JP2945338B2 - シュリンクパックの分離装置 - Google Patents

シュリンクパックの分離装置

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JP2945338B2 JP34621196A JP34621196A JP2945338B2 JP 2945338 B2 JP2945338 B2 JP 2945338B2 JP 34621196 A JP34621196 A JP 34621196A JP 34621196 A JP34621196 A JP 34621196A JP 2945338 B2 JP2945338 B2 JP 2945338B2
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千尋 秋山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の数の製品
がシュリンクフィルムによって収縮包装(シュリンクパ
ッケージ)された所謂シュリンクパックを箱詰めするた
めに、コンベアによって搬送されてくるシュリンクパッ
クを所定の数ずつ他のパックから分離するための分離装
置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、工場等で生産
される製品には、段ボール箱等に箱詰めされて出荷され
るものが多い。
【0003】例えば、飲料やその他の食品の缶詰製品を
はじめ日用品等の様々な製品は、出荷の際に、所定の個
数ずつ段ボールケースに詰められて出荷される場合が多
い。
【0004】図14ないし17は、例えばビール等の飲
料の缶詰め製品を出荷用の段ボールケースに箱詰めする
際に、コンベア上において、段ボールケースに詰める所
定数の缶詰製品を他の缶詰製品から分離するための、従
来の分離装置を示すものである。
【0005】この従来の缶詰製品の分離装置は、図14
に示されるように、コンベアVによって6列縦隊で密集
した状態で搬送されてくる缶詰製品Kを、コンベアVの
下流側から所定数(ここでは6×4=24個)ずつその
上流側の缶詰製品Kの列から分離して、コンベアVの下
流側に設置されたラップラウンド段ボールケーサRに供
給し、順次、ラップラウンド段ボールケースCに箱詰め
してゆくものである。
【0006】この分離装置における缶詰製品Kの分離
は、図17に示されるように、水平に配置された支持フ
レーム1に取り付けられた複数本(ここでは図15に示
されるように7本)の円柱状の分離バー2を円筒形状の
缶詰製品Kの間に形成される隙間に挿入し、この分離バ
ー2によって缶詰製品Kを押し出すことにより行うよう
になっている。
【0007】この分離バー2は、断面が円形の棒状体で
あり、鉛直下向きに延びるようにその上端部が支持フレ
ーム1に取り付けられることにより、水平な支持フレー
ム1の長手方向に沿って互いに等間隔になるように配設
されている。
【0008】この分離バー2が取り付けられた支持フレ
ーム1は、図15に示されるように、コンベアVの上方
にこのコンベアVの搬送方向と直交する方向に向くよう
に配置されており、図示しない昇降機構およびスライド
機構によって昇降されるとともにコンベアVの搬送方向
に沿って前後方向にスライドするようになっている。そ
して、分離バー2の間は、円筒状の缶詰製品Kがコンベ
アV上を6列縦隊で密集して搬送されてくる際に各缶詰
製品Kの間に形成される隙間sの間の間隔と同じ間隔に
なるように設定されている。
【0009】この分離装置は、コンベアVによって缶詰
製品Kが搬送されてきてこの缶詰製品Kが横4列分前進
されるごとに、昇降機構によって分離バー2が支持フレ
ーム1とともに下降されて、各分離バー2の下端部が各
缶詰製品Kの間に形成されている隙間s内に挿入され
る。
【0010】そして、この後、分離バー2がスライド機
構によってコンベアVの搬送方向の下流側にスライドさ
れ、図16に示されるように、各分離バー2がその下流
側に位置する各缶詰製品Kにそれぞれ当接されて、各缶
詰製品KがコンベアVの搬送方向下流側に押し出され
る。これによって、6×4=24個の缶詰製品Kが一体
となって上流側の他の缶詰製品Kの列から分離され、ラ
ップラウンド段ボールケーサRに押し込まれる。
【0011】ラップラウンド段ボールケーサRに押し込
まれた24個の缶詰製品Kは、このラップラウンド段ボ
ールケーサRに拡開された状態で一枚ずつ供給されるラ
ップラウンド段ボールケースC上に載せられ、このラッ
プラウンド段ボールケースCがラップラウンド段ボール
ケーサRにおいて図14の(a),(b)および(c)
の工程を経て組み立てられることにより、箱詰めされ
る。
【0012】以上のように、上記従来の分離装置は、缶
詰製品Kをラップラウンド段ボールケースCに所謂ばら
詰めの状態で箱詰めするためのものであるが、近年、主
として販売促進のために、図18に示されるような、缶
詰製品Kを所要の本数(図18においては6本)ずつ合
成樹脂性のシュリンクフィルムfによって収縮包装(シ
ュリンクパッケージ)することにより、缶詰製品Kがば
らばらにならないようにした包装形態の商品(以下、こ
のシュリンクパッケージされた商品をシュリンクパック
という)Pが、多く出荷されるようになってきている。
【0013】このシュリンクパックPは、上記例の場合
には、4パックずつ従来と同じ方法によってラップラウ
ンド段ボールケースCに箱詰めされる。
【0014】しかしながら、このシュリンクパックPを
従来の分離装置によって分離して箱詰めしようとする
と、上記のように缶詰製品Kが所謂ばら詰めされる場合
には各缶詰製品Kの間に隙間sが形成されるのに対し
て、コンベアV上に二列に配列されたシュリンクパック
Pの間には、図19に示されるように、パックされた各
缶詰製品Kの間の隙間がシュリンクフィルムfによって
塞がれるので、隙間s’は列の中央側と列の両側の3箇
所にしか形成されない。
【0015】したがって、上述した従来の分離装置によ
ってシュリンクパックPの分離を行うためには、従来の
分離装置の7本の分離バー2を支持フレーム1の中央と
両側の三本に減らす必要があるが、分離バー2の本数の
減少によって、分離バー2の一本当たりの負荷が大きく
