JP2947351B1 - 学習型無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局 - Google Patents

学習型無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局

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JP2947351B1
JP2947351B1 JP24070698A JP24070698A JP2947351B1 JP 2947351 B1 JP2947351 B1 JP 2947351B1 JP 24070698 A JP24070698 A JP 24070698A JP 24070698 A JP24070698 A JP 24070698A JP 2947351 B1 JP2947351 B1 JP 2947351B1
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Abstract

【要約】 【課題】 無線基地局の装置規模と消費電力の増加を伴
わずにパケット転送を可能にし、無線基地局が次に転送
する適当な無線基地局を容易に判断できる。 【解決手段】 無線基地局間を転送されるパケットBを
受信した無線基地局は、送信元アドレスで示される送信
元無線端末と、送信局アドレスで示される転送元無線基
地局とを対応付けてアドレステーブルに登録する。ま
た、パケットBの宛先アドレスで示される宛先無線端末
について、アドレステーブルに登録の送信元アドレス
(送信元無線端末)を検索し、対応する送信局アドレス
(転送元無線基地局)を受信局アドレス(転送先無線基
地局)とするパケットBを生成する。また、宛先無線端
末が全無線基地局のアドレステーブルに未登録の場合に
は、最初の送信パケットは全無線基地局へ転送し、登録
済みの無線端末宛てのパケットは、送信元無線端末に関
わらずアドレステーブルに基づいて転送先を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線パケット網の
パケット転送方法に関する。特に、(1) 無線基地局間の
無線パケット転送、(2) 有線対応無線端末が無線基地局
を移動したとき、および有線接続と無線接続を切り替え
たときの無線パケット経路切り替え、(3)無線基地局が
上位無線基地局を切り替えたときのパケット転送経路切
り替えに用いる学習型無線パケット転送方法に関する。
さらに、この方法を用いた無線基地局の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】有線のネットワークでは、ラーニングブ
リッジ(トランスペアレントブリッジ)によるパケット
転送方法、ソースルーティングブリッジによるパケット
転送方法などがある。
【0003】図41は、ラーニングブリッジを用いたネ
ットワーク例を示す(従来技術1)。ラーニングブリッ
ジはインタフェース♯1,♯2,♯3を有し、各インタ
フェースにそれぞれ端末PC1,PC2,PC3が接続
される。ラーニングブリッジがパケットを受信すると、
送信元端末のMACアドレスとパケットを受信したイン
タフェースを対応付けて学習テーブルに記憶する。ここ
では、PC1と♯1、PC2と♯2、PC3と♯3が対
応付けられる。
【0004】宛先端末が学習テーブルに登録され、かつ
対応付けられているインタフェースがパケットを受信し
たインタフェースでない場合は、宛先端末に対応付けら
れているインタフェースからパケットを送信する。宛先
端末が学習テーブルに登録され、かつ対応付けられてい
るインタフェースがパケットを受信したインタフェース
の場合は、パケットを廃棄する。宛先端末が学習テーブ
ルに登録されていない場合は、パケットを受信したイン
タフェース以外のすべてのインタフェースからパケット
を送信する。
【0005】図42は、ソースルーティングブリッジを
用いたネットワーク例を示す(従来技術2)。ソースル
ーティングブリッジB1,B2は、それぞれインタフェ
ース♯1,♯2を有し、ソースルーティングブリッジB
1のインタフェース♯2とソースルーティングブリッジ
B2のインタフェース♯1が接続される。また、ソース
ルーティングブリッジB1の各インタフェースにそれぞ
れ端末PC1,PC2が接続され、ソースルーティング
ブリッジB2の各インタフェースにそれぞれ端末PC
1,PC3が接続される。
【0006】ソースルーティングブリッジB1,B2
は、パケットを受信すると、パケットのヘッダ部に指示
されたルーティング情報に基づき、次の転送先ソースル
ーティングブリッジを選択してパケットを転送する。送
信端末は、データパケットを送信するときに、まず宛先
端末のMACアドレスを含む探索フレームをブロードキ
ャストする。この探索フレームを受信した宛先端末は、
その送信端末のMACアドレスを付与した全経路探索フ
レームをブロードキャストする。この全経路探索フレー
ムを受信したソースルーティングブリッジは自局の識別
子を書き込み、他のソースルーティングブリッジへ転送
する。
【0007】送信端末は、受信した複数の全経路探索フ
レームの中から、例えば書き込まれたソースルーティン
グブリッジの識別子数が最も少ない全経路探索フレーム
を選択し、経路情報テーブルに記憶する。例えば、図4
2(b) に示すように、端末PC1の経路情報テーブルに
は、端末PC3への経路情報として、「B1,♯2,B
2,♯2」が登録され、端末PC2への経路情報とし
て、「B1,♯2」が登録される。送信端末は、データ
パケットのヘッダ部にルーティング情報として、図42
(c) に示すように、選択した全経路探索フレームに書き
込まれたソースルーティングブリッジの識別子の順列を
コピーして送信する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図41,42に示す従
来技術1,2は、いずれも有線のネットワークによるも
のであり、これを無線基地局と無線端末から構成される
無線パケット網のパケット転送に適用すると、次のよう
な問題が生ずる。
【0009】図41に示す従来技術1では、ラーニング
ブリッジは複数のインタフェースをもち、パケット受信
時に送信端末と当該パケットを受信したインタフェース
を対応付けて学習テーブルに登録する。無線基地局がラ
ーニングブリッジと同様の機能をもつためには、まず複
数のインタフェースをもつ必要がある。しかし、無線基
地局のインタフェースを構成するアンテナと変復調回路
は、ラーニングブリッジのインタフェースに比べて複雑
であり、無線基地局の装置規模が大きくなる問題があ
る。また、複数のアンテナと変復調回路をもつと消費電
力が増加するため、無線基地局が電池駆動の場合には利
用可能時間が制限されることになる。
【0010】図42に示す従来技術2を無線パケット網
に適用すると、パケットを送信する全無線端末は、ルー
ティング情報を得るために探索フレームをブロードキャ
スト送信し、宛先無線端末は全経路探索フレームをブロ
ードキャスト送信する必要がある。すなわち、最初のパ
ケット送信や送信元無線端末が変わるごとに、探索フレ
ームと全経路探索フレームの2度のブロードキャスト送
信が必要になる。しかし、一般に有線ネットワークに比
べて伝送容量が少ない無線ネットワークでは、探索フレ
ームと全経路探索フレームの2度のブロードキャスト送
信によるスループット低下の影響が大きくなる問題があ
る。
【0011】本発明は、無線基地局と無線端末から構成
される無線パケット通信システムにおいて、無線基地局
の装置規模と消費電力の増加を伴わずにパケット転送を
可能にする学習型無線パケット転送方法および該方法を
用いた無線基地局を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、無線基地局と無線端末か
ら構成される無線パケット通信システムにおいて、無線
基地局が次に転送する適当な無線基地局を判断する際
に、探索フレームや全経路探索フレームのブロードキャ
スト送信を不要とし、無線周波数資源の有効利用を可能
にする学習型無線パケット転送方法および該方法を用い
た無線基地局を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の学習型無線パ
ケット転送方法および該方法を用いた無線基地局は、無
線基地局間を転送されるパケットBが、送信元アドレス
と送信局アドレスをもつことを利用する。すなわち、パ
ケットBを受信した無線基地局は、送信元アドレスで示
される送信元無線端末/無線基地局と、送信局アドレス
で示される転送元無線基地局とを対応付けてアドレステ
ーブルに登録する。また、パケットBの宛先アドレスで
示される宛先無線端末/無線基地局について、アドレス
テーブルに登録の送信元アドレス(送信元無線端末/無
線基地局)を検索し、対応する送信局アドレス(転送元
無線基地局)を受信局アドレス(転送先無線基地局)と
するパケットBを生成する。これにより、宛先無線端末
/無線基地局に対応する転送先無線基地局がわかり、速
やかに転送処理を行うことができる。
【0014】なお、宛先無線端末が全無線基地局のアド
レステーブルに未登録の場合には、最初の送信パケット
は全無線基地局へ転送されるが、登録済みの無線端末宛
てのパケットは、送信元無線端末に関わらずアドレステ
ーブルに基づいて転送先が決定される。また、その都度
アドレステーブルの更新も行われる。したがって、最初
のパケット送信や送信元無線端末が変わるごとに、探索
フレームと全経路探索フレームの2度のブロードキャス
ト送信を必要とする従来技術に比べて、スループットを
向上させることができる。
【0015】無線端末が他の無線基地局のセルに移動し
たとき、有線対応無線端末が無線接続から有線接続に切
り替えたときは、各無線端末は当初帰属していた移動元
無線基地局宛てに、自局を送信元としたハンドオフパケ
ットを送信する(請求項3,4)。また、有線対応無線
端末が有線接続から無線接続に切り替えたときは、局自
局を送信元とした無線接続パケットを送信し、各無線基
