JP2940565B2 - ゴルフボール - Google Patents
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- A63B37/0003—Golf balls
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はゴルフボールに関し、特
に、表面形状の異なるディンプルを配置することによ
り、ゴルフボールの空力的対称性の改良を図るものであ
る。
に、表面形状の異なるディンプルを配置することによ
り、ゴルフボールの空力的対称性の改良を図るものであ
る。
【０００２】ゴルフボールの表面には通常２８０個から
５４０個のディンプルが設けられている。ディンプルの
役割はゴルフボールの飛行中において、ゴルフボール回
りの空気の流れを乱すことにより、境界層の乱流遷移を
促進し、乱流剥離を起こすことで、剥離点を後方に下げ
て圧力抵抗を小さくする点と、剥離点の上下差の助長に
より揚力を向上する点の２点にある。よって、ゴルフボ
ール回りの空気の流れをより乱すことの出来るディンプ
ルほど空力的に優れたディンプルであると言える。
５４０個のディンプルが設けられている。ディンプルの
役割はゴルフボールの飛行中において、ゴルフボール回
りの空気の流れを乱すことにより、境界層の乱流遷移を
促進し、乱流剥離を起こすことで、剥離点を後方に下げ
て圧力抵抗を小さくする点と、剥離点の上下差の助長に
より揚力を向上する点の２点にある。よって、ゴルフボ
ール回りの空気の流れをより乱すことの出来るディンプ
ルほど空力的に優れたディンプルであると言える。
【０００３】ゴルフボールは通常上下一対の半割金型で
成形されるため、金型接合面であるパーティングライン
にはディンプルを配置することが出来ない。従って、パ
ーティングラインに対応するゴルフボールの表面にはデ
ィンプルと全く交差しない大円通路が１本形成されてい
る。
成形されるため、金型接合面であるパーティングライン
にはディンプルを配置することが出来ない。従って、パ
ーティングラインに対応するゴルフボールの表面にはデ
ィンプルと全く交差しない大円通路が１本形成されてい
る。
【０００４】また、ゴルフボールの表面に設けるディン
プルの表面形状には円形、楕円形、多角形等があり、こ
れらのディンプルを配置する際に、同一表面形状のディ
ンプルのみ、あるいは表面形状の異なるディンプルを組
み合わせて配置する手法など種々の手法が提案されてい
る。
プルの表面形状には円形、楕円形、多角形等があり、こ
れらのディンプルを配置する際に、同一表面形状のディ
ンプルのみ、あるいは表面形状の異なるディンプルを組
み合わせて配置する手法など種々の手法が提案されてい
る。
【０００５】ゴルフボールの表面は、ディンプル効果の
観点から、上記ディンプルの全く交差しない大円通路を
基準として、該大円通路付近の領域と、該領域以外の領
域とを区別することが出来るが、上記の種々の形状のデ
ィンプルを組み合わせて配置する場合、上記した領域に
応じてディンプルの配置を変えているものはなく、いず
れもゴルフボールの表面全体に偏りなく配置されてい
る。
観点から、上記ディンプルの全く交差しない大円通路を
基準として、該大円通路付近の領域と、該領域以外の領
域とを区別することが出来るが、上記の種々の形状のデ
ィンプルを組み合わせて配置する場合、上記した領域に
応じてディンプルの配置を変えているものはなく、いず
れもゴルフボールの表面全体に偏りなく配置されてい
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記したディンプルと
