JP2941272B1 - 外壁板の縦張り用留め付け金具、該金具を使用した縦張り工法、及び、該金具を使用した外壁板の縦張り留め付け構造 - Google Patents

外壁板の縦張り用留め付け金具、該金具を使用した縦張り工法、及び、該金具を使用した外壁板の縦張り留め付け構造

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Abstract

【要約】 【課題】隣接して立設する柱材と柱材の間に、外壁板を
強固にかつ容易に縦張りで留め付ける。 【解決手段】一方の柱材1に縦張り用留め付け金具20
を固定し、他方の柱材2には同じ留め付け金具20を横
方向に移動できるよう仮止めし、柱材の間に外壁板10
を縦置きした後、仮止めした留め付け金具20を横方向
(矢印B方向)に移動して外壁板10の側辺10a'に
当接するように位置決めし、位置決め後に止めビス35
を締め付けて留め付け金具20を本止めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば窯業系の外
壁板を建物躯体に縦張り施工する、すなわち、その長手
方向を上下方向として躯体側に張り付け施工するのに用
いられる留め付け金具、その金具を使用した外壁板の縦
張り工法、及び、該金具を使用した外壁板の縦張り留め
付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】窯業系外壁板の施工方法には、外壁板の
長手方向を横方向(水平方向)として躯体側に張り付け
ている横張り工法と、長手方向を縦方向(上下方向)と
して躯体側に張り付けている縦張り工法とがある。
【0003】横張り工法では、図12に示すように、柱
1と間柱2とからなる軸組に、先ず透湿防水シート(又
はアスファルトフェルト)3を張り、柱1あるいは間柱
2の位置に縦胴縁4を取り付けて通気層を設け、該縦胴
縁4に外壁板(サイディングボード)(ここでは図示さ
れない)を張るようにしている。
【0004】外壁板の上下方向の接合は、雌雄の実部を
直接嵌合させ、それを釘打ちにより縦胴縁4に固定する
場合と、雌雄の実部を直接には嵌合させずに、専用の留
め付け金具を用いて外壁板の合決り部に十分噛み合わせ
てから留め付け金具を釘(ビス)で縦胴縁4に固定する
方法とがある。留め付け金具を用いた横張り工法では、
留め付け強度とその耐久性は確実なものとなり、さらに
施工法としてもはなはだ簡便であるために、多く用いら
れるようになっている。
【0005】これに対し、縦張り工法では、図13に示
すように、軸組に、先ず透湿防水シート(又はアスファ
ルトフェルト)3を張り、柱、間柱にわたらせた横胴縁
5を水平方向に、所定の間隔でもって複数段取り付け、
該横胴縁5に外壁板(サイディングボード)(ここでは
図示されない)を張るようにしている。その際に、隣り
合う左右の横胴縁5、5には隙間sを設けるようにし
て、通気用の通路を確保している。
【0006】この工法では、一般に、図14の留め付け
状態の横断面図、及び図15の表面図に示すように、外
壁板10、10の左右の接合を雌雄の実部の嵌合で行
い、上下の接合を接合水切り金具6で行うようにしてい
る。また、外壁板10の留め付けに当たっては、従来よ
り釘やビス11による釘打ち施工が採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、外壁板
の縦張り工法では、一般に、外壁板の左右の接合は雌雄
の実部の直接嵌合で行い、上下の接合は接合水切り金具
で行っており、また、外壁板の躯体への留め付けにあた
っては、釘打ち施工が採用されている。そのために、縦
張り工法では、横張り工法の場合のように目地シーリン
グが不要となる利点を有しているものの、下地組とし
て、図13に示されるように、比較的短い横胴縁5を多
数取り付ける必要があり、その手間と材料費は、施工コ
ストや工期に大きな影響を与えている。また、横胴縁5
の厚み分だけ外壁面位置が屋外へ張り出すこととなって
