JP2963840B2 - 静電集塵機 - Google Patents

静電集塵機

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JP2963840B2
JP2963840B2 JP11569894A JP11569894A JP2963840B2 JP 2963840 B2 JP2963840 B2 JP 2963840B2 JP 11569894 A JP11569894 A JP 11569894A JP 11569894 A JP11569894 A JP 11569894A JP 2963840 B2 JP2963840 B2 JP 2963840B2
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孝椎 大見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電集塵機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ミスト等を回収する静電集塵機の
外側には、吸入口及び吐出口を備えたケースが設けられ
ている。そのケース内には放電極及び集塵極を備えた静
電集塵装置が収容されている。この静電集塵装置は放電
極と集塵極との間に放電を発生させ、その放電によりミ
スト等の微粒子を集塵極側に移動させ当該ミストを回収
するようになっている。
【0003】そして、このケースの一側面には、回動す
ることによって開閉するドア部が形成されている。即
ち、作業者は放電極及び集塵極への電源の供給を停止し
た後、例えばこのドア部を開けることによって静電集塵
装置の清掃及びメンテナンス作業等を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電源の
供給を停止した後でも、集塵極及び放電極はそれぞれの
電荷が蓄積されている。このため、静電集塵装置のメン
テナンス作業等を行う前に各集塵極及び放電極をアース
し、当該集塵極及び放電極に蓄積された電荷を逃がす必
要がある。
【0005】従って、メンテナンス作業を行う前に前記
アース等の作業を行わなければならず、その作業には時
間等がかかるため作業性が低下するという問題がある。
しかも、集塵極及び放電極の両極に蓄積された電荷を共
に逃がさなければならないのでより手間がかかるという
問題があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は容易に集塵極又は放電極
をアースすることができる静電集塵機を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、ケース内に放電極及び集塵
極を有する静電集塵装置を配設するとともに、そのケー
スには回動することによって開閉するドア部を備えた静
電集塵機において、前記ドア部にはその閉状態時に放電
極と離間し、ドア部の開動作時には放電極と接触する
性部材からなる第1の導体部材を備えたことをその要旨
とする。
【0008】請求項2記載の発明は、ケース内に放電極
及び集塵極を有する静電集塵装置を配設するとともに、
そのケースには回動することによって開閉するドア部を
備えた静電集塵機において、前記ドア部には当該ドア部
の閉状態時に集塵極と当接し、ドア部の開状態時には集
塵極から離間する第2の導体部材を設けたことをその要
旨とする。
【0009】請求項3記載の発明は、ケース内に放電極
及び集塵極を有する静電集塵装置を配設するとともに、
そのケースには回動することによって開閉するドア部を
備えた静電集塵機において、前記ドア部には、ドア部の
閉状態時に放電極と離間し、ドア部の開動作時に放電極
と当接する第1の導体部材を設けるとともに、更に、ド
ア部の閉状態時に集塵極と当接し、ドア部の開状態時に
集塵極から離間する第2の導体部材を設けたことをその
要旨とする。
【0010】請求項4記載の発明は、ケース内に放電極
及び集塵極を有する静電集塵装置を配設し、そのケース
には開口部を形成するとともに当該開口部を閉塞する蓋
部材を設け、蓋部材には回動軸の回動に基づいて当該蓋
部材をケースにロックするロック機構を設けた静電集塵