全く交差しない大円通路が存在すると共に、大円通路付
近の領域およびそれ以外の領域に区別なくディンプルを
偏りなく配置した場合、大円通路の存在により、ゴルフ
ボールの飛行時において、大円通路付近の領域とそれ以
外の領域との間でディンプル効果に差異が生じ、空力的
対称性の点で下記の問題が生じる。
全く交差しない大円通路が存在すると共に、大円通路付
近の領域およびそれ以外の領域に区別なくディンプルを
偏りなく配置した場合、大円通路の存在により、ゴルフ
ボールの飛行時において、大円通路付近の領域とそれ以
外の領域との間でディンプル効果に差異が生じ、空力的
対称性の点で下記の問題が生じる。
【０００７】ゴルフボールはゴルフクラブで打撃した場
合、バックスピンを伴って飛行するが、バックスピンの
回転軸がゴルフボールのどの位置にあっても同様に飛行
すること、即ち、弾道高さ、滞空時間、飛距離に差がな
いことが望ましい。しかしながら、回転軸が上記大円通
路と一致した場合と一致しない場合とではディンプル効
果に差が生じる。
合、バックスピンを伴って飛行するが、バックスピンの
回転軸がゴルフボールのどの位置にあっても同様に飛行
すること、即ち、弾道高さ、滞空時間、飛距離に差がな
いことが望ましい。しかしながら、回転軸が上記大円通
路と一致した場合と一致しない場合とではディンプル効
果に差が生じる。
【０００８】即ち、バックスピンの周速が最も速い部分
が大円通路と一致するように打撃した場合(以下、 ライ
ン打ちと称する)、 大円通路にディンプルが存在しない
ために、ゴルフボール回りの空気の流れを乱すというデ
ィンプル効果が薄れる。よって、バックスピンの周速が
最も速い部分が大円通路と一致しないように打撃した場
合(以下、フェース打ちと称する)と比べて、弾道が低く
なり、滞空時間が短くなる。
が大円通路と一致するように打撃した場合(以下、 ライ
ン打ちと称する)、 大円通路にディンプルが存在しない
ために、ゴルフボール回りの空気の流れを乱すというデ
ィンプル効果が薄れる。よって、バックスピンの周速が
最も速い部分が大円通路と一致しないように打撃した場
合(以下、フェース打ちと称する)と比べて、弾道が低く
なり、滞空時間が短くなる。
【０００９】このように、ゴルフボールの打撃位置の相
違に基づく回転軸の違いにより飛行性能に差が生じる
と、そのゴルフボールは空力的対称性が悪く、プレーヤ
ーの技量を正確に反映出来ないものとなる。
違に基づく回転軸の違いにより飛行性能に差が生じる
と、そのゴルフボールは空力的対称性が悪く、プレーヤ
ーの技量を正確に反映出来ないものとなる。
【００１０】上記した理由より、当該技術分野におい
て、大円通路の存在しないゴルフボールの製造方法が研
究され、例えば、特開昭６４−８９８３号公報、特開昭
６２−４７３７９号公報等において種々提案されてい
る。しかしながら、実用化の段階等における種々の問題
より、大円通路の存在しないゴルフボールは製品として
製造されておらず、現在、市販されているゴルフボール
は少なくとも１本の大円通路を有している。
て、大円通路の存在しないゴルフボールの製造方法が研
究され、例えば、特開昭６４−８９８３号公報、特開昭
６２−４７３７９号公報等において種々提案されてい
る。しかしながら、実用化の段階等における種々の問題
より、大円通路の存在しないゴルフボールは製品として
製造されておらず、現在、市販されているゴルフボール
は少なくとも１本の大円通路を有している。
【００１１】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、少なくとも１本以上の大円通路を有するゴルフボ
ールにおいて、上記ライン打ちとフェース打ちとにおけ
