JP2948517B2 - ホルダの自動取り出し格納装置 - Google Patents

ホルダの自動取り出し格納装置

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JP2948517B2
JP2948517B2 JP33179095A JP33179095A JP2948517B2 JP 2948517 B2 JP2948517 B2 JP 2948517B2 JP 33179095 A JP33179095 A JP 33179095A JP 33179095 A JP33179095 A JP 33179095A JP 2948517 B2 JP2948517 B2 JP 2948517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルテ等のシート
やカード、書類を複数枚収納できるファイルホルダ(以
下、単にホルダという)を、自動的に取り出し、または
格納するためのホルダの自動取り出し格納装置の構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特開平7−17250
9号や特開平7−172510号において、病院におけ
るカルテ等の多数のシートやカードを分類して格納する
場合、これらのカード類を折り畳み式のホルダ(下端に
まち部を有し、左右一対のカバー表紙の上端に張出補強
体を固着した吊懸式のもの)に一旦収納し、このホルダ
を、多数の吊懸レールが並列して設けられた収納棚ユニ
ットの前面に沿って上下左右に移動する搬送ユニットに
て収納棚ユニットにおける所定の収納箇所に対して自動
的に格納し、または取り出す装置を提案した。
【0003】この場合、一対の収納棚ユニットをスタッ
カークレーンの通路を挟んで配置し、該スタッカークレ
ーンの上下長手のコラムに被嵌する機枠を上下に昇降す
るように構成し、該機枠から水平に突出するアームに前
記搬送ユニットのケースを水平旋回可能に装着して、前
記搬送ユニットにおけるケースの前端出入口が、前記2
つの収納棚ユニットのいずれの収納部に対してもホルダ
を取り出し・格納することができるように構成してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搬送ユ
ニットのケースを前記アームの上面に搭載して水平旋回
させる構成であると、アームひいてはケースがコラムに
対して最下降できる位置は、スタッカークレーンのコラ
ムが立設する走行ベース体の上面より高い位置となるた
め、各収納棚ユニットにおける最下段の収納部の高さ位
置が高くなり、収納棚ユニットの下部側にはホルダを収
納できないデッドスペースが大きく形成されてしまうた
め、収納棚ユニットひいては立体倉庫の高さが高くなっ
てしまい、また、ホルダの収容率が低下するという問題
があった。
【0005】本発明では、この問題を解決すべくなされ
たものであって、収納棚ユニットにおける最下段の収納
部の高さ位置をスタッカークレーンの走行するベース体
に近い低い位置まで形成した状態であっても、搬送ユニ
ットとの間でホルダの取り出し格納が可能なホルダの自
動取り出し格納装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のホルダの自動取り出し格納
装置は、ホルダの吊懸箇所が上下左右にマトリックス状
に配置された一対の収納棚ユニット間に沿って移動する
スタッカークレーンを配置し、該スタッカークレーンの
走行ベース体にコラムを立設し、該コラムに搬送ユニッ
トを上下移動可能に装着してなるホルダの自動取り出し
格納装置において、前記搬送ユニットのケースの前面に
前記吊懸箇所に対するホルダの出入口を備え、該ケース
の上端をコラム側から突出するアームに対して水平回動
可能に装着する一方、搬送ユニットのケースの下部の少
なくとも後部に、当該ケースが水平旋回するとき、前記
走行ベース体の端部に干渉しない凹所を形成したことを
特徴とするホルダの自動取り出し格納装置。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のホルダの自動取り出し格納装置において、前記
ケースの前後長さを、前記スタッカークレーンの通路巾
内で水平旋回可能に設定し、且つ走行ベース体の一端に
対してコラムを近寄らせて立設したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について説明すると、図1は、病院等におけるカルテ
