JP2971187B2 - 燃焼ガスの脱硫装置 - Google Patents
燃焼ガスの脱硫装置Info
- Publication number
- JP2971187B2 JP2971187B2 JP16438091A JP16438091A JP2971187B2 JP 2971187 B2 JP2971187 B2 JP 2971187B2 JP 16438091 A JP16438091 A JP 16438091A JP 16438091 A JP16438091 A JP 16438091A JP 2971187 B2 JP2971187 B2 JP 2971187B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- desulfurization
- flue gas
- slurry
- desulfurization device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Chimneys And Flues (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Electrostatic Separation (AREA)
- Crushing And Grinding (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、事業用，産業用ボイラ
等の燃焼炉の燃焼ガスの脱硫装置に関する。
等の燃焼炉の燃焼ガスの脱硫装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図６によって、従来の燃焼炉の燃焼ガス
の脱硫装置を示す。微粉炭１１が供給されてこれを燃焼
する燃焼炉１０には、石灰石（ＣａＣＯ3)１２が供給さ
れ、炉内で燃焼ガスの脱硫が行なわれる。燃焼炉１０よ
り出る排ガス中のＳＯx 分は、後述のスラリ２１を噴霧
する煙道脱硫装置２０で、さらに脱硫される。このスラ
リ２１は、煙道脱硫装置２０の下流側に配置された電気
集じん装置（以下ＥＰという）３０で回収された排ガス
中の灰分の一部３１と水３２を混合機４０で混合してつ
くったものであり、灰分中に残存する生石灰（ＣａＯ）
のスラリによって脱硫が行なわれる。
の脱硫装置を示す。微粉炭１１が供給されてこれを燃焼
する燃焼炉１０には、石灰石（ＣａＣＯ3)１２が供給さ
れ、炉内で燃焼ガスの脱硫が行なわれる。燃焼炉１０よ
り出る排ガス中のＳＯx 分は、後述のスラリ２１を噴霧
する煙道脱硫装置２０で、さらに脱硫される。このスラ
リ２１は、煙道脱硫装置２０の下流側に配置された電気
集じん装置（以下ＥＰという）３０で回収された排ガス
中の灰分の一部３１と水３２を混合機４０で混合してつ
くったものであり、灰分中に残存する生石灰（ＣａＯ）
のスラリによって脱硫が行なわれる。
【０００３】ここで、ＥＰ３０を安定して運転するため
に、煙道脱硫装置２０の入口及び出口のガス温度は、飽
和温度より充分高い温度で設定される。
に、煙道脱硫装置２０の入口及び出口のガス温度は、飽
和温度より充分高い温度で設定される。
【０００４】ＥＰ３０で回収灰の残部３３は、ＥＰ灰と
して所定の処理が行なわれる。また、ＥＰ３０でダスト
を除去されたガスは煙突５０から大気へ放出される。
して所定の処理が行なわれる。また、ＥＰ３０でダスト
を除去されたガスは煙突５０から大気へ放出される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の技術で
は、次の理由によって、煙道脱硫装置における脱硫率が
悪かった。
は、次の理由によって、煙道脱硫装置における脱硫率が
悪かった。
【０００６】(１) 煙道脱硫装置における生石灰（Ｃ
ａＯ）のスラリによる下式に示す脱硫は、排ガス温度が
低いほど効果が大きいが、次工程でのＥＰでの安定運転
を考慮すると、水分によるベタツキ等の不具合の発生を
防止するために排ガス温度を大きく低下させることがで
きない。 ＣａＯ＋Ｈ2 Ｏ→Ｃａ（ＯＨ）2 Ｃａ（ＯＨ）2 ＋ＳＯ2 ＋1/2 Ｏ2 →ＣａＳＯ4 ＋Ｈ2 Ｏ (２) 煙道脱硫装置では、燃焼炉内で一度脱硫を行っ
た後の未反応生石灰（ＣａＯ）を利用し、これをスラリ
化し気液反応による脱硫を行なっているが、スラリ化さ
れる生石灰では、その粒子が純粋なＣａＯが反応生成物