なるために、図19に図示のように、分離バー2がシュ
リンクパックPの列の間に食い込んでシュリンクパック
Pを押し出すことが出来なくなるという虞があり、さら
には、このとき分離バー2がシュリンクパックPの外面
に圧接しながら摺動することになるので、シュリンクフ
ィルムfが損傷してしまい、この損傷のために、シュリ
ンクパックPの商品価値が損なわれてしまうという虞が
ある。
【0016】また、上記のように一本当たりの分離バー
2に対する負荷が増加することによって分離バー2がシ
ュリンクパックPの列の間に食い込むのを防止するため
に、分離バー2の径を大きくした場合には、この分離バ
ー2が下降してシュリンクパックPの間の隙間s’に挿
入される際に、分離バー2がシュリンクフィルムfに引
掛かって、シュリンクフィルムfを損傷してしまう可能
性が大きくなってしまう。
【0017】この発明は、上記のような、シュリンクパ
ックを所定数ずつ他のシュリンクパックから分離して箱
詰めする際の問題点を解決するために為されたものであ
る。すなわち、この発明は、シュリンクパックの箱詰め
の際に、シュリンクパックの分離を確実に行うことがで
き、しかも、この分離の際にシュリンクフィルムを損傷
する虞のないシュリンクパックの分離装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるシュリンクパックの分離装置は、
複数の円筒物をシュリンクフィルムによって収縮包装し
たシュリンクパックを列状に並べて搬送する搬送部材
と、この搬送部材の上方位置において機枠に昇降自在に
かつ搬送部材の搬送方向に沿って往復動自在に取り付け
られた分離バー支持部材と、この分離バー支持部材に連
結されて分離バー支持部材を昇降させる昇降駆動部材
と、前記分離バー支持部材に連結されて分離バー支持部
材を搬送部材の搬送方向に沿って往復動させる往復動駆
動部材と、前記分離バー支持部材にこの分離バー支持部
材から垂下された状態で基端部が支持されて分離バー支
持部材の昇降によって軸方向に沿って昇降される互いに
対になった第1分離バーおよび第2分離バーとを備え、
前記第1分離バーの側面に、この第1分離バーの軸方向
と平行に延び第1分離バーが前記分離バー支持部材に取
り付けられた状態で幅方向が前記搬送部材の搬送面と平
行でかつ搬送方向と直角な方向に対して斜行するほぼフ
ラットな係合面が形成されており、前記第2分離バーの
側面に、この第2分離バーの軸方向と平行に延び第2分
離バーが前記分離バー支持部材に取り付けられた状態で
幅方向が前記搬送部材の搬送面と平行でかつ搬送方向と
直角な方向に対して前記第1分離バーと反対方向に斜行
するほぼフラットな係合面が形成されており、前記第1
分離バーと第2分離バーが、前記分離バー支持部材に対
して、それぞれの先端部が前記搬送部材によって搬送さ
れてくる互いに隣接するシュリンクパックのコーナ部の
間に形成される隙間に対向する位置に位置決めされると
ともに、それぞれの係合面が搬送部材によって搬送され
てくるシュリンクパックの中央部側に向いた状態で支持
されていることを特徴としている。
【0019】この第1の発明によるシュリンクパックの
分離装置は、分離バー支持部材が往復動駆動部材によっ
て搬送部材の搬送方向において上流側の待機位置に位置
されている状態で、複数の円筒物をシュリンクフィルム
によって収縮包装したシュリンクパックが列状に並べら
れて搬送部材によって搬送されてきて、先頭から所要の
数のシュリンクパックとその上流側のシュリンクパック
との境目が分離バー支持部材に支持されている対になっ
た第1分離バーと第2分離バーの真下に位置されると、
昇降駆動部材を駆動して分離バー支持部材を下降させ、
第1分離バーと第2分離バーをそれぞれ、この第1分離
バーと第2分離バーの上流側と下流側に位置して互いに
隣接するシュリンクパックのそれぞれのコーナ部の間に
形成される隙間内に進入させてゆく。
【0020】そして、分離バー支持部材の下降が完了し
第1分離バーと第2分離バーがシュリンクパック間の隙
間内に挿入された後、往復動駆動部材によって、分離バ
ー支持部材を下降状態のまま搬送部材の搬送方向に沿っ
て下流側方向に移動させる。
【0021】このとき、第1分離バーと第2分離バー
が、それぞれの係合面がシュリンクパックの中央部側に
向いた状態で分離バー支持部材に支持されているので、
分離バー支持部材の下流方向への移動によって、第1分
離バーと第2分離バーのそれぞれの係合面がシュリンク
パックの両側のコーナ部に当接して、シュリンクパック
を下流側方向に押し出す。
【0022】これによって、待機位置にあった第1分離
バーおよび第2分離バーよりも下流側にあった所定数の
シュリンクパックが上流側にあったシュリンクパックか
ら分離されて、この分離装置に併設された箱詰め装置に
順次供給される。
【0023】以上のように、上記第1の発明によれば、
搬送部材によって搬送されてくるシュリンクパックのコ
ーナ部間に形成される隙間に挿入された第1分離バーと
第2分離バーが、シュリンクパックを押圧して搬送部材
の下流方向に押し出す際に、第1分離バーおよび第2分
離バーにそれぞれ搬送部材の搬送面と平行でかつ搬送方
向と直角な方向に対して斜行するように形成されたほぼ
フラットな係合面が、このシュリンクパックを互いの内
側に保持するようにしてシュリンクパックのコーナ部に
当接するので、シュリンクパックを搬送部材の搬送方向
に対して平行に近い角度で押圧することができ、シュリ
ンクパックを押圧する際に第1分離バーと第2分離バー
がそれぞれ搬送部材の側方向にずれてしまう虞が少なく
なるので、シュリンクパックの分離を確実に行うことが
できるとともに、第1分離バーまたは第2分離バーとシ
ュリンクパックとのずれによってシュリンクフィルムに
損傷を与える虞も無い。
【0024】前記目的を達成するために、第2の発明に
よるシュリンクパックの分離装置は、上記第1の発明の
構成に加えて、前記第1分離バーの先端部に前記係合面
から連続し第1分離バーの先端方向にゆくにしたがって
係合面から後退する方向に延びる傾斜面が形成され、前
記第2分離バーの先端部に前記係合面から連続し第2分
離バーの先端方向にゆくにしたがって係合面から後退す
る方向に延びる傾斜面が形成されていることを特徴とし
ている。
