JP2943065B2 - 機械式駐車装置 - Google Patents

機械式駐車装置

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JP2943065B2
JP2943065B2 JP2304598A JP2304598A JP2943065B2 JP 2943065 B2 JP2943065 B2 JP 2943065B2 JP 2304598 A JP2304598 A JP 2304598A JP 2304598 A JP2304598 A JP 2304598A JP 2943065 B2 JP2943065 B2 JP 2943065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式駐車装置の
走行台車と駐車室との間で、車両受渡し用コンベアの駆
動力を伝達する動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動力伝達装置の動力伝達経路を分割し、
必要に応じてこれらを連結離脱して用いる機械装置の一
例として、機械式駐車装置の走行台車と駐車室との間の
動力伝達装置を例に挙げて以下に説明する。
【0003】機械式駐車装置は、図6〜図8に示すよう
に、オフィスビル、店舗、倉庫等の建築物1の地下部分
に設置される場合が多い。また、駐車装置全体は、並設
されたユニット2,3等の複数のユニットに分割され、
かつこれらユニットを組み合わせることにより形成され
ている。各ユニット2,3の内部には、互いに平行をな
す走行路4,5と、走行台車6と、各走行路4,5に敷
設された走行レール7と、走行路の左右両側に縦列配置
した複数の駐車室8とを有している。各駐車室8は、多
段(例えば2段)の駐車棚9(図8参照)によって区画
形成されている。
【0004】一方、建築物1の一階部分等には、入出庫
通路11を設定し、その途中には入庫室12と出庫室13を設
けている。さらに、入庫室12および出庫室13と、前記ユ
ニット3との間の連絡手段として、昇降装置14を備えて
いる。また、走行台車6、駐車室8、入庫室12、出庫室
13および昇降装置14には、各々、走行路4,5と直交す
る方向にコンベアが設けられている。さらに、昇降装置
14を持たないユニット2と、ユニット3との間で車両の
受渡しを行うために、昇降装置14に隣接する部位に、移
載コンベア室51を設けている。なお、説明の都合上、走
行台車6のコンベアには符号15を、駐車室8のコンベア
には符号16を付す(図9参照)。これらコンベア15,16
により車両の受渡しを自在に行い、所定の駐車室に対し
車両10を入出庫する。本出願人は、上記構成をなす機械
式駐車装置について、既に特開平7-238708号公報等にそ
の詳細を開示している。
【0005】ところで、駐車室8のコンベア16は、下記
の動力伝達装置により、走行台車6に設けた動力源から
駆動力を受け取るようになっている。以下に、図9に基
づいて該動力伝達装置の説明を行う。
【0006】走行台車6のメインフレーム17には、前コ
ンベア15aと後コンベア15bとが設けられている。ま
た、メインフレーム17の中央部には、走行路4と直交す
る方向に移動する可動フレーム18が設けられている。さ
らに、可動フレーム18の、駐車室8と対向する側面部に
は動力伝達ローラ19が回転可能に設けられている。この
動力伝達ローラ19および走行台車6のコンベア15の動力
源は、共に走行台車6の駆動モータ20である。また、メ
インフレーム17には可動フレーム18を走行路4と直交す
る方向、すなわち、駐車室8に近接する方向に移動させ
る駆動手段21が設けられている。なお、駐車室8の内部
に設けられたコンベア16も、走行台車6と同様に前コン
ベア16aと後コンベア16bとから構成されている。そし
て、駐車室8の走行路4側には前・後コンベア16a,16
bに動力を伝達するための、従動ローラ22が設けられて
いる。
【0007】さて、車両10が入庫する場合には、車両を
載置した走行台車6は、走行モータ23に駆動される車輪
