JP2958827B2 - 建築物の制震構造 - Google Patents
建築物の制震構造Info
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- JP2958827B2 JP2958827B2 JP24987391A JP24987391A JP2958827B2 JP 2958827 B2 JP2958827 B2 JP 2958827B2 JP 24987391 A JP24987391 A JP 24987391A JP 24987391 A JP24987391 A JP 24987391A JP 2958827 B2 JP2958827 B2 JP 2958827B2
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
物の制震構造に関する。
の制震方法としては、建築物の下部と地盤との間に伸縮
自在のダンパーを介装したり、建築物の随所に建築物の
変形エネルギーを吸収する制震部材を取り付けることな
どにより、躯体に作用する地震エネルギーを吸収する。
ような建築物の制震構造の場合、以下のような問題が生
じていた。すなわち、前記ダンパーを設置する方法は、
地盤を基礎の周囲で掘削して設置する必要があり建築物
の建設の敷地面積が拡大するといった問題が生じる。そ
の結果、近年の地価高騰から施工費用が大幅に上昇する
といった問題も生じる。また、前記のように作用するダ
ンパーは、高価である上、十分な効果を発揮させるため
には、多数設置する必要があり、施工費用の一層の増加
を招くといった問題もある。
は、建築物内に多数取り付ける必要がある上、取り付け
に人手がかかることから施工能率の低下が懸念される。
ので、建築物の建設に要する敷地面積を増加させずかつ
施工の簡便な建築物の制震構造を提供することを目的と
するものである。
造では、大架構柱と大架構梁から構成される大架構フレ
ームの内側に各階の柱及び梁を設けるとともに、前記梁
の一部を他の梁より降伏点が低い変形梁とすることを前
記課題の解決手段とした。
が大架構柱、梁より降伏点を低く形成されているから、
地震力の作用により大架構フレームが変形しようとすれ
ば、梁が降伏して塑性変形することにより前記変形エネ
ルギーを吸収する。
明する。図中符号1は、本実施例の制震構造が採用され
た高層建築物を示すものである。図1に示すように、高
層建築物1は、自身を構成する柱2と梁3の間にブレー
ス4を配設して大架構柱5及び大架構梁6を構成し、こ
れら大架構柱5と大架構梁6を互いに組み合わせること
により大架構フレーム7を形成してなっている。
柱2を立設し、これら各柱2と隣り合う位置に等間隔で
3本の柱2をそれぞれ平面視正方形となるように立設
し、かつこれら各柱2と柱2の間に水平に梁3を配設し
てこれら柱2を連結するとともに各柱2と梁3との間に
ブレース4を斜め取り付けて固定することによりなって
いる。ブレース4は、各階を形成する柱2の下端部と各
柱2の上部から水平に各方向に延びる各梁3の中央部と
を連結するように斜めに取り付けられている。そして、
大架構柱5は、柱2、2、梁3、3とブレース4とで構
成される高強度構造を上下方向に連設することによりな
っている。
に連設してなり、高層建築物1の高さ方向適切な複数階
毎に複数設けられている。そして、大架構フレーム4
は、前記大架構柱5と大架構梁6を互いに組み合わせる
ようにすることにより全体が弾性設計で構成されてい
る。
隣接する梁3の位置に、断面を絞るなどして目的の荷重
の作用で塑性変形する形状に形成した変形梁8を配設す
ることにより、高層建築物1の変形エネルギーを積極的
に吸収するようになっている。なお、前記変形梁8は、
低降伏点鋼を用いて形成することにより、高層建築物1
の変形エネルギーを吸収するようにしてもよい。また、
変形梁8は、前記以外の高層建築物1内で応力の集中す
る場所に配置してもよい。一方、梁3にかえてダンパー
機能を有する壁などにより前記変形エネルギーの吸収を
行なってもよい。
によれば、地震動入力の弾性設計入力に対して大架構フ
レーム4が変形すれば、変形梁8が塑性変形することに
より変形エネルギーを吸収するようになっているから、
履歴吸収エネルギーを積極的に評価して能率良く前記変
形エネルギーの吸収を行なって高層建築物1の変形を小
規模化しかつ地震の衝撃を緩やかにすることができる。
また、大架構フレーム4は、高層建築物1の内部に組み
込むようにして構成するから、高層建築物1の施工面積
を広げる必要がなく施工費用を上昇させること無しに前
記効果を得ることができるほか、通常の施工技術により
施工可能で施工に特別の技能を必要としないから、施工
性が良好で施工能率が向上する。
制震構造によれば、大架構柱と大架構梁から構成される
大架構フレームの内側に各階の柱及び梁を設けるととも
に、前記梁の一部を他の梁より降伏点が低い変形梁とす
ることを特徴とするから、地震動入力の弾性設計入力に
対して大架構フレームが変形すれば、履歴吸収エネルギ
ーを積極的に評価して能率良く前記変形エネルギーの吸
収を行なって高層ビルの変形を小規模化しかつ地震の衝
撃を緩やかにすることができる。また、大架構フレーム
は、高層ビルの内部に組み込むようにして構成するか
ら、高層ビルの施工面積を広げる必要がなく施工費用を
上昇させることなく前記効果を得ることができるほか、
通常の施工技術により施工可能で施工に特別の技能を必
要としないから、施工性が良好で施工能率が向上する。
Claims (1)
- 【請求項1】 大架構柱と大架構梁から構成される大架
構フレームの内側に各階の柱及び梁を設けるとともに、
前記梁の一部を他の梁より降伏点が低い変形梁としたこ
とを特徴とする建築物の制震構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24987391A JP2958827B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 建築物の制震構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24987391A JP2958827B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 建築物の制震構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06158907A JPH06158907A (ja) | 1994-06-07 |
JP2958827B2 true JP2958827B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=17199466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24987391A Expired - Fee Related JP2958827B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 建築物の制震構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2958827B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5348860B2 (ja) * | 2007-07-10 | 2013-11-20 | 鹿島建設株式会社 | 制震構造物 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP24987391A patent/JP2958827B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06158907A (ja) | 1994-06-07 |
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