であるＣａＳＯ4 にとり囲まれた状態になっているため
に、ＣａＯとしての脱硫の反応性が非常に悪い。
ａＯ）のスラリによる下式に示す脱硫は、排ガス温度が
低いほど効果が大きいが、次工程でのＥＰでの安定運転
を考慮すると、水分によるベタツキ等の不具合の発生を
防止するために排ガス温度を大きく低下させることがで
きない。 ＣａＯ＋Ｈ2 Ｏ→Ｃａ（ＯＨ）2 Ｃａ（ＯＨ）2 ＋ＳＯ2 ＋1/2 Ｏ2 →ＣａＳＯ4 ＋Ｈ2 Ｏ (２) 煙道脱硫装置では、燃焼炉内で一度脱硫を行っ
た後の未反応生石灰（ＣａＯ）を利用し、これをスラリ
化し気液反応による脱硫を行なっているが、スラリ化さ
れる生石灰では、その粒子が純粋なＣａＯが反応生成物
であるＣａＳＯ4 にとり囲まれた状態になっているため
に、ＣａＯとしての脱硫の反応性が非常に悪い。
【０００７】本発明は、従来の脱硫装置の以上の問題点
を解決しようとするものである。
を解決しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃焼炉で石灰
石を脱硫剤として燃焼ガスの脱硫を行ない、電気集じん
装置で捕集された燃焼炉からの排ガス中に含まれる未反
応の生石灰のスラリによって電気集じん装置の上流側の
煙道脱硫装置で前記排ガスの脱硫を行なう燃焼ガスの脱
硫装置において、前記煙道脱硫装置を、電気集じん装置
で捕集された未反応の生石灰を破砕して生石灰スラリと
する湿式破砕部と前記生石灰スラリによる気液脱硫部を
もつ回転式脱硫装置で構成し、前記煙道脱硫装置から前
記電気集じん装置へ供給される排ガスと前記燃焼炉から
前記煙道脱硫装置へ供給される排ガスが導入され両排ガ
ス間で熱交換を行なうガス・ガスヒータを設けた。
石を脱硫剤として燃焼ガスの脱硫を行ない、電気集じん
装置で捕集された燃焼炉からの排ガス中に含まれる未反
応の生石灰のスラリによって電気集じん装置の上流側の
煙道脱硫装置で前記排ガスの脱硫を行なう燃焼ガスの脱
硫装置において、前記煙道脱硫装置を、電気集じん装置
で捕集された未反応の生石灰を破砕して生石灰スラリと
する湿式破砕部と前記生石灰スラリによる気液脱硫部を
もつ回転式脱硫装置で構成し、前記煙道脱硫装置から前
記電気集じん装置へ供給される排ガスと前記燃焼炉から
前記煙道脱硫装置へ供給される排ガスが導入され両排ガ
ス間で熱交換を行なうガス・ガスヒータを設けた。
【０００９】
【作用】本発明では、煙道脱硫装置へ供給される燃焼炉
からの排ガスは、ガス・ガスヒータにおいて煙道脱硫装
置で、生石灰スラリによって処理されて温度が低下した
排ガスと熱交換することによって温度を下げるために、
煙道脱硫装置での生石灰スラリによる脱硫効率が向上す
る。
からの排ガスは、ガス・ガスヒータにおいて煙道脱硫装
置で、生石灰スラリによって処理されて温度が低下した
排ガスと熱交換することによって温度を下げるために、
煙道脱硫装置での生石灰スラリによる脱硫効率が向上す
る。
【００１０】一方、煙道脱硫装置を出た排ガスは、前記
ガス・ガスヒータにおいて燃焼炉から出た高温の排ガス
と熱交換して温度を上げた上電気集じん装置（以下ＥＰ
という）へ供給されるために、水分によるベタツキ等を
発生することがなくＥＰは安定運転される。
ガス・ガスヒータにおいて燃焼炉から出た高温の排ガス
と熱交換して温度を上げた上電気集じん装置（以下ＥＰ
という）へ供給されるために、水分によるベタツキ等を
発生することがなくＥＰは安定運転される。
【００１１】また、ＥＰで捕集された排ガス中の未反応
の生石灰が回転式の煙道脱硫装置の湿式破砕装置によっ
て破砕されてスラリ化される際に、生石灰粒子を表面と
り囲んだＣａＳＯ4 は、砕かれて生石灰粒子表面から除
去され、生石灰による脱硫反応が向上する。
の生石灰が回転式の煙道脱硫装置の湿式破砕装置によっ
て破砕されてスラリ化される際に、生石灰粒子を表面と
り囲んだＣａＳＯ4 は、砕かれて生石灰粒子表面から除
去され、生石灰による脱硫反応が向上する。
【００１２】また更に、回転式の煙道脱硫装置の気液脱
硫部においては、同気液脱硫装置の回転によって石灰石
スラリと排ガスとの気液接触効率が高くなり、脱硫効率
が向上する。
硫部においては、同気液脱硫装置の回転によって石灰石
スラリと排ガスとの気液接触効率が高くなり、脱硫効率
が向上する。
【００１３】
【実施例】本発明の一実施例を、図１ないし図４によっ
