JP2943722B2 - 燃料タンクのパイプ取り付け構造 - Google Patents

燃料タンクのパイプ取り付け構造

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JP2943722B2
JP2943722B2 JP8259841A JP25984196A JP2943722B2 JP 2943722 B2 JP2943722 B2 JP 2943722B2 JP 8259841 A JP8259841 A JP 8259841A JP 25984196 A JP25984196 A JP 25984196A JP 2943722 B2 JP2943722 B2 JP 2943722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクのパイ
プ取り付け構造に係り、特に、自動車の燃料タンクに燃
料パイプ、或いは、蒸発燃料導出用のパイプ等を取り付
ける構造として好適な燃料タンクのパイプ取り付け構
造。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平8−49614
号に開示される如く、燃料タンクに燃料パイプを取り付
ける構造として好適なパイプ取り付け構造が知られてい
る。上記公開明細書には、燃料タンク内に配設される燃
料ポンプに燃料パイプを取り付ける構造が開示されてい
る。
【0003】上記従来の構造は、燃料ポンプに設けられ
た開口部に嵌合されるジョイントと、ジョイントの側面
に連結される燃料パイプと、ジョイントの抜け方向の変
位を規制すべく、ジョイントを覆った状態で燃料ポンプ
の上面に固定されるストッパ部材とで構成されている。
ストッパ部材には、所定方向に、燃料パイプを挿通させ
るための開口が設けられている。燃料パイプは、その開
口を通って所定方向に延在する。
【0004】燃料タンクに対して燃料パイプを取り付け
るにあたっては、燃料パイプの取り付け部が燃料タンク
の壁面から突出する高さ(以下、取り付け高さと称す)
が低いほど、燃料タンク周辺において高い空間効率を確
保することができる。このため、燃料パイプの取り付け
高さは可能な限り低いことが望ましい。上記従来の構造
は、パイプの抜け留め機構をジョイント部に内蔵させて
いないため、その取り付け高さを低く抑えことができ
る。従って、上記従来の構造によれば、燃料タンクの周
辺において、高い空間効率を実現することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料タンク
から燃料パイプを延在させる向きは、車種別に異なるの
が通常である。従って、燃料タンクに対する燃料パイプ
の取り付け構造は、燃料パイプの延在方向の回動を許容
するものであることが望ましい。しかしながら、上記従
来の構造では、燃料パイプの延在方向がストッパ部材の
開口位置によって決定される。このため、上記従来の構
造によっては、燃料パイプの延在方向の回動を許容する
ことができない。
【0006】パイプの取り付け部においてパイプの回動
を許容する構造としては、従来より、ジョイント部に抜
け留め機構を内蔵したクイックジョイントが知られてい
る。しかしながら、この種のジョイントは、抜け留め機
構を内蔵していることから、その取り付け高さを低くす
ることが困難である。このように、従来のパイプ取り付
け構造によっては、パイプの回動を許容し、かつ、取り
付け高さを低く抑制することが必ずしも容易ではなかっ
た。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、燃料タンクに取り付けられたパイプの回動を許
容し、かつ、パイプの取り付け高さを低く抑制できる燃
料タンクのパイプ取り付け構造を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、燃料タンクに連通する開口部にパイプ
を取り付ける構造において、前記パイプが、前記開口部
に嵌合する嵌合部と、前記開口部と前記嵌合部とを嵌合
させた際に前記開口部の外部に位置するストッパ部とを
備えると共に、前記パイプの軸回りの回動を禁止するこ
