JP2962164B2 - 湯水混合装置 - Google Patents

湯水混合装置

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JP2962164B2
JP2962164B2 JP25813594A JP25813594A JP2962164B2 JP 2962164 B2 JP2962164 B2 JP 2962164B2 JP 25813594 A JP25813594 A JP 25813594A JP 25813594 A JP25813594 A JP 25813594A JP 2962164 B2 JP2962164 B2 JP 2962164B2
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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流量制御および流量混
合たとえば湯と水を混合して適温の給湯をすることが可
能な湯水混合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の湯水混合装置(例えば特
開昭64−3436号公報)を、図6に示す。同図にお
いて、1は熱交換器2を通る加熱路3および熱交換器2
と並列のバイパス路4とで構成される給湯回路である。
5は熱交換器2を加熱するバーナ等の加熱装置、6は加
熱装置5の発熱量を制御するガス比例弁等の能力制御装
置である。7は給湯回路1の入水側に設けられ給水温度
を検出する水温検出器であり、8は給湯回路1の出湯側
に設けられて混合湯温等を検出する湯温検出器である。
9は熱交換器2への流量を検出する流量検出器で、加熱
路3に配されている。10はバイパス路4に設けられて
開度調節によりバイパス水量を制御して湯と水の混合比
率を制御する混合弁である。11は温度設定器である。
12は制御回路部で、水温検出器7と流量検出器9と温
度設定器11の信号により能力制御装置6を作動させる
熱量制御部13と、温度設定器11と湯温検出器8と流
量検出器9との信号により混合弁10を付勢するサーボ
モータ等の駆動手段の付勢量を設定する付勢量設定手段
14とを内蔵している。15は最大流量を制御する水ガ
バナである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来の湯水混合装置では、流量変動を流量検出器
9で検出した後に、湯温検出器8で検出した混合湯温と
設定温度との偏差を求め、偏差に応じて付勢量を決定
し、混合弁10を駆動していた。すなわち、混合湯温と
設定湯温の偏差が検出された後に、混合弁10の弁開度
を調節していたため、流量変更から混合弁10を駆動す
るまでの制御遅れが生じ、一時的に出湯温度が設定湯温
に対し大きく上回るオーバーシュートまたは大きく下回
るアンダーシュートが発生していた。そのため使用者が
流量調節を行った場合に不快感を覚えることがあった。
特にオーバーシュートに関しては、火傷を起こす高温出
湯が考えられ、危険であるという課題があった。
【0004】本発明は上記課題を解決するものであり、
流量変更の入力信号に応じて流量調節弁の弁開度調節を
開始するとともに、流量調節弁の付勢量に応じて生じる
湯温偏差を予測し、湯温偏差が検出される以前に予測偏
差に基づいて混合弁を駆動することにより、流量変更に
よるオーバーシュートおよびアンダーシュートのない湯
水混合装置を提供することを第一の目的としている。
【0005】第二の目的は、流量変更によりオーバーシ
ュートおよびアンダーシュートが生じた場合に流量変更
の入力信号に応じた最大偏差を補正し、流量変更の入力
信号に応じて記憶された最大偏差に基づいて流量変更時
に混合弁弁開度を調節することによって、どのような使
用条件下においても確実に流量変更によるオーバーシュ
ートおよびアンダーシュートを防止できる湯水混合装置
を提供することにある。
【0006】第三の目的は、流量変更時においてオーバ
