JP2963263B2 - 空気式土壌掘削装置 - Google Patents
空気式土壌掘削装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力空気、真空吸引
力、回転する切削チップを用いて穴掘り掘削作業する空
気式土壌掘削装置に関し、特に、角穴掘りを可能にした
掘削機構に関する。
力、回転する切削チップを用いて穴掘り掘削作業する空
気式土壌掘削装置に関し、特に、角穴掘りを可能にした
掘削機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来一般に、土壌を掘削して電柱等の縦
穴等を機械的に掘る場合には、ドリル、オーガ等の回転
式掘削手段を用いることが知られている。この回転式掘
削手段を用いると掘削の効率は良いが、破砕された土砂
は各別に処理する必要があり、この排土処理に多大の労
力を要する。また、地中にガス管、水道管等の埋設物が
ある場合は、回転掘削力が大きいことから、この埋設物
を破壊、損傷するおそれがある。
穴等を機械的に掘る場合には、ドリル、オーガ等の回転
式掘削手段を用いることが知られている。この回転式掘
削手段を用いると掘削の効率は良いが、破砕された土砂
は各別に処理する必要があり、この排土処理に多大の労
力を要する。また、地中にガス管、水道管等の埋設物が
ある場合は、回転掘削力が大きいことから、この埋設物
を破壊、損傷するおそれがある。
【０００３】そこで、このような回転式掘削手段の不具
合を解消するため、圧力空気を用いて安全に土壌を破砕
し、この破砕された土砂を真空吸引力により自動的に排
土して、これらの両機能を同時に行うことで深い穴掘り
の掘削作業を効率良く行う。またこの掘削作業におい
て、回転する切削チップを補助的に使用し、穴の形状を
整えながら作業の進行を促進する空気式土壌掘削装置
が、本件出願人により既に提案されている。
合を解消するため、圧力空気を用いて安全に土壌を破砕
し、この破砕された土砂を真空吸引力により自動的に排
土して、これらの両機能を同時に行うことで深い穴掘り
の掘削作業を効率良く行う。またこの掘削作業におい
て、回転する切削チップを補助的に使用し、穴の形状を
整えながら作業の進行を促進する空気式土壌掘削装置
が、本件出願人により既に提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術の回転式掘削手段を用いた方式にあっては、掘削され
た穴の形状が必然的に円形になる。また本件出願人によ
る空気式の場合にも、回転する切削チップを使用するた
め丸穴になり、これらの手段では四角形等の角穴を形成
することができない。
術の回転式掘削手段を用いた方式にあっては、掘削され
た穴の形状が必然的に円形になる。また本件出願人によ
る空気式の場合にも、回転する切削チップを使用するた
め丸穴になり、これらの手段では四角形等の角穴を形成
することができない。
【０００５】ここで種々の管の埋設作業の場合には、細
くて深い溝を掘る必要があり、この場合に上述の掘削手
段を利用することが考えられるが、丸穴のため一回の作
業工程で溝掘りを行うことができない。また作業の内容
によっては、口径の大きい穴を迅速に掘ることも要求さ
れ、この場合にも角穴の方が有利である。このことから
簡単な構成で確実に任意の角穴を形成するように掘削す
ることが望まれる。
くて深い溝を掘る必要があり、この場合に上述の掘削手
段を利用することが考えられるが、丸穴のため一回の作
業工程で溝掘りを行うことができない。また作業の内容
によっては、口径の大きい穴を迅速に掘ることも要求さ
れ、この場合にも角穴の方が有利である。このことから
簡単な構成で確実に任意の角穴を形成するように掘削す
ることが望まれる。
【０００６】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、正負の空気圧を利用して土壌を破砕すると共に破砕
