JP2968033B2 - 表皮一体発泡シートの溝成形装置 - Google Patents

表皮一体発泡シートの溝成形装置

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JP2968033B2 JP2304543A JP30454390A JP2968033B2 JP 2968033 B2 JP2968033 B2 JP 2968033B2 JP 2304543 A JP2304543 A JP 2304543A JP 30454390 A JP30454390 A JP 30454390A JP 2968033 B2 JP2968033 B2 JP 2968033B2
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Arako KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シート表皮にメインパッドが一体成形され
た表皮一体発泡シートに、例えば装飾用の溝を形成する
ための溝成形装置に関する。
〔従来の技術〕 従来より、表皮一体発泡シート(以下、単にシートと
いう)の例えばシートクッション(シートバックも同様
である)には、通常シートの意匠効果を高める等の目的
で、装飾用の溝が形成されている。
この表皮一体発砲シートのシートクッション(または
シートバック)は、第5図に示すようにシート表皮1を
下型2にセットした後、このシート表皮1の裏面に対し
て発泡樹脂を注入し、上型3を型閉じして同樹脂を発泡
固化させることで同シート表皮1の裏面にメインパッド
5を一体状に形成してなるものである。そして上記装飾
用の溝8は、このメインパッド5を発泡成形する際に同
時に形成されるものであって、そのために前記下型2の
成形面2aには、同溝8が形成されるべき位置に対応して
溝成形突起6が設けられていた。
また、上記シート表皮1を下型2にセットする方法と
して従来より、いわゆるグラマー法なる方法が用いられ
ていた。このグラマー法によれば、下型2は略箱体状に
形成されてその内側が吸気室2bとされ、その成形面2aに
はこの吸気室2bに連通する多数の吸着孔7〜7が形成さ
れている。また、下型2の図示右側面にはエア抜取り孔
2cが形成され、このエア抜取り孔2cには例えば真空ポン
プ等のエア抜取り手段Vが接続されている。
以上の構成によってシート表皮1が下型2の成形面2a
にセットされた際には、前記エア抜取り手段Vによって
吸気室2bのエアが真空引きされ、ひいては上記シート表
皮1が前記吸着孔7〜7に吸着されて下型2に密着状に
固定されるものである。
ここで、上記シート表皮1は第6図に示すように、例
えば表皮ファブリック1aの裏面にカバーパッド1bとワデ
ィングカバー1cとが積層されてなるもので、同ワディン
グカバー1cは通気性のないフィルム材で形成されてい
る。
このようにシート表皮1が通気性のない素材で形成さ
れることで、上記グラマー法によって同シート表皮1が
下型2の成形面2aに吸引可能となっている。
なお、このワディングカバー1cは、シート表皮1の裏
面に対して発泡樹脂を発泡固化した際に、この発泡樹脂
がカバーパッド1bに含浸することを防止する機能をも有
するものである。
以上説明したグラマー法によってシート表皮1を溝成
形突起6が設けられた下型2にセットする際には、溝8
を良好な形状で成形するためにシート表皮1を溝成形突
起6の側面に沿った状態(第7図中一点鎖線で示す)で
成形面2aに吸着する必要があり、そのために従来より上
記真空引きを断続的に行いつつ、第7図に示すようなア
シスト治具9を用いてシート表皮1の所定部位を溝成形
突起6の基部に向かって押し付けつけていた。
このようにすることでシートクッションあるいはシー
トバックには、溝成形突起6にほぼ倣った形状のシャー
プな溝8を形成することができるものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記説明したようにアシスト治具9を
用いてシート表皮1を溝成形突起6に押し付けて沿わせ
る方法では、以下に述べるような問題点があった。
すなわち、アシスト治具9によってワディングカバー
1cが破れてしまい、このことから十分な真空引きができ
ず、シート表皮1のセット状態が不良となることがあっ
た。
また、この作業をスムーズに行うにはシート表皮1
は、比較的伸縮性の高い材質のものであることが必要
で、伸びないシート表皮を良好な状態にセットすること
はできないものであった。
本発明は、上記従来の問題点を解決することをその課
題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は、上記従来の問題点を解決するため、下型の