ーシュートおよびアンダーシュートが生じない、また
は、使用者がその最大偏差(温度変化)を感じない程度
であった場合、流量変更時の混合弁弁開度調節を行わな
いことにより、混合弁駆動手段の使用回数を低減できる
とともに、使用電力の低減を図ることができる湯水混合
装置を提供することにある。
【0007】第四の目的は、流量変更時においてオーバ
ーシュートおよびアンダーシュートの防止を必要としな
い非温度設定範囲において、流量変更時の混合弁弁開度
調節を行わないことにより、さらに混合弁駆動手段の使
用回数を低減できるとともに、使用電力の低減を図るこ
とができる湯水混合装置を提供することにある。
【0008】第五の目的は、流量変更時における温度偏
差が負側すなわちアンダーシュートが発生する場合、流
量変更時の混合弁弁開度調節を行わないことにより、混
合弁弁開度の過剰調節によるオーバーシュートを防止
し、さらに安全性の高い湯水混合装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明の湯水混合装置は、湯と水の混合比を調
節する混合弁と、混合弁を駆動する混合弁駆動手段と、
流量調節を行う流量調節弁と、流量調節弁を駆動する流
量調節弁駆動手段と、混合弁駆動手段の駆動制御を行う
混合弁制御手段と、流量調節弁の駆動制御を行う流量調
節弁制御手段と、混合弁の下流側に設けられた湯温検出
手段と、混合湯温を設定する湯温設定手段と、混合湯量
を設定する湯量設定手段と、湯温設定手段によって設定
された設定温度と湯温検出手段から検出された混合湯温
の偏差を算出する偏差検出手段と、偏差検出手段の算出
した偏差に応じて混合弁の付勢量を演算し、混合弁制御
手段に出力する混合弁付勢量設定手段と、湯量設定手段
からの入力信号に応じて流量調節弁制御手段に流量調節
弁の付勢量を出力するとともに、混合弁の付勢量を混合
弁制御手段に出力する流量調節時付勢量設定手段とを備
えたものである。
【0010】上記第二の目的を達成するために本発明の
湯水混合装置は、湯量設定手段からの入力信号によって
流量調節時付勢量設定手段を介して、混合弁および流量
調節弁の弁開度が調節された場合に、所定の時間内に偏
差検出手段から検出された最大偏差と湯温設定手段から
の入力信号を補正または記憶する偏差記憶手段と、湯温
設定手段からの入力信号に応じた記憶偏差を偏差記憶手
段からて入力し、混合弁の付勢量を演算、設定、出力す
る流量調節時付勢量設定手段を設けたものである。
【0011】上記第三の目的を達成するために本発明の
湯水混合装置は、偏差記憶手段に記憶された偏差が所定
の値よりも小さい場合に流量調節時付勢量設定手段から
混合弁制御手段への出力を禁止する記憶偏差選択手段を
設けたものである。
【0012】上記第四の目的を達成するために本発明の
湯水混合装置は、湯温設定手段により設定された設定湯
温が非設定温度領域にある場合、流量調節時付勢量設定
手段から混合弁制御手段への出力を禁止する設定温度選
択手段を設けたものである。
【0013】上記第五の目的を達成するために本発明の
湯水混合装置は、偏差記憶手段に記憶された偏差が負で
ある場合、流量調節時付勢量設定手段から混合弁制御手
段への出力を禁止する負側偏差選択手段を設けたもので
ある。
【0014】
【作用】本発明の湯水混合装置は上記した構成により、
流量変更の入力信号に応じて流量調節弁の弁開度調節を
開始するとともに、流量調節弁の付勢量に応じて生じる
湯温偏差を予測し、湯温偏差が検出される以前に予測偏
差に基づいて混合弁を駆動することにより、流量変更に
よるオーバーシュートおよびアンダーシュートを防止す
るものである。
【0015】また本発明の湯水混合装置は上記した構成
により、流量変更によりオーバーシュートおよびアンダ
ーシュートが生じた場合に流量変更の入力信号に応じた
最大偏差を補正し、流量変更の入力信号に応じて記憶さ
れた最大偏差に基づいて流量変更時に混合弁弁開度を調
