JP2962387B2 - プログラマブルコントローラおよびそれを用いた分散制御システムにおける特定他局のリセット方法、他局のリセット要因検出方法、異常局監視方法、同期起動方法および同期停止方法 - Google Patents

プログラマブルコントローラおよびそれを用いた分散制御システムにおける特定他局のリセット方法、他局のリセット要因検出方法、異常局監視方法、同期起動方法および同期停止方法

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JP2962387B2
JP2962387B2 JP5106888A JP10688893A JP2962387B2 JP 2962387 B2 JP2962387 B2 JP 2962387B2 JP 5106888 A JP5106888 A JP 5106888A JP 10688893 A JP10688893 A JP 10688893A JP 2962387 B2 JP2962387 B2 JP 2962387B2
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正己 榊原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のプログラマブ
ルコントローラを分散制御する分散制御システムにおけ
るデータリンク機能を有したプログラマブルコントロー
ラおよびそれを用いた分散制御システムにおける特定他
局のリセット方法、他局のリセット要因検出方法、異常
局監視方法、同期起動方法および同期停止方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種のプログラマブルコ
ントローラとして図14に示すものがある。図14にお
いて、10は電源部であり、定電圧回路11と異常検出
回路12とから構成されている。13は定電圧回路11
より出力される、例えば、5Vの電圧であり、14は異
常検出回路12より出力される異常検出信号である。
【0003】100はシーケンス処理等を実行するCP
U制御部であり、101はCPU制御部100における
CPU、102はオペレーティングシステムプログラマ
ムが格納されているROM、103はデータなどを一時
的に格納するRAM、104はシーケンス制御を実行す
るユーザプログラムが格納されているユーザメモリ、1
05はユーザプログラムにおいて使用するデバイス情報
を格納するデータRAM、106はプログラマブルコン
トローラシステムをリセットするリセットスイッチ、1
07は異常検出部、108はリセット回路部、109は
データバスなどのバッファ、110,111はOR素子
である。
【0004】また、200はデータリンク制御部であ
り、201はCPU、202はデータリンク制御部20
0を制御するオペレーティングシステムプログラムが格
納されているROM、203はデータなどを一時格納す
るワークRAM、204はデータリンクインタフェース
(データリンクI/F部)、205はリセット回路部、
207はCPU制御部100と交信するための2ポート
RAMである。また、300はCPU制御部100によ
って制御されるI/Oユニット部である。
【0005】図15は、複数のプログラマブルコントロ
ーラを光ケーブルなどを用いて接続し、分散制御を実行
する場合におけるシステム構成を示す説明図であり、図
中、30(Mマスタ局),35(L1ローカル局),4
0(L2ローカル局),45(L3ローカル局)はそれ
ぞれプログラマブルコントローラ、31,36,41,
46は、例えば、光ケーブルである。また、以下の図1
6〜19は、上記のように構成されたプログラマブルコ
ントローラの動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【0006】次に、動作について説明する。図14にお
いて、交流電源(図示せず)に接続された電源部10
は、内部の定電圧回路11により5Vの電圧13を発生
させる。この電源部10はプログラマブルコントローラ
の駆動用電源として接続されている。プログラミング装
置(図示せず)により作成されたユーザプログラムは、
周辺装置I/F(図示せず)を介してユーザメモリ10
4に格納されており、そのため、電源部10がON状態
に設定されると、ROM102に格納されているオペレ
ーティングシステムプログラムが動作を開始し、ユーザ
メモリ104に格納されているユーザプログラムの処理
を実行する。すなわち、後述する出力リフレッシュ処理
を実行した(S50)後、I/Oユニット部300に接
続されたリミットスイッチ(図示せず)などのON/O
FF情報が入力情報として読み出され、その内容が入力
イメージ情報としてデータRAM105に格納される
(S51:入力リフレッシュ処理)。
【0007】次に、ユーザメモリ104に格納されたユ
ーザプログラムは、データRAM105に格納された上
記入力イメージ情報に基づいてCPU101により順次
演算処理が実行される(S52)。演算された結果は、
RAM105に出力イメージ情報として順次格納され
る。ユーザプログラムの演算処理が終了すると、タイマ
(図示せず)やカウンタ(図示せず)などのデバイスに
対するカウントアップなどがEND処理として実行され
る(S53)。
【0008】次に、データリンク処理(S54)が実行
され、例えば、図15に示したようにMマスタ局30と
L1ローカル局35、L2ローカル局40、L3ローカ
ル局45との交信データが光ケーブル31,36,4
1,46を介して実行される。上記ステップS54のデ
ータリンク処理に関しては詳細を後述する。上記ステッ
プS54のデータリンク処理が終了すると、データRA
M105に格納されている出力イメージ情報をCPU1
01が読み出し、バッファ109を介してI/Oユニッ
ト部300に書き込み、出力リフレッシュ処理を実行す
る(S50)。すなわち、I/Oユニット部300に接
続されたモータやソレノイド(図示せず)などがON/
OFFされ、制御対象(図示せず)が制御される。
【0009】次に、上記ステップS54のデータリンク
処理の動作を図15に基づいて説明する。Mマスタ局3
0においては、上記ステップS52の演算処理により演
算された出力イメージ情報のうち、ローカル局35,4
0,45に送信を必要とするデバイス情報をCPU10
1が2ポートRAM207に書き込み、出力リフレッシ
ュ処理を実行する(S55)。さらに、CPU部101
は、ローカル局35,40,45からの受信データを2
ポートRAM207より読み出し、リンクデータの入力
リフレッシュ処理を完了する(S56)。このとき、ロ
ーカル局35,40,45からの受信データは、データ
リンク制御部200により受信されたデータが2ポート
RAM207に書き込まれているものとする。また、ロ
ーカル局35,40,45に送信を必要とするデバイス
情報は、データリンク制御部200により各ローカル局
35,40,45に送信される。
【0010】次に、データリンク制御部200の動作を
図18に基づいて説明する。CPU制御部100と同様
に電源部10がONすると、ROM202に格納されて
いるオペレーティングシステムプログラムが動作を開始
し、前記ローカル局35,40,45から送信されてく
るデバイス情報をデータリンクI/F部204を経由し
て受信する(S57)。受信した他局からのデバイス情
報は、CPU部201によって2ポートRAM207に
書き込まれ、CPU制御部100が利用できる他局の入
力イメージ情報となる(S58:入力リフレッシュ処
理)。また、同様に、CPU制御部100により2ポー
トRAM207に書き込まれた出力イメージ情報は、C
PU部201によって読み出され(S59:出力リフレ
ッシュ処理)、自局のデバイス情報としてデータリンク
I/F部204経由により送信される(S60)。
【0011】以上、Mマスタ局30を自局としてプログ
ラマブルコントローラの動作を説明したが、自局を、例
えば、L1ローカル局35としても同様の動作を実行し
ており、総合的に分散制御が可能な構成になっている。
【0012】また、前記電源部10から出力される異常
検出信号14や、リセットスイッチ106から出力され
る強制リセット信号118は、前記CPU制御部100
やデータリンク制御部200、I/Oユニット部300
をリセット状態にするものであり、同様に演算異常を検
出する異常検出部107より出力されるWDT信号11
7は前記I/Oユニット部300をリセット状態にする
よう構成されている。
【0013】図19は、他局の動作状態を監視する動作
を説明するフローチャートである。例えば、Mマスタ局
30のデータリンクI/F部204においてデータを受
信し(S61)、該受信したデータはCPU201によ
りエラーが有るか否かを判断される(S62)。ここ
で、受信データにエラーが有ると判断した場合、リトラ
イ処理を実行するか否かを判断する(S63)。例え
ば、あらかじめ設定された回数aとエラー回数nとを比
較し、エラー回数nがあらかじめ設定された回数aを下
回っていると判断した場合には、リトライ処理を実行し
(S64)、反対に、エラー回数nがあらかじめ設定さ