て説明する。本実施例は、図６に示す従来の燃焼炉の脱
硫装置に以下説明する装置を付加したものであり、図１
ないし図３において対応する部分には図６におけると同
一の符号が付せられている。
て説明する。本実施例は、図６に示す従来の燃焼炉の脱
硫装置に以下説明する装置を付加したものであり、図１
ないし図３において対応する部分には図６におけると同
一の符号が付せられている。
【００１４】本実施例では、図１に示すように、燃焼炉
１０からの排ガス１３が供給される煙道脱硫装置６０は
回転式のものとし、燃焼炉１０からの排ガス１３はガス
・ガスヒータ７０を通った上煙道脱硫装置６０へ供給さ
れるようになっている。また、煙道脱硫装置６０から排
出される排ガス６１は、前記ガス・ガスヒータ７０を通
り、ここで前記燃焼炉１０からの排ガス１３と熱交換し
た上、煙道蒸発装置２０を経てＥＰ３０へ供給されるよ
うになっている。
１０からの排ガス１３が供給される煙道脱硫装置６０は
回転式のものとし、燃焼炉１０からの排ガス１３はガス
・ガスヒータ７０を通った上煙道脱硫装置６０へ供給さ
れるようになっている。また、煙道脱硫装置６０から排
出される排ガス６１は、前記ガス・ガスヒータ７０を通
り、ここで前記燃焼炉１０からの排ガス１３と熱交換し
た上、煙道蒸発装置２０を経てＥＰ３０へ供給されるよ
うになっている。
【００１５】回転式の煙道脱硫装置６０は、図２及び図
３に示すように、円筒状に形成され、その両端部の軸１
１１が架台１０９によって回転可能に支持され、一方の
軸１１１はモータ１１０に接続され同モータ１１０によ
って回転されるようになっている。
３に示すように、円筒状に形成され、その両端部の軸１
１１が架台１０９によって回転可能に支持され、一方の
軸１１１はモータ１１０に接続され同モータ１１０によ
って回転されるようになっている。
【００１６】煙道脱硫装置６０の内部は、環状の仕切板
１０４によって粉砕室１０１と気液接触を行なう脱硫室
１０２に区画されている。粉砕室１０１内には石灰石の
破砕用の多数のボール１０３が収容されている。また、
脱硫室１０２内には、煙道脱硫装置６０の軸方向へ延び
る複数の棒状の格子１０５が設けられ、同脱硫室１０２
の内周には複数のかき上げ板１０６が設けられている。
前記複数の格子１０５は、同格子１０５に直交する複数
の連結棒１０５ａによって互いに接続されている。
１０４によって粉砕室１０１と気液接触を行なう脱硫室
１０２に区画されている。粉砕室１０１内には石灰石の
破砕用の多数のボール１０３が収容されている。また、
脱硫室１０２内には、煙道脱硫装置６０の軸方向へ延び
る複数の棒状の格子１０５が設けられ、同脱硫室１０２
の内周には複数のかき上げ板１０６が設けられている。
前記複数の格子１０５は、同格子１０５に直交する複数
の連結棒１０５ａによって互いに接続されている。
【００１７】図４に示すように、前記煙道脱硫装置６０
の脱硫室１０２側の端部には、煙道脱硫装置６０と共に
回転する対をなす円板１０８ａ，１０８ｂが間隔をおい
て煙道脱硫装置６０の軸１１１まわりに回転できるよう
に取付けられており、両円板１０８ａ，１０８ｂの間に
両円板１０８ａ，１０８ｂに接触する円環状のガイド筒
１１０が両円板１０８ａ，１０８ｂと同心に設けられて
いる。前記ガイド筒１１０内には、煙道脱硫装置６０の
環状の開口部１０２ａが摺動できるように挿入されてお
り、また、ガイド筒１１０の上部には排ガスの排出孔１
１２が、下部にはスラリ排出孔１１３が設けられてい
る。
の脱硫室１０２側の端部には、煙道脱硫装置６０と共に
回転する対をなす円板１０８ａ，１０８ｂが間隔をおい
て煙道脱硫装置６０の軸１１１まわりに回転できるよう
に取付けられており、両円板１０８ａ，１０８ｂの間に
両円板１０８ａ，１０８ｂに接触する円環状のガイド筒
１１０が両円板１０８ａ，１０８ｂと同心に設けられて
いる。前記ガイド筒１１０内には、煙道脱硫装置６０の
環状の開口部１０２ａが摺動できるように挿入されてお
り、また、ガイド筒１１０の上部には排ガスの排出孔１
１２が、下部にはスラリ排出孔１１３が設けられてい
る。
【００１８】前記排ガスの排出孔１１２は、前記ガス・
ガスヒータ７０に接続され、また前記スラリ排出孔１１
３は、ポンプ１２０に接続されていて、ポンプ１２０に
よって、スラリ排出孔１３からの一部のスラリは煙道蒸
発装置２０内に噴霧され、残部のスラリは循環スラリ６
