JP2965754B2 - 植物栽培装置 - Google Patents

植物栽培装置

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JP2965754B2
JP2965754B2 JP18782691A JP18782691A JP2965754B2 JP 2965754 B2 JP2965754 B2 JP 2965754B2 JP 18782691 A JP18782691 A JP 18782691A JP 18782691 A JP18782691 A JP 18782691A JP 2965754 B2 JP2965754 B2 JP 2965754B2
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孝雄 仙田
高 榎本
博之 井上
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植木鉢の温度をコント
ロ−ルすることにより、異なる季節や成育場所で栽培す
る場合にも、温度条件の違いによらず、植物を育成する
ことができる植物栽培装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高山植物、熱帯植物等を自生地以
外の土地で育てる場合には、本来の成育地との間で気候
などの違いにより成育条件、特に、温度が異なるため、
一般に、室内の気温が制御された温室などを用いて、栽
培する植物の育成条件に適合した状態を人工的に作り出
し、その中で植物を育てている。
【0003】この場合、栽培する植物が熱帯植物のとき
には、植物を温室の中に入れ、冬季にはヒ−タ−によっ
て室温を上げる制御を行っている。また、植物が高山植
物のときには、夏季にはク−ラ−によって室温を下げる
制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、植物を取り巻く環境全体でその植物に適した
状態を作っているため、以下の〜の問題点を生じて
いた。
【0005】温室の内部は環境条件がほぼ同一となる
ため、1つの温室では、成育環境が類似する植物しか育
てることができず、例えば、温帯の植物と高山植物など
成育環境がそれぞれ異なる植物を並べたりして、一緒に
育て楽しむことができない。
【0006】温室は、栽培する植物全体を包み込んで
その成育環境を作るため、大きなスペースを必要とし、
そのスペースを確保し、維持するために大きなコストが
かかる。
【0007】栽培する植物の成育条件によっては、冬
季には加熱し、夏季には冷却しなければならず、温室の
内部全体について加熱と冷却の両方の温度制御を行うた
めに、設備が高価なものになるとともに、エネルギーコ
ストがかかる。
【0008】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、栽培する植物の成育
環境がそれぞれ異なる場合にも、それぞれに適した温度
条件を調整し、成育環境が異なる植物を一緒に育て楽し
むことができ、また、スペースをとらないためスペース
の確保や維持にコストがかからず、さらに、温度制御に
要するエネルギ−コストがわずかであり極めて経済的な
植物栽培装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]対向する絶縁基板の間に、直流電源に接続され通
電方向に対応して、前記絶縁基板の一方を加熱すると同
時に他方を冷却するモジュール部を配置した熱電素子
と、前記直流電源から前記モジュール部への通電方向を
正逆切換え、前記絶縁基板の一方を冷却する冷却モー
ド、または前記絶縁基板の一方を加熱する加熱モードに
切換え可能な切換スイッチと、前記絶縁基板の一方に密
着させた素子取付板と、前記素子取付板の上に載置さ
れ、該素子取付板を介して前記絶縁基板の一方の上に配
され、植物栽培の用土を収容するための栽培容器と、温
度センサと、前記加熱モードの場合に、前記温度センサ
の検知温度が設定温度以下のとき、前記直流電源から前
記モジュール部へ通電させると共に、設定温度以上のと
き、前記直流電源からの通電を断ち、かつ前記冷却モー
ドの場合に、前記温度センサの検知温度が設定温度以上
のとき、前記直流電源から前記モジュール部へ通電させ
ると共に、設定温度以下のとき、前記直流電源からの通
電を断つ制御回路を、有することを特徴とする植物栽培
装置。
【0010】[2]前記温度センサは、前記用土の温度
を検知可能に前記栽培容器内に配置されることを特徴と
する[1]記載の植物栽培装置。
【0011】[3]液体を収容する液体容器とを有し、
前記液体容器は前記素子取付板の上に載置され、前記栽
培容器は、前記液体容器の内部に収容され、前記素子取
付板と前記液体容器とを介して前記絶縁基板の一方の上
に配され、前記温度センサは、前記液体の温度を検知可
能に前記液体容器内に配置されることを特徴とする
[1]記載の植物栽培装置。
【0012】[4]前記液体容器の内面と前記栽培容器
の外面との間に、前記液体に対し浮力を有する断熱部材
を配置したことを特徴とする[3]記載の植物栽培装
置。
【0013】[5]前記栽培容器は熱伝導性の良好な材