機において、前記ロック機構の回動軸には、当該回動軸
とともに回動し、前記ロック状態時に放電極と離間する
とともに、そのロック状態を解除する回動軸の回動動作
時に放電極と当接する第1の導体部材を固着したことを
その要旨とする。
【0011】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、例え
ば、静電集塵機の電源の供給を停止した状態でメンテナ
ンス作業等のためにケースのドア部を開けると、弾性部
材からなる第1の導体部材はドア部とともに回動する。
すると、その回動時において、弾性部材からなる第1の
導体部材は放電極と接触し、放電極に蓄積された電荷は
弾性部材からなる第1の導体部材を介してケースに逃が
されアースされる。
【0012】請求項2記載の発明によれば、静電集塵機
に電源が供給され、駆動されている時にはドア部は閉じ
られている。このため、第2の導体部材は集塵極と接触
している。つまり、集塵極は静電集塵機が駆動されてい
る間アースされている。そして、電源の供給が停止さ
れ、静電集塵機が停止すると、このアースによって集塵
極に蓄積されている電荷は第2の導体部材を介してケー
ス側に逃がされる。
【0013】又、ドア部を開くと第2の導体部材と集塵
極との接触が解除される。請求項3記載の発明によれ
ば、静電集塵機に電源が供給され、駆動されている時に
はドア部は閉じられている。このため、第2の導体部材
は集塵極と接触している。つまり、集塵極は静電集塵機
が駆動されている間アースされている。そして、電源の
供給が停止され、静電集塵機が停止すると、このアース
によって集塵極に蓄積されている電荷は第2の導体部材
を介してケース側に逃がされる。
【0014】更に、この静電集塵機の電源の供給を停止
した状態時において、メンテナンス作業等のためにケー
スのドア部を開けると、第1,第2の導体部材がともに
ドア部と回動する。すると、その回動時において、第2
の導体部材と集塵極との接触が解除され、第1の導体部
材は放電極と接触し、放電極に蓄積された電荷は第1の
導体部材を介してケースに逃がされアースされる。
【0015】請求項4記載の発明によれば、通常、静電
集塵機は蓋部材がケースにロック機構によってロックさ
れた状態で駆動される。そして、この静電集塵機のメン
テナンス作業等を行うために蓋部材を取り外すために
は、静電集塵機への電源の供給を停止させ、ロック機構
の回動軸をロックを解除するために回動させる。する
と、第1の導体部材は回動軸とともに回動する。そし
て、その回動時において、第1の導体部材は放電極と接
触し、放電極に蓄積された電荷は第1の導体部材及び蓋
部材等を介してケースに逃がされアースされる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1,
図2に従って説明する。図1,図2に示すように、静電
集塵機1はその外周を金属等の導体からなる断面四角形
状の箱形のケース2にて形成されている。このケース2
の内側面下部には内側に延びる平板部3が形成されてい
る。そして、この平板部3よりも下方にはミスト等を含
むエアを導入するための導入室2aが形成され、上方に
はエアに含まれるミスト等を回収する回収室2bが形成
されている。導入室2aの下面にはミスト等を含むエア
を吸入する吸入口4a及び集塵機1によって回収された
ミスト等を集塵機1の外部へ排出する排出口4bが形成
されている。回収室2bの上部側面には、集塵機1によ
って浄化されたエアを排出する吐出口4cが形成されて
いる。更に、回収室2bの上面には図示しない開口部が
形成され、その開口部を閉塞するために蓋Bが取り付け
られている。又、吸入口4aの先端にはフランジ部5が
形成され、ミスト等を発生させる切削機械等の各種機械
に容易に取着できるようになっている。
【0017】導入室2a内において、吸入口4aにはフ
ァン6が接続されている。ファン6は導入室2aの下面
に絶縁部材を介して取り付けられ、当該ファン6とケー
ス2とは絶縁された状態に保持されている。このファン
6内には図示しないプロペラが設けられるとともに、フ
ァン6の上部には吸入口4aとケース2内を連通させる
開口部6aが形成されている。即ち、プロペラが回転す
ることによって吸入口4a内にミスト等を含むエアが吸