を収納するファイルホルダ等の偏平矩形状のホルダ2を
格納するための複数の収納棚ユニット1と、該各収納棚
ユニット1の一側に設けた出庫部併用の入出庫部13内
の台車12の前面と収納棚ユニット1の前面とに沿って
移動する搬送ユニット3とからなるホルダの自動取り出
し格納倉庫の一部破断斜視図である。
【0009】前記2つの収納棚ユニット1,1間には、
レールに沿って移動するスタッカークレーン10を配置
し、該スタッカークレーン10におけるコラム11に沿
って搬送ユニット3が上下動する。各収納棚ユニット1
の前面側には、ホルダ2を収納した台車12を入れる入
出庫部13が設けられ、少なくとも一方の収納棚ユニッ
ト1の前面にはホルダ2を1つづつ緊急に取り出しする
ための緊急出庫部14が設けられている。
【0010】なお、図1の実施例では、左右一対の収納
棚ユニット1,1に対して1つの搬送ユニット3を備え
た1セットのみを示したが、このセットが複数並設され
たものであっても良い。また、前記実施例では、入出庫
部13は入庫部と出庫部と併用されているが、ホルダ2
を収納棚ユニット1から取り出して外部に放出する手段
として、収納棚ユニット1の別箇所に前記搬送ユニット
3からホルダ2を排出する出庫口を設け、この出庫口に
ベルトコンベヤ等の搬送手段15を設けることで、出庫
部を構成するようにしても良いのである。
【0011】ホルダ2は、図2〜図4に示すように、合
成樹脂製または紙製の左右一対のカバー表紙2a,2b
を中途で折り畳んで底まち部2cを設け、前記左右一対
のカバー表紙2a,2bの上端には、前後長手の合成樹
脂製等の張出補強体6,6を接着剤等にて一体的に固着
したものである。この張出補強体6,6の前後部位に
は、後に詳述する搬送ユニット3におけるホルダ移送用
の挟持爪体39,39が係脱するための係合孔7が穿設
されている。また、一方のカバー表紙2aには当該ホル
ダ2を特定するためのIDコードの一種であるバーコー
ドを記入した紙片8aを収納するポケット部8を備え、
バーコードを後述するバーコード読取機29からの検査
用レーザ光がバーコード紙片の表面に直接照射できるよ
うにした透かし孔8bが穿設されている(図4参照)。
【0012】各収納棚ユニット1には上下複数段の棚板
4を有し、各棚板4の下面側には、一定間隔P1にて吊
支レール体5を配設してあり、この隣接する2つの吊支
レール体5,5間に、各ホルダ2の上端部である張出補
強部6を吊懸支持するようにした吊懸箇所を構成するも
のである(図2及び図3参照)。なお、前記台車12に
も上下複数段の棚板4を有し、各棚板4の下面側等に前
記と同じ構成の吊支レール体5を並設してあり、作業者
は任意にホルダ2を差し込み吊懸する。また、一方の収
納棚ユニット1内には、バーコード読み取り不良、厚み
検出不能、格納不良等のホルダ2を一時的に保管する臨
時保管部(図示せず)が設けられている。
【0013】次に、図5〜図8を参照しながら、搬送ユ
ニット3の構成について説明すると、搬送ユニット3に
おける箱型のケース17の前面は1つの出入口として開
放され、1つのホルダ2の上端部である張出補強体6の
係合孔7に挟持係合するホルダ挟持搬送体18を、前記
入出庫部13における台車12内または収納棚ユニット
1における吊懸箇所に対して前記出入口とケース17内
とにわたって前後(矢印A方向及びB方向)に移動する
ように設ける一方、ケース17内には、ホルダ2の張出
補強体6を1つづつ吊懸支持するための複数の収納部1
9a,19b(実施例では2つ)を並設してなる収納箱
19、この2つの収納部19a,19bを前記出入口に
対して前記ホルダ挟持搬送体18の移動方向と平面視で
直交するように、収納箱移動手段にて選択的に図5の矢
印C,D方向に移動可能に構成する(図5及び図8参
照)。
【0014】さらに、ケース17における出入口には、
収納部19aまたは19bから吊懸箇所に対してホルダ
2を繰り出すとき、吊懸箇所における隣接するホルダ2
の上下中途部を横方向に偏位させて繰り出すべきホルダ
2の収納隙間を確保するための左右一対の差し込み板2
1,21からなるリストアガイド手段20を設ける(図
5〜図7参照)。
【0015】図5〜図7から理解できるように、リスト
アガイド手段20は前記出入口近傍に配置し、収納部1
9a,19bはその奥側に配置し、その前面が開放され
ている。本実施例では、2つの収納部19a,19bが
一体として移動するように連結され、ケース17の底面
のレール22,22に摺動自在に載置され、ケース17
の後部に固定された一方向回転する横移動用モータ23
