JP2962188B2 - 幅圧下プレス装置の金型 - Google Patents

幅圧下プレス装置の金型

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱間圧延ラインにお
いて加熱炉から抽出された熱間スラブの幅圧下を行う幅
圧下プレス装置の金型に関する。
【0002】
【従来の技術】熱延製品は、スラブを加熱炉にて加熱
し、粗圧延機、仕上圧延機で熱間圧延して厚さ1.0〜
25.4mmのストリップとし、コイルに巻き取り、冷
却したのち各種精整ラインで処理を行って製造される。
上記熱間圧延におけるスラブ幅は、コイル幅に応じて決
定される。スラブ幅とコイル幅の関係は、一般にエッジ
ャー能力と幅精度の上から対応づけられる。工程運用上
は、スラブサイズの集約化が望ましく、特に連続鋳造ロ
ットの集約上の必要から、エッジャーの幅圧下能力が増
強される傾向にある。
【0003】上記スラブのエッジャーには、竪型圧延ロ
ールによる幅圧延方法と、幅圧下プレスにより幅圧下す
るサイジングプレス法の二つに分類される。サイジング
プレスは、固定部に取付けた油圧シリンダーやモーター
駆動によるクランク軸に、図13に示すとおり、スラブ
51の進入側に拡開傾斜させた傾斜部52と平行部53
を有する一対の金型54を対向して配置し、この金型5
4間にスラブ51を連続的または断続的に通過させ、ス
ラブ51上下の拘束なしに金型54を近接、離反させて
所定幅に幅圧下を行うものである。これらサイジングプ
レスは、竪型圧延ロールによる幅圧延に比較して幅圧下
能力が優れ、熱間圧延後に発生する圧延材先後端のフィ
ッシュテールを小さくでき、歩留が良好であると共に、
ドッグボーンの断面形状がエッジ部近傍に集中すること
が少なく、圧延材の良好な平坦度が得られ易いという特
徴を有している。
【0004】従来、熱間圧延用プレス金型としては、工
具鋼を用いた一体金型が使用されている。例えば、金型
の傾斜部を多段傾斜とし、かつそのうち平行部に続く第
1傾斜部の傾斜角を5°〜12°の範囲内とした工具を
用いてプレス加工する方法(特開昭63−36902号
公報)、幅圧下金型の圧下面を傾斜部とこれに連続する
平行部から構成し、かつ当該平行部に3°以下の傾斜を
設けた金型(特開昭63−281703号公報)、金型
のスラブ押圧面を、スラブ側面に係合する平面と、スラ
ブ側縁上下コーナー部に係合する8〜45°のカリバー
角度を有する傾斜面とから構成される深さ5〜20mm
のカリバー溝とした金型(特開昭63−192503号
公報)、プレス面の傾斜部および平行部として、複数個
のスラブ入側傾斜部とこれに続く1つの平行部を設け、
そのプレス面を回転して使用する金型(特開平1−21
8707号公報)、金型の平行部の少なくとも一方に小
傾斜部および大傾斜部を順に形成した金型(特開平3−
81005号公報)、金型の傾斜面および平行面に、金
型厚さ方向へ所定の間隔で、板材のパスライン方向へ延
びる複数の突起を設けた金型(実開平3−70801号
公報)、金型を凸状にし、スラブ上下面を拘束せずに側
面を凹状にプレスする方法(第126回日本鉄鋼協会講
演大会 討51)が提案されている。
【0005】また、竪型ロールによって圧延材料の稜の
部分だけに圧延を施すかあるいは圧延材料の稜と側面中
央部だけに5〜15mmの圧下を施す方法(特開昭53
−28542号公報)、スラブの形状を横断面において
対向する短辺を内方にくぼんだ凹型に形成せしめる方法
(特開昭58−138502号公報)が提案されてい
る。そして、スラブの両側面の中心部を圧下しかつ窪ま
せる凸状キャリバーを備えた幅圧延ロール(特公昭50
−14632号公報)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭63−36
902号公報、特開昭63−281703号公報および
特開平3−81005号公報に開示の方法は、金型の傾
斜部を多段傾斜としたり、平行部に傾斜を設けることに
よって、幅圧下プレス後のスラブ幅変動を抑制するもの