れた回数aを上回っていると判断した場合には、該当他
局の異常と判断し、それに対応したエラー処理を実行す
る(S65)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来におけるプログラ
マブルコントローラは、以上のように構成されているの
で、複数のプログラマブルコントローラを光ケーブルな
どで接続した分散制御システムにおいては、例えば、ロ
ーカル局の1つが何らかの異常でダウンした場合、該当
するローカル局が設置されている場所に行き、リセット
操作などを実施して該ローカル局を復旧させる必要があ
り、復旧作業が面倒で、作業効率を低下させるという問
題点があった。
【0015】また、複数の分散局が別電源で立ち上がる
場合、例えば、1つのローカル局の電源ONが、マスタ
局の電源ONより遅く投入される場合、ローカル局が異
常と判断され、システムは正常であるにもかかわらず、
正常に分散システムが起動せず、さらに、ループ継続さ
れた分散制御システム(図15参照)では、1局でも異
常局となるとシステム全体がダウンするため、システム
の稼働効率が低下するという問題点があった。
【0016】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、異常によりダウンしたローカル局が設置されて
いる場所に行くことなく復旧作業を可能とし、作業効率
を向上させると共に、複数の分散局が別電源で立ち上が
る場合であっても、正常に分散システムを起動させ、さ
らに、ループ継続された分散制御システムにおいて、1
局が異常局となることによりシステム全体がダウンする
ことを回避し、システムの稼働効率を向上させることが
できるプログラマブルコントローラおよびそれを用いた
分散制御システムにおける特定他局のリセット方法、他
局のリセット要因検出方法、異常局監視方法、同期起動
方法および同期停止方法を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係るプログラマブルコントローラは
電源部、CPU制御手段、データリンク制御手段、I/
O制御手段により構成されたプログラマブルコントロー
ラにおいて、前記電源部は電源の異常を検出し、電源リ
セット信号を出力する異常検出手段を有し、前記CPU
制御手段は装置を強制的にリセットさせる強制リセット
信号を出力するリセットスイッチ手段を有し、前記デー
タリンク制御手段は他局と交信するデータリンクインタ
フェース、前記CPU制御手段とI/O制御手段をリセ
ットするリセット信号発生手段、前記データリンク制御
手段をリセットするリセット手段を有し、前記データリ
ンク制御手段のリセット手段は、前記電源部の異常検出
手段から出力される電源リセット信号および前記CPU
制御手段のリセットスイッチ手段から出力される強制リ
セット信号に基づいてリセット信号を出力するものであ
る。
【0018】つぎの発明に係る分散制御システムにおけ
る特定他局のリセット方法は、複数の上記プログラマブ
ルコントローラを接続して分散制御を実行する分散制御
システムにあって、リセットを必要とする他局プログラ
マブルコントローラを指定し、前記他局プログラマブル
コントローラのリセット指令をデータ伝送し、前記他
おいて、前記リセット指令を受信し、前記リセット指
令に基づいてリセット信号を発生させ、前記リセット信
号により、前記他局の少なくともCPU制御手段とI/
O制御手段をリセットするものである。
【0019】つぎの発明に係るプログラマブルコントロ
ーラは、電源部、CPU制御手段、データリンク制御手
段、I/O制御手段により構成されたプログラマブルコ
ントローラにおいて、前記電源部は電源の異常を検出
し、電源リセット信号を出力する異常検出手段を有し、
前記CPU制御手段は装置を強制的にリセットされる強
制リセット信号と、演算渋帯などの異常によって出力さ
れる異常時リセット信号とを出力するリセットスイッチ
手段を有し、前記データリンク制御手段は他局と交信す
るデータリンクインタフェース、前記データリンク制御
手段をリセットするリセット手段を有し、前記データリ
ンク制御手段のリセット手段は、前記I/O制御手段を
リセットするI/Oリセット信号に基づいて制御され、
リセット信号を出力するものである。
【0020】つぎの発明に係るプログラマブルコントロ
ーラは、電源部、CPU制御手段、データリンク制御手
段、I/O制御手段により構成されたプログラマブルコ
ントローラにおいて、前記電源部は電源の異常を検出
し、電源リセット信号を出力する異常検出手段を有し、
前記CPU制御手段は装置を強制的にリセットされる強
制リセット信号と、演算渋帯などの異常によって出力さ
れる異常時リセット信号とを出力するリセットスイッチ
手段を有し、前記データリンク制御手段は他局と交信す
るデータリンクインタフェース、前記CPU制御手段と
I/O制御手段をリセットするリセット信号発生手段、
前記データリンク制御手段をリセットするリセット手
段、前記リセット手段部をアクティブとする要因を格納
するリセット要因ステータス情報格納手段、前記リセッ
ト要因ステータス情報格納手段よりリセット要因を読み
出す読出手段を有し、前記データリンク制御手段のリセ
ット手段は、前記I/O制御手段をリセットするI/O
リセット信号を入力し、前記制御手段に対する割込信号
と、リセット信号を出力するものである。
【0021】つぎの発明に係る分散制御システムにおけ
る他局のリセット要因検出方法は、複数のプログラマブ
ルコントローラを接続して分散制御を実行する分散制御
システムにあって、他局プログラマブルコントローラ内
の異常などによってリセット信号を発生し、前記リセッ
ト信号により前記他局プログラマブルコントローラ内の
少なくともCPU制御手段とI/O制御手段とをリセッ
トし、前記リセット信号により前記他局プログラマブル
コントローラ内のデータリンク制御手段に割込信号を発
生させ、前記割込信号により前記他局プログラマブルコ
ントローラ内に前記リセット信号の要因を格納し、前記
リセット要因格納後に前記データリンク制御手段を一定
時間リセットし、前記他局プログラマブルコントローラ
内のデータリンクインタフェース経由にて異常信号を送
信し、前記局以外の自局プログラマブルコントローラ
にて、前記他局の異常信号を受信し、前記異常信号受信
後、前記他局プログラマブルコントローラ内のリセット
要因を要求するリセット要因要求信号をデータリンクイ
ンタフェース経由にて送信し、前記他局プログラマブル
コントローラ内にて前記リセット要因要求信号を受信
し、格納されているリセット要因を送信し、前記自局プ
ログラマブルコントローラ内のデータリンクインタフェ
ース経由にて前記リセット要因を受信するものである。
【0022】つぎの発明に係るプログラマブルコントロ
ーラは、電源部、CPU制御手段、データリンク制御手
段、I/O制御手段により構成されたプログラマブルコ
ントローラにおいて、前記電源部は電源の異常を検出
し、電源断信号を出力する異常検出手段を有し、前記デ
ータリンク制御手段は他局と交信するデータリンクイン
タフェース、前記CPU制御手段とI/O制御手段をリ
セットするリセット信号発生手段、バックアップ電源に
切り替える電源切替手段を有し、前記データリンク制御
手段の電源切替手段は、前記電源部の異常検出手段から
の電源断信号により前記電源部から供給される電源から
前記バックアップ電源に切り替えられると同時に、前記
電源断信号により前記データリンク制御手段内の少なく
ともデータリンクインタフェースを前記バックアップ電
源によって動作可能にするものである。
【0023】つぎの発明に係るプログラマブルコントロ
ーラは、電源部、CPU制御手段、データリンク制御手
段、I/O制御手段により構成されたプログラマブルコ
ントローラにおいて、前記電源部は電源の異常を検出
し、電源断信号を出力する異常検出手段を有し、前記デ
ータリンク制御手段は、他局と交信する特定データの受
信を検出する特定データ検出手段を有するデータリンク
インタフェース、前記CPU制御手段とI/O制御手段
をリセットするリセット信号発生手段、前記データリン
ク制御手段をリセットするリセット手段、前記リセット
手段をアクティブとする要因を格納するリセット要因ス
テータス情報格納手段、前記リセット要因ステータス情
報格納手段よりリセット要因を読み出す読出手段、バッ
クアップ電源に切り替える電源切替手段、データリンク
制御手段全体を制御する制御手段、前記制御手段が制御
処理を実行するためのプログラムが格納されている格納
手段、前記制御手段により実行された結果やデータを記
憶する記憶手段を有し、前記データリンク制御手段の電
源切替手段は、前記電源部の異常検出手段からの電源断
信号により前記電源部から供給される電源から前記バッ
クアップ電源に切り替えられると同時に、前記電源断信
号により前記データリンク制御手段内の少なくとも制御
手段、格納手段、記憶手段を前記バックアップ電源によ
りスタンバイ状態にし、前記データリンク制御手段内の
少なくともデータリンクインタフェースを動作可能状態
とし、前記データリンクインタフェースは、前記特定デ
ータ検出手段が特定データを受信すことにより、少な