【0025】この第2の発明によるシュリンクパックの
分離装置は、第1分離バーおよび第2分離バーがシュリ
ンクパックのコーナ間の隙間内に進入してゆく際に、そ
れぞれの先端部に形成された傾斜面によって第1分離バ
ーおよび第2分離バーの先端がシュリンクパックの外壁
面から離間する位置に位置されるので、この第1分離バ
ーおよび第2分離バーの先端がシュリンクパックに引掛
かって、このシュリンクフィルムを損傷する虞がない。
【0026】前記目的を達成するために、第3の発明に
よるシュリンクパックの分離装置は、上記第2の発明の
構成に加えて、前記第1分離バーおよび第2分離バーの
先端部に形成された傾斜面が、それぞれ凸状に湾曲して
いることを特徴としている。
【0027】この第3の発明によるシュリンクパックの
分離装置は、第1分離バーおよび第2分離バーの先端部
にそれぞれ形成された傾斜面が凸状に湾曲していること
によって、第1分離バーおよび第2分離バーの傾斜面が
シュリンクパックの角部に係合して摺動する際に、それ
ぞれの先端を即座にシュリンクパックの外壁面から離間
する方向に逃がすことができるので、さらに第1分離バ
ーまたは第2分離バーの先端がシュリンクパックに引掛
かってこのシュリンクフィルムを損傷するのを防止する
ことが出来る。
【0028】前記目的を達成するために、第4の発明に
よるシュリンクパックの分離装置は、上記第1の発明の
構成に加えて、前記第1分離バーの係合面と第2分離バ
ーの係合面の前記搬送部材の搬送面と平行でかつ搬送方
向と直角な方向に対する斜行角度が、それぞれ45゜以
下になるように設定されていることを特徴としている。
この第4の発明によるシュリンクパックの分離装置
は、第1分離バーと第2分離バーのそれぞれの係合面
が、搬送部材の搬送面と平行でかつ搬送方向と直角な方
向に対して45゜以下の浅い角度で斜行するように形成
されているので、シュリンクパックを搬送部材の搬送方
向に対してさらに平行に近い角度で押圧することがで
き、これによって、シュリンクパックの分離をシュリン
クフィルムを損傷することなくさらに確実に行うことが
出来る。
【0029】前記目的を達成するために、第5の発明に
よるシュリンクパックの分離装置は、上記第1の発明の
構成に加えて、前記第1分離バーと第2分離バーが、前
記搬送部材の搬送方向と直角な水平方向に複数対配置さ
れていることを特徴としている。 この第5の発明によ
るシュリンクパックの分離装置は、シュリンクパックが
搬送部材によって二列以上の縦隊で搬送されてくる場合
に、このシュリンクパックの列の数に対応する数の第1
分離バーと第2分離バーの対を分離バー支持部材に取り
付けることにより、複数列縦隊で搬送されてくるシュリ
ンクパックの分離を行うことができる。
【0030】前記目的を達成するために、第6の発明に
よるシュリンクパックの分離装置は、上記第1の発明の
構成に加えて、前部に後方にゆくにしたがって上向きに
傾斜する上昇傾斜面と後部に後方にゆくにしたがって下
向きに傾斜する下降傾斜面とを有していて縦断面が山形
になるように成形された傾斜プレートが、上昇傾斜面と
下降傾斜面との間の稜線が前記搬送部材の搬送面の上方
において搬送部材の搬送面と平行にかつ搬送方向と直角
方向に延びるとともに前記分離バー支持部材が搬送部材
の搬送方向の上流側位置に位置された際にこの分離バー
支持部材に支持された前記第1分離バーおよび第2分離
バーの先端部に対向するように、機枠に取り付けられて
いることを特徴としている。
【0031】この第6の発明によるシュリンクパックの
分離装置は、搬送部材によって搬送されてきたシュリン
クパックが搬送部材の搬送力によって傾斜プレート上を
摺動しながら乗り越えてゆく。このとき、傾斜プレート
の稜線を越えて下降傾斜面上にあるシュリンクパックと
この稜線を越えずに上昇傾斜面上にあるシュリンクパッ
クとの間に稜線を挟んでV字形の隙間が形成される。し
たがって、シュリンクパックのコーナ間の隙間に第1分
離バーおよび第2分離バーを挿入する際に、この隙間が
拡大されるので、第1分離バーおよび第2分離バーの挿
入をよりスムースに行うことができ、シュリンクパック
の分離とシュリンクフィルムの損傷をより確実に防止す
ることができる。
【0032】前記目的を達成するために、第7の発明に
よるシュリンクパックの分離装置は、上記第6の発明の
構成に加えて、前記傾斜プレートが表面滑性を有する合
成樹脂によって形成されていることを特徴としている。
【0033】この第7の発明によるシュリンクパックの
分離装置は、傾斜プレート上を搬送部材によって搬送さ
れてきたシュリンクパックが摺動して乗り越える際に、
この傾斜プレートが表面滑性を有する合成樹脂によって
形成されていることによって、シュリンクパックが傾斜
プレート上をスムースに移動され、これによって、シュ
リンクパックの分離を確実に行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。
【0035】図1は、シュリンクパックPを所定の数ず
つ他のシュリンクパックから分離してラップラウンド段
ボールケーサに供給する分離装置を示す側面図であり、
図2は、この分離装置を下流側から見た背面図である。
【0036】なお、以下においては、分離装置10のワ
ーク(分離対象物)として、図18に示される缶詰製品
Kが六個ずつシュリンクパッケージされたシュリンクパ
ックPを例に挙げて説明を行う。
【0037】この図1および2において、分離装置10
には、図示しないシュリンクパッキング装置から延びる
コンベアVの前端部が機枠11のほぼ中央部に位置する
ように配置されており、このコンベアVによって、分離
装置10内にシュリンクパッキング装置からシュリンク
パックPが二列縦隊で搬入されるようになっている。
【0038】この分離装置10の機枠11には、コンベ
アVの一方の側部の上方位置(図2において左側位置)
に、コンベアVの搬送方向に沿って水平に延びるガイド
シャフト12がその両端部を支持されることによって固
定されており、さらに、コンベアVの他方の側部の上方
位置(図2において右側位置)に、ガイドシャフト12
と同じ高さ位置においてガイドシャフト12と平行に延
びるように、ガイドプレート13がその両端部を支持さ
れることによって固定されている。