質から成り、該栽培容器の内側に用土との接触面積を増
やすための複数の突起部を有することを特徴とする
[1],[2],[3]または[4]記載の植物栽培装
置。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【作用】栽培容器で栽培する植物の適性により、切換ス
イッチを操作して直流電源から熱電素子のモジュール部
への通電方向を切換える。例えば、植えられた植物が高
山植物であって、用土の温度を低い温度に保つ必要があ
る場合には、切換スイッチを栽培容器側の絶縁基板が冷
却されるように切換え冷却モードとする。
【0026】熱電素子のモジュール部は、栽培容器側の
一方の絶縁基板を冷却し、該絶縁基板の冷温は、栽培容
器に伝導して栽培容器内の用土を冷却する。他方の加熱
された絶縁基板は放熱体へ熱を逃がし、放熱体は空冷さ
れる。従って、気温が高い環境でも、低い温度での栽培
に適した植物を栽培することができる。
【0027】また、栽培する植物が熱帯性植物であっ
て、用土の温度を高い温度に保つ必要がある場合には、
切換スイッチを栽培容器側の絶縁基板が加熱されるよう
に切換え加熱モードとする。
【0028】熱電素子のモジュール部は、栽培容器側の
一方の絶縁基板を加熱し、該絶縁基板の熱は、栽培容器
に伝導して栽培容器内の用土を加熱する。他方の冷却さ
れた絶縁基板は放熱体により冷気を逃がす。従って、気
温が低い環境でも、高い温度での栽培に適した植物を栽
培することができる。
【0029】制御回路により、加熱モードの場合は、温
度センサの検知温度が設定温度以下のとき、直流電源か
らモジュール部へ通電させると共に、設定温度以上のと
き、直流電源からの通電を断ち、かつ冷却モードの場合
は、温度センサの検知温度が設定温度以上のとき、直流
電源からモジュール部へ通電させると共に、設定温度以
下のとき、直流電源からの通電を断つ。それにより、各
モードでそれぞれ所定の温度範囲内の最適な生育条件を
保つことができる。
【0030】液体容器内に栽培容器を収容する場合に
は、栽培容器は、液体を介して加熱または冷却される。
従って、用土の温度変化が緩やかであり、急激な温度変
化が生育に望ましくない植物の栽培に適している。
【0031】
【0032】
【0033】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の各種実施例につ
いて説明する。なお、各実施例において、同種の部位に
は同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0034】図1から図3は、本発明の第1実施例を示
している。
【0035】図1に示すように、植物栽培装置10は、
植物栽培用の栽培容器20と、栽培容器20を加熱・冷
却する熱電素子30と、熱電素子30の制御ユニット4
0と、栽培容器20内の温度センサ41と、熱電素子3
0の放熱体50と、放熱体50を空冷するファン51と
を有している。
【0036】栽培容器20は、プラスチック製の鉢であ
って、内部には、栽培する植物に適した人工の用土21
を収容してある。栽培容器20の用土21には、植物を
植えることができるようになっている。
【0037】熱電素子30は、図2に示すように、対向
する絶縁基板31,32の間の隙間にモジュール部33
を挟んだものである。モジュール部33は、P型の熱電
半導体エレメント34とN型の熱電半導体エレメント3
5とを一対とする複数対エレメメントが、横並びに交互
に直列接続するように絶縁基板31,32上に形成され
た電極パターン36に半田付けされて成るものである。
モジュール部33は、直流電源に接続され、通電方向に
対応して、絶縁基板31,32の一方を加熱すると同時
に他方を冷却する性質を有している。
【0038】すなわち、モジュール部33は、リード線
37に、その端子37aを正極端子、端子37bを負極
端子として直流を流すと、一方の絶縁基板31側が冷却
すなわち吸熱され、他方の絶縁基板32側が加熱され、
反対に、リード線37にその端子37bを正極端子、端
子37aを負極端子として直流を流すと、一方の絶縁基
板32側が冷却すなわち吸熱され、他方の絶縁基板31
側が加熱される。
【0039】熱電素子30は、絶縁基板31の上面に素
子取付板38を密着させ、絶縁基板32の下面に面接触
して放熱体50を密着させて配置し、取付けねじ39
を、放熱体50の上端に形成したねじ穴52に螺合させ
ることにより、対向する絶縁基板31,32の両側から
素子取付板38と放熱体50との間に挟まれて固定され
ている。素子取付板38は、アルミニウム等の熱良導体
により構成されている。
【0040】栽培容器20は、素子取付板38の上面と
その底部が密着し熱伝導するよう載置され、従って、栽
培容器20は、素子取付板38を介して絶縁基板31の
上に熱伝導するよう載置されることとなる。
【0041】図3に示すように、制御ユニット40は、
電源プラグ42に接続された主スイッチ43と、主スイ
ッチ43に接続された直流回路44と、直流回路44の
出力に接続された制御回路45と、制御回路45の出力
と熱電素子30の入力とに接続された極性切換スイッチ