とリンク24とからなる収納部移動手段を介して矢印C
方向及びD方向に往復移動できる空間がある。なお、こ
の移動を検出するための横移動センサ25a,25bが
ケース17後部に配置されている。
【0016】各収納部19a,19bの上端には、各ホ
ルダ2における張出補強体6が摺動載置できる左右一対
の載置ガイドレール26,26が設けられている。ケー
ス17の出入口には、左右一対のL字状のブラケット2
7,27に左右対の前ガイドレール28,28が固定さ
れており、ホルダ2が矢印C方向及びD方向に移動した
とき各収納部19a,19bにおける載置ガイドレール
26,26と前記前ガイドレール28,28との位相が
一致して、ホルダ2が通り抜け可能となるように構成さ
れている。
【0017】また、図8に示すように、ケース17の一
側に設けたホルダ識別手段であるバーコード読み取り機
29からの検出用の光は各収納部19a,19bの側面
に穿設された孔30a,30bを通過して各収納部19
a,19b内のホルダ2におけるバーコードを読取るの
に用いられる。さらに、ケース17の左右両側に設けた
光透過型センサ31a,31bにてケース17内のホル
ダ2の有無を検出する。
【0018】本実施例では、台車12または収納棚ユニ
ット1における吊懸箇所から搬送ユニット3内にホルダ
2を取り込むときには、バーコード読取り機29から遠
い側の収納部19aに対して最初にホルダ2を収納し、
次いで近い側の収納部19bに対して収納する。これに
より、全てのホルダ2おけるバーコードを読取ることが
できる。
【0019】図6〜図8に示すホルダ挟持搬送体18
は、ケース17内の上部に設けた前後長手のレール32
に摺動自在に載置され、前記載置ガイドレール26,2
6と前記前ガイドレール28,28との上方にわたって
往復移動するものである。ホルダ挟持搬送体18におけ
る本体ブロック18aの一側に設けた係止部33に固定
したチェン34はチェンスプロケット35,35及び駆
動モータ36の駆動チェンスプロケット37に巻掛けら
れ、駆動モータ36の正回転及び逆回転にて、図5及び
図6に示すように、前進位置から後部の待機位置まで移
動可能である。本体ブロック18aの前面側には、前記
載置ガイドレール26,26及び前ガイドレール28,
28間の上方に沿って移動する左右一対の案内固定爪と
その下方で狭拡回動(開閉回動)する左右一対の挟持爪
体39,39とが備えられている。
【0020】本体ブロック18aの一側には、横軸にて
上下回動可能に支持された側面視L字状のラッチレバー
46の先端に押圧ブロック59に押し当ててリストアガ
イド手段20を一定距離L1(図6参照)だけ前進させ
るための押圧ローラと、その押圧を解除するための案内
ローラとが下向きばね付勢されて設けられている。そし
て、前記ホルダ挟持搬送体18における本体ブロック1
8aの下面には、前記左右の収納部19a,19bに収
納されたホルダ2,2の左右間隔H1に等しい間隔で、
挟持爪体39の箇所からラッチレバー46に近い側に通
過凹所18bを下向き開放状で、且つ本体ブロック18
aの前後に貫通するように形成する。
【0021】これにより、台車12または収納棚ユニッ
ト1からホルダ2を搬送ユニット3に取り込む時には、
図8に示し、且つ前述のように、パーコード読み取り機
29から遠い側の(図8の左側の)収納部19aに先に
ホルダ2を取り込んで後、収納箱19を図8の左側に移
動させ、次いで、(図8の右側の)収納部19bにホル
ダを取り込む。そして、搬送ユニット3から外に排出
(送り出し)するときには、例えば、2つのホルダを並
列的に収納した収納箱19を右側に移動させた状態にセ
ットし、左側の収納部19aにおけるホルダ2を挟持爪
体39で挟持して前移動させると、ホルダ挟持搬送体1
8の本体ブロック18aの下面の通過凹所18bに前記
バーコード読取り機29に近い側の収納部19bのホル
ダ2の上端部(張出補強体6)が通過し、邪魔にならな
い。この操作はいわゆるホルダの先入れ先出し形式とな
る。また、2つのホルダを並列的に収納した収納箱19
を左側に移動させた状態にセットし、右側の収納部19
bにおけるホルダ2を挟持爪体39で挟持して前移動さ
せると、左側の収納部19aのホルダ2の上端部(張出
補強体6)は挟持爪体39に近い側のホルダ挟持搬送体
18の自由端部を通過するので、この場合にもホルダが
邪魔にならない。この場合の操作はいわゆる先入れ後出
し形式となる。
【0022】このように、ホルダ2を先入れ後出し形式
と、先入れ先出し形式とのいずれも採用できるようにす