しまう。
【0008】また、釘打ち施工は、一枚の外壁板10ご
とに独立して釘11で固定していくため、左右の外壁板
同志の接合固定については必ずしも十分でなく、特に、
外壁板10が縦長に張り付けられることから、決められ
た施工法に従わないような場合に、耐風圧強度などの面
で十分でないことが起こりうる。さらに、釘11の頭部
分の補修が必要であり、美観上の問題も有している。
【0009】本発明の目的は、現在の外壁板の縦張り工
法が持つ上記のような不都合を解消することにあり、よ
り具体的には、施工が容易であり工期の短縮化も期待で
きながら、風圧にも十分に耐えうる強度で外壁板を留め
付けることを可能とし、さらに、屋内側スペースを従来
よりも広く確保できる外壁板の縦張り留め付け工法、そ
れに使用する留め付け金具、その金具を使用した外壁板
の縦張り留め付け構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による外壁板の縦張り用留め付け金具は、躯
体側への取り付け面となる平板状の基板と、該基板の上
下方向の両端に水平方向に形成された第1と第2の立ち
上がり部材と、該基板に上下方向に立設された第3の立
ち上がり部材と、該第3の立ち上がり部材の先端に形成
された係止片と、該基板に横方向に形成された長穴と、
を有しており、前記第1及び第2の立ち上がり部材の先
端と前記第3の立ち上がり部材の先端に形成された係止
片との間で、留め付けようとする外壁板の上下方向の側
辺を係止するようにしたことを特徴とする。好ましい態
様において、留め付け金具を躯体側へ取り付けるときの
留め付け用工具の使用性をよくするために、前記第3の
立ち上がり部材の前記長穴に面した側には切り欠きが形
成される。
【0011】本発明は、また、上記の留め付け金具を用
いた外壁板の建物躯体への縦張り工法として、一方の柱
材に前記留め付け金具を上下方向に複数個固定する工程
と、他方の柱材に前記留め付け金具をその長穴に留め具
を通して横方向に移動できるようにして上下方向に複数
個仮止めする工程と、該一方の柱材に固定した留め付け
金具と他方の柱材に仮止めした留め付け金具との間に外
壁板を縦置きする工程と、前記他方の柱材に仮止めした
留め付け金具を横方向に移動して当該外壁板の上下方向
の側辺にその第3の立ち上がり部を押し付けるようにし
て位置決めを行う工程と、さらに、位置決め後に前記留
め具により当該留め付け金具を本止めする工程、とを反
復して行うことを特徴とする外壁板の建物躯体への縦張
り工法をも開示する。
【0012】上記の縦張り工法によれば、隣接して立設
する柱材と柱材のそれぞれに、前記留め付け金具を上下
方向に複数個固定するだけで外壁板の留め付け準備は整
い、留め付け金具の間に外壁板を縦置きした後、仮止め
した留め付け金具を移動して位置決めを行い本止めする
だけで、外壁板の正確な位置決めと固定とを同時に行う
ことができる。また、留め付け金具に形成した前記第1
と第2の立ち上がり部材の高さにより通気路も確保され
る。
【0013】そのために、本発明の縦張り工法では、従
来の縦張り工法の場合のように、多数の横胴縁を柱材の
間に取り付けることを必要とせず(ツーバイフォー工法
の場合も同じ)、釘打ち施工も必要としない。それによ
り、留め付け作業は大きく簡素化され、その結果とし
て、工期の大幅な短縮化が可能となり、コストも低減す
る。釘頭部分の補修も不要であり、美観も向上する。ま
た、上下方向の側辺は複数箇所において留め付け金具に
よって支持されており、釘打ち施工の場合と比較して、
耐風圧強度も各段に向上する。
【0014】さらに、前記のように、躯体側と外壁板と
の間の通気路は、留め付け金具に形成した前記第1と第
2の立ち上がり部材の高さにより確保される。第1と第
2の立ち上がり部材は通気路を確保するだけの目的で設
けられるものであり、必要最小限の高さであってよい。
そのために、従来工法のように、横胴縁を用い、隣り合
う左右の横胴縁に隙間を設けて通気用の通路を確保する
場合と比較して、外壁板裏面と躯体側との間隔を狭める
