JP2959483B2 - 磁気ディスク組立体およびこれを用いた磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク組立体およびこれを用いた磁気ディスク装置

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JP2959483B2 JP22112096A JP22112096A JP2959483B2 JP 2959483 B2 JP2959483 B2 JP 2959483B2 JP 22112096 A JP22112096 A JP 22112096A JP 22112096 A JP22112096 A JP 22112096A JP 2959483 B2 JP2959483 B2 JP 2959483B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に係わり、特に、磁気ディスク媒体をスピンドルハブに
固定配置する際に生じる変形を防止する構造、および磁
気ディスク媒体とスピンドルハブの間に隙間を開けるこ
とによる温度変化に伴う磁気ディスク媒体のずれ防止に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置に用いられる磁
気ディスク組立体は、図4(a)および同図(b)に示
すように、シャフト11の外周囲に配置されてモータ駆
動部を構成するスピンドルハブ12と、このスピンドル
ハブ12の外周側に配置されるとともに、情報記録がな
される複数の磁気ディスク媒体(以下磁気ディスクとい
う)13と、これら複数の磁気ディスク13をスピンド
ルハブ12の軸方向に沿って相互に間隔を隔てて所定の
位置関係を維持するためのスペーサリング14と、最上
部のスペーサリング4の上面側に複数のねじ16を介し
てスピンドルハブ2に固着されるクランプリング15と
を備えて構成されている(例えば、特開平3−1627
85号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た磁気ディスク組立体では、複数本のねじを使用するた
め、クランプ力は磁気ディスクの円周方向に均等に分布
せず、ねじの位置に応力が集中して磁気ディスクが変形
して歪んだり、環境温度の変化によりスピンドルハブと
磁気ディスクおよびスペーサリングが接触して磁気ディ
スクがずれるという問題がある。このため、磁気ディス
クと相対移動を行う磁気ヘッドの浮上量が微小変化し、
読み書き不良やヘッドクラッシュ等の発生が起こり、磁
気ディスク装置としての品質・信頼性が大きく損なわれ
るという欠点があった。
【0004】発明の目的は、かかる不具合を改善し、特
に、磁気ディスクの組立に伴う変形や温度変化による磁
気ディスクのずれを低減し、磁気ヘッドが磁気ディスク
上を安定に浮上し得るようにし、これによって信頼性お
よび耐久性の向上をはかった磁気ディスク装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク組
立体は、シャフトの外周囲に配置されてモータ駆動部を
構成するスピンドルハブと、このスピンドルハブの外周
側に接することなく所定の隙間を保ち配置されかつ情報
記録がなされる複数の磁気ディスクと、これら複数の磁
気ディスクをスピンドルハブの軸方向に沿って相互に間
隔を隔てて所定の位置決めを行うスペーサリングと、最
上部のスペーサリングの上面側に等間隔に配置する複数
のねじを介してスピンドルハブに固着されたクランプリ
ングと、前記隙間を調整するための前記複数のねじ穴の
外周近傍に設けられ前記クランプリングの円周方向に表
裏に貫通する溝状をなす複数の調整穴とを備える磁気デ
ィスク組立体において、前記複数の調整穴の中心を通る
円周の長さをL、ねじの数をnとしたとき、前記調整穴
の大きさは、それぞれ長さが0.3L/n〜0.65L
/n、かつ幅が1〜2mmであり、また、これら複数の
調整穴は、同一形状であり、かつ等間隔に配置されてい
ることを特徴とする。
【0006】本発明においては、クランプリングのねじ
穴の外周側に穴を設け、穴幅と穴長さを最適な穴形状に
することにより、所定の締結力が与えられても、ねじの
位置に応力が集中することがなく、磁気ディスクの円周
方向に均等に分布させることができる。これにより、磁
気ディスクが歪んだり、環境温度の変化によりスピンド
ルハブと磁気ディスクおよびスペーサリングが接触し
て、磁気ディスクがずれる危険性はない。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて説明する。
【0008】図1は、本発明の一実施の形態の構成を示
す図であって、図1(a)は、本実施例の磁気ディスク
組立体の断面図であり、図1(b)は、同図(a)のク
ランプリング5の平面図である。
【0009】図1を参照すると、本発明の磁気ディスク
組立体は、シャフト1の外周囲に配置されてモータ駆動
部(図示せず)を構成するスピンドルハブ2と、このス
ピンドルハブ2の外周側に接することなく所定の隙間を
保ち配置され、かつ情報記録がなされる4つの磁気ディ
スク3と、これら複数の磁気ディスク3をスピンドルハ
ブ2の軸方向に沿って相互に間隔を隔てて所定の位置決
めを行うスペーサリング4と、最上部のスペーサリング
4の上面側に6つのねじ6を介してスピンドルハブ2に
クランプリング5が固着されている。
【0010】磁気ディスク3およびスペーサリング4を
ハブに積層する際、クランプリング5を固着させるねじ
6の本数と同じ数の細長い短冊状のシム7をスピンドル
ハブ2の円筒外周囲に均等に配置させ、そのシム7の外
周囲に順次磁気ディスク3とスペーサリング4を積層す
る。
【0011】このシム7は、スピンドルハブ2と磁気デ
ィスク3およびスペーサリング4の隙間にほぼ等しい厚
さでスピンドルハブ2の高さより長く作られており、ク
ランプリング5を最上部のスペーサリング4の上方に位