土砂を排土する空気式土壌掘削装置において、任意の形
状の角穴掘りを可能にすることを目的とする。
で、正負の空気圧を利用して土壌を破砕すると共に破砕
土砂を排土する空気式土壌掘削装置において、任意の形
状の角穴掘りを可能にすることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、真空吸引用ブロワと、このブロワの吸引経路
に連通して設けられる土砂収集室と、この土砂収集室に
連通して昇降可能に支持される中空筒と、この中空筒に
回動可能に嵌合される掘削筒とを有し、この掘削筒は下
端の掘削ヘッドに、圧力空気を土壌に高速噴射して破砕
する噴気口と、破砕された土砂を真空吸引力により吸引
排土する筒口が設けられる空気式土壌掘削装置におい
て、掘削ヘッドの周囲に角型筒状の角穴掘削ヘッドを、
静止状態を保持するように支持して配設し、この角穴掘
削ヘッドの少なくとも角部に、圧力空気を土壌に高速噴
射して破砕する噴気口を設けるものである。
本発明は、真空吸引用ブロワと、このブロワの吸引経路
に連通して設けられる土砂収集室と、この土砂収集室に
連通して昇降可能に支持される中空筒と、この中空筒に
回動可能に嵌合される掘削筒とを有し、この掘削筒は下
端の掘削ヘッドに、圧力空気を土壌に高速噴射して破砕
する噴気口と、破砕された土砂を真空吸引力により吸引
排土する筒口が設けられる空気式土壌掘削装置におい
て、掘削ヘッドの周囲に角型筒状の角穴掘削ヘッドを、
静止状態を保持するように支持して配設し、この角穴掘
削ヘッドの少なくとも角部に、圧力空気を土壌に高速噴
射して破砕する噴気口を設けるものである。
【０００８】
【作用】上記構成に基づき、回転する掘削筒の掘削ヘッ
ドの噴気口から噴気する高圧、高速の空気力で土壌が円
形に突き崩され、同時にその周囲に静止して配置される
例えば四角形の角穴掘削ヘッドの角部の噴気口から噴気
する高圧、高速の空気力により、更に円形の４隅が突き
崩されて、全体として四角形の形状に土壌が破砕され
る。そしてこの破砕された土砂が、土壌面に強力に作用
する真空吸引力により自動的に吸引排土される。こうし
て四角形の角穴が効率良く掘られ、この穴掘りの進行に
伴い両掘削ヘッドが順次自重下降し、自動的に更に深く
穴掘りが進行して、所定深さの角穴を形成するように掘
削作業される。
ドの噴気口から噴気する高圧、高速の空気力で土壌が円
形に突き崩され、同時にその周囲に静止して配置される
例えば四角形の角穴掘削ヘッドの角部の噴気口から噴気
する高圧、高速の空気力により、更に円形の４隅が突き
崩されて、全体として四角形の形状に土壌が破砕され
る。そしてこの破砕された土砂が、土壌面に強力に作用
する真空吸引力により自動的に吸引排土される。こうし
て四角形の角穴が効率良く掘られ、この穴掘りの進行に
伴い両掘削ヘッドが順次自重下降し、自動的に更に深く
穴掘りが進行して、所定深さの角穴を形成するように掘
削作業される。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図４において、運転席を有する低床型トラックに
空気式土壌掘削装置を装備した形態の全体の構成につい
て説明する。符号１はトラック、２は運転席、３は車台
であり、車台３上にエンジン４、エンジン４により駆動
される真空吸引用ブロワ５、ブロワ５の吸引経路上に設
置される箱形のフィルタ室６と土砂収集室７が装備され
ている。
する。図４において、運転席を有する低床型トラックに
空気式土壌掘削装置を装備した形態の全体の構成につい
て説明する。符号１はトラック、２は運転席、３は車台
であり、車台３上にエンジン４、エンジン４により駆動
される真空吸引用ブロワ５、ブロワ５の吸引経路上に設
置される箱形のフィルタ室６と土砂収集室７が装備され
ている。
【００１０】上記真空吸引用ブロワ５は、連通管８を介
してフィルタ室６の上部の排気室６ａに連通されてい
る。フィルタ室６は仕切板６ｃにより上部の排気室６ａ
と、下部の吸引室６ｂに区画される。仕切板６ｃから下