節することによって、どのような使用条件下においても
確実に流量変更によるオーバーシュートおよびアンダー
シュートを防止できるものである。
【0016】さらに本発明の湯水混合装置は上記した構
成により、流量変更時においてオーバーシュートおよび
アンダーシュートが生じない、または、使用者がその最
大偏差(温度変化)を感じない程度であった場合、流量
変更時の混合弁弁開度調節を行わないので、混合弁駆動
手段の使用回数の低減とともに、使用電力の低減を図っ
ているものである。
【0017】加えて本発明の湯水混合装置は上記した構
成により、流量変更時においてオーバーシュートおよび
アンダーシュートの防止を必要としない非温度設定範囲
において、流量変更時の混合弁弁開度調節を行わないこ
とにより、さらに混合弁駆動手段の使用回数の低減とと
もに、使用電力の低減を図っているものである。
【0018】また本発明の湯水混合装置は上記した構成
により、流量変更時における温度偏差が負側すなわちア
ンダーシュートが発生する場合、流量変更時の混合弁弁
開度調節を行わないことにより、混合弁弁開度の過剰調
節によるオーバーシュートの防止を図っているものであ
る。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。
【0020】図1は本発明の第一の実施例を示す構成図
である。図1において16は給湯管17を介して温水を
供給する給湯機であり、給湯管17は混合弁18に連通
している。混合弁18には、給湯管17と、給水管19
からそれぞれ湯と水が供給される。混合弁18は、混合
弁18の外部に設けられた混合弁駆動手段であるステッ
ピングモータ20により駆動されることによって、湯と
水の混合比率を調節する。21は混合弁18の下流側に
設けられ、混合湯温を検出する湯温検出手段である。2
2は混合弁18により混合された湯の流量を調節する流
量調節弁であり、止水機能も兼ね備えている。流量調節
弁22の駆動は、流量調節弁22の外部に設けられた流
量調節弁駆動手段であるステッピングモータ23により
行われている。温度調節および流量調節を行われた混合
湯は、出湯口24から吐出される。
【0021】25は操作部であり、使用者が湯温を設定
する湯温設定手段26と、湯の流量を設定するととも
に、出湯の開始および停止を設定する湯量調節手段27
が設けられている。28は湯温検出手段21からの検出
される混合湯温Tと、湯温設定手段26によって設定さ
れる設定温度Tsの偏差ΔTを検出する偏差検出手段で
ある。混合弁付勢量設定手段29は偏差検出手段28で
検出した偏差に基づいて混合弁18の付勢量を演算、設
定し、ステッピングモータ20の駆動制御を行う混合弁
制御手段30に混合弁付勢量を出力する。31は湯量設
定手段27からの入力信号に応じた流量調節弁23の付
勢量を設定し、ステッピングモータ23の駆動制御を行
う流量調節弁制御手段32に出力するとともに、湯量設
定手段27からの入力信号に応じて偏差記憶手段33に
記憶されている記憶偏差ΔTmを読み込み、記憶偏差Δ
Tmに基づいて混合弁18の付勢量を設定し、混合弁制
御手段30に出力する流量調節時付勢量設定手段であ
る。偏差記憶手段33は湯量設定手段27からの入力信
号に応じて偏差(記憶偏差ΔTm)を記憶しているとと
もに、湯量設定手段27によって湯量の変更が入力され
た後にのみ、所定の時間、偏差検出手段28から偏差Δ
Tを入力し、その間の最大偏差に基づいて入力信号に応
じた記憶偏差ΔTmを補正するものである。34は入力
信号に応じた記憶偏差ΔTmの絶対値が所定偏差範囲と
して定めたΔT0以下である時に流量調節時付勢設定手
段31から混合弁制御手段30への出力を禁止する記憶
偏差選択手段である。35は設定温度Tsが(1)および
(2)に示す非設定温度範囲にある場合に流量調節時付勢
設定手段31から混合弁制御手段30への出力を禁止す
る設定温度選択手段である。
【0022】(1) Ts>Tmax (2) Ts>Tmin 36は入力信号に応じた記憶偏差ΔTmが負である時に