置させるとき、クランプリング5のねじ穴8の外周側に
設けられたシムを抜きとるための調整穴9にシム7を貫
通させておく。
【0012】そして、この状態でねじ6を用いてクラン
プリング5とハブを所定のトルクで締結させ、磁気ディ
スク3とスペーサリング4とを固着し終ると、そのシム
7を抜きとることによりスピンドルハブ2の外径と磁気
ディスク3の内径およびスペーサリング4の内径との間
に均一に隙間を設けることができる。
【0013】このように隙間を開けることにより、外部
環境の温度変化によるスピンドルハブ2と磁気ディスク
3およびスペーサリング4の線膨張係数の違いにより、
磁気ディスク3やスペーサリング4がスピンドルハブ2
に接触して、磁気ディスク3がずれたり、相互の部材に
内部応力が発生することを防ぐことができる。
【0014】クランプリング5のねじ穴8の外周側に設
けられた調整穴9は、図1(b)に示すように、クラン
プリング5の穴幅10と穴長さ11を最適化することに
より、ねじ6によるクランプ荷重の集中応力を分散し、
磁気ディスク3に生じる変形(特にうねり)を低減する
ことができる。
【0015】この穴の最適寸法は、数値解析(例えば、
有限要素法など)によって求めることが可能である。
【0016】図2は、数値解析による穴形状とうねり量
との関係を示す図であって、3.5インチの磁気ディス
ク装置の場合の、穴幅10を1.5mmとしたときの穴
長さ11とうねり量の関係を示す。
【0017】また、図3は、数値解析による磁気ディス
クの変形を示す図であって、うねり量はねじ位置の半径
方向を基準0とし、磁気ディスクの軸方向の最大変位量
と定義し、うねり量の(+)符号はねじ位置の半径方向
より上方向のうねり、(−)符号は下方向にうねること
を示す。これによると、ねじの数に等しい数だけ磁気デ
ィスクの円周方向にうねりが生じていることがわかる。
【0018】この場合は、ねじ6を6本使用しており、
ここで、調整穴9の中心を通る円周の長さを100%と
したとき、穴の占める割合(本実施例では、1つの穴の
長さ×6)を20%以下にすると、うねりは徐々に大き
くなり、反対にその割合を20%以上にすると、徐々に
小さくなる傾向を示した。また、穴幅10を1.5m
m,穴長さ11を円周の長さの57%にすると、従来は
1μmの6次うねりが発生していたのをほぼ0に抑制す
ることができる。これは実験においても同様に確認でき
た。
【0019】この穴の形状は、ねじ6の本数,位置,ク
ランプリング5の形状によってそれぞれ異なるが、シミ
ュレーションの結果を基に様々な形状のクランプリング
5を用いて確認したところ、穴の占める割合を30〜6
5%の範囲内に設定することにより、ねじ6の締結によ
って発生するうねりをほぼ0にすることができた。ま
た、シムの穴幅10は、シムの厚さと調整のし易さを考
慮して1〜2mmにすればよい。
【0020】なお、本実施例においては、4枚の磁気デ
ィスクを採用した場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、単一の磁気ディスクであ
っても、複数の磁気ディスクを採用したものと同様に適
用可能であることは明白である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気ディ
スク組立体は、ねじの締結の応力集中によって磁気ディ
スクに生じる変形と、温度変化による磁気ディスクのず
れの問題を解決し、所定の読み書き精度を良好に確保す
るとともに、ヘッドクラッシュ等の発生を未然に防止す
ることができため、この磁気ディスク組立体を搭載する
ことにより優れた磁気ディスク装置を提供できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】数値解析による穴形状とうねり量との関係を示
す図である。
【図3】数値解析による磁気ディスクの変形を示す図で
ある。
【図4】従来の磁気ディスク組立体の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,11 シャフト 2,12 スピンドルハブ 3,13 磁気ディスク 4,14 スペーサリング 5,15 クランプリング 6,16 ねじ 7 シム 8 ねじ穴 9 調整穴 10 穴幅 11 穴長さ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの外周囲に配置されてモータ駆
    動部を構成するスピンドルハブと、このスピンドルハブ
    の外周側に接することなく所定の隙間を保ち配置されか
    つ情報記録がなされる複数の磁気ディスクと、これら複
    数の磁気ディスクをスピンドルハブの軸方向に沿って相
    互に間隔を隔てて所定の位置決めを行うスペーサリング
    と、最上部のスペーサリングの上面側に等間隔に配置す
    る複数のねじを介してスピンドルハブに固着されたクラ
    ンプリングと、前記隙間を調整するための前記複数のね
    じ穴の外周近傍に設けられ前記クランプリングの円周方
    向に表裏に貫通する溝状をなす複数の調整穴とを備える
    磁気ディスク組立体において、前記複数の調整穴の中心
    を通る円周の長さをL、ねじの数をnとしたとき、前記
    調整穴の大きさは、それぞれ長さが0.3L/n〜0.
    65L/n、かつ幅が1〜2mmであることを特徴とす
    る磁気ディスク組立体。
  2. 【請求項2】 前記複数の調整穴は、同一形状であり、
    かつ等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1
    記載の磁気ディスク組立体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の磁気ディスク組
    立体を備えることを特徴とする磁気ディスク装置。
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