部の吸引室６ｂ内には、複数個の蛇腹状ホースのように
形成されるフィルタバッグ９が吊設され、このフィルタ
バッグ９はその下端が支持板１０に固着され、支持板１
０はコイルスプリング１１を介してフィルタ室６の底部
に弾性的に支持されている。そして、フィルタ室６内の
吸入気流が支持板１０の入口開口部からフィルタバッグ
９の内部に入り、フィルタバッグ９の筒壁を透過して仕
切板６ｃの出口開口部から排気室６ａに流れ、この過程
において気流中に混入する土砂の細塵をフィルタ作用で
除去するように構成され、フィルタ室６の底部が連通路
１２を介して土砂収集室７の上部に連通されている。
してフィルタ室６の上部の排気室６ａに連通されてい
る。フィルタ室６は仕切板６ｃにより上部の排気室６ａ
と、下部の吸引室６ｂに区画される。仕切板６ｃから下
部の吸引室６ｂ内には、複数個の蛇腹状ホースのように
形成されるフィルタバッグ９が吊設され、このフィルタ
バッグ９はその下端が支持板１０に固着され、支持板１
０はコイルスプリング１１を介してフィルタ室６の底部
に弾性的に支持されている。そして、フィルタ室６内の
吸入気流が支持板１０の入口開口部からフィルタバッグ
９の内部に入り、フィルタバッグ９の筒壁を透過して仕
切板６ｃの出口開口部から排気室６ａに流れ、この過程
において気流中に混入する土砂の細塵をフィルタ作用で
除去するように構成され、フィルタ室６の底部が連通路
１２を介して土砂収集室７の上部に連通されている。
【００１１】土砂収集室７は、後部の高位置に土砂の流
入口７ａが開口され、この流入口７ａの外に蛇腹状のバ
キュームダクト１５が接続されている。土砂収集室７の
内部において流入口７ａと対向する位置には、斜めに配
置される衝突板１３が一端を支点に上下動可能に設置さ
れ、流入口７ａから吸引投入される土砂を衝突板１３に
衝突して、比重の大きい土砂は下方の収集室７に落下し
て溜め、軽い空気流は衝突板１３を迂回して連通路１２
を介しフィルタ室６の底部に流入するように構成され
る。尚、土砂収集室７の底部には開閉操作される扉１４
を有し、この扉１４を開くことで底部の収集土砂を外部
に排出可能になっている。
入口７ａが開口され、この流入口７ａの外に蛇腹状のバ
キュームダクト１５が接続されている。土砂収集室７の
内部において流入口７ａと対向する位置には、斜めに配
置される衝突板１３が一端を支点に上下動可能に設置さ
れ、流入口７ａから吸引投入される土砂を衝突板１３に
衝突して、比重の大きい土砂は下方の収集室７に落下し
て溜め、軽い空気流は衝突板１３を迂回して連通路１２
を介しフィルタ室６の底部に流入するように構成され
る。尚、土砂収集室７の底部には開閉操作される扉１４
を有し、この扉１４を開くことで底部の収集土砂を外部
に排出可能になっている。
【００１２】トラック１の車台３の後部には、左右方向
に延びる断面コ字形の連結金具１８が装備され、この連
結金具１８にヒッチピン１９を介して前後方向に延びる
ブーム２０が連結される。ブーム２０は外筒２０ａに対
して内筒２０ｂを伸縮可能に嵌挿して構成され、内筒２
０ｂの端部に取付け板２１を介して掘削部の支持架台２
２が着脱可能に固着されている。
に延びる断面コ字形の連結金具１８が装備され、この連
結金具１８にヒッチピン１９を介して前後方向に延びる
ブーム２０が連結される。ブーム２０は外筒２０ａに対
して内筒２０ｂを伸縮可能に嵌挿して構成され、内筒２
０ｂの端部に取付け板２１を介して掘削部の支持架台２
２が着脱可能に固着されている。
【００１３】図１において、掘削部について詳細に説明
する。支持架台２２は取付け板２１に対して接合固着さ
れる取付け板２３を備えた垂直フレーム２４と、この垂
直フレーム２４の上下端に装着される支持部材２５，２
６により垂直に立設される昇降ガイド支柱２７と、垂直
フレーム２４の下部に油圧シリンダ機構２８により上下
伸縮可能に設けられる一対のアウトリガー２９と、移動
車輪３０とを有している。そして、油圧シリンダ機構２