46とを有している。電源プラグ42は、交流100V
の商用電源に接続されるものである。直流回路44は、
電源プラグ42により供給される交流を直流に変換する
直流電源であり、ファン51を回転させる直流モータ5
3に直流を送るよう接続されている。
【0042】制御ユニット40の制御回路45は、温度
センサ41に接続されている。温度センサ41は、栽培
容器20内に用土21の温度を検知可能に配置され、用
土21の中に埋没されている。温度センサ41は、用土
21の温度を検知し、抵抗値が変化するサーミスタ等で
構成される。制御回路45で温度センサ41の抵抗値の
変化をモニタし、用土21の温度が設定温度の範囲内に
なるようにモジュール部33への通電オン・オフを制御
する。
【0043】なお、温度センサ41の抵抗値によって制
御回路のオン・オフ動作をさせる回路は公知のため、説
明は省略する。設定温度は、例えば、高山植物の生育温
度に適した温度、あるいは、熱帯性植物の生育温度に適
した温度である。
【0044】制御回路45は、栽培容器20内を加熱す
る加熱モードの場合には、検知温度が設定温度以上の場
合は、直流回路44からモジュール部33への通電をオ
フし、検知温度が設定温度以下のとき、直流回路44か
らモジュール部33へ導通させるようになっている。ま
た、制御回路45は、栽培容器20内を冷却する冷却モ
ードの場合には、検知温度が設定温度以下のとき、直流
出力をオフとし、検知温度が設定温度以上となったと
き、直流出力をオンするようになっている。
【0045】放熱体50は、多数の凹凸54を有するア
ルミニウム製のフィンであり、雰囲気との接触面積が大
きくなっている。ファン51は、放熱体50の下方に配
置されており、直流モータ53により回転して、放熱体
50に送風するようになっている。
【0046】極性切換スイッチ46は、熱電素子30の
リード線37の端子37aおよび端子37bに接続さ
れ、端子37aおよび端子37bへの直流を流す方向
(極性)を正逆切換えるスイッチであり、直流回路44
からモジュール部33への通電方向を正逆切換えること
により、図1に示す熱電素子30の冷却モードと加熱モ
ードとを切換えることができるものである。
【0047】なお、図示は省略してあるが、制御ユニッ
ト40には、何らかの異常により熱暴走したときに、電
力の供給を停止する安全装置が設けられている。
【0048】次に、作用について説明する。栽培容器2
0で栽培する植物の適性により、極性切換スイッチ46
を加熱モードまたは冷却モードに操作して切換え、これ
により直流電源から熱電素子30のモジュール部33へ
の通電方向を切換える。例えば、植えられた植物が高山
植物であって、用土21の温度を室温より低い温度に保
つ必要がある場合には、極性切換スイッチ46を冷却モ
ードとし、制御回路45で温度範囲を設定し、栽培容器
20側の絶縁基板31が冷却されるようにする。次に、
電源プラグ42を商用電源へ接続して、商用電源の10
0Vの交流を主スイッチ43へ送る。
【0049】主スイッチ43をオンにすると、交流が直
流電源となる直流回路44へと送られて直流に変換さ
れ、制御回路45を動作させる。
【0050】温度センサ41は用土21の温度が設定温
度以上、すなわち、設定温度上限の範囲外となったとき
の抵抗値を制御回路でモニタされ、制御回路45は、熱
電素子30への直流出力をオンにする。熱電素子30
は、直流が端子37aから流入して端子37bへ流出
し、モジュール部33により栽培容器20側の絶縁基板
31側が冷却される。絶縁基板31の冷温は、素子取付
板38および栽培容器20の底部を介して、栽培容器2
0に伝導して栽培容器20内の用土21を冷却する。一
方、加熱された絶縁基板32は、放熱体50へ熱を逃が
す。直流回路44の出力は、直流モ−タ53を駆動し、
ファン51を回転させている。このため、放熱体50
は、風により空冷される。
【0051】温度センサ41の検知温度が設定温度範囲
内になると、制御回路45は、熱電素子30への直流出
力をオフする。熱電素子30は、絶縁基板31の冷却を
止め、栽培容器20内の用土21の冷却も止まる。
【0052】しばらくして、室温によって用土21の温
度が高くなり、温度センサ41の検知温度が設定温度以
上になると、再び、前述のとおり、温度センサ41の抵
抗変化により、制御回路45は、熱電素子30への直流
出力をオンし、用土21は冷却される。
【0053】以上の繰り返しにより、用土21は室温よ
り冷却されて所定の温度範囲内に保たれ、気温が高い環
境でも、低い温度での栽培に適した高山植物などの植物
を、最適な生育条件下で栽培することができる。
【0054】一方、栽培する植物が熱帯性植物であっ
て、冬期に用土21の温度を室温より高い温度に保つ必
要がある場合には、極性切換スイッチ46を加熱モード
とし、制御回路45で温度範囲を設定し、栽培容器20
側の絶縁基板31が加熱されるようにセットする。次
に、電源プラグ42を商用電源へ接続し、主スイッチ4
3をオンにする。
【0055】制御回路45は、温度センサ41の抵抗を
モニタし、検知温度が設定温度以下となったとき、熱電
素子30への直流出力をオンとする。熱電素子30は、
直流を端子37bから流入して端子37aへ流出し、モ