くとも前記制御手段、格納手段、記憶手段をスタンバイ
状態から動作状態にするものである。
【0024】つぎの発明に係る分散制御システムにおけ
る異常局監視方法は、複数のプログラマブルコントロー
ラを接続して分散制御を実行する分散制御システムに
って、交流電源の電源断を検出し、該検出された電源断
信号により前記交流電源から供給される電源とバックア
ップ電圧とを切り替え、該切り替えによって切り替えら
れたバックアップ電圧によって他局プログラマブルコン
トローラと交信するデータリンクインタフェースを動作
可能にすると同時にデータリンク制御手段の少なくとも
データリンク制御手段全体を制御する制御手段、該制御
手段が制御処理を実行するためのプログラムが格納され
ている格納手段、前記制御手段により実行された結果や
データを記憶する記憶手段をスタンバイ状態とさせ、前
記他局プログラマブルコントローラから特定データを受
信し、該特定データの受信により前記データリンク制御
手段内の少なくとも制御手段、格納手段、記憶手段をス
タンバイ状態から前記バックアップ電圧によって動作可
能とするものである。
【0025】つぎの発明に係るプログラマブルコントロ
ーラは、電源部、CPU制御手段、データリンク制御手
段、I/O制御手段により構成されたプログラマブルコ
ントローラにおいて、前記データリンク制御手段は、他
局プログラマブルコントローラと同期をとって起動する
ための同期スタート許可フラグ部と、複数のプログラマ
ブルコントローラにより構成された分散制御システムを
起動させるシステム起動手段と、前記分散制御シテスム
にシステム停止許可指令を与えるシステム停止許可手段
と、を具備するものである。
【0026】つぎの発明に係る分散制御システムにおけ
る同期起動方法は、複数のプログラマブルコントローラ
を接続して分散制御を実行する分散制御システムにあっ
、同期スタート許可フラグによりシーケンス処理をス
タートさせ、該同期スタート許可フラグが許可になった
後、あらかじめ決められたシーケンス処理を実行するプ
ログラマブルコントローラの同期スタート処理と、前記
分散制御システムを同期スタートさせ、他局プログラマ
ブルコントローラのスタンバイ状態を監視し、前記他局
プログラマブルコントローラがスタンバイとなった後、
システム起動指令を送信し、自局の同期スタート許可フ
ラグを許可状態とする分散制御システムにおけるシステ
ム起動指令局プログラマブルコントローラのシステム起
処理と、前記システム起動指定局プログラマブルコン
トローラから前記システム起動指令を受信し、自局の同
期スタート許可フラグを許可状態とする分散制御システ
ムにおけるシステム起動受信局プログラマブルコントロ
ーラのシステム起動処理を実行するものである。
【0027】つぎの発明に係る分散制御システムにおけ
る同期停止方法は、複数のプログラマブルコントローラ
を接続して分散制御を実行する分散制御システムにあっ
、システム停止を許可し、他局プログラマブルコント
ローラが正常動作中か否かを判別し、前記他局プログラ
マブルコントローラが正常動作中のとき、システム停止
許可指令を送信し、自局の同期スタート許可フラグを不
許可状態にし、前記同期スタート許可フラグを不許可状
態にした後、自局電源をOFFとする指定局プログラマ
ブルコントローラのシステム停止処理と、前記指定局プ
ログラマブルコントローラからの前記システム停止許可
指令を受信し、前記システム停止許可指令受信後、自局
の同期スタート許可フラグを不許可状態にし、前記同期
スタート許可フラグを不許可状態にした後、自局電源を
OFFとする非指定局プログラマブルコントローラのシ
ステム停止処理とを実行するものである。
【0028】
【作用】この発明に係るプログラマブルコントローラ
は、データリンク制御手段のリセット手段は、電源部の
異常検出手段から出力される電源リセット信号およびC
PU制御手段のリセットスイッチ手段から出力される強
制リセット信号によってアクティブとなる。
【0029】また、この発明に係る分散制御システムに
おける特定他局のリセット方法は、リセットを必要とす
る他局(n局)プログラマブルコントローラを指定し、
他局(n局)プログラマブルコントローラのリセット指
令をデータ伝送し、他局(n局)において、リセット指
令を受信し、リセット指令に基づいてリセット信号を発
生させ、リセット信号により、他局(n局)の少なくと
もCPU制御手段とI/O制御手段をリセットする。
【0030】また、この発明に係るプログラマブルコン
トローラは、データリンク制御手段のリセット手段は、
I/O制御手段をリセットするI/Oリセット信号によ
ってアクティブとなり、ワンショットパルスをリセット
信号として出力する。
【0031】また、この発明に係るプログラマブルコン
トローラは、データリンク制御手段のリセット手段は、
I/O制御手段をリセットするI/Oリセット信号を入
力し、制御手段に対する割込信号と、ある時間経過後に
ワンショットパルスをリセット信号として出力する。
【0032】また、この発明に係る分散制御システムに
おける他局のリセット要因検出方法は、複数のプログラ
マブルコントローラを接続して分散制御を実行する分散
制御システムにおいて、他局(n局)プログラマブルコ
ントローラ内の異常などによってリセット信号を発生
し、リセット信号により他局(n局)プログラマブルコ
ントローラ内の少なくともCPU制御手段とI/O制御
手段とをリセットし、リセット信号により他局(n局)
プログラマブルコントローラ内のデータリンク制御手段
に割込信号を発生させ、割込信号により他局(n局)プ
ログラマブルコントローラ内にリセット信号の要因を格
納し、リセット要因格納後にデータリンク制御手段を一
定時間リセットし、他局(n局)プログラマブルコント
ローラ内のデータリンクインタフェース経由にて異常信
号を送信し、n局以外の自局(a局)プログラマブルコ
ントローラにて、他局(n局)の異常信号を受信し、異
常信号受信後、他局(n局)プログラマブルコントロー
ラ内のリセット要因を要求するリセット要因要求信号を
データリンクインタフェース経由にて送信し、他局(n
局)プログラマブルコントローラ内にてリセット要因要
求信号を受信し、格納されているリセット要因を送信
し、自局(a局)プログラマブルコントローラ内のデー
タリンクインタフェース経由にてリセット要因を受信す
る。
【0033】また、この発明に係るプログラマブルコン
トローラは、データリンク制御手段の電源切替手段は、
電源部の異常検出手段からの電源断信号により電源部か
ら供給される電源からバックアップ電源に切り替えられ
ると同時に、電源断信号によりデータリンク制御手段内
の少なくともデータリンクインタフェースをバックアッ
プ電源によって動作可能にする。
【0034】また、この発明に係るプログラマブルコン
トローラは、データリンク制御手段の電源切替手段は、
電源部の異常検出手段からの電源断信号により電源部か
ら供給される電源からバックアップ電源に切り替えられ
ると同時に、電源断信号によりデータリンク制御手段内
の少なくとも制御手段、格納手段、記憶手段をバックア
ップ電源によりスタンバイ状態にし、データリンク制御
手段内の少なくともデータリンクインタフェースを動作
可能状態とし、データリンクインタフェースは、特定デ
ータ検出手段が特定データを受信すことにより、少なく
とも制御手段、格納手段、記憶手段をスタンバイ状態か
ら動作状態にする。
【0035】また、この発明に係る分散制御システムに
おける異常局監視方法は、複数のプログラマブルコント
ローラを接続して分散制御を実行する分散制御システム
において、交流電源の電源断を検出し、該検出された電
源断信号により交流電源から供給される電源とバックア
ップ電圧とを切り替え、該切り替えによって切り替えら
れたバックアップ電圧によって他局プログラマブルコン
トローラと交信するデータリンクインタフェースを動作
可能にすると同時にデータリンク制御手段の少なくとも
データリンク制御手段全体を制御する制御手段、該制御
手段が制御処理を実行するためのプログラムが格納され
ている格納手段、制御手段により実行された結果やデー
タを記憶する記憶手段をスタンバイ状態とさせ、他局プ
ログラマブルコントローラから特定データを受信し、該
特定データの受信によりデータリンク制御手段内の少な
くとも制御手段、格納手段、記憶手段をスタンバイ状態
からバックアップ電圧によって動作可能とする。
【0036】また、この発明に係るプログラマブルコン
トローラは、データリンク制御手段は、同期スタート許
可フラグにより他局プログラマブルコントローラと同期
をとって起動させ、システム起動手段により複数のプロ
グラマブルコントローラにより構成された分散制御シス
テムを起動させ、システム停止許可手段により分散制御
シテスムにシステム停止許可指令を与える。
【0037】また、この発明に係る分散制御システムに
おける同期起動方法は、複数のプログラマブルコントロ
ーラを接続して分散制御を実行する分散制御システムに
おいて、同期スタート許可フラグによりシーケンス処理
をスタートさせ、該同期スタート許可フラグが許可にな
った後、あらかじめ決められたシーケンス処理を実行す
るプログラマブルコントローラの同期スタート処理と、