で、熱間圧延後のシーム疵や折れ込みを防止するもので
はない。また、特開昭63−192503号公報に開示
の金型は、スラブ圧下面にカリバー溝を設け、幅圧下時
のスラブコーナーに鋭利なコーナー形状が生じるのを防
止し、スラブコーナーの過冷却を防止して割れ等の表面
疵の発生を防止するものである。さらに、特開平1−2
18707号公報に開示の円盤状の金型は、設備的な制
約から半径が決定されるという問題点があり、また、金
型の保持方法が変わると適用できないため、既設の設備
への適用は不可能である。さらにまた、実開平3−70
801号公報に開示の突起を有する金型で幅圧下した場
合は、製造される熱延鋼板の側面に2枚または3枚折れ
が発生するという問題がある。
【0007】特開昭53−28542号公報、特公昭5
0−14632号公報に開示の竪型ロールによる幅圧延
は、大幅なスラブ幅の変更ができず、また、ドッグボー
ン抑制のためにキャリバーロールとなるので、大幅なス
ラブ幅の変更には竪型ロールを増設または通過設備の増
加が必要であるばかりでなく、厚さの異なるスラブへの
対応が困難であった。また、特開昭58−138502
号公報に開示のスラブの形状を横断面において対向する
短辺を内方に窪んだ凹型に形成する方法は、連続鋳造時
に内方に窪んだ凹型を形成すれば問題ないが、竪型ロー
ルによる場合は、大幅なスラブ幅の変更ができず、大幅
なスラブ幅の変更には竪型ロールを増設する必要があ
る。
【0008】前記プレス金型を用いてスラブの幅圧下を
行う場合においては、プレス金型として図14に示す圧
下面が平型の金型61を用いてスラブ62を大幅圧下し
た場合は、スラブ62の端部にドックボーン63が発生
し、熱間圧延において板幅方向への幅拡がり生じる。ま
た、図15に示す圧下面が凸型の金型64を用いてスラ
ブ62の幅圧下した場合、図16に示す圧下面が凸型の
金型64を用いてスラブ62の大幅圧下した場合は、図
17(a)(b)に示すとおり、製造される熱延鋼板7
1の側面に2枚または3枚折れが発生するという問題が
あり、金型64の凸部でスラブ62の側面中心を圧下し
なかった場合は、図17(c)に示すとおり、熱延鋼板
71の表裏面に折れ込みが発生するので、厚さの異なる
スラブに適用できないという問題点を有している。ま
た、従来の技術では、図18に示すとおり、熱延鋼板7
1のエッジ部近傍にシーム疵72が発生する。さらに、
従来の技術では、プレス金型を用いてスラブ62の幅圧
下を行うと、図19に示すとおり、圧下ピッチP毎に圧
下痕73が生じることがある。
【0009】この発明の目的は、前記従来技術の欠点を
解消し、幅圧下したスラブ側面の熱延鋼板表裏面への移
動を抑制できると共に、スラブ厚の異なる場合にも適用
でき、しかもエッジ折れ込みを防止できる幅圧下プレス
装置の金型を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験検討を重ねた。その結果、幅圧下
プレス装置の金型の平行部厚さ方向に蒲鉾状の湾曲凸部
を形状することによって、幅圧下時にスラブ側面に蒲鉾
状の湾曲凹部を造形でき、スラブ側面の熱延鋼板表裏面
への移動量を抑制できると共に、エッジ折れ込みを防止
できることを確認し、この発明に到達した。
【0011】すなわちこの発明は、熱間スラブを連続的
または断続的に走行させつつ、スラブ幅方向両側に対向
して設けた傾斜部と平行部を有するプレス金型を、近
接、離反させて所定幅に幅圧下を行う熱間スラブの幅圧
下プレス装置の金型において、金型の平行部に蒲鉾状の
湾曲凸部を形成したことを特徴とする幅圧下プレス装置
の金型である。
【0012】また、この発明は、熱間スラブを連続的ま
たは断続的に走行させつつ、スラブ幅方向両側に対向し
て設けた傾斜部と平行部を有するプレス金型を、近接、
離反させて所定幅に幅圧下を行う熱間スラブの幅圧下プ
レス装置の金型において、金型の平行部に蒲鉾状の湾曲
凸部を形成し、かつ湾曲凸部のスラブ長手方向に高低差
を設けたことを特徴とする幅圧下プレス装置の金型であ
る。
【0013】
【作用】この発明においては、金型の平行部に蒲鉾状の
