JP2945199B2 - 精留塔等のリボイラ温度制御方法 - Google Patents

精留塔等のリボイラ温度制御方法

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哲次 谷
恭章 田山
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Flow Control (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精留塔等(本明細書で
は、精留塔及び蒸留塔を総称して精留塔等という。)に
供給する原料油種切替え時におけるリボイラ温度の制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】精留塔、例えば灯軽油脱硫用の精留塔に
おいて原料油種を切り替えると、精留塔受槽レベル及び
リボイラ温度が大幅に変化する。このため、リフラック
ス量,スロップ量及びリボイラの燃料量を制御する必要
がある。例えば、図6に示す精留塔系において、精留塔
1に供給する原料がKERO(未洗灯油)からLGO
(未洗軽油)に変わると、リボイラ3の温度が低いため
受槽2のレベルが急激に低くなる。このような場合、従
来は、熟練運転員が、受槽2のレベル計11と精留塔1
の塔頂温度計12を見ながらリフラックス量調節弁21
(及び必要に応じスロップ量調節弁22)の調節を行な
ってリフラックス流量を制御し、さらにリフラックス流
量計13を見ながらリボイラ3の燃料調節弁23を調節
してリボイラ温度の制御を行なっていた。なお、図6に
おいて、14はリボイラ温度計である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来
は、精留塔に供給する原料の油種切替え時には、熟練運
転員が長年の経験にもとづく勘にたよりながら、手動で
リフラックス量を制御し、かつリボイラ温度の制御を行
なっていた。このため、運転員に多大の労力がかかると
ともに、人為的な制御ミスを避けることができず、スロ
ップ量が必要以上に多くなってしまうという問題があっ
た。このような問題は、蒸留塔において原料油種(例え
ば原油)を切り替えるときにも生じていた。
【0004】本発明は、上記問題点にかんがみてなされ
たものであり、原料油種切替え時のリボイラ温度の制御
を自動的に行なえるようにして、省力化を図るとともに
スロップ量を最小化し、これによって、製品性状の安定
化を図った精留塔等の制御方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の精留塔等のリボイラ温度制御方法は、原料油種
切替え時における精留塔等の塔頂温度変化と、精留塔等
の受槽レベルの検出データにもとづいてリフラックス量
調節弁の開度調整を行ない、この開度調整によって変化
したリフラックス流量を検出し、かつ、このリフラック
ス流量の変化分に相当する温度を求め、一方、原料油種
切替え時におけるリボイラ温度の時間的推移を統計的に
処理して基準データにまとめ、この基準データから仮の
次期リボイラ設定温度を求め、次いで、この仮の次期リ
ボイラ設定温度をリフラックス流量の変化分に相当する
温度によって補正して次期リボイラ設定温度を求め、リ
ボイラ温度を上記リボイラ設定温度となるように制御す
るようにしてある。
【0006】
【実施例】以下、本発明方法の一実施例について説明す
る。図1は本実施例方法を精留塔のリボイラ温度制御に
実施するための制御系ブロック構成図を示す。同図にお
いて、精留塔1,精留塔受槽2,リボイラ3,受槽レベ
ル計11,塔頂温度計12,リフラックス流量計13,
リボイラ温度計14,リフラックス量調節弁21,スロ
ップ量調節弁22及び燃料調節弁23は、図6に示す従
来のものと同じである。
【0007】また、同図において、31はリフラックス
量・スロップ量制御手段であり、塔頂温度計12と受槽
レベル計13からの検出信号にもとづいてリフラックス
量調節弁21とスロップ量調節弁28の開度を調節す
る。32はリフラックス流量(変化量)を温度に変換す
るリフラックス流量−温度変換手段であり、リフラック
ス流量計13からの検出値にもとづいてリフラックス流
量の変化を求め、この変化分に対応する温度を求める。
【0008】33は基準データ算出手段であり、熟練運
転員の操作方法、すなわち原料油種切替え時の熟練運転
員のリボイラ温度調整法を統計的に処理して制御の基準
値を算出(モデル化)する。換言すれば、過去の原料油
