JP2962227B2 - 米飯の蒸煮炊飯方法とその装置 - Google Patents

米飯の蒸煮炊飯方法とその装置

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JP2962227B2
JP2962227B2 JP8111602A JP11160296A JP2962227B2 JP 2962227 B2 JP2962227 B2 JP 2962227B2 JP 8111602 A JP8111602 A JP 8111602A JP 11160296 A JP11160296 A JP 11160296A JP 2962227 B2 JP2962227 B2 JP 2962227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は米飯の蒸煮炊飯方法
とその装置、さらに詳しくは米飯をいわゆる一次蒸し工
程で炊飯した後に、二次蒸し工程でα化を行う蒸煮炊飯
方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の米飯の蒸煮炊飯方法とそ
の装置としては、特公昭63−37616 号に記載の発明があ
る。
【0003】すなわち、この従来の装置は、蒸気を供給
して米飯を炊飯するための一次蒸し装置と、その蒸気を
浴びた米飯を高温水に浸漬する浸漬装置と、その浸漬後
に前記米飯のα化を行う二次蒸し装置とを具備したもの
である。
【0004】そして、この装置は、二次蒸し工程の前に
予め浸漬装置で穀粒を浸漬しておくことにより、α化が
米飯の中心部まで及ぶようにして完全なα化を行うよう
にしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような装
置においては、上記一次蒸し装置と二次蒸し装置との間
に高温水を貯留した浸漬装置が設けられているため、こ
の浸漬装置での浸漬時に米の澱粉が粘着,膠着状態とな
り、装置の稼働時間は7時間程度であり、7時間経過後
には新たに温水を浸漬装置に入れて再稼働しなければな
らず、その作業が煩雑となっていた。
【0006】また、このような浸漬装置が一次蒸し装置
と二次蒸し装置との間に設けられる結果、装置全体が非
常に大型のものとなり、設備のためのスペースを広くと
る必要があるという問題点があった。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、米飯のα化を好適に行わしめ、長
時間にわたる装置の連続運転を可能とし、また装置全体
を著しく小型化し、よって設備のために要するスペース
を削減することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために米飯の蒸煮炊飯方法とその装置とし
てなされたもので、米飯の蒸煮炊飯方法としての特徴
は、一次コンベア4上で搬送される米飯に蒸気を供給す
るとともに、70〜95℃の温水で散水によって加水して一
次蒸しを行い、次に、一次蒸し後の米飯を、前記一次コ
ンベア4に対して段差を有するように該一次コンベア4
より下側に位置して設けられた二次コンベア8に落下さ
せた後、前記一次コンベア4上で搬送される米飯よりも
厚さの厚い状態で前記二次コンベア8で搬送される米飯
に蒸気を供給するとともに、70〜95℃の温水で散水によ
って加水して二次蒸しを行うことにある。
【0009】また、米飯の蒸煮炊飯装置としての特徴
は、米飯を搬送する一次コンベア4と、該一次コンベア
4上で搬送される米飯よりも厚さの厚い状態で米飯を搬
送させるべく、該一次コンベア4に対して段差を有する
ように該一次コンベア4より下側に位置して設けられた
二次コンベア8と、前記一次コンベア4及び二次コンベ
ア8に蒸気を供給する蒸気供給手段と、該一次コンベア
4及び二次コンベア8上で搬送される米飯に70〜95℃の
温水で散水によって加水する加水手段とからなることに
ある。