流量調節時付勢設定手段31から混合弁制御手段30へ
の出力を禁止する記憶偏差選択手段である。
【0023】以上の構成において本実施例の動作を説明
する。出湯中、混合湯温は湯温検出手段28によって検
出され、偏差検出手段28において湯温設定手段25に
より設定された設定温度Tsとの偏差ΔTが求められ
る。混合弁付勢量設定手段29は偏差検出手段28によ
り求められた偏差ΔTに基づいて、混合弁18の付勢量
を設定し、混合弁制御手段30に付勢量を出力する。混
合弁制御手段30は混合弁付勢量設定手段29において
設定された付勢量だけステッピングモータ20を駆動す
る。混合弁18はステッピングモータ20によって駆動
され、湯と水の混合比率を変更する。このように混合湯
温が設定温度となるように、フィードバック制御が行な
われている。
【0024】出湯時に湯量設定手段27によって流量変
更が選択された場合の動作を図2に示す。湯量設定手段
27によって流量変更が選択されると、流量調節時付勢
量設定手段31に信号が出力される。流量調節時付勢量
設定手段31は、湯量設定手段27からの入力信号に応
じて流量調節弁22の付勢量を設定、出力するととも
に、湯量設定手段27からの入力信号に応じて偏差記憶
手段33に記憶されている記憶偏差ΔTmを入力する。
偏差記憶手段33において、記憶偏差ΔTmが入力信号
に応じて記憶されている例を湯量設定手段27による湯
量設定が5段階であるものとして(表1)に示す。
【0025】
【表1】
【0026】(表1)において1行に記載されているの
は湯量変更前の設定であり、1列に記載れされているの
は流量変更後の設定である。例えば湯量設定手段27に
おいて湯量設定が3から5に変更された場合、ΔTmは
ー3である。
【0027】湯量設定手段27からの入力信号に応じて
入力された記憶偏差ΔTmが偏差記憶手段33に入力さ
れた後、まず記憶偏差ΔTmは記憶偏差選択手段34に
より、その絶対値が使用者の感じない偏差範囲として設
定された設定偏差範囲ΔT0以下であるか判定される。
記憶偏差ΔTmが設定偏差範囲ΔT0以下であれば、記
憶偏差選択手段34は流量調節時付勢量設定手段31か
ら混合弁制御手段30への付勢量信号出力を禁止する。
【0028】次に記憶偏差ΔTmは、負側偏差選択手段
36によってその値が負であるか判定される。記憶偏差
ΔTmが負であれば、負側偏差選択手段36は流量調節
時付勢量設定手段31から混合弁制御手段30への付勢
量信号出力を禁止する。これは記憶偏差ΔTmが負であ
る時に、記憶偏差ΔTmから設定したアンダーシュート
を防止する(すなわち湯の混合比率を多くする)方向へ
の混合弁18の付勢量が過剰であると、逆に危険性の高
いオーバーシュートを発生するためである。なお、本実
施例においては記憶偏差ΔTmが負のときには、流量調
節時付勢量設定手段31から混合弁制御手段30への付
勢量信号出力を禁止しているが、混合弁制御手段30へ
の付勢量を低減補正することによって、アンダーシュー
トを防止するとともにオーバーシュートの危険を低減す
ることが可能である。
【0029】設定温度選択手段35は、設定温度Tsが
オーバーシュートおよびアンダーシュートの防止を必要
とする設定湯温範囲(下限設定湯温Tmin、上限設定
湯温Tmax)に属しない、すなわち(式1)または
(式2)を満足する非設定湯温範囲にあるかを判定す
る。設定湯温範囲は、たとえばシャワー使用時に頻度の
高い湯温範囲とし、Tmin=35℃、Tmax=42
℃とできる。設定温度Tsが非設定湯温範囲にあれば、
設定温度選択手段35は流量調節時付勢量設定手段31
から混合弁制御手段30への付勢量信号出力を禁止す
る。
【0030】以上に列挙した記憶偏差選択手段34、設
定温度選択手段35、負側偏差選択手段36による判定
により、流量調節時付勢量設定手段31から混合弁制御
手段30への付勢量信号出力が禁止されない場合、流量
調節時付勢量設定手段31は記憶偏差ΔTmに基づいて