る弾道差を解消し、空力的対称性の良いゴルフボールを
提供することを目的とするものである。
ので、少なくとも１本以上の大円通路を有するゴルフボ
ールにおいて、上記ライン打ちとフェース打ちとにおけ
る弾道差を解消し、空力的対称性の良いゴルフボールを
提供することを目的とするものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、円形ディンプルと、該円形ディンプルよ
り空気の流れを乱す効果が大きい非円形ディンプルと、
形状の相違するディンプルを組み合わせて配置し、大円
通路付近の領域(以下、 Ｌ領域と称する)と該Ｌ領域以外
の領域(以下、Ｆ領域と称する)とでは円形ディンプルと
非円形ディンプルの組み合わせの比率を変え、Ｌ領域で
は非円形ディンプルの比率を高める一方、Ｆ領域では円
形ディンプルの比率を高め、よって、Ｌ領域とＦ領域と
ではディンプル効果に差異が生じないようにするもので
ある。
達成するため、円形ディンプルと、該円形ディンプルよ
り空気の流れを乱す効果が大きい非円形ディンプルと、
形状の相違するディンプルを組み合わせて配置し、大円
通路付近の領域(以下、 Ｌ領域と称する)と該Ｌ領域以外
の領域(以下、Ｆ領域と称する)とでは円形ディンプルと
非円形ディンプルの組み合わせの比率を変え、Ｌ領域で
は非円形ディンプルの比率を高める一方、Ｆ領域では円
形ディンプルの比率を高め、よって、Ｌ領域とＦ領域と
ではディンプル効果に差異が生じないようにするもので
ある。
【００１３】具体的には、本発明は、表面にディンプル
及び該ディンプルと全く交差しない大円通路１〜３本を
有するゴルフボールであって、大円通路の合計本数が１
〜２本の場合は大円通路から球の中心角で２０°未満の
球表面領域をＬ領域、大円通路が３本の場合は大円通路
から球の中心角で１０°未満の球表面領域をＬ領域と
し、上記Ｌ領域以外の球表面領域をＦ領域とした時、Ｌ
領域にあるディンプルの６０％以上が非円形ディンプル
であり、Ｆ領域にあるディンプルの６０％以上が円形デ
ィンプルであることを特徴とするゴルフボールを提供す
るものである。尚、上記非円形ディンプルとしては表面
形状が正多角形のディンプルが好ましい。
及び該ディンプルと全く交差しない大円通路１〜３本を
有するゴルフボールであって、大円通路の合計本数が１
〜２本の場合は大円通路から球の中心角で２０°未満の
球表面領域をＬ領域、大円通路が３本の場合は大円通路
から球の中心角で１０°未満の球表面領域をＬ領域と
し、上記Ｌ領域以外の球表面領域をＦ領域とした時、Ｌ
領域にあるディンプルの６０％以上が非円形ディンプル
であり、Ｆ領域にあるディンプルの６０％以上が円形デ
ィンプルであることを特徴とするゴルフボールを提供す
るものである。尚、上記非円形ディンプルとしては表面
形状が正多角形のディンプルが好ましい。
【００１４】
【作用】本発明では、上記のように、Ｌ領域にあるディ
ンプルの６０％以上を非円形ディンプルとし、Ｆ領域に
あるディンプルの６０％以上を円形ディンプルとし、デ
ィンプルの形状に基づくディンプル効果の点においてＬ
領域をＦ領域より増大させていることにより、Ｌ領域の
大円通路によるディンプル効果の減少を補償して、Ｆ領
域と同等とすることが出来る。
ンプルの６０％以上を非円形ディンプルとし、Ｆ領域に
あるディンプルの６０％以上を円形ディンプルとし、デ
ィンプルの形状に基づくディンプル効果の点においてＬ
領域をＦ領域より増大させていることにより、Ｌ領域の
大円通路によるディンプル効果の減少を補償して、Ｆ領
域と同等とすることが出来る。
【００１５】上記Ｌ領域の非円形ディンプルの比率をＦ
領域より大きくすることによりディンプル効果が向上す