成形面から突出される溝成形板と、同溝成形板を前記シ
ート表皮の吸着動作に同調して昇降可能に前記下型に支
持する昇降手段とを有する構成としたことにある。
〔作用〕
上記構成によれば、溝成形板が上端位置にあるときに
セットされたシート表皮は、下型の吸気室が真空引きさ
れつつ、前記溝成形板が下端位置まで下降するとその下
降した分だけタブ付き、さらに前記真空引きがされるこ
とで上記ダブ付いた部分のシート表皮が吸着されて上記
溝成形板に沿った状態で下型に固定される。
〔実施例〕
つぎに、本発明の実施例を添付した図面を参照して説
明する。
なお、本例ではシートクッションとシートバックは同
様であるので両者を総称して表皮一体発泡シートとい
う。
第1図に本例の表皮一体発泡シート(以下、単にシー
トSという)の溝成形装置10が組み込まれた下型2の全
体を示す。
この下型2は、略箱体状に形成されてその内側が吸気
室2bとされ、その上面には所定形状の成形面2aが凹設さ
れてなるものである。また、この成形面2aには多数の吸
着孔7〜7が形成され、この吸着孔7はすべて前記した
吸気室2bに連通している。さらに、この下型2の図示右
側面にはエア抜取り孔2cが形成され、このエア抜取り孔
2cには例えば真空ポンプ等のエア抜き手段Vが接続され
て、この下型2の吸気室2bを真空引き可能に構成されて
いる。なお、上記吸着孔7〜7は円形孔に限らず、長溝
孔であってもよい。
このように構成された下型2に溝成形装置10が組み込
まれている。
この溝成形装置10は、前記下型2の成形面2aに形成さ
れた挿通溝2eから突出する溝成形板12とこの溝成形板12
を昇降可能に下型2に支持する昇降手段(本例ではエア
シリンダ11で示した)とを有している。
このエアシリンダ11は、そのロッド11bが上記下型2
の底面2dに形成された挿通孔2fを経て上方に突出する状
態で取り付けられ、ホース11a,11aを介して圧縮エアに
よりロッド11bを上下方向にストロークするように構成
されている。
なお、上記挿通孔2fによってエア漏れのないよう適宜
シールされている。
つぎに、溝成形板12は板厚dを有する帯板状に形成さ
れ、その幅方向を上下方向にして上記ロッド11bの先端
部に取り付けられている。
このようにして取付けられた溝成形板12は、前記挿通
溝2eを介して成形面2aから突出して昇降可能に支持され
ている。
なお、上記挿通溝2eは前記した吸着孔7としても作用
するよう溝成形板12の板厚dよりも若干幅広く形成され
ている。
ここで、溝成形板12の上端位置と下端位置は、前記成
形面2aから所定の高さとなるように、例えばストッパ部
材(図示せず)等によって位置規制されている。この上
端位置における溝成形板12の高さをh1、下端位置での高
さをh2として図示した。この下端位置での高さh2がシー
トSに形成されるべき溝8の深さとなるよう設定され、
また溝成形板12の板厚dが溝8の幅となるものである。
なお、第1図においては上記説明した溝成形装置10が
下型2のほぼ中央の1箇所にのみ設けられたものを例示
したが、溝8が形成されるべき部位に対応して適数箇所
に上記構成の溝成形装置10〜10が組み込まれるものであ
る。
また、シート表皮1は前記したように表皮ファブリッ
ク1aの裏面にカバーパッド1bおよびワディングカバー1c
が例えばラミネート等されて層状に形成されたもので
(第6図参照)、ワディングカバー1cもまた同様にして
通気性のないフィルム材で形成されている。
本例の溝成形装置10は、以上のように構成されて下型
2の所定位置に組み込まれたもので、この構成により以
下に述べる作用効果をなすものである。
まず、本例の溝成形装置10の操作手順を説明する。
第2図に示すようにエアシリンダ11に圧縮エアが供給
されることでロッド11bが上方に突き出し、溝成形板12
が上端位置に保持される。この時、溝成形板12は上記し
たように成形面2aからh1の高さにある。
この状態でシート表皮1が、表皮ファブリック1aを成
形面2a側にして下型2の適位置にセットされ、クランプ
4(第1図参照)によって同シート表皮1の周縁が固定
される。
つぎに、エア抜取り手段Vを作動させて下型2の吸気
室2b内の真空引きをする。このことによって、下型2の
成形面2aとシート表皮1との間のエアも吸着孔7〜7を
介して抜き取られ、よってシート表皮1は成形面2aすな
わち下型2に吸引密着することとなる。
ここで、溝成形板12は高さh1の上端位置にあるため、
シート表皮1はこの溝成形板12の位置においてその図示
左右側縁12a,12aに倣うことができず浮き上がったまま
の状態となっている。
つぎに、上記真空引きを継続しつつ、前記構成形板12