【0010】すわなち、上記のような一次コンベア4及
び二次コンベア8で米飯を供給する双方の工程中で単に
蒸気を供給するのみならず、米飯に対して加水を行うた
め、一次蒸し工程と二次蒸し工程との双方の工程間で高
温水により浸漬を行わなくとも、十分なα化が行われる
こととなるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0012】図1及び図2において、1は蒸煮炊飯装置
本体で、米飯に蒸気を供給して炊飯のための一次蒸しを
行う一次蒸し装置2と、該一次蒸し装置2による一次蒸
しの後に、さらに蒸気を供給して米粒のα化のための二
次蒸しを行う二次蒸し装置3とで構成されている。
【0013】前記一次蒸し装置2には、金属製の網状の
一次コンベア4が具備されており、その一次コンベア4
上で搬送される米飯に蒸気を供給する蒸気供給器(図示
せず)が、該一次コンベア4の米飯搬送路の下側に設け
られている。
【0014】5は、前記一次コンベア4の網目の目詰ま
りを防止するための超音波洗浄装置で、前記一次コンベ
ア4の米飯搬送路の下側に設けられている。尚、この超
音波洗浄装置5に代えて、次亜塩素酸ナトリウム等の薬
品を注入可能な高圧洗浄装置を用いることも可能であ
る。
【0015】6は、前記一次コンベア4上で搬送される
米飯に加水するための加水器で、約90℃の温水をシャワ
ー状に散水して米飯に加水しうるように構成されてい
る。そして、この加水器6は、一次蒸し装置2の3箇所
に設けられている。
【0016】7は、前記加水器6によって散水されつつ
蒸気蒸しされる米飯をほぐすためのクラッシャーで、一
次蒸し装置2において計4箇所に設けられている。
【0017】また、前記二次蒸し装置3も、二次コンベ
ア8、蒸気供給器(図示せず)、超音波洗浄装置9、加
水器10、及びクラッシャー11を備えている。
【0018】ただし、この二次蒸し装置3は、加水器10
が2箇所に設けられており、且つクラッシャー11が冷却
装置12との隣接部分(境界部分)の1箇所を含む二次蒸
し装置3の計3箇所に設けられている点で前記一次蒸し
装置2と相違する。
【0019】さらに、この二次蒸し装置3の二次コンベ
ア8は、前記一次蒸し装置2の一次コンベア4に対して
所望寸法の段差を有するように、該一次コンベア4より
下側に位置するように設けられている。
【0020】12は、前記二次蒸し装置3による米飯の二
次蒸し工程後に米飯を冷却するための冷却装置で、この
冷却装置12にも金網状のコンベア13が具備されている。
【0021】そして,冷却装置12の冷却部14には、ダク
ト管15を介して除菌作用を有するエアー冷却装置16が接
続されている。
【0022】また、冷却装置12にも前記一次蒸し装置2
及び二次蒸し装置3と同様に超音波洗浄装置17又は薬品
の注入可能な高圧洗浄装置が具備されている。
【0023】さらに、この冷却装置12には、調味液、
酢、及び塩水を散布する散布器38,…が3個ずつ2箇
所、計6個設けられており、また前記一次蒸し装置2及
び二次蒸し装置3のクラッシャー7,11と同様のクラッ
シャー39が5箇所に設けられている。
【0024】さらに、前記一次蒸し装置2、二次蒸し装
置3、及び冷却装置12には、蒸気を排出するための排気
ダクト18,19,20がそれぞれ設けられている。
【0025】21は、前記冷却装置17で冷却された米飯を
取り出すための横取りコンベアで、その横取りコンベア
21で排出された米飯を計量するための計量装置22が設け
られている。
【0026】また、前記一次蒸し装置2の側方には、塩
水タンク23、酢タンク24、調味液タンク25、油タンク2
6、pH調整剤タンク27がそれぞれ設けられている。
尚、上記のような各種のタンクの他、必要に応じて種々
のタンクを増設することも可能である。
【0027】28,…は、米を収納するための納米庫で、
米の種類に応じて必要数設けられている。尚、1個の納