２として、後記するように、煙道脱硫装置６０の粉砕室
１０１へ供給されるようになっている。
ガスヒータ７０に接続され、また前記スラリ排出孔１１
３は、ポンプ１２０に接続されていて、ポンプ１２０に
よって、スラリ排出孔１３からの一部のスラリは煙道蒸
発装置２０内に噴霧され、残部のスラリは循環スラリ６
２として、後記するように、煙道脱硫装置６０の粉砕室
１０１へ供給されるようになっている。
【００１９】前記煙道脱硫装置６０の粉砕室１０１側の
端部には環状の入口開口１０１ａが設けられ、同入口開
口１０１ａを取り囲むようにガス・ガスヒータ７０から
の排ガス１３を導入する管路１０７が配置されている。
前記管路１０７には、ＥＰ３０で捕集されたダストの一
部３１，水３２及び前記スラリ排出孔１１３からの循環
スラリ６２が供給されるようになっている。
端部には環状の入口開口１０１ａが設けられ、同入口開
口１０１ａを取り囲むようにガス・ガスヒータ７０から
の排ガス１３を導入する管路１０７が配置されている。
前記管路１０７には、ＥＰ３０で捕集されたダストの一
部３１，水３２及び前記スラリ排出孔１１３からの循環
スラリ６２が供給されるようになっている。
【００２０】本実施例において、燃焼炉１０に供給され
た微粉炭１１及び石灰石１２により炉内脱硫された排ガ
ス１３は、ガス・ガスヒータ７０において、後記する回
転式煙道脱硫装置６０を出た排ガス６１により飽和温度
近くまで冷やされ、この冷却されたガス７１は回転式煙
道脱硫装置６０に導かれる。同回転式煙道脱硫装置６０
には、このガス７１と共に、スラリ化のための水３２，
ＥＰ３０からのダストの一部３１及び循環スラリ６２が
供給される。回転式煙道脱硫装置６０で後記するように
脱硫された排ガス６１は，前記のガス・ガスヒータ７０
で加温され煙道蒸発装置２０に導かれる。同煙道蒸発装
置２０には、回転式煙道脱硫装置６０からの一部スラリ
２１が噴霧され蒸発させられる。その上で、排ガスはＥ
Ｐ３０へ導入され同ＥＰ３０においてダストが回収さ
れ、その一部３１は回転式煙道脱硫装置６０へ、残部３
３は系外へ排出される。
た微粉炭１１及び石灰石１２により炉内脱硫された排ガ
ス１３は、ガス・ガスヒータ７０において、後記する回
転式煙道脱硫装置６０を出た排ガス６１により飽和温度
近くまで冷やされ、この冷却されたガス７１は回転式煙
道脱硫装置６０に導かれる。同回転式煙道脱硫装置６０
には、このガス７１と共に、スラリ化のための水３２，
ＥＰ３０からのダストの一部３１及び循環スラリ６２が
供給される。回転式煙道脱硫装置６０で後記するように
脱硫された排ガス６１は，前記のガス・ガスヒータ７０
で加温され煙道蒸発装置２０に導かれる。同煙道蒸発装
置２０には、回転式煙道脱硫装置６０からの一部スラリ
２１が噴霧され蒸発させられる。その上で、排ガスはＥ
Ｐ３０へ導入され同ＥＰ３０においてダストが回収さ
れ、その一部３１は回転式煙道脱硫装置６０へ、残部３
３は系外へ排出される。
【００２１】回転式煙道脱硫装置６０は、前記のように
生石灰（ＣａＯ）を含むダストスラリの粉砕室１０１と
脱硫室１０２に大きく別れている。粉砕室１０１には、
粉砕用の多数のボール１０３が収容されており、前記の
水３２，ＥＰ３０からのダスト３１、及び循環スラリ６
２が粉砕室１０１に供給される。これらの水３２，ダス
ト３１及び循環スラリ６２は、回転式煙道脱硫装置６０
の回転によるボール１０３の転動によってスラリ化され
ると共にＣａＯの粒子表面からＣａＳＯ4 が除去され、
脱硫反応を効率良く行なうことができる生石灰スラリと
なる。
生石灰（ＣａＯ）を含むダストスラリの粉砕室１０１と
脱硫室１０２に大きく別れている。粉砕室１０１には、
粉砕用の多数のボール１０３が収容されており、前記の
水３２，ＥＰ３０からのダスト３１、及び循環スラリ６
２が粉砕室１０１に供給される。これらの水３２，ダス
ト３１及び循環スラリ６２は、回転式煙道脱硫装置６０
の回転によるボール１０３の転動によってスラリ化され
ると共にＣａＯの粒子表面からＣａＳＯ4 が除去され、
脱硫反応を効率良く行なうことができる生石灰スラリと
なる。
【００２２】このスラリは仕切り板１０４をオーバフロ
ーしたものだけが、次工程の脱硫室１０２に入る。脱硫
室１０２では、回転式煙道脱硫装置６０の回転に伴っ
て、格子１０５によって下部のスラリがかき上げられ、
かき上げ板１０６で上部まで運ばれたスラリは、格子１