ジュール部33により栽培容器20側の絶縁基板31側
が加熱される。絶縁基板31の熱は、素子取付板38お
よび栽培容器20の底部を介して、栽培容器20に伝導
して栽培容器20内の用土21を加熱する。一方、冷却
された絶縁基板32は、放熱体50により冷気を逃が
す。直流回路44の出力は、直流モ−タ53を駆動し、
ファン51を回転させている。このため、放熱体50の
冷気は、吹き飛ばされる。
【0056】温度センサ41の検知温度が設定温度以上
になると、制御回路45は、熱電素子30への直流出力
をオフとする。熱電素子30は、絶縁基板31の加熱を
止め、栽培容器20内の用土21の加熱も止まる。
【0057】しばらくして、室温によって用土21の温
度が低くなり、温度センサ41の検知温度が設定温度以
下になると、再び、前述のとおり、制御回路45は、熱
電素子30への直流出力をオンし、用土21は加熱され
る。
【0058】以上の繰り返しにより、用土21は室温よ
り加熱されて所定の温度範囲内に保たれ、気温が低い環
境でも、高い温度での栽培に適した熱帯性植物などの植
物が、最適な生育条件下で栽培される。
【0059】次に、第2実施例について説明する。図4
および図5は、本発明の第2実施例を示している。
【0060】図4に示すように、素子取付板38の上面
に液体容器22が載置されている。液体容器22は、熱
伝導の良好な金属製が望ましく、本実施例では、栽培容
器20より大径のステンレス製容器である。液体容器2
2の内部には、液体23が収容されており、液体容器2
2の内部には、栽培容器20が下部を液体23に浸して
収容されている。従って、栽培容器20は、素子取付板
38と液体容器22とを介して絶縁基板31の上に載置
される。なお、液体23には、水が用いられている。他
の構成は、第1実施例と同様であり、重複した説明を省
略する。
【0061】次に、第2実施例の作用について説明す
る。第1実施例の場合と同様に、栽培容器20の用土2
1を冷却する場合には、制御ユニット40を冷却モード
にセットし、主スイッチ43をオンにする。用土21の
温度が設定温度以上となったとき、制御ユニット40か
ら熱電素子30へ直流が供給され、熱電素子30は絶縁
基板31側が冷却される。絶縁基板31は、素子取付板
38を介して、液体容器22を冷却し、さらに、容器内
部の液体23を徐々に冷却する。液体23は、栽培容器
20の下部を冷却し、さらに、栽培容器20内の用土2
1を冷却する。
【0062】用土21の温度が設定温度以下になると、
制御ユニット40からは直流が供給されず、熱電素子3
0は絶縁基板31の冷却を止め、素子取付板38、液体
容器22および液体23の冷却も止まる。液体23は、
徐々に室温へと上昇するが、熱容量が大きいため、液体
23を介さない場合に比べて、栽培容器20内の用土2
1は、ゆっくりと温度が上昇する。
【0063】以上の繰り返しにより、用土21は室温よ
り冷却されて所定の温度範囲内に保たれ、高山植物は、
最適な生育条件下で栽培される。
【0064】なお、栽培容器20の用土21を加熱する
場合にも、熱電素子の絶縁基板31の加熱を止めたと
き、液体23を介するため、栽培容器20内の用土21
は、ゆっくりと温度が下降する。
【0065】(実験)第2実施例の植物栽培装置10に
よる用土21の温度変化を測定した。
【0066】30Wクラスの熱電素子30を用い、内径
8cm、深さ4cmの液体容器22の中に、液体23として
50ccの水を入れた。その液体容器22の中に下部の外
径6cm、上部の外径10cm、深さ7cmのプラスチック製
栽培容器20を入れ、栽培容器20の中に人工用土21
を入れた。
【0067】用土21の温度を室温より低い温度に保つ
よう、極性切換スイッチ46を冷却モード、制御ユニッ
ト40の制御回路45で用土21が約25℃になるよう
に設定した。
【0068】熱電素子30に、電圧 4.5V、電流 2.7A
の直流を通電し、通電後約30分経過し安定状態になっ
た時点を時間軸0分として、120分経過するまで、室
温ta と、液体23の水温tw と、用土21の温度tp
を測定し記録した。
【0069】実験結果を図5に示す。室温ta は約31
℃で一定である。液体23の水温tw は、約9℃から約
28℃の範囲で大きく変動している。しかしながら、用
土21の温度tp は、ほぼ設定温度の約25℃で一定し
て冷却されている。
【0070】本実施例では、栽培容器20が液体23を
介して冷却されるため、第1実施例の場合に比べて、用
土の温度変化が緩やかであり、急激な温度変化が生育に
望ましくない植物の栽培に適している。
【0071】次に、第3実施例について説明する。図6
は、本発明の第3実施例を示している。図6に示すよう
に、本実施例では、温度センサ41が液体23の温度を
検知可能に液体容器22内の液体23の中に配置されて
いる。他の構成は、第2実施例と同様であり、重複した
説明を省略する。
【0072】本実施例では、温度センサ21が液体23
の中に配置され、用土21の中にはないので、栽培容器
20へ給水したり、植物の植え変えなどを行うとき、温
度センサ21が邪魔にならず、作業が容易となる。
【0073】なお、用土21の温度は、液体23の水温
