JP2947075B2 - 抄紙機の水分率制御装置 - Google Patents

抄紙機の水分率制御装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抄紙機や塗工機で抄かれ
る紙の水分率を制御する水分率制御装置に係り、特にリ
ール前のドライヤに水分率制御用の操作端がない簡易計
装型抄紙機にもちいて好適な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙機の水分率制御装置は、例えば本出
願人の提案にかかる特開昭62−156384号公報
(ドライヤ蒸気圧を操作して水分率制御を行うに当たり
絶乾坪量制御との間で非干渉化したもの)等が知られて
いる。
【0003】図2は抄紙機と塗工機がオンラインで結合
された抄紙プロセスに対する測定制御システムの構成ブ
ロック図である。図において、ウェットパート1は、パ
ルプ成分を含む白水が吐き出される領域で、合わせて重
力を用いた固液分離により大部分の水分が原紙より除去
される。プレスパート2は、ウェットパート1を通過し
た原紙を圧搾するローラが設けられたもので、メインド
ライヤパート3ではスチーム等により原紙を高温にして
残余の水分を取り除く。コータパート4は、いわゆる塗
工機であって、原紙の片面若しくは両面に塗工し、アフ
タドライヤパート6により、再びスチーム等による水分
の除去が行われる。リールパート8は、塗工終了後の原
紙を巻き取る。種口弁9はウェットパート1に供給する
パルプ成分の総量を調整する。スライスボルト(図示せ
ず)は、ウェットパート1の紙幅方向に設置されるもの
で、均一な坪量分布となるようにプロフィル制御をする
のに用いる操作端である。
【0004】コータ前坪量計・水分計4は、抄紙機にお
ける抄紙の状態を検出する。コータ前絶乾坪量演算部1
1は、コータ前坪量計・水分計4の測定値からメインド
ライヤパート3を出た状態での絶乾坪量BD1を演算す
る。これにより抄紙プロセスで均一な坪量と水分率を有
する原紙が製造される。リール前坪量計・水分計7は、
リールパート8に巻き取る前の完成品に近い領域での坪
量や水分率の紙幅方向の平均値が測定される。リール前
絶乾坪量演算部12は、リール前坪量計・水分計7の水
分率と坪量の測定値から塗工後の絶乾坪量BD2を演算
している。
【0005】坪量制御部14は、絶乾坪量BDと設定値
BD0とを比較して、均一な坪量となるような、種口弁
9やスライスボルト(図示せず)の操作量を演算して、
制御出力を行う。坪量制御部14では、通常の坪量制御
では種口弁に近いコータ前絶乾坪量演算部11を用いて
制御を行い、コータ前絶乾坪量演算部11から演算値B
1が得られないような時バックアップ用にリール前絶
乾坪量演算部12の演算値BD2を用いて制御する。坪
量制御部14の制御モードとしては、坪量測定値が目標
値にほぼ収束した定常状態に用いられる定常制御と、坪
量測定値が目標値に収束する前の過渡的状態に用いられ
る過渡状態制御とが併存している。
【0006】塗工量演算部15は、コータ前絶乾坪量演
算部11とリール前絶乾坪量演算部12の演算値の偏差
ΔBD(=BD2−BD1)により、原紙に対する塗工量
を求めている。そして、手動制御の場合には、オペーレ
ータが設定値と塗工量とが一致するようにコーターパー
ト5のバルブを開閉している。
【0007】続いて水分率制御について説明する。リー
ル前水分率演算部16は、リール前坪量計・水分計7の
測定値を入力して塗工後の水分率MP2を演算してい
る。リール前水分率制御部17は、演算した水分率MP
2と塗工後の設定水分率MP0とを比較して、偏差がなく
なるような制御演算を行う。蒸気圧操作端18は、アフ
タドライヤパート6に供給する蒸気圧を調整するもの
で、この調整量はリール前水分率制御部17からの操作
量MV2により定められる。コータ前水分率演算部19
は、コータ前坪量計・水分計4の測定値を入力して、塗
工前の水分率MP1を演算している。コータ前水分率制
御部20は演算した水分率MP1と塗工前の設定水分率
MP00とを比較して、偏差がなくなるような制御演算を
行う。蒸気圧操作端21は、メインドライヤパート3に
供給する蒸気圧を調整するもので、この調整量はコータ
前水分率制御部20からの操作量MV1により定められ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、抄紙・塗工プ
ロセスにおいては蒸気圧操作端18のないアフタドライ
ヤパート6を有する塗工プロセスが存在している。この
ような抄紙・塗工プロセスで水分率制御を行う場合、ア
フタドライヤパート6の蒸気圧を手動で調整することも
考えられるが、水分率のバラツキが大きくなり紙の品質
が低下するという課題がある。また、アフタドライヤパ
ート6を改造して蒸気圧操作端18を装着することも考
えられるが、設備コストが増大する課題があった。本発
明は上述の課題を解決したもので、塗工プロセスのアフ
タドライヤパートでは直接水分率の制御が出来なくても
実質的に水分率制御が出来る抄紙機の水分率制御装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、白水の吐き出されるウェットパート1と、この
ウェットパートで固液分離された原紙を圧搾するプレス
パート2と、このプレスパートを通過した原紙を乾燥す
るメインドライヤパート3と、この乾燥された原紙に塗
工を施すコータパート5と、この塗工された原紙を乾燥
するアフタドライヤパート6と、この乾燥された塗工済
原紙を巻き取るリールパート8と、このメインドライヤ
パートに供給する蒸気圧を調整する蒸気圧操作端21を
有する抄紙・塗工プロセスに対して、用いられる抄紙機
の水分率制御装置であって次の構成とするものである。
【0010】即ち、このコータパートの前に設けられた
コータ前坪量計・水分計4と、このコータ前坪量計・水
分計の測定値からコータ前の水分率MP1を演算する手
段19と、この演算されたコータ前の水分率と設定され
た塗工前の水分率MP00とを比較して、両者の偏差が小
さくなるように前記蒸気圧操作端に操作信号を送るコー