分散制御システムを同期スタートさせ、他局プログラマ
ブルコントローラのスタンバイ状態を監視し、他局プロ
グラマブルコントローラがスタンバイとなった後、シス
テム起動指令を送信し、自局の同期スタート許可フラグ
を許可状態とする分散制御システムにおけるシステム起
動指令局プログラマブルコントローラのシステム起動方
法と、システム起動指定局プログラマブルコントローラ
からシステム起動指令を受信し、自局の同期スタート許
可フラグを許可状態とする分散制御システムにおけるシ
ステム起動受信局プログラマブルコントローラのシステ
ム起動処理を実行する。
【0038】また、この発明に係る分散制御システムに
おける同期停止方法は、複数のプログラマブルコントロ
ーラを接続して分散制御を実行する分散制御システムに
おいて、システム停止を許可し、他局プログラマブルコ
ントローラが正常動作中か否かを判別し、他局プログラ
マブルコントローラが正常動作中のとき、システム停止
許可指令を送信し、自局の同期スタート許可フラグを不
許可状態にし、同期スタート許可フラグを不許可状態に
した後、自局電源をOFFとする指定局プログラマブル
コントローラのシステム停止処理と、指定局プログラマ
ブルコントローラからのシステム停止許可指令を受信
し、システム停止許可指令受信後、自局の同期スタート
許可フラグを不許可状態にし、同期スタート許可フラグ
を不許可状態にした後、自局電源をOFFとする非指定
局プログラマブルコントローラのシステム停止処理とを
実行する。
【0039】
【実施例】〔実施例1〕 図1は、本発明によるプログラマブルコントローラの概
略構成(実施例1)を示すブロック図であり、従来例と
同一符号が付してあるものは、従来例で説明した機能と
同一機能を有するものであり、その説明を省略する。こ
の実施例の構成としては、図14に示した従来における
プログラマブルコントローラに対してデータリンク制御
部200にリセット信号発生回路206が追加されてい
るものである。また、基本的な動作は、従来例と同じで
あるため、その説明を省略する。
【0040】図15に示したように、Mマスタ局30と
ローカル局(L1〜L3)35,40,45を接続し
て、分散制御を実行する場合、例えば、L1ローカル局
35のCPU制御部100が何らかの異常によりWDT
信号117がアクティブになるとOR素子110を経由
してI/Oリセット信号114がアクティブとなりI/
Oユニット部300がリセット状態となる。このとき、
CPU制御部100は異常状態となっている。
【0041】CPU制御部100の異常は、2ポートR
AM207のRD/WR処理(図17に示したデータリ
ンク処理)を実行しないようにするため、データリンク
制御部200は、図18に示したデータリンク制御処理
を中断するように構成されている。また、L1ローカル
局35の上記データリンク制御処理の中断は、例えば、
Mマスタ局30にL1ローカル局35の異常として検知
される。この状態はMマスタ局がパソコン(図示せず)
等を接続して保全者等に知らせることが通常可能であ
る。この状態にあっては、従来、L1ローカル局35が
設置されている別工場等へ出かけて行き、L1ローカル
局35をリセットして復旧させる必要があるが、この実
施例にあっては、以下のようにしてMマスタ局30が設
置されている場所で復旧操作が可能となる。
【0042】すなわち、Mマスタ局30に接続されたパ
ソコン上において異常局を指定する。次に、指定された
異常局(例えば、L1ローカル局35)に対するリセッ
ト指令をパソコン上で指示する。すなわち、保全者等に
より、L1ローカル局35のリセット指令がMマスタ局
30より光ケーブル31経由で送信される。
【0043】Mマスタ局30より送信されたリセット指
令はL1ローカル局35のデータリンクI/F部204
により受信され、データリンク制御部200のCPU2
01により自局(この場合、L1ローカル局35)の自
局リセット指令と判断される。次に、CPU201は、
リセット信号発生回路206をアクティブにし,自局リ
セット信号116が出力される。自局リセット信号11
6は、OR素子113経由にてCPU制御部リセット信
号119に接続されているため、結果としてCPU制御
部100内におけるリセット部108がアクティブにな
る。すなわち、リセット部108のアクティブ状態は、
CPU101をリセットすることになり、異常状態が解
除されることになる。
【0044】以上のように、この実施例により事務所等
の集中管理室において他の工場等に設置されたプログラ
マブルコントローラを正常状態に復帰させることが可能
となり、ダウンタイムの短縮ができ、ロスコストのミニ
マム化に貢献できる。
【0045】〔実施例2〕図2は、本発明によるプログ
ラマブルコントローラの概略構成(実施例2)を示すブ
ロック図である。CPU制御部100が、図1に示した
ものと同様に異常となった場合を例にとって、また、デ
ータリンク制御部200が電源部10より制御電源の供
給をうける場合などCPU制御部100とデータリンク
制御部200との関係が密接である場合について説明す
る。
【0046】CPU制御部100が暴走した場合、デー
タリンク制御部200も同様に暴走することが考えられ
る。すなわち、CPU制御部100が異常となり、L1
ローカル局35が異常局となった場合、上記実施例1と
同様にMマスタ局30はL1ローカル局35の異常を検
出して、L1ローカル局35に対してリセット指令を送
信する。しかし、L1ローカル局35のデータリンク制
御部200のCPU201も暴走により異常となってい
るので、リセット指令は受信できない。この問題点は以
下のように解決する。
【0047】すなわち、I/Oリセット信号114によ
りデータリンク制御部200をリセットするリセット回
路部205aを設け、該リセット回路部205aより出
力されるリセット信号をワンショットパルスとする。
【0048】次に、動作について説明する。CPU制御
部100が異常となり、WDT信号117がアクティブ
となると上記実施例1と同様にI/Oリセット信号11
4がI/Oユニット部300をリセット状態にし、ま
た、CPU制御部100も同様にリセット状態となる。
このとき、データリンク制御部200のCPU201も
異常状態になっている。しかし、I/Oリセット信号1
14は、リセット回路部205aに入力されているた
め、CPU201の異常状態はリセット状態に設定され
る。
【0049】このとき、リセット回路部205aは、ワ
ンショットパルスをリセット信号として出力するように
構成されているので、CPU201はリセット状態が解
除される。すなわち、データリンク制御部200はノイ
ズ等で異常状態になるが、リセット状態に強制的に設定
され、ある時間経過後(ワンショットパルスの時間経過
後)に正常状態に復帰することになる。したがって、M
マスタ局30からのリセット指令を受信可能状態にす
る。その他の動作は、上記実施例1と同様であるので、
説明を省略する。このとき、CPU制御部100は、I
/Oユニット部300を制御しているため、自動的に復
帰しないようにするのが通常である(I/Oユニット部
300にデータ等が接続されているため、通常は保全者
の意志により解除される)。
【0050】〔実施例3〕図3は、本発明によるプログ
ラマブルコントローラの概略構成(実施例3)を示すブ
ロック図である。この実施例は、プログラマブルコント
ローラに異常等が発生して、I/Oユニット部300が
リセット状態になった場合、その要因をMマスタ局30
などの他局に対してその情報を伝えることができるプロ
グラマブルコントローラに関するものである。
【0051】図3に示したプログラマブルコントローラ
の構成に対してステータス情報読出部209を追加し、
その入力には、リセット要因として、例えば、自局リセ
ット信号116と、WDT信号117、強制リセット信
号118がそれぞれ接続されている。また、データリン
ク制御部200のリセット回路部205bは、出力とし
てCPU201への割込信号として動作するINT信号
210と、データリンク制御部200をリセットするデ
ータリンク制御部リセット信号211とをそれぞれ出力
する。基本的な動作は、従来例あるいは上記他の実施例
と同様であるため、省略する。
【0052】次に、動作について説明する。CPU制御
部100が異常となり、例えば、WDT信号117がア
クティブになると、図2に示したものと同様に、I/O
リセット信号114がアクティブとなり、I/Oユニッ
ト部300をリセット状態に設定する。このとき、同時
にI/Oリセット信号114はデータリンク制御部20
0のリセット回路部205bに入力されているので、I
NT信号210がアクティブとなる。
【0053】リセット回路部205bは、図4に示すよ
うに遅延回路401、ワンショット回路402とから構
成されているので、INT信号210がアクティブにな
った後、遅延回路401によって、あらかじめ決められ
た時間後にワンショット回路402によりワンショット
信号が出力され、データリンク制御部200のリセット
信号211となる。
【0054】次に、INT信号210は、CPU201
に割込入力として接続されているため、INT信号21