８を伸長して左右一対のアウトリガー２９を地面に載置
することにより、支持架台２２の全体を安定して接地固
定する。
する。支持架台２２は取付け板２１に対して接合固着さ
れる取付け板２３を備えた垂直フレーム２４と、この垂
直フレーム２４の上下端に装着される支持部材２５，２
６により垂直に立設される昇降ガイド支柱２７と、垂直
フレーム２４の下部に油圧シリンダ機構２８により上下
伸縮可能に設けられる一対のアウトリガー２９と、移動
車輪３０とを有している。そして、油圧シリンダ機構２
８を伸長して左右一対のアウトリガー２９を地面に載置
することにより、支持架台２２の全体を安定して接地固
定する。
【００１４】支持架台２２の昇降ガイド支柱２７は、角
パイプ材であって側面にラック２７ａが形成されてい
る。また、ガイド支柱２７には昇降体３５が、そのピニ
オン３２をラック２７ａに噛み合わせ、一対のローラ３
３，３４をピニオン３２と反対側でガイド支柱２７に押
圧接触して、ガイド支柱２７に沿い昇降するように設け
られる。ピニオン３２にはハンドル３６が取付けられ、
ハンドル３６によりピニオン３２を回動することにより
昇降体３５を上昇または下降し、図示しないロック機構
により所定の高さ位置で固定保持する。
パイプ材であって側面にラック２７ａが形成されてい
る。また、ガイド支柱２７には昇降体３５が、そのピニ
オン３２をラック２７ａに噛み合わせ、一対のローラ３
３，３４をピニオン３２と反対側でガイド支柱２７に押
圧接触して、ガイド支柱２７に沿い昇降するように設け
られる。ピニオン３２にはハンドル３６が取付けられ、
ハンドル３６によりピニオン３２を回動することにより
昇降体３５を上昇または下降し、図示しないロック機構
により所定の高さ位置で固定保持する。
【００１５】昇降体３５には固定具３５ａにより中空筒
４２が地面に直立するように垂直に固定され、この中空
筒４２の外側に掘削筒４０が軸方向に抜け止めして回動
可能に嵌合されている。中空筒４２は内部に土砂吸引通
路４１を有して、この通路４１の上端がバキュームダク
ト１５に接続される。また、中空筒４２の肉厚部には空
気通路４３が環状に形成され、空気通路４３に空気ホー
ス５１が接続される。ここで、空気ホース５１は真空吸
引用ブロワ５の排気系に接続され、ブロワ排気を圧力空
気として空気通路４３に導入している。
４２が地面に直立するように垂直に固定され、この中空
筒４２の外側に掘削筒４０が軸方向に抜け止めして回動
可能に嵌合されている。中空筒４２は内部に土砂吸引通
路４１を有して、この通路４１の上端がバキュームダク
ト１５に接続される。また、中空筒４２の肉厚部には空
気通路４３が環状に形成され、空気通路４３に空気ホー
ス５１が接続される。ここで、空気ホース５１は真空吸
引用ブロワ５の排気系に接続され、ブロワ排気を圧力空
気として空気通路４３に導入している。
【００１６】掘削筒４０は下端部に大径の掘削ヘッド４
４が形成され、この掘削ヘッド４４の内部に中空筒４２
の土砂吸引通路４１と連通する筒口４４ａが、先広がり
に形成して開口し、破砕土砂を吸引排土することが可能
になっている。また、掘削ヘッド４４の下端の周縁には
空気通路４３と連通する例えば４つの圧力空気の噴気口
４５が、下方に向けて開口され、この噴気口４５から圧
力空気を土壌に高速加圧して噴射し、この空気力により
土壌を破砕するように構成される。
４が形成され、この掘削ヘッド４４の内部に中空筒４２
の土砂吸引通路４１と連通する筒口４４ａが、先広がり
に形成して開口し、破砕土砂を吸引排土することが可能
になっている。また、掘削ヘッド４４の下端の周縁には
空気通路４３と連通する例えば４つの圧力空気の噴気口
４５が、下方に向けて開口され、この噴気口４５から圧
力空気を土壌に高速加圧して噴射し、この空気力により
土壌を破砕するように構成される。
【００１７】昇降体３５と一体的な支持金具４７には油
圧モータ４８が装着され、この油圧モータ４８の駆動軸
４８ａのギヤ４９が掘削筒４０の周囲に固着されるギヤ