引され、その吸引されたエアはファン6を介して開口部
6aからケース2内に導入される。
【0018】このケース2の一側面にはドア部7が形成
され、ドア部7はヒンジ7aを中心に回動可能に設けら
れている。又、ドア部7には把手7bが取着されてい
る。ドア部7の上部には導体のコイルバネ等の弾性部材
からなる第1の導体部材としてのアース用バネ8が取着
されている。このアース用バネ8はケース2内、即ち、
回収室2b内に延び、ドア部7とともに回動可能に設け
られている。又、ドア部7の上下方向における略中央部
にはコイルバネからなる第2の導体部材としての押圧バ
ネ9がブラケット10を介して取り付けられている。こ
の押圧バネ9はケース2内、即ち、回収室2b内に延
び、ドア部7とともに回動可能に設けられている。
【0019】回収室2b内には静電集塵装置11が配設
されている。この静電集塵装置11には、アルミニウム
材料等の導体からなる断面正方形状の集塵極としての角
パイプ12が複数個設けられ、縦方向及び横方向にそれ
ぞれそれぞれ三段づつ(全部で9個)正方形状に組み合
わされるとともに、互いに溶着されている。そして、正
方形状に組み合わされた角パイプ12の下部には、組み
合わされた角パイプ12の周囲を囲むように板材13が
溶着されている。そして、この板材13が図示しないシ
ール部材や絶縁部材を介して平板部3の上面に固着され
ることによって、角パイプ12は回収室2b内に配設さ
れる。このとき、このシール部材によって、板材13と
平板部3との固着部からミスト等を含むエアが漏れるこ
とを防止できる。さらに絶縁部材によって角パイプ12
とケース2とは確実に絶縁されている。
【0020】そして、ドア部7が閉じているときには、
この角パイプ12の側面に前記押圧バネ9が当接され、
ドア部7を回動させて開くことにより、押圧バネ9と角
パイプ12との当接状態は解除される。又、角パイプ1
2には図示しない電源が接続されており、その電源によ
って−極に帯電される。尚、この角パイプ12はその寸
法が□30mm×100mm〜150mmのものを使用
している。
【0021】角パイプ12の上部には、ブラケット14
が取着され、ブラケット14の上部には、+極に帯電さ
れた平板状の+極電極板15が固着されている。この+
極電極板15はその上面及び下面を含む全体がナイロン
樹脂等からなる絶縁体16によって被覆されているた
め、角パイプ12と+極電極板15とは確実に絶縁され
ている。この+極電極板15には、当該+極電極板15
を挿通する複数本の放電極としての+極電極ピン17が
挿通されている。この+極電極ピン17は+極電極板1
5と当接した状態で配設されているため、+極に帯電さ
れている。又、+極電極板15には正方形状の透孔15
aが形成されている。尚、本実施例では、全部で9本の
+極電極ピン17が縦方向及び横方向にそれぞれ3本づ
つ配設され、前記各角パイプ12内に挿通されている。
即ち、+極電極ピン17は角パイプ12の内面によって
覆われている。そして、+極電極ピン17の下端は角パ
イプ12の下面から下方に向かって僅かに突出してい
る。又、+極電極ピン17の頭部18は+極電極板15
の上面から上方へ突出しており、その頭部18には前記
絶縁体16と同じ材料からなる絶縁体16aにて被覆さ
れている。
【0022】一方、前記アース用バネ8が位置するコー
ナ部Aに最も近い部位に配設された付近に配設された+
極電極ピン17(+極電極ピン17a)の頭部18aに
は、導体からなる金属棒19が固着されている。ドア部
7を回動させて開くことによって、その開動作時におい
てアース用バネ8は金属棒19と接触するようになって
いる。尚、本実施例において、前記電源によって+極電
極ピン17及び角パイプ12に10000ボルトの電圧
が印加される。
【0023】そして、この静電集塵装置11において
は、+極に帯電された+極電極ピン17と−極に帯電さ
れた角パイプ12との間に強力な直流磁界が形成され、
+極電極ピン17から角パイプ12に向かう正イオンの
シャワーが生じている。従って、静電集塵装置11内に
導入されたミスト等の微粒子は正イオンと衝突すること
によって正に荷電され、直流電界による強力なクーロン
力の作用を受けて角パイプ12へと移動する。そして、
