、該各自
    然石保持ユニットが略平行に配設されている、 ことを特徴とする壁体。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において、 前記各自然石保持ユニットの屈撓性シ−ト体が、接着剤
    透過性を有し、 前記各自然石保持ユニットの自然石が、該各自然石保持
    ユニットに上下方向において隣接する自然石保持ユニッ
    トの自然石に前記屈撓性シ−ト体を介して接着剤により
    接着されている、 ことを特徴とする壁体。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれかにおいて、 前記被覆材料が、上方側から下方に向けて圧力が加えら
    れて締められている、ことを特徴とする壁体。
  13. 【請求項13】 請求項9〜12のいずれかにおいて、 前記被覆材料が、砕石及び土砂である、 ことを特徴とする壁体。
  14. 【請求項14】 屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然
    石が該屈撓性シ−ト体の一側辺のみにおいて該一側辺に
    沿うようにして接着されている自然石保持ユニットを、
    前記自然石が互いに同じ側に向くようにしつつ、順次、
    積み重ねる一方、 前記自然石保持ユニットの各積み重ね前に、当該積み重
    ねに際して最上段となっている自然石保持ユニットにお
    ける屈撓性シ−ト体の一面側上に、被覆材料を盛る、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの使用方法。
  15. 【請求項15】 屈撓性シ−ト体の一面側に複数の自然
    石が該屈撓性シ−ト体の一側辺側と該屈撓性シ−ト体の
    一側辺に対向する他側辺側のみにおいて設けられ、該屈
    撓性シ−ト体の一側辺側における複数の自然石が該一側
    辺に沿うようにして該屈撓性シ−ト体の一面側に接着さ
    れ、該屈撓性シ−ト体の他側辺側における複数の自然石
    が該他側辺に沿うようにして該屈撓性シ−ト体の一面側
    に固定されている自然石保持ユニットを、複数用意し、 前記複数の自然石保持ユニットを、該各屈撓性シ−ト体
    の一側辺側における複数の自然石を同じ側に向けつつ、
    順次、上下方向に積み重ね、 前記自然石保持ユニットの各積み重ね前に、当該積み重
    ねに際して最上段となっている自然石保持ユニットにお
    ける屈撓性シ−ト体の一面側上に、該各屈撓性シ−ト体
    の一側辺側における複数の自然石と該各屈撓性シ−ト体
    の他側辺側における複数の自然石との間において被覆材
    料を盛る、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの使用方法。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15において、 前記各自然石保持ユニットの屈撓性シ−ト体として、接
    着剤透過性を有するものを用い、 前記各自然石保持ユニットの自然石を、該各自然石保持
    ユニットに上下方向において隣接する自然石保持ユニッ
    トの自然石に接着剤を介して接着する、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの使用方法。
  17. 【請求項17】 請求項14〜16のいずれかにおい
    て、 前記屈撓性シ−ト体の一面側上に前記被覆材料を盛った
    後に、該被覆材料に対して上方側から下方に向けて圧力
    を加えて該被覆材料を締める、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの使用方法。
  18. 【請求項18】 請求項14〜17のいずれかにおい
    て、 前記被覆材料が、砕石及び土砂である、 ことを特徴とする自然石保持ユニットの使用方法。
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