米庫の収納量は、特に限定されないものの、3トン以内
であることが好ましい。
【0028】29は本装置に受入れられる米を計量するた
めの受入計量機を示し、30は当日に炊飯する米の量を計
量するための払出計量機を示す。
【0029】31は払出し計量のための昇降機を示し、32
は洗米機へ供給するための昇降機を示す。尚、これらの
昇降機31,32 の他に、受入計量のための昇降機(図示せ
ず)や納米庫へ供給するための昇降機(図示せず)も設
けられている。
【0030】33は洗米後の米と洗米水とを分離するため
の洗米分離機、34は洗米分離後の米を貯留する浸漬用タ
ンクで、米の種類に応じて3個設けられている。
【0031】35は、米の種類に応じて必要時間浸漬され
た浸漬後の米を一次蒸し装置2へ供給するためのコンベ
ア、36は該コンベア35からの米を一次蒸し装置2へ投入
するためのホッパーを示す。
【0032】37は、前記ホッパー36から投入された米
を、コンベア上での搬送時に一定の厚みに調整するため
のシャッターを示す。
【0033】40は、前記一次蒸し装置2、二次蒸し装置
3、及び冷却装置12に供給される蒸気を清浄化し且つ湿
潤した状態に維持するためのスチームクリーナーを示
す。
【0034】次に、上記のような構成からなる蒸煮炊飯
装置によって、米飯を蒸煮炊飯する方法について説明す
る。
【0035】先ず、納米庫28から払出計量機30へ米が供
給され、その払出計量機30で米を計量した後、洗米機41
で洗米される。洗米後の米は洗米分離機33で米と洗米水
とに分離され、その分離後の米は浸漬タンク34に供給さ
れ、浸漬される。1〜2時間浸漬された後、水切りをし
た浸漬米をコンベア35で搬送し、ホッパー36から一次蒸
し装置2に供給する。
【0036】次に、一次蒸し装置2に供給された米は、
搬送時に一定の厚みとなるように、シャッター37でその
厚みを調整される。その厚みとしては、たとえば60mmに
調整される。
【0037】このようにシャッター37で搬送される米飯
の厚みが調整されることによって、蒸気炊飯すべき米飯
の搬送量も自動的に調整されることとなるのである。
【0038】次に、上記のようにして厚みを調整された
米は、一次蒸し装置2の一次コンベア4上で図3の矢印
イ方向に搬送されるが、その搬送中に蒸気供給器から蒸
気が供給されることとなる。この蒸気は、金網状の一次
コンベア4を介して米に吹き付けられ、結果として炊飯
がなされることなる。このとき、米は蒸気によって膨潤
されることなる。
【0039】この蒸気供給機からの蒸気は、前記スチー
ムクリーナー40によって絶えず清浄化され且つ湿潤され
た状態に維持されている。
【0040】また、別途蒸気加熱装置(図示せず)も設
けられ、その蒸気加熱装置によって約100 〜110 ℃の温
度で米飯が蒸気加熱されることとなる。
【0041】一方、その蒸気供給器からの蒸気の供給と
同時に、前記加水器6,6,6から米飯に約90℃の温水
がシャワー状に加水されることとなる。このような蒸気
加熱により膨潤しようとしていた米飯の表面は水が浸透
し易い状態となっており、この状態で加水されることに
より、米飯は水分を好適に吸収することとなる。
【0042】さらに、一次蒸し装置2で搬送される米飯
は、上記のような加水器6で加水されると同時に、クラ
ッシャー7でほぐされる。
【0043】尚、上記散水器6からは、温水とともに必
要に応じて油タンク26からのペネロープ(油)、及びp
H調整剤タンク27からのpH調整剤が散水されることと
なる。
【0044】次に、上記のようにして一次蒸し装置2で
一次蒸しされた米飯は、二次蒸し装置3に供給される。
【0045】この場合において、二次蒸し装置3の二次
コンベア8が、一次蒸し装置2の一次コンベア4に対し
て所定寸法の段差を有するように、該一次コンベア4よ
り下側に位置するように設けられているため、一次コン
ベア4から二次コンベア8へ移送されるときに、一次蒸
