JP2971167B2 - セラミックスヒータ - Google Patents

セラミックスヒータ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサ等に取り付けら
れるセラミックスヒータに関し、詳しくは、例えば内燃
機関の排ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサの加熱
用セラミックスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば酸素センサは、内燃機関の
排気管に装着されて排ガス中の酸素濃度を検出するため
に使用されており、特に低温時に酸素センサを良好に機
能させるために、センサの素子部を加熱するセラミック
スヒータが用いられている。
【0003】このセラミックスヒータとしては、センサ
の形状に合わせて例えば板状や円筒形のヒータが使用さ
れている。このうち、円筒形のセラミックスヒータは、
例えばアルミナ(Al23)からなる円筒形のセラミッ
クス基材の表面に、発熱パターンが形成されたグリーン
シートを積層し、一体焼成して形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の様なセ
ラミックスヒータを、高温に長期間晒される酸素センサ
の加熱用として使用した場合には、下記の問題が発生す
ることがあった。
【0005】つまり、酸素センサが高温に長期間晒され
ると、使用しているうちに発熱パターンが劣化してその
抵抗が増大することがあり、それによって、発熱パター
ンが断線したり、或は保護層にクラックが発生すること
があった。更に、最悪の場合には保護層が崩壊してしま
い、それによって、ヒータ寿命が低下することがあっ
た。この場合、外観的には陰極に近い発熱パターン付近
が黒ずみ、いわゆる黒色化現象を生じている。
【0006】このため、ヒータの使用条件を検知し、必
要な時だけ通電することによって、ヒータの耐久寿命を
維持することが行なわれているが、その場合には、検知
手段や通電制御手段が別途必要となって装置が複雑化す
るという問題があり、また、検知手段等の故障によっ
て、新たな寿命低下の原因を生じることがあるので、根
本的な解決策とはなり得ないという問題があった。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、検知手段等の別途の手段を必要とすることなく、高
温の環境においてもヒータの寿命が長いセラミックスヒ
ータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明は、第1セラミックス層と、該第1セラミック
ス層の表面に積層された第2セラミックス層と、前記第
1及び第2セラミックス層の境界面に配置された発熱部
及び導通部からなる発熱パターンと、を備えたセラミッ
クスヒータにおいて、前記発熱パターンの発熱部は、線
抵抗値が高く高温となる高発熱部と、該高発熱部よりも
線抵抗値が低く該高発熱部より低温となる低発熱部とを
備えるとともに、前記高発熱部は前記セラミックヒータ
の高温となる部分に配置され、前記低発熱部は前記高温
となる部分よりも低温となる部分に配置されたことを特
徴とするセラミックスヒータを要旨とする。
【0009】尚、本発明のセラミックスヒータに、前記
以外の構成として、例えばセンサ素子や絶縁層等が形成
されていてもよい。前記第1及び第2セラミックス層を
形成する材料としては、Al23が好適であるが、特に
熱伝導特性に優れた高温強度材料とするために、Al2
3は平均結晶粒径10μm以下、相対理論密度94%以
上であることが好ましい。
【0010】また、前記第1セラミックス層としては、
加熱すべきセンサ形状に応じて、筒状,棒状,板状等種
々の形状に形成されたセラミックス基材、或はそのセラ
ミックス基材の表面を覆う様にグリーンシートを焼成し
て形成されたものを採用することができる。また、第2
セラミックス層としては、グリーンシートを焼成して形
成されたものを採用することができる。
【0011】前記セラミックス基材は、Al23以外に
も、ムライトやスピネル等のアルミナ類似のセラミック
スなど、高温高強度セラミックスを使用しても良い。ま
た、グリーンシートから形成されるセラミックス層は、
発熱パターンを高温環境下において保護し、しかもセラ
ミックス基材と発熱パターンの接合性を向上させるもの
であり、少なくとも発熱パターンを包含する様に位置さ
せると良い。
【0012】発熱パターンの材料としては、主にタング
ステン(W)やモリブデン(Mo)を用い、更にこれら
の成分に、白金(Pt)やロジウム(Rh)等の高融点
金属成分を混合して用いるとよい。また、抵抗特性の向
上のために、PtやRhを単独に用いてもよい。尚、悪
影響を与えない限りにおいて、セラミックス層と同材よ
りなる酸化物等が若干存在していてもよい。
【0013】前記発熱パターンは、通電により発熱する
発熱部と、発熱部に通電を行うためのリード部及び端子
部からなる導通部とから構成されている。特に発熱部に
は、高抵抗性を有する高発熱部と、高発熱部の線抵抗値
より例えば1/5倍程度低い線抵抗値の低発熱部が形成
されている。例えば20℃で発熱部の線抵抗値が0.
1〜0.2Ω/mmの場合には、低発熱部の線抵抗値は0.