ミスト等の微粒子は角パイプ12に付着することによっ
て回収される。
【0024】次に、このように構成された静電集塵機の
作用及び効果について説明する。まず、この静電集塵機
1が駆動されているときには、図1に示すように、ドア
部7は閉じられ、押圧バネ9は角パイプ12と当接した
状態に保持される。従って、この押圧バネ9によって押
圧バネ9と角パイプ12とは互いに導通され、角パイプ
12はアースされている。
【0025】この状態から、静電集塵装置11を停止さ
せ、角パイプ12への電源の供給を停止させる。する
と、角パイプ12はアースされているので、当該角パイ
プ12に蓄積された電荷は押圧バネ9を介してドア部7
に逃がされる。
【0026】次に、例えば角パイプ12内に付着した塵
等を除去するためにケース2のドア部7を回動させて開
く。すると、押圧バネ9及びアース用バネ8はドア部7
とともに回動する。そして、押圧バネ9は角パイプ12
から離間された後、アース用バネ8はコーナ部A近傍に
位置する+極電極ピン17(+極電極ピン17a)に取
着された金属棒19に係合し接触する。すると、アース
用バネ8の先端は金属棒19に係合したままでドア部7
とともに回動するので、当該アース用バネ8は撓みなが
ら回動する。そして、更にドア部7を回動させることに
よって、アース用バネ8の先端と金属棒19との係合が
解除され、アース用バネ8と金属棒19とが離間する。
【0027】このドア部7の回動時において、金属棒1
9とアース用バネ8の先端が接触すると、その+極電極
ピン17aに蓄積された電荷はアース用バネ8からケー
ス2へと移動しアースされる。+極電極板15に蓄積さ
れた電荷は+極電極ピン17aへと移動し、その+極電
極ピン17aからアース用バネ8及びケース2を介して
アースされる。他の+極電極ピン17に蓄積された電荷
は+極電極板15を介して+極電極ピン17aへと移動
し、その+極電極ピン17aからアース用バネ8及びケ
ース2を介してアースされる。
【0028】従って、本実施例によれば、ドア部7が閉
じられ、静電集塵装置11が駆動されている場合には、
角パイプ12とドア部7とは押圧バネ9等を介して導通
されているので、その駆動時において簡単な構造で容易
にアースすることができる。又、押圧バネ9は弾性部材
より形成されているので、例えばドア部7を閉じるとき
に、角パイプ12と当接することにより生じる衝撃を解
消することができる。加えて、集塵極としての角パイプ
12が角状筒体に形成されているので、押圧バネ9は角
パイプ12と容易かつ確実に接触することができる。
【0029】更に、電源を切り、ドア部7を開けると、
その開動作時において、アース用バネ8は+極電極ピン
17aの金属棒19に接触する。このため、+極電極板
15及び各+極電極ピン17に蓄積された正電荷はドア
部7を開ける時に、アース用バネ8及びケース2を介し
てアースすることができる。又、アース用バネ8はコイ
ルバネ等の弾性部材から形成されているので、金属棒1
9と係合した後、ドア部7を更に回動させても、アース
用バネ8が撓むので、金属棒19の損傷等を防止できる
とともに、暫くの間撓みながら金属棒19との接触を保
持でき、確実に+極電極ピン17及び+極電極板15等
をアースすることができる。
【0030】そして、これらアース用バネ8及び押圧バ
ネ9はドア部7に設けられているので、ドア部7の開閉
に基づいて容易に+極電極ピン17及び+極電極板15
並びに角パイプ12を容易にアースすることができ、ア
ース作業の効率を向上させることができる。このよう
に、アース作業の効率が向上されることから、ドア部7
を開けて静電集塵装置11のメンテナンス作業等の各種
作業を行う場合でも、その作業を効率良く、迅速に行う
ことができる。
【0031】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更
して次のように実施することもできる。 (1)上記実施例において、ケース2内に複数段の静電
集塵装置11を配設してもよい。この場合、各静電集塵
装置11に対応して複数のアース用バネ8及び押圧バネ
9がドア部7に取着される。
【0032】
【0033】(2)上記実施例において、アース用バネ