【0039】このガイドシャフト12とガイドプレート
13の間には、架台14がコンベアVの搬送方向と直角
方向に架け渡された状態で取り付けられている。そし
て、この架台14は、その一方の側部に円筒ガイド14
aが取り付けられていてこの円筒ガイド14aがガイド
シャフト12にスライド自在に外嵌され、また他方の側
面に上下一対のローラ14aが取り付けられていてこの
一対のローラ14b間にガイドプレート13を挟み込む
ことにより、ガイドシャフト12およびガイドプレート
13に沿ってスライド自在に支持されている。
【0040】このガイドプレート13の中央位置には、
鉛直下向きにシリンダ15が取り付けられており、この
シリンダ15のピストンロッド15aの先端部に、長手
方向がコンベアVの搬送方向(架台14のスライド方
向)と直角方向に延びる水平な支持フレーム16が取り
付けられていて、この支持フレーム16がシリンダ15
の作動によって鉛直向きに昇降されるようになってい
る。
【0041】さらに、ガイドプレート13には、シリン
ダ15の取付け位置の両側に、一対のガイドシャフト1
7が鉛直向きにスライド自在に取り付けられており、こ
の一対のガイドシャフト17の下端部が支持フレーム1
6に連結されていて、ガイドプレート13の鉛直向きの
昇降をガイドするようになっている。
【0042】支持フレーム16には、この支持フレーム
16からコンベアVの搬送方向において下流側に水平に
張り出すように、分離バー支持ブラケット16Aが固定
されており、この分離バー支持ブラケット16Aに4本
の分離バー30A,30Bが取り付けられている。
【0043】この分離バー30A,30Bの取付け構造
および分離バー30A,30Bの形状やその取付け位置
については、後で詳述する。
【0044】コンベアVの搬送方向において架台14よ
りも上流側に揺動アーム18Aが配置されており、この
揺動アーム18Aは、その下端部がコンベアVの下方に
おいてコンベアVの搬送方向と直交する方向に延びるよ
うに機枠11に支持された水平軸19によって軸支され
ることにより、この水平軸19を中心に鉛直面内におい
て揺動するようになっている。
【0045】この揺動アーム18Aの下端部には、水平
軸19の下方に延びるように連結アーム18Bが一体的
に取り付けられていて、この連結アーム18Bの下端側
部に、コンベアVの搬送方向と直交する方向に延びる水
平な軸線を中心に回転自在に、コロ18Cが取り付けら
れている。
【0046】この揺動アーム18Aおよび連結アーム1
8BよりもコンベアVの搬送方向において上流側でかつ
コンベアVの下方位置に、回転板20が配置されてお
り、この回転板20は、コンベアVの搬送方向と直交す
る方向に延びるように機枠11に支持された回転軸21
を中心に、鉛直面内において回転するようになってい
る。そして、この回転板20は、回転軸21に連結され
た駆動モータ22によって回転軸21と一体的に回転駆
動されるようになっている。
【0047】この回転板20の側面には、図1から分か
るように、回転板20の外周縁に近い部分を通る外円弧
部20Aaと回転軸21に近い中心部分を通る内円弧部
20Abとを有する略卵型のカム溝20Aが、回転軸2
1を囲むように形成されている。そして、この回転板2
0のカム溝20Aに、連結アーム18Bのコロ18Cが
嵌合されて、回転板20の回転に伴ってコロ18Cがカ
ム溝20A内を相対的に移動することにより、連結アー
ム18Bを介して揺動アーム18Aが揺動するようにな
っている。
【0048】揺動アーム18Aの先端部と架台14との
間にはリンク22が介装されており、このリンク22を
介して架台14が、揺動アーム18Aの揺動に伴って、
コンベアVの搬送方向に沿って前後方向にスライドする
ようになっている。
【0049】分離バー30A,30Bの分離バー支持ブ
ラケット16Aへの取付けは、図3および4に示される
ように、分離バー支持ブラケット16Aの後端縁にコン
ベアVの搬送方向と直交する方向に延びるように形成さ
れた鉛直向きの支持面16Aaに取り付けられる支持機
構16Abと一対の支持機構16Acとによって行われ
るようになっている。
【0050】この支持機構16Abは、方形の挟圧板1
6Ab1および16Ab2、ならびに、この挟圧板16
Ab1と16Ab2の間に介装される角柱形状のスペー
サ16Ab3および一対のスペーサ16Ab4を備えて
おり、このスペーサ16Ab3と一対のスペーサ16A
b4は、スペーサ16Ab3が中央に配置され、さらに
このスペーサ16Ab3の左右に一対のスペーサ16A
c4がそれぞれ配置されて互いに平行に並べられた状態
で、挟圧板16Ab1と16Ab2の間に介在されてい
る。
【0051】そして、スペーサ16Ab3とその左右に
配置された一対のスペーサ16Ab4とは、その間にそ
れぞれ所要の間隔が開けられており、かつスペーサ16
Ab3および16Ab4が介在されることによって挟圧
板16Ab1と16Ab2の間に所要の間隔が開けられ
ることにより、挟圧板16Ab1,挟圧板16Ab2,
スペーサ16Ab3およびスペーサ16Ab4の間に、
それぞれ横断面が方形の一対のバー固定孔16Ab5が
形成されている。
【0052】この支持機構16Abの挟圧板16Ab2
とスペーサ16Ab3は三本のボルト16Ab6によっ
て互いに固定され、挟圧板16Ab2と各スペーサ16
Ab4はそれぞれ二本のボルト16Ab6によって互い
に固定され、さらに、この挟圧板16Ab2およびスペ
ーサ16Ab3,16Ab4は、後述するように分離バ
ー支持ブラケット16Aの支持面16Aaに連結される
ボルト16Ab7によって、挟圧板16Ab1に固定さ
れている。
【0053】支持機構16Acは、方形の挟圧板16A
b1および16Ab2、ならびに、この挟圧板16Ac
1と16Ac2の間に介装される角柱形状の一対のスペ
ーサ16Ac3を備えており、この一対のスペーサ16
Ac3は、互いに平行に並べられた状態で、挟圧板16
Ac1と16Ac2の間に介在されている。
【0054】そして、一対のスペーサ16Ac3の間に
それぞれ所要の間隔が開けられており、かつこのスペー
サ16Ac3が介在されることによって挟圧板16Ac
1と挟圧板16Ac2の間に所要の間隔が開けられるこ
とにより、挟圧板16Ac1,16Ac2および一対の