湾曲凸部を形成したことによって、幅圧下プレス時にス
ラブ側面を蒲鉾状の湾曲凹部に造形でき、熱間圧延時に
おいて塑性変形するものの、そのメタルフローは蒲鉾状
の湾曲凹部がコーナー部よりも外方に幅広がりする量が
少なく、スラブ側面の熱延鋼板表裏面への移動量が抑制
されると共に、エッジ折れ込みを防止することができ
る。
【0014】また、この発明においては、金型の平行部
に蒲鉾状の湾曲凸部を形成し、かつ湾曲凸部のスラブ長
手方向に高低差を設けたことによって、幅圧下プレス時
にスムーズにスラブ側面を蒲鉾状の湾曲凹部に造形で
き、熱間圧延時において塑性変形するものの、そのメタ
ルフローは蒲鉾状の湾曲凹部がコーナー部よりも外方に
幅広がりする量が少なく、スラブ側面の熱延鋼板表裏面
への移動量が抑制されると共に、エッジ折れ込みを防止
することができる。
【0015】この発明において金型の平行部に形成する
蒲鉾状の湾曲凸部の高さhは、プレス量、スラブ厚等の
操業条件によって変動するが、好ましい範囲としては1
0〜20mmで、余り大きくすると幅圧下プレス時にス
ラブ側面がめくれ、熱延コイルエッジに折れ込み疵を発
生させる。また、湾曲凸部の高さhが小さ過ぎると前記
効果が発揮できなくなる。また、この発明において金型
の平行部に形成する蒲鉾状の湾曲凸部の高さhの頂点
を、スラブ通過レベルとの関係でスラブ厚方向に変更す
ることもできる。さらに、この発明において金型の平行
部に形成する蒲鉾状の湾曲凸部のスラブ長手方向の高低
差は、蒲鉾状の湾曲凸部の前後になだらかに湾曲凸部を
減じた形状とすることを意味し、これによって、幅圧下
プレス時にスムーズにスラブ側面を蒲鉾状の湾曲凹部に
造形できる。
【0016】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明の幅圧下プレス装置の金型の詳細を実施
の一例を示す図1ないし図8に基づいて説明する。図1
はこの発明の幅圧下プレス装置の金型の斜視図、図2は
この発明の幅圧下プレス装置の金型を示すもので、
(a)図は平面図、(b)図は正面図、(c)図は側面
図、図3はこの発明の幅圧下プレス装置の金型による幅
圧下時のスラブエッジ形状と金型の説明図、図4はこの
発明の幅圧下プレス装置の金型による大幅圧下時のスラ
ブエッジ形状と金型の説明図、図5はこの発明の幅圧下
プレス装置の金型により幅圧下後のスラブの平面図、図
6はこの発明の幅圧下プレス装置の金型により幅圧下後
のスラブから製造された熱延鋼板エッジに発生するシー
ム疵の発生イメージ図、図7はこの発明の幅圧下プレス
装置の金型により幅圧下後のスラブから製造された熱延
鋼板の幅方向端部の形状説明図、図8はこの発明の金型
の平行部に形成する蒲鉾状の湾曲凸部の高さhの頂点を
スラブ厚さ方向にずらせた時のスラブエッジ形状と金型
の説明図で、(a)図は薄スラブの場合、(b)図は厚
スラブの場合を示す。
【0017】図1および図2において、1はフラットな
傾斜部2と高さhの蒲鉾状の湾曲凸部3を形成した平行
部4からなる幅圧下プレス装置の金型で、蒲鉾状の湾曲
凸部3は、スラブの送りピッチPより短いスラブ長手方
向に平行な面3aと、この平行な面3aの両端面からな
だらかに高さhの減じる面3b、3cからなっている。
蒲鉾状の湾曲凸部3を有する金型1でスラブ11を幅圧
下すると、軽圧下では金型1はスラブ11の側面と図3
に示すとおり、また、大幅圧下では金型1はスラブ11
の側面と図4に示すとおり接触し、スラブ11の側面に
蒲鉾状の湾曲凸部3に対応する蒲鉾状の湾曲凹部12を
造形して幅圧下する。
【0018】この場合、蒲鉾状の湾曲凸部3は、スラブ
長手方向に平行な面3aと、この平行な面3aの両端面
からなだらかに高さhの減じる面3b、3cからなって
いるため、スラブ11の側面にスムーズに蒲鉾状の湾曲
凸部3に対応する蒲鉾状の湾曲凹部12が造形されて幅
圧下される結果、幅圧下されたスラブ11は、図5に示
すとおり、スラブ11の幅変動はない。上記のとおり側
面に蒲鉾状の湾曲凸部3に対応する蒲鉾状の湾曲凹部1