8を金属のプレート状の弾性を有する薄板から形成して
もよい。或いは、板バネから形成してもよい。コイルバ
ネにて構成する場合に比較して簡単に形成でき、容易に
取り付けることができる。
【0034】(3)上記実施例では、切削機械等に静電
集塵機1を取り付けたが、クリーンルーム等の各種室に
取り付けてもよい。 (4)上記実施例において、ファン6が設けられていな
い静電集塵機に応用してもよい。
【0035】(5)上記実施例では、コーナ部Aに位置
する+極電極ピン17aの頭部18aに金属棒19を固
着した。これを、金属棒19を使用することなく、頭部
18aの長さが金属棒19の長さと略同程度の長さを有
する+極電極ピン17aを使用し、アース用バネ8が直
接頭部18aに接触するように構成してもよい。
【0036】(6)上記実施例では、+極電極ピン17
の下端を角パイプ12の下方から突出させたが、+極電
極ピン17の下端と角パイプ12の下端とを面一にして
もよい。又、+極電極ピン17の下端を角パイプ12の
下端から突出させることなく角パイプ12内に位置させ
てもよい。
【0037】(7)上記実施例では、ドア部7の開動作
に基づいて+極電極ピン17側のアース作業を行った。
これを、図3,図4に示すように、ケース2の上部に取
着された蓋Bにロック機構21を設け、そのロック機構
21に使用されるキー22の操作に基づいて+極電極ピ
ン17側のアース作業を行ってもよい。
【0038】即ち、ケース2の上板23には開口部24
が形成されている。そして、ケース2の上部には開口部
24を閉塞するために蓋Bが着脱可能に配設されてい
る。そして、この蓋Bの上板部25に前記ロック機構2
1が設けられている。このロック機構21は外枠26、
その外枠26内に挿通された回動軸27及び回動軸27
に固着された長方形状のロック板28等から構成されて
いる。更に、回動軸27には連接棒29が固着され、そ
の下端にはブラケット29aを介して前記アース用バネ
8が取着されている。
【0039】このロック機構21は、図4に示すよう
に、上板23の下面にロック板28が係合することによ
ってロックされた状態となる。即ち、蓋Bがケース2に
固定された状態となる。このとき、アース用バネ8は金
属棒19とは互いに離間している。
【0040】この状態から、キー22を回動軸27に形
成された溝27aに挿通し、キー22とともに、回動軸
27を矢印Y方向に回動させる。すると、前記ロック板
28及びアース用バネ8は回動軸27とともに矢印Y方
向に回動する。そして、ロック板27は上板23との係
合状態が解除され、ロック機構21のロック状態が解除
されるとともに、アース用バネ8が金属棒19に接触
し、+極電極ピン17側の電極はアースされる。
【0041】このように、ロック機構21のロック状態
を解除するために、キー22を回動動作させるだけで容
易に、+極電極ピン17側の電極をアースすることがで
きる。即ち、蓋Bを取り外してケース2内の静電集塵装
置11のメンテナンス作業等を行う場合には、ロック機
構21のロックを解除するだけで+極電極ピン17側の
電極がアースされるので、作業効率を向上させることが
できる。
【0042】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項又は3記載の静電集塵機において、第
の導体は押圧バネ9である静電集塵機。
【0043】この静電集塵機によれば、弾性力を有する
押圧バネ9が角パイプ12に当接するので、ドア部7の
開閉時等において角パイプ12の損傷等を防止できる。 (2)請求項又は3記載の静電集塵機において、第
の導体は弾性部材としてのコイルバネからなるアース用
バネ8である静電集塵機。
【0044】この静電集塵機によれば、アース用バネ8
は撓むことができるので+極電極ピン17の損傷を防止
できる。尚、本明細書において使用した用語「角状筒
体」について次のように定義する。
【0045】「角状筒体」とは、角型断面を有する中空
状の筒体を意味し、上記実施例に示す断面正方形の角パ
イプのみならず、断面形状が長方形及びひし形等の各種
四角形の筒体、更には、正三角形及び正六角形等の多角