地局は有線対応無線基地局まで無線接続パケットを転送
し、有線対応無線基地局が有線ネットワークにブローデ
キャスト送信する(請求項4)。このハンドオフパケッ
トや無線接続パケットの転送により、各無線基地局のア
ドレステーブルの情報を更新し、各状況変更があっても
パケットの転送経路をアドレステーブルに基づいて速や
かに決定することができる。
【0016】無線基地局が上位無線基地局(切替元無線
基地局)との通信路を別の無線基地局(切替先無線基地
局)に切り替え、切替先無線基地局に帰属したときは、
自局のアドレステーブルに登録中の無線端末の中から、
切替元無線基地局以外の無線基地局に対応付けられてい
る全無線端末、帰属テーブルに登録中の全無線端末、中
継無線基地局テーブルに登録中の下位の全無線基地局を
抽出し、その全無線端末、全無線基地局に対して、切替
元無線基地局宛にハンドオフパケットを送信するように
指示する(請求項5)。また、帰属変更を行う無線基地
局は、上記により抽出された全無線端末、全無線基地局
に代わり、それらを送信元とし、切替元無線基地局宛に
ハンドオフパケットを代理送信する(請求項6)。
【0017】このようなハンドオフパケットを切替元無
線基地局まで転送することにより、各無線基地局のアド
レステーブルの情報を更新し、各状況変更があってもパ
ケットの転送経路をアドレステーブルに基づいて速やか
に決定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(基本の実施形態)図1は、請求
項1,2の学習型無線パケット転送方法が適用される無
線パケット網の構成例を示す。
【0019】図において、APは無線基地局、STAは
無線端末を示す。無線基地局AP1〜AP5は、それぞ
れ自局MACアドレスを付与したビーコン信号を周期的
に送信し、その信号が届く範囲をセル(破線で示す)と
いう。無線端末STAは、ビーコン信号を受信すると、
その送信元APへSTA帰属信号を送信する。STA帰
属信号を受信したAPは、その送信元STAが自局セル
内に存在すると判断し、帰属テーブルに登録する。図1
の例では、STA1がAP1に帰属し、STA5がAP
5に帰属する。APは、信頼性向上のために帰属完了を
STAへ通知してもよい。ここで、各APが自局セル内
に存在するSTAを登録した帰属テーブルを図3(a) に
示す。
【0020】また、AP間の中継路をあらかじめループ
が発生しないように設定する。この中継路の設定には、
上記のビーコン信号を利用する。無線パケット網管理者
は、ルート(root)となる特定APを1つ選択する。図
1の例ではAP1である。まず、AP1がビーコン信号
を周期的に送信する。ビーコン信号を受信したAPが送
信元AP1へAP帰属信号を送信する。図1の例では、
AP2,AP3,AP4がAP1のビーコン信号を受信
し、AP1へAP帰属信号を送信する。AP帰属信号を
受信したAP1は、AP2〜AP4を中継可能なAPと
判断し、中継APテーブルに登録する。また、AP2〜
AP4は、AP1を上位APとして中継APテーブルに
登録する。AP1は、信頼性向上のために帰属完了をA
P2〜AP4へ通知してもよい。
【0021】続いて、AP2〜AP4は、それぞれ同様
にビーコン信号の送信を開始する。このとき、上位AP
は下位APからのビーコン信号を無視する。また、共通
の上位APを登録しているAPは、相互のビーコン信号
を無視する。図1の例では、AP5がAP2とAP4の
双方からのビーコン信号を受信する。AP5は、ビーコ
ン信号の送信元APの中から1つを選択し、AP帰属信
号を送信する。その選択方法としては、ビーコン信号の
受信電界強度が最大のAPを選択する、あるいはビーコ
ン信号の受信誤り率が最小のAPを選択する、あるいは
ビーコン信号内にAPのトラヒック量を示すフィールド
を設けそのトラヒック量が最小のAPを選択する等の方
法がある。図1の例では、AP5は、AP2を選択して
AP帰属信号を送信する。AP帰属信号を受信したAP
2は、AP1に加えてAP5を中継APテーブルに登録
する。また、AP5は、AP2を上位APとして中継A
Pテーブルに登録する。
【0022】以上の手順により、図1の無線パケット網
の各AP間の通信路として、図2に示すようなツリー構
造が形成される。各APが図2のツリー構造に基づいて
中継先(転送先)のAPを登録した中継APテーブルを
図3(b) に示す。
【0023】図4は、本発明の学習型無線パケット転送
方法で用いるパケットフォーマットの一例を示す。パケ
ットAは、STAからAPへの転送パケットに用いら
れ、ヘッダ部に少なくとも送信元アドレス、宛先アドレ
ス、受信局アドレスのフィールドをもつ。パケットB
は、AP間の転送パケットに用いられ、ヘッダ部に少な
くとも送信元アドレス、宛先アドレス、送信局アドレ
ス、受信局アドレスのフィールドをもつ。パケットC
は、APからSTAへの転送パケットに用いられ、ヘッ
ダ部に少なくとも送信元アドレス、宛先アドレスのフィ
ールドをもつ。
【0024】ここで、送信元アドレスはパケットの送信
元STAのMACアドレス、宛先アドレスはパケットの
宛先STAのMACアドレス、送信局アドレスは当該パ
ケットを送信する転送元APのMACアドレス、受信局
アドレスは当該パケットを受信する転送先APのMAC
アドレスを示す。また、データ部は、データパケット、
ハンドオフパケット(H)、無線接続パケット(C)、
ハンドオフ指示パケット(R)をそれぞれ示す識別子に
より区別される。なお、後述する各実施形態の説明で
は、例えばAP間を転送されるハンドオフパケットをB
H 、STAからAPへ転送される無線接続パケットをA
C 、APからSTAへ転送されるハンドオフ指示パケッ
トをCR 等で表す。
【0025】図5は、請求項1の学習型無線パケット転
送方法における無線基地局APのパケット受信時の動作
フローを示す。APは、図4に示すパケットAまたはパ
ケットBのいずれかを受信し、パケットBまたはパケッ
トCのいずれかを送信する。APが無線パケットを受信
すると(S1)、その受信局アドレスが自局MACアド
レスに一致しているか否かを判断し(S2)、自局宛て
のものでなければ受信パケットを廃棄し(S3)、自局
宛てのものは受信パケットの種別(パケットAかパケッ
トB)を識別する(S4)。パケットBの場合には、送
信元アドレス(送信元STA)と送信局アドレス(転送
元AP)とを対応付けてアドレステーブルに登録する
(S5)。なお、中継するAPを見つけるためにアドレ
ステーブルを参照する際には、宛先STAと転送先AP
の対応関係に置き換えられる。
【0026】次に、パケットBの送信元アドレスで示さ
れる送信元STAが帰属テーブルに登録されているか否
かを判断し(S6)、登録されていれば、当該STAが
他のAP配下に移動してそこからパケットを送信したも
のとみなし、帰属テーブルから削除する(S7)。
【0027】受信パケットが、パケットAの場合、また
はパケットBで上記の処理を終えた場合には、宛先アド
レスで示される宛先STAが帰属テーブルに登録されて
いるか否かを判断する(S8)。宛先STAが登録済み
の場合は、その宛先STAへパケットCを送信する(S
9)。
【0028】宛先STAが帰属テーブルに未登録の場合
には、次に中継するAPを見つけるために、宛先STA
がアドレステーブルに登録されているか否かを判断する
(S10)。登録済みの場合は、アドレステーブルに基づ
いて宛先STAに対応する転送先APを受信局アドレス
とするパケットBを送信する(S11)。宛先STAがア
ドレステーブルに未登録の場合には、中継APテーブル
を参照して当該パケットの転送元AP以外に中継可能な
APがあるか否かを判断し(S12)、中継可能なAPが
あればその全APへパケットBを送信する(S13)。ま
た、中継可能なAPがなければ、その受信パケットを廃
棄する(S14)。
【0029】図6は、STA1からSTA5へ無線パケ
ットを転送する例を示す。ここでは、STA1とSTA
5が各APのアドレステーブルに未登録とする。また、
各APの帰属テーブルおよび中継APテーブルは、図3
(a),(b) の状態とする。以下、図5のフローチャートに
対応させながら具体的に説明する。
【0030】まず、STA1はAP1にパケットA−1
を送信する。このパケットA−1のアドレスフィールド
は、 AP1/STA5/STA1// である。
【0031】このパケットA−1を受信したAP1は、
宛先アドレスで示されるSTA5が帰属テーブルおよび
アドレステーブルに未登録であるので、中継APテーブ
ルを参照して中継可能なAP2,AP3,AP4へパケ
ットB−1を送信する(S1,S2,S4,S8,S1
0,S12,S13)。このパケットB−1のアドレスフィ
ールドは、 AP2/AP1/STA5/STA1/ AP3/AP1/STA5/STA1/ AP4/AP1/STA5/STA1/ である。
【0032】このパケットB−1を受信したAP3,A
P4は、送信元アドレスで示される送信元STA1と送
信局アドレスで示される転送元AP1とを対応付けてア
ドレステーブルに登録する(S5)。次に、宛先アドレ
スで示されるSTA5が帰属テーブルおよびアドレステ
ーブルに未登録であり、またAP1以外に中継可能なA
Pが存在しないので、受信パケットB−1を廃棄する
(S6,S8,S10,S12,S14)。
【0033】同様に、パケットB−1を受信したAP2
は、送信元STA1と転送元AP1とを対応付けてアド
レステーブルに登録する(S5)。次に、宛先アドレス
で示されるSTA5が帰属テーブルおよびアドレステー
ブルに未登録であるので、AP1以外に中継可能なAP
5へパケットB−2を送信する(S6,S8,S10,S
12,S13)。このパケットB−2のアドレスフィールド
は、 AP5/AP2/STA5/STA1/ である。
【0034】このパケットB−2を受信したAP5は、
送信元STA1と転送元AP2とを対応付けてアドレス
テーブルに登録する(S5)。次に、宛先アドレスで示
されるSTA5が帰属テーブルに登録済みであるので、