2が造形されて幅圧下されたスラブ11は、熱間圧延し
て熱延鋼板21とすると、熱間圧延時において塑性変形
するものの、そのメタルフローは蒲鉾状の湾曲凹部12
がコーナー部よりも外方に幅広がりすることがなく、ス
ラブ11側面の熱延鋼板21表裏面への移動量が抑制さ
れシーム疵22が発生したとしても、図6に示すとお
り、熱延鋼板21のエッジ近傍に限定され、しかも、シ
ーム疵22が波打つことはない。また、熱延鋼板21の
側面形状は、図7に示すとおり、エッジ折れ込みがな
い。
【0019】上記のとおり、この発明の金型1を用いて
幅圧下した場合は、熱延鋼板21の側面にエッジ折れ込
みが発生しないので、スラブ厚の異なる熱延ラインにお
いても適用でき、スラブ11の通過レベルとの関係で、
図8に示すとおり、金型1の平行部4に形成する蒲鉾状
の湾曲凸部3の高さhの頂点Tをスラブ11の厚さ方向
に変更しても、スラブ11の厚さに関係なく、スラブ1
1の側面にスムーズに蒲鉾状の湾曲凸部3に対応する蒲
鉾状の湾曲凹部12が造形されるから、エッジ折れ込み
の発生や、シーム疵の発生を抑制することができる。
【0020】実施例2 C:0.04%の普通低炭素鋼の厚さ227mm、幅1
250mmのスラブを、実施例1のこの発明の幅圧下プ
レス装置の金型と、従来のフラットな金型とを用い、プ
レス量50〜350mmで幅圧下したのち、通常の熱間
圧延によって板厚3.2mm、幅900〜1200mm
の熱延鋼板となし、プレス量とスラブ側面移動量との関
係を調査した。なお、スラブ側面移動量は、図9(a)
に示すスラブ41のエッジコーナ部Cの熱延鋼板42の
表裏面位置Caと熱延鋼板42のエッジコーナとの距離
Lとした。その結果を図10に示す。図10に示すとお
り、従来のフラットな金型で幅圧下したAに比較し、こ
の発明の幅圧下プレス装置の金型で幅圧下したBの場合
は、スラブ側面移動量はプレス量50〜350mmのい
ずれにおいても、10mm以上減少しており、スラブ側
面の熱延鋼板表裏面への移動量が抑制されたことは明ら
かである。
【0021】実施例3 SUS 430のステンレス鋼の厚さ206mm、幅1
240mmのスラブを、実施例1のこの発明の幅圧下プ
レス装置の金型と、従来のフラットな金型と、前記図1
5、16に示す凸部を有する金型のそれぞれを用い、プ
レス量50〜150mmで幅圧下したのち、通常の熱間
圧延によって板厚3.6mm、幅1100〜1200m
mの熱延ステンレス鋼板となし、ステンレス鋼板の表裏
面に発生するシーム疵のコイルエッジからの距離を測定
した。その結果を図11に示す。図11に示すとおり、
従来のフラットな金型で幅圧下したAの場合は、幅圧下
しなかった場合に比較し、いずれもシーム疵のコイルエ
ッジからの距離が大きくなっている。これに対し、この
発明の幅圧下プレス装置の金型で幅圧下したBの場合
は、幅圧下しなかった場合に比較し、いずれもシーム疵
のコイルエッジからの距離がプレス量が大きくなるにし
たがって減少している。また、凸部を有する金型で幅圧
下したCの場合は、幅圧下しなかった場合に比較し、プ
レス量80mmまではシーム疵のコイルエッジからの距
離が減少しているが、プレス量100mmを超えるとシ
ーム疵のコイルエッジからの距離が増加に転じている。
【0022】実施例4 SUS 430のステンレス鋼の厚さ206mm、幅1
240mmのスラブを、実施例1のこの発明の幅圧下プ
レス装置の金型と、前記図15、16に示す凸部を有す
る金型のそれぞれを用い、プレス量30〜150mmで
幅圧下したのち、通常の熱間圧延によって板厚3.6m
m、幅1100〜1250mmの熱延ステンレス鋼板と
なし、ステンレス鋼板のエッジに発生する折れ込み深さ
を測定した。その結果を図12に示す。図12に示すと
おり、この発明の幅圧下プレス装置の金型で幅圧下した
Bの場合は、いずれもステンレス鋼板のエッジに折れ込
みが発生しなかったが、凸部を有する金型で幅圧下した
Cの場合は、プレス量の増加にしたがってステンレス鋼
板のエッジ折れ込み量が2.0mmから12.5mmと
増大している。