w と、用土21の温度tp との関係を把握しておくこ
とにより制御することができる。
【0074】次に、第4実施例について説明する。図7
および図8は、本発明の第4実施例を示している。図7
に示すように、本実施例における植物栽培装置10aで
は、温度センサ41が素子取付板82の内部に埋設され
ている。さらに詳しく言えば、図7に示すように、素子
取付板82の一端側の下面部には、下側に開口する収納
凹部83が形成されており、収納凹部83に温度センサ
41が埋設されている。収納凹部83の内壁と温度セン
サ41との隙間には、ゴム製の防水材85が充填されて
いる。
【0075】素子取付板82の上面部には、液体容器9
0が載置されている。液体容器90は本体91と良熱伝
導性を備えたプレート92とを具備して成る。本体91
は、プラスチック製であり、底部に開口を有している。
プレート92は、アルミニウム等の金属から成り、液体
容器90の外側と内側とに連通して、本体91の底部の
開口部に嵌合している。
【0076】一方、素子取付板82の下面部には、熱電
素子30が密着するように配さており、熱電素子30
は、素子取付板82と放熱体50との間に挟まれて、基
台80の上部81に固定されている。なお、液体容器9
0の中の液体93には、水が用いられている。
【0077】本実施例では、素子取付板82の収納凹部
83に温度センサ41が埋設され、温度センサ41が素
子取付板82と一体となるから、取り扱いやすくなる。
すなわち、栽培容器20や液体容器90を素子取付板9
2の上から取り外す場合などに、温度センサ41を一旦
栽培容器20などから取り出す手間が省ける。また、栽
培容器20や液体容器90へ給水したり、植物の植え変
えなどを行うとき、温度センサ41が邪魔にならず、作
業が容易となる。
【0078】また、液体容器90の中の液体93が蒸発
などによって無くなった場合でも、液体93を介さず
に、素子取付板92や液体容器90自体を介して、栽培
容器20内の用土21の温度を検知できるように、温度
センサ41を設定することが可能となる。それにより、
液体容器90の中の液体93の量の多少・有無にかかわ
らず、温度センサ41の検知精度を向上させることがで
きる。用土21の温度は、液体93またはプレート92
と、素子取付板92との温度との関係を把握しておくこ
とにより制御することができる。
【0079】以下に、液体93またはプレート92の温
度と、素子取付板82の温度との関係を示す実験および
その結果を示す。
【0080】(実験)30Wクラスの熱電素子30を用
いて、液体容器90の中に、液体93として700cc
の水を入れた場合と、液体容器90を空にした場合と
に分けて、の場合には、水温Twと素子取付板82の
温度Tsとの温度差を、の場合には、プレート92の
温度Tpと素子取付板82の温度Tsとの温度差をそれ
ぞれ測定した。
【0081】熱電素子30には、電圧 4.5V、電流 2.7
Aの直流を通電し、通電後に各温度が安定状態になった
時点で測定した温度差は、次の通りである。なお、の
場合には、栽培容器20の代りに、同形状の発泡スチロ
ール材を液体容器90の中におもりで沈むように入れ
た。
【0082】の場合の測定結果 制御ユニット45により、用土21が35℃に加熱され
るように設定したときは、Ts−Tw≦1.2 ℃となり、
一方、15℃に冷却されるように設定したときは、|T
s−Tw|≦0.4 ℃となった。
【0083】の場合の測定結果 制御ユニット45により、用土21が37℃に加熱され
るように設定したときは、Ts−Tw≦1.5 ℃となり、
一方、12℃に冷却されるように設定したときは、|T
s−Tw|≦0.6 ℃となった。
【0084】以上の実験の結果より、液体93またはプ
レート92の温度と、素子取付板82の温度との温度差
が、ほとんど変わらないことが判明する。したがって、
前述したように、液体容器90の中の液体93が無くな
った場合でも、温度センサ41を適正に作動させること
ができる。
【0085】次に、第5実施例について説明する。図9
は、本発明の第5実施例を示している。図9に示すよう
に、素子取付板82aの一端側の側端面から素子取付板
82aの内部に延びる収納凹部84が形成されており、
収納凹部84に温度センサ41が埋設されている。収納
凹部84の内壁と温度センサ41との隙間には、ゴム製
の防水材85が充填されている。他の構成は、第4実施
例と同様であり、重複した説明を省略する。
【0086】本実施では、収納凹部84の開口が小さい
ため、さらに収納凹部84内の防水性を高めることがで
きる。
【0087】次に、第6実施例について説明する。図1
0は、本発明の第6実施例を示している。図10に示す
ように、本実施例では、発泡スチロ−ル系の樹脂から成
る円筒上の断熱部材24が、液体容器22と栽培容器2
0の外周とを包囲するように、素子取付板38の上面に
設けられている。
【0088】他の構成は、第2実施例または第3実施例
と同様であり、重複した説明を省略する。
【0089】本実施例では、液体容器22の内部の液体
23が冷却または加温されたとき、断熱部材24が液体
容器22と、その内部の液体23と、栽培容器20とを