０５に沿って流れ又は同格子１０５に付着する。このよ
うな状況下で、ＳＯx を含む排ガス１３が通過するの
で、気／液の接触効率が良くなり、また前記のようにス
ラリ中の生石灰の粒子表面からはＣａＳＯ4 が除去され
ていると共に、前記のように排ガス１３はガス・ガスヒ
ータ７０で冷却され温度が低下しているので、排ガスの
脱硫率が向上する。
ーしたものだけが、次工程の脱硫室１０２に入る。脱硫
室１０２では、回転式煙道脱硫装置６０の回転に伴っ
て、格子１０５によって下部のスラリがかき上げられ、
かき上げ板１０６で上部まで運ばれたスラリは、格子１
０５に沿って流れ又は同格子１０５に付着する。このよ
うな状況下で、ＳＯx を含む排ガス１３が通過するの
で、気／液の接触効率が良くなり、また前記のようにス
ラリ中の生石灰の粒子表面からはＣａＳＯ4 が除去され
ていると共に、前記のように排ガス１３はガス・ガスヒ
ータ７０で冷却され温度が低下しているので、排ガスの
脱硫率が向上する。
【００２３】このようにして、排ガス１３は、脱硫室１
０２内で効率よく脱硫されると共に、スラリとの接触に
よって温度を下げ、排ガス６１は、脱硫室１０２の端部
の開口部１０２ａ，ガイド筒１１０，同ガイド筒１１０
の排気孔１１２を経て、ガス・ガスヒータ７０に入っ
て、燃焼炉からの排ガス１３と熱交換して排ガス１３の
温度を下げると共にその温度が上昇する。
０２内で効率よく脱硫されると共に、スラリとの接触に
よって温度を下げ、排ガス６１は、脱硫室１０２の端部
の開口部１０２ａ，ガイド筒１１０，同ガイド筒１１０
の排気孔１１２を経て、ガス・ガスヒータ７０に入っ
て、燃焼炉からの排ガス１３と熱交換して排ガス１３の
温度を下げると共にその温度が上昇する。
【００２４】一方、脱硫室１０２内で排ガス１３と反応
したスラリは、脱硫室１０２の端部の開口部１０２，ガ
イド筒１１０，同ガイド筒１１０のスラリ排出孔１１３
を経て、ポンプ１２０によって、前記のように、その一
部のスラリ２１は煙道蒸発装置２０内に噴霧され、残り
のスラリは循環スラリ６２として粉砕室１０１へ循環さ
れる。
したスラリは、脱硫室１０２の端部の開口部１０２，ガ
イド筒１１０，同ガイド筒１１０のスラリ排出孔１１３
を経て、ポンプ１２０によって、前記のように、その一
部のスラリ２１は煙道蒸発装置２０内に噴霧され、残り
のスラリは循環スラリ６２として粉砕室１０１へ循環さ
れる。
【００２５】前記のように、ガス・ガスヒータ７０にお
いて昇温された排ガス６１は、煙道蒸発装置２０内に噴
霧される前記一部のスラリ２１を蒸発した上、温度の高
い状態でＥＰ３０へ導入される。これによって、水分に
よるベタツキ等を発生することなく、ＥＰ３０を安定に
運転することができる。
いて昇温された排ガス６１は、煙道蒸発装置２０内に噴
霧される前記一部のスラリ２１を蒸発した上、温度の高
い状態でＥＰ３０へ導入される。これによって、水分に
よるベタツキ等を発生することなく、ＥＰ３０を安定に
運転することができる。
【００２６】なお、図５に煙道脱硫装置の石灰石スラリ
による脱硫効率及び煙道脱硫装置の排ガスの出口温度と
そのときの飽和温度の差との関係を示す。本実施例にお
けるように、排ガス温度を飽和温度に近づけることによ
って、同図に示すように、煙道脱硫装置における脱硫効
率を著しく上昇させることができる。同図中線Ａは線Ｂ
に比して未反応のＣａＯを多量に含むスラリを用いた場
合が示されている。
による脱硫効率及び煙道脱硫装置の排ガスの出口温度と
そのときの飽和温度の差との関係を示す。本実施例にお
けるように、排ガス温度を飽和温度に近づけることによ
って、同図に示すように、煙道脱硫装置における脱硫効
率を著しく上昇させることができる。同図中線Ａは線Ｂ
に比して未反応のＣａＯを多量に含むスラリを用いた場
合が示されている。
【００２７】以上の通り、本実施例では、ガス・ガスヒ
ータ７０で温度を下げた燃焼炉１０を出た排ガス１３が
回転式煙道脱硫装置７０へ供給されるために、同装置７
０内で生石灰スラリによって効率のよい脱硫を行なうこ
とができる。
ータ７０で温度を下げた燃焼炉１０を出た排ガス１３が
回転式煙道脱硫装置７０へ供給されるために、同装置７
０内で生石灰スラリによって効率のよい脱硫を行なうこ
とができる。
【００２８】また、回転式煙道脱硫装置７０の粉砕室１
０１では、ＥＰ３０で捕集された灰に含まれる生石灰粒