ことが可能となる。
【0015】本発明は、また、上記の留め付け金具を用
いた縦張り留め付け構造として、隣接して立設する柱材
と柱材のそれぞれに、前記留め付け金具が上下方向に所
要個数取り付けてあり、該双方の留め付け金具の前記第
3の立ち上がり部材の先端に形成された係止片と係止片
とで、外壁板の上下方向の両側辺が係止されている特徴
とする外壁板の建物躯体への縦張り留め付け構造をも開
示する。なお、本発明において「柱材」というときは、
躯体の軸組において縦方向(上下方向)に走っているも
のすべてを総称しており、いわゆる、柱、間柱、くだ
柱、ツーバイフォーの下地材、などが含まれる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態を説明する。図1は、本発明による外
壁板の縦張り用留め付け金具の一実施の形態を示す斜視
図であり、図2は、その側面図である。この例におい
て、留め付け用金具20はステンレス鋼板からの打ち抜
きと板金加工により形成されており、躯体側、すなわち
柱と間柱などの軸組への取り付け面となる平板状の基板
21と、該基板21の上下方向の両端をほぼ90゜折り
曲げて形成した水平方向に延出する第1の立ち上がり片
22と第2の立ち上がり片23、とを有し、該第1と第
2の立ち上がり片22、23の先端はそれぞれ上下方向
外方に90゜折り曲げられて基板21と平行な垂直板部
分22a、23aとされている。前記第1の立ち上がり
片22とその垂直板部分22aとが本発明でいう第1の
立ち上がり部材を構成し、第2の立ち上がり片23とそ
の垂直板部分23aとが本発明でいう第2の立ち上がり
部材を構成する。
【0017】基板21の上下方向のほぼ中央位置には横
方向(水平方向)に延びる細長い透穴である長穴24が
形成されている。そして、該長穴24と前記第1の立ち
上がり片22の間、及び、長穴24と前記第2の立ち上
がり片23の間において、基板21の一部は、前記第1
と第2の立ち上がり片22、23と直交する方向に切り
起こされ、上部第3の立ち上がり部材26と、下部第3
の立ち上がり部材27とを形成している。なお、図2a
の側面図及び留め付け状態を示す図2bに示すように、
上部及び下部の第3の立ち上がり部材26、27の高さ
Hは、第1と第2の立ち上がり片22、23の高さhよ
りも大とされ、その差(H−h)は留め付けようとする
外壁板10の実部10aの先端の厚みとされる(図7、
図8も参照)。
【0018】上部及び下部の第3の立ち上がり部材2
6、27の上方側先端には、それぞれ反対方向に折曲し
た2つの係止片26a、26b及び27a、27bが形
成されており、また、上部及び下部の第3の立ち上がり
部材26、27の前記長穴24に面した部分には切り欠
き28、29がそれぞれ形成されている。さらに、基板
21の両側方部分には透孔30が形成されている。次
に、この外壁板の縦張り用留め付け金具20の使用態様
を説明する。先ず、図3aに示すように、躯体側、すな
ちわ柱1と間柱2などの軸組へ従来工法と同様に透湿防
水シート(又はアスファルトフェルト)3を張り付け
る。図3aにおいて、50は基礎、51は該基礎50の
上に載置した土台であり、土台51に沿って水切り52
が留め付けられている。なお、土台51や水切り52を
配置することは従来工法と同様である。
【0019】この例において、柱1は軸組の最も左側に
位置するものと仮定し、該柱1と隣接する間柱2との間
に、1枚目の外壁板10を留め付ける場合を例として説
明する。最初に、柱1に、複数個の留め付け金具20を
その第3の立ち上がり部材26、27が柱1のほぼ中央
位置で上下方向に整列するようにして、上下方向に所定
間隔で留め付ける(図3b参照)。その際に、透孔30
を利用して釘31で釘打ち固定することにより作業は容
易化する。次に、間柱2に対して、同様にして複数個の
留め付け金具20を留め付ける。留め付けに当たって
は、先に柱1に固定した留め付け金具20の前記第3の
立ち上がり部材26、27に留め付けようとする外壁板
