JP2966696B2 - 中空翼 - Google Patents

中空翼

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JP2966696B2 JP17145893A JP17145893A JP2966696B2 JP 2966696 B2 JP2966696 B2 JP 2966696B2 JP 17145893 A JP17145893 A JP 17145893A JP 17145893 A JP17145893 A JP 17145893A JP 2966696 B2 JP2966696 B2 JP 2966696B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機等に使用される
ガスタービン原動機に適用される中空翼に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に、翼背側外板、翼背側コア、翼腹
側コアおよび翼腹側外板の4層からなり超塑性成形(Su
perplastic Forming, 以下SPFという)および拡散接
合(Diffusion Bonding 以下DBという)で形成される
従来の中空翼の翼断面を示し、図7(A)は成形前、図
7(B)はSPFによる中空翼成形途中、図7(C)は
成形後を各々示す。これらの図において、11はSPF
(第2工程)用の上型、2は下型、3,4はそれぞれ中
空翼を形成し、その内面に突起部21が形成された外板
で、3は翼背側外板、4は翼腹側外板、5は翼前縁スペ
ーサ、6は翼後縁スペーサ、7,8は外板3,4の内側
にそれぞれ挿入され外板3,4の突起部21にその外面
がDBにより各々接合されたコアで、7は翼背側コア、
8は翼腹側コアである。この様に中空翼は外板3,4お
よびコア7,8の4層で形成されており、従来は、図7
(A)のC部詳細を示す図8に示される様に翼背側コア
7及び翼腹側コア8とも一定板厚のものが使用されてい
る。このため、SPF後の中空翼の内部は図7(C)の
D部の詳細を示す図9に示される様にSPF時形状上応
力が大きくなるコア7,8の成形肩部22に薄肉化が生
じ、この部分のコア7,8の板厚は成形前の1/4〜1
/5の板厚になることがある。この薄肉化は当然中空翼
の強度の低下を招き、設計値におけるガスタービンの使
用に支障が生じる不具合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様に外
板とコアの4層からなりSPF,DBによって成形され
る中空翼において、中空部に挿入され中空翼を補強する
コアの成形肩部に局所的に形成されることのあるコアの
薄肉化を防止した中空翼を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の中空
翼は、それぞれの内面に突起部を形成したタービン翼を
形成する翼背側外板および翼腹側外板と、その外面が外
板の内面に断続的に設けられた突起部とDBされる接合
部近傍で、SPF時形状上応力が大きくなる部分の内面
に、スペーサをDBによって接合したコアとで構成し、
外板とコアとを接合し、SPFで一体成形する手段とし
た。
【0005】
【作用】上述の手段により本発明の中空翼は、外板の内
面に接合され中空翼を補強するコアがSPF時、形状上
応力が大きくなる所のみスペーサ接合により板厚を増
し、応力が下げられるので局所的な薄肉化が防止され中
空翼の強度が損われることがなくなる。さらに、特に航
空機において重要な重量の増加が、強度の増加に比べて
小さく出来る利点もある。
【0006】
【実施例】以下、本発明の中空翼の実施例を図面により
説明する。図1ないし図6は本発明の一実施例を示す図
である。図1は、翼背側コア7と翼腹側コア8の間にコ
ア薄肉防止用のスペーサ9をはさんでDBする工程の説
明図である。図1(A)はDB前、図1(B)はDB後
をそれぞれ示す。翼背側外板3の内面に形成された突起
部21と翼背側コア7の外面及び翼腹側外板4の内面に
形成された突起部21と翼腹側コア8の外面とは、各々
DB等で予備接合しておく。なお、外板の内面の突起部
21は、あらかじめケミカルミリング等で形成されてい
る。予備接合されて一体化された翼背側コア外板3、翼
背側コア7と翼腹側外板4、翼腹側コア8との間、即ち
コアの内面側に翼前縁スペーサ5、複数のコア薄肉防止
用のスペーサ9及び翼後縁スペーサ6をはさみ込んだ翼
構成部品を、図1(A)に示すように上型1と下型2の
間に組込む。
【0007】コア薄肉防止用のスペーサ9は、図1
(A)のA部を詳細に示す図2に示されるように、翼背
側外板3の内面に形成された突起部21と翼背側コア7
の外面との予備接合部の翼背側コア7の内面(翼背側コ
ア7と翼腹側コア8との間)、および翼腹側外板4の内
面に形成された突起部21と翼腹側コアの外面との予備
接合部の翼腹側コア8の内面(翼腹側コア8と翼背側コ
ア7との間)にそれぞれはさみ込まれる。また、スペー
サ9は図3、および図4に示す形状のものが使用され。