子を破砕することによって、その表面のＣａＳＯ4 が除
去されると共に、脱硫室１０２の石灰石スラリと排ガス
の気液接触によって、効率のよい排ガス１３の脱硫が行
なわれる。
０１では、ＥＰ３０で捕集された灰に含まれる生石灰粒
子を破砕することによって、その表面のＣａＳＯ4 が除
去されると共に、脱硫室１０２の石灰石スラリと排ガス
の気液接触によって、効率のよい排ガス１３の脱硫が行
なわれる。
【００２９】更に、回転式煙道脱硫装置７０で以上のよ
うに脱硫を受けて温度が低下した排ガス６１は、ガス・
ガスヒータ７０で燃焼炉１０を出た排ガス１３によって
温度が上昇した上、煙道蒸発装置２０を経てＥＰ３０へ
供給されるために、ベタツキ等を発生することがなく安
定してＥＰ３０を運転することができる。
うに脱硫を受けて温度が低下した排ガス６１は、ガス・
ガスヒータ７０で燃焼炉１０を出た排ガス１３によって
温度が上昇した上、煙道蒸発装置２０を経てＥＰ３０へ
供給されるために、ベタツキ等を発生することがなく安
定してＥＰ３０を運転することができる。
【００３０】
【発明の効果】本発明は、請求項１に記載された構成を
具備しているので、次の効果を奏することができる。
具備しているので、次の効果を奏することができる。
【００３１】(１) 燃焼炉からの排ガスは、ガス・ガ
スヒータにおいて温度が低下した上回転式煙道脱硫装置
へ供給されるために、生石灰スラリによって効率のよい
脱硫を行なうことができる。
スヒータにおいて温度が低下した上回転式煙道脱硫装置
へ供給されるために、生石灰スラリによって効率のよい
脱硫を行なうことができる。
【００３２】(２) 回転式煙道脱硫装置を出る排ガス
は、ガス・ガスヒータにおいて燃焼炉からの排ガスと熱
交換して温度が上昇した状態で電気集じん装置へ供給さ
れ、ベタツキ等を発生することなく電気集じん装置を安
定して運転することができる。
は、ガス・ガスヒータにおいて燃焼炉からの排ガスと熱
交換して温度が上昇した状態で電気集じん装置へ供給さ
れ、ベタツキ等を発生することなく電気集じん装置を安
定して運転することができる。
【0033】(３) 電気集じん装置で捕集された灰中の生
石灰粒子は、回転式煙道脱硫装置の湿式破砕部で破砕さ
れてその表面にあるＣａＳＯ4 が除去され、脱硫性能が
高められた生石灰スラリを得ることができる。
石灰粒子は、回転式煙道脱硫装置の湿式破砕部で破砕さ
れてその表面にあるＣａＳＯ4 が除去され、脱硫性能が
高められた生石灰スラリを得ることができる。
【００３４】(４) 回転式煙道脱硫装置の気液脱硫部
では、生石灰スラリと排ガス間に効率のよい気液接触が
行なわれ、かつ生石灰スラリは前記のように脱硫性能が
高められているために、効率のよい排ガスの脱硫を行な
うことができる。
では、生石灰スラリと排ガス間に効率のよい気液接触が
行なわれ、かつ生石灰スラリは前記のように脱硫性能が
高められているために、効率のよい排ガスの脱硫を行な
うことができる。
【図１】本発明の一実施例の系統図である。
【図２】同実施例の回転式煙道脱硫装置の縦断面であ
る。
る。
【図３】図２の III−III 矢視断面図である。
【図４】同実施例の回転式煙道脱硫装置の脱硫室の出口
部の説明図である。
部の説明図である。
【図５】本発明の効果を示すグラフである。
【図６】従来の燃焼炉の燃焼ガスの脱硫装置の系統図で
ある。
ある。
１０ 燃焼炉 １１ 微粉炭 １２ 石灰石 １３ 排ガス ２０ 煙道蒸発装置 ２１ 一部のスラリー ３０ ＥＰ（電気集じん装置） ３１ ダストの一部 ３２ 水 ６０ 回転式脱硫煙道装置 ６１ 排ガス ６２ 循環スラリ ７０ ガス・ガスヒータ １０１ 粉砕室 １０２ 脱硫室 １０３ ボール １０４ 仕切板 １０５ 格子 １０６ かき上げ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｂ０２Ｃ 17/04 Ｂ０３Ｃ 3/01 Ｚ Ｂ０３Ｃ 3/01
Claims (1)
- 【請求項１】 燃焼炉で石灰石を脱硫剤として燃焼ガス
の脱硫を行ない、電気集じん装置で捕集された燃焼炉か
らの排ガス中に含まれる未反応の生石灰のスラリによっ
て電気集じん装置の上流側の煙道脱硫装置で前記排ガス
の脱硫を行なう燃焼ガスの脱硫装置において、前記煙道
脱硫装置を、電気集じん装置で捕集された未反応の生石
灰を破砕して生石灰スラリとする湿式破砕部と前記生石