混合弁18の付勢量を演算、設定し、混合弁制御手段3
0へ出力する。混合弁制御手段30は入力した付勢量、
ステッピングモータ20を駆動し、混合弁18による湯
水の混合比率を変更する。
【0031】なお、本実施例においては記憶偏差選択手
段34、設定温度選択手段35、負側偏差選択手段36
により、記憶偏差ΔTmおよび設定温度Tsの判定を行
い、流量調節時付勢量設定手段31から混合弁制御手段
30への付勢量信号出力を禁止していたが、湯水の流入
条件(例えば給湯機16の給湯能力、給湯管17内の圧
力、給水管19内の圧力、給湯管17と給水管19の圧
力差など)によっては、いずれか、またはすべての選択
手段がなくてもよい。
【0032】図4は混合湯量変更時に湯量設定信号27
からの信号に応じて混合弁18を駆動せず、偏差検出手
段33によって偏差ΔTが検出された後に、偏差ΔTに
応じて混合弁を駆動するため、応答の遅れが生じアンダ
ーシュートおよびオーバーシュート(偏差ΔT)が大き
く出てしまう(図5は、流量変更時にアンダーシュート
およびオーバーシュートが逆に生じる場合を示してい
る)。
【0033】図3は混合湯量変更時に湯量設定信号27
からの信号に応じて混合弁18の付勢量を設定、混合弁
18を駆動するので、偏差検出手段33によって偏差Δ
Tが検出されるまでの応答遅れがなくなり、混合湯量変
更時の偏差ΔTが低減されている。また、その混合湯量
変更時の混合湯温が設定温度に収束する時間も短縮され
ている。
【0034】流量変更が選択され、湯量設定手段27か
ら流量変更時付勢量設定手段31へ信号が入力される
と、偏差記憶手段33は所定の時間の偏差検出手段28
から混合湯温と設定温度Tsの偏差ΔTを入力し、その
間の最大偏差を検出する。その後、検出した最大偏差に
基づいて流量設定変更に応じた記憶偏差ΔTmを補正
し、記憶を更新する。このように偏差記憶手段33に学
習機能をもたせることによって、流量設定変更時の偏差
ΔTがより低減できるようになっている。
【0035】以上述べたように本実施例によれば、湯量
設定手段27からの湯量設定変更の入力信号があった場
合、流量調節弁23の駆動を開始するとともに、入力信
号に応じた付勢量ほど混合弁18を駆動するので、偏差
ΔTを検出する遅れを防止し、混合湯量の変更すなわち
流量変更後に起きるオーバーシュートおよびアンダーシ
ュートを低減できる。特にステッピングモータ20が低
速駆動のものである場合、その効果は大である。
【0036】また、湯量設定手段27からの湯量設定変
更の入力信号があった場合、流量調節弁22の駆動を開
始するとともに、湯量設定手段27からの入力信号に応
じて記憶されている記憶偏差ΔTmに基づいて混合弁1
8の付勢量を決定し、混合弁18を駆動するので、どの
ような条件下において使用されても混合湯量の変更すな
わち湯量変更後に起きるオーバーシュートおよびアンダ
ーシュートを低減できる。加えて、湯量設定を変更する
毎に所定の時間の偏差検出手段28から偏差ΔTを入力
し、その間の最大偏差に基づいて記憶偏差ΔTmを補
正、更新しているので、流量変更後に起きるオーバーシ
ュートおよびアンダーシュートが使用する毎に低減され
るとともに、使用条件等の変化が起こってもオーバーシ
ュートおよびアンダーシュートを低減することができ
る。
【0037】さらに、記憶偏差選択手段34により記憶
偏差ΔTmの絶対値が使用者の感じない偏差範囲として
設定された設定偏差範囲ΔT0以下であるか判定された
場合、記憶偏差選択手段34は流量調節時付勢量設定手
段31から混合弁制御手段30への付勢量信号出力を禁
止し、流量変更信号による混合弁18の駆動を行わない
ので、ステッピングモータ20の使用回数の低減し、そ
の寿命の延長が図れるとともに、使用電力の低減を図る
ことができる。
【0038】加えて、設定温度選択手段35により設定
温度Tsが流量変更時において非温度設定範囲にある場
合、流量変更入力信号による混合弁18の駆動を行わな