【0023】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明の幅圧下プ
レス装置の金型は、幅圧下したスラブ側面の熱延鋼板裏
表面への移動を抑制でき、シーム疵の発生を低減できる
と共に、エッジ折れ込みを皆無とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の幅圧下プレス装置の金型の斜視図で
ある。
【図2】この発明の幅圧下プレス装置の金型を示すもの
で、(a)図は平面図、(b)図は正面図、(c)図は
側面図である。
【図3】この発明の幅圧下プレス装置の金型による幅圧
下時のスラブエッジ形状と金型の説明図である。
【図4】この発明の幅圧下プレス装置の金型による大幅
圧下時のスラブエッジ形状と金型の説明図である。
【図5】この発明の幅圧下プレス装置の金型により幅圧
下後のスラブの平面図である。
【図6】この発明の幅圧下プレス装置の金型により幅圧
下後のスラブから製造された熱延鋼板エッジに発生する
シーム疵の発生イメージ図である。
【図7】この発明の幅圧下プレス装置の金型により幅圧
下後のスラブから製造された熱延鋼板の幅方向端部の形
状説明図である。
【図8】この発明の金型の平行部に形成する蒲鉾状の湾
曲凸部の高さhの頂点をスラブ厚さ方向にずらせた時の
スラブエッジ形状と金型の説明図で、(a)図は薄スラ
ブの場合、(b)図は厚スラブの場合を示す。
【図9】実施例2におけるスラブ側面移動量の説明図で
ある。
【図10】実施例2におけるプレス量とスラブ側面移動
量との関係を示すグラフである。
【図11】実施例3におけるプレス量とシーム疵位置と
の関係を示すグラフである。
【図12】実施例4におけるプレス量と折れ込み量との
関係を示すグラフである。
【図13】幅圧下プレス装置の概要説明図である。
【図14】フラットな金型で幅圧下したときのスラブエ
ッジ形状とプレス金型の状態図である。
【図15】圧下面に凸部を有する金型で軽圧下したとき
のスラブエッジ形状とプレス金型の状態図である。
【図16】圧下面に凸部を有する金型で大幅圧下したと
きのスラブエッジ形状とプレス金型の状態図である。
【図17】圧下面に凸部を有する金型を用いてスラブを
大幅圧下したときの、熱延鋼板エッジ部の折れ込み状況
を示すもので、(a)図は2枚折れ、(b)図は3枚折
れ、(c)図は裏面に折れ込みが発生した場合を示す。
【図18】従来の幅圧下による熱延鋼板のシーム疵の発
生状況の説明図で、(a)図は平面図、(b)図は側面
図である。
【図19】従来の幅圧下後のスラブ幅変動状況の説明図
である。
【符号の説明】
1、54、61、64 金型 2、52 傾斜部 3 湾曲凸部 4、53 平行部 11、51、62 スラブ 12 湾曲凹部 21、71 熱延鋼板 22、72 シーム疵 63 ドックボーン 73 圧下痕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 15/00 B21B 1/02 B21J 1/04 B21J 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間スラブを連続的または断続的に走行
    させつつ、スラブ幅方向両側に対向して設けた傾斜部と
    平行部を有するプレス金型を、近接、離反させて所定幅
    に幅圧下を行う熱間スラブの幅圧下プレス装置の金型に
    おいて、金型の平行部に蒲鉾状の湾曲凸部を形成したこ
    とを特徴とする幅圧下プレス装置の金型。
  2. 【請求項2】 熱間スラブを連続的または断続的に走行
    させつつ、スラブ幅方向両側に対向して設けた傾斜部と
    平行部を有するプレス金型を、近接、離反させて所定幅
    に幅圧下を行う熱間スラブの幅圧下プレス装置の金型に
    おいて、金型の平行部に蒲鉾状の湾曲凸部を形成し、か
    つ湾曲凸部のスラブ長手方向に高低差を設けたことを特
    徴とする幅圧下プレス装置の金型。
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