02〜0.04Ω/mmに設定されている。この低発熱部
の線抵抗値を減少させるために、例えば低発熱部は
熱部より約5倍ほど幅が広くされている。
【0014】前記セラミックスヒータの製造方法の概要
は、次の通りである。原料として、例えば主成分Al2
3からなる粉末を湿式混合してなるものを用意する。
尚、稠密な高温高強度とするために、使用する原料粉末
としては、純度90%以上の高純度粉末を用い、その粒
径は2μm以下にすると良い。
【0015】但し、焼成促進成分であるSiO2,Mg
O,CaO,B23は、焼成過程において酸化物、ひい
ては所定の網目構造となりえるもの、例えば水酸化物、
塩(例えば炭酸塩等)として配合していもよい。
【0016】配合粉末の成形は、加圧成形(例えば静水
圧成形やドクターブレード成形)、或は押出成形など種
々の方法で行うことができる。尚、この成形に当り、所
定の溶剤および結合剤等を適時配合することは勿論であ
る。
【0017】発熱パターンの形成は、メッキ、気相析出
法(例えばスパッタリングや蒸着等)の種々の手段を採
用できる。特に、金属ペーストによって発熱パターンを
形成する場合には、成形されたグリーンシートに例えば
スクリーン印刷によって所定パターンを形成し、このパ
ターン印刷面側をグリーンシートで被覆し、その上に所
定パターンを形成した後、更にグリーンシートで被覆し
てセラミックス基材との接合に供するとよい。これは、
金属パターンを直接に基材に接合すると、相互密着性が
不十分となり、気孔発生に基づく発熱パターン成分の酸
化原因(断線原因)を発生するおそれがあるからであ
る。
【0018】焼成は、セラミックス基材および各セラミ
ックス層の相互密着性を高めるために、同時焼成するこ
とが好ましい。焼成方法としては、型加圧(HP,HI
P)焼結,雰囲気加圧焼結,反応焼結など種々のものを
採用でき、その焼結温度は1450〜1600℃の範囲
から選択するとよい。雰囲気は不活性ガス(例えばA
r,N2),酸化性雰囲気(例えば大気中),還元雰囲
気(例えばH2ガス)のいずれであってもよい。
【0019】こうして得られたセラミックスヒータは、
その発熱パターンの端子部をメタライズ処理し、電源か
らのリードをろう付けにて接続される。本発明のセラミ
ックスヒータは、特に高温下で長時間使用される内燃機
関の空燃比制御用の酸素センサを加熱するためのヒータ
ーとして好適である。この場合セラミックスヒータは、
試験管型固体電解質酸素センサ素子の内部に挿入しても
良いし、酸素センサ素子に付設しても良い。
【0020】
【作用】本発明者らは、高温下で使用されるときのセン
サ劣化要因を分析し、それに基づいて本発明を完成した
ものである。以下その分析及び考察等について詳細に説
明する。
【0021】ヒータの断線現象のメカニズムは、既に特
願昭63−48721号にて開示された如く、下記の通
りである。従来のヒータにおける断線後の外観状態につ
いてのEPMA(元素分析)の結果を、模式的に図5
(A)及びそのB−B断面図である図5(B)に示す。
その結果から、次の事実(イ),(ロ)が判明した。 (イ) 発熱パターンP1のうち、陰極側の発熱部P2
の周辺が局部的に白色(Al23の通常色)から黒色に
変化していること。 (ロ) 発熱パタ−ンP1のうち、陽極側の発熱部P2
の周辺が局部的にクラックを生じていること。
【0022】又、ヒータを1000℃の大気雰囲気中に
おき、直流17Vで連続印加することにより通電し、発
熱部の抵抗値の変化を調べた結果から、次の事実(ハ)
が判明した。 (ハ) 一番陽極側に近い発熱部P2である第1パター
ン部位P3(図5(A))の抵抗が、図6に示す様に、
その他のパターン部位等に比して著しく増大しているこ
と。尚、この図6は、発熱パターンP1の全抵抗,第1
パターン部位P3の抵抗,その他のパターン部位の抵抗
の経時変化を示している。
【0023】前記事実を解明するために行った理論的考
察は、次の通りである。 (イ)の考察 アルミナヒータを構成するアルミナ基材は主成分として
Al23と共に焼結促進成分として種々の金属酸化物が
含有されて焼結されているので、焼結体においてはAl
23粒界のガラス相としてこれらの金属酸化物が存在す
る。
【0024】こうしたアルミナヒータを高温下にて直流
通電すると、ガラス相中に存在するマグネシウム(M
g)やカルシウム(Ca)原子が陽イオンとなって陰極
側に移動する。一方、該成分の近傍に存在する酸素
(O)原子が電気的中性を維持するために、酸素イオン
となり陽極側に移動する。そのため、Mg、Ca成分が
単体又は酸化物等として陰極側端子付近に堆積し、その
部位の黒色化をもたらす。即ち、直流電流の印加によ