図3に示すものは、翼背側外板3、翼腹側外板4のそれ
ぞれの外板の内面に形成される突起部21が円形に形成
され外板内面に島状に配置されて、SPF後コアを凹凸
のディンプル形状にする場合に好適なスペーサ9aであ
る。
【0008】さらに、図4に示すものは、翼外板の内面
に形成される突起部21が翼根部かさ翼先端方向へ直
線、折線、曲線的に島状に配置されてSPF成形後、コ
アを直線、折線、曲線的な波状にする場合に好適なスペ
ーサ9bである。スペーサ9a,9b共その外周又は両
端は、先細形状となっており、コア7,8の内面にはさ
み込まれてDBされる時に、ボイドが残らない効果を有
している。
【0009】図1(A)に示される様にスペーサ9を上
型1と下型2の間組込んだ後、上型、下型をDB温度ま
で加熱し、翼背側コア7と翼腹側コア8の間を真空引
き、翼背側外板3と翼背側コア7の間及び翼腹側外板4
と翼腹側コア8の間にArガス等の不活性ガスで注入し
て加圧する事により、翼背側コア7、コア薄肉防止用の
スペーサ9及び翼腹側コア8がDBにより一体化でき
る。DB後は、図1(B)に示すようにコア薄肉防止用
のスペーサ9をはさみ込んだ所のコア(10)は板厚が
局部的に厚くなる。図5は、図1(B)に示すコアと外
板との一体化した成形品をSPFにより翼形に膨らませ
成形する説明図である。SPF(第2工程)用の上型1
1と下型2の空間は、翼前後縁部に当たる所以外翼形形
状を成形されており、図1(B)の成形品をその空間に
組込んで、上型および下型をSPF温度まで加熱し、翼
背側外板3とコア10の間およびコア10と翼腹側外板
4の間にArガス等の不活性ガスを注入して加圧する事
により、図5(A),図5(B),図5(C)の順に示
す様に、翼背側外板3、コア10、翼腹側外板4が一体
となって中空翼が成形される。図6は、5図5(c)の
B部詳細を示す図であり、外面が外板の内面の突起部に
接合される、コアの内面にスペーサ9を入れることによ
り、この部分を局所的に厚くされたコア10は、成形
後、成形時に形状上応力が集中する成形肩部に薄肉化を
生じず、中空翼は設計値通りの強度を保持する。
【0010】
【発明の効果】上述したように、本発明の中空翼は特許
請求範囲に示す構成により、タービン翼を形成する外板
の内部に挿入、接合されて外板を補強するコアにSPF
時に形状上生じていた成形肩部の薄肉部が形成されず、
一様な厚みのものとすることができるため、タービン翼
の剛性向上、耐振動性向上および耐異物衝突性の向上を
図ることができる。さらに、コアの一部分のみにスペー
サを接合することにより、重量の増加を小さくすること
ができエンジンの重量軽減を資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空翼の成型の第1工程であるDB工
程を説明するための図で、図1(A)DB前を示す断面
図、図1(B)はDB後を示す断面図。
【図2】図1(A)のA部詳細を示す断面図。
【図3】本発明の中空翼に使用されるスペーサの第一実
施例を示す図で、図3(A)は側面図、図3(B)は平
面図。
【図4】本発明の中空翼に使用されるスペーサの第2実
施例を示す図で、図4(A)は断面図、図4(B)は平
面部分図。
【図5】本発明の中空翼の成型の第2工程であるSPF
工程を説明するための図で、図5(A)はSPF前を示
す断面図、図5(B)はSPF途中を示す断面図、図5
(C)はSPF後を示す断面図。
【図6】図5(C)のB部詳細を示す断面図である。
【図7】従来の中空翼の成型の第2工程であるSPF工
程を説明するための図で、図7(A)はSPF前を示す
断面図、図7(B)はSPF途中を示す図、図7(C)
はSPF後を示す断面図。
【図8】図7(A)のC部詳細を示す断面図。
【図9】図7(C)のD部詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 上型(第1工程用) 2 下型 3 突起部付翼背側外板 4 突起部付翼腹側外板 5 翼前縁スペーサ 6 翼後縁スペーサ 7 翼背側コア 8 翼腹側コア 9 コア薄肉防止スペーサ 9a コア薄肉防止スペーサ(凹凸ディンプル
コア用) 9b コア薄肉防止スペーサ(波状コア用) 10, 7,8,9がDB後一体化したコア 11 上型(第2工程用) 21 外板内面の突起部 22,23 コア成形肩部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン翼を形成する外板の内部に中空
    部を形成して、前記中空部にコアを挿入、結合して形成
    される中空翼において、前記コアの内面に断続的に配設
    されたスペーサを有し、前記スペーサと前記コアおよび
    該スペーサが配設されたコアの外面と前記外板の内面に
    形成された突起部をそれぞれ拡散接合し、前記スペーサ
    が一体化された前記コアと前記外板とを超塑性成形して
    中空の翼型に成形したことを特徴とする中空翼。
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