る理由は、前記したように、非円形ディンプルの方が円
形ディンプルよりも空気の流れを乱す効果が大きいため
である。即ち、円形ディンプルｄ−１の場合は図１に示
すように空気の流れが滑らかであるのに対して、非円形
ディンプル、例えば、図２に示す多角形ディンプルｄ−
２、図３に示す楕円形ディンプルｄ−３、図４に示す小
判形状を変形した形状のディンプルｄ−４の場合は、空
気がディンプルの端にぶつかる際に、流れが滑らかにな
らず、より空気の流れを乱すからである。
領域より大きくすることによりディンプル効果が向上す
る理由は、前記したように、非円形ディンプルの方が円
形ディンプルよりも空気の流れを乱す効果が大きいため
である。即ち、円形ディンプルｄ−１の場合は図１に示
すように空気の流れが滑らかであるのに対して、非円形
ディンプル、例えば、図２に示す多角形ディンプルｄ−
２、図３に示す楕円形ディンプルｄ−３、図４に示す小
判形状を変形した形状のディンプルｄ−４の場合は、空
気がディンプルの端にぶつかる際に、流れが滑らかにな
らず、より空気の流れを乱すからである。
【００１６】上記構成からなるゴルフボールでは、ライ
ン打ちした場合、バックスピンの周速の最も速い部分に
近いディンプルは６０％以上が非円形ディンプルである
ため、ディンプル効果が向上する。よって、フェース打
ちした場合に近い弾道高さ、滞空時間および飛距離を得
ることが出来、打撃位置の相違にかかわらず、飛行性能
の均等化を図ることが出来る。
ン打ちした場合、バックスピンの周速の最も速い部分に
近いディンプルは６０％以上が非円形ディンプルである
ため、ディンプル効果が向上する。よって、フェース打
ちした場合に近い弾道高さ、滞空時間および飛距離を得
ることが出来、打撃位置の相違にかかわらず、飛行性能
の均等化を図ることが出来る。
【００１７】本発明においては、上記のように、大円通
路が１〜２本のゴルフボールにおいては、境界は各大円
通路から球の中心角で２０°未満の球表面領域をＬ領
域、また、大円通路が３本存在するゴルフボールにおい
ては各大円通路から球の中心角で１０°未満の球表面領
域をＬ領域としている。このように、大円通路の数が増
えると該大円通路付近の領域であるＬ領域がゴルフボー
ルの球表面で占める面積が増加するため、１つのＬ領域
を小さくする方が好ましく、Ｌ領域とＦ領域の境界を決
める各大円通路からの球の中心角度は、大円通路の数が
増加するのに応じて２０°〜１０°の間で減少され、そ
の間で適宜に設定される。
路が１〜２本のゴルフボールにおいては、境界は各大円
通路から球の中心角で２０°未満の球表面領域をＬ領
域、また、大円通路が３本存在するゴルフボールにおい
ては各大円通路から球の中心角で１０°未満の球表面領
域をＬ領域としている。このように、大円通路の数が増
えると該大円通路付近の領域であるＬ領域がゴルフボー
ルの球表面で占める面積が増加するため、１つのＬ領域
を小さくする方が好ましく、Ｌ領域とＦ領域の境界を決
める各大円通路からの球の中心角度は、大円通路の数が
増加するのに応じて２０°〜１０°の間で減少され、そ
の間で適宜に設定される。
【００１８】また、本発明において、Ｌ領域にあるディ
ンプルとは、その中心がＬ領域にあるディンプルであ
り、Ｆ領域にあるディンプルとはその中心がＦ領域にあ
るディンプルである。尚、ディンプルの中心とは、図４
に示す如き非円形ディンプルでは、表面形状図形の重心
をもってその中心としている。
ンプルとは、その中心がＬ領域にあるディンプルであ
り、Ｆ領域にあるディンプルとはその中心がＦ領域にあ
るディンプルである。尚、ディンプルの中心とは、図４
に示す如き非円形ディンプルでは、表面形状図形の重心
をもってその中心としている。