れば、例えば、緊急出庫部14が複数箇所ある場合に、
所定の収納部から出庫すべき2つのホルダ2を搬送ユニ
ット3に取り込んで後、必要とするホルダ2を必要とす
る1つの緊急出庫部14へ放出した後、他のホルダ2を
他の緊急出庫部14へ放出するという任意の取り出し出
庫操作を選択することができるのである。
【0023】次に、図5、図6及び図7を参照しなが
ら、リストアガイド手段20の構成について説明する。
リストアガイド手段20は、ケース17内面に設けた前
後長手の上下及び左右対(合計4本)のコ字状ガイドレ
ール50に沿ってコロ52を介して移動する4本の移動
梁51と、該各移動梁51に枢軸53を介して左右回動
する4本のアーム54と、これらの右上下アーム54及
び左上下アーム54の各々先端に跨がって固着された左
右対の差し込み板21,21とからなり、下側の左右の
移動梁51,51は連結ブラケット55にて剛性を有す
るように補強されている。そして、各アーム54は枢軸
53箇所に遊嵌した捩じりばねにて左右一対の差し込み
板21,21の先端側が閉じる方向に付勢され、且つ、
移動梁51,51に固定したストッパー片にて前記左右
の差し込み板21,21の先端の左右間隔が、ホルダ2
の上部側の厚みより若干大きい間隔で保持されるように
規制されている。また、ケース17に一端を係止した復
帰ばね57にて移動梁51を後退方向(矢印B方向)に
移動するように付勢されている。符号58はその後退位
置を規制し、その移動の衝撃力を緩和するためのダンパ
ーである。
【0024】前記挟持搬送体18の本体ブロック18a
ひいては挟持爪体39が後端待機位置から矢印A方向に
前進するとき、ラッチレバー46の押圧ローラが一方の
移動梁51の後端に設けた押圧ブロック59の垂直状後
端面に当接して前方に押し出す。そして、ケース17の
内面またはガイドレール50に固定した山形案内ブロッ
ク60に前記ラッチレバー46の案内ローラ48が乗る
と、当該ラッチレバー46は横軸45を中心にして上向
き回動し、押圧ローラと押圧ブロック59との係合が解
除されるので、差し込み板21,21は距離L1だけ前
進した後、復帰ばね57の力にて後退する(図6参
照)。挟持搬送体18の後退時に、ラッチレバー46に
おける押圧ローラが押圧ブロック59における後方に向
けて高い傾斜状の前端面に乗り上げることができるの
で、当該押圧ブロック59の後方に位置すれば、挟持爪
体39は前述の待機位置に戻ることができる。
【0025】次に、図5及び図7を参照しながらホルダ
2の厚みを検出するための厚み検出手段61について説
明する。本実施例における厚み検出手段61は、図7に
示すように、前記リストアガイド手段20における左右
対の差し込み板21,21と収納部19a,19bとの
間の空間に配置されるものであって、左右一対の縦軸6
2,62と一体的に左右回動可能に装着された縦長のセ
ンサ体63a,63bと、搬送挟持手段18により吊懸
箇所から収納部方向にホルダ2を取り込むときこのホル
ダ2の左右両カバー表紙2a,2bに接触することによ
り回動する両センサ体63a,63bのうちの一方また
は双方の回動角度を検出するためのロータリエンコーダ
64とからなる。ロータリエンコーダ64の検出値から
ホルダ2の左右両カバー表紙2a,2b間の間隔のうち
最も厚い部分の厚みを換算し検出するものである。
【0026】本実施例では、ホルダ2が接当する程度が
異なることにより左右両センサ体63a,63bの回動
角度が食い違っていてもその回動角度の総和から、ホル
ダ2の厚みを正確に検出できるようにしたものである。
一方のセンサ体63bが取付けられた縦軸62は、ケー
ス17に固定された支持ブラケット65に回動自在に支
持されており、縦軸62の下端には、センサ体63bと
一体的に回動するようにしたリンク板が取付けられてい
る。このリンク板にはラック67と左右長手の案内溝と
が設けられている。他方のセンサ体63aと一体的に回
動する縦軸62は、上下対の支持ブラケット板69,6
9に対して回動可能に嵌挿され、この上下支持ブラケッ
ト板は、連結体70に取付けられている。
【0027】連結体70の基部は、復帰ばね付きのピン
軸を介して支持ブラケット73に左右回動可能に装着さ
れ、支持ブラケット73はケース17に固定されてい
る。縦軸62と一体的に回動する第1歯車74は上支持
ブラケット板に回転可能に支持された第2歯車を介して
第3歯車76を回動させる。この第3歯車76にはロー
タリエンコーダ64が取りつけられている。前記縦軸6
2の下端にて一体的に回動するように装着された第4歯