いので、さらにステッピングモータ20の使用回数の低
減し、その寿命の延長が図れるとともに、使用電力の低
減を図ることができる。
【0039】また負側偏差選択手段36により記憶偏差
ΔTmが負であると判定された場合、流量変更入力信号
による混合弁18の駆動を行わないので、混合弁18を
付勢量が過剰に設定された場合のオーバーシュートが確
実に防止され、安全性の向上を図ることができる。
【0040】なお、本実施例においては記憶偏差ΔTm
が負のときには、流量調節時付勢量設定手段31から混
合弁制御手段30への付勢量信号出力を禁止している
が、混合弁制御手段30への付勢量を低減補正すること
によって、アンダーシュートを防止するとともに、オー
バーシュートの危険を低減することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の湯水混合装
置は、湯と水の混合比を調節する混合弁と、混合弁を駆
動する混合弁駆動手段と、流量調節を行う流量調節弁
と、流量調節弁を駆動する流量調節弁駆動手段と、混合
弁駆動手段の駆動制御を行う混合弁制御手段と、流量調
節弁の駆動制御を行う流量調節弁制御手段と、混合弁の
下流側に設けられた湯温検出手段と、混合湯温を設定す
る湯温設定手段と、混合湯量を設定する湯量設定手段
と、湯温設定手段によって設定された設定温度と湯温検
出手段から検出された混合湯温の偏差を算出する偏差検
出手段と、偏差検出手段の算出した偏差に応じて混合弁
の付勢量を演算し、混合弁制御手段に出力する混合弁付
勢量設定手段と、湯量設定手段からの入力信号に応じて
流量調節弁制御手段に流量調節弁の付勢量を出力すると
ともに、混合弁の付勢量を混合弁制御手段に出力する流
量調節時付勢量設定手段から構成されているので以下の
効果を有する。
【0042】(1)流量設定手段からの流量設定変更の
入力信号があった場合、流量調節弁の駆動を開始すると
ともに、入力信号に応じた付勢量ほど混合弁を駆動する
ので、偏差ΔTを検出する遅れを防止し、混合湯量の変
更すなわち流量変更後に起きるオーバーシュートおよび
アンダーシュートを低減できる。特に混合弁駆動手段2
0が低速駆動のものである場合、その効果は大である。
【0043】(2)流量設定手段からの流量設定変更の
入力信号があった場合、流量調節弁の駆動を開始すると
ともに、流量設定手段からの入力信号に応じて記憶され
ている記憶偏差ΔTmに基づいて混合弁の付勢量を決定
し、混合弁を駆動するので、どのような条件下において
使用されても混合湯量の変更すなわち流量変更後に起き
るオーバーシュートおよびアンダーシュートを低減でき
る。また、流量設定を変更する毎に所定の時間の偏差検
出手段から偏差ΔTを入力し、その間の最大偏差に基づ
いて記憶偏差ΔTmを補正、更新しているので、流量変
更後に起きるオーバーシュートおよびアンダーシュート
が使用する毎に低減されるとともに、使用条件等の変化
が起こってもオーバーシュートおよびアンダーシュート
を低減することができる。
【0044】(3)記憶偏差選択手段により記憶偏差Δ
Tmの絶対値が使用者の感じない偏差範囲として設定さ
れた設定偏差範囲ΔT0以下であると判定された場合、
記憶偏差選択手段は流量調節時付勢量設定手段から混合
弁制御手段への付勢量信号出力を禁止し、流量変更入力
信号による混合弁の駆動を行わないので、混合弁駆動手
段の使用回数の低減し、その寿命の延長が図ることがで
きる。また、混合弁駆動手段の使用回数の低減すること
によって、使用電力の低減を図ることができる。
【0045】(4)設定温度選択手段により設定温度T
sが流量変更時においてオーバーシュートおよびアンダ
ーシュートの低減を必要としない非温度設定範囲にある
場合、流量変更入力信号による混合弁の駆動を行わない
ので、さらに混合弁駆動手段の使用回数を低減し、その
寿命の延長が図ることができるとともに、さらなる使用
電力の低減を実現できる。
【0046】(5)負側偏差選択手段により記憶偏差Δ