【００１９】
【実施例】以下、本発明に係わるゴルフボールを図面に
示す実施例により詳細に説明する。図５、図６および図
７は第１実施例に係わるゴルフボールである。該ゴルフ
ボールＧ１は正八面体配列のゴルフボールであり、ディ
ンプルと全く交差しない３本の大円通路１、２、３を有
している。
示す実施例により詳細に説明する。図５、図６および図
７は第１実施例に係わるゴルフボールである。該ゴルフ
ボールＧ１は正八面体配列のゴルフボールであり、ディ
ンプルと全く交差しない３本の大円通路１、２、３を有
している。
【００２０】上記ゴルフボールＧ１では３本の大円通路
を有しているため、大円通路付近のＬ領域(Ｌ)と該Ｌ領
域以外のＦ領域(Ｆ)の境界Ｘは、図８に示すように、各
大円通路から球の中心角θで１０°の線に設定してい
る。即ち、図７において、黒く塗りつぶしているディン
プルＤ１はＬ領域にあるディンプルであり、黒く塗りつ
ぶしていないディンプルＤ２はＦ領域にあるディンプル
である。
を有しているため、大円通路付近のＬ領域(Ｌ)と該Ｌ領
域以外のＦ領域(Ｆ)の境界Ｘは、図８に示すように、各
大円通路から球の中心角θで１０°の線に設定してい
る。即ち、図７において、黒く塗りつぶしているディン
プルＤ１はＬ領域にあるディンプルであり、黒く塗りつ
ぶしていないディンプルＤ２はＦ領域にあるディンプル
である。
【００２１】上記Ｌ領域にあるディンプルＤ１は下記の
表１に示すように１６８個、Ｆ領域にあるディンプルＤ
２は１６８個であり、ディンプル総数は３３６個であ
る。上記Ｌ領域にあるディンプルＤ１のうち、７１％に
あたる１２０個が正方形ディンプルＤ１−１または正八
角形ディンプルＤ１−２からなる非円形ディンプルであ
り、残りの２９％にあたる４８個が円形ディンプルＤ１
−３である。また、上記Ｆ領域にあるディンプルＤ２の
うち、２９％にあたる４８が正方形ディンプルＤ２−１
または正八角形ディンプルＤ２−２からなる非円形ディ
ンプルであり、残りの７１％にあたる１２０個が円形デ
ィンプルＤ２−３である。
表１に示すように１６８個、Ｆ領域にあるディンプルＤ
２は１６８個であり、ディンプル総数は３３６個であ
る。上記Ｌ領域にあるディンプルＤ１のうち、７１％に
あたる１２０個が正方形ディンプルＤ１−１または正八
角形ディンプルＤ１−２からなる非円形ディンプルであ
り、残りの２９％にあたる４８個が円形ディンプルＤ１
−３である。また、上記Ｆ領域にあるディンプルＤ２の
うち、２９％にあたる４８が正方形ディンプルＤ２−１
または正八角形ディンプルＤ２−２からなる非円形ディ
ンプルであり、残りの７１％にあたる１２０個が円形デ
ィンプルＤ２−３である。
【００２２】
【表１】
【００２３】上記したように、第１実施例のゴルフボー
ルＧ１では、大円通路１、２、３に近接したＬ領域に空
気の流れを乱す効果の大きい非円形ディンプルを多く配
置する一方、Ｆ領域には空気の流れを乱す効果の小さい
円形ディンプルを多く配置している。
ルＧ１では、大円通路１、２、３に近接したＬ領域に空
気の流れを乱す効果の大きい非円形ディンプルを多く配
置する一方、Ｆ領域には空気の流れを乱す効果の小さい
円形ディンプルを多く配置している。
【００２４】図９、図１０、図１１は本発明に係わるゴ
ルフボールの第２実施例を示すものである。該ゴルフボ
ールＧ２は古くからゴルフボールに用いられている二十
面体配列のゴルフボールであり、ディンプルと全く交差
しない大円通路１はパーティングラインに対応する１本
のみである。従って、Ｌ領域とＦ領域の境界Ｘは該大円
通路１から球の中心角で２０°の線である。即ち、図１
１において、黒く塗りつぶしたディンプルＤ１'がＬ領