種切替え時のリボイラ温度の時間的推移を統計的に処理
して数式化し、基準モデルとする。34は仮の次期リボ
イラ温度推定手段であり、基準データ算出手段33で求
めた基準値(データ)から、仮の次期(t2 :t1 から
Δt時間後)リボイラ温度T2 を推定する。35は仮の
次期リボイラ温度設定手段であり、次期リボイラ温度推
定手段34で推定した仮の次期リボイラ推定温度を、リ
ボイラ温度計14で検出した実際のリボイラ温度で補正
し、仮の次期リボイラ設定温度を求める。
【0009】36は次期リボイラ温度設定手段であり、
仮の次期リボイラ温度設定手段35で求めた仮の次期リ
ボイラ設定温度を、リフラックス量−温度変換手段32
で変換した温度で補正し、次期リボイラ温度の設定値を
求める。この次期リボイラ温度設定手段36は、リボイ
ラ3の温度を設定温度に制御すべく燃料調節弁23の開
度調整を行なう。
【0010】次に、上記各手段からなる制御系によって
行なう本発明の一実施例制御方法を、図2のフローチャ
ートにもとづいて説明する。精留塔1に供給する原料油
種の切替えに起因する精留塔1の塔頂温度変化と、受槽
2のレベルを検出し(201,202)受槽レベルを塔
頂温度変化で補正すべく両出力を加算する。そして、リ
フラックス流量と弁開度の関係図を作成し(図3参
照)、この関係図にもとづいてリフラックス量調節弁2
1とスロップ量調節弁22の開度を求め、かつ両弁2
1,22の開度の調節を行ないリフラックス流量とスロ
ップ流量を制御する。リフラックス量調節弁21とスロ
ップ量調節弁22の開度調節を行なうとリフラックス流
量が変化するので、このときのリフラックス流量の変化
を求める(204)。
【0011】検出したリフラックス流量の変化分に対応
する温度を予め求めた図4に示すリフラックス流量−温
度変化関係図にもとづいて求める(205)。例えば、
リフラックス流量が100Kl/dだけ増加したとする
と、リボイラ温度はa℃だけ低くする必要があるので、
このときのリフラックス流量+100Kl/dに相当す
る温度は−a℃となる。このようにして求め(変換し)
た温度は、後述するリボイラ設定温度の補正に用いる。
【0012】一方、原料油種切替え時における熟練運転
員の操作方法(リボイラ温度の時間的推移)をニューラ
ルネットワークなどの手段によって統計的に処理し、こ
れをロジスティック関数で表現し、リボイラ温度制御の
基準値とする(206)。ここでは、油種の切替え開始
から終了まで一つの関数で表現する。 ロジスティック関数 y(t)=K/(1+exp(a)×exp(b×
t)) y:リボイラ温度 K:終了予定温度 t:時間(分) a,b:定数 a,bの定数は処理量に応じチューニングによって最終
決定するが、a,bを変化させることによりロジスティ
ック関数法で求めたリボイラ温度曲線の形状(図5参
照)は変化する。すなわち、定数aが増加すると形状は
右へ推移し、bが増加すると形状の傾きが大きくなる。
なお、チャージ流量,比熱,比重などにより、a,bの
定数は過去の実績から自動計算される。また、終了予定
温度Kも、チャージ流量,比熱,比重,及び実績などか
ら自動計算される。なお、基準データを求める手法とし
ては、上述したロジスティック関数法以外に、区間線形
法なども用いることができる。
【0013】次いで、上記基準データから仮の次期リボ
イラ温度を推定する(207)。すなわち、現時点t1
から制御インターバルΔt時間後における次期の制御時
点t2 での温度T2 (T1 +ΔT)を、図5に示すよう
に上記基準データから推定する。次期制御時点t2 にお
ける仮の次期リボイラ推定温度T2 を、実際に測定した
現時点のリボイラ温度T0 で補正する(208)。すな
わち、ΔT+T0 のようにして補正し、仮の次期リボイ
ラ温度T3 を設定する。このようにして設定した仮の次
期リボイラ温度T3 を、上述したリフラックス流量の変
化分に相当する温度だけ補正し、最終的な次期リボイラ
温度を設定する(209)。このように、仮の次期リボ
イラ温度をリフラックス流量の変化分に相当する温度だ
け補正するのは、リフラックス流量の変化により受槽レ
ベルが変化することを防止するためである。
【0014】なお、基準データから仮の次期リボイラ温
度を推定し、かつこの仮の次期リボイラ推定温度を実際
のリボイラ温度で補正することなく、直接仮の次期リボ
イラ設定温度T3 (=T2 )を予測することができる場
合は、仮の次期リボイラ温度推定工程(手段34)と、