をその下端位置にまで下降させる(第4図参照)。
この溝成形板12が上端位置から下端位置に下降するこ
とで、上記シート表皮1の浮き上がり部1dは溝成形板12
が下がった分だけダブ付き、このダブ付いた部分が吸引
されることで同浮き上がり部1dは溝成形板12の側縁12a,
12aに倣った状態で密着されることとなる。
このようにしてシート表皮1が溝成形板12においても
密着状となった後、発泡樹脂が注入されて上型3が型閉
じされ、同発泡樹脂が発泡固化することでシート表皮1
にメインパッド5が形成される。
以上のようにして表皮一体発泡シートSの成形過程に
おいて所定の溝8〜8が形成される。
この溝8〜8は、シート表皮1が溝成形板12の両側縁
12a,12aに沿った状態で発泡樹脂が発泡固化されること
から、良好な形状(シャープな形状)なものとなってい
る。
そしてシート表皮1を溝成形板12に沿わせるに際して
は、従来のようにアシスト治具を用いて行うものではな
く、溝成形装置10によって溝成形板12を上端位置から下
端位置に下げてシート表皮1にダブ付きを発生させ、こ
のダブ付いた部分が吸引されることで同溝成形板12に倣
った状態で密着されるものである。
このことから、従来のようにアシスト治具を使ってシ
ート表皮1を押し付ける必要はないのでワディングカバ
ー1c等が破れることはなく、同シート表皮1の反通気性
が確実に保持された状態で下型3に吸引密着させること
ができる。
さらに、溝成形板12を上端位置から下端位置に下げて
その分ダブ付いた部分が同溝成形板12に沿うものである
ので、従来のようにシート表皮の伸びを利用する必要が
ないのでこの溝成形装置10によれば伸縮性のないシート
表皮であっても良好な溝を形成することが可能である。
なお、例示したエアシリンダ11はそのロッド11bのス
トロークが両方向とも圧縮エアによるものであったが、
下降側については圧縮エアによらず上昇側を大気開放し
て、溝成形板12の重さおよびシート表皮1の吸着力によ
り、同溝成形板12を下降させる構成であってもよい。
さらに、溝成形板12の昇降手段は、エアシリンダ11に
限られるものではなく、要は溝成形板12を所定のストロ
ークで上下方向に昇降可能とするものであればよい。
また、本例の溝成形装置は、車両に装備されるシート
に対して装飾溝を設ける場合にも適用できるもので、通
常車両のシートの表皮は、表皮ピースが縫着されて形成
されるのが一般的であり、例えば主着座部とその左右の
サイドホルダ部との境目をなす縫着部に沿って溝を形成
する際には、溝成形板がこの縫着部に沿うよう溝成形装
置を適宜配置するものである。
〔発明の効果〕
本発明は、上記構成としたことから、アシスト治具を
使用してシート表皮を押し付けることはないので、ワデ
ィングカバー等を破損することはなく、同シート表皮を
確実に下型に吸引密着させることが可能である。
さらに、一時的にシート表皮にダブ付きを発生させて
このダブ付いた部分を吸着することで溝成形板に沿わせ
るものであるので、従来のようにシート表皮の伸びを利
用する必要がなく、従って伸びのないシート表皮にも同
様にして適用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の実施例に関し、第1図は
シート表皮がセットされた下型の縦断面図、第2図ない
し第4図はそれぞれ第1図のA部拡大図であって、表皮
一体発泡シートの成形工程の説明図であり、第5図は従
来の下型にシート表皮がセットされた状態を示す縦断面
図、第6図は第5図のB部拡大図、第7図は第5図のC
部拡大図である。 S……表皮一体発泡シート V……エア抜き手段、1……シート表皮 2……下型(2b……吸気室)、3……上型 5……メインパッド 6……溝成形突起、7……吸着孔、8……溝 10……溝成形装置 11……エアシリンダ、12……溝成形板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート表皮を下型の成形面に吸着した状態
    でメインパッドを一体発泡成形してなる表皮一体発泡シ
    ートにおいて同表皮一体発砲シートの座面に溝を形成す
    るための溝成形装置であって、 前記下型の成形面から突出される溝成形板と、同溝成形
    板を前記シート表皮の吸着動作に同調して昇降可能な昇
    降手段とを有する構成とした表皮一体発泡シートの溝成
    形装置。
JP2304543A 1990-11-09 1990-11-09 表皮一体発泡シートの溝成形装置 Expired - Lifetime JP2968033B2 (ja)

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