５０に噛合い、掘削筒４０を左右の一方または両方に減
速して回動するように構成される。また、掘削ヘッド４
４の外周には例えば４つの切削チップ４６が、噴気口４
５と位相をずらして下方に突設され、この切削チップ４
６で土壌を円形に掘って空気式の土壌破砕機能を補助す
る。
圧モータ４８が装着され、この油圧モータ４８の駆動軸
４８ａのギヤ４９が掘削筒４０の周囲に固着されるギヤ
５０に噛合い、掘削筒４０を左右の一方または両方に減
速して回動するように構成される。また、掘削ヘッド４
４の外周には例えば４つの切削チップ４６が、噴気口４
５と位相をずらして下方に突設され、この切削チップ４
６で土壌を円形に掘って空気式の土壌破砕機能を補助す
る。
【００１８】次いで角穴掘り手段について説明すると、
例えば四角形の筒状の角穴掘削ヘッド６０を有する。こ
の角穴掘削ヘッド６０は上部を掘削筒４０のフランジ４
０ａに軸受６１を介し固定支持して、掘削ヘッド４４の
周囲にその回転に対して静止状態を保持するように配設
される。ここで角穴掘削ヘッド６０の下の特に角部６０
ａの土砂を破砕する必要があるため、図２に示すように
角穴掘削ヘッド６０の下端の周縁の角部６０ａにそれぞ
れ圧力空気の噴気口６２が設けられる。この噴気口６２
は例えば角穴掘削ヘッド６０の内部の空気通路６３によ
り１つにまとめて、空気ホース６４により上述の空気ホ
ース５１に連通される。また、角穴掘削ヘッド６０の進
行を更に促進するため、その上部に振動を与えるバイブ
レータ６５が装着されている。
例えば四角形の筒状の角穴掘削ヘッド６０を有する。こ
の角穴掘削ヘッド６０は上部を掘削筒４０のフランジ４
０ａに軸受６１を介し固定支持して、掘削ヘッド４４の
周囲にその回転に対して静止状態を保持するように配設
される。ここで角穴掘削ヘッド６０の下の特に角部６０
ａの土砂を破砕する必要があるため、図２に示すように
角穴掘削ヘッド６０の下端の周縁の角部６０ａにそれぞ
れ圧力空気の噴気口６２が設けられる。この噴気口６２
は例えば角穴掘削ヘッド６０の内部の空気通路６３によ
り１つにまとめて、空気ホース６４により上述の空気ホ
ース５１に連通される。また、角穴掘削ヘッド６０の進
行を更に促進するため、その上部に振動を与えるバイブ
レータ６５が装着されている。
【００１９】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず掘削作業に際して、掘削場所の付近にトラック
１を走行して停車する。そして、支持架台２２を地面に
接地固定し、掘削筒４０を掘削対象の土壌の直上に直立
配置して、その下端の掘削ヘッド４４と角穴掘削ヘッド
６０を土壌面に当接する。この準備完了後に、エンジン
４により真空吸引用ブロワ５を作動し、同時に油圧モー
タ４８により掘削筒４０を回転して掘削作業を開始す
る。
る。先ず掘削作業に際して、掘削場所の付近にトラック
１を走行して停車する。そして、支持架台２２を地面に
接地固定し、掘削筒４０を掘削対象の土壌の直上に直立
配置して、その下端の掘削ヘッド４４と角穴掘削ヘッド
６０を土壌面に当接する。この準備完了後に、エンジン
４により真空吸引用ブロワ５を作動し、同時に油圧モー
タ４８により掘削筒４０を回転して掘削作業を開始す
る。
【００２０】すると、真空吸引用ブロワ５からの排気に
よる圧力空気Ａが、ホース５１を介して空気通路４３に
導入され、この圧力空気Ａが掘削ヘッド４４で噴気口４
５から土壌Ｂに向かって高速で噴射される。そこで、こ
の高圧、高速の空気力により土壌面の崩れ易い土砂が効
果的に突き崩され、これに伴って固い石土も分離され
る。このとき掘削ヘッド４４の下端外周の切削チップ４
６が、掘削筒４０の回転に伴い土壌を切削し且つ岩石等
を動かすように作用するため、上述の空気圧による土壌
Ｂの突き崩しが更に促進して略円形に掘削される。
よる圧力空気Ａが、ホース５１を介して空気通路４３に
導入され、この圧力空気Ａが掘削ヘッド４４で噴気口４