保冷または保温し、これらが室温の影響をできるだけ受
けないようにする。このため、エネルギーコストの節約
を図ることができ、経済的である。
【0090】次に、第7実施例について説明する。図1
1は、本発明の第7実施例を示している。図11に示す
ように、本実施例では、液体容器22内の液体23の液
面に、液体23に対し浮力を有する断熱部材25を浮か
べて配置してある。断熱部材25は、穴25aを中央に
有し、その穴25aから内部の液体23内に栽培容器2
0を入れている。
【0091】他の構成は、第2実施例および第3実施例
と同様であり、重複した説明を省略する。
【0092】本実施例では、液体容器22の内部の液体
23が冷却または加温されたとき、断熱部材25が液体
容器22内の液体23を保冷または保温する。本実施例
の断熱部材25は、第7実施例と組み合わせることによ
り、より大きな断熱効果を生じさせ、さらに経済的であ
る。
【0093】次に、第8実施例について説明する。図1
2は、本発明の第8実施例を示している。図12に示す
ように、栽培容器20aは、その側部が底部26より延
長して栽培容器20aを支持する複数の足27を形成
し、その底部26と液体容器22の上面28との間に間
隔をあけて、上面28上に載置されている。栽培容器2
0aは、底部26に複数の貫通孔29を有している。ま
た、液体容器22内の液体23は、植物への養分補給の
ための肥料を含んだ水を主成分とする液体である。
【0094】他の構成は、第2実施例または第3実施例
と同様であり、重複した説明を省略する。
【0095】本実施例では、孔29を通して栽培容器2
0a内の用土21に液体23からの給水がなされ、用土
21の温度管理がしやすくなる。さらに、植物が液体2
3の中の肥料から養分を吸収し、植物を良好に生育させ
ることができる。
【0096】次に、第9実施例について説明する。図1
3は、本発明の第9実施例を示している。図13に示す
ように、3個の熱電素子30が、それらの絶縁基板31
の上面に、共通する1個の素子取付板38aを密着さ
せ、それらの絶縁基板32の下面に、共通する1個の放
熱体50aを密着させて配置し、取付けねじ39を、放
熱体50aの上端に形成したねじ穴52に螺合させるこ
とにより、素子取付板38aと放熱体50aとの間に挟
まれて固定されている。従って、1個の放熱体50aの
上に3個の熱電素子30が載置されている。
【0097】素子取付板38aの上面には、素子取付板
38aの大きさとほぼ同じ大きさで、複数の栽培容器2
0を収容することができる大径の液体容器22aが載置
され、内部に液体23が満たされている。液体容器22
aの内部には、3個の栽培容器20が、熱電素子30の
位置に対応して配置されている。
【0098】他の構成は、第2実施例または第3実施例
と同様であり、重複した説明を省略する。
【0099】本実施例では、同時に、複数の栽培容器2
0の加熱、冷却を行うことができる。
【0100】次に、第10実施例について説明する。図
14は、本発明の第10実施例を示している。図14に
示すように、栽培容器20bは、良熱伝導材から成り、
内側底部59の中央に肉厚の突起部61を有している。
他の構成は、第1実施例と同様であり、重複した説明を
省略する。
【0101】本実施例では、栽培容器20bの底部59
と内部に収容される用土との接触面積が増えるため、栽
培容器20bと用土との間の伝熱を円滑に行うことがで
きる。
【0102】次に、第11実施例について説明する。図
15は、本発明の第11実施例を示している。図15に
示すように、栽培容器20cは、良熱伝導材から成り、
内側に複数の肉厚の突起部62を有している。他の構成
は、第1実施例と同様であり、重複した説明を省略す
る。
【0103】本実施例では、栽培容器20cの内面と内
部に収容される用土との接触面積が増えるため、栽培容
器20bと用土との間の伝熱を円滑に行うことができ
る。
【0104】次に、第12実施例について説明する。図
16は、本発明の第12実施例を示している。図16に
示すように、栽培容器20dは、容器63の外周を筒状
の断熱部材64で包囲して構成されている。断熱部材6
4の上端64aおよび下端64bは、内側に湾曲して容
器63の上部および下部に固定されており、断熱部材6
4と容器63との間に空間を形成している。栽培容器2
0dは熱伝導性の良好な材質から成り、断熱部材64は
プラスチックから成っている。他の構成は、第1実施例
と同様であり、重複した説明を省略する。
【0105】本実施例では、断熱部材64と、断熱部材
64および栽培容器20dの間の空間とにより、栽培容
器20dとその内部の用土について、外気の温度の影響
を受けにくくすることができる。
【0106】次に、第13実施例について説明する。図
17は、本発明の第13実施例を示している。図17に
示すように、栽培容器20eは、筒状部材65と金属ブ
ロック部材67とから構成されている。筒状部材65
は、プラスチック等の材質から成り、栽培容器20eの
側部を形成し、底部65aが容器内側に折り返して、底
部側開口部66を形成している。金属ブロック部材67
は、良熱伝導性、すなわち、熱伝導性の良好な材質から
成り、底部側開口部66を塞ぐよう、容器の内部に突出
