JP2957820B2 - 断熱ダクトの製造装置 - Google Patents
断熱ダクトの製造装置Info
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Description
いは配管自体として用いる円筒状の断熱ダクトの製造装
置に関する。
気輸送管の保温部材としての断熱ダクトの一般的な製造
方法は、ガラス繊維に熱硬化性樹脂を吹き付け、これを
帯状にして所定寸法に切断し、この切断されたガラス繊
維マットをマンドレルに巻き付けて筒状等に成形するも
のであった。しかしながらこのような方法では、連続し
て効率よく断熱ダクトを製造することができない。そこ
で本出願人は特開昭59−87130号公報及び特開昭
61−202828号公報において、マンドレルに金属
や紙などの帯状シートをスパイラル状に巻き付けて滑り
管を形成し、この滑り管の表面に熱硬化性樹脂を含浸し
た帯状グラスウールマットをスパイラル状に巻回して筒
体を形成し、次いでこの筒体を加熱する方法と装置を提
案している。
87130号公報或いは特開昭61−202828号公
報に開示した方法によれば、従来に比べ断熱ダクトの製
造が大幅に簡略化される。しかしながら、上述した方法
によっても断熱ダクトの最後の製造工程までは自動化で
きない。
の空気輸送管の保温部材として使用する断熱ダクトは耐
候性、防湿性及び気密性等を高めるべく外側表面には表
皮材を貼り付けている。そして、この表皮材を貼り付け
るには切断した断熱ダクトに合せて表皮材を切断し、こ
の切断した表皮材を手作業によってグラスウールマット
からなる筒体表面に貼り付けているため、連続した工程
とすることができず極めて非能率的であり、また各種筒
状体の寸法に合せて表皮材を用意しておかなければず、
スペース的、コスト的に不利である。
本発明に係る断熱ダクトの製造装置は、基端部が片持ち
支持されたマンドレルと、このマンドレルの軸に対して
斜めに供給された帯状シートをマンドレル表面にスパイ
ラル状に巻回して滑り管を形成するとともにこの滑り管
をマンドレルの先端に向かって回転させつつ移動せしめ
る移送機構と、この移送機構の下流側において前記滑り
管の表面に熱硬化性樹脂を含浸した帯状グラスウールマ
ットをスパイラル状に巻回して形成された筒体を加熱す
る加熱炉 と、この加熱炉から出てきた筒体の温度を調整
すべく加熱炉の出口近傍に配置される温度調整装置と、
この温度調整装置の下流側において加熱硬化せしめられ
た前記筒体の軸に対して斜めに帯状表皮材を供給する帯
状表皮材の供給装置と、この供給装置の下流側に配置さ
れる切断装置とを備え、更に前記温度調整装置は筒体を
跨ぐように配置された門型をなすパイプに多数の空気噴
出孔を穿設した構成とした。
剤の塗布装置を付設することが可能である。この接着剤
の塗布装置は、接着剤を満たした槽と、この槽に一部が
浸漬するドラムと、下端がドラムに接触するとともに帯
状表皮材の内側面に下方から接触する転写ローラを備え
たものが好ましい。
で、筒体の表面温度を低下せしめ、表皮材内側面に塗布
した接着剤を機能せしめることが可能になる。即ち、筒
体の表面温度が高温のままであると接着剤が流れ落ちて
しまう虞れがある。
給することでマンドレルの軸廻りにスパイラル状に巻回
された滑り管を形成し、次いで、熱硬化性樹脂を含浸し
た帯状グラスウールマットを回転する前記滑り管の軸に
対して斜めに供給してスパイラル状に巻回された筒体を
形成し、この後、この筒体を加熱して熱硬化性樹脂を硬
化せしめ、次いで、帯状表皮材を前記筒体の軸に対して
斜めに供給して筒体表面にスパイラル状に巻き付ける。
説明する。ここで、図1は1本の帯状表皮材をグラスウ
ールマット製筒体の表面に巻回して断熱ダクトを製造す
る装置の全体図、図2は同製造装置の一部をなす温度調
節装置を示す図、図3は同製造装置の一部をなす帯状表
皮材の供給装置を示す図である。
側)の端部に配置した支持部1にマンドレル2の基端部
を固定している。このマンドレル2は先端部を自由端と
し、内部を中空とし、基端部から40〜60%の領域は
無孔域とし、残りの領域に細孔を形成し、マンドレル2
内に供給した加熱空気(200〜300℃)を当該細孔
から噴出するようにしている。
った位置において、帯状シート3をマンドレル2の軸に
対して斜めに供給している。帯状シート3はボール紙や
クラフト紙からなるとともに、本実施例では帯状シート
3をマンドレル2表面に直接巻き付けられる第1の帯状