STA5へパケットC−1を送信する(S6,8,
9)。このパケットC−1のアドレスフィールドは、 STA5/STA1/// である。以上示したSTA1からSTA5へのパケット
転送後の各APのアドレステーブルの状態を図7に示
す。
【0035】図8は、折り返しSTA5からSTA1へ
無線パケットを転送する例を示す。各APのアドレステ
ーブルは図7の状態とする。STA5が送信するパケッ
トA−2のアドレスフィールドは、 AP5/STA1/STA5// である。
【0036】このパケットA−2を受信したAP5は、
宛先アドレスで示されるSTA1が帰属テーブルに未登
録であるが、アドレステーブルに登録済み(図7参照)
であるので、宛先STA1に対応する転送先AP2へパ
ケットB−3を送信する(S1,S2,S4,S8,S
10,S11)。このパケットB−3のアドレスフィールド
は、 AP2/AP5/STA1/STA5/ である。
【0037】このパケットB−3を受信したAP2は、
送信元STA5と転送元AP5とを対応付けてアドレス
テーブルに登録する(S5)。次に、宛先アドレスで示
されるSTA1が帰属テーブルに未登録であるが、アド
レステーブルに登録済みであるので、対応する転送先A
P1へパケットB−4を送信する(S6,S8,S10,
S11)。このパケットB−4のアドレスフィールドは、 AP1/AP2/STA1/STA5/ である。
【0038】このパケットB−4を受信したAP1は、
送信元STA5と転送元AP2とを対応付けてアドレス
テーブルに登録する(S5)。次に、宛先アドレスで示
されるSTA1が帰属テーブルに登録済みであるので、
STA1へパケットC−2を送信する(S6,8,
9)。このパケットC−2のアドレスフィールドは、 STA1/STA5/// である。以上示したSTA5からSTA1へのパケット
転送後の各APのアドレステーブルの状態を図9に示
す。なお、ハッチングの箇所は、STA5からSTA1
へのパケット転送過程で追加登録されたものである。
【0039】図10は、再度STA1からSTA5へ無
線パケットを転送する例を示す。各APのアドレステー
ブルは図9の状態とする。STA1が送信するパケット
A−3のアドレスフィールドは、 AP1/STA5/STA1// である。
【0040】このパケットA−3を受信したAP1は、
宛先アドレスで示されるSTA5が帰属テーブルに未登
録であるが、アドレステーブルに登録済み(図9参照)
であるので、対応するAP2へパケットB−5を送信す
る(S1,S2,S4,S8,S10,S11)。このパケ
ットB−5のアドレスフィールドは、 AP2/AP1/STA5/STA1/ である。
【0041】このパケットB−5を受信したAP2は、
送信元STA1と転送元AP1とを対応付けてアドレス
テーブルを更新する(S5)。次に、宛先アドレスで示
されるSTA5が帰属テーブルに未登録であるが、アド
レステーブルに登録済みであるので、対応するAP5へ
パケットB−6を送信する(S6,S8,S10,S1
1)。このパケットB−6のアドレスフィールドは、 AP5/AP2/STA5/STA1/ である。
【0042】このパケットB−6を受信したAP5は、
送信元STA1と転送元AP2とを対応付けてアドレス
テーブルを更新する(S5)。次に、宛先アドレスで示
されるSTA5が帰属テーブルに登録済みであるので、
STA5へパケットC−3を送信する(S6,8,
9)。このパケットC−3のアドレスフィールドは、 STA5/STA1/// である。以上示したSTA1からSTA5へのパケット
転送後の各APのアドレステーブルの状態は図9と同じ
である。
【0043】図11は、請求項2の学習型無線パケット
転送方法における無線基地局APのパケット受信時の動
作フローを示す。図11(a) に示す動作フローは、図5
に示すS4とS6との間に挿入されるものである。本動
作フローの特徴は、送信元アドレス(送信元STA)と
送信局アドレス(転送元AP)を対応付けてアドレステ
ーブルに登録した後に(S5)、登録保留タイマをスタ
ートさせる(S22)ところにある。登録保留タイマは、
登録STAに1対1で対応し、登録STAを送信元アド
レスとするパケットの連続未受信時間を計測する。
【0044】例えば、図10に示すように、各APのア
ドレステーブルがすでに図9に示す状態で登録済みのと
きに、パケットBを受信したAPは、まず送信元アドレ
スで示される送信元STAがアドレステーブルに登録さ
れているか否かを判断する(S21)。そして、登録済み
の場合には登録保留タイマをリセットし(S23)、その
送信元アドレス(送信元STA)と送信局アドレス(転
送元AP)とを対応付けてアドレステーブルを更新し
(S24)、登録保留タイマを再スタートさせる(S2
5)。送信元STAがアドレステーブルに未登録の場合
には、図5の動作フローと同様に登録処理を行い(S
5)、登録保留タイマをスタートさせる(S22)。
【0045】また、登録STAを送信元アドレスとする
パケットが一定時間受信されず、登録保留タイマがタイ
ムアウトしたときには(S26)、図11(b) に示すよう
にアドレステーブルから、対応付けられている送信元ア
ドレス(送信元STA)と送信局アドレス(転送元A
P)を削除する(S27)。これにより、アドレステーブ
ルの状態を常に最新状態に保持することができる。
【0046】(STAが帰属APを変更する実施形態)
図12は、請求項3の学習型無線パケット転送方法が適
用される無線パケット網および各APのアドレステーブ
ルを示す。図において、各AP間のツリー構造は図1,
2に示す実施形態のものと同様であり、各APの帰属テ
ーブルおよび中継APテーブルは図3(a),(b) に示すも
のと同じである。
【0047】ただし、以下の実施形態では、各APもS
TAと同様に自らパケットを生成して送受信し、AP同
士の対応関係もアドレステーブルに登録されるものとす
る(請求項7)。すなわち、各APは、送信元アドレス
に自局MACアドレスを設定し、宛先アドレスに宛先A
PのMACアドレスを設定して送信し、受信パケットの
うち宛先アドレスが自局MACアドレスに一致するパケ
ットを取り込む。そして、上述の登録手順に従い、送信
元アドレス(送信元AP)と送信局アドレス(転送元A
P)とを対応付け、宛先APと転送先APに見立ててア
ドレステーブルに登録する。例えば、AP3(AP4)
からAP1,AP2を中継してAP5へ無線パケットを
転送することにより、AP2ではAP4とAP1および
AP3とAP1がそれぞれ対応付けられ、AP5ではA
P3とAP2、AP4とAP2、AP1とAP2がそれ
ぞれ対応付けられてアドレステーブルに登録される。最
終的なアドレステーブルの状態を図12(b) に示す。
【0048】図13は、請求項3の学習型無線パケット
転送方法(ハンドオフ時)における無線端末STAおよ
び無線基地局APの動作フローを示す。STAが隣接セ
ルへ移動することにより(S30)、STAは移動先AP
に帰属し、移動先APは新たに帰属するSTAを帰属テ
ーブルに登録し、アドレステーブルからそのSTAに関
する情報を削除する(S31)。そして、STAは、移動
先APに対して、それまで帰属していた移動元APを宛
先とし、自局を送信元としたハンドオフパケット(図4
に示す)を送信する(S32)。
【0049】さらに、移動先APから移動元APに至る
通信路上の各APは、ハンドオフパケットを順次転送
し、その送信元アドレスと送信局アドレスを対応付けて
アドレステーブルに登録または更新する(S33)。最後
にハンドオフパケットが到着する移動元APは、ハンド
オフパケットの送信元アドレスと送信局アドレスを対応
付けてアドレステーブルに登録し、帰属テーブルから送
信元STAを削除して帰属を解除する(S34) 。
【0050】図14は、図12の無線パケット網におい
て、STA5がAP5配下からAP4配下に移動した場
合の処理を示す。なお、各APの帰属テーブルおよび中
継APテーブルは、図3(a),(b) の状態とし、アドレス
テーブルは図12(b) の状態とする。以下、図13のフ
ローチャートに対応させながら具体的に説明する。
【0051】STA5は移動後にAP4に帰属すると、
AP4はアドレステーブルに登録されているSTA5と
AP1の関係を削除し、さらに帰属テーブルにSTA5
を登録する(S31)。そして、宛先が移動元AP5のハ
ンドオフパケットAH −1をAP4に送信する(S3
2)。なお、AH は、パケットAのフォーマットでデー
タ部がハンドオフパケットであることを示す。このハン
ドオフパケットAH −1のアドレスフィールドは、 AP4/AP5/STA5// である。
【0052】このハンドオフパケットAH −1を受信し
たAP4は、アドレステーブルに基づいて、宛先AP5
に対応する転送先AP1へハンドオフパケットBH −1
を送信する(S33)。このハンドオフパケットBH −1
のアドレスフィールドは、 AP1/AP4/AP5/STA5/ である。
【0053】このハンドオフパケットBH −1を受信し
たAP1は、送信元STA5と転送元AP4とを対応付
けてアドレステーブルを更新する(S33)。次に、AP
1のアドレステーブルに基づいて、宛先AP5に対応す
る転送先AP2へハンドオフパケットBH −2を送信す
る。このハンドオフパケットBH −2のアドレスフィー
ルドは、 AP2/AP1/AP5/STA5/ である。
【0054】このハンドオフパケットBH −2を受信し
たAP2は、送信元STA5と送信元AP1とを対応付
けてアドレステーブルを更新する。次に、宛先アドレス
で示されるAP5がアドレステーブルに未登録であるの
で、中継APテーブル(図3(b))に基づいてAP5へハ
ンドオフパケットBH −3を送信する。このハンドオフ
パケットBH −3のアドレスフィールドは、 AP5/AP2/AP5/STA5/ である。
【0055】このハンドオフパケットBH −3を受信し
たAP5は、送信元STA5と転送元AP2とを対応付
けてアドレステーブルに登録し、さらに帰属テーブルか
らSTA5を削除する(S34) 。以上示したSTA5か
らAP5へのハンドオフパケット転送後のアドレステー
ブルおよび帰属テーブルの状態を図15(a),(b) に示
す。なお、ハッチングの箇所は、STA5からAP5へ
のパケット転送過程で登録、更新あるいは削除されたも
のである。
【0056】図16は、STA1からSTA5へ無線パ
ケットを転送する例を示す。各APのアドレステーブル
および帰属テーブルは図15の状態とする。この転送動
作は、図5のフローチャートに基づく。STA1が送信
するパケットA−4のアドレスフィールドは、 AP1/STA5/STA1// である。
【0057】このパケットA−4を受信したAP1は、
宛先アドレスで示されるSTA5が帰属テーブルに未登
録であるが、アドレステーブルに登録済み(図15参
照)であるので、対応するAP4へパケットB−7を送
信する。このパケットB−7のアドレスフィールドは、 AP4/AP1/STA5/STA1/ である。
【0058】このパケットB−7を受信したAP4は、
送信元STA1と転送元AP1とを対応付けてアドレス
テーブルを更新する。次に、帰属テーブルに基づいてS
TA5へパケットC−4を送信する。このパケットC−
4のアドレスフィールドは、 STA5/STA1/// である。以上示したSTA5からSTA1へのパケット
転送後の各APのアドレステーブルの状態は図15と同
じである。
【0059】(STAが無線接続と有線接続を相互に切
り替える実施形態)図17は、請求項4の学習型無線パ
ケット転送方法が適用される無線パケット網の構成例を
示す。
【0060】図において、各AP間のツリー構造は上述
の無線パケット網と同じであり、各APの中継APテー
ブルは図3(b) のようになる。ここでは、STA1はA
P1に帰属し、STA5はAP4に帰属する例を示し、
各APのアドレステーブルおよび帰属テーブルは図15
のようになる。
【0061】また、AP1は有線LANに接続するため
の有線インタフェースを有する有線対応AP、AP2〜
AP5は通常のAP、STA5は有線LANに接続する
ための有線インタフェースを有する有線対応STA、S
TA1は通常のSTAとする。AP1と有線LANのラ
ーニングブリッジのインタフェース♯2が接続される。
なお、AP1にも、有線インタフェースと無線インタフ
ェース間のパケット転送のためのラーニングブリッジの
機能が備えられる。
【0062】図18は、ラーニングブリッジおよびAP
1の学習テーブルを示す。各学習テーブルには、上述の
パケット転送に伴う登録手順により、全STAと全AP
が登録されるものとする。すなわち、ラーニングブリッ
ジの学習テーブルでは、全STAおよび全APとインタ
フェース♯2が対応付けられる。また、AP1の学習テ
ーブルでは、全STAおよびAP2〜5と無線インタフ
ェースが対応付けられる。
【0063】図19は、請求項4の学習型無線パケット
転送方法における無線端末STAと無線基地局APの動
作フローを示す。(a) は有線対応STAが無線接続から
有線接続に接続替えを行った場合を示す。(b) は有線対
応STAが有線接続から無線接続に接続替えを行った場
合を示す。
【0064】図19(a) において、有線対応STAが現
在帰属しているAP(移動元AP)との無線接続から有
線接続に接続替えを行うと(S40)、有線対応STAが
有線パケット網に対して移動元APを宛先とし、自局を
送信元としたハンドオフパケットを送信する(S41)。
有線パケット網は、受信したハンドオフパケットをラー
ニングブリッジを介して有線対応APへ転送する(S4
2)。有線対応APがハンドオフパケットを受信する
と、ツリー状の通信路に従って下位APへ転送する。有
線対応APから移動元APに至る通信路上の各APは、
ハンドオフパケットを順次転送し、その送信元アドレス
と送信局アドレスを対応付けてアドレステーブルに登録
または更新する(S43)。最後にハンドオフパケットが
到着する移動元APは、ハンドオフパケットの送信元ア
ドレスと送信局アドレスを対応付けてアドレステーブル
に登録し、帰属テーブルから送信元STAを削除する
(S44)。
【0065】図19(b) において、有線対応STAが有
線接続からAP(移動先AP)との無線接続に接続替え
を行うと(S45)、有線対応STAが移動先APに対し
て、自局を送信元とした無線接続パケットを送信する
(S46)。移動先APは、この無線接続パケットを受信
すると、ツリー状の通信路に従って上位APへ転送す
る。移動先APから有線対応APに至る通信路上の各A
Pは、無線接続パケットを順次転送し、その送信元アド
レスと送信局アドレスを対応付けてアドレステーブルに
登録または更新する(S47)。有線対応APは、無線接
続パケットを有線インタフェースから有線パケット網へ
ブロードキャスト送信する(S48)。
【0066】図20は、図17の無線パケット網におい
て、STA5が有線接続へ切り替えた場合の処理を示
す。以下、図19(a) のフローチャートに対応させなが
ら具体的に説明する。
【0067】STA5は、現在帰属している移動元AP
4から離れて有線LANに接続されると(S40)、宛先
がAP4のハンドオフパケットDH −1を有線LANに
送信する(S41)。なお、DH は、有線LANのパケッ
トのうちハンドオフパケットであることを示す。
【0068】このハンドオフパケットDH −1を受信し
たラーニングブリッジは、図18の学習テーブルに基づ
いてインタフェース♯2からハンドオフパケットDH
2を送信し(S42)、STA5とインタフェース♯1を
対応付けて学習テーブルを更新する。AP1はこのハン
ドオフパケットDH −2を受信すると、STA5と有線
インタフェースを対応付けて学習テーブルを更新し、図
15(a) のアドレステーブルからSTA5を削除する。
さらに、AP1はハンドオフパケットDH −2を無線パ
ケットフォーマットのハンドオフパケットBH −4に変
換し、宛先のAP4へ送信する(S43) 。このハンドオ
フパケットBH −4のアドレスフィールドは、 AP4/AP1/AP4/STA5/ である。
【0069】このハンドオフパケットBH −4を受信し
た移動元AP4は、送信元アドレスで示される送信元S
TA5と送信局アドレスで示される転送元AP1とを対
応付けてアドレステーブルに登録し、さらに帰属テーブ
ルからSTA5を削除する(S44)。
【0070】以上示したSTA5からAP4へのハンド
オフパケット転送後の各学習テーブルの状態を図21に
示し、各APのアドレステーブルおよび帰属テーブルの
状態を図22(a),(b) に示す。なお、ハッチングの箇所
は、STA5からAP4へのハンドオフパケット転送過
程で登録、更新あるいは削除されたものである。
【0071】図23は、STA1からSTA5へ無線パ
ケットを転送する例を示す。ラーニングブリッジおよび
AP1の学習テーブルは図21の状態とし、各APのア
ドレステーブルおよび帰属テーブルは図22の状態とす
る。STA1が送信するパケットA−5のアドレスフィ
ールドは、 AP1/STA5/STA1// である。
【0072】このパケットA−5を受信したAP1は、
学習テーブルに基づいてSTA5宛てのパケットを有線
LANのパケットフォーマットに変換し、有線LANに
送信する。このパケットD−1を受信したラーニングブ
リッジは、学習テーブルに基づいてSTA5宛てのパケ
ットD−2をインタフェース♯1から送信する。STA
5は、このパケットD−2を有線LANから受信する。
【0073】図24は、STA5が有線接続からAP3
配下に移動した場合の処理を示す。なお、各学習テーブ
ルは図21の状態とし、各APのアドレステーブルおよ
び帰属テーブルは図22(a),(b) の状態とする。以下、
図19(b) のフローチャートに対応させながら具体的に
説明する。
【0074】STA5は移動後にAP3に帰属し、無線
接続パケットAC −1をAP3に送信する(S46)。な
お、AC は、パケットAのフォーマットでデータ部が無
線接続パケットであることを示す。
【0075】この無線接続パケットAC −1を受信した
AP3は、STA5が配下になったことによりアドレス
テーブルに登録されているSTA5とAP1の関係を削
除し、さらに帰属テーブルにSTA5を登録する。次
に、転送先AP1へ無線接続パケットBC −1を送信す
る(S47)。この無線接続パケットBC −1を受信した
AP1は、学習テーブルに基づいて無線接続パケットを
有線LANのパケットフォーマットに変換し、有線LA
Nにブロードキャスト送信し、有線LAN上のアドレス
テーブルを更新する(S48)。
【0076】以上示したSTA5からラーニングブリッ
ジへの無線接続パケット転送後の各学習テーブルの状態
を図25に示し、各APのアドレステーブルおよび帰属
テーブルの状態を図26(a),(b) に示す。なお、ハッチ
ングの箇所は、STA5からラーニングブリッジへの無
線接続パケット転送過程で登録、更新あるいは削除され
たものである。
【0077】図27は、STA1からSTA5へ無線パ
ケットを転送する例を示す。ラーニングブリッジおよび
AP1の学習テーブルは図25の状態とし、各APのア
ドレステーブルおよび帰属テーブルは図26の状態とす
る。STA1が送信するパケットA−6のアドレスフィ
ールドは、 AP1/STA5/STA1// である。
【0078】このパケットA−6を受信したAP1は、
宛先アドレスで示されるSTA5が帰属テーブルに未登
録であるが、アドレステーブルに登録済みであるので、
対応するAP3へパケットB−8を送信する。このパケ
ットB−8のアドレスフィールドは、 AP3/AP1/STA5/STA1/ である。
【0079】このパケットB−8を受信したAP3は、
送信元STA1と転送元AP1とを対応付けてアドレス
テーブルを更新する。次に、宛先アドレスで示されるS
TA5が帰属テーブルに登録済みであるので、STA5
へパケットC−5を送信する。このパケットC−5のア
ドレスフィールドは、 STA5/STA1/// である。以上示したSTA5からSTA1へのパケット
転送後の各APのアドレステーブルの状態は図26と同
じである。
【0080】(APが通信路切り替えを行う実施形態)
図28は、請求項5,6の学習型無線パケット転送方法
が適用される無線パケット網および各APのアドレステ
ーブルを示す。
【0081】図において、各AP間のツリー構造は、図
12の無線パケット網のAP5にAP6が接続され、A
P6にSTA6が帰属するものとする。各APのアドレ
ステーブルには、図28(b) のように、パケット転送に
伴う登録手順により全STAと全APが登録されている
ものとする。同様に、各APの帰属テーブルおよび中継
APテーブルは図29(a),(b) のようになる。
【0082】ここで、AP2とAP5との間に遮蔽物等
が出現し、その間の通信路が遮断された場合を想定す
る。このとき、AP5が上位APとの通信路をAP2か
らAP4へ切り替える。この切り替え前後のAP間のツ
リー構造を図30に示す。
【0083】図31は、請求項5の学習型無線パケット
転送方法(通信路切替時)における無線端末STAと無
線基地局APの動作フローを示す。図32は、AP5が
AP2からAP4へ通信路を切り替えた場合の処理を示
す。なお、各APのアドレステーブルは図28(b) 、各
APの帰属テーブルおよび中継APテーブルは図29
(a),(b) の状態とする。以下、図31のフローチャート
に対応させながら具体的に説明する。
【0084】AP5が切替元AP2との通信路を切替先
AP4に切り替え、切替先AP4に帰属すると(S5
0)、図29(b) に示すAP5の中継APテーブルに登
録されている上位AP2を上位AP4に更新し、AP4
の中継APテーブルに下位AP5を登録する(図33参
照)。また、図28(b) に示すAP5のアドレステーブ
ルに登録されているAP2関係を削除する(S51)。
【0085】次に、AP5は、アドレステーブルに登録
中のSTAの中から切替元AP2以外のAPに対応付け
られている全STA、帰属テーブルに登録中の全ST
A、中継APテーブルに登録中の下位の全APを抽出す
る(S52)。ここでは、STA6およびAP6が抽出さ
れる。AP5は、抽出したSTA6およびAP6に対し
て、切替元AP2宛にハンドオフパケットを送信するよ
うに指示するハンドオフ指示パケットBR −1,2を順
次送信する(S53)。なお、BR は、図4に示すパケッ
トBのフォーマットでデータ部がハンドオフ指示パケッ
トであることを示す。
【0086】STA6宛てのハンドオフ指示パケットB
R −1を受信したAP6は、さらにSTA6宛てのハン
ドオフ指示パケットCR −1を送信する(S53)。な
お、C R は、図4に示すパケットCのフォーマットでデ
ータ部がハンドオフ指示パケットであることを示す。
【0087】このハンドオフ指示パケットCR −1を受
信したSTA6は、切替元AP2を宛先とし、自局を送
信元としたハンドオフパケットAH −2を送信する(S
54)。このハンドオフパケットAH −2を受信したAP
6は、図14に示すハンドオフパケットの転送処理と同
様に、その宛先の切替元AP2までハンドオフパケット
を転送する。
【0088】すなわち、AP6は、アドレステーブルに
基づいて宛先AP2の転送先AP5へハンドオフパケッ
トBH −5を送信する(S55)。このハンドオフパケッ
トB H −5のアドレスフィールドは、 AP5/AP6/AP2/STA6/ である。
【0089】このハンドオフパケットBH −5を受信し
たAP5は、送信元STA6と転送元AP6とを対応付
けてアドレステーブルを更新する(S55)。次に、宛先
アドレスで示されるAP2がアドレステーブルに未登録
(AP2関係がすでに削除)であるので、図33の中継
APテーブルに基づいて上位のAP2へハンドオフパケ
ットBH −6を送信する。このハンドオフパケットBH
−6のアドレスフィールドは、 AP4/AP5/AP2/STA6/ である。
【0090】このハンドオフパケットBH −6を受信し
たAP4は、送信元STA6と送信元AP5とを対応付
けてアドレステーブルを更新する。次に、アドレステー
ブルに基づいて宛先AP2の転送先AP1へハンドオフ
パケットBH −7を送信する。このハンドオフパケット
H −7のアドレスフィールドは、 AP1/AP4/AP2/STA6/ である。
【0091】このハンドオフパケットBH −7を受信し
たAP1は、送信元STA6と転送元AP4とを対応付
けてアドレステーブルを更新する。次に、中継APテー
ブルに基づいて下位のAP2へハンドオフパケットBH
−8を送信する。このハンドオフパケットBH −8のア
ドレスフィールドは、 AP2/AP1/AP2/STA6/ である。このハンドオフパケットBH −8を受信したA
P2は、送信元STA6と転送元AP1とを対応付けて
アドレステーブルを更新する(S56)。
【0092】同様に、ハンドオフ指示パケットBR −2
を受信したAP6およびAP5自身は、それぞれ切替元
AP2を宛先とし、自局を送信元としたハンドオフパケ
ットを送信する(S54)。このハンドオフパケットは図
32に示すBH −5〜BH −8と同様にAP2まで転送
され、送信元AP6,AP5と各転送先APとを対応付
けて各APのアドレステーブルを更新する(S55,S5
6)。
【0093】また、AP2は、AP1経由で送信元がA
P5のハンドオフパケットを受信することにより、AP
5が他のAP配下に移動したものとみなし、中継APテ
ーブルからAP5を削除する(S56)。
【0094】以上示した各ハンドオフパケット転送後の
各APの中継APテーブルおよびアドレステーブルの状
態を図33,34に示す。なお、ハッチングの箇所は、
各ハンドオフパケット転送過程で登録、更新あるいは削
除されたものである。また、カッコ書きで示した箇所
は、それ以降の無線パケットの転送過程で登録されるも
のである。
【0095】図35は、STA1からSTA5へ無線パ
ケットを転送する例を示す。各APの中継APテーブル
およびアドレステーブルは図33,34の状態とする。
STA1が送信するパケットA−7のアドレスフィール
ドは、 AP1/STA6/STA1// である。
【0096】このパケットA−7を受信したAP1は、
アドレステーブルに基づいて転送先AP4へパケットB
−9を送信する。このパケットB−9のアドレスフィー
ルドは、 AP4/AP1/STA6/STA1/ である。
【0097】このパケットB−9を受信したAP4は、
送信元STA1と転送元AP1とを対応付けてアドレス
テーブルを更新し、アドレステーブルに基づいて転送先
AP5へパケットB−10を送信する。このパケットB−
10のアドレスフィールドは、 AP5/AP4/STA6/STA1/ である。
【0098】このパケットB−10を受信したAP5は、
送信元STA1と転送元AP4とを対応付けてアドレス
テーブルを更新し、帰属テーブルに基づいてSTA6へ
パケットC−6を送信する。このパケットC−6のアド
レスフィールドは、 STA6/STA1/// である。以上示したSTA1からSTA6へのパケット
転送後の各APのアドレステーブルの状態は図34と同
じである。なお、このときAP5のアドレステーブルに
カッコ書きで示したSTA1とAP4が登録される。
【0099】図36は、請求項6の学習型無線パケット
転送方法(通信路切替時)における無線端末STAと無
線基地局APの動作フローを示す。図37は、AP5が
AP2からAP4へ通信路を切り替えた場合の処理を示
す。なお、各APのアドレステーブルは図28(b) 、各
APの帰属テーブルおよび中継APテーブルは図29
(a),(b) の状態とする。以下、図36のフローチャート
に対応させながら具体的に説明する。
【0100】AP5が切替元AP2との通信路を切替先
AP4に切り替え、切替先AP4に帰属すると(S6
0)、図29(b) に示すAP5の中継APテーブルに登
録されている上位AP2を上位AP4に更新し、AP4
の中継APテーブルに下位AP5を登録する(図33参
照)。また、図28(b) に示すAP5のアドレステーブ
ルに登録されているAP2関係を削除する(S61)。
【0101】次に、AP5は、アドレステーブルに登録
中のSTAの中から切替元AP2以外のAPに対応付け
られている全STA、帰属テーブルに登録中の全ST
A、中継APテーブルに登録中の下位の全APを抽出す
る(S62)。ここでは、STA6およびAP6が抽出さ
れる。AP5は、抽出したSTA6およびAP6の代理
として、切替元AP2を宛先とし、STA6またはAP
6を送信元としたハンドオフパケットBH −9を順次送
信する(S63)。このハンドオフパケットBH −9のア
ドレスフィールドは、 AP4/AP5/AP2/STA6/ AP4/AP5/AP2/AP6/ である。
【0102】このハンドオフパケットBH −9を受信し
たAP4は、送信元STA6,AP6と送信元AP5と
を対応付けてアドレステーブルを更新する(S64)。次
に、アドレステーブルに基づいて宛先AP2の転送先A
P1へハンドオフパケットB H −10を送信する。このハ
ンドオフパケットBH −10のアドレスフィールドは、 AP1/AP4/AP2/STA6/ AP1/AP4/AP2/AP6/ である。
【0103】このハンドオフパケットBH −10を受信し
たAP1は、送信元STA6,AP6と転送元AP4と
を対応付けてアドレステーブルを更新する(S64)。次
に、中継APテーブルに基づいて下位のAP2へハンド
オフパケットBH −11を送信する。このハンドオフパケ
ットBH −11のアドレスフィールドは、 AP2/AP1/AP2/STA6/ AP2/AP1/AP2/AP6/ である。このハンドオフパケットBH −11を受信したA
P2は、送信元STA6,AP6と転送元AP1とを対
応付けてアドレステーブルを更新する(S65)。
【0104】同様に、AP5は、切替元AP2を宛先と
し、自局を送信元としたハンドオフパケットを送信する
(S63)。このハンドオフパケットは図37に示すBH
−9〜BH −11と同様にAP2まで転送され、送信元A
P5と各転送先APとを対応付けて各APのアドレステ
ーブルを更新する(S64,S65)。
【0105】また、AP2は、AP1経由で送信元がA
P5のハンドオフパケットを受信することにより、AP
5が他のAP配下に移動したものとみなし、中継APテ
ーブルからAP5を削除する(S65)。
【0106】以上示した各ハンドオフパケット転送後の
各APの中継APテーブルおよびアドレステーブルの状
態は、図33,34に示すものと同じである。STA1
からSTA5へ無線パケットを転送する場合も図35と
同様に行われる。
【0107】(無線基地局APの構成例)図38は、請
求項8,10〜13の無線基地局APの構成例を示す。
図において、無線基地局APは、無線インタフェース1
1、受信パケット判定部12、制御部13、帰属テーブ
ル14、アドレステーブル15、中継APテーブル1
6、送信パケット生成部17により構成され、請求項
1,3,5,6の学習型無線パケット転送方法に基づく
処理を行う。
【0108】無線インタフェース11は、パケットA,
Bを受信して自局宛てのパケットを取り込むとともに、
パケットB,Cを送信する処理を行う(図5のS1〜S
3、S9,S11,S13)。受信パケット判定部12は、
自局宛ての受信パケットがSTAから送信されたパケッ
トAか、他のAPから送信されたパケットBか、さらに
STA移動に伴うハンドオフパケットか、AP帰属変更
に伴うハンドオフ指示パケットおよびハンドオフパケッ
トかを判定し、制御部13でそれぞれ対応する処理を行
わせる(図5のS4)。
【0109】制御部13は、受信パケットの種別に応じ
て、帰属テーブル14、アドレステーブル15、中継A
Pテーブル16を参照し、必要に応じて各テーブルの登
録更新を行い、転送先を決定する(図5のS5〜S10,
12,14、図13のS32〜34、図13、図19、図31、
図36)。送信パケット生成部17は、転送先に応じた
パケットBまたはパケットCを生成し、無線インタフェ
ース11に送出する(図5のS9,S11,S13)。
【0110】図39は、請求項9の無線基地局APの構
成例を示す。図において、無線基地局APは、無線イン
タフェース11、受信パケット判定部12、制御部1
3、帰属テーブル14、アドレステーブル15、中継A
Pテーブル16、送信パケット生成部17、登録保留タ
イマ18により構成され、請求項2の学習型無線パケッ
ト転送方法に基づく処理を行う。
【0111】本APの特徴は、制御部13に登録保留タ
イマ18を接続し、アドレステーブルに登録されている
STAを送信元アドレスとするパケットの連続未受信時
間を計測し、タイムアウトしたときにそのSTA関係の
情報を削除するところにある(図11)。その他の構成
は、図38のAPと同様である。
【0112】図40は、請求項11の有線対応無線基地
局APの構成例を示す。図において、有線対応無線基地
局APは、無線インタフェース11、受信パケット判定
部21、制御部22、帰属テーブル14、アドレステー
ブル15、中継APテーブル16、学習テーブル23、
送信パケット生成部24、有線インタフェース25によ
り構成され、請求項4の学習型無線パケット転送方法に
基づく処理を行う。
【0113】受信パケット判定部21は、有線対応ST
Aが無線接続から有線接続、有線接続から無線接続へ切
り替えたときに、無線インタフェース11または有線イ
ンタフェース25に受信されるハンドオフパケットまた
は無線接続パケットを検出し、制御部22で対応する処
理を行わせる。制御部22は、ハンドオフパケットまた
は無線接続パケットに応じて、帰属テーブル14、アド
レステーブル15、中継APテーブル16、学習テーブ
ル23を参照し、必要に応じて各テーブルの登録更新を
行い、転送先を決定する(図19)。送信パケット生成
部24は、転送先に応じたハンドオフパケットまたは無
線接続パケットを生成し、無線インタフェース11また
は有線インタフェース25に送出する。無線インタフェ
ース11または有線インタフェース25は、それぞれ無
線回線または有線LANに各パケットフォーマットに応
じた送信パケットを生成して送信する。なお、通常の無
線パケットの送受信については、図38に示すAPと同
様の処理を行う。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,8の学
習型無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基
地局は、アドレステーブルに対応付けられた無線基地局
を転送先として選択し、宛先無線端末までパケットを転
送することができる。したがって、通信可能な全ての無
線基地局に転送する方法に比べて無駄なパケット転送を
防止することができるので、無線基地局の装置規模や消
費電力の増加を抑え、かつ無線周波数資源を有効に活用
し、スループットの低下を防止することができる。
【0115】また、無線基地局のインタフェースが1つ
の場合でも、無線端末と無線基地局をMACアドレスに
より論理的に対応付けることにより、転送先無線基地局
を選択して転送可能であり、無線基地局の装置規模や消
費電力を最小限に抑えることができる。
【0116】また、探索フレームや全経路探索フレーム
のブロードキャスト送信を用いず、転送先無線基地局を
選択して宛先無線端末までパケット転送が可能であるの
で、スループットの向上を図ることができる。
【0117】請求項2,9の発明は、アドレステーブル
に登録されている無線端末を送信元アドレスとするパケ
ットの連続未受信時間を管理し、タイムオーバにより登
録を削除することにより、アドレステーブルを常に最新
状態に保持し、かつ効率よく利用することができる。
【0118】請求項3,10の発明は、無線端末が他の
無線基地局のセルに移動したときに、ハンドオフパケッ
トの転送により、中継経路上の無線基地局のアドレステ
ーブルおよび帰属テーブルを更新することができ、状況
変更に伴うパケットの誤転送を防止することができる。
【0119】請求項4,11の発明は、有線対応無線端
末が無線接続から有線接続に切り替えたとき、または有
線接続から無線接続に切り替えたときに、ハンドオフパ
ケットまたは無線接続パケットの転送により、中継経路
上の無線基地局のアドレステーブルおよび帰属テーブル
を更新することができ、状況変更に伴うパケットの誤転
送を防止することができる。
【0120】請求項5,12の発明は、無線基地局が上
位の無線基地局との通信路を切り替えたときに、ハンド
オフ指示パケットでその配下の無線端末および無線基地
局にハンドオフパケットを送信させることにより、中継
経路上の無線基地局のアドレステーブルを更新すること
ができ、状況変更に伴うパケットの誤転送を防止するこ
とができる。
【0121】請求項6,13の発明は、無線基地局が上
位の無線基地局との通信路を切り替えたときに、その配
下の無線端末および無線基地局の代理としてそれぞれを
送信元とするハンドオフパケットを送信することによ
り、中継経路上の無線基地局のアドレステーブルを更新
することができ、状況変更に伴うパケットの誤転送を防
止することができる。
【0122】請求項7の発明は、アドレステーブルで宛
先無線基地局と転送先の無線基地局を対応付けることが
できるので、無線基地局を宛先とするハンドオフパケッ
ト等の転送もデータパケットと同様に効率的に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2の学習型無線パケット転送方法が
適用される無線パケット網の構成例を示す図。
【図2】図1の無線パケット網におけるAP間のツリー
構造を示す図。
【図3】図1の無線パケット網における帰属テーブルお
よび中継APテーブルを示す図。
【図4】本発明で用いるパケットフォーマットの一例を
示す図。
【図5】請求項1の学習型無線パケット転送方法におけ
る無線基地局APのパケット受信時の動作フローを示す
図。
【図6】STA1からSTA5へ無線パケットを転送す
る例を示す図。
【図7】図6に示す無線パケット転送後のアドレステー
ブルを示す図。
【図8】折り返しSTA5からSTA1へ無線パケット
を転送する例を示す図。
【図9】図8に示す無線パケット転送後のアドレステー
ブルを示す図。
【図10】再度STA1からSTA5へ無線パケットを
転送する例を示す図。
【図11】請求項2の学習型無線パケット転送方法にお
ける無線基地局APのパケット受信時の動作フローを示
す図。
【図12】請求項3の学習型無線パケット転送方法が適
用される無線パケット網および各APのアドレステーブ
ルを示す図。
【図13】請求項3の学習型無線パケット転送方法(ハ
ンドオフ時)における無線端末STAおよび無線基地局
APの動作フローを示す図。
【図14】STA5がAP5配下からAP4配下に移動
した場合の処理を示す図。
【図15】図14に示すハンドオフパケット転送後のア
ドレステーブルおよび帰属テーブルを示す図。
【図16】STA1からSTA5へ無線パケットを転送
する例を示す図。
【図17】請求項4の学習型無線パケット転送方法が適
用される無線パケット網の構成例を示す図。
【図18】ラーニングブリッジおよびAP1の学習テー
ブルを示す図。
【図19】請求項4の学習型無線パケット転送方法にお
ける無線端末STAと無線基地局APの動作フローを示
す図。
【図20】STA5が有線接続へ切り替えた場合の処理
を示す図。
【図21】図20に示すハンドオフパケット転送後の学
習テーブルを示す図。
【図22】図20に示すハンドオフパケット転送後のア
ドレステーブルおよび帰属テーブルを示す図。
【図23】STA1からSTA5へ無線パケットを転送
する例を示す図。
【図24】STA5が有線接続からAP3配下に移動し
た場合の処理を示す図。
【図25】図24に示す無線接続パケット転送後の学習
テーブルを示す図。
【図26】図24に示す無線接続パケット転送後のアド
レステーブルおよび帰属テーブルを示す図。
【図27】STA1からSTA5へ無線パケットを転送
する例を示す図。
【図28】請求項5,6の学習型無線パケット転送方法
が適用される無線パケット網および各APのアドレステ
ーブルを示す図。