となく、前記ストッパ部と係合するクリップと、前記ク
リップを、前記パイプが前記開口部から離脱しないよう
に、前記開口部の近傍において保持するクリップ保持部
と、を備える燃料タンクのパイプ取り付け構造により達
成される。
【0009】本発明において、パイプは、その嵌合部に
おいて燃料タンクに連通する開口部に接続される。パイ
プのストッパ部にクリップが係合されると、パイプは開
口部から離脱できない状態となる。ストッパ部とクリッ
プとは、大きな厚みを必要とすることなく実現できる。
このため、本発明の構造によれば、開口部からパイプが
突出する距離、すなわち、パイプの取り付け高さを小さ
くすることができる。またストッパ部は、パイプの回動
を禁止しない。このため、本発明の構造によれば、開口
部にパイプを取り付けた状態で、パイプの回動を許容す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
パイプ取り付け構造によって接続される燃料ポンプのキ
ャップ10、および、燃料パイプのジョイント12の分
解斜視図を示す。図1に示す如く、キャップ10には、
コネクタ13および開口部14が形成されている。コネ
クタ13は、燃料ポンプに内蔵されるポンプモータを、
外部機器と電気的に接続するために用いられる。開口部
14は、後述の如く、燃料ポンプのポンプ室に連通して
いる。
【0011】開口部14の周囲には、クリップ保持部1
6が設けられている。クリップ保持部16は、その一側
面にクリップ挿入窓18を備えている。クリップ挿入窓
18は、底面20、上面22、および、2つの側面2
4,26により4方向が囲まれた開口である。
【0012】クリップ保持部16は、クリップ挿入窓1
8の底面20と同じ表面高さを有するクリップ当接部2
8,30を備えている。また、クリップ保持部16は、
開口部14を挟んでクリップ挿入窓18と対向する位置
に、クリップ挿入窓18の上面22と同じ板厚を有し、
かつ、同じ高さに設けられたクリップ係止部32を備え
ている。クリップ係止部32は、その両端部を除き、壁
面形成部34を介してクリップ当接部28,30に連結
されている。クリップ保持部16において、底面20の
開口部14側の壁面、クリップ当接部28,30の開口
部14側の壁面、および、壁面形成部34の開口部14
側の壁面は、開口部14の周囲に、開口部14を中心と
する円形の壁面を形成している。以下、この壁面を円形
壁面36と称す。
【0013】燃料パイプのジョイント12は、開口部1
4とほぼ同じ直径を有する嵌合部37、嵌合部37の上
部に形成されるフランジ型ストッパ部38、フランジ型
ストッパ部38の更に上部に形成される本体部40、お
よび、本体部40の側面に固定されるファーツリー部4
2を備えている。嵌合部37およびファーツリー部42
は、共に環状の部材である。嵌合部37およびファーツ
リー部42は、本体部40の内部で連通されている。
【0014】フランジ型ストッパ部38は、その外径が
ほぼ円形壁面36の内径と等しく、かつ、その板厚が底
面20およびストッパ当接部28,30の板厚と等しい
環状の部材である。ジョイント12は、嵌合部37を開
口部14に嵌合させることにより、キャップ10に組み
付けられる。ジョイント12が適正にキャップ10に組
み付けられると、フランジ型ストッパ部38の上面は、
クリップ当接部28,30の表面と同じ高さとなる。
【0015】ジョイント12とキャップ10とは、クリ
ップ44によって固定される。クリップ44は、クリッ
プ挿入窓18の開口高さと同じ板厚、および、クリップ
挿入窓18の開口幅と同じ幅を有する被挿入部46と、
クリップ挿入窓18の開口高さに比して大きな高さを有
する挿入規制部48とを備えている。また、クリップ4
4の被挿入部46には、ジョイント12の本体部40と
ほぼ同じ直径を有する円弧状の開口部分と、壁面形成部
34とほぼ同じ幅を有する開口部分とからなる切欠き5
0が形成されている。
【0016】クリップ44は、キャップ10にジョイン
ト12を組み付けた後、クリップ挿入窓18から、挿入
規制部48がクリップ保持部16に当接するまで挿入さ
れる。クリップ44が上記の如く挿入されると、クリッ