シート3aと、この第1の帯状シート3aの外側面に一
部が重ねて巻き付けられる第2の帯状シート3bで構成
している。そして、マンドレル2表面に接する第1の帯
状シート3aの内側面には離型剤を塗布し、第1の帯状
シート3aの外側面に重ねられる第2の帯状シート3b
の内側面には酢酸ビニル系の接着剤を塗布している。
送機構4を配置している。この移送機構4は一対のプー
リ5,5間に張設したベルト6をマンドレル2(帯状シ
ート3)の外周に斜めにたすき掛けし、プーリ5を回転
させてベルト6を走行させることで、マンドレル2表面
に帯状シート3をスパイラル状に巻き付けて滑り管7を
形成し、且つ形成された滑り管7を回転させながらマン
ドレル2の軸に沿って先端方向に摺動させる。ここで、
帯状シート3を構成する第1の帯状シート3aの内側面
には離型剤を塗布しているので、滑り管7はマンドレル
2に沿って移動しやすく、また第2の帯状シート3bの
内側面には接着剤を塗布しているので、滑り管7が途中
でバラバラになることがない。
熱硬化性樹脂を含浸した帯状グラスウールマット8を回
転する前記滑り管7の軸(マンドレル2の軸)に対して
斜めに供給している。この帯状グラスウールマット8は
加熱された押えローラ等を介して供給され、滑り管7が
回転しているため前記帯状シート3と同様にスパイラル
状に巻き付けられ筒体9を形成する。
側には加熱炉10を配置している。この加熱炉10内に
は前記筒体9が貫通し、また前記マンドレル2の先端部
はこの加熱炉10内まで挿入され、更に加熱炉10内に
は筒体9を構成する帯状グラスウールマット8の厚みを
制御する絞り部材を配置してもよい。そして、この加熱
炉10内で筒体9中の熱硬化性樹脂は硬化し、筒体9の
形状が維持される。
1を配置している。この温度調整装置11は図2に示す
ように門型をなすパイプ12に多数の空気噴出孔13を
穿設し、温度調整装置11の部分を通過する筒体9表面
に空気を吹き付けて温度を低下せしめ、後述する表皮材
内側面に塗布した接着剤が機能するようにしている。
の供給装置14を設けている。この供給装置14は帯状
表皮材15を前記筒体9の軸に対して斜めに供給して筒
体9表面に図4に示すようにスパイラル状に巻き付け
る。
塗布装置16を備えている。この接着剤の塗布装置16
は図3に示すように接着剤を満たした槽17内にドラム
18の一部を浸漬し、このドラム18に転写ローラ19
を接触せしめ、ガイドローラ20…にて繰り出される帯
状表皮材15の内側面に転写ローラ19を介して接着剤
を塗布するようにしている。
に下地材21の表面に補強層22を介してアルミ箔23
を貼り付けている。例えば下地材21は50g/m2のクラ
フト紙、補強層22はガラスヤーン、アルミ箔23は2
5μm厚のものとする。
流側には切断装置24を配置している。上述したように
マンドレル2の表面に帯状シート3をスパイラル状に巻
き付けて滑り管7を形成し、この滑り管7の表面に帯状
グラスウールマット8をスパイラル状に巻き付けて筒体
9を形成し、この筒体9を加熱硬化せしめた後、帯状表
皮材15をスパイラル状に巻き付けることで断熱ダクト
が構成される。そして、この断熱ダクトを切断装置24
にて所定寸法に切断し、更に滑り管7を一端から帯状に
引き抜いて製品とする。
ット製筒体の表面に巻回して断熱ダクトを製造する装置
の全体図であり、この装置において図1に示した装置と
同一の部材については同一の番号を付して説明を省略す
る。
体9の移動方向に沿って第1の帯状表皮材30の供給装
置31と第2の帯状表皮材32の供給装置33を配置
し、図7(a)に示すように前記と同様にして筒体9の
表面に第1の帯状表皮材30を境界部に隙間34を開け
てスパイラル状に巻き付け、次いで、図7(b)に示す
ように幅狭の第2の帯状表皮材32を境界部の隙間34
を覆うようにスパイラル状に巻き付けて断熱ダクトを完
成する。尚、隙間34については設けなくてもよい。
帯状グラスウールマットをスパイラル状に巻回してなる
筒体の表面に、引続いて帯状表皮材を前記筒体表面に同
一方向にスパイラル状に巻き付けるようにして断熱ダク
トを構成したので、材料の供給から完全な製品に至るま
でを連続した工程で行なうことができ、従来のごとく表
皮材を既に切断したグラスウール製筒体の長さに合せて
切断する必要がなく、断熱ダクトの製造工程が大幅に簡
略化される。
に配置された門型をなすパイプに多数の空気噴出孔を穿
設した温度調整装置を設け、この温度調整装置によって