域のディンプルであり、黒く塗りつぶしていないディン
プルＤ２'がＦ領域のディンプルである。
ルフボールの第２実施例を示すものである。該ゴルフボ
ールＧ２は古くからゴルフボールに用いられている二十
面体配列のゴルフボールであり、ディンプルと全く交差
しない大円通路１はパーティングラインに対応する１本
のみである。従って、Ｌ領域とＦ領域の境界Ｘは該大円
通路１から球の中心角で２０°の線である。即ち、図１
１において、黒く塗りつぶしたディンプルＤ１'がＬ領
域のディンプルであり、黒く塗りつぶしていないディン
プルＤ２'がＦ領域のディンプルである。
【００２５】該第２実施例のゴルフボールＧ２は、上記
表１に示すように、Ｌ領域に１２０個のディンプルを有
すると共に、Ｆ領域に２１２個のディンプルを有し、デ
ィンプル総数は３３２個である。Ｌ領域にあるディンプ
ルＤ１'は全てが正六角形の非円形ディンプルである。
一方、Ｆ領域にあるディンプルＤ２'のうち３８％にあ
たる８０個が正六角形の非円形ディンプルＤ２'−１で
あり、残りの６２％にあたる１３２個が円形ディンプル
Ｄ２'−３である。
表１に示すように、Ｌ領域に１２０個のディンプルを有
すると共に、Ｆ領域に２１２個のディンプルを有し、デ
ィンプル総数は３３２個である。Ｌ領域にあるディンプ
ルＤ１'は全てが正六角形の非円形ディンプルである。
一方、Ｆ領域にあるディンプルＤ２'のうち３８％にあ
たる８０個が正六角形の非円形ディンプルＤ２'−１で
あり、残りの６２％にあたる１３２個が円形ディンプル
Ｄ２'−３である。
【００２６】上記のように、第２実施例のゴルフボール
Ｇ２も第１実施例のゴルフボールＧ１と同様に、Ｌ領域
には空気の流れを乱す効果の大きい非円形ディンプルが
多く配置され、Ｆ領域には空気の流れを乱す効果の小さ
い円形ディンプルが多く配置されている。
Ｇ２も第１実施例のゴルフボールＧ１と同様に、Ｌ領域
には空気の流れを乱す効果の大きい非円形ディンプルが
多く配置され、Ｆ領域には空気の流れを乱す効果の小さ
い円形ディンプルが多く配置されている。
【００２７】上記第１実施例および第２実施例のゴルフ
ボールにおいては、いずれも非円形ディンプルとして、
正多角形、即ち、正方形、正八角形、正六角形のディン
プルを用いているが、これは、正多角形のディンプルの
方がその他の非円形ディンプルに比べて対称性が良く、
どの方向からの空気の流れに対してもほぼ同様に作用す
るからである。
ボールにおいては、いずれも非円形ディンプルとして、
正多角形、即ち、正方形、正八角形、正六角形のディン
プルを用いているが、これは、正多角形のディンプルの
方がその他の非円形ディンプルに比べて対称性が良く、
どの方向からの空気の流れに対してもほぼ同様に作用す
るからである。
【００２８】尚、本発明において、ディンプルの表面形
状を正多角形と称する場合、その形状はゴルフボールの
表面が球面で、ディンプルの一辺は曲線であるから、厳
密には正多角形ではない。しかしながら、本発明におい
ては、上記のような形状も近似的に正多角形であると見
なして、正多角形ディンプルと称している。
状を正多角形と称する場合、その形状はゴルフボールの
表面が球面で、ディンプルの一辺は曲線であるから、厳
密には正多角形ではない。しかしながら、本発明におい
ては、上記のような形状も近似的に正多角形であると見
なして、正多角形ディンプルと称している。
【００２９】上記した本発明に係わるゴルフボールの空
力対称性についての作用効果を見るために、上記第１実
施例及び第２実施例にそれぞれ対応する第１比較例およ
び第２比較例のゴルフボールを作成した。
力対称性についての作用効果を見るために、上記第１実
施例及び第２実施例にそれぞれ対応する第１比較例およ