実際のリボイラ温度による補正工程を省略することがで
きる。
【0015】このようにして次期リボイラ設定温度を求
め、リボイラが設定したリボイラ温度となるように、リ
ボイラ3への燃料供給量を燃料調節弁23で制御する。
【0016】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、LGOからKEROへの油種切替え時にも適用で
き、この場合は基準データにおけるリボイラ温度曲線の
形状が、時間の経過にともない下降する形状となる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、精留塔等
の原料油種切替え時のリボイラ温度の制御を自動化でき
るので、制御の省力化と、運転ミスによる製品のスロッ
プダウンを防止し、受槽から引き出されるスロップ量の
最小化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法を実施するための制御系
ブロック構成図。
【図2】本発明の一実施例方法を説明するためのフロー
チャート。
【図3】受槽レベルと塔頂温度変化からリフラックス量
調節弁とスロップ量調節弁の開度を求める特性図。
【図4】リフラックス流量変化量−温度変換関係図。
【図5】ロジスティック関数法で求めた原料油種切替え
時のリボイラ温度推移を示すリボイラ温度曲線図。
【図6】従来の精留塔の制御系を示すブロック構成図。
【符号の説明】
1…精留塔 2…受槽 3…リボイラ 11…受槽レベル計 12…塔頂温度計 13…リフラックス流量計 14…リボイラ温度計 21…リフラックス量調節弁 22…スロップ量調節弁 23…燃料調節弁 31…リフラックス量・スロップ量制御手段 32…リフラッス量−温度変換手段 33…基準データ算出手段 34…仮の次期リボイラ温度推定手段 35…仮の次期リボイラ温度設定手段 36…次期リボイラ温度設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 23/00 - 23/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料油種切替え時における精留塔等の塔
    頂温度変化と、精留塔等の受槽レベルの検出データにも
    とづいてリフラックス量調節弁の開度調節を行ない、 この開度調節によって変化したリフラックス流量を検出
    し、かつ、このリフラックス流量の変化分に相当する温
    度を求め、 一方、原料油種切替え時におけるリボイラ温度の時間的
    推移を統計的に処理して基準データにまとめ、 この基準データから仮の次期リボイラ設定温度を求め、 次いで、この仮の次期リボイラ設定温度を、リフラック
    ス流量の変化分に相当する温度によって補正して次期リ
    ボイラ設定温度を求め、 リボイラ温度を上記次期リボイラ設定温度となるように
    制御することを特徴とした精留塔等のリボイラ温度制御
    方法。
  2. 【請求項2】 原料油種切替え時における精留塔等の塔
    頂温度変化と、精留塔等の受槽レベルの検出データにも
    とづいてリフラックス量調節弁の開度調節を行ない、 この開度調節によって変化したリフラックス流量を検出
    し、かつ、このリフラックス流量の変化分に相当する温
    度を求め、 一方、原料油種切替え時におけるリボイラ温度の時間的
    推移を統計的に処理して基準データにまとめ、 この基準データから仮の次期リボイラ推定温度を求め、 次いで、この仮の次期リボイラ推定温度を、実際のリボ
    イラ温度で補正して仮の次期リボイラ設定温度を求め、 さらに、この仮の次期リボイラ設定温度を、リフラック
    ス流量の変化分に相当する温度によって補正して次期リ
    ボイラ設定温度を求め、 リボイラ温度を上記次期リボイラ設定温度となるように
    制御することを特徴とした精留塔等のリボイラ温度制御
    方法。
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CN106040676B (zh) * 2016-05-19 2018-01-09 北京世纪隆博科技有限责任公司 一种精馏塔管线自动冲洗方法
CN110647186A (zh) * 2019-10-25 2020-01-03 北京和隆优化科技股份有限公司 一种基于模糊神经网络的氯乙烯精馏温度控制方法

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