形形状の断面形状を有する筒体等をも含む意味である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、ドア部の開動作時において弾性部材からなる
第1の導体部材を介して放電極に蓄積された電荷を容易
にアースできる。更に、第1の導体部材の弾性力によ
り、放電極と接触した後に、ドア部を更に回動させても
放電極の損傷等を防止することができるとともに、暫く
の間、放電極との接触を保持できるので、放電極に蓄積
された電荷を確実にアースできる。請求項2記載の発明
によれば、ドア部の閉状態時に第2の導体部材を介して
集塵極に蓄積された電荷を容易にアースできる。請求項
3記載の発明によれば、ドア部の開閉動作に基づいて放
電極及び集塵極に蓄積された電荷を第1の導体部材又は
第2の導体部材を介して容易にアースできる。請求項4
記載の発明によれば、蓋部材がケースに取り付けられた
状態であるとき、蓋部材に設けられたロック機構の回動
軸をロックを解除するために回動させることにより放電
極に蓄積された電荷を第1の導体部材を介して容易にア
ースできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における静電集塵
機の平断面図である。
【図2】一実施例における静電集塵機の側断面図であ
る。
【図3】別例における静電集塵機の側断面図である。
【図4】別例における静電集塵機の作用を示す一部破断
平面図である。
【符号の説明】
2…ケース、7…ドア部、8…第1の導体部材とし
アース用バネ、9…第2の導体部材としての押圧バネ、
12…集塵極としての角パイプ、1…放電極としての
+極電極ピン、21…ロック機構、24…開口部、27
…回動軸、B…蓋部材としての蓋。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−180447(JP,A) 実開 平1−167344(JP,U) 実開 昭48−1273(JP,U) 実開 昭48−64871(JP,U) 実公 昭49−22056(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B03C 3/00 - 3/88

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に放電極及び集塵極を有する静
    電集塵装置を配設するとともに、そのケースには回動す
    ることによって開閉するドア部を備えた静電集塵機にお
    いて、 前記ドア部にはその閉状態時に放電極と離間し、ドア部
    の開動作時には放電極と接触する弾性部材からなる第1
    の導体部材を備えた静電集塵機。
  2. 【請求項2】 ケース内に放電極及び集塵極を有する静
    電集塵装置を配設するとともに、そのケースには回動す
    ることによって開閉するドア部を備えた静電集塵機にお
    いて、 前記ドア部には当該ドア部の閉状態時に集塵極と当接
    し、ドア部の開状態時には集塵極から離間する第2の導
    体部材を設けた静電集塵機。
  3. 【請求項3】 ケース内に放電極及び集塵極を有する静
    電集塵装置を配設するとともに、そのケースには回動す
    ることによって開閉するドア部を備えた静電集塵機にお
    いて、 前記ドア部には、ドア部の閉状態時に放電極と離間し、
    ドア部の開動作時に放電極と当接する第1の導体部材を
    設けるとともに、更に、ドア部の閉状態時に集塵極と当
    接し、ドア部の開状態時に集塵極から離間する第2の導
    体部材を設けた静電集塵機。
  4. 【請求項4】 ケース内に放電極及び集塵極を有する静
    電集塵装置を配設し、そのケースには開口部を形成する
    とともに当該開口部を閉塞する蓋部材を取り付け、蓋部
    材には回動軸の回動に基づいて当該蓋部材をケースにロ
    ックするロック機構を設けた静電集塵機において、 前記ロック機構の回動軸には、当該回動軸とともに回動
    し、前記ロック状態時に放電極と離間するとともに、そ
    のロック状態を解除する回動軸の回動動作時に放電極と
    当接する第1の導体部材を固着した静電集塵機。
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