び第２比較例のゴルフボールを作成した。
【００３０】図１２、図１３、図１４は第１比較例のゴ
ルフボールＧ３であり、第１実施例と同様な正八面体配
列のゴルフボールで、ディンプルと全く交差しない３本
の大円通路１、２、３を有している。Ｌ領域とＦ領域の
境界も第１実施例と同様に各大円通路から球の中心角で
１０°の線である。図１４において黒く塗りつぶしたデ
ィンプルＤ１はＬ領域にあるディンプルであり、黒く塗
りつぶしていないディンプルＤ２はＦ領域のディンプル
である。
ルフボールＧ３であり、第１実施例と同様な正八面体配
列のゴルフボールで、ディンプルと全く交差しない３本
の大円通路１、２、３を有している。Ｌ領域とＦ領域の
境界も第１実施例と同様に各大円通路から球の中心角で
１０°の線である。図１４において黒く塗りつぶしたデ
ィンプルＤ１はＬ領域にあるディンプルであり、黒く塗
りつぶしていないディンプルＤ２はＦ領域のディンプル
である。
【００３１】前記表１に示すように、第１比較例のゴル
フボールＧ３では、第１実施例のゴルフボールと同様に
Ｌ領域に１６８個、Ｆ領域に１６８個のディンプルを有
しており、ディンプルの総数は３３６個である。Ｌ領域
にあるディンプル１６８個のうち４３％にあたる７２個
が正方形ディンプルＤ１−１の非円形ディンプルであ
り、残りの５７％にあたる９６個が円形ディンプルＤ１
−３である。一方、Ｆ領域にあるディンプル１６８個の
うち、２９％にあたる４８個が正方形ディンプルＤ２−
１あるいは正八角形ディンプルＤ２−２の非円形ディン
プルであり、残りの７１％のディンプルが円形ディンプ
ルＤ２−３である。このように、第１比較例のゴルフボ
ールＧ３では、Ｌ領域にもＦ領域にも空気の流れを乱す
効果の小さい円形ディンプルを多く配置している。
フボールＧ３では、第１実施例のゴルフボールと同様に
Ｌ領域に１６８個、Ｆ領域に１６８個のディンプルを有
しており、ディンプルの総数は３３６個である。Ｌ領域
にあるディンプル１６８個のうち４３％にあたる７２個
が正方形ディンプルＤ１−１の非円形ディンプルであ
り、残りの５７％にあたる９６個が円形ディンプルＤ１
−３である。一方、Ｆ領域にあるディンプル１６８個の
うち、２９％にあたる４８個が正方形ディンプルＤ２−
１あるいは正八角形ディンプルＤ２−２の非円形ディン
プルであり、残りの７１％のディンプルが円形ディンプ
ルＤ２−３である。このように、第１比較例のゴルフボ
ールＧ３では、Ｌ領域にもＦ領域にも空気の流れを乱す
効果の小さい円形ディンプルを多く配置している。
【００３２】図１５、図１６、図１７に示す第２比較例
のゴルフボールＧ４は、第２実施例と同様な二十面体配
列のゴルフボールであり、ディンプルと全く交差しない
大円通路１を１本のみ有している。Ｌ領域とＦ領域の境
界も第２実施例と同様に、該大円通路から球の中心角で
２０°の線である。図１７において黒く塗りつぶしたデ
ィンプルＤ１’はＬ領域のディンプルであり、黒く塗り
つぶしていないディンプルＤ２’はＦ領域のディンプル
である。
のゴルフボールＧ４は、第２実施例と同様な二十面体配
列のゴルフボールであり、ディンプルと全く交差しない
大円通路１を１本のみ有している。Ｌ領域とＦ領域の境
界も第２実施例と同様に、該大円通路から球の中心角で
２０°の線である。図１７において黒く塗りつぶしたデ
ィンプルＤ１’はＬ領域のディンプルであり、黒く塗り
つぶしていないディンプルＤ２’はＦ領域のディンプル
である。
【００３３】前記表１に示すように、第２比較例のゴル
フボールＧ４では、第２実施例のゴルフボールと同様に
Ｌ領域に１２０個、Ｆ領域に２１２個のディンプルを有
しており、ディンプルの総数は３３２個である。Ｌ領域