プ44の被挿入部46の先端がクリップ当接部28,3
0とクリップ係止部32との間に進入し、かつ、クリッ
プ44の切欠き50がジョイント12の本体40の周囲
に嵌合する状態が形成される。
【0017】図2は、上記図1に示すキャップ10を構
成要素とする燃料ポンプ60の正面図を示す。図2は、
燃料ポンプ60が、燃料タンク62の内部に組み付けら
れている状態を表している。図2に示す如く、燃料タン
ク62には、その上部から燃料ポンプ60を挿入するた
めの開口63が形成されている。開口63の周囲には、
開口63周辺のシール性を確保するためのガスケット6
4が配設されている。燃料ポンプ60は、燃料タンク6
2の壁面と、キャップ10の周縁部との間にガスケット
64が挟持されるように、開口63から燃料タンク62
の内部に挿入される。
【0018】キャップ10の上部には、金属プレート6
5が配設される。金属プレート65は、その周囲に、複
数のボルト穴66を備えている。一方、燃料タンク62
の上面には、それらのボルト穴と対応する位置に、複数
のリテーナ67を備えている。金属プレート65は、ボ
ルト穴66に挿通されるボルト68がリテーナ67に螺
着されることにより、燃料タンク62に固定される。上
記の如く燃料タンク62に金属プレート65が固定され
ると、キャップ10の周縁部とガスケット64との間、
および、ガスケット64と燃料タンク62との間に適当
な押圧力が発生し、開口63の周囲に適当なシール性が
確保される。
【0019】燃料ポンプ60は、燃料タンク62の底面
付近に開口部を有するサクションフィルタ70を備えて
いる。また、燃料ポンプ60は、その内部にポンプ機
構、ポンプモータ、および、燃料フィルタを備えてい
る。燃料タンク62内の燃料は、ポンプモータによって
ポンプ機構が駆動される際に、そのサクションフィルタ
70から燃料ポンプ60内に吸入される。そして、ポン
プ機構から吐出される燃料は、燃料フィルタを通過した
後、図2に示す燃料吐出通路72に圧送される。
【0020】燃料吐出通路72は、燃料フィルタ保持部
材74の一部に形成されている。燃料フィルタ保持部材
74には、燃料吐出通路72と連通する位置に、結合部
76が嵌合されている。結合部76は、キャップ10の
下方に延在する円筒状の部材であり、キャップ10と一
体に成形されている。結合部76の上端部は、上記図1
に示す開口部14を形成している。
【0021】開口部14には、上述の如く、ジョイント
12が取り付けられる。燃料ポンプ60は、図2に示す
如く、ジョイント12のファーツリー部42にメインチ
ューブ78が嵌合された状態で使用される。メインチュ
ーブ78の他端は、図示しない燃料噴射弁に接続されて
いる。従って、燃料ポンプ60によって燃料タンク62
内から汲み上げられた燃料は、メインチューブ78を通
って燃料噴射弁に供給される。
【0022】図3は、上記図2に示す結合部76周辺の
拡大図を示す。尚、図3は、燃料ポンプ60を上記図1
に示すIII-III 直線に沿って切断した際に得られる断面
図に相当する。図3に示す如く、結合部76の下端部に
は、Oリング80が介装されていると共に、Oリング8
0の抜けを防止するストッパ82が装着されている。O
リング80は、結合部76が燃料フィルタ保持部材74
に装着された場合に、両者間に介在して適当なシール性
を確保する。
【0023】また、結合部76の上端部近傍には、図3
に於ける下方側から順に、Oリング84、スペーサ8
6、Oリング88、および、ストッパ90が配設されて
いる。ストッパ90は、ジョイント12の脱着時にOリ
ング84,88およびスペーサ88が結合部76から離
脱するのを防止する部材である。また、スペーサ86
は、Oリング84とOリング88との間に、所定の間隔
を確保するための部材である。Oリング84,88は、
ジョイント12が結合部76に装着された場合に、両者
間に介在して適当なシール性を確保する。
【0024】上述の如く、本実施例の構造において、ジ
ョイント12のフランジ型ストッパ部38は、クリップ
保持部16の円形壁面36の内径とほぼ等しい外径を有
する部材である。従って、フランジ型ストッパ38およ
び円形壁面36は、ジョイント12が、嵌合部37の軸
回りを回動することを何ら妨げない。また、クリップ4
4は、本体部40と径の等しい円弧状の部分において本
体部40に嵌合している。このため、本体部40および
クリップ44は、ジョイント12が、嵌合部37の軸回
りを回動することを何ら妨げない。更に、ジョイント1
2の嵌合部37と結合部76との連結部分には、何ら嵌
合部37の軸回りの回動を妨げる部材は配設されていな
い。このため、本実施例の構造によれば、ジョイント1
2は、キャップ10に取り付けられた状態で、容易に嵌
合部37の軸回りを回動することができる。
【0025】燃料タンク62からメインチューブ78を
延在させるべき方向は、全ての車種において同一ではな
い。このため、種々の車種に対して、燃料ポンプ60そ
の他の部品を共通化するためには、メインチューブ78
の延在方向が自由に設定できることが望ましい。本実施
例の取り付け構造によれば、何らの部品交換を伴うこと
なく、メインチューブの延在方向を自由に変更すること
ができる。このため、本実施例の取り付け構造は、複数
の車種に対して部品の共通化を図るうえで有効である。
【0026】ところで、車両の組み付け工程において
は、燃料ポンプ60を燃料タンク62に組み付けるに先
立って、燃料ポンプ60からメインチューブ78に至る
経路のシール性を評価する必要がある。このため、燃料
ポンプ60は、メインチューブ78が接続されたジョイ
ント12がキャップ10に装着された後に、燃料タンク
62に組み付けられる。
【0027】従って、車両の組み付け工程内では、ジョ
イント12およびメインチューブ78が装着された燃料
ポンプ60を、搬送する必要が生ずる。かかる形態で燃
料ポンプ60を搬送する場合に、メインチューブ78の
延在方向が固定されていると、燃料ポンプ60の搬送姿
勢が制限されて搬送作業上の煩雑さを伴うことがある。
これに対して、本実施例の構造によれば、メインチュー
ブ78の延在方向を自由に変化させることができるた
め、自由な搬送姿勢を採ることができる。この点、本実
施例の構造は、燃料ポンプ60の搬送作業性を高めるう
えでも有効である。
【0028】また、本実施例においては、クリップ44
とフランジ型ストッパ部38とを組み合わせることによ
りジョイント12の抜け防止機構が実現されている。ク
リップ44、および、フランジ型ストッパ部38は、共
に大きな厚さを必要とすることなく実現できる部材であ
る。このため、本実施例の構造によれば、ジョイント1
2の取り付け高さを十分に低く抑えることができる。
【0029】燃料タンク62は、車両のフロア下部に配
設される。このため、フロア上の容量を大きく確保し、
かつ、燃料タンク62の容量を大きく確保するために
は、ジョイント12の取り付け高さが低いほど有利であ
る。上述の如く、本実施例の構造によれば、ジョイント
12の取り付け高さを低く抑えることができる。従っ
て、本実施例の構造によれば、フロア上の容積および燃
料タンク62の容積を、大きく確保することができる。
【0030】更に、本実施例の構造によれば、クリップ
44がクリップ保持部16に係合されているか否かを、
すなわち、ジョイント12の抜け防止を図るために必要
な状態が形成されているか否かを、目視により容易に判
別することができる。このため、本実施例の構造によれ
ば、検査作業の容易化を図ることができる。
【0031】本実施例の構造において、キャップ10に
組み付けられたジョイント12には、クリップ44とフ
ランジ型ストッパ部38との間に生ずるギャップの大き
さと等しいガタが許容される。また、クリップ44とフ
ランジ型ストッパ部38との間に生ずるギャップは、ク
リップ44の板厚とフランジ型ストッパ部38の板厚と
のによって決定される。クリップ44の板厚、および、
フランジ型ストッパ部38の板厚は、加工工程において
比較的容易に管理することができる。
【0032】このため、本実施例の構造によれば、ジョ
イント12に生ずるガタの量を小さく抑制することがで
きる。ジョイント12に許容されるガタが小さいと、O
リング84,88に加わるダメージを小さくすることが
できる。この点、本実施例の構造は、Oリング84,8
8の劣化を抑制するうえでも有効である。
【0033】ところで、上記の実施例においては、ジョ
イント12に、その本体部40に比して径の大きなフラ
ンジ型ストッパ部38を形成し、その大径部をクリップ
44で押さえることによりジョイント12の抜けを防止
することとしているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、ジョイント12に、本体部40に比
して径の小さな環状溝型のストッパ部を形成し、その環
状溝にクリップを係止することでジョイント12の抜け
を防止することとしてもよい。
【0034】また、上記の実施例においては、フランジ
型ストッパ部38を、本体部40を取り巻く環状の部材
としているが、フランジ型ストッパ部38は必ずしも環
状である必要はなく、例えば、クリップ44と係合する
複数の突起からなるストッパ部によって同様の機能を実
現することとしてもよい。
【0035】更に、上記の実施例においては、燃料パイ
プとして機能するメインチューブ78を燃料ポンプ60
に接続することとしているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、燃料タンク62内に発生する
蒸発燃料をキャニスタ等に導く蒸発燃料導出パイプを、
燃料タンク62に取り付けることとしてもよい。
【0036】尚、上記の実施例においては、メインチュ
ーブ78およびジョイント12が前記請求項1記載の
「パイプ」に、フランジ型ストッパ部38が前記請求項
1記載の「ストッパ部」に、それぞれ相当している。次
に、図4を参照して、本発明の第2実施例について説明
する。図4は、本実施例において用いられるジョイント
100および係合部102の拡大図を示す。尚、図4に
おいて、上記図1乃至図3に示す構成部分と同一の部分
については、同一の符合を付してその説明を省略する。
【0037】本実施例において、ジョイント100は、
本体部104を備えている。本体部104には、ファー
ツリー部106が固定されている。ファーツリー部10
6には、メインチューブ78が装着されている。また、
ジョイント100は、本体部104の下部に、嵌合部1
08を備えている。嵌合部108の内部には、図4に於
ける上方から順に、Oリング110、スペーサ112、
Oリング114、および、ストッパ116が配設されて
いる。ストッパ116は、ジョイント100の脱着時に
Oリング110,114およびスペーサ112が結合部
108から離脱するのを防止する部材である。また、ス
ペーサ112は、Oリング110とOリング114との
間に、所定の間隔を確保するための部材である。Oリン
グ110,114は、ジョイント100が結合部102
に装着された場合に、両者間に介在して適当なシール性
を確保する。
【0038】ジョイント100の、本体部104と嵌合
部108との間には、フランジ型ストッパ部118が形
成されている。フランジ型ストッパ部118は、クリッ
プ保持部16の円形壁面36の内径とほぼ同じ外径を有
する環状の部材である。また、フランジ型ストッパ部1
18には、その周囲を取り巻くようにリブ120が形成
されている。
【0039】係合部102は、ジョイント100の嵌合
部108の外径に比して僅かに大きな内径を有する開口
部122を備えている。また、係合部102は、嵌合部
108の内径とほぼ等しい外径を有する被挿入部124
を備えている。ジョイント100は、被挿入部124が
嵌合部108の内部に収まり、かつ、嵌合部108が開
口部122の内部に収まるように、結合部102に取り
付けられる。
【0040】開口部122の周囲には、上述した第1実
施例の場合と同様に、クリップ保持部16が形成されて
いる。ジョイント100は、結合部102に取り付けら
れた後、クリップ保持部16にクリップ44が挿入され
ることにより、結合部102に固定される。
【0041】本実施例の構造において、クリップ44と
本体部104とが係合する部分、円形壁面36とフラン
ジ型ストッパ部118とが係合する部分、および、嵌合
部108と開口部122および被挿入部124とが係合
する部分は、何れもジョイント100の回動を禁止しな
い。更に、本実施例に構造によれば、上述した第1実施
例の場合と同様に、ジョイント100に大きなけ取り付
け高さを要求することなく、ジョイント100の抜け防
止機構を実現することができる。このため、本実施例の
構造によれば、上述した第1実施例の構造と同様の優れ
た効果を享受することができる。
【0042】ところで、本実施例において、リブ120
の寸法公差および円形壁面36の寸法公差は、リブ12
0および円形壁面36がその公差範囲内で変動した場合
に、円形壁面36の内径R36とリブ120の外径r120
との差R36−r120 が、所定値αに比して大きくならな
いように、すなわち、R36−r120 ≦αなる関係が常に
成立するように設定されている。
【0043】また、本実施例において、嵌合部108の
寸法公差および開口部122の寸法公差は、嵌合部10
8および開口部122がその公差範囲内で変動した場合
に、開口部122の内径R122 と嵌合部108の外径r
108 との差R122 −r108 が、所定値β(>α)を超え
て小さくならないように、すなわち、R122 −r108
β(>α)なる関係が常に成立するように設定されてい
る。
【0044】上記の条件によれば、リブ120と円形壁
面36との隙間から、開口部122と嵌合部108との
間に、開口部122と嵌合部108との隙間に比して大
きな体格の異物が浸入するのを確実に防止することがで
きる。開口部122と嵌合部108との間に、それらの
間隔に比して大きな異物が浸入すると、その異物の影響
でOリング110,114の劣化が促進される等の不都
合が生ずる。これに対して、本実施例の構造によれば、
かかる不都合の発生を確実に防止することができる。こ
のため、本実施例の構造によれば、嵌合部108と開口
部122との間に隙間が形成される構造であるにも関わ
らず、高い耐久性を確保することができる。
【0045】ところで、本実施例の構造は、ストッパ部
の構造がフランジ形状に限定されない点、および、蒸発
燃料導出パイプの取り付け構造に適用できる点におい
て、上述した第1実施例の構造と同様である。尚、上記
の実施例においては、メインチューブ78およびジョイ
ント100が前記請求項1記載の「パイプ」に、フラン
ジ型ストッパ部118が前記請求項1記載の「ストッパ
部」に、それぞれ相当している。
【0046】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、パイプの取り付け高さを小さくしつつ、開口部に取
り付けられたパイプの回動を許容することができる。こ
のため、本発明に係る構造によれば、燃料タンク周辺に
おいて高い空間効率を確保し、かつ、種々の車種に対し
てパイプおよび開口部周辺の部品を共通化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパイプ取り付け構造を表す
斜視図である。
【図2】図1に示す構造が使用された燃料ポンプの正面
図である。
【図3】図2に示す燃料ポンプの要部拡大図である。
【図4】本発明の第2実施例のパイプ取り付け構造を表
す図である。
【符号の説明】
10 キャップ 12,100 ジョイント 14 開口部 16 クリップ保持部 18 クリップ挿入窓 37,108 嵌合部 38,118 フランジ型ストッパ部 40,104 本体部 42 ファーツリー部 44 クリップ 60 燃料ポンプ 62 燃料タンク 64,102 結合部 78 メインチューブ 120 リブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクに連通する開口部にパイプを
    取り付ける構造において、 前記パイプが、前記開口部に嵌合する嵌合部と、前記開
    口部と前記嵌合部とを嵌合させた際に前記開口部の外部
    に位置するストッパ部とを備えると共に、 前記パイプの軸回りの回動を禁止することなく、前記ス
    トッパ部と係合するクリップと、 前記クリップを、前記パイプが前記開口部から離脱しな
    いように、前記開口部の近傍において保持するクリップ
    保持部と、 を備えることを特徴とする燃料タンクのパイプ取り付け
    構造。
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