して筒状部材65の底部65aに固着されている。他の
構成は、第1実施例と同様であり、重複した説明を省略
する。
【0107】本実施例では、金属ブロック部材67が熱
電素子30と容器内部の用土との間での熱の伝導を容易
にするため、熱電素子30と用土との間の伝熱を円滑に
行うことができる。
【0108】次に、第14実施例について説明する。図
18は、本発明の第14実施例を示している。図18に
示すように、栽培容器20fは、側部の、底部から1c
m程度上の位置に、外側に突出する凸部68を有し、凸
部68には容器内部に通じる水抜き孔69が形成されて
いる。他の構成は、第1実施例と同様であり、重複した
説明を省略する。
【0109】本実施例では、栽培容器20fが熱電素子
30の上に載置される場合にも、熱電素子30を濡らさ
ずに、容器内部に余った水を水抜き孔69から外部に排
出することができる。
【0110】次に、第15実施例について説明する。図
19は、本発明の第15実施例を示している。本実施例
は、図4に示す第2実施例で、単一の材質から成る液体
容器22を用いるのに対し、底部と側部とで異なる材質
から成る液体容器70を用いるものである。
【0111】図19に示すように、液体容器70は、第
2実施例と同様の植物栽培装置10に使用される水71
などの液体を入れる容器であって、本体72と良熱伝導
性部材73とを有している。本体72は、プラスチック
製であって、液体容器70の側部74と底部75の一部
とを形成し、底部75に開口部76を有している。良熱
伝導性部材73は、例えば、銅、アルミニウム、ステン
レス等の金属から成り、液体容器70の外側と内側とに
連通して、底部75の開口部76に嵌合している。液体
容器70の内側の本体72と良熱伝導性部材73との接
続部には、液体漏れシール77が設けられている。
【0112】他の構成は、第2実施例と同様であり、重
複した説明を省略する。
【0113】本実施例では、熱電素子30により栽培容
器20を加熱または冷却するとき、液体容器70の良熱
伝導性部材73を介して栽培容器20との間で熱の伝導
を行うため、加熱および冷却の効率が良く、また、側部
74はプラスチックのため、断熱効果に優れている。
【0114】なお、各実施例において、栽培容器内の用
土の温度を一定の範囲熱電素子30内に制御する必要が
ないときには、制御回路および温度センサを備えない簡
単な構成とし、熱電素子に連続的に通電するようにして
もよい。
【0115】また、各実施例において、栽培容器は、素
子取付板を介して熱電素子の上に載置されるほか、直
接、熱電素子の上に載置されてもよい。また、栽培容器
の中に直接、放熱体を入れ、放熱体を用土に直接または
間接的に接触させて、用土の温度コントロールを行うよ
うにしてもよい。
【0116】また、各実施例において、栽培容器が熱電
素子の上に載置されるほか、栽培容器の側面に熱電素子
が取り付けられてもよい。
【0117】また、各実施例において、栽培容器は、素
子取付板または放熱体に、ねじまたは押込み爪で取外し
可能に取り付けられてもよい。
【0118】また、熱電素子および放熱体の接触部に熱
伝導性の良好なコンパウンドを塗布してもよい。
【0119】また、直流モータ53は、交流モータと
し、スイッチ43と直流回路44の間から電力を供給し
てもよい。
【0120】また、各実施例において、温度センサは、
サ−ミスタのほか、熱電対やサ−モスタットなどいずれ
のものでもよい。
【0121】また、各実施例において、栽培容器は、プ
ラスチックのほか、アルミニウムや、銅、ステンレス等
の熱伝導性の良好な金属等の材質から成ってもよい。
【0122】また、各実施例において、極性切換スイッ
チは、制御回路と連動して、温度センサの検知温度が設
定温度範囲より高過ぎる場合には、自動的に冷却側に切
換わり、設定温度範囲より低過ぎる場合には、自動的に
加熱側に切換わるようにしてもよい。
【0123】また、第6実施例および第7実施例におい
て、断熱部材は、断熱効果を有するものであれば、発泡
スチロ−ル系等の樹脂のほか、綿など空気を収容した断
熱体であってもよい。
【0124】また、第8実施例を除いて、液体容器内の
液体は、水のほか、熱を伝達しやすい他の媒体であって
もよい。
【0125】また、第9実施例において、複数個の栽培
容器の代りに、直径が大きい栽培容器を用いてもよい。
また、栽培容器や熱電素子の個数がそれぞれ3個の場合
について図示しているが、それらの個数は2個または4
個以上であってもよい。
【0126】また、第13実施例において、栽培容器の
内側の金属ブロック部材にも、複数の突起部を設けて、
用土への伝熱を良好にしてもよい。
【0127】
【発明の効果】本発明に係る植物栽培装置によれば、植
物栽培容器の温度を制御することにより植物に適した温
度を得るので、広い室内全体の温度を制御する温室によ
る栽培と異なり、栽培する植物の成育環境がそれぞれ異
なる場合にも、それぞれに適した温度条件を調整し、成
育環境が異なる植物を一緒に育て楽しむことができ、持
ち運びも容易であり、また、スペースをとらないためス
ペースの確保や維持にコストがかからず、さらに、温度