にあるディンプル１２０個の全てが正六角形の非円形デ
ィンプルである。一方、Ｆ領域にあるディンプル２１２
個も全て正六角形の非円形ディンプルである。このよう
に、第２比較例のゴルフボールＧ４はＬ領域にもＦ領域
にも空気の流れを乱す効果の大きい非円形ディンプルが
多く配置されている。
フボールＧ４では、第２実施例のゴルフボールと同様に
Ｌ領域に１２０個、Ｆ領域に２１２個のディンプルを有
しており、ディンプルの総数は３３２個である。Ｌ領域
にあるディンプル１２０個の全てが正六角形の非円形デ
ィンプルである。一方、Ｆ領域にあるディンプル２１２
個も全て正六角形の非円形ディンプルである。このよう
に、第２比較例のゴルフボールＧ４はＬ領域にもＦ領域
にも空気の流れを乱す効果の大きい非円形ディンプルが
多く配置されている。
【００３４】上記第１実施例、第２実施例、第１比較
例、第２比較例のゴルフボールは、いずれもバラタカバ
ー及びリキッドセンターを有する糸巻きボールであり、
その構造および配合を同一としている。また、外径は４
２.７０±０.０３mmに統一し、コンプレッションは９５
±２に統一している。
例、第２比較例のゴルフボールは、いずれもバラタカバ
ー及びリキッドセンターを有する糸巻きボールであり、
その構造および配合を同一としている。また、外径は４
２.７０±０.０３mmに統一し、コンプレッションは９５
±２に統一している。
【００３５】以下に、上記第１実施例、第２実施例、第
１比較例、第２比較例のゴルフボールの実験例を記載す
る。上記のゴルフボールを「ツルテンパー社」製のスイ
ングロボットを用いて、ドライバー(Ｗ１)にて、ヘッド
スピード４８.８m/sの条件で対称性テストを行った。ス
ピンは３５００±３００rpm、ボール打出角は９±０.５
°となるようにマシン条件を調整した。テスト時は向か
い風０.９〜２.７m/sであった。 上記第１実施例、第２
実施例、第１比較例、第２比較例とも各々４０個のボー
ルを用意し、２３±１℃に保温した。
１比較例、第２比較例のゴルフボールの実験例を記載す
る。上記のゴルフボールを「ツルテンパー社」製のスイ
ングロボットを用いて、ドライバー(Ｗ１)にて、ヘッド
スピード４８.８m/sの条件で対称性テストを行った。ス
ピンは３５００±３００rpm、ボール打出角は９±０.５
°となるようにマシン条件を調整した。テスト時は向か
い風０.９〜２.７m/sであった。 上記第１実施例、第２
実施例、第１比較例、第２比較例とも各々４０個のボー
ルを用意し、２３±１℃に保温した。
【００３６】上記条件において、第１実施例、第２実施
例、第１比較例、第２比較例のボールを、それぞれ２０
個はライン打ち、２０個はフェース打ちした。各ボール
ともキャリー、弾道高さ(ボール発射地点から見た弾道
最高点の仰角)及び滞空時間を測定した。その平均値を
下記の表２に示す。
例、第１比較例、第２比較例のボールを、それぞれ２０
個はライン打ち、２０個はフェース打ちした。各ボール
ともキャリー、弾道高さ(ボール発射地点から見た弾道
最高点の仰角)及び滞空時間を測定した。その平均値を
下記の表２に示す。
【００３７】
【表２】
【００３８】上記表２に示すように、第１実施例、第２
実施例のゴルフボールはそれぞれライン打ち、フェース
打ちのキャリー、弾道高さ、滞空時間がほぼ同等であ
り、打ち方の違いによる弾道差が少ない。
実施例のゴルフボールはそれぞれライン打ち、フェース
打ちのキャリー、弾道高さ、滞空時間がほぼ同等であ
り、打ち方の違いによる弾道差が少ない。
【００３９】一方、第１比較例のゴルフボールはフェー
ス打ちに比べてライン打ちの弾道高さが低く、滞空時間
が短く、キャリーが小さい。