り、Al23粒界のガラス相中のフラックス成分が電気
分解を受ける。
【0025】(ロ)の考察 また、陽極側に移動した酸素イオンにより、発熱パター
ンP1の材料、例えばタングステン(W)が酸化され、
その部位の抵抗値を増大させる。
【0026】(ハ)の考察 前記(ロ)の酸化反応によって、発熱パターンP1は体
積膨脹を起こし、発熱パターンP1に断線を生ずると共
に、保護層P4に応力が加わり、クラックを生ずる。
尚、酸化した発熱パターンP1材料は、その一部が拡散
により保護層P4、更には外界へ移動し、この意味でも
抵抗値を増大させる。
【0027】従って、こうしたアルミナヒータが高温に
晒され続けると、保護層P4のクラックから侵入した外
気酸素により、爆発的に発熱パターンP1材料が酸化さ
れ、より一層の体積膨脹を起こし、保護層P4の剥離・
崩壊に至ると見なされる。
【0028】つまり、発熱パターンP1の断線メカニズ
ムの根本原因は、Mg2+、Ca2+の低電位側への移動
(マイグレーション)およびO2-の高電位側への移動と
考えられる。
【0029】そこで、本発明者らは前記メカニズムによ
るヒータの断線を防止するために、発熱パターンの発熱
部の一部に高発熱部より低温となる低発熱部を形成し
た。それによって、Mg2+,Ca2+の低電位側への移動
による発熱部の陰極側部分へのMg2+,Ca2+の蓄積を
防止でき、しかもO2-の高電位側への移動による発熱部
の陽極側部位での発熱パターン材料(W)の酸化を低減
することが実現された。
【0030】つまり、本発明の低発熱部は、発熱部よ
り温度が低いので、Mg2+,Ca2+の移動が困難にな
り、その結果、陽極側から発熱パターンに沿って陰極側
へ移動するMg2+,Ca2+の障壁として働くと考えられ
る。即ち、発熱部の一部に設けられた低発熱部は、イオ
ンの移動をその両側に分断する効果を発揮し、従来発熱
パターンで一極集中的に発生していた前記劣化を分散さ
せるので、ヒータの断線を大幅に低減することになる。
【0031】
【実施例】以下、本発明のセラミックスヒータ及びその
製造方法の実施例について説明する。
【0032】図1に示す様に、本実施例のセラミックス
ヒータ1は、円筒状のセラミックス基材2の表面に、2
層のセラミックス層3,4が形成されており、該第1セ
ラミックス層3と第2セラミックス層4との間の境界面
5には、発熱パターン7が形成されている。
【0033】この発熱パターン7は、分解斜視図の図2
に示す様に、セラミックスヒータ1の先端側で何度も蛇
行する発熱部6と、その発熱部6のうちの幅の細い高発
熱部8と、発熱部6の中央部にコの字状に形成された低
発熱部(劣化防止パターン)10と、セラミックスヒー
タ1の後端側に配置されて電源に接続される陽極側端子
9a及び陰極側端子9b(端子部9と総称する)と、発
熱部8及び端子部9を接続するリード部11a,11b
とから構成されている。
【0034】前記低発熱部10は、高発熱部8の幅より
約5倍広く形成されており、線抵抗値は発熱部の約1/
5倍に設定されている。
【0035】次に、この第2グリーンシート4aの表面
に、予め調整されたWペーストを、厚膜印刷法により1
0〜30μmにスクリーン印刷して、発熱パターン7と
なる印刷パターン7aを形成する。
【0036】更に、この印刷表面に、第2グリーンシー
ト4aと同様の方法にて成形した、第1セラミックス層
3となる厚さ0.05〜0.10mmの第1グリーンシート
3aを圧着し、積層シートを形成する。 (d)基材,第1〜第2グリーンシート及び発熱パター
ンの一体化 前記(a)で製造した配合粉末に、ポリビニルブチラー
ル25%,DBP8%,ブチルカルビドール30%を添
加して、ペースト状物を製造し、このペースト状物を、
前記(c)で得られた積層シートの第1グリーンシート
3aの表面に塗布する。
【0037】次に、この塗布面を基材2との接合に供す
る様にして、基材2の周囲に積層シートを巻き付け、加
圧密着させる。次に、250℃で樹脂抜きした後、水素
炉雰囲気中1500〜1600℃で焼成して、一体化さ
れたセラミックスヒータ1を形成する。その後、このセ
ラミックスヒータ1は、その端子部10,11の先端が
Niメッキされ、ろう材を用いてリード線引出用端子
(図示せず)と接合される。
【0038】次に、この様にして製造されたセラミック
スヒータ1の効果を確認するために行った実験例につい
て説明する。 (実験例1)本実施例のセラミックスヒータ1を用い
て、高温耐久試験を行った。
【0039】実験は、1000℃の加熱雰囲気下で、3
Ωの抵抗値を有する発熱パターン7に直流17Vの通電
を行ない、その抵抗値の経時変化を測定した。また、比