Tmが負であると判定された場合、流量変更入力信号に
よる混合弁の駆動を行わないので、混合弁の付勢量が過
剰に設定された場合のオーバーシュートが確実に防止さ
れ、安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す湯水混合装置の構成図
【図2】同湯水混合装置の流量設定変更時制御動作のフ
ローチャート
【図3】同湯水混合装置による出湯結果を示す図
【図4】従来の湯水混合装置による出湯結果を示す図
【図5】従来の湯水混合装置による出湯結果を示す図
【図6】従来の湯水混合装置の構成図
【符号の説明】
18 混合弁 20 ステッピングモータ(混合弁駆動手段) 21 湯温検出手段 22 流量調節弁 23 ステッピングモータ(流量調節弁駆動手段) 26 湯温設定手段 27 湯量設定手段 28 偏差検出手段 29 混合弁付勢量設定手段 30 混合弁制御手段 31 流量調節時付勢量設定手段 32 流量調節弁制御手段 33 偏差記憶手段 34 記憶偏差選択手段 35 設定温度選択手段 36 負側偏差選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24D 17/00 F24H 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湯と水の混合比を調節する混合弁と、前記
    混合弁を駆動する混合弁駆動手段と、流量調節を行う流
    量調節弁と、前記流量調節弁を駆動する流量調節弁駆動
    手段と、前記混合弁駆動手段の駆動制御を行う混合弁制
    御手段と、前記流量調節弁の駆動制御を行う流量調節弁
    制御手段と、前記混合弁の下流側に設けられた湯温検出
    手段と、混合湯温を設定する湯温設定手段と、混合湯量
    を設定する湯量設定手段と、前記湯温設定手段によって
    設定された設定温度と前記湯温検出手段から検出された
    混合湯温の偏差を算出する偏差検出手段と、前記偏差検
    出手段の算出した偏差に応じて前記混合弁の付勢量を演
    算し、前記混合弁制御手段に出力する混合弁付勢量設定
    手段と、前記湯量設定手段からの入力信号に応じて、前
    記流量調節弁制御手段に前記流量調節弁の付勢量を出力
    するとともに、前記混合弁の付勢量を前記混合弁制御手
    段に出力する流量調節時付勢量設定手段とを備えた湯水
    混合装置。
  2. 【請求項2】前記湯量設定手段からの入力信号によって
    前記流量調節時付勢量設定手段を介して、前記混合弁お
    よび前記流量調節弁の弁開度が調節された場合に、所定
    の時間内に前記偏差検出手段から検出された最大偏差と
    前記湯温設定手段からの入力信号を補正または記憶する
    偏差記憶手段と、前記湯温設定手段からの入力信号に応
    じた記憶偏差を前記偏差記憶手段から入力し、前記混合
    弁の付勢量を演算、設定、出力する流量調節時付勢量設
    定手段を設けた請求項1記載の湯水混合装置。
  3. 【請求項3】偏差記憶手段に記憶された偏差が所定の値
    よりも小さい場合に流量調節時付勢量設定手段から混合
    弁制御手段への出力を禁止する記憶偏差選択手段を設け
    た請求項2記載の湯水混合装置。
  4. 【請求項4】湯温設定手段により設定された設定湯温が
    非設定温度領域にある場合、流量調節時付勢量設定手段
    から混合弁制御手段への出力を禁止する設定温度選択手
    段を設けた請求項2または請求項3記載の湯水混合装
    置。
  5. 【請求項5】偏差記憶手段に記憶された偏差が負である
    場合、流量調節時付勢量設定手段から混合弁制御手段へ
    の出力を禁止する負側偏差選択手段を設けた請求項2ま
    たは請求項3または請求項4記載の湯水混合装置。
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