５から土壌Ｂに向かって高速で噴射される。そこで、こ
の高圧、高速の空気力により土壌面の崩れ易い土砂が効
果的に突き崩され、これに伴って固い石土も分離され
る。このとき掘削ヘッド４４の下端外周の切削チップ４
６が、掘削筒４０の回転に伴い土壌を切削し且つ岩石等
を動かすように作用するため、上述の空気圧による土壌
Ｂの突き崩しが更に促進して略円形に掘削される。
【００２１】一方この場合に掘削ヘッド４４の周囲に配
設される角穴掘削ヘッド６０は、静止して位置し、この
角穴掘削ヘッド６０の空気通路６３にも上記圧力空気Ａ
が導入され、その角部６０ａの噴気口６２からも土壌Ｂ
に向かって高速噴射される。このためこの空気力によ
り、上述の掘削ヘッド４４で掘削される円形の領域の周
囲の４隅の部分の土壌Ｂが突き崩される。また角穴掘削
ヘッド６０はバイブレータ６５により振動されることか
ら、これらの相乗作用により角穴掘削ヘッド６０の形状
に沿いその内部の土壌Ｂが破砕され、こうして全体とし
て四角形の形状に掘削されることになる。
設される角穴掘削ヘッド６０は、静止して位置し、この
角穴掘削ヘッド６０の空気通路６３にも上記圧力空気Ａ
が導入され、その角部６０ａの噴気口６２からも土壌Ｂ
に向かって高速噴射される。このためこの空気力によ
り、上述の掘削ヘッド４４で掘削される円形の領域の周
囲の４隅の部分の土壌Ｂが突き崩される。また角穴掘削
ヘッド６０はバイブレータ６５により振動されることか
ら、これらの相乗作用により角穴掘削ヘッド６０の形状
に沿いその内部の土壌Ｂが破砕され、こうして全体とし
て四角形の形状に掘削されることになる。
【００２２】また上述の掘削時に、真空吸引用ブロワ５
からの真空吸引力Ｆが、連通管８、フィルタ室６、土砂
収集室７、バキュームダクト１５、土砂吸引通路４１、
掘削筒４０の筒口４４ａを介して土壌Ｂに強力に作用す
る。このため掘削ヘッド４４と角穴掘削ヘッド６０によ
り破砕された四角形の領域の土砂Ｃは、この真空吸引力
Ｆによりまとめて直ちに吸引される。そこでその土砂Ｃ
は、容易に浮動して土砂吸引通路４１からバキュームダ
クト１５を介し土砂収集室７に順次連続して搬送され、
その土砂収集室７内に自動的に排土される。
からの真空吸引力Ｆが、連通管８、フィルタ室６、土砂
収集室７、バキュームダクト１５、土砂吸引通路４１、
掘削筒４０の筒口４４ａを介して土壌Ｂに強力に作用す
る。このため掘削ヘッド４４と角穴掘削ヘッド６０によ
り破砕された四角形の領域の土砂Ｃは、この真空吸引力
Ｆによりまとめて直ちに吸引される。そこでその土砂Ｃ
は、容易に浮動して土砂吸引通路４１からバキュームダ
クト１５を介し土砂収集室７に順次連続して搬送され、
その土砂収集室７内に自動的に排土される。
【００２３】こうして掘削ヘッド４４とその周囲の角穴
掘削ヘッド６０において、圧力空気による土壌面の突き
崩し作用と、真空吸引力による破砕土砂の排土作用とが
同時に進行されることで、土壌Ｂの掘削に応じ四角形の
形状で所定の深さずつ効率良く穴掘りされることにな
る。そして、この穴掘りの進行に伴い中空筒４２と共に
掘削筒４０、角穴掘削ヘッド６０が順次自重下降し、自
動的に更に深く穴掘りするように進行し、これにより所
定の深さの角穴Ｄを形成するように掘削作業される。
掘削ヘッド６０において、圧力空気による土壌面の突き
崩し作用と、真空吸引力による破砕土砂の排土作用とが
同時に進行されることで、土壌Ｂの掘削に応じ四角形の
形状で所定の深さずつ効率良く穴掘りされることにな
る。そして、この穴掘りの進行に伴い中空筒４２と共に
掘削筒４０、角穴掘削ヘッド６０が順次自重下降し、自
動的に更に深く穴掘りするように進行し、これにより所
定の深さの角穴Ｄを形成するように掘削作業される。
【００２４】図３において、角穴の使用例について説明
する。（ａ）は溝掘りに適応したものであり、複数の角
穴Ｄ１，Ｄ２，・・を一直線状に連続して掘るのであ
り、これにより一回の作業工程で狭くて深い溝Ｅを形成
するように掘削される。（ｂ）は口径の大きい穴掘りに