10の上下方向(縦方向)の側辺(実部10a)を当接
したときに、反対側の側辺(実部10a')が位置する
こととなる間柱2上の位置(図4も参照)の近傍に、そ
の長穴24の中央近辺が位置するようにして配置し、そ
の状態で、前記長穴に留め付け用ビス35をねじ込ん
で、仮止め状態に固定する(図2c参照)。それによ
り、留め付け金具20は長穴24に沿って横方向に移動
可能な状態となる。
【0020】次に、図4に示すように、間柱2に仮止め
した留め付け金具20を矢印A方向に移動して最も右側
に寄せておき、柱1と間柱2の間に、外装板10を縦置
きし、該外装板10の一方の側辺10aを柱1に固定し
た留め付け金具20の第3の立ち上がり部材26、27
に当接させる。その際に、図2に示されるように、外壁
板10の裏面は、前記第1の立ち上がり片22の垂直板
部分22aと第2の立ち上がり片23の垂直板部分23
aとに載る状態で支持され、また、側辺の実部10aが
上部及び下部の第3の立ち上がり部材26、27の上方
側先端に形成した一方の側の係止片26a及び27aの
下方に入り込む。それにより、外壁板10の一方の側辺
10a側は、前方に向けて離脱しない状態でしっかりと
支持される。その段階で、他方側の側辺10a'(間柱
2側の側辺)は、裏面が、間柱2に取り付けた留め付け
金具20の前記に垂直板部分22a及び23aに載って
はいるものの、固定された状態とはなっていない。
【0021】次に、外壁板10を押し付けながら、図5
に示すように、間柱2に取り付けた留め付け金具20を
左方向(矢印B方向)に移動し、他方の側辺に形成した
実部分10a'が、上部及び下部の第3の立ち上がり部
材26、27の上方側先端に形成した他方の側の係止片
26b及び27bの下方に入り込むようにする。それに
より、外壁板10の他方の側辺側も、前方に向けて離脱
しない状態でしっかりと支持される。その状態で、図6
に示すように、上部及び下部の第3の立ち上がり部材2
6、27に形成した切り欠き28、29を利用して、L
型レンチ60の先端を前記仮止めしたビス35の頭部に
差し込み回動して、ビス35を締め付ける。それによ
り、間柱2側に取り付けた留め付け金具20も本止めさ
れた状態となり、外壁板10の留め付け作業は終了す
る。
【0022】次に、2枚目の外壁板10の一方の側辺1
0aを前記間柱2に既に固定した留め付け金具20を利
用して同様にして固定し、以下、他方の側辺10a'の
固定作業として、隣接する間柱あるいは柱に対して同じ
作業を繰り返す。それにより、図9に示すように、隣接
して立設する柱材と柱材に取り付けた留め付け具20、
20によって外壁板10の上下方向の両側辺を係止した
状態の外壁板10の建物躯体への縦張り留め付け構造が
構築される。上記のようであり、本発明の縦張り工法に
よれば、隣接して立設する柱1と間柱2、あるいは間柱
2と間柱2のそれぞれに、留め付け金具20を上下方向
に複数個固定するだけで外壁板10の留め付け準備は整
い、留め付け金具20の間に外壁板10を縦置きした
後、仮止めした方の留め付け金具を横方向移動して位置
決めを行い、止めビス35を締め付けて本止めするだけ
で、外壁板10の正確な位置決めと固定とを同時に行う
ことができる。また、留め付け金具20に形成した第1
と第2の立ち上がり片26、27により通気路も確保さ
れる。
【0023】すなわち、本発明の縦張り工法では、従来
の縦張り工法の場合のように、多数の横胴縁5を柱材の
間に取り付けることをまったく必要とせず、また、外壁
材への釘打ちも必要としない。そのために、留め付け作
業は大きく簡素化され、また、釘頭部分の補修も不要で
あり、美観も向上する。さらに、上下方向の側辺は複数
箇所において留め付け金具20によって支持されてお
り、釘打ち施工の場合と比較して、耐風圧強度も各段に
向上する。なお、前記第1と第2の立ち上がり片26、
27は通気路を確保するだけの目的で設けられるもので
あり、必要最小限の高さであってよい。そのために、従
来工法のように、横胴縁5を用い、隣り合う左右の横胴
縁5に隙間sを設けて通気用の通路を確保する場合と比
較して、外壁板10の裏面と躯体側との間隔を狭めるこ
とが可能となり、結果として屋内スペースを大きく確保
することができる。
【0024】本発明の留め付け方法において、外壁板1
0の横幅と柱材と柱材との間隔が常時一致していれば、
図7に留め付け状態の一例を一部断面で示すように、柱
材1(2)のセンターと留め付け用金具20のセンター
とを一致させた状態で、外壁板10を留め付けることが
可能となる。しかし、立て付けの関係から、柱材と柱材
との間隔にわずかな誤差が生じることは現場において十
分に起こりうる。そのような場合でも、本発明による留
め付け用金具20は、高い安全性を保持して外壁材10
を留め付けることができる。すなわち、図8はその状態
を説明するものであり、柱材1(2)のセンターC1と
留め付け用金具20のセンターC2とが留め付け状態で
ずれることとなっても、長穴24を利用して留め付け用
金具20の固定用ビス35を柱材のセンターC1近傍に
ネジ込むことが可能となり、留め付け用金具20の取り
付け状態は安定して維持される。図10は、上記のよう
な留め付け状態に特に効果的に作用する留め付け用金具
20aを示しており、長穴24aが図1に示した留め付
け用金具20と比較してより横長の形状とされている。
そのために、柱材に対する留め付け用金具20aの横移
動許容距離は大きくなり、柱材と柱材との間の大きな間
隔誤差にも適切に対応可能となる。
【0025】図11は、さらに他の形態の留め付け用金
具20bを示しており、この例では、前記の形態のよう
に第3の立ち上がり部材を上部立ち上がり部材26及び
下部第3の立ち上がり部材27に2分割することなく、
一つの第3の立ち上がり部材26Aとして形成し、その
上方側先端に係止片26Aa,26Ab,26Aa形成
するとともに、該第3の立ち上がり部材26Aと前記第
1の立ち上がり片22の間、及び、第3の立ち上がり部
材26Aと前記第2の立ち上がり片23の間に、それぞ
れ長孔24A及び長孔24Bを形成している。そして、
第3の立ち上がり部材26Aの上端(第1の立ち上がり
片22に面した部分)及び下端(第2の立ち上がり片2
3に面した部分)には、切り欠き28A及び切り欠き2
8Bをそれぞれ形成するとともに、前記第1の立ち上が
り片22及び第2の立ち上がり片23の側方も一部、切
り欠き22A及び切り欠き23Aとされている。長孔2
4A及び長孔24Bを2箇所に設けたことにより、躯体
側への取り付けの自由度が増すとともに、2箇所で本止
めできることから、より安定した留め付けが得られる。
図示しないが、他の変形例として、第3の立ち上がり部
材を一体物として形成するとともに、長孔24を基板2
1の上方あるいは下方の片寄った位置の一箇所にのみ形
成してもよい。また、第3の立ち上がり部材を基板21
からの切り起こし体として説明したが、別途成形したも
のを熔着などにより固着するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、隣接して立設する柱材
と柱材のそれぞれに、留め付け金具を上下方向に複数個
固定するだけで、外壁板を強固に縦張り留め付け可能で
あり、留め付け作業は大きく簡素化され、また、美観も
向上する。さらに、各外壁板の上下方向の側辺は複数箇
所において留め付け金具によって支持されるので、耐風
圧強度も各段に向上する。また、従来工法のように横胴
縁を用いる場合と比較して、屋内スペースを大きく確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による外壁板の縦張り用留め付け金具の
一実施の形態を示す斜視図。
【図2】図1に示す留め付け金具の側面図(図2a)と
その留め付け状態を示す側面図(図2b)。
【図3】図1に示す留め付け金具を使用した縦張り工法
の最初の手順を説明する図。
【図4】図1に示す留め付け金具を使用した縦張り工法
の次の手順を説明する図。
【図5】図1に示す留め付け金具を使用した縦張り工法
のさらに次の手順を説明する図。
【図6】本止めに用いる留め付け工具とその使用態様を
説明する図。
【図7】本発明による外壁板の縦張り留め付け状態を一
部断面により説明する図。
【図8】本発明による外壁板の縦張り留め付け状態の他
の態様を一部断面により説明する図。
【図9】本発明による外壁板の縦張り留め付け状態を正
面からみた図。
【図10】本発明による外壁板の縦張り用留め付け金具
の他の実施の形態を示す斜視図。
【図11】本発明による外壁板の縦張り用留め付け金具
のさらに他の実施の形態を示す斜視図。
【図12】外壁材の横張り工法の説明に供される図。
【図13】外壁材の縦張り工法の説明に供される図。
【図14】従来の外壁材の縦張り工法での留め付け状態
の説明に供される図。
【図15】従来の外壁材の縦張り工法での留め付け状態
の説明に供される図。
【符号の説明】
20…外壁板の縦張り用留め付け金具 21…躯体側への取り付け面となる平板状の基板 22…第1の立ち上がり片 22a…垂直板部分 23…第2の立ち上がり片 23a…垂直板部分 26…上部第3の立ち上がり部材 27…下部第3の立ち上がり部材 26a、26b、27a、27b…第3の立上がり部材
の先端に形成された係止片 24…基板に横方向に形成された長穴 28、29…切り欠き 35…止めビス 60…レンチ 10…外壁板 1…柱 2…間柱 3…透湿防水シート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁板の縦張り用留め付け金具であっ
    て、躯体側への取り付け面となる平板状の基板と、該基
    板の上下方向の両端に水平方向に形成された第1と第2
    の立ち上がり部材と、該基板に上下方向に立設された第
    3の立ち上がり部材と、該第3の立ち上がり部材の先端
    に形成された係止片と、該基板に横方向に形成された長
    穴と、を有しており、前記第1及び第2の立ち上がり部
    材の先端と前記第3の立ち上がり部材の先端に形成され
    た係止片との間で、留め付けようとする外壁板の上下方
    向の側辺を係止するようにしたことを特徴とする外壁板
    の縦張り用留め付け金具。
  2. 【請求項2】 前記第3の立ち上がり部材は、前記長穴
    に面した側に切り欠きが形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の外壁板の縦張り用留め付け金具。
  3. 【請求項3】 隣接して立設する柱材を利用して外壁板
    を縦張りする工法であって、一方の柱材に請求項1又は
    2記載の外壁板の縦張り用留め付け金具を上下方向に複
    数個固定する工程、他方の柱材に請求項1又は2記載の
    外壁板の縦張り用留め付け金具をその長穴に留め具を通
    して横方向に移動できるようにして上下方向に複数個仮
    止めする工程、該一方の柱材に固定した留め付け金具と
    他方の柱材に仮止めした留め付け金具との間に外壁板を
    縦置きする工程、前記他方の柱材に仮止めした留め付け
    金具を横方向に移動して当該外壁板の上下方向の側辺に
    その第3の立ち上がり部を押し付けるようにして位置決
    めを行う工程、及び、位置決め後に前記留め具により当
    該留め付け金具を本止めする工程、とを反復して行うこ
    とを特徴とする外壁板の建物躯体への縦張り工法。
  4. 【請求項4】 隣接して立設する柱材と柱材のそれぞれ
    に、請求項1又は2記載の外壁板の縦張り用留め付け金
    具が上下方向に所要個数取り付けてあり、該双方の留め
    付け金具の前記第3の立ち上がり部材の先端に形成され
    た係止片と係止片とで、外壁板の上下方向の両側辺が係
    止されていることを特徴とする外壁板の建物躯体への縦
    張り留め付け構造。
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