較例として、従来の低発熱部のない発熱パターンを形成
したヒータ(図4(B))についても、同様に高温耐久
試験を行った。その結果を図3に示すが、縦軸は抵抗変
化率(%)であり、横軸は耐久時間(Hr)を示してい
る。尚、実験では、本実施例及び比較例として、各々5
個の試料について実験を行なった。
【0040】図3から明らかな様に、本実施例のセラミ
ックスヒータ1は、比較例のものに比べて、抵抗値の経
時変化が著しく少なく優れた高温耐久性能を有してい
る。それに対して、比較例のものは100時間未満で断
線し、高温耐久性に劣るものであり、不適なものであ
る。
【0041】(実験例2)次に、本実施例のセラミック
スセンサ1(図4(A))及び前記比較例のセラミック
スセンサ(図4(B))の200時間耐久後の状態を調
べた。つまり、センサの発熱部におけるMgやCaの蓄
積状況やWの酸化状態等を調べた。尚、他の条件は前記
実験例1と同様とした。
【0042】その結果、図4に示す様に、本実施例のセ
ラミックスセンサ1では、図の左側の高発熱部8xの陰
極側と右側の高発熱部8yの低発熱部10側に、軽微な
MgとCaの蓄積が見られただけであったが、比較例の
セラミックスセンサでは、発熱部の陰極側に多量のM
g,Caの蓄積があり、しかも発熱部の陽極側にはWの
酸化が見られるとともにその周囲に崩壊現象が見られ
た。
【0043】この様に、本実施例のセラミックスヒータ
1は、発熱部の中央部に線抵抗値の小さな低発熱部1
0を設けてあるので、この低発熱部10によって、Mg
2+,Ca2+の低電位側への移動やO2-の高電位側への移
動が阻止される。その結果、発熱パターン7の劣化によ
る抵抗値の増加が防止できるので、セラミックスヒータ
1の寿命を向上することができる。
【0044】従って、このセラミックスヒータ1を、例
えば高温に長期間晒される空燃比制御用の酸素センサに
適用した場合には、発熱パターン7が劣化しにくく、そ
の抵抗の増大を防ぐことができるので、発熱パターン7
が断線したり、或は保護層にクラックが発生することを
防止できる。その結果、酸素センサを高温で使用した場
合でも、長い期間に亘ってセラミックスヒータ1を好適
に使用できるという顕著な効果を奏する。
【0045】
【発明の効果】以上の如く本発明のセラミックスヒータ
は、発熱部の一部に低発熱部を設けてあるので、M
2+,Ca2+,O2-の移動を阻止して、発熱パターンの
劣化を防ぐことができるものである。特に本発明のもの
は、高温下に晒される条件下においても抵抗値の変化が
少なく、安定な加熱特性を長時間維持でき、耐久性に優
れている。しかも検知手段等がいらずその構造が簡単で
あり、製造も容易である。従って、各種のセンサの加熱
用ヒータとして好適に適用でき、極めて有用なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のセラミックスヒータを一部破
断して示す斜視図である。
【図2】実施例のセラミックスヒータを分解して示す斜
視図である。
【図3】実施例及び比較例のセラミックスヒータの耐久
試験の結果を示すグラフである。
【図4】実施例及び比較例のセラミックスヒータの耐久
後の状態を示す説明図である。
【図5】従来のセラミックスヒータの問題点を示す説明
図である。
【図6】従来のセラミックスヒータの抵抗値の変化を示
すグラフである。
【符号の説明】
1…セラミックスヒータ 2…セラミック
ス基材 3,4…セラミックス層 5…境界面 7…発熱パターン 6…発熱部 8…高発熱部 10…低発熱部(劣化防止パターン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 3/10 - 3/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1セラミックス層と、該第1セラミッ
    クス層の表面に積層された第2セラミックス層と、前記
    第1及び第2セラミックス層の境界面に配置された発熱
    部及び導通部からなる発熱パターンと、を備えたセラミ
    ックスヒータにおいて、 前記発熱パターンの発熱部は、線抵抗値が高く高温とな
    る高発熱部と、該高発熱部よりも線抵抗値が低く該高発
    熱部より低温となる低発熱部とを備えるとともに、 前記高発熱部は前記セラミックヒータの高温となる部分
    に配置され、前記低発熱部は前記高温となる部分よりも
    低温となる部分に配置された ことを特徴とするセラミッ
    クスヒータ。
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