スペーサ16Ac3の間に、横断面が方形のバー固定孔
16Ac4が形成されている。
【0055】この支持機構16Acの挟圧板16Ac2
と各スペーサ16Ac3は、それぞれ二本ずつのボルト
16Ac5によって互いに固定され、さらに、後述する
ように分離バー支持ブラケット16Aの支持面16Aa
に連結される二本ずつのボルト16Ac6によって、挟
圧板16Ac1に固定されている。
【0056】分離バー支持ブラケット16Aの支持面1
6Aaには、この支持面16Aaの長手方向(コンベア
Vの搬送方向と直交する方向)に水平に延びる互いに平
行な一対のガイド溝16Adが形成されている。
【0057】そして、支持機構16Abは、その4本の
ボルト16Ab7のうちバー固定孔16Ab5の上端側
に位置する二本のボルト16Ab7の端部が上側のガイ
ド溝16Adに挿通され、バー固定孔16Ab5の下端
側に位置する二本のボルト16Ab7の端部が下側のガ
イド溝16Adに挿通されることによって、バー固定孔
16Ab5の軸線が鉛直向きに向けられた状態で、支持
面16Aaの中央部に固定されている。
【0058】また、一対の支持機構16Acは、その4
本のボルト16Ac6のうちバー固定孔16Ac4の上
端側に位置する二本のボルト16Ac6の端部が上側の
ガイド溝16Adに挿通され、バー固定孔16Ac4の
下端側に位置する二本のボルト16Ac6の端部が下側
のガイド溝16Adに挿通されることによって、バー固
定孔16Ac4の軸線が鉛直向きに向けられた状態で、
支持面16Aaの両端部にそれぞれ固定されている。
【0059】各支持機構16Abおよび支持機構16A
cは、それぞれボルト16Ab7またはボルト16Ac
6の巻締めを緩めた状態でガイド溝16Adに沿ってス
ライドさせ、任意の位置でボルト16Ab7,ボルト1
6Ac6の巻締めを行うことにより、それぞれ任意の位
置に位置決め出来るようになっている。
【0060】これら支持機構16Abおよび16Acに
は、後述するように、一対ずつの分離バー30Aと30
Bが装着される。
【0061】分離バー30Aは、図5および6に示され
るように、表面がハードクロムメッキされた一本の金属
製の棒材であり、上端部に横断面が方形になるように成
形された連結部30A1が形成され、この連結部30A
1よりも下方の部分に、図6からよく分かるように、横
断面が三角形になるように成形された係合部30A2が
形成されている。
【0062】なお、図6は、図5において分離バー30
Aを下方(図5の矢印X方向)から見た下面図である。
【0063】この分離バー30Aの連結部30A1に
は、その三方の側面にオイレスドライメットプレート3
0A3がそれぞれねじ30A3’によって固定されてい
て、このオイレスドライメットプレート30A3によっ
て、後述するように分離バー30Aが、支持機構16A
bおよび16Acのそれぞれバー固定孔16Ab5およ
び16Ac4に嵌挿された際に、支持機構16Abおよ
び16Acに対してスライド自在になっている。
【0064】横断面が三角形になるように成形された係
合部30A2の三つの側面は、分離バー30Aが支持機
構16Abおよび16Acに鉛直向きに装着された際
に、コンベアVの搬送方向に対して直交する側面(図3
において紙面の裏側を向く面)30A2aと、コンベア
Vの搬送方向に対して平行な側面(図3において右側に
向く面)30A2bと、側面30A2aの左側の側縁と
側面30A2bのコンベアVの搬送方向において下流側
の側縁との間を連結部30A1の対角線にほぼ沿うよう
に延びる係合面30A2cとから構成されている。
【0065】この係合部30A2の係合面30A2cの
傾斜角度θは、コンベアVの搬送方向(図6の矢印Y方
向)と直交する方向(図6の矢印Z方向)に対して45
度よりも小さい角度になるように設定されている。
【0066】係合部30A2の係合面30A2cの先端
部分には、下方にゆくにしたがって側面30A2aと側
面30A2bとが交わる角部Tに向かって後退するよう
に湾曲する凸状の湾曲面30A2c’が形成されてい
る。
【0067】分離バー30Bは、図7および8に示され
るように、分離バー30Aに対してその左右が対称的に
なるように形成されている他は、分離バー30Aと同様
の構成になっている。
【0068】すなわち、この分離バー30Bもその表面
がハードクロムメッキされた一本の金属製の棒材であ
り、横断面が方形の連結部30B1と、横断面が三角形
の係合部30B2が形成されており、連結部30A1に
はその三方の側面にオイレスドライメットプレート30
B3がそれぞれねじ30B3’によって固定されてい
る。
【0069】係合部30A2の三つの側面は、分離バー
30Bが支持機構16Abおよび16Acに鉛直向きに
装着された際に、コンベアVの搬送方向に対して直交す
る側面(図3において紙面の裏側を向く面)30B2a
と、コンベアVの搬送方向に対して平行な側面(図3に
おいて左側を向く面)30B2bと、側面30B2aの
左側の側縁と側面30B2bのコンベアVの搬送方向に
おいて下流側の側縁との間を連結部30B1の対角線に
ほぼ沿うように延びる係合面30B2cとから構成され
ている。
【0070】この係合部30B2の係合面30B2c
は、コンベアVの搬送方向と直交する方向に対して45
度よりも小さい角度で分離バー30Aの係合面30A2
cと反対方向に同一角度傾斜されている。
【0071】係合部30B2の係合面30B2cの先端
部分には、下方にゆくにしたがって側面30B2aと側
面30B2bとが交わる角部T’に向かって後退するよ
うに湾曲する凸状の湾曲面30B2c’が形成されてい
る。
【0072】分離バー30Aは、図3において、支持機
構16Abの左側のバー固定孔16Ab5とこの支持機
構16Abの右側に配置されている支持機構16Acの
バー固定孔16Ac4にスライド自在に挿通されてその
上端部に取り付けられたストッパ30A4によって抜落
ち不能に支持され、分離バー30Bは、支持機構16A
bの右側のバー固定孔16Ab5とこの支持機構16A
bの左側に配置されている支持機構16Acのバー固定
孔16Ac4にスライド自在に挿通されてその上端部に
取り付けられたストッパ30B4によって抜落ち不能に
支持される。