しされた米飯は所定寸法だけ落下することとなる。
【0046】このようにして一次コンベア4に落下した
一次蒸し後の米飯においては、上記のような段差の分落
下したことにより、上記一次蒸し工程では膨潤しきれず
に目詰まり状態となっていた米粒が一気に膨潤すること
となる。またこのような所定寸法落下したことにより、
米粒と米粒との間に空気が流入し、それによって以後の
二次蒸し工程で移送される米飯の層に厚みを生ずること
となる。
【0047】ちなみに、一次蒸し時には約60mmの厚さで
移送されていた米飯は、二次コンベア8に落下した後は
約100mm 〜120mm の厚さで二次コンベア8上で図3の矢
印ロ方向に移送されることとなる。
【0048】この二次蒸し装置3内で二次コンベア8上
で米飯が搬送される場合においても、その搬送中の米飯
に対して蒸気供給器から蒸気が供給され、しかも、その
蒸気の供給と同時に、前記加水器10,10 から米飯に約90
℃の温水がシャワー状に加水されるとともに、クラッシ
ャー11でほぐされることとなる。
【0049】この二次蒸し装置3においても、上記一次
蒸し装置2と同様に約100 〜110 ℃の温度で米飯が蒸気
加熱されるが、最終的には米飯のα化工程にある米飯の
焼き上げを良好にすべく、飽和水蒸気で120 ℃〜130 ℃
に加熱されることとなる。
【0050】そして、このように膨潤状態で米飯を移送
できる結果、二次蒸し工程では一次蒸し工程に比べると
非常に少ない加水量で好適な炊飯をすることが可能とな
る。
【0051】特に、この二次コンベア8上で搬送される
米飯は、上述のように米粒間に空気が流入して約100mm
〜120mm の厚さで二次コンベア8上で搬送されているた
め、蒸気供給器からの蒸気が米粒間に侵入し易い状態と
なり、また加水される温水も効果的に用いられることと
なる。
【0052】以上のような一次蒸し装置2及び二次蒸し
装置3での一次蒸し工程及び二次蒸し工程中において、
蒸気供給器からの蒸気の供給とは別に、加水器6,10 か
ら約90℃の温水を加水することによって、米粒の内部ま
でα化が行われることとなる。
【0053】また、このように加水されながらクラッシ
ャー7,11でほぐされるため、そのクラッシャー7,11
でほぐされる米飯に、上記のように加水された温水がま
んべんなく付着することとなり、その結果、米粒のα化
はより確実に行われるのである。
【0054】しかも、上記のような加水器6,10 からの
温水の加水によって確実にα化がなされる結果、従来の
ような一次蒸し工程と二次蒸し工程の間の米飯の高温水
への浸漬工程が不要となる。
【0055】この結果、上記のように一次蒸し装置2と
二次蒸し装置3とを近接して設置できることとなり、装
置全体を従来に比べて著しく小型化しうることとなっ
た。
【0056】さらに、上記のような一次蒸し及び二次蒸
しが終了して蒸煮,炊飯された米飯は、冷却装置12へ供
給される。
【0057】この冷却装置12へ供給された米飯は、コン
ベア13で搬送されるが、その搬送時にエアー冷却装置16
によりダクト管15を介して冷却部14へ供給されるエアー
で冷却されることとなる。
【0058】この冷却装置12で米飯の温度は約80℃から
所望の温度(たとえば約25℃)に冷却されることとな
る。
【0059】また、この冷却装置12は味付け兼用の装置
でもあり、前記塩水タンク23、酢タンク24、及び調味液
タンク25から、塩水、酢、及び調味液が散布器38から散
布され、またクラッシャー39で米飯がほぐされることと
なり、適度に味付けがなされることとなる。
【0060】さらに、一次蒸し装置2、二次蒸し装置
3、及び冷却装置12のいずれにも、超音波洗浄装置5,
9,17、又は薬液を注入しうる高圧洗浄装置がそれぞれ
設けられているため、炊飯によって生ずる米飯の糊分が
各コンベア4,8,13の網目に付着して蒸気供給器から
の蒸気の供給が不良となっても、超音波洗浄装置5,