24で走行レール7上を移動し、目標の駐車室8で停止す
る。そして、図10(a)に示すように、駆動手段21(図
9)により可動フレーム18を目標の駐車室8の方向に移
動させる。これによって可動フレーム18の側端部に設け
た動力伝達ローラ19が、図10(b)に示すように駐車室
8の従動ローラ22に圧接する。次に、駆動モータ20を作
動させることにより、走行台車6のコンベア15と動力伝
達ローラ19とを回転させる。動力伝達ローラ19は従動ロ
ーラ22を駆動し、該従動ローラ22の回転は伝達部材25に
より駐車室8のコンベア16に伝達される。よって、コン
ベア15,16は同期回転し、走行台車6上の車両は目標の
駐車室に搬入される。以上のようにして、駐車室8のコ
ンベア16には、動力伝達ローラ15および従動ローラ22を
有する動力伝達装置を介して、走行台車6の駆動モータ
20の動力が伝達される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成をなす機械式駐車装置には、以下のような課題があっ
た。一般的に、走行台車6や駐車室フレーム37は、小型
化および軽量化を図るために強固な剛体とはせず、安全
上支障がない程度に、たわみ、変形等を許容する設計を
施すことが望ましい。ところが、動力伝達ローラ19を駐
車室8の従動ローラ22に圧接することによる反力で、図
10(b)に示すように駐車室フレーム37のたわみやメイ
ンフレーム17(図8)のたわみが生じた場合には、従動
ローラ22に対する動力伝達ローラ19の圧接力が不足して
しまう。したがって、動力伝達ローラ19と従動ローラ22
との間の動力伝達が不十分となるおそれがあった。
【0009】また、上記動力伝達装置における伝達効率
をより高める為に、動力伝達ローラ19および従動ローラ
22(伝達力を摩擦力により得る)に代えて、歯車を用い
る場合がある。この場合には、前記たわみにより歯車同
士の位置関係が変化し、動力伝達時における各歯車の位
置関係として必要な条件(双方の基準ピッチ円が外接
し、かつ、各歯車の中心位置を可動フレーム18の作動方
向に合わせた状態に保つ必要がある。)を満足しなくな
ることに起因する動力伝達効率の低下を生ずるおそれも
あった。また、歯車同士を接近させて噛み合わせる際
に、各歯車の歯先面同士が正面衝突し、歯車を破損する
おそれがあった。
【0010】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、動力伝達装置の動力伝
達経路を分割し、必要に応じてこれらを連結離脱して用
いる機械装置において、2つの部材間の位置関係を常に
所望の状態に維持し、動力伝達を確実に行うことにあ
る。また、歯車同士を接近させて噛み合わせる際の、各
歯車の歯先面同士の正面衝突を防止することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の請求項1に係る機械式駐車装置は、走行台
車の走行路に沿って複数の駐車室を配列し、前記走行台
車および駐車室の夫々に、前記走行路と直交する方向に
車両を移送するコンベアを相互に接続可能に設け、前記
走行台車の、前記各コンベアの延びる方向と平行に移動
する可動フレームに、前記駐車室のコンベアを駆動する
従動手段と係合し走行台車の動力を伝達する駆動手段を
設けてなる機械式駐車装置において、前記駆動手段及び
前記従動手段の各々は、互いに回転力の授受を行う回転
体を備え、前記従動手段の回転体に前記駆動手段の回転
体を当接させたときに、前記従動手段の回転体に係る支
持部材の支点に積極的に弾性エネルギーを蓄え、かつ、
動力伝達時に前記従動手段の回転体に係る支持部材の支
点に生ずる、前記回転体同士を離間させる方向に作用す
る曲げモーメントを減少させるように、前記駆動手段の
回転体の回転軸より下方に位置する前記駐車室のフレー
ムに固定された支持部材を用いて、前記従動手段の回転
体の回転軸を、前記駆動手段の回転体の回転軸より上方
支持したことを特徴とする。
【0012】本発明によると、前記可動フレームを移動