車77は前記リンク板におけるラック67に噛み合うよ
うに配置されている。そして、前記縦軸62の下端はリ
ンク板における案内溝に嵌挿されて外れ不能となってい
る。
【0028】なお、支持ブラケット板、連結体70及び
支持ブラケット73は、一方の差し込み板21の基部側
に穿設された通過孔内に位置して、この差し込み板21
の回動時に互いに干渉しないように構成されている。前
記の構成により、矢印B方向に取り込まれるホルダ2の
左右の厚みにて、左右両センサ体63a,63bが互い
に反対方向に回動する。右センサ体63bの回動にてリ
ンク板が回動するが、左センサ体63aにおける縦軸6
2の下端が案内溝に嵌まっているので、その縦軸62に
おける第4歯車77とリンク板におけるラック67との
噛み合いは外れない。
【0029】従って、右センサ体63bの回動及び/ま
たは左センサ体63a自体の回動にて、第4歯車77が
回動し、その回動角度は縦軸62、第1歯車74、第2
歯車75を介して第3歯車76に伝達されるので、この
回動角度をロータリエンコーダ64にて読取ることがで
きるのである。次に、図9〜図11を参照しながら、前
記搬送ユニット3におけるケース17とスタッカークレ
ーン10との関係について説明する。スタッカークレー
ン10は、コラム11を立設する走行ベース体100
が、前記一対の収納棚ユニット1,1の間の通路の床面
111に敷設した断面下向きコ字状の1本の床レール1
01上に沿って移動し、コラム11の上端は天井面に配
置した図示しない上レールに外れ不能にガイドされる。
【0030】走行ベース体100に設けた前後一対の車
輪102,102のうち少なくとも一方の車輪102を
走行ベース体100に載置した図示しない走行駆動モー
タにより正逆回転する。また、走行ベース体100の前
後端のブラケット103には水平回転可能な左右一対の
案内輪104,104は前記床レール101の左右両側
を挟んでスタッカークレーン10が左右にずれないよう
にしている。
【0031】前記走行ベース体100の一側寄り部位
(スタッカークレーン10の進行方向寄り部位)に立設
する断面矩形筒状のコラム11には、昇降機枠105が
昇降可能に被嵌装着され、図示しない昇降駆動モータと
チェンを介して昇降駆動される。昇降機枠105には、
前記スタッカークレーン10の進行方向に沿って延びる
水平なアーム106を固着し、該アーム106の先端寄
り部位に前記搬送ユニット3におけるケース17の上面
の中途部を縦回転軸107を介して水平旋回可能に装着
し、アーム106の上面に取りつけた旋回駆動モータ1
08により、前記ケース17がその前端出入口側17a
を走行ベース体100の一側端から離れる方向に旋回し
て、一方の収納棚ユニット1の前面及び、他方の収納棚
ユニット1の前面にそれぞれ対峙できるように構成され
ている。
【0032】また、前記ケース17の全長Loは、前記
通路の巾L2より狭く設定してあり、さらにケース17
の下部のうち少なくとも後部側には、ケース17の上部
の後端縁より寸法L3だけ凹ませた凹所109を形成す
る。そして、ケース17に対するアーム106の旋回中
心110からコラム11の一側面までの寸法L4をケー
ス17の上部後端から旋回中心110までの寸法L5に
り大きく設定すると共に、コラム11の一側から走行ベ
ース体100の一側端までの寸法L7が(L4−L5+
L3)の寸法より小さくなるように設定するものであ
る。即ち、走行ベース体100の一端に対してコラム1
1を近寄らせて立設するものである。
【0033】このように構成すれば、ケース17の下部
が走行ベース体100の上面より下位置になるまで昇降
機枠105を下降させ、その状態で、当該ケース17を
水平旋回させても、ケース17の下部後端の凹所109
が走行ベース体100の一側端と干渉しない(図11参
照)。そして、この状態で搬送ユニット3におけるケー
ス17と、収納棚ユニット1における最下段位置の吊支
レール体5との間でホルダ2を取り出し格納することが
できる。その場合、収納棚ユニット1の最下段位置の収
納部の高さを床面111に対してきわめて低くすること
ができる(図10参照)。換言すれば、収納棚ユニット
1の高さを低くした状態のもとで、収納棚の段数を多く
してホルダの収納効率を高めることができるのである。
【0034】そして、コラム11を走行ベース体100
の一側端に近寄らせて立設することにより、コラム11
に被嵌した昇降機枠105から突出する水平のアーム1
06の長さを短くできるものでありながら、最下段位置
