JP2957231B2 - ポリエステルエラストマー組成物 - Google Patents

ポリエステルエラストマー組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエステルエラストマー組成物に関する。
さらに詳しくは、耐湿耐久性および耐熱耐久性にすぐれ
たポリエステルエラストマー組成物に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] ポリエステル系ブロック共重合体が熱可塑性エラスト
マーとして広く使用されている。
該共重合体の耐熱耐久性は優れているが、より高いレ
ベルのものが望まれている。また、そのエステル結合の
加水分解性から耐湿耐久性に欠けるため、改善が望まれ
ている。
ポリエステル系ブロック共重合体の耐熱性(本明細書
でいう耐熱耐久性)および耐水性(本明細書でいう耐湿
耐久性)を改善する方法として、ポリエステルエステル
ブロック共重合体にエポキシ化合物を配合する方法(特
開昭58−162654号公報参照)、エポキシ化合物と熱安定
剤を配合する方法(特開昭59−152951号公報参照)など
がすでに報告されている。しかし、これらの方法により
耐熱性および耐水性はかなり改善されはするもののまだ
不充分である。
一方、ポリエステルエーテルエラストマーにポリカル
ボジイミドを配合することにより耐熱性および耐水性を
改善する方法(特開昭47−30753号公報参照)が報告さ
れているが、100℃をこえる高温での耐水性は不充分で
あり、耐熱耐久性も充分ではない。
また、ポリブチレンテレフタレートにテトラフルオロ
エチレン樹脂を添加して摩擦特性、摩耗特性および撥水
性を改善する方法(特開昭63−213551号公報参照)が報
告されているが、エラストマーにこの方法を適用しても
エラストマーとしての性質が阻害され、耐久性も向上し
ない。
本発明は、前記のごとき従来から使用されているポリ
エステル系熱可塑性エラストマーにおける問題を解決
し、該エラストマーに対する要望を満たすこと、すなわ
ち該エラストマーの耐湿耐久性と耐熱耐久性とを改善す
るためになされたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 結晶性芳香族ポリエステルセグメントと(ポリ)ラクト
ンセグメントとからなるポリエステルブロック共重合体
100部(重量部、以下同様)に、ポリフッ化ビニリデン
1〜50部を配合してなるポリエステルエラストマー組成
物 に関する。
[実施例] 本発明におけるポリエステルブロック共重合体は、結
晶性芳香族ポリエステルセグメントをハードセグメント
とし、ポリラクトンセグメントをソフトセグメントとす
るポリエステルブロック共重合体である。
前記ハードセグメントである結晶性芳香族ポリエステ
ルセグメントは、テレフタル酸および(または)そのエ
ステル形成性誘導体を80モル%以上含有するジカルボン
酸成分と炭素数2〜10のグリコール類であるジオール成
分との反応によってえられるセグメントである。
前記テレフタル酸および(または)そのエステル形成
性誘導体以外の20モル%未満の範囲で要すれば使用され
るジカルボン酸成分の例としては、たとえばイソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバ
シン酸などがあげられるが、これらに限定されるもので
はない。
前記ジオール成分である炭素数2〜10のグリコールの
具体例としては、たとえばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール、シクロヘキサンジメタノールなどが
あげられるが、これらに限定されるものではない。これ
らジオール成分のうちエチレングリコールとテトラメチ
レングリコールとシクロヘキサンジメタノールとが機械
的強度および耐久性の点から好ましく、エチレングリコ
ールがさらに好ましい。前記ジオール成分は単独で用い
てもよく、2種以上併用してもよいが、結晶性および高
融点を保つために単一のグリコールを80モル%以上使用
するのが好ましい。
前記のごときジカルボン酸成分およびジオール成分か
ら製造される結晶性芳香族ポリエステルセグメントの好