制御に要するエネルギーコストがわずかであり極めて経
済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の植物栽培装置の説明断面
図である。
【図2】熱電素子の概念図である。
【図3】植物栽培装置の回路ブロック図である。
【図4】本発明の第2実施例の植物栽培装置の説明断面
図である。
【図5】植物栽培装置による用土の温度変化を示すグラ
フである。
【図6】本発明の第3実施例の植物栽培装置の説明断面
図である。
【図7】本発明の第4実施例の植物栽培装置の説明断面
図である。
【図8】本発明の第4実施例の植物栽培装置の素子取付
板の断面図である。
【図9】本発明の第5実施例の植物栽培装置の素子取付
板の断面図である。
【図10】本発明の第6実施例の植物栽培装置の説明断
面図である。
【図11】本発明の第7実施例の植物栽培装置の説明断
面図である。
【図12】本発明の第8実施例の植物栽培装置の説明断
面図である。
【図13】本発明の第9実施例の植物栽培装置の説明断
面図である。
【図14】本発明の第10実施例の植物栽培装置の栽培
容器の説明断面図である。
【図15】本発明の第11実施例の植物栽培装置の栽培
容器の説明断面図である。
【図16】本発明の第12実施例の植物栽培装置の栽培
容器の説明断面図である。
【図17】本発明の第13実施例の植物栽培装置の栽培
容器の説明断面図である。
【図18】本発明の第14実施例の植物栽培装置の栽培
容器の説明断面図である。
【図19】本発明の第15実施例の植物栽培装置の液体
容器の説明断面図である。
【符号の説明】
10…植物栽培装置 20…栽培容器 21…用土 22…液体容器 23…液体 24,25…断熱部材 29…貫通孔 30…熱電素子 31,32…絶縁基板 33…モジュール部 38…素子取付板 40…制御ユニット 41…温度センサ 43…主スイッチ 45…制御回路 46…極性切換スイッチ 50…放熱体 51…ファン 61,62…突起部 64…断熱部材 67…金属ブロック部材 69…水抜き孔 70…液体容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 納谷 六郎 神奈川県秦野市曽屋1204番地 日本イン ター株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−187036(JP,A) 特開 平2−142425(JP,A) 実開 昭63−107150(JP,U) 実開 昭56−120055(JP,U) 実開 平2−26446(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 9/00 - 9/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する絶縁基板の間に、直流電源に接続
    され通電方向に対応して、前記絶縁基板の一方を加熱す
    ると同時に他方を冷却するモジュール部を配置した熱電
    素子と、 前記直流電源から前記モジュール部への通電方向を正逆
    切換え、前記絶縁基板の一方を冷却する冷却モード、ま
    たは前記絶縁基板の一方を加熱する加熱モードに切換え
    可能な切換スイッチと、 前記絶縁基板の一方に密着させた素子取付板と、 前記素子取付板の上に載置され、該素子取付板を介して
    前記絶縁基板の一方の上に配され、植物栽培の用土を収
    容するための栽培容器と、 温度センサと、 前記加熱モードの場合に、前記温度センサの検知温度が
    設定温度以下のとき、前記直流電源から前記モジュール
    部へ通電させると共に、設定温度以上のとき、前記直流
    電源からの通電を断ち、かつ前記冷却モードの場合に、
    前記温度センサの検知温度が設定温度以上のとき、前記
    直流電源から前記モジュール部へ通電させると共に、設
    定温度以下のとき、前記直流電源からの通電を断つ制御
    回路を、有することを特徴とする植物栽培装置。
  2. 【請求項2】前記温度センサは、前記用土の温度を検知
    可能に前記栽培容器内に配置されることを特徴とする請
    求項1記載の植物栽培装置。
  3. 【請求項3】液体を収容する液体容器とを有し、 前記液体容器は前記素子取付板の上に載置され、 前記栽培容器は、前記液体容器の内部に収容され、前記
    素子取付板と前記液体容器とを介して前記絶縁基板の一
    方の上に配され、 前記温度センサは、前記液体の温度を検知可能に前記液
    体容器内に配置されることを特徴とする請求項1記載の
    植物栽培装置。
  4. 【請求項4】前記液体容器の内面と前記栽培容器の外面
    との間に、前記液体に対し浮力を有する断熱部材を配置
    したことを特徴とする請求項3記載の植物栽培装置。
  5. 【請求項5】前記栽培容器は熱伝導性の良好な材質から
    成り、該栽培容器の内側に用土との接触面積を増やすた
    めの複数の突起部を有することを特徴とする請求項1,
    2,3または4記載の植物栽培装置。
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