灰スラリによる気液脱硫部をもつ回転式脱硫装置で構成
し、前記煙道脱硫装置から前記電気集じん装置へ供給さ
れる排ガスと前記燃焼炉から前記煙道脱硫装置へ供給さ
れる排ガスが導入され両排ガス間で熱交換を行なうガス
・ガスヒータを設けたことを特徴とする燃焼ガスの脱硫
装置。
Priority Applications (13)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16438091A JP2971187B2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 燃焼ガスの脱硫装置 |
| DE69122974T DE69122974T2 (de) | 1990-11-28 | 1991-11-27 | Verfahren zum Entschwefeln von Abgas |
| CN91111184A CN1039677C (zh) | 1990-11-28 | 1991-11-27 | 排气脱硫方法 |
| AT94114112T ATE144722T1 (de) | 1990-11-28 | 1991-11-27 | Verfahren zum entschwefeln von abgas |
| EP94114112A EP0628340B1 (en) | 1990-11-28 | 1991-11-27 | Method for desulfurizing exhaust gas |
| DE69124496T DE69124496T2 (de) | 1990-11-28 | 1991-11-27 | Vorrichtung zum Entschwefeln von Abgas |
| AT91120292T ATE148367T1 (de) | 1990-11-28 | 1991-11-27 | Vorrichtung zum entschwefeln von abgas |
| EP91120292A EP0492167B1 (en) | 1990-11-28 | 1991-11-27 | Apparatus for desulfurizing exhaust gas |
| PL29257391A PL292573A1 (en) | 1990-11-28 | 1991-11-28 | Method of desulfurizing combustion gases and apparatus therefor |
| CN96107406A CN1086596C (zh) | 1990-11-28 | 1996-05-16 | 排气脱硫方法 |
| CN96107404A CN1075744C (zh) | 1990-11-28 | 1996-05-16 | 排气脱硫装置 |
| CN96107405A CN1081940C (zh) | 1990-11-28 | 1996-05-16 | 排气脱硫方法 |
| CN96107407A CN1081941C (zh) | 1990-11-28 | 1996-05-16 | 排气脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16438091A JP2971187B2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 燃焼ガスの脱硫装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH057726A JPH057726A (ja) | 1993-01-19 |
| JP2971187B2 true JP2971187B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=15792030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16438091A Expired - Fee Related JP2971187B2 (ja) | 1990-11-28 | 1991-07-04 | 燃焼ガスの脱硫装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2971187B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5097674B2 (ja) * | 2008-10-17 | 2012-12-12 | 義人 山田 | 燃焼装置 |