【0073】そして、支持機構16Abがガイド溝16
Adに沿ってスライドされて分離バー支持ブラケット1
6Aの支持面16Aaの中央に位置され、支持機構16
Abの両側に配置された支持機構16Acがガイド溝1
6Adに沿ってスライドされて、互いに対向される対と
なった分離バー30Aと30Bのそれぞれの側面30A
2bと側面30B2bとの距離m(図3参照)が図 の
シュリンクパックPの長手方向の幅n(図18参照)と
ほぼ同じになるように、支持面16Aaに対して位置決
めされている。
【0074】図1において、コンベアVの下流側端部の
搬送面上に表面滑性を有する合成樹脂(例えばニューラ
イト)製の傾斜プレート40が配置されていて、その両
側部が機枠11に支持されている。
【0075】この傾斜プレート40は、図9に示される
ように、その縦断面が三角形であり、コンベアVの搬送
方向において上流側部分の上面に下流にゆくにしたがっ
て上昇するように傾斜する上昇傾斜面40Aが形成され
ており、下流側部分の上面に上昇傾斜面40Aの最上端
縁から下流にゆくにしたがって下降するように傾斜する
下降傾斜面40Bが形成されている。
【0076】傾斜プレート40の上昇傾斜面40Aの傾
斜角度は、下降傾斜面40Bの傾斜角度よりも大きくな
るように設定されている。そして、この例においては、
上昇傾斜面40Aと下降傾斜面40Bの接合部に形成さ
れる稜線40Cの高さが10〜15mmになるように設
定され、上昇傾斜面40Aの勾配が1/10〜3/2
0、下降傾斜面40Bの勾配が1/26〜3/52の範
囲になるように設定されている。
【0077】この図9に示された傾斜プレート40は、
その幅aがシュリンクパックPの長手方向の幅n(図1
8参照)とほぼ同じ大きさになるように設定され、した
がって、図11に示されるようにコンベアVによってシ
ュリンクパックPがその長手方向の面を搬送方向に向け
た状態で二列状態で搬送されてくるのに合わせて、コン
ベアVの搬送方向と直交する方向に二個並設されてい
る。なお、この傾斜プレート40は、上記のように二個
並設する代わりに、コンベアVの幅とほぼ同じ幅を有す
る傾斜プレートを一個設置するようにしてもよい。
【0078】それぞれの傾斜プレート40は、図1から
分かるように、架台14がガイドシャフト12に沿って
図示のようにコンベアVの搬送方向において最も上流側
の位置(図1において右側位置、以下、この位置を待機
位置という)に位置された際に、分離バー支持ブラケッ
ト16Aに鉛直向きに取り付けられた分離バー30Aお
よび30Bの真下にその稜線40Cが位置するように設
置されており、また上昇傾斜面40Aの前端縁は、コン
ベアVの搬送面に対してすれすれに位置するように設置
されている。
【0079】次に、上記シュリンクパックの分離装置の
作動を説明する。
【0080】図1および2において、分離装置10に
は、コンベアVに載せられてシュリンクパックPが二列
縦隊で搬入されてくる。
【0081】そして、搬入されてきたシュリンクパック
Pは、コンベアVの搬送力によって傾斜プレート40上
を摺動しながら乗り越えてゆくが、この傾斜プレート4
0の稜線40CをシュリンクパックPが搬送方向におい
て横二列分(したがって、計4個)乗り越えたとき、図
示しないストッパによってシュリンクパックPが係止さ
れる。このとき、傾斜プレート40の稜線40Cを挟ん
で傾斜プレート40上に載ったシュリンクパックPと下
降傾斜面40B上に載ったシュリンクパックPとの間
が、V字形に開いて、その間に隙間s”が形成される。
【0082】このとき、架台14は待機位置に位置され
ていて、この架台14に取り付けられた分離バー30A
と30Bが、傾斜プレート40の稜線40C、すなわ
ち、シュリンクパックPの間に形成されたV字形の隙間
s”の真上に位置されている。そして、分離バー支持ブ
ラケット16Aの中央の支持機構16Abに支持された
分離バー30Aと30Bの先端部が、傾斜プレート40
の稜線40Cを挟んで停止している4個のシュリンクパ
ックPの中央に形成される隙間s1(図11参照)に対
向され、分離バー支持ブラケット16Aの両端の支持機
構16Acにそれぞれ支持された分離バー30Aと30
Bの先端部が、傾斜プレート40の稜線40Cを挟んで
停止している4個のシュリンクパックPの外側の形成さ
れる隙間s2に対向される。
【0083】この状態で、シリンダ15が作動され、支
持フレーム16とともに分離バー支持ブラケット16A
がガイドシャフト17によってガイドされながら鉛直向
きに下降される。これによって、図11に示されるよう
に、中央の支持機構16Abに支持された分離バー30
Aと30Bの先端部が、4個のシュリンクパックPに囲
まれた中央の隙間s1内に挿入され、両側の支持機構1
6Acにそれぞれ支持された分離バー30Aおよび30
Bの先端部が、それぞれシュリンクパックPの外側の隙
間s2内に挿入される。
【0084】このとき、中央の支持機構16Abに支持
された分離バー30Aと30Bは、それぞれの側面30
A2bと側面30B2bが互いに対向するように配置さ
れ、係合面30A2cと係合面30B2cが、それぞれ
シュリンクパックPのコーナ部の曲面の接線方向に向く
ように配置されているので、シュリンクパックPの外面
に引掛かかることなくスムースに隙間s1内に挿入され
る。
【0085】また、両側の支持機構16Acにそれぞれ
支持された分離バー30Aと30Bも同様に、係合面3
0A2cおよび係合面30B2cが、それぞれシュリン
クパックPのコーナ部の曲面の接線方向に向くように配
置されているので、シュリンクパックPの外面に引掛か
かることなくスムースに隙間s2内に挿入される。
【0086】そして、さらに、各分離バー30Aおよび
30Bは、図12に示される(分離バー30Bのみが図
示されている)ように、それぞれに形成された湾曲面3
0A2c’と湾曲面30B2c’によって、分離バー3
0Aと30Bの先端部がそれぞれ隙間s1および隙間s
2内に進入する際に、シュリンクパックPの外壁面に接
触するのが回避されてシュリンクパックPの外壁面から
離間した位置を下降してゆくことになるので、この分離
バー30Aと30Bの先端部がシュリンクパックPのシ
ュリンクフィルムに突き刺さってシュリンクフィルムを
損傷してしまう虞がない。
【0087】以上のようにして、分離バー支持ブラケッ
ト16Aの下降が完了し、分離バー30Aと30Bがそ
れぞれ4個のシュリンクパックPの間の隙間s1と隙間
s2内に挿入されると、図13に拡大して示されるよう
に、傾斜プレート40の稜線40Cの下流側に位置する
シュリンクパックPの後部の両側に、それぞれ一対の分
離バー30Aと30Bが、それぞれの係合面30A2c
と係合面30B2cがシュリンクパックPの後部のコー
ナ部の曲面に対して接線方向に延びるように位置され
る。
【0088】この状態で、駆動モータ22が駆動されて
回転軸21を介して回転板20が図1において時計回り
方向に回転される。これによって、コロ18Cがカム溝
20Aに沿って相対的に移動することにより、カム溝2
0Aの内円弧部20Ab内に位置されて回転板20の中
心側にあったコロ18Cが回転板20の外周方向に付勢
されて、連結アーム18Bを介して揺動アーム18Aを
図1において反時計回り方向に回動させる。
【0089】この揺動アーム18Aの図1の反時計回り
方向への回動によって、架台14が、リンク18Dを介
して付勢されて、ガイドシャフト12に沿ってコンベア
Vの搬送方向の下流側方向(図1の左側方向)にスライ
ドされる。
【0090】この架台14のスライドによって、下降位
置にありシュリンクパックP間の隙間s1および隙間s
2内にそれぞれ挿入された分離バー30A,30Bが、
傾斜プレート40の稜線40Cの下流側のシュリンクパ
ックPの後面コーナ部に押接されて、シュリンクパック
Pをそれぞれ下流側に押してゆく。
【0091】このとき、シュリンクパックPを係止して
いた図示しないストッパは、解除されている。
【0092】このとき、図13から分かるように、分離
バー30Aと30Bは、それぞれの係合面30A2cと
係合面30B2cが互いの内側にシュリンクパックPを
保持するようにシュリンクパックPの両側のコーナ部に
当接し、かつ係合面30A2cおよび係合面30B2c
とシュリンクパックPの両側のコーナ部との接触角度が
それぞれコンベアVの搬送方向と直角方向に対して浅い
ためにシュリンクパックPから受ける反力のコンベアV
の搬送方向と直角方向の成分が小さくなって、シュリン
クパックPを押圧する際のコンベアVの搬送方向と直角
方向への逃げがほとんど無くなるので、シュリンクパッ
クPを確実にコンベアVの下流側に押し出すことができ
る。
【0093】以上のようにして、分離バー30Aおよび
30Bに押されて、傾斜プレート40の稜線40Cの下
流側にある横二列分のシュリンクパックPが傾斜プレー
ト40の稜線40Cの上流側にあるシュリンクパックP
の列から分離され、図1において分離装置10の左側に
設置された図示しないラップラウンド段ボールケーサの
方向に移動される。
【0094】そして、回転板20の回転にともなってコ
ロ18Cがカム溝20Aの外円弧部20Aa内に位置さ
れることにより、揺動アーム18Aが図1において最も
左寄りに回動されて架台14がガイドシャフト12の下
流側端部に位置されると、シリンダ15が前記と逆方向
に作動されて、支持フレーム16および分離バー支持ブ
ラケット16Aとともに分離バー30Aおよび30Bが
上昇され、分離されたシュリンクパックPの後部との係
合状態が解除される。
【0095】この分離バー30Aおよび30Bは、回転
板20の回転にともなってコロ18Cがカム溝20Aの
外円弧部20Aaから内円弧部20Abに相対的に移動
し、連結アーム18Bを介して揺動アーム18Aが図1
において前記と反対に時計回り方向に回動されることに
より、上昇したままガイドシャフト12に沿って上流側
にスライドされ、もとの待機位置(図1に図示の状態)
に復帰される。
【0096】この後、コンベアVによって傾斜プレート
40の上流側にあるシュリンクパックPが、下流方向に
搬送されて傾斜プレート40の稜線40Cを横二列分だ
け乗り越えたところで再度図示しないストッパによって
係止され、上述した作動が繰り返されることにより、順
次、4パックずつラップラウンド段ボールケーサに供給
される。
【0097】上記の例においては、分離バー30Aおよ
び30Bが、それぞれの係合部30A2と係合部30B
2の横断面の形状が三角形になるように形成されている
が、この分離バー30Aおよび30Bの形状は、シュリ
ンクパックPと接触する係合面30A2cと係合面30
B2cがほぼ平面になるように形成されていれば、上記
例の形状に限られるものではなく、例えば、係合面30
A2cおよび係合面30B2cの後部が、それぞれ半円
筒形に形成されているものであってもよい。
【0098】また、上記においては、シュリンクパック
Pが二列縦隊で搬送されて来る場合を例にとって説明を
行ったが、シュリンクパックPが一列縦隊で搬送されて
くる場合や、または三列以上で搬送されてくる場合につ
いても、分離バー30Aと30Bを支持フレーム16に
シュリンクパックPの列に対応する数だけ配置して支持
するようにすることにより、容易に対応することができ
る。
【0099】また、上記の例においては、分離装置10
に山型の傾斜プレート40が取り付けられ、コンベアV
によって搬送されてきたシュリンクパックPがこの傾斜
プレート40上を乗り越えることにより、シュリンクパ
ックP間の分離バー30Aと30Bが挿入される部分に
V字形の隙間が形成されるようになっているが、シュリ
ンクフィルムによってパックされている円筒形の缶詰製
品Kの径が大きいような場合には、分離バー30Aおよ
び30Bが上述したような形状に成形されていることに
よって、傾斜プレート40が無くても、分離バー30A
および30Bの挿入を支障なく行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最良の形態の一例を示す側面図であ
る。
【図2】同例を図1の左方向から見た図である。
【図3】同例における分離バー支持ブラケットおよびこ
の分離バー支持ブラケットに支持された分離バーを示す
正面図である。
【図4】同分離バー支持ブラケットの平面図である。
【図5】同例における分離バーを示す斜視図である。
【図6】図5の分離バーを下方から見た図である。
【図7】同例における分離バーを示す斜視図である。
【図8】図7の分離バーを下方から見た図である。
【図9】同例における傾斜プレートを示す斜視図であ
る。
【図10】同例において傾斜プレートによってシュリン
クパック間に隙間が形成された状態を示す側面図であ
る。
【図11】同例においてシュリンクパック間に分離バー
が挿入された状態を示す平面図である。
【図12】同例においてシュリンクパックのコーナ部に
分離バーが係合している状態を示す斜視図である。
【図13】同例においてシュリンクパックのコーナ部を
分離バーが押圧している状態を示す平面図である。
【図14】従来の缶詰め製品の箱詰め装置を示す斜視図
である。
【図15】従来の缶詰め製品の分離装置を示す平面図で
ある。
【図16】図15の分離装置において缶詰め製品が分離
された状態を示す平面図である。
【図17】図15の分離装置の分離バーの取付け状態を
示す正面図である。
【図18】缶詰め製品のシュリンクパックを示す斜視図
である。
【図19】従来の分離装置によってシュリンクパックの
分離を行った場合の状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 …分離装置 11 …機枠 12 …ガイドシャフト 14 …架台(分離バー支持部材) 15 …シリンダ(昇降駆動部材) 16 …支持フレーム(分離バー支持部材) 16A…分離バー支持ブラケット(分離バー支持部材) 18A…揺動アーム(往復動駆動部材) 18B…連結アーム(往復動駆動部材) 18C…コロ(往復動駆動部材) 20 …回転板(往復動駆動部材) 20A…カム溝(往復動駆動部材) 22 …駆動モータ(往復動駆動部材) 30A,30B…分離バー(第1分離バー,第2分離バ
ー) 30A2c…係合面 30A2c’…湾曲面(傾斜面) 30B2c…係合面 30B2c’…湾曲面(傾斜面) 40 …傾斜プレート 40A…上昇傾斜面 40B…下降傾斜面 V …コンベア(搬送部材) P …シュリンクパック f …シュリンクフィルム K …缶詰製品(円筒物)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の円筒物をシュリンクフィルムによ
    って収縮包装したシュリンクパックを列状に並べて搬送
    する搬送部材と、この搬送部材の上方位置において機枠
    に昇降自在にかつ搬送部材の搬送方向に沿って往復動自
    在に取り付けられた分離バー支持部材と、この分離バー
    支持部材に連結されて分離バー支持部材を昇降させる昇
    降駆動部材と、前記分離バー支持部材に連結されて分離
    バー支持部材を搬送部材の搬送方向に沿って往復動させ
    る往復動駆動部材と、前記分離バー支持部材にこの分離
    バー支持部材から垂下された状態で基端部が支持されて
    分離バー支持部材の昇降によって軸方向に沿って昇降さ
    れる互いに対になった第1分離バーおよび第2分離バー
    とを備え、 前記第1分離バーの側面に、この第1分離バーの軸方向
    と平行に延び第1分離バーが前記分離バー支持部材に取
    り付けられた状態で幅方向が前記搬送部材の搬送面と平
    行でかつ搬送方向と直角な方向に対して斜行するほぼフ
    ラットな係合面が形成されており、 前記第2分離バーの側面に、この第2分離バーの軸方向
    と平行に延び第2分離バーが前記分離バー支持部材に取
    り付けられた状態で幅方向が前記搬送部材の搬送面と平
    行でかつ搬送方向と直角な方向に対して前記第1分離バ
    ーと反対方向に斜行するほぼフラットな係合面が形成さ
    れており、 前記第1分離バーと第2分離バーが、前記分離バー支持
    部材に対して、それぞれの先端部が前記搬送部材によっ
    て搬送されてくる互いに隣接するシュリンクパックのコ
    ーナ部の間に形成される隙間に対向する位置に位置決め
    されるとともに、それぞれの係合面が搬送部材によって
    搬送されてくるシュリンクパックの中央部側に向いた状
    態で支持されていること、 を特徴とするシュリンクパックの分離装置。
  2. 【請求項2】 前記第1分離バーの先端部に前記係合面
    から連続し第1分離バーの先端方向にゆくにしたがって
    係合面から後退する方向に延びる傾斜面が形成され、前
    記第2分離バーの先端部に前記係合面から連続し第2分
    離バーの先端方向にゆくにしたがって係合面から後退す
    る方向に延びる傾斜面が形成されている請求項1に記載
    のシュリンクパックの分離装置。
  3. 【請求項3】 前記第1分離バーおよび第2分離バーの
    先端部に形成された傾斜面が、それぞれ凸状に湾曲して
    いる請求項2に記載のシュリンクパックの分離装置。
  4. 【請求項4】 前記第1分離バーの係合面と第2分離バ
    ーの係合面の前記搬送部材の搬送面と平行でかつ搬送方
    向と直角な方向に対する斜行角度が、それぞれ45゜以
    下になるように設定されている請求項1に記載のシュリ
    ンクパックの分離装置。
  5. 【請求項5】 前記第1分離バーと第2分離バーが、前
    記搬送部材の搬送方向と直角な水平方向に複数対配置さ
    れている請求項1に記載のシュリンクパックの分離装
    置。
  6. 【請求項6】 前部に後方にゆくにしたがって上向きに
    傾斜する上昇傾斜面と後部に後方にゆくにしたがって下
    向きに傾斜する下降傾斜面とを有していて縦断面が山形
    になるように成形された傾斜プレートが、上昇傾斜面と
    下降傾斜面との間の稜線が前記搬送部材の搬送面の上方
    において搬送部材の搬送面と平行にかつ搬送方向と直角
    方向に延びるとともに前記分離バー支持部材が搬送部材
    の搬送方向の上流側位置に位置された際にこの分離バー
    支持部材に支持された前記第1分離バーおよび第2分離
    バーの先端部に対向するように、機枠に取り付けられて
    いる請求項1に記載のシュリンクパックの分離装置。
  7. 【請求項7】 前記傾斜プレートが表面滑性を有する合
    成樹脂によって形成されている請求項6に記載のシュリ
    ンクパックの分離装置。
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