9,17、又は高圧洗浄装置でコンベア4,8,13の網目
に付着した糊分を除去できることとなり、蒸気の供給を
常にスムーズに維持することができるのである。
【0061】また、排気ダクト18,19,20によって、前記
一次蒸し装置2、二次蒸し装置3、及び冷却装置12にお
いて生ずる蒸気が排出されるため、蒸気が各装置内にこ
もることがない。
【0062】尚、上記のような蒸煮炊飯装置で蒸煮,炊
飯する米飯の種類も、単なる白飯の他、赤飯,山菜おこ
わ,五目飯等に適用することが可能であり、その種類は
問わない。
【0063】さらに、一次蒸し装置2及び二次蒸し装置
3にそれぞれ設けられた加水器6,10の個数も該実施例
の3個や4個に限定されるものではなく、その個数は問
わない。
【0064】また、加水する手段も問うものではなく、
要は、一次蒸し工程、及び二次蒸し工程のそれぞれの工
程中で加水が行われればよい。
【0065】さらに両工程で蒸気を供給する手段も問わ
ない。
【0066】さらに、上記実施形態では、冷却装置12で
二次蒸し工程後の米飯を冷却することとしたため、約80
℃の米飯を所望の温度(たとえば約25℃)まで一気に冷
却することができ、その結果作業効率を著しく高めるこ
とができるという好ましい効果が得られたが、本発明に
おいて冷却装置を具備させることは必須の条件ではな
い。
【0067】また、上記実施形態では超音波洗浄装置
5,9,17、又は超音波洗浄装置を設けることによっ
て、上記のようにコンベア4,8,13の網目への糊分の
付着を防止でき、長時間炊飯が可能になるという好まし
い効果が得られたが、このような超音波洗浄装置5,
9,17を設けることも本発明に必須の条件ではない。
【0068】さらに、コンベア4,8,13の幅等も問う
ものではないが、上記のような超音波洗浄装置5,9,
17を設ける場合には、その超音波洗浄装置5,9,17に
よるコンベア4,8,13の目詰まり防止効果の実効を図
る意味では、現在使用されている超音波洗浄装置の大き
さに対応させて600mm 以下の幅に設定されるのが好まし
い。
【0069】ただし、将来的には超音波洗浄装置が大型
化すれば、それに伴って600 mm以上の幅にすることも可
能であり、さらには高圧洗浄装置の場合には、700 mm以
上にすることも可能である。いずれにしても、コンベア
4,8,13の幅は問わない。
【0070】また、コンベア4,8,13の搬送速度も、
目的に応じて任意に変更可能である。
【0071】さらに、上記実施形態では、クラッシャー
7,11,39を設けたため、上記のように加水する温水がま
んべんなく米飯に付着して米飯のα化が促進されるとい
う好ましい効果が得られたが、クラッシャー7,11,39を
設けることは本発明に必須の条件ではない。
【0072】尚、クラッシャー7,11,39の形状は問わな
い。
【0073】さらに、上記実施形態では一次蒸し装置2
の入口部近辺にシャッター37を設けたため、上記のよう
な好ましい効果が得られたが、このようなシャッター37
を設けることも本発明に必須の条件ではない。
【0074】要は、本発明においては、加水手段を有す
る一次蒸し装置2と二次蒸し装置3とが具備されていれ
ばよいのである。
【0075】また、上記実施形態では約90℃の温水で散
水したが、散水する温水の温度はこれに限定されるもの
ではない。要は、70〜95℃の範囲であればよい。
【0076】
【0077】
【0078】さらに、一次コンベア4と二次コンベア8
との段差の寸法は、問うものではなく、装置の大きさ等
によっても変動しうるものであるが、一次コンベア4の
ドラム径を除外して100 〜150mm 前後の寸法差があるこ
とが好ましい。従って、一次コンベア4から二次コンベ
ア8に至る米飯の落下寸法は、この100 〜150mm の寸法
に一次コンベア4のドラム径を加えたものであり、実際
の米飯の落下寸法は、約200 〜350mm 程度となる。
【0079】さらに、一次蒸し装置2へ米を供給する手