適応したものであり、複数の角穴Ｄ１，Ｄ２，・・を互
いに隣接して掘るのであり、これにより同様に一回の作
業工程で口径の大きい穴Ｇを形成するように掘削され
る。
する。（ａ）は溝掘りに適応したものであり、複数の角
穴Ｄ１，Ｄ２，・・を一直線状に連続して掘るのであ
り、これにより一回の作業工程で狭くて深い溝Ｅを形成
するように掘削される。（ｂ）は口径の大きい穴掘りに
適応したものであり、複数の角穴Ｄ１，Ｄ２，・・を互
いに隣接して掘るのであり、これにより同様に一回の作
業工程で口径の大きい穴Ｇを形成するように掘削され
る。
【００２５】以上、本発明の実施例について説明した
が、角穴掘削ヘッドにおいては角部以外に噴気口を設け
ても良く、バイブレータは必要に応じて装着すれば良
い。また角穴掘削ヘッドは四角形以外の任意の角型形状
であっても良い。
が、角穴掘削ヘッドにおいては角部以外に噴気口を設け
ても良く、バイブレータは必要に応じて装着すれば良
い。また角穴掘削ヘッドは四角形以外の任意の角型形状
であっても良い。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空気式土壌掘削装置において円形に掘削する掘削ヘッド
の周囲に角型の角穴掘削ヘッドが配設され、圧力空気の
土壌破砕機能で円形をベースにして更に角型に掘削する
ように構成されるので、角穴を効率良く穴掘りすること
ができる。またこの方式により、任意の角型形状の場合
にもその角穴に掘削することができ、用途が広い。空気
式のものに角穴掘削ヘッドを追加し、同一の圧力空気と
真空吸引力を用いて作業する構成であるから、構造が非
常に簡単で、作業性も良い。更に角穴の掘削により、溝
や口径の大きい穴を迅速に掘ることができて、種々の掘
削作業に広く使用することが可能になり、使用用途が著
しく拡大する。
空気式土壌掘削装置において円形に掘削する掘削ヘッド
の周囲に角型の角穴掘削ヘッドが配設され、圧力空気の
土壌破砕機能で円形をベースにして更に角型に掘削する
ように構成されるので、角穴を効率良く穴掘りすること
ができる。またこの方式により、任意の角型形状の場合
にもその角穴に掘削することができ、用途が広い。空気
式のものに角穴掘削ヘッドを追加し、同一の圧力空気と
真空吸引力を用いて作業する構成であるから、構造が非
常に簡単で、作業性も良い。更に角穴の掘削により、溝
や口径の大きい穴を迅速に掘ることができて、種々の掘
削作業に広く使用することが可能になり、使用用途が著
しく拡大する。
【図１】本発明の空気式土壌掘削装置の実施例を一部断
面して示す側面図である。
面して示す側面図である。
【図２】同要部の底面図である。
【図３】複数の角穴により溝と大径の穴を掘る場合示す
説明図である。
説明図である。
【図４】空気式土壌掘削装置の全体の構成を一部断面し
て示す側面図である。
て示す側面図である。
５ 真空吸引用ブロワ ７ 土砂収集室 ４０ 掘削筒 ４２ 中空筒 ４３ 空気通路 ４４ 掘削ヘッド ４４ａ 筒口 ４５ 噴気口 ６０ 角穴掘削ヘッド ６２ 噴気口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−39696（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−39695（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327689（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327688（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327687（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327686（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327685（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327682（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E21B 7/18 E21B 7/00