タ前水分率制御部20と、リールパートの前に設けられ
たリール前坪量計・水分計7と、このリール前坪量計・
水分計の測定値からリール前の水分率MP2を演算する
手段16と、この演算されたリール前の水分率と設定さ
れた塗工後の水分率MP0とを比較して、両者の偏差が
小さくなるようにコータ前水分率制御部に補正信号を送
る設定値補正部22を有している。
【0011】
【作用】コータ前坪量計・水分計とコータ前水分率演算
手段は、抄紙プロセスで製造される紙の水分率を求めて
いる。コータ前水分率制御部は、設定水分率と製造され
る紙の水分率との偏差を用いて、抄紙プロセスのフィー
ドバック制御を行う。リール前坪量計・水分計とリール
前水分率演算手段は、塗工プロセスで製造される紙の水
分率を求めている。設定値補正部は、塗工プロセスでは
水分率を制御する蒸気圧操作端がないので、コータ前水
分率制御部に補正信号を送ることで間接的に塗工後の水
分率制御を行っている。
【0012】
【実施例】以下図面を用いて、本発明を説明する。図1
は本発明の一実施例を示す構成ブロック図で、塗工プロ
セスを有しない場合を示してある。なお、図1において
前記図2と同一作用をするものには同一符号を付して説
明を省略する。図において、アフタドライヤパート6は
手動式であって、蒸気圧操作端が設けられていない。設
定値補正部22は、リール前水分率演算部16の演算し
た水分率MP2と、設定された塗工後の水分率MP0とを
比較して、両者の偏差が小さくなるように補正信号をコ
ータ前水分率制御部20に送る。コータ前水分率制御部
20は、この補正信号に従って水分率MP1若しくは塗
工前の設定水分率MP00を補正して蒸気圧操作端21に
対する操作量を決定する。
【0013】この補正演算としては、塗工前の設定水分
率MP00を増減したり、或いはコータ前水分率演算部1
9の演算した水分率MP1を増減することが考えられ
る。すなわち、紙の水分率はリールパート8に巻かれた
状態が最終の品質指標となるので、コータ前での水分率
は中間的な指標に過ぎないから、この抄紙プロセスでの
水分率制御ループを用いて間接的に最終の状態で水分率
が設定値となるように制御するのである。例えば塗工前
の設定水分率MP00が4%で、塗工後の設定水分率MP
0が5%とする。今、リール前の演算した水分率MP2
6%で、水分率が高すぎるとする。この時、設定値補正
部22でコータ前水分率制御部20に対して塗工前の設
定水分率MP00を3%に低下させるか、若しくはコータ
前の演算した水分率MPを1%増大させれば、抄紙プロ
セスから塗工プロセスに送られる紙の乾燥状態がよくな
り、リールパート8では所望の水分率の紙が得られる。
【0014】このように構成された装置の運転状態を説
明する。従来オペーレータが手動で制御していた状態で
は、水分率のバラツキは0.8%であった。これに対し
て、塗工後の水分率制御を抄紙プロセスの水分率制御ル
ープを用いて行ったところ、水分率のバラツキは0.2 %
と格段に減少している。尚、ここでバラツキとは測定値
の標準偏差2σ値を言う。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば抄
紙・塗工プロセスにおいて塗工プロセス側の水分率制御
を行う場合に、直接水分率を制御することが構造的に困
難な場合であっても、抄紙プロセス側の水分率坪量に対
する補正指令を行って間接的に塗工プロセスの水分率制
御ができるので、製造される紙の品質が向上するという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】従来の測定制御システムの構成ブロック図であ
る。
【符号の説明】
3 メインドライヤパート 4 コータ前坪量計・水分計 5 コータパート 7 リール前坪量計・水分計 16 リール前水分率演算手段 17 リール前水分率制御手段 19 コータ前水分率演算手段 20 コータ前水分率制御手段 21 蒸気圧操作端 22 設定値補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−270963(JP,A) 特開 昭62−156384(JP,A) 特開 昭55−116894(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21F 5/00 - 5/20 D21F 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白水の吐き出されるウェットパート(1)
    と、このウェットパートで固液分離された原紙を圧搾す
    るプレスパート(2)と、このプレスパートを通過した
    原紙を乾燥するメインドライヤパート(3)と、この乾
    燥された原紙に塗工を施すコータパート(5)と、この
    塗工された原紙を乾燥するアフタドライヤパート(6)
    と、この乾燥された塗工済原紙を巻き取るリールパート
    (8)と、このメインドライヤパートに供給する蒸気圧
    を調整する蒸気圧操作端(21)を有する抄紙・塗工プ
    ロセスに対して、 このコータパートの前に設けられたコータ前坪量計・水
    分計(4)と、このコータ前坪量計・水分計の測定値か
    らコータ前の水分率(MP1)を演算する手段(19)
    と、この演算されたコータ前の水分率と設定された塗工
    前の水分率(MP00)とを比較して、両者の偏差が小さ
    くなるように前記蒸気圧操作端に操作信号を送るコータ
    前水分率制御部(20)と、 リールパートの前に設けられたリール前坪量計・水分計
    (7)と、このリール前坪量計・水分計の測定値からリ
    ール前の水分率(MP2)を演算する手段(16)と、
    この演算されたリール前の水分率と設定された塗工後の
    水分率(MP0)とを比較して、両者の偏差が小さくな
    るようにコータ前水分率制御部に補正信号を送る設定値
    補正部(22)を有することを特徴とする抄紙機の水分
    率制御装置。
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