【図29】図28の無線パケット網における帰属テーブ
ルおよび中継APテーブルを示す図。
【図30】切り替え前後のAP間のツリー構造を示す
図。
【図31】請求項5の学習型無線パケット転送方法(通
信路切替時)における無線端末STAと無線基地局AP
の動作フローを示す図。
【図32】AP5がAP2からAP4へ通信路を切り替
えた場合の処理を示す図。
【図33】図32に示すハンドオフパケット転送後の中
継APテーブルを示す図。
【図34】図32に示すハンドオフパケット転送後のア
ドレステーブルを示す図。
【図35】STA1からSTA6へ無線パケットを転送
する例を示す図。
【図36】請求項6の学習型無線パケット転送方法(通
信路切替時)における無線端末STAと無線基地局AP
の動作フローを示す図。
【図37】AP5がAP2からAP4へ通信路を切り替
えた場合の処理を示す図。
【図38】請求項8,10〜13の無線基地局APの構
成例を示すブロック図。
【図39】請求項9の無線基地局APの構成例を示すブ
ロック図。
【図40】請求項11の有線対応無線基地局APの構成
例を示すブロック図。
【図41】ラーニングブリッジを用いたネットワーク例
を示す図。
【図42】ソースルーティングブリッジを用いたネット
ワーク例を示す図。
【符号の説明】
AP 無線基地局 STA 無線端末 11 無線インタフェース 12,21 受信パケット判別部 13,22 制御部 14 帰属テーブル 15 アドレステーブル 16 中継APテーブル 17,24 送信パケット生成部 18 登録保留タイマ 23 学習テーブル 25 有線インタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守倉 正博 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−341031(JP,A) 特開 平8−32504(JP,A) 特開 平10−145369(JP,A) ラディパールマン「Intercon nections−ブリッジとルータに ついて」(1995.5.31)ソフトバンク P.54−59 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/28 H04B 7/26 H04L 12/56

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線基地局と1つ以上の無線端末
    とからなる無線パケット通信システムにおいて、 前記複数の無線基地局間で、その中の1つの特定無線基
    地局(ルート局)を起点としたツリー状の通信路を形成
    し、 前記ツリー状の通信路を介して前記無線基地局間で送受
    信するパケットBは、ヘッダ部に送信元無線端末のMA
    Cアドレスを含む送信元アドレス、宛先無線端末のMA
    Cアドレスを含む宛先アドレス、当該パケットを送信す
    る転送元無線基地局のMACアドレスを含む送信局アド
    レス、当該パケットを受信する転送先無線基地局のMA
    Cアドレスを含む受信局アドレスを有し、 前記複数の無線基地局は、それぞれ自局に帰属する無線
    端末を登録する帰属テーブルと、前記ツリー状の通信路
    に基づいて中継可能な無線基地局を登録する中継無線基
    地局テーブルと、宛先無線端末(宛先アドレス)と転送
    先無線基地局(受信局アドレス)を対応付けて登録する
    アドレステーブルとを有し、 前記各無線基地局は、前記パケットBを受信したとき
    に、 送信元アドレスで示される送信元無線端末と送信局アド
    レスで示される転送元無線基地局とを対応付け、宛先無
    線端末(宛先アドレス)と転送先無線基地局(受信局ア
    ドレス)に見立てて前記アドレステーブルに登録し、 宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記帰属テーブ
    ルに登録されていれば、その宛先無線端末へパケットを
    送信し、 宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記帰属テーブ
    ルに未登録で、かつ前記アドレステーブルに登録されて
    いれば、その宛先無線端末に対応する転送先無線基地局
    へ前記パケットBを送信し、 宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記帰属テーブ
    ルおよび前記アドレステーブルに未登録で、かつ前記パ
    ケットBを送信した転送元無線基地局以外に中継可能な
    無線基地局が前記中継無線基地局テーブルに登録されて
    いれば、その中継可能な全無線基地局へ前記パケットB
    を順次送信し、 宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記帰属テーブ
    ルおよび前記アドレステーブルに未登録で、さらに前記
    パケットBを送信した転送元無線基地局以外に中継可能
    な無線基地局が前記中継無線基地局テーブルに未登録で
    あれば、前記パケットBを廃棄することを特徴とする学
    習型無線パケット転送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の学習型無線パケット転
    送方法において、 各無線基地局は、パケットBを受信したときに、 送信元アドレスで示される送信元無線端末と送信局アド
    レスで示される転送元無線基地局とを対応付けてアドレ
    ステーブルに登録する際に、送信元無線端末に対応する
    登録保留タイマを開始し、 送信元アドレスで示される送信元無線端末がすでにアド
    レステーブルに登録されている場合には、前記登録保留
    タイマをリセットするとともに、送信元アドレスで示さ
    れる送信元無線端末と送信局アドレスで示される転送元
    無線基地局とを対応付けてアドレステーブルを更新し、
    再度対応する登録保留タイマを開始し、 前記登録保留タイマがタイムアウトした場合には、対応
    する送信元無線端末(宛先無線端末)と転送元無線基地
    局(転送先無線基地局)のデータを前記アドレステーブ
    ルから削除することを特徴とする学習型無線パケット転
    送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の学習型無線パケット転
    送方法において、 無線端末は、現在帰属している無線基地局(移動元無線
    基地局)から別の無線基地局(移動先無線基地局)の帰
    属に変更する場合に、移動先無線基地局に対して、移動
    元無線基地局を宛先とし、自局を送信元としたハンドオ
    フパケットを送信し、 前記移動先無線基地局から前記移動元無線基地局に至る
    通信路上の各無線基地局は、前記ハンドオフパケットを
    順次転送し、その送信元アドレスと送信局アドレスを対
    応付けてアドレステーブルに登録または更新し、前記移
    動元無線基地局はさらに帰属テーブルから前記送信元無
    線端末を削除することを特徴とする学習型無線パケット
    転送方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の学習型無線パケット転
    送方法において、 無線パケット通信システムを構成する複数の無線基地局
    および1つ以上の無線端末の中に、有線パケット網に接
    続するための有線インタフェースを備える有線対応無線
    基地局および有線対応無線端末を有し、 前記有線対応無線基地局は、前記有線パケット網に接続
    され、他の無線基地局と接続するツリー状の通信路の起
    点となる特定無線基地局であり、 前記有線対応無線端末が現在帰属している無線基地局
    (移動元無線基地局)との無線接続から有線接続に接続
    替えを行った場合に、 前記有線対応無線端末は、前記有線パケット網に対して
    移動元無線基地局を宛先とし、自局を送信元としたハン
    ドオフパケットを送信し、 前記有線パケット網は、受信した前記ハンドオフパケッ
    トを前記有線対応無線基地局へ転送し、 前記有線対応無線基地局から前記移動元無線基地局に至
    る通信路上の各無線基地局は、前記ハンドオフパケット
    を順次転送し、その送信元アドレスと送信局アドレスを
    対応付けてアドレステーブルに登録または更新し、前記
    移動元無線基地局はさらに帰属テーブルから送信元無線
    端末を削除する処理を行い、 前記有線対応無線端末が有線接続から無線基地局(移動
    先無線基地局)との無線接続に接続替えを行った場合
    に、 前記有線対応無線端末は、移動先無線基地局に対して、
    自局を送信元とした無線接続パケットを送信し、 前記移動先無線基地局から前記有線対応無線基地局に至
    る通信路上の各無線基地局は、前記無線接続パケットを
    順次転送し、その送信元アドレスと送信局アドレスを対
    応付けてアドレステーブルに登録または更新し、 前記有線対応無線基地局は、前記無線接続パケットを有
    線インタフェースから前記有線パケット網へブロードキ
    ャスト送信する処理を行うことを特徴とする学習型無線
    パケット転送方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の学習型無線パケット転
    送方法において、 無線基地局が上位無線基地局(切替元無線基地局)との
    通信路を別の無線基地局(切替先無線基地局)に切り替
    えて切替先無線基地局に帰属した場合に、 前記無線基地局および前記切替先無線基地局は中継無線
    基地局テーブルを相互に更新し、前記無線基地局はアド
    レステーブルから前記切替元無線基地局の登録を削除
    し、 前記無線基地局は、アドレステーブルに登録中の無線端
    末の中から、前記切替元無線基地局以外の無線基地局に