0がアクティブになることにより、CPU201はあら
かじめ定められた割込処理を実行する。すなわち、この
割込処理は、図5に示すINT処理を実行するため、ま
ず、ステータス情報読出部209からステータス情報を
読み出す(RD)ことにより、リセット要因を検出する
(S10)。この場合、WDT信号117がアクティブ
となっているため、CPU制御部100の異常検出部1
07がアクティブになったと判断できる。次に、ステー
タス情報読出部209より読み出したリセット要因をワ
ークRAM203に格納し(S11)、上記割込処理が
完了する。このとき、割込処理が完了するまで、データ
リンク制御部200のリセット信号211がアクティブ
にならないように、リセット回路部205b内に遅延回
路401が設定されているので、上記リセット要因は、
確実にワークRAM203に格納される。
【0055】次に、データリンク制御部200は、該デ
ータリンク制御部200のリセット信号211によりリ
セット状態となり、Mマスタ局30に異常信号を送信す
ることになる。すなわち、上記リセット状態は、データ
リンクI/F部204経由のデータ送受信が中断するこ
とであり、結果的にMマスタ局30に、例えば、L1ロ
ーカル局35が異常であることを送信することになる。
このダウン状態は保全者に何らかの手段で報知され、リ
セット要因要求信号(図示せず)がMマスタ局30より
送信される。
【0056】このとき、L1ローカル局35のデータリ
ンク制御部200は、データリンク制御部200のリセ
ット信号211がワンショットパルスであるため、リセ
ット解除されており、データリンクI/F部204は受
信可能状態となっている。そのため、上記リセット要因
要求信号を解読したCPU201は、ワークRAM20
3より、リセット要因(この場合、WDT信号117)
を読み出し、データリンクI/F部204よりリセット
要因を送信することになる。該リセット要因を要求した
Mマスタ局30では、通常データと同様の受信方法によ
り、上記リセット要因(WDT信号117)を入手し、
保全者はL1ローカル局35の異常検出部107がアク
ティブになったことを知ることになる。
【0057】以上のように構成されることにより、事務
所等での集中管理室で、他の工場に放置されたプログラ
マブルコントローラの異常が容易に判断できるため、正
常状態への復帰時間が短縮されるという効果が期待でき
る。
【0058】〔実施例4〕上記の実施例にあっては、I
NT信号210をCPU201の割込信号として動作説
明をしているが、他の実施例として、CPU201の割
込信号とせず、ステータス情報読出部209に入力し、
ハードウェア的にラッチ(フリップフロップによる記憶
トリガ)信号としても同様の効果が期待できる。この場
合、リセット要因格納段階においてソフトウェア的にワ
ークRAM203に格納するか、ハードウェア的にフリ
ップフロップに格納するかの違いだけである(この実施
例にあっては、ステータス情報読出部209がフリップ
フロップなどの記憶素子で構成されることになる)。
【0059】〔実施例5〕図6は、本発明によるプログ
ラマブルコントローラの概略構成(実施例5)を示すブ
ロック図である。この実施例は、図3に示したプログラ
マブルコントローラの改良に関するものである。すなわ
ち、図3に示したシステムにあっては、例えば、L1ロ
ーカル局35の電源が停電等でダウンした場合、データ
リンクI/F部204は全く動作せず、異常の要因を検
出することは困難である。また、図15に示したデータ
リンクシステムがダウンすることになる。この実施例
は、この問題点を解決するものであり、電源切替回路2
12を設け、電源断信号15により電源切替回路212
を動作させる。
【0060】すなわち、電源部10は、交流電源(図示
せず)より定電圧回路11により直流電圧13(通常
は、DC5V)を生成し、これがCPU制御部100と
データリンク制御部200の駆動電源となる。また、異
常検出回路12は、直流電圧の値を検出して、例えば、
80%以下に低下すると電源断とみなし、電源断信号1
5をアクティブとし、例えば、70%以下になるとリセ
ット信号として動作する異常検出信号14をアクティブ
とする。
【0061】上記電源断信号15は、電源切替回路21
2に入力されており、この信号がアクティブ(停電)に
なると、電源切替回路212によりデータリンクI/F
部204が、あるいはデータリンク制御部200全体
が、バッテリー(図示せず)のバックアップ電源に切り
替わるように構成されている。
【0062】次に、動作について説明する。AC電源
(図示せず)が正常の場合、電源断信号15は非アクテ
ィブ状態であり、電源切替回路212はAC電源によっ
て生成された直流電圧13を供給する。次に、AC電源
が停電となった場合、電源断信号15はアクティブ状態
となり、電源切替回路212は、バッテリーなどのバッ
クアップ電圧を供給する。このとき、電源切替回路21
2は、データリンクI/F部204に接続されている
(図示せず)。すなわち、AC電源が停電した場合、デ
ータリンクI/F部204のみ動作可能状態となってい
るため、Mマスタ局30よりデータを受信し、該受信デ
ータをL2ローカル局40へ送信する。
【0063】したがって、従来におけるシステムにあっ
ては、図15に示したデータリンクシステムにおいて、
例えば、L1ローカル局35が停電でストップした場
合、データリンクシステムそのものがダウンしていた
が、本実施例によれば図15に示したデータリンクシス
テムは、その動作が継続可能であり、システムへの悪影
響が最小限となる。
【0064】〔実施例6〕図6を用いて実施例6につい
て説明する。データリンクI/F部204のバッテリー
バックアップにあっては、図17に示したデータリンク
システム全体のシステムダウンを防止することは可能で
ある。しかしながら、停電となった当該局(例えば、L
1ローカル局35)の情報は、Mマスタ局30では入手
できない。本実施例にあっては、この問題点を解決する
ために、データリンク制御部200のCPU201と、
ROM202と、ワークRAM203と、データリンク
I/F部204をバッテリーバックアップしている。
【0065】次に、動作について説明する。L1ローカ
ル局35のAC電源が停電となった場合、電源断信号1
5が異常検出回路12より出力され、電源断切替回路2
12がバッテリーバックアップモードとなる。すなわ
ち、停電前にあっては、CPU201と、ROM202
と、RAM203と、データリンクI/F部204とは
AC電源より生成される直流電圧13によりそれぞれ動
作していたが、停電時にあっては、バッテリーなどのバ
ックアップ電圧(図示せず)により駆動される。このと
き、CPU201と、ROM202と、RAM203と
は低消費電力モード(スタンバイモード)となるように
構成されているため、バッテリーの消費は最小となるよ
うに考慮されている(CPUなどを低消費電力モードに
するには、CPUの動作クロックを低速化にするなどの
各種方法が公知であり、ここではその説明を省略す
る)。
【0066】また、データリンクI/F部204は、バ
ックアップ電圧によって常時動作可能となっているた
め、図17に示したデータリンクシステムがダウンしな
い理由は、上記にて説明したものと同じであるため省略
する。次に、Mマスタ局30よりリセット要因要求信号
などの要求が送信された場合、L1ローカル局35は特
定データを受信したとして、以下の動作を実行する。す
なわち、データリンクI/F部204では、ハードウェ
ア的に特定データを判別し、特定データと判別した特定
データ判別信号(図示せず)は、CPU201と、RO
M202と、RAM203とをスタンドバイモードから
通常の動作可能状態とする。
【0067】上記特定データ判別信号がアクティブとな
り、通常の動作状態となった場合にあっては、図3に示
したものと同様の動作をするため、詳細な説明は省略す
る。しかしながら、図3に示した場合にあっては、停電
によるリセット動作は検出できないが、この実施例にあ
っては、停電時におけるリセット動作も要因として検出
できる。その動作を、以下に説明する。
【0068】L1ローカル局35のAC電源が停電とな
った場合、前述したように電源断信号15がアクティブ
になった後、異常検出信号14がアクティブとなる。異
常検出信号14は、OR素子111とOR素子113と
を経由して、CPU制御部100のリセット回路部10
8をアクティブにし、CPU101をリセット状態にす
る(直流電圧の降下による不安定動作をなくす)と同時
に、OR素子110経由でI/Oリセット信号114が
アクティブになり、I/Oユニット部300がリセット
状態になる。同時にI/Oリセット信号114は、デー
タリンク制御部200のリセット回路部205bに入力
されているため、INT信号210がアクティブにな
る。
【0069】CPU201と、ROM202と、RAM
203とはあらかじめ定められた時間後にスタンバイモ
ードに設定されているため、INT信号210がアクテ
ィブになった時点では正常動作可能状態であるため、図
3を用いて説明した割込処理を実行し、完了する。すな