でのケース17の水平旋回が可能となるので、スタッカ
ークレーンをコンパクトにできるという効果を奏する。
【0035】
【発明の作用・効果】前述したように、請求項1に記載
の発明のホルダの自動取り出し格納装置は、ホルダの吊
懸箇所が上下左右にマトリックス状に配置された一対の
収納棚ユニット間に沿って移動するスタッカークレーン
を配置し、該スタッカークレーンの走行ベース体にコラ
ムを立設し、該コラムに搬送ユニットを上下移動可能に
装着してなるホルダの自動取り出し格納装置であって、
前記搬送ユニットのケースの前面に前記吊懸箇所に対す
るホルダの出入口を備え、該ケースの上端をコラム側か
ら突出するアームに対して水平回動可能に装着する一
方、搬送ユニットのケースの下部の少なくとも後部に、
当該ケースが水平旋回するとき、前記走行ベース体の端
部に干渉しない凹所を形成したものであるから、搬送ユ
ニットのケースの下部が走行ベース体の上面より下方と
なる位置まで下降させた状態で、当該ケースをその出入
口側が走行ベース体の一端から遠ざかる方向にて水平旋
回させて向きを変えることができる。従って、収納棚ユ
ニットにおける最下段のホルダ収容部を走行ベース体の
高さに近い位置まで低くすることができる結果、収納棚
ユニットの高さを低くした状態のもとで、収納棚の段数
を多くしてホルダの収納効率を高めることができるとい
う効果を奏するのである。
【0036】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のホルダの自動取り出し格納装置において、前記
ケースの前後長さを、前記スタッカークレーンの通路巾
内で水平旋回可能に設定し、且つ走行ベース体の一端に
対してコラムを近寄らせて立設したものであるから、前
記搬送ユニットの最下降位置において、ケースを水平旋
回するとき、当該ケース後部の凹所が走行ベース体の一
端と干渉しないものでありながら、アームの長さを短く
できて、スタッカークレーンをコンパクトにできるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホルダの自動取り出し格納装置の一部破断斜視
図である。
【図2】ホルダの吊懸箇所の側断面図である。
【図3】図2の III−III 線矢視図である。
【図4】ホルダ及び吊支レール体の斜視図である。
【図5】搬送ユニットを示す図6のV−V線矢視平面図
である。
【図6】搬送ユニットを示す図5のVI−VI線矢視側断面
図である。
【図7】図6のVII −VII 線矢視で示す搬送ユニットの
正面図である。
【図8】図6の VIII −VIII矢視断面図である。
【図9】スタッカークレーンの要部斜視図である。
【図10】スタッカークレーンの要部側面図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視図である。
【符号の説明】
1 収納棚ユニット 2 ホルダ 3 搬送ユニット 5,5 吊支レール体 6 張出補強体 7 係合孔 10 スタッカークレーン 11 コラム 17 ケース 17a 前面出入口側 100 走行ベース体 101 床レール 102 車輪 105 昇降機枠 106 アーム 108 旋回駆動モータ 109 凹所 110 旋回中心

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダの吊懸箇所が上下左右にマトリッ
    クス状に配置された一対の収納棚ユニット間に沿って移
    動するスタッカークレーンを配置し、該スタッカークレ
    ーンの走行ベース体にコラムを立設し、該コラムに搬送
    ユニットを上下移動可能に装着してなるホルダの自動取
    り出し格納装置において、前記搬送ユニットのケースの
    前面に前記吊懸箇所に対するホルダの出入口を備え、該
    ケースの上端をコラム側から突出するアームに対して水
    平回動可能に装着する一方、搬送ユニットのケースの下
    部の少なくとも後部に、当該ケースが水平旋回すると
    き、前記走行ベース体の端部に干渉しない凹所を形成し
    たことを特徴とするホルダの自動取り出し格納装置。
  2. 【請求項2】 前記ケースの前後長さを、前記スタッカ
    ークレーンの通路巾内で水平旋回可能に設定し、且つ走
    行ベース体の一端に対してコラムを近寄らせて立設した
    ことを特徴とする請求項1に記載のホルダの自動取り出
    し格納装置。
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