    対応付けられている全無線端末、帰属テーブルに登録中
    の全無線端末、中継無線基地局テーブルに登録中の下位
    の全無線基地局を抽出し、さらに抽出した全無線端末、
    全無線基地局に対して、切替元無線基地局宛にハンドオ
    フパケットを送信するように指示するハンドオフ指示パ
    ケットを順次送信し、 前記ハンドオフ指示パケットを受信した全無線端末およ
    び全無線基地局と、前記無線基地局は、前記切替元無線
    基地局を宛先とし、自局を送信元としたハンドオフパケ
    ットをそれぞれ送信し、 前記切替元無線基地局に至る通信路上の各無線基地局
    は、前記ハンドオフパケットを順次転送し、その送信元
    アドレスと送信局アドレスを対応付けてアドレステーブ
    ルに登録または更新し、さらに前記切替元無線基地局は
    前記中継無線基地局テーブルから前記無線基地局を削除
    することを特徴とする学習型無線パケット転送方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の学習型無線パケット転
    送方法において、 無線基地局が上位無線基地局(切替元無線基地局)との
    通信路を別の無線基地局(切替先無線基地局)に切り替
    えて切替先無線基地局に帰属した場合に、 前記無線基地局および前記切替先無線基地局は中継無線
    基地局テーブルを相互に更新し、前記無線基地局はアド
    レステーブルから前記切替元無線基地局の登録を削除
    し、 前記無線基地局は、アドレステーブルに登録中の無線端
    末の中から、前記切替元無線基地局以外の無線基地局に
    対応付けられている全無線端末、帰属テーブルに登録中
    の全無線端末、中継無線基地局テーブルに登録中の下位
    の全無線基地局を抽出し、さらに抽出した全無線端末、
    全無線基地局、および自局を送信元とし、前記切替元無
    線基地局を宛先としたハンドオフパケットをそれぞれ送
    信し、 前記切替元無線基地局に至る通信路上の各無線基地局
    は、前記ハンドオフパケットを順次転送し、その送信元
    アドレスと送信局アドレスを対応付けてアドレステーブ
    ルに登録または更新し、さらに切替元無線基地局は前記
    中継無線基地局テーブルから前記無線基地局を削除する
    ことを特徴とする学習型無線パケット転送方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の学習型無線パケット転
    送方法において、 無線基地局を送信元としたパケットBを受信した無線基
    地局は、送信元アドレスで示される送信元無線基地局と
    送信局アドレスで示される転送元無線基地局とを対応付
    け、宛先無線基地局(宛先アドレス)と転送先無線基地
    局(受信局アドレス)に見立ててアドレステーブルに登
    録し、 請求項3〜6に記載の各無線基地局を宛先とするハンド
    オフパケット、ハンドオフ指示パケット、無線接続パケ
    ットを転送する通信路上の無線基地局は、前記アドレス
    テーブルに基づいてその宛先無線基地局に対応する転送
    先無線基地局へ前記各パケットを送信することを特徴と
    する学習型無線パケット転送方法。
  8. 【請求項8】 複数の無線基地局と1つ以上の無線端末
    とからなり、複数の無線基地局間で、その中の1つの特
    定無線基地局(ルート局)を起点としたツリー状の通信
    路を形成した無線パケット通信システムの無線基地局に
    おいて、 自局に帰属する無線端末を登録する帰属テーブルと、前
    記ツリー状の通信路に基づいて中継可能な無線基地局を
    登録する中継無線基地局テーブルと、受信パケットの送
    信元アドレスと送信局アドレスを対応付けて登録するア
    ドレステーブルとを有し、 パケットを受信したときにその種別を判別し、受信パケ
    ットが前記ツリー状の通信路を介して前記無線基地局間
    で送受信するパケットBの場合に、請求項1に記載の学
    習型無線パケット転送方法に基づいてパケットの転送先
    無線基地局を決定し、各テーブルの登録および更新を行
    う制御手段を備えたことを特徴とする学習型無線パケッ
    ト転送方法を用いた無線基地局。
  9. 【請求項9】 複数の無線基地局と1つ以上の無線端末
    とからなり、複数の無線基地局間で、その中の1つの特
    定無線基地局(ルート局)を起点としたツリー状の通信
    路を形成した無線パケット通信システムの無線基地局に
    おいて、 自局に帰属する無線端末を登録する帰属テーブルと、前
    記ツリー状の通信路に基づいて中継可能な無線基地局を
    登録する中継無線基地局テーブルと、受信パケットの送
    信元アドレスと送信局アドレスを対応付けて登録するア
    ドレステーブルと、アドレステーブルに登録の送信元ア
    ドレスを有するパケットの連続未受信時間を計測する登
    録保留タイマを有し、 パケットを受信したときにその種別を判別し、受信パケ
    ットが前記ツリー状の通信路を介して前記無線基地局間
    で送受信するパケットBの場合に、請求項2に記載の学
    習型無線パケット転送方法に基づいて同一送信元アドレ
    スのパケットを管理し、アドレステーブルの情報を更新
    する制御手段を備えたことを特徴とする学習型無線パケ
    ット転送方法を用いた無線基地局。
  10. 【請求項10】 複数の無線基地局と1つ以上の無線端
    末とからなり、複数の無線基地局間で、その中の1つの
    特定無線基地局(ルート局)を起点としたツリー状の通
    信路を形成した無線パケット通信システムの無線基地局
    において、 自局に帰属する無線端末を登録する帰属テーブルと、前
    記ツリー状の通信路に基づいて中継可能な無線基地局を
    登録する中継無線基地局テーブルと、受信パケットの送
    信元アドレスと送信局アドレスを対応付けて登録するア
    ドレステーブルとを有し、 無線端末が現在帰属している無線基地局(移動元無線基
    地局)から別の無線基地局(移動先無線基地局)の帰属
    に変更する場合に、請求項3に記載の学習型無線パケッ
    ト転送方法に基づいてハンドオフパケットを送受信し、
    各テーブルの情報を更新する制御手段を備えたことを特
    徴とする学習型無線パケット転送方法を用いた無線基地
    局。
  11. 【請求項11】 複数の無線基地局と1つ以上の無線端
    末とからなり、さらにその中に有線パケット網に接続す
    るための有線インタフェースを備える有線対応無線基地
    局および有線対応無線端末を有し、有線パケット網に接
    続される有線対応無線基地局を起点としたツリー状の通
    信路を形成した無線パケット通信システムの無線基地局
    において、 自局に帰属する無線端末を登録する帰属テーブルと、前
    記ツリー状の通信路に基づいて中継可能な無線基地局を
    登録する中継無線基地局テーブルと、受信パケットの送
    信元アドレスと送信局アドレスを対応付けて登録するア
    ドレステーブルとを有し、 前記有線対応無線端末が現在帰属している無線基地局
    (移動元無線基地局)との無線接続から有線接続に接続
    替えを行った場合、あるいは前記有線対応無線端末が有
    線接続から無線基地局(移動先無線基地局)との無線接
    続に接続替えを行った場合に、請求項4に記載の学習型
    無線パケット転送方法に基づいてハンドオフパケットま
    たは無線接続パケットを送受信し、各テーブルの情報を
    更新する制御手段を備えたことを特徴とする学習型無線
    パケット転送方法を用いた無線基地局。
  12. 【請求項12】 複数の無線基地局と1つ以上の無線端
    末とからなり、複数の無線基地局間で、その中の1つの
    特定無線基地局(ルート局)を起点としたツリー状の通
    信路を形成した無線パケット通信システムの無線基地局
    において、 自局に帰属する無線端末を登録する帰属テーブルと、前
    記ツリー状の通信路に基づいて中継可能な無線基地局を
    登録する中継無線基地局テーブルと、受信パケットの送
    信元アドレスと送信局アドレスを対応付けて登録するア
    ドレステーブルとを有し、 前記無線基地局が上位無線基地局(切替元無線基地局)
    との通信路を別の無線基地局(切替先無線基地局)に切
    り替えて切替先無線基地局に帰属した場合に、請求項5
    に記載の学習型無線パケット転送方法に基づいてハンド
    オフ指示パケットおよびハンドオフパケットを送受信
    し、各テーブルの情報を更新する制御手段を備えたこと
    を特徴とする学習型無線パケット転送方法を用いた無線
    基地局。
  13. 【請求項13】 複数の無線基地局と1つ以上の無線端
    末とからなり、複数の無線基地局間で、その中の1つの
    特定無線基地局(ルート局)を起点としたツリー状の通
    信路を形成した無線パケット通信システムにおいて、 自局に帰属する無線端末を登録する帰属テーブルと、前
    記ツリー状の通信路に基づいて中継可能な無線基地局を
    登録する中継無線基地局テーブルと、受信パケットの送
    信元アドレスと送信局アドレスを対応付けて登録するア
    ドレステーブルとを有し、 前記無線基地局が上位無線基地局(切替元無線基地局)
    との通信路を別の無線基地局(切替先無線基地局)に切
    り替えて切替先無線基地局に帰属した場合に、請求項6
    に記載の学習型無線パケット転送方法に基づいてハンド
    オフパケットを送受信し、各テーブルの情報を更新する
    制御手段を備えたことを特徴とする学習型無線パケット
    転送方法を用いた無線基地局。
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