筒体の表面温度を低下せしめることで、表皮材内側面に
塗布した接着剤が流れ落ちることを防止できる。
の表面に巻回して断熱ダクトを製造する装置の全体図
の表面に巻回している状態を示す斜視図
の表面に巻回して断熱ダクトを製造する装置の全体図
ト製筒体の表面に巻回している状態を示す斜視図、
(b)は第2の帯状表皮材をグラスウールマット製筒体
の表面に巻回している状態を示す斜視図
ート、3b…第2の帯状シート、4…移送機構、7…滑
り管、8…帯状グラスウールマット、9…筒体、10…
加熱炉、11…温度調整装置、14,31,33…帯状
表皮材の供給装置、15…表皮材、24…切断装置、3
0…第1の帯状表皮材、32…第2の帯状表皮材。
Claims (2)
- 【請求項1】 基端部が片持ち支持されたマンドレル
と、このマンドレルの軸に対して斜めに供給された帯状
シートをマンドレル表面にスパイラル状に巻回して滑り
管を形成するとともにこの滑り管をマンドレルの先端に
向かって回転させつつ移動せしめる移送機構と、この移
送機構の下流側において前記滑り管の表面に熱硬化性樹
脂を含浸した帯状グラスウールマットをスパイラル状に
巻回して形成された筒体を加熱する加熱炉と、この加熱
炉から出てきた筒体の温度を調整すべく加熱炉の出口近
傍に配置される温度調整装置と、この温度調整装置の下
流側において加熱硬化せしめられた前記筒体の軸に対し
て斜めに帯状表皮材を供給する帯状表皮材の供給装置
と、この供給装置の下流側に配置される切断装置とを備
え、更に前記温度調整装置は筒体を跨ぐように配置され
た門型をなすパイプに多数の空気噴出孔を穿設している
ことを特徴とする断熱ダクトの製造装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の断熱ダクトの製造装置
において、前記帯状表皮材の供給装置は接着剤の塗布装
置を備え、この接着剤の塗布装置は、接着剤を満たした
槽と、この槽に一部が浸漬するドラムと、下端がドラム
に接触するとともに帯状表皮材の内側面に下方から接触
する転写ローラを備えていることを特徴とする断熱ダク
トの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4283733A JP2957820B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 断熱ダクトの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4283733A JP2957820B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 断熱ダクトの製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06109319A JPH06109319A (ja) | 1994-04-19 |
JP2957820B2 true JP2957820B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=17669400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4283733A Expired - Lifetime JP2957820B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 断熱ダクトの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2957820B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3102208B2 (ja) * | 1993-06-30 | 2000-10-23 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和装置の運転制御装置 |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP4283733A patent/JP2957820B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06109319A (ja) | 1994-04-19 |
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