| CN107597302A (zh) * | 2017-10-19 | 2018-01-19 | 福州大学 | 一种用于通气反应的球磨罐及其装配方法 |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP16438091A patent/JP2971187B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH057726A (ja) | 1993-01-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1578518B1 (en) | Method for separating gaseous pollutants from hot process gases by absorption and a mixer for moistening particulate dust | |
| US4388281A (en) | Noxious-component removal from flue gas and compositions useful therefor | |
| RU1838635C (ru) | Способ производства электрической и тепловой энергии | |
| JP2651029B2 (ja) | ガス清浄化法 | |
| CN105688667A (zh) | 一种利用高炉渣显热进行烧结烟气脱硝的方法 | |
| JP3621822B2 (ja) | 排煙処理方法及び設備 | |
| JP2971187B2 (ja) | 燃焼ガスの脱硫装置 | |
| JPH08155262A (ja) | 水または炭酸ガス回収型湿式脱硫方法と装置 | |
| EP0492167B1 (en) | Apparatus for desulfurizing exhaust gas | |
| WO2011162344A1 (ja) | 燃料処理システム、排ガスの利用方法及び排ガス利用装置 | |
| CN106594714A (zh) | 一种脱硫锅炉 | |
| CN109365472A (zh) | 一种固体废弃物的清洁处理方法 | |
| EP0629430A1 (en) | Method for desulfurizing exhaust gas | |
| RU2095128C1 (ru) | Способ очистки отходящих газов нефтяных горелок и устройство для его осуществления | |
| JP3204694B2 (ja) | 脱硫剤の製造方法および脱硫方法 | |
| JP2004049974A (ja) | 汚泥の処理方法とそのシステム及び施設 | |
| JPH08108040A (ja) | 排ガス処理剤及び排ガス処理方法 | |
| EP0022367A2 (en) | Process for the preparation of an agent for neutralizing acidic components of flue gas | |
| JPH1043546A (ja) | 有害成分吸収除去方法 | |
| JP3830494B2 (ja) | 硫酸ピッチ処理装置及び焼却処理装置 | |
| JPS6025531A (ja) | 排ガスの乾式浄化法 | |
| JP3901986B2 (ja) | ばいじんの処理方法及びばいじんの処理装置 | |
| JPH04141216A (ja) | 湿式排煙脱硫方法 | |
| RU2013112C1 (ru) | Способ очистки отходящих газов вращающихся печей цементного производства | |
| JP2805495B2 (ja) | 湿式排煙処理装置を備えた火力プラントシステム |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990727 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |