JP2973020B2 - 電動式間仕切におけるパネルの自動停止装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電動式間仕切における移動中の各パネル
を、所定の停止位置において自動的に停止させる装置に
関するものである。

〔従来の技術〕

間仕切には、各パネルに直接手を触れずに、内蔵する
モータにより、天井に敷設した案内レールに沿って、順
次自走させるものがある。

この間仕切の各パネルが所定の停止位置に到達した
時、モータを自動的に停止させる必要があり、そのため
に従来は、各パネルの位置検知装置や、自動制御用のコ
ンピュータや、専用のソフトの開発が必要であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

そのため、従来のものでは、自動停止装置が必然的に
高価になるとともに、保守点検が面倒となり、またソフ
トの開発に時間を要した。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、電動式間仕切の各パネル（１）より案内レ
ール内（５）内に突出する突出物（９）と、案内レール
（５）における電動式間仕切が閉じた時の各パネル
（１）の突出物（９）の側方に、それぞれ互に対向する
第１光電スイッチ（16）の受光素子（16a）と、常時は
消灯し、電動式間仕切の室内仕切開始とともに前端の１
個のみが点灯する発光素子（16b）を設け、点灯した発
光素子（16b）の光を受光素子（16a）が受光すると、そ
のパネル（１）の走行用のモータ（11）が停止するよう
に結線するとともに、案内レール（５）の両側面に、全
パネル（１）と、同数の第２光電スイッチ（17）におけ
る互に対向する受光素子（17a）と常時点灯する発光素
子（17b）を設け、先行するパネル（1A）の適宜の突出
物（10）が遮光すると、後続のパネル（１）を停止させ
るための第１光電スイッチ（16）の発光素子（16b）が
点灯するように結線により、上述の課題の解決を図った
ものである。

〔作 用〕

本発明の装置においては、案内レール（５）に沿って
走行する先頭のパネル（1A）の前端が壁材（２）に当接
すると、このパネル（1A）の一方の突出物である一方の
ランナ（９）に設けた受光素子（16a）が、既に点灯し
ている前端の第１光電スイッチ（16）の発光素子（16
b）と対向して受光し、このパネル（1A）のモータ（1
1）は停止する。

これと同時に、第２光電スイッチ（17）の発光素子
（17b）と受光素子（17a）の間に、同パネル（1A）の他
方の突出物である他方のランナ（10）が進入して遮光
し、前端より第２番目の第１光電スイッチ（16）の発光
素子（16b）が点灯する。

従って、後続する第２枚目のパネル（1B）が第１枚目
のパネル（1A）に当接すると、第１枚目パネル（1A）と
同様に、モータ（11）が停止する。

以下同様に、後続する各パネル（１）が停止して、室
内（６）が仕切られる。

〔実 施 例〕

第４図と第５図は、電動式間仕切の一例を示すもの
で、（１）は、間仕切用のパネル、（２）は壁体、
（３）は、壁体（２）の一部に設けた各パネル（１）の
収納部、（４）は天井、（５）は、天井（４）に敷設し
た角筒状をなす案内レールで、各パネル（１）は、後述
するように案内レール（５）に沿って自走して、室内
（６）を仕切る。

第１図と第２図に示すように、案内レール（５）の下
面中央には、案内溝（７）が形成され、案内レール
（５）内には、各パネル（１）の前後両端を吊支杆
（８）を介して吊支する１のランナ（９）（10）が収容
されている。

各パネル（１）の両ランナ（９）（10）は、それぞれ
モータ（11）を内蔵し、両モータ（11）（11）は、前方
（第５図右方）の第１ランナ（９）の上部に設けたブラ
シ（12）を介して、案内レール（５）内に設けた給電線
（13）より給電され、各モータ（11）により回転させれ
る動輪（14）と従動輪（15）（15）により、案内レール
（５）に沿って走行する。

各パネル（１）の第１ランナ（９）の上面中央には、
第１光電スイッチ（16）の受光素子（16a）が、また案
内レール（５）における全パネル（１）が室内（６）を
完全に仕切った時の、各パネル（１）の受光素子（16
a）の側方には、第3c図に示すように、受光素子（16a）
と対向する第１光電スイッチ（16）の発光素子（16b）
が貫設されている。

全発光素子（16b）は、全パネル（１）が上部収納部
（３）に収納されている時は消灯し、間仕切を開始する
と、第3a図に示すように、最前端の発光素子（16a）の
みが点灯する。

第3c図に示すように、案内レール（５）における全パ
ネル（１）が室内（６）を完全に仕切った時の、各パネ
ル（１）の後方の第２ランナ（10）の両側方には、それ
ぞれ第２光電スイッチ（17）の、互に対向する受光素子
（17a）と発光素子（17b）が貫設されている。

各発光素子（17b）は、各パネル（１）が室内（６）
の間仕切を開始すると、一斉に点灯し、受光素子（17
a）が対向する受光素子（17b）より遮光されると、直後
（第3a図〜第3c図の左方）の第１先電スイッチ（16）の
発光素子（16b）が点灯する。

上述の装置において、室内（６）を仕切るため、各パ
ネル（１）の走行を開始すると、第3a図に示すように、
最前端の第１光電スイッチ（16）の発光素子（16b）の
みが点灯し、他の発光素子（16b）は消灯しているの
で、各パネル（１）は順次前進を続ける。

第3b図に示すように、最前端の第１パネル（1A）の前
端が、壁体（２）に当接すると、その受光素子（16a）
は、最前端の発光素子（16b）に正対して受光するの
で、モータ（11）とともにパネル（1A）が停止する。

この時、最前端の第２光電スイッチ（17）の受光素子
（17a）と発光素子（17b）の間に第２ランナ（10）が突
入して遮光するので、第２番目の第１光電スイッチ（1
6）の発光素子（16b）が発光する。

従って、後続の前進する第２パネル（1B）が第１パネ
ル（1A）に当接すると、その受光素子（16a）が第２番
目発光素子（16b）に正対して停止する。

同時に、後続の各パネル（１）が先行するパネル
（１）に当接すると、直ちにモータ（１）が停止して、
室内（６）が仕切られる。

上述においては、第１光電スイッチ（16）の受光素子
（16a）の取付部材に第１ランナ（９）を、第２光電ス
イッチ（17）の遮光部材に第２ランナ（10）を使用した
が、これを反対に設けてもよい。また、同一のランナ
（９）または（10）の上部に受光素子（16a）を設け、
下部を第２光電スイッチ（17）の遮光に使用して、車内
レール（５）上の発光素子（16b）と第２光電スイッチ
（17）の位置を変更してもよい。

両ランナ（９）（10）に代えて、各パネル（１）の上
面に、適宜の受光素子（16a）の取付板と、第２光電ス
イッチ（17）の遮光板を設けてもよい。

なお、記実施例は、各ランナ（９）（10）にモータ
（11）を設けた電動式間仕切についてのものであるが、
各パネル（１）内にモータ（11）を設けた電動式間仕切
にも、支障なく実施することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、高価な部材や複雑な装置を使用せず
に、電動式間仕切の各パネル（１）を、所定位置に確実
に停止させて、室内（６）を仕切ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の装置を使用した電動式間仕切のラン
ナと案内レールを示す一部切欠正面図、 第２図は、第１図のII−II線における断面図、 第3a図〜第3c図は、本発明の装置の作用を示すための案
内レールの要部の一部切欠平面図で、 第3a図は、先頭のパネルが壁体に近接した時の状況を示
し、 第3b図は、先頭のパネルが停止した時の状況を示し、第
3c図は、第２番目のパネルが停止した時の状況を示すも
の、 第４図は、電動式間仕切を天井を省略して示す平面図、 第５図は、同じく正面図である。 （１）（1A）（1B）パネル、（２）壁体 （３）収納部、（４）天井 （５）案内レール、（６）室内 （７）案内溝、（８）吊支杆 （９）（10）ランナ、（11）モータ （12）ブラシ、（13）給電線 （14）動輪、（15）従動輪 （16）第１光電スイッチ、（16a）受光素子 （16b）発光素子、（17）第２光電スイッチ （17a）受光素子、（17b）発光素子

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電動式間仕切の各パネルより案内レール内
   に突出する突出物と、案内レールにおける電動式間仕切
   が閉じた時の各パネルの突出物の側方に、それぞれ互に
   対向する第１光電スイッチの受光素子と、常時は消灯
   し、電動式間仕切の室内仕切開始とともに前端の１個の
   みが点灯する発光素子を設け、点灯した発光素子の光を
   受光素子が受光すると、そのパネルの走行用のモータが
   停止するように結線するとともに、案内レールの両側面
   に、全パネルと、同数の第２光電スイッチにおける互に
   対向する受光素子と常時点灯する発光素子を設け、先行
   するパネルの適宜の突出物が遮光すると、後続のパネル
   を停止させるための第１光電スイッチの発光素子が点灯
   するように結線してなる電動式間仕切の各パネルの自動
   停止装置。