適な具体例としては、たとえばポリエチレンテレフタレ
ートセグメント、ポリテトラメチレンテレフタレートセ
グメント、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレートセグメント、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レートセグメントなどがあげられる。これらのセグメン
トは1つのポリエステルブロック共重合体に1種含有さ
れていてもよく、2種以上含有されていてもよい。
前記ソフトセグメントである(ポリ)ラクトンセグメ
ントとしては、たとえばε−カプロラクトン、メチル−
ε−カプロラクトン、ジメチル−ε−カプロラクトン、
トリメチル−ε−カプロラクトン、β−プロピオラクト
ン、ピバロラクトン、α−バレロラクトン、エナントラ
クトン、カプリロラクトンなどの1種以上を用いて製造
された(ポリ)ラクトンセグメントなどが具体例として
あげられるが、これらに限定されるものではない。これ
らセグメントのうちではε−カプロラクトンからの(ポ
リ)ラクトンセグメントが好ましい。これらのセグメン
トは1つのポリエステルブロック共重合体に1種含有さ
れていてもよく、2種以上含有されていてもよい。
本発明に用いるポリエステルブロック共重合体は、た
とえば結晶性芳香族ポリエステルと(ポリ)ラクトンと
の反応により製造される。
前記結晶性芳香族ポリエステルと(ポリ)ラクトンと
を反応させてえられるポリエステルエステルブロック共
重合体の好ましい具体例としては、たとえばポリエチレ
ンテレフタレート/ポリカプロラクトンブロック共重合
体、ポリテトラメチレンテレフタレート/ポリカプロラ
クトンブロック共重合体などがあげられ、なかでもポリ
エチレンテレフタレート/ポリカプロラクトンブロック
共重合体がとくに好ましいが、これらに限定されるもの
ではない。
前記ポリエステルエステルブロック共重合体をうる方
法としては、結晶性芳香族ポリエステルと(ポリ)ラク
トンとをバッチ式で反応させる方法や連続的に反応させ
る方法などがあげられる。
前記本発明に用いるポリエステルブロック共重合体は
単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本発明に使用されるポリフッ化ビニリデンは、本発明
に用いるポリエステルブロック共重合体の耐湿耐久性お
よび耐熱耐久性の向上のために使用される成分である。
このようなポリフッ化ビニリデンに必要な特性として
は、エラストマーとの溶融・混練の可能な融点が270℃
以下であることであり、ポリフッ化ビニリデンが分散性
の点からとくに好ましい。
本発明におけるポリフッ化ビニリデンの使用量は、ポ
リエステルブロック共重合体100部に対して通常1〜50
部、好ましくは2〜40部である。該使用量が1部未満で
は耐熱耐久性、耐湿耐久性および耐油性の改善効果が充
分えられず、50部をこえると成形性がわるく、相分離し
成形品の表面にフローマークがみられるようになる。
本発明の組成物には、要すれば結晶核剤を配合しても
よい。使用される結晶核剤にはとくに限定はなく、一般
に知られているものが使用されうるが、分子内にカルボ
ン酸金属塩を含む有機化合物または分子内にカルボン酸
金属塩を含む高分子化合物が好ましく、ポリエステルブ
ロック共重合体に対する相溶性および分散性の点から、
数平均分子量1000以下のカルボン酸金属塩がとくに好ま
しい。
また、本発明の組成物には、一般に安定剤として使用
されているエポキシ化合物を配合してもよい。このよう
なエポキシ化合物の構造などにとくに制限はなく、1官
能性エポキシ化合物であってもよく、多官能性エポキシ
化合物であってもよいが、エポキシ当量が70〜1000g/当
量程度のものが好ましい。これらのエポキシ化合物は単
独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。ここにい
うエポキシとはグリシジルをも含む概念である。
さらに、本発明の組成物には、前記添加剤以外にも通
常よく知られている前記以外の熱安定剤、触媒の失活
剤、滑剤、充填剤、耐候剤、顔料、熱可塑性ポリマーな
どを配合してもよい。
本発明の前記ポリエステルブロック共重合体に前記フ