Claims (2)
- 【請求項１】 真空吸引用ブロワと、このブロワの吸引
経路に連通して設けられる土砂収集室と、この土砂収集
室に連通して昇降可能に支持される中空筒と、この中空
筒に回動可能に嵌合される掘削筒とを有し、この掘削筒
は下端の掘削ヘッドに、圧力空気を土壌に高速噴射して
破砕する噴気口と、破砕された土砂を真空吸引力により
吸引排土する筒口が設けられる空気式土壌掘削装置にお
いて、掘削ヘッドの周囲に角型筒状の角穴掘削ヘッド
を、静止状態を保持するように支持して配設し、この角
穴掘削ヘッドの少なくとも角部に、圧力空気を土壌に高
速噴射して破砕する噴気口を設けることを特徴とする空
気式土壌掘削装置。 - 【請求項２】 上記角穴掘削ヘッドは、バイブレータを
具備することを特徴とする請求項１記載の空気式土壌掘
削装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35026291A JP2963263B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 空気式土壌掘削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35026291A JP2963263B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 空気式土壌掘削装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05156884A JPH05156884A (ja) | 1993-06-22 |
| JP2963263B2 true JP2963263B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=18409316
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35026291A Expired - Fee Related JP2963263B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 空気式土壌掘削装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2963263B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2681337B2 (ja) * | 1994-02-04 | 1997-11-26 | 西日本システム建設株式会社 | 自動掘削装置 |
| JP2700442B2 (ja) * | 1994-08-31 | 1998-01-21 | 日本地工株式会社 | 地下埋設物掘削・探査機 |
| CN103949695B (zh) * | 2014-04-30 | 2016-03-02 | 河北工业大学 | 一种气钻 |
| CN114233179B (zh) * | 2021-12-15 | 2023-10-27 | 北京中泓升环境科技有限公司 | 一种具有方圆孔切换功能的建筑施工地基钻孔设备 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP35026291A patent/JP2963263B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05156884A (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |