JP2972938B2 - フロート装置 - Google Patents

フロート装置

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JP2972938B2
JP2972938B2 JP2253423A JP25342390A JP2972938B2 JP 2972938 B2 JP2972938 B2 JP 2972938B2 JP 2253423 A JP2253423 A JP 2253423A JP 25342390 A JP25342390 A JP 25342390A JP 2972938 B2 JP2972938 B2 JP 2972938B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、海上に設置する海上ハウス等の高波によ
るピッチング(縦揺れ)を有効に防止することができる
フロート装置に関する。
従来技術 海上には、レジャー施設としての海上ハウスのような
構築物を設置することがある。
このような構築物は、海底に立設する支持構造物を介
して固定することもあるが、海底に設置するアンカブロ
ックとの間に係留索を設け、海面に浮上させたまま定位
置に係留することも少なくない。
発明が解決しようとする課題 かかる従来技術の前者によるときは、海底に立設する
支持構造物が大げさにならざるを得ず、設置コストが過
大になりがちである上、海底の状況によって設置場所が
限定されてしまうという問題がある。また、後者による
ときは、海面に浮上する構築物が波の影響を受け、特に
高波時において過大なピッチングを生じるために、居住
性が著るしく害されるという問題が避けられない。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に
鑑み、シリンダとピストンとを組み合わせることいよっ
て、海面上に浮上させて係留する構築物のピッチングを
有効に防止することができるフロート装置を提供するこ
とにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、水中
のフロートに上向きに設置するシリンダと、シリンダに
摺動自在に収容し、水上の構築物を支持するピストン
と、海面上においてピストンに装着する高波用フロート
とを備えてなり、高波用フロートは、高波時において、
ピストンを介して構築物を浮上させ、シリンダは、ピス
トンの上昇により一方向弁を介して海水を下部の作動室
に吸引し、ピストンの下降により、一方向弁に形成する
小断面積の流出孔を介して作動室内の海水を外部に放出
することをその要旨とする。
なお、シリンダは、ピストンの下降限を規定するスト
ッパを有し、ストッパの下部を作動室とするとともに、
ピストンの上昇限を規定する蓋材を備えることができ
る。
また、高波用フロートは、ピストンが中心部を上下に
貫通する円盤状に形成してもよい。
作 用 かかる発明の構成によるときは、高波用フロートは、
高波時において、ピストンを介して構築物を浮上させ、
シリンダは、ピストンの上昇により、一方向弁を介して
海水を下部の作動室に吸引する。高波が去ると、ピスト
ンが下降するが、このときのシリンダは、一方向弁に形
成する小断面積の流出孔を介して少量ずつの海水を外部
に放出するから、次の高波の襲来までの間に生じる構築
物の下降量を小さく抑え、有害なピッチングを効果的に
防止することができる。なお、シリンダは、水中のフロ
ートに上向きに設置し、フロートは、係留索を介し、水
中の定位置に固定するものとする。
シリンダにストッパ、蓋材を設ければ、シリンダは、
ピストンの下降限、上昇限を規定し、予想外の高波時に
おいても、ピストンがシリンダから抜け出てしまうおそ
れがない。
円盤状に形成する高波用フロートは、あらゆる方向か
ら高波に対し、ピストンを有効に保護し、効果的に作動
させることができる。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
フロート装置21は、シリンダ32a、ピストン31aを備え
てなる(第3図)。ただし、フロート装置31、31…は、
フロート部30の一部として、人工漁礁40、係留索50、補
助フロート61とともに、建屋10、デッキ部20を有する海
上ハウスを海面Fに係留して設置するために使用されて
いる(第1図、第2図)。
建屋10は、建屋本体11に屋根12を組み合わせ、屋根12
には、出窓風の明り取り12a、12a…を設けるとともに、
その表面には、太陽電池パネル12b、12b…が配設されて
いる。
デッキ部20は、床21の中央部に、建屋10を搭載してい
る。床21の一隅は、建屋本体11と連結するフード付きの
ベランダ15となっており、ベランダ15には、シャッタ付
きの開口部15a、15a…を設けてある。また、床21の周囲
には手すり22を設け、ベランダ15とは別の一隅には、ボ
ートから床21へ上がるための階段23が設置されている。
建屋本体11の内部には、発電設備13、海水淡水化装置
16が設置され、床21の下面には、汚水浄化設備14が設置
されている。建屋10は、図示しない居住設備を備え、人
が十分居住可能であるものとする。
発電設備13は、たとえばディーゼル発電機と太陽光発
電機とを組み合わせる発電システムである。ディーゼル
発電機は、必要な交流電力を発電し、太陽光発電機は、
太陽電池パネル12b、12b…が発生する直流電力をインバ
ータによって交流電力に変換し、余剰電力を蓄電池に充
電する。なお、ディーゼル発電機は補助的に使用し、太
陽光発電機のみにより通常の全体消費電力を供給するこ
とが好ましい。
海水淡水化装置16は、たとえばイオン交換式、逆浸透
圧式等の小形の装置が好適である。ただし、海水淡水化
装置16は、多段フラッシュ式のような他の形式であって
もよい。
汚水浄化設備14は、トイレや洗面所、台所等から発生
する汚水を貯留して浄化した後、海中に排出する。
フロート部30は、デッキ部20の下面四隅に配設するフ
ロート装置31、31…、水中のフロート32、32…からな
り、デッキ部20を海面F上に浮上させている。なお、各
フロート装置31の間には、補強用の梁部材31a、31a…が
渡し掛けられている。
人工魚礁40は、たとえば中空の正四面体状のブロック
41、41…を海底に積み上げて形成されている。なお、人
工魚礁40は、他の任意形状のブロックを使用してもよ
い。
係留索50は、フロート部30を人工魚礁40に係留してい
る。係留索50は、フロート32、32…を補強フロート61に
連結する第1ロープ51、51…、補助フロート61を人工魚
礁40に連結する第2ロープ52、各フロート32を海底のア
ンカーブロック53aに連結する第3ロープ53、53…を組
み合わせ、全体を海面F上の定位置に係留している。フ
ロート32、32…、補助フロート61は、それぞれ比重が小
さい合成樹脂材料から作るのがよく、波や海水の流れ等
に対して大きな抵抗とならないように、滑らかな円盤状
に形成するのがよい。また、補助フロート61は、第2ロ
ープ52を垂直に張り詰めるに十分な浮力を有するものと
する。
フロート部30は、係留索50、補助フロート61を介し、
人工魚礁40のほぼ真上の海面Fに係留されている。ま
た、フロート部30は、水中のフロート32、32…の浮力に
より、建屋10、デッキ部20を含む全体重量を支持するこ
とができ、このとき、フロート32、32…は水中に沈み、
デッキ部20は、海面F上に高く浮上しているものとす
る。水中のフロート32、32…は、デッキ部20、建屋10に
対する波の影響を最少にすることができる。
フロート部30のフロート装置31、31…は、それぞれシ
リンダ32a、ピストン32aを備えている(第3図)。
シリンダ32aは、水中のフロート32の上面に上向きに
設置されており、ピストン31aは、下端のピストンリン
グ31bを介し、シリンダ32aに摺動自在に収容されてい
る。なお、ピストン31aは、デッキ部20の床21を支持し
ている。シリンダ32aには、ピストン31aの下降限を規定
するストッパ32alが形成され、ピストン31aの上昇限を
規定する蓋材32bが上端に固定されている。
シリンダ32aの下部には、開口部32dが設けられ、開口
部32dには、一方向弁32cが装着されている。ただし、一
方向弁32cには、小断面積の流出孔32clが形成されてい
る。
ピストン31aには、固定部材31d、31dを介し、円盤状
の高波用フロート31cが装着されている。ただし、ピス
トン31aは、高波用フロート31cの中心部を上下に貫通し
ている。高波用フロート31cは、水中においてフロート3
2より大きな浮力を発生し、定常状態における海面Fよ
り上方に固定されている。
海上が穏やかで波がないとき、ピストン31aは、スト
ッパ32alによって規定される下降限にまで下降し、スト
ッパ32alによって支持される。また、ストッパ32alの下
部のシリンダ32aの作動室32eには、海水が充満してい
る。