わち、RAM203には、リセット要因(この場合、停
電あるいは瞬停)が格納される。その後、データリンク
制御部200はリセット信号211によりリセットされ
スタンバイモードとなる。以下、上記説明した動作が実
行される。また、特定データリンク判別信号を、非アク
ティブにすることにより通常動作状態からスタンバイ状
態にすることも可能である。
【0070】〔実施例7〕図7は、本発明によるプログ
ラマブルコントローラの概略構成(実施例7)を示すブ
ロック図である。図15に示したような、分散制御シス
テムにおいては、Mマスタ局30やL1ローカル局35
などは別電源で動作するのが通常であり、従来において
は、例えば、Mマスタ局30を立ち上げてからローカル
局であるL1ローカル局35などを立ち上げるなど分散
制御システムに電源立ち上げ制限があった。
【0071】この実施例は、上記問題を解決するため
に、同期スタート許可フラグ部260と、システム起動
手段262と、システム停止許可手段264とを設けて
いる。図7に示したプログラマブルコントローラの基本
的な動作は、既に説明してあるので、ここでは省略す
る。
【0072】まず、図7に示した同期スタート許可フラ
グ部260について説明する。この同期スタート許可フ
ラグ部260は、E2 PROMや、フラッシュROM
や、バッテリなどで記憶されているため、停電時におい
ても、その状態は記憶されているものとする。そして、
同期スタート許可フラグが、例えば、“1”のとき、図
15に示した分散制御システムは同期をとって各プログ
ラマブルコントローラの動作を開始し、例えば、“0”
のとき、各プログラマブルコントローラは、非同期で動
作するように構成されている。
【0073】次に、その動作について図8を用いて説明
する。電源がONになると、CPU制御部100のCP
U101は同期スタート許可フラグの状態を確認する。
すなわち、CPU101は2ポートRAM207経由で
データリンク制御部200のCPU201に同期スター
ト許可フラグ読出要求を出力する。CPU201は、同
期スタート許可フラグ部260に格納されている同期ス
タート許可フラグを読み出し、2ポートRAM207経
由にて受け渡す。
【0074】受け取った情報が“1”の場合、CPU1
01は、シーケンス処理を実行せずに、再度同期スター
ト許可フラグ読出要求を出力し、同様の動作を実行し、
他局との同期待ち状態となる(S12)。受け取った情
報が“0”に変化した時点で、出力リフレッシュ処理
(S13)、入力リフレッシュ処理(S14)、演算処
理(S15)、END処理(S16)、データリンク処
理(S17)をそれぞれ実行し、従来と同様のシーケン
ス処理を開始する(図13のA部参照)。
【0075】分散制御システムが動作中のとき、同期ス
タート許可フラグは通常“0”状態となっている。した
がって、例えば、L1ローカル局35の電源が瞬停など
で断状態から復帰した場合、CPU101は、図8に示
した動作を実行する。しかし、このとき、同期スタート
許可フラグは“0”となっているため、“同期待ち”の
状態とならずシーケンス処理を即座に実行する。また、
シーケンス処理の終了は同期スタート許可フラグとは無
関係に行われ、例えば、L1ローカル局35の電源断に
てシーケンス処理を終了することになる(図13B部参
照)。
【0076】次に、同期スタート許可フラグを“1”か
ら“0”にする動作について説明する。例えば、Mマス
タ局30のプログラマブルコントローラには、システム
起動手段262があり、図15に示した分散制御システ
ムの同期スタート要否が設定可能となっている(この場
合、Mマスタ局30は、システム起動指定局プログラマ
ブルコントローラとなる)。すなわち、Mマスタ局30
の電源がONになると、Mマスタ局30のデータリンク
制御部200が動作可能状態となり、CPU201は、
図9に示す処理動作を実行する。すなわち、システム起
動手段262のON/OFFを判断し(S18)、シス
テム起動手段262が同期スタート要に設定されている
場合、ON状態と判断され、次ステップの処理を実行す
る。
【0077】次に、他局(例えば、L1ローカル局35
など)の動作(スタンバイ)状況をチェックする(S1
9)。すなわち、例えば、L1ローカル局35の電源が
まだOFF状態の場合、図15に示した分散制御システ
ムは、スタンバイ状態とならず待ち状態になり、他局を
継続監視する。
【0078】次に、L1ローカル局35の電源がON状
態となり、分散制御システムがスタンバイ状態となる
と、次ステップの処理を実行する。すなわち、Mマスタ
局30よりシステム起動指令が他局に送信される(S2
0)、送信処理完了後、自局(Mマスタ局30)の同期
スタート許可フラグ部260に“0”をセットする(S
21)。以下、上記図8に示したステップS12以降の
処理動作を実行し、Mマスタ局30のCPU制御部10
0は、シーケンス処理を開始する。
【0079】次に、Mマスタ局30より送信されたシス
テム起動指令を受信した他局(例えば、L1ローカル局
35)の動作について説明する。L1ローカル局35
は、電源がONになると、データリンク制御部200の
データリンクI/F部204は送受信可能となるため、
受信データをそのまま送信したり、ある特定データを送
信してスタンバイ状態になったことを他局(例えば、M
マスタ局30)に知らせる。
【0080】次に、システム起動指令の受信待ち状態と
なり、図10に示すようにシステム起動指令が受信され
たか否かを判断する(S22)。その結果、システム起
動指令を受信すると、次ステップの処理を実行する。す
なわち、Mマスタ局30と同様、他局(例えば、L1ロ
ーカル局35)の同期スタート許可フラグ部260に
“0”をセットする(S23)。以下、Mマスタ局30
と同様の動作を実行し、L1ローカル局35のシーケン
ス処理を開始する。
【0081】次に、図15に示した分散制御システムの
システム停止の動作について説明する。図7に示したシ
ステム停止許可手段264は、例えば、キースイッチ
(図示せず)により構成されており、ここで、例えば、
L1ローカル局35のプログラマブルコントローラにて
保全者がシステムを停止する場合について説明する。
【0082】保全者はキースイッチをONすることによ
りシステム停止許可手段264がアクティブになる。デ
ータリンク制御部200のCPU201はその状態を検
知して、ON/OFF状態を判断する(S24)。ON
状態であると判断すると、次ステップの動作を実行す
る。すなわち、他局(この場合、Mマスタ局30、L2
ローカル局40、L3ローカル局45)の動作状態をチ
ェックし(S25)、他局が正常動作中であると判断し
た場合、システム停止許可指令をL1ローカル局35よ
り他局に送信する(S26)。次に、システム停止許可
指令を送信完了した後、自局(この場合、L1ローカル
局35)の同期スタート許可フラグを“1”に設定して
同期スタート許可フラグ部260をリセット状態にする
(S27)。この状態は、図13のD部に相当する。ま
た、上記ステップS25において、他局が異常動作をし
ていると判断した場合、エラー処理を実行する(S2
8)。
【0083】これらの一連の動作は、瞬時に行われるた
め保全者はキースイッチをONにした後、L1ローカル
局35の電源を切ることにより、図13のB部の状態に
おいて、L1ローカル局35のシーケンス処理を中断
し、停止状態とすることが可能となる(同期スタート許
可フラグは“1”の状態となっている)。
【0084】次に、他局の動作について説明する。基本
的な動作は全て同じのため、例えば、L2ローカル局4
0について説明する。L1ローカル局35より送信され
た、システム停止許可信号は、データリンクI/F部2
04経由で、L2ローカル局40に受信される。受信デ
ータがシステム停止許可信号か否かを判断し(S2
9)、受信データがシステム停止許可信号と判断される
と、同期スタート許可フラグを“1”に設定してリセッ
ト処理を実行する(S30)。
【0085】すなわち、L1ローカル局35と同様に、
L2ローカル局40の同期スタート許可フラグ部260
は、リセット状態となり、図13のD部の状態となる。
この後、電源を切ることによりL2ローカル局40を図
13のB部状態とすることが可能となる。ここで、L2
ローカル局40は、システム停止許可信号を受信して上
記各処理(ステップS29,30)を実行すると同時に
データリンクI/F部204は、システム停止許可信号
を次局(この場合、L3ローカル局45)に送信するよ
う構成されているので、L3ローカル局45も同時に動
作する。すなわち、図15に示した分散システムを構築
する各プログラマブルコントローラは、図13のB部状
態で停止させることが可能となる。
【0086】ここで、プログラマブルコントローラの電
源を切った状態においても、同期スタート許可フラグ部
260は、フラッシュROM等により記憶保持されてい
るため、再度電源をONしてシステムを立ち上げる場
合、図13のA部と同様の動作が図13のE部でも繰り
返され、結果的にシステムの各プログラマブルコントロ
ーラが同期をとってスタートすることが可能となる。
【0087】次に、上記各実施例の応用例を説明する。