ッ素樹脂を配合してなるポリエステルエラストマー組成
物の調製法にはとくに限定はなく、各成分が均一に溶融
混合しうる方法であれば採用しうる。たとえばポリエス
テルブロック共重合体ペレットと前記フッ素樹脂および
要すれば使用される添加剤とをドライブレンドしたの
ち、押出機にて加熱溶融して混合する方法などの通常の
方法により調製すればよい。
かくしてえられる本発明のポリエステルエラストマー
組成物は、ポリエステルブロック共重合体の耐湿耐久性
がよく改善され、耐熱耐久性がさらに向上せしめられた
ものであり、成形材料、フィルム、繊維など用の材料と
して好適に使用されうる。
つぎに、本発明のポリエステルエラストマー組成物を
実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例に限定されるものではない。なお、各実施例
中のポリエステルブロック共重合体(ポリエステルエラ
ストマー)の性質の評価は下記の方法により行なった。
(対数粘度) 溶媒としてフェノール/テトラクロロエタン(重量比
50/50)の混合物を用い、濃度0.5g/dl、温度25℃でウベ
ローデ粘度計を使用して測定する。
(引張破断伸度) 1オンス射出成形機にて成形した厚さ3mmの3号ダン
ベルを用いて、JIS K 6301にしたがって測定する。
(耐湿耐久性) 平均30cc/hrの水を水蒸気として供給している170℃の
オーブン中に厚さ3mmの3号ダンベルを32時間保持した
のち、引張り破断伸度を測定し、初期値に対する保持率
を算出する。
(耐熱耐久性) 195℃に保った熱風乾燥機中に厚さ3mmの3号ダンベル
を10日間保持したのち、引張り破断伸度を測定し、初期
値に対する保持率を算出する。
実施例1〜3 ポリエチレンテレフタレート/ポリカプロラクトンブ
ロック共重合体(重量比で70/30)(対数粘度1.05)100
部に対し、第1表に示す量(それぞれ2、5、40部)の
フッ化ビニリデン樹脂(呉羽化学工業(株)製のKFポリ
マー#1000)と、モンタン酸ナトリウム0.3部、ジエチ
レングリコールジグリシジルエーテル1.0部、イルガノ
ックス1010(チバガイギー社製)0.3部をドライブレン
ドしたのち、32mm同方向二軸押出機(L/D=25.5)を用
いて250℃にて押出し、水冷後ペレット化した。えられ
たペレット化した組成物を用い、特性の評価を行なっ
た。結果を第1表に示す。
比較例1〜2 実施例1〜3で用いたフッ化ビニリデン樹脂の配合量
を第1表に示すように変更したほかは、実施例1〜3と
同様にして組成物を調製し、評価した。結果を第1表に
示す。
第1表の結果から、本発明の組成物がポリエステルエ
ラストマー組成物として耐湿耐久性および耐熱耐久性と
もに優れていることがわかる。
[発明の効果] 本発明の組成物は耐湿耐久性が改善され、耐熱耐久性
がさらに向上せしめられたポリエステルエラストマー組
成物であり、従来のポリエステル系ブロック共重合体に
対する要望が満たされたものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−213755(JP,A) 特開 昭59−210968(JP,A) 特開 昭60−76561(JP,A) 特開 昭59−152951(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 67/00 - 67/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性芳香族ポリエステルセグメントと
    (ポリ)ラクトンセグメントとからなるポリエステルブ
    ロック共重合体100重量部に、ポリフッ化ビニリデン1
    〜50重量部を配合してなるポリエステルエラストマー組
    成物。
  2. 【請求項2】ポリエステルブロック共重合体が、ポリエ
    チレンテレフタレートセグメントまたはポリブチレンテ
    レフタレートセグメントと(ポリ)カプロラクトンセグ
    メントとからなるポリエステルエステルブロック共重合
    体である請求項1記載の組成物。
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