そこで、高波が押し寄せ、海面Fが上昇して高波用フ
ロート31cの下面より高くなると、高波用フロート31cに
浮力が発生し、高波用フロート31cは、ピストン31aを介
してデッキ部20、建屋10を浮上させる。一方、フロート
32上のシリンダ32aは、フロート32が第1ロープ51、第
3ロープ53によって係留されているため、水中に固定さ
れている。したがって、このときのピストン31aは、シ
リンダ32a内を上昇し、シリンダ32aは、一方向弁32cを
介して下部の作動室32eに海水を吸引する。
次いで、高波の谷間において海面Fが急に低くなる
と、ピストン31aが下降し、シリンダ32aは、流出孔32cl
を介して作動室32e内の海水を外部に放出する。ただ
し、作動室32e内の海水は、流出孔32clを介して少量ず
つしか放出できないので、ピストン31aは、緩やかに下
降するのみとなる。すなわち、ピストン31aは、高波の
うねりに追従して速やかに上昇してデッキ部20を押し上
げ、その後、緩やかに下降するから、デッキ部20、建屋
10のピッチングを有効に防止することができる。
以上の説明において、発電設備13は、波力発電式や風
力発電式としてもよい。
なお、フロート部30のフロート装置31、31…や、フロ
ート32、32…、補助フロート61などは、それぞれの表面
に導電性塗料を塗り、微弱電流を通電することによって
貝や海藻などの付着を防止することができる。また、フ
ロート部30には、全体を所定方向に安定に向けさせるた
めの方向安定舵を付設してよい。
さらに、係留索50のアンカーブロック53a、53a…は、
人工魚礁40と一体に形成してもよく、その場合は、第3
ロープ53、53……も省略することができる。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、シリンダと
ピストンを組み合わせ、高波用フロートをピストンに装
着し、一方向弁を有する作動室をシリンダの下部に設け
ることによって、シリンダは、高波の襲来によってピス
トンが上昇すると、一方向弁を介して海水を作動室に吸
引し、ピストンの下降により、一方向弁に形成する流出
孔を介して作動室内の海水を少量ずつ外部に放出するこ
とができるから、海面上に浮上させて係留する構築物の
ピッチングを有効に防止することができるという優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は実施例を示し、第1図は使用状態
説明図、第2図は第1図の正面説明図、第3図は全体構
成拡大断面説明図である。 F……海面 31……フロート装置 31a……ピストン 31c……高波用フロート 32……フロート 32a……シリンダ 32al……ストッパ 32b……蓋材 32c……一方向弁 32cl……流出孔 32e……作動室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63B 35/73 B63B 35/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中のフロートに上向きに設置するシリン
    ダと、該シリンダに摺動自在に収容し、水上の構築物を
    支持するピストンと、海面上において前記ピストンに装
    着する高波用フロートとを備えてなり、該高波用フロー
    トは、高波時において、前記ピストンを介して構築物を
    浮上させ、前記シリンダは、前記ピストンの上昇により
    一方向弁を介して海水を下部の作動室に吸引し、前記ピ
    ストンの下降により、前記一方向弁に形成する小断面積
    の流出孔を介して前記作動室内の海水を外部に放出する
    ことを特徴とするフロート装置。
  2. 【請求項2】前記シリンダは、前記ピストンの下降限を
    規定するストッパを有し、該ストッパの下部を前記作動
    室とするとともに、前記ピストンの上昇限を規定する蓋
    材を備えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のフロート装置。
  3. 【請求項3】前記高波用フロートは、前記ピストンが中
    心部を上下に貫通する円盤状に形成することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載のフロート装
    置。
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