第1に、リセット信号発生回路206は、CPU部20
1によってソフトウェア的にアクティブになるように説
明した(図1参照)が、リセット信号発生回路206
は、データリンクI/F部204により受信した特定デ
ータ(リセット指令)をハードウェア的に解読して、C
PU201を介さずに直接自局リセット信号116を出
力するように構成しても同様の効果がある。
【0088】第2に、ステータス情報読出部209の入
力信号としてリセット要因のみを接続して説明したが、
他の異常情報あるいは正常情報などを入力信号として付
加しても同様の効果がある。
【0089】第3に、INT信号210をCPU部20
1の割込信号として応用した動作を説明をしたが、IN
T信号210をステータス情報読出部209のラッチ信
号としても同様の効果がある。
【0090】第4に、同期スタート許可フラグにおいて
“1”と“0”を逆の動作としても同様の効果がある。
【0091】第5に、分散制御システムをループ接続で
説明したが、バス接続などで接続しても同様の効果があ
る。
【0092】第6に、システム停止許可手段264を、
キースイッチで説明したが同期スタート後、ある一定時
間後にONとするようなハードウェア構成としても同様
の効果があり、また、時計機能等を内蔵させ、ある時刻
にONとするような構成にしても同様の効果がある。
【0093】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明によるプロ
グラマブルコントローラおよびそれを用いた分散制御シ
ステムにおける特定他局のリセット方法、他局のリセッ
ト要因検出方法、異常局監視方法、同期起動方法および
同期停止方法によれば、第1に、事務所等での集中管理
室で、他の工場あるいは遠方に設置されたプログラマブ
ルコントローラを正常に復帰させることができる。ま
た、第2に、異常プログラマブルコントローラのリセッ
ト要因(異常要因)を正常プログラマブルコントローラ
(例えば、Mマスタ局)に伝達することができる。第3
に、異常プログラマブルコントローラが停電等の電源断
状態となっても要因検出(伝達)ができる。第4に、プ
ログラマブルコントローラ1局がダウンしたとしても、
分散制御システム全体がダウンすることを回避する。ま
た、第5に、分散制御システムの同期スタートを可能に
する。
【0094】以上の各効果をまとめて説明すると、異常
によりダウンしたローカル局が設置されている場所に行
くことなく復旧作業を可能とし、作業効率を向上させる
と共に、複数の分散局が別電源で立ち上がる場合であっ
ても、正常に分散システムを起動させ、さらに、ループ
継続された分散制御システムにおいて、1局が異常局と
なることによりシステム全体がダウンすることを回避
し、システムの稼働効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るプログラマブルコントローラの
概略構成(実施例1)を示すブロック図である。
【図2】この発明に係るプログラマブルコントローラの
概略構成(実施例2)を示すブロック図である。
【図3】この発明に係るプログラマブルコントローラの
概略構成(実施例3)を示すブロック図である。
【図4】この発明に係るプログラマブルコントローラの
リセット回路部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】INT処理の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】この発明に係るプログラマブルコントローラの
概略構成(実施例5)を示すブロック図である。
【図7】この発明に係るプログラマブルコントローラの
概略構成(実施例7)を示すブロック図である。
【図8】図7に示したプログラマブルコントローラの動
作を示すフローチャートである。
【図9】図7に示したプログラマブルコントローラの動
作を示すフローチャートである。
【図10】図7に示したプログラマブルコントローラの
動作を示すフローチャートである。
【図11】図7に示したプログラマブルコントローラの
動作を示すフローチャートである。
【図12】図7に示したプログラマブルコントローラの
動作を示すフローチャートである。
【図13】この発明に係るプログラマブルコントローラ
各部のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図14】従来におけるプログラマブルコントローラの
概略構成を示すブロック図である。
【図15】分散制御システムの概略を示す説明図であ
る。
【図16】図14に示したプログラマブルコントローラ
の動作を示すフローチャートである。
【図17】図14に示したプログラマブルコントローラ
のデータリンク処理を示すフローチャートである。
【図18】図14に示したプログラマブルコントローラ
の動作を示すフローチャートである。
【図19】図14に示したプログラマブルコントローラ
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 電源部 11 定電圧回路 12 異常検出回路 100 CPU制御部 106 リセットスイッチ 107 異常検出部 108 リセット回路部 200 データリンク制御部 202 ROM 203 ワークRAM 204 データリンクI/F部 205,205a,205b リセット回路部 206 リセット信号発生回路 209 ステータス情報読出部 212 電源切替回路 260 同期スタート許可フラグ部 262 システム起動手段 264 システム停止許可手段 300 I/Oユニット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/04 - 19/05

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源部、CPU制御手段、データリンク
    制御手段、I/O制御手段により構成されたプログラマ
    ブルコントローラにおいて、 記電源部は電源の異常を検出し、電源リセット信号を
    出力する異常検出手段を有し、 記CPU制御手段は装置を強制的にリセットさせる強
    制リセット信号を出力するリセットスイッチ手段を有
    し、 記データリンク制御手段は他局と交信するデータリン
    クインタフェース、前記CPU制御手段とI/O制御手
    段をリセットするリセット信号発生手段、前記データリ
    ンク制御手段をリセットするリセット手段を有し、 記データリンク制御手段のリセット手段は、前記電源
    部の異常検出手段から出力される電源リセット信号およ
    び前記CPU制御手段のリセットスイッチ手段から出力
    される強制リセット信号に基づいてリセット信号を出力
    することを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプログラマブルコント
    ローラを複数接続して分散制御を実行する分散制御シス
    テムにあって、リセットを必要とする他局プログラマブ
    ルコントローラを指定し、前記他局プログラマブルコン
    トローラのリセット指令をデータ伝送し、前記他局に
    いて、前記リセット指令を受信し、前記リセット指令に
    基づいてリセット信号を発生させ、前記リセット信号に
    より、前記他局の少なくともCPU制御手段とI/O制
    御手段をリセットすることを特徴とする分散制御システ
    ムにおける特定他局のリセット方法。
  3. 【請求項3】 電源部、CPU制御手段、データリンク
    制御手段、I/O制御手段により構成されたプログラマ
    ブルコントローラにおいて、 記電源部は電源の異常を検出し、電源リセット信号を
    出力する異常検出手段を有し、 記CPU制御手段は装置を強制的にリセットされる強
    制リセット信号と、演算渋帯などの異常によって出力さ
    れる異常時リセット信号とを出力するリセットスイッチ
    手段を有し、 記データリンク制御手段は他局と交信するデータリン
    クインタフェース、前記データリンク制御手段をリセッ
    トするリセット手段を有し、 記データリンク制御手段のリセット手段は、前記I/
    O制御手段をリセットするI/Oリセット信号に基づい
    て制御され、リセット信号を出力することを特徴とする
    プログラマブルコントローラ。
  4. 【請求項4】 電源部、CPU制御手段、データリンク
    制御手段、I/O制御手段により構成されたプログラマ
    ブルコントローラにおいて、 記電源部は電源の異常を検出し、電源リセット信号を
    出力する異常検出手段を有し、 記CPU制御手段は装置を強制的にリセットされる強
    制リセット信号と、演算渋帯などの異常によって出力さ
    れる異常時リセット信号とを出力するリセットスイッチ
    手段を有し、 記データリンク制御手段は他局と交信するデータリン
    クインタフェース、前記CPU制御手段とI/O制御手
    段をリセットするリセット信号発生手段、前記データリ
    ンク制御手段をリセットするリセット手段、前記リセッ