段も、上記実施例に限定されない。
【0080】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、米飯に蒸気を
供給して行う一次蒸しと二次蒸しとの双方の工程中で、
その一次蒸し及び二次蒸しされる米飯に加水するもので
あるため、その一次蒸しと二次蒸しとの工程の間で従来
のような高温水により浸漬を行わなくとも、好適な炊飯
が行われることとなる。
【0081】ちなみに、このような一次蒸しと二次蒸し
間の高温水による浸漬工程を有していた従来のような方
法では、浸漬時に米の澱粉が粘着,膠着状態となり、装
置の稼働時間は7時間程度であったが、本発明ではこの
ような高温水への浸漬を行わず、一次蒸し及び二次蒸し
で加水を行うだけで好適な炊飯が行えるため、100 時間
以上の長時間にわたる連続運転が可能になるという効果
がある。
【0082】また、上記のような浸漬工程が不要となる
結果、少量での炊飯が可能になるという効果がある。
【0083】さらに、一次蒸し装置と二次蒸し装置とを
近接して設置できることとなり、その結果、装置全体を
従来に比べて著しく小型化できるという効果がある。
【0084】さらに重要な点は、二次コンベアが、一次
コンベアに対して段差を有するように、該一次コンベア
より下側に位置するように設けられているため、一次コ
ンベア4から二次コンベアへ移送されるときに、一次蒸
しされた米飯はその段差の距離だけ落下することとな
り、その結果、一次蒸し工程では膨潤しきれずに目詰ま
り状態となっていた米粒が一気に膨潤することとなり、
米飯のα化が好適に行われることとなる。
【0085】また所定寸法落下したことにより、米粒と
米粒との間に空気が流入し、蒸気供給器からの蒸気が米
粒間に侵入し易い状態になるとともに、加水される温水
も効果的に用いられることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態としての蒸煮,炊飯装置の概略側面
図。
【図2】同概略平面図。
【図3】コンベアでの搬送や散水の工程を説明するため
の概略側面図。
【図4】散水器及びクラッシャーの配置状態を示す要部
拡大概略平面図。
【符号の説明】
1…蒸煮炊飯装置本体 2…一次蒸し装置 3…二次蒸し装置 4…一次コンベア 6,10…加水器 8…二次コンベア

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次コンベア(4) 上で搬送される米飯に
    蒸気を供給するとともに、70〜95℃の温水で散水によっ
    加水して一次蒸しを行い、次に、一次蒸し後の米飯
    を、前記一次コンベア(4) に対して段差を有するように
    該一次コンベア(4) より下側に位置して設けられた二次
    コンベア(8) に落下させた後、前記一次コンベア(4) 上
    で搬送される米飯よりも厚さの厚い状態で前記二次コン
    ベア(8)で搬送される米飯に蒸気を供給するとともに、7
    0〜95℃の温水で散水によって加水して二次蒸しを行う
    ことを特徴とする米飯の蒸煮炊飯方法。
  2. 【請求項2】 米飯を搬送する一次コンベア(4) と、
    一次コンベア(4) 上で搬送される米飯よりも厚さの厚い
    状態で米飯を搬送させるべく、該一次コンベア(4) に対
    して段差を有するように該一次コンベア(4) より下側に
    位置して設けられた二次コンベア(8) と、前記一次コン
    ベア(4) 及び二次コンベア(8) に蒸気を供給する蒸気供
    給手段と、該一次コンベア(4) 及び二次コンベア(8) 上
    で搬送される米飯に70〜95℃の温水で散水によって加水
    する加水手段とからなることを特徴とする米飯の蒸煮炊
    飯装置。
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