させて、前記駆動手段の回転体を前記従動手段の回転体
に当接させる際に、前記従動手段の回転体の回転軸の方
が前記駆動手段の回転体の回転軸よりも上方に位置する
ために、2つの回転体の接点は、互いの離間接近方向先
端面から外れた位置となる。この接点における当接力
は、2つの回転体の接線と直交する方向に働く。この当
接力が、一方の回転体の回転軸を支持する前記支持部材
の支点を中心とした曲げモーメントを発生させる。そし
て、該支持部材の支点に、ねじりによる弾性エネルギー
を蓄える。この弾性エネルギーを、前記従動手段の回転
体を前記駆動手段の回転体へ押し付ける力(予圧)とし
て用いる。
【0013】ここで、駆動手段の回転体と従動手段の回
転体とが上記予圧を受けてかみ合った状態で、駆動手段
の回転体の回転力を従動手段の回転体に伝達する場合を
考える。このとき、伝達トルクの反力は前記接点におい
て2つの回転体の接線方向に働く。この伝達トルクの反
力が、一方の回転体の回転軸を支持する部材の支点に作
用することによっても、該支点には曲げモーメントが発
生する。この伝達トルクの反力による曲げモーメント
は、従動手段の回転体を駆動手段の回転体が押し退ける
(互いに離間する)方向へと前記支持部材を変形させ、
2つの回転体の前記接点における密着性、追従性を低下
させる要因となる。
【0014】そこで、本発明においては、前記駆動手段
の回転体と前記従動手段の回転軸とを前述のごとく配置
することにより、2つの回転体の接点を(2つの回転軸
を結んだ線上に位置するため)前記従動手段の回転軸と
前記駐車室のフレームとの間に配置する。この位置関係
によって、前記従動手段の回転体の回転軸の高さを、
駆動手段の回転体の回転軸と一致させた場合、もしく
は、前記駆動手段の回転体の回転軸より下方に配置した
場合と比較して、前記2つの回転体の接線と前記支点と
の距離の増加を防止する。そして、伝達トルクの反力に
起因して支点に生ずるモーメントの増大による、前記支
持部材の変形を抑制し、前記接点における2つの回転体
間の追従性を高める。
【0015】また、本発明の請求項2に係る機械式駐車
装置は、前記駆動手段の回転体および前記従動手段の回
転体として歯車を用いている。この構成により、互いの
伝達効率を高める。なお、本構成を採る場合に、動力伝
達時における各歯車の位置関係として必要な条件(双方
の基準ピッチ円が外接する。)を満たさないことに起因
する動力伝達効率の低下は、請求項1の構成により回避
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、従来例と同一部分若
しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい
説明は省略する。
【0017】図3〜図5には、本発明の実施の形態に係
る機械式駐車装置の、走行台車および駐車室に用いられ
る動力伝達装置の要部を示している。ここで、図3〜図
5を参照しながら、該動力伝達装置の基本的な構造につ
いての説明を行う。ところで、本発明の実施の形態にお
いても、走行台車6、駐車室8等機械式駐車装置の基本
構成は、図6〜図9で説明した従来の機械式駐車装置と
同様である。
【0018】図3に示す可動フレーム18は、走行台車6
のメインフレーム17(図9)に固定されたスライドブロ
ック38によって、摺動自在に支持されている。駆動手段
21は、可動フレーム18とスライドブロック38とを連結し
ており、該駆動手段21が伸び縮みすることにより、可動
フレーム18を走行路4(図9)と直交する方向(コンベ
ア15,16の延びる方向)に移動させることができる。ま
た、可動フレーム18には、駆動手段の回転体として動力
伝達歯車26が回動自在に設けられている。図5に示すよ
うに、動力伝達歯車26の回転軸39には、スプロケット27
が設けられている。そして、スプロケット27には、チェ
ーン28によってコンベア駆動用モータ20(図9)の動力
が伝達される。なお、動力伝達歯車26の歯幅は、駐車室
に対する走行台車の停止位置にずれが生じた場合の追従