    ト手段部をアクティブとする要因を格納するリセット要
    因ステータス情報格納手段、前記リセット要因ステータ
    ス情報格納手段よりリセット要因を読み出す読出手段を
    有し、 記データリンク制御手段のリセット手段は、前記I/
    O制御手段をリセットするI/Oリセット信号を入力
    し、前記制御手段に対する割込信号と、リセット信号を
    出力することを特徴とするプログラマブルコントロー
    ラ。
  5. 【請求項5】 複数のプログラマブルコントローラを接
    続して分散制御を実行する分散制御システムにあって、
    局プログラマブルコントローラ内の異常などによって
    リセット信号を発生し、前記リセット信号により前記他
    局プログラマブルコントローラ内の少なくともCPU制
    御手段とI/O制御手段とをリセットし、前記リセット
    信号により前記他局プログラマブルコントローラ内のデ
    ータリンク制御手段に割込信号を発生させ、前記割込信
    号により前記他局プログラマブルコントローラ内に前記
    リセット信号の要因を格納し、前記リセット要因格納後
    に前記データリンク制御手段を一定時間リセットし、前
    記他局プログラマブルコントローラ内のデータリンクイ
    ンタフェース経由にて異常信号を送信し、前記局以外
    の自局プログラマブルコントローラにて、前記他局の
    常信号を受信し、前記異常信号受信後、前記他局プログ
    ラマブルコントローラ内のリセット要因を要求するリセ
    ット要因要求信号をデータリンクインタフェース経由に
    て送信し、前記他局プログラマブルコントローラ内にて
    前記リセット要因要求信号を受信し、格納されているリ
    セット要因を送信し、前記自局プログラマブルコントロ
    ーラ内のデータリンクインタフェース経由にて前記リセ
    ット要因を受信することを特徴とする分散制御システム
    における他局のリセット要因検出方法。
  6. 【請求項6】 電源部、CPU制御手段、データリンク
    制御手段、I/O制御手段により構成されたプログラマ
    ブルコントローラにおいて、 記電源部は電源の異常を検出し、電源断信号を出力す
    る異常検出手段を有し、 記データリンク制御手段は他局と交信するデータリン
    クインタフェース、前記CPU制御手段とI/O制御手
    段をリセットするリセット信号発生手段、バックアップ
    電源に切り替える電源切替手段を有し、 記データリンク制御手段の電源切替手段は、前記電源
    部の異常検出手段からの電源断信号により前記電源部か
    ら供給される電源から前記バックアップ電源に切り替え
    られると同時に、前記電源断信号により前記データリン
    ク制御手段内の少なくともデータリンクインタフェース
    を前記バックアップ電源によって動作可能にすることを
    特徴とするプログラマブルコントローラ。
  7. 【請求項7】 電源部、CPU制御手段、データリンク
    制御手段、I/O制御手段により構成されたプログラマ
    ブルコントローラにおいて、 記電源部は電源の異常を検出し、電源断信号を出力す
    る異常検出手段を有し、 記データリンク制御手段は、他局と交信する特定デー
    タの受信を検出する特定データ検出手段を有するデータ
    リンクインタフェース、前記CPU制御手段とI/O制
    御手段をリセットするリセット信号発生手段、前記デー
    タリンク制御手段をリセットするリセット手段、前記リ
    セット手段をアクティブとする要因を格納するリセット
    要因ステータス情報格納手段、前記リセット要因ステー
    タス情報格納手段よりリセット要因を読み出す読出
    段、バックアップ電源に切り替える電源切替手段、デー
    タリンク制御手段全体を制御する制御手段、前記制御手
    段が制御処理を実行するためのプログラムが格納されて
    いる格納手段、前記制御手段により実行された結果やデ
    ータを記憶する記憶手段を有し、 記データリンク制御手段の電源切替手段は、前記電源
    部の異常検出手段からの電源断信号により前記電源部か
    ら供給される電源から前記バックアップ電源に切り替え
    られると同時に、前記電源断信号により前記データリン
    ク制御手段内の少なくとも制御手段、格納手段、記憶手
    段を前記バックアップ電源によりスタンバイ状態にし、
    前記データリンク制御手段内の少なくともデータリンク
    インタフェースを動作可能状態とし、前記データリンク
    インタフェースは、前記特定データ検出手段が特定デー
    タを受信すことにより、少なくとも前記制御手段、格
    納手段、記憶手段をスタンバイ状態から動作状態にする
    ことを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  8. 【請求項8】 複数のプログラマブルコントローラを接
    続して分散制御を実行する分散制御システムにあって
    交流電源の電源断を検出し、該検出された電源断信号に
    より前記交流電源から供給される電源とバックアップ電
    圧とを切り替え、該切り替えによって切り替えられたバ
    ックアップ電圧によって他局プログラマブルコントロー
    ラと交信するデータリンクインタフェースを動作可能に
    すると同時にデータリンク制御手段の少なくともデータ
    リンク制御手段全体を制御する制御手段、該制御手段が
    制御処理を実行するためのプログラムが格納されている
    格納手段、前記制御手段により実行された結果やデータ
    を記憶する記憶手段をスタンバイ状態とさせ、前記他局
    プログラマブルコントローラから特定データを受信し、
    該特定データの受信により前記データリンク制御手段内
    の少なくとも制御手段、格納手段、記憶手段をスタンバ
    イ状態から前記バックアップ電圧によって動作可能とす
    ることを特徴とする分散制御システムにおける異常局監
    視方法。
  9. 【請求項9】 電源部、CPU制御手段、データリンク
    制御手段、I/O制御手段により構成されたプログラマ
    ブルコントローラにおいて、 記データリンク制御手段は、他局プログラマブルコン
    トローラと同期をとって起動するための同期スタート許
    可フラグ部と、 数のプログラマブルコントローラにより構成された分
    散制御システムを起動させるシステム起動手段と、 記分散制御シテスムにシステム停止許可指令を与える
    システム停止許可手段と、 具備することを特徴とするプログラマブルコントロー
    ラ。
  10. 【請求項10】 複数のプログラマブルコントローラを
    接続して分散制御を実行する分散制御システムにあっ
    、同期スタート許可フラグによりシーケンス処理をス
    タートさせ、該同期スタート許可フラグが許可になった
    後、あらかじめ決められたシーケンス処理を実行するプ
    ログラマブルコントローラの同期スタート処理と、前記
    分散制御システムを同期スタートさせ、他局プログラマ
    ブルコントローラのスタンバイ状態を監視し、前記他局
    プログラマブルコントローラがスタンバイとなった後、
    システム起動指令を送信し、自局の同期スタート許可フ
    ラグを許可状態とする分散制御システムにおけるシステ
    ム起動指令局プログラマブルコントローラのシステム起
    処理と、前記システム起動指定局プログラマブルコン
    トローラから前記システム起動指令を受信し、自局の同
    期スタート許可フラグを許可状態とする分散制御システ
    ムにおけるシステム起動受信局プログラマブルコントロ
    ーラのシステム起動処理を実行することを特徴とする分
    散制御システムにおける同期起動方法。
  11. 【請求項11】 複数のプログラマブルコントローラを
    接続して分散制御を実行する分散制御システムにあっ
    、システム停止を許可し、他局プログラマブルコント
    ローラが正常動作中か否かを判別し、前記他局プログラ
    マブルコントローラが正常動作中のとき、システム停止
    許可指令を送信し、自局の同期スタート許可フラグを不
    許可状態にし、前記同期スタート許可フラグを不許可状
    態にした後、自局電源をOFFとする指定局プログラマ
    ブルコントローラのシステム停止処理と、前記指定局プ
    ログラマブルコントローラからの前記システム停止許可
    指令を受信し、前記システム停止許可指令受信後、自局
    の同期スタート許可フラグを不許可状態にし、前記同期
    スタート許可フラグを不許可状態にした後、自局電源を
    OFFとする非指定局プログラマブルコントローラのシ
    ステム停止処理とを実行することを特徴とする分散制御
    システムにおける同期停止方法。
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