性を向上させるために、従動手段の回転体である従動歯
車29の歯幅の略2倍に設定している。
【0019】図4、図5に示すように、可動フレーム18
の先端部には、動力伝達歯車26と同心状かつ該歯車26よ
り大径をなす端面18aと、駐車室フレーム37に設けられ
たガイドアーム30(後述する)に対応する形状をなすガ
イド受け部18bとが形成されている。端面18aは、後述
するガイドローラ32に当接するものであり、その外径
は、ガイドローラ32との当接時に、動力伝達歯車26およ
び従動歯車29の基準ピッチ円が外接するような値に設定
される。
【0020】走行台車6が目標の駐車室8に対する所定
の停止位置にあるときに、駐車棚9の、動力伝達歯車26
に対応する位置には、従動歯車29が配置されている。従
動歯車29は、図9に示した従来例における従動ローラ22
に代わるものである。よって従動歯車29の回転は、従来
例と同様に、伝達部材25(図9参照)により駐車室8の
コンベア16へと伝達される。ところで、この伝達部材25
に連結する回転軸31には、ガイドローラ32が回転自在に
設けられている。このガイドローラ32は、動力伝達歯車
26と従動歯車29との連結時において可動フレーム18の端
面18aと当接し、該2つの歯車26,29を前述の位置関係
に保持する。
【0021】また、従動歯車29には、フック33に設けら
れた回転防止爪34が圧接されている。フック33はその一
端部が回転軸33aに軸支され、かつ、従動歯車29の外周
面に沿った形状をなす部材である。そして、バネ等の付
勢手段35によって、従動歯車29に対する回転防止爪34の
圧接力を得ている。通常は、この回転防止爪34が従動歯
車29に係合し、従動歯車29の不用意な回転を防止する。
しかし、従動歯車29に動力伝達歯車26を連結することに
より、フック33は可動フレーム18の端部に押されて、回
転軸33aを中心に図4の時計回りに回転し、従動歯車29
と回転防止爪34との係合を解くことができる。
【0022】さらに、駐車室フレーム37に固定され回転
軸31を支持する部材であるブラケット36には、ガイドア
ーム30が設けられている。図5に示すように、このガイ
ドアーム30は棒状の部材を略U字状に湾曲させ、湾曲端
部を走行台車6の方へと突き出したものである。そし
て、従動歯車29に動力伝達歯車26を連結する際に、ガイ
ドアーム30は可動フレーム18のガイド受け部18bと係合
する。そして、動力伝達歯車26から従動歯車29への動力
伝達時に、駆動トルクの反力による、歯車間の位置関係
(図5の上下方向の位置関係)の大きなずれを防止す
る。
【0023】ここで、本発明の実施の形態に係る動力伝
達装置の特徴部分を誇張して、図1に示す。図示のごと
く、従動歯車29の回転軸31はブラケット36に支持されて
いる。また、ブラケット36は駐車室フレーム37に固定さ
れている。駐車室フレーム37は、動力伝達歯車26の回転
軸39より下方に位置する。そして、このブラケット36に
支持される回転軸31は、動力伝達歯車26の回転軸39より
高さHだけ上方に位置する。換言すれば、動力伝達歯車
26および従動歯車29の各回転軸31,39を、その離間接近
方向と直交する方向に距離Hをおいて、かつ、従動歯車
29の回転軸31とこれを支持するブラケット36の支点(駐
車室フレーム37)との間に、動力伝達歯車26の回転軸39
が位置するように配置してなるものである。
【0024】この構成から、以下のような作用効果を得
ることができる。まず、ブラケット36に支持される回転
軸31が、動力伝達歯車26の回転軸39より高さHだけ上方
に位置することから、動力伝達歯車26と従動歯車29との
接点(噛み合い点)CP も、互いの離間接近方向先端面
から外れた位置となる。この接点CP における当接力
は、動力伝達歯車26および従動歯車29の接線と直交する
方向に働く。該当接力が、ブラケット36の支点である駐
車室フレーム37を中心とした曲げモーメントを効率的に
発生させ、駐車室フレーム37にねじりによる弾性エネル
ギーを蓄える。この弾性エネルギーを、従動歯車29を動
力伝達歯車26へ押し付ける力(予圧)として作用させ
る。
【0025】また、図示のごとく、ブラケット36に支持
される回転軸31が、動力伝達歯車26の回転軸39より高さ
Hだけ上方に位置することから、動力伝達歯車26と従動
歯車29との接点CP は、従動歯車29の回転軸31と駐車室
フレーム37との間に位置することになる。そして、動力
伝達歯車26の回転力を従動歯車29に伝達する際の伝達ト
ルクの反力Lt は、接点CP において2つの回転体の接
線方向に働く。この伝達トルクの反力が、ブラケット36
の支点である駐車室フレーム37に作用することによって
も、駐車室フレーム37には曲げモーメントM1 が発生す
る。図中には、伝達トルクの反力を受ける支点(駐車室
フレーム37)から、作用点(接点CP )までの距離r1
と、接点CP における伝達トルクの反力Lt を夫々摸式
的に示している。この配置によると、支点にかかる曲げ
モーメントM1 =Lt ×r1 となる。
【0026】この伝達トルクの反力Lt に起因する曲げ
モーメントM1 は、動力伝達歯車26に対して従動歯車29
を押し退ける(互いに離間する)方向へと駐車室フレー
ム37を変形させる。したがって、動力伝達歯車26と従動
歯車29との密着性、追従性を低下させる要因となる。す
なわち、伝達トルクの反力Lt に起因する曲げモーメン
トM1 がより小さい方が、動力伝達歯車26と従動歯車29
との密着性、追従性を向上させる上で好ましい。
【0027】ここで、本発明の実施の形態に係る配置と
は逆に、ブラケット36に支持される回転軸31が、動力伝
達歯車26の回転軸39より高さHだけ下方に位置する場合
を、図2に示す。なお、動力伝達歯車26の離間接近方向
における回転軸31,39の距離は、図1、図2共にLとす
る。
【0028】図2の構成によると、動力伝達歯車26と従
動歯車29との接点CP は、従動歯車26の回転軸31のさら
に上方に位置することになる。図2においても、伝達ト
ルクの反力を受ける支点(駐車室フレーム37)から、作
用点(接点CP )までの距離r2 と、接点CP における
伝達トルクの反力Lt を夫々摸式的に示している。図2
の構成によると、距離r2 は図1の距離r1 と比べて長
くなる。すなわち、接点CP における駆動トルクの反力
t が図1のときと同じ大きさであっても、r2 >r1
より、駐車室フレーム37にかかる曲げモーメントM2
t ×r2 >M1 となる。したがって、図2の構成で
は、図1の場合に比べ、駐車室フレーム37の変形量が大
きくなることがわかる。
【0029】なお、図示を省略するが、回転軸31と回転
軸39との高さを同一とした場合においても、接点Cにお
ける駆動トルクの反力Lt を受ける支点(駐車室フレー
ム37)から作用点(接点CP )までの距離は、r1 より
長くなる。よって、図1の場合に比べ、駐車室フレーム
37の変形量は大きくなる。以上のことから、ブラケット
36に支持される回転軸31を、動力伝達歯車26の回転軸39
より高さHだけ上方に配置した方が、伝達トルクの反力
t に起因する駐車室フレーム37の変形量が少なく、動
力伝達歯車26と従動歯車29との密着性、追従性を向上さ
せる上で、より適切であることがわかる。
【0030】さらに、本発明の実施の形態により得られ
る作用効果として、動力伝達歯車26と従動歯車29との接
点(噛み合い点)CP が、互いの離間接近方向先端面か
ら外れた位置となることから、従動歯車29に動力伝達歯
車26を接近させて噛み合わせる際に、各歯車の歯先面同
士が正面衝突することがなくなり、歯車の破損を防止す
ることができる。従来は、各歯車の歯先面同士の正面衝
突を防止し、歯車同士の噛み合わせを円滑にするため
に、転位歯車を用いる必要があったが、本発明の実施の
形態によると、転位歯車を用いることなく標準平歯車で
対応することが可能となり、より安価な機械式駐車装置
を提供することができる。
【0031】また、従動歯車29に動力伝達歯車26が潜り
込むような位置関係となり、かつ、歯車同士に適切な予
圧を付与することになるので、歯車同士の位置関係が変
化するような場合でも、動力伝達時における各歯車の位
置関係として必要な条件(双方の基準ピッチ円が外接す
る。)を常に満たすことが可能となる。よって、図10
(b)で説明したように、従来は動力伝達効率を低下さ
せる原因となった駐車室フレーム37のたわみを積極的に
利用し、動力伝達効率の低下を防ぐことができる。しか
も、サスペンション機構等を設けることなく、駐車装置
の構造体である駐車室フレーム37のたわみを利用するこ
とによって、前記追従性を持たせることが可能となる。
【0032】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る
機械式駐車装置によると、駐車室のコンベアを駆動する
従動手段の回転体を、走行台車に設けられた駆動手段の
回転体で駆動する際の、該2つの回転体同士の密着性、
追従性を向上させ、動力伝達を効率的に行うことが可能
となる。
【0033】また、本発明の請求項2に係る機械式駐車
装置によると、安価で動力の伝達効率の高い動力伝達装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る機械式駐車装置の特
徴部分を誇張して示す概略側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る機械式駐車装置の効
果を説明するための概略側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る機械式駐車装置の、
走行台車と駐車室との間で動力の授受を行う動力伝達装
置の側面図である。
【図4】図3に示す動力伝達装置の、要部拡大図であ
る。
【図5】図4に示す動力伝達装置の、要部上面図であ
る。
【図6】機械式駐車装置の一例を示す摸式図である。
【図7】図6のA−A線における縦断面図である。
【図8】図6のB−B線における縦断面図である。
【図9】図6に示す機械式駐車装置に用いられる走行台
車の構造を示す概略摸式図である。
【図10】従来の機械式駐車装置の動力伝達装置を示す
ものであり、(a)は連結前の走行台車の可動フレーム
および駐車室フレームの様子を、(b)は連結後の様子
を示す摸式図である。
【符号の説明】
26 動力伝達歯車 29 従動歯車 31 回転軸 36 ブラケット 37 駐車室フレーム 39 回転軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行台車の走行路に沿って複数の駐車室
    を配列し、前記走行台車および駐車室の夫々に、前記走
    行路と直交する方向に車両を移送するコンベアを相互に
    接続可能に設け、前記走行台車の、前記各コンベアの延
    びる方向と平行に移動する可動フレームに、前記駐車室
    のコンベアを駆動する従動手段と係合し走行台車の動力
    を伝達する駆動手段を設けてなる機械式駐車装置におい
    て、前記駆動手段及び前記従動手段の各々は、互いに回
    転力の授受を行う回転体を備え、前記従動手段の回転体
    に前記駆動手段の回転体を当接させたときに、前記従動
    手段の回転体に係る支持部材の支点に積極的に弾性エネ
    ルギーを蓄え、かつ、動力伝達時に前記従動手段の回転
    体に係る支持部材の支点に生ずる、前記回転体同士を離
    間させる方向に作用する曲げモーメントを減少させるよ
    うに、前記駆動手段の回転体の回転軸より下方に位置す
    る前記駐車室のフレームに固定された支持部材を用い
    て、前記従動手段の回転体の回転軸を、前記駆動手段の
    回転体の回転軸より上方に支持したことを特徴とする機
    械式駐車装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段の回転体および前記従動手
    段の回転体が歯車であることを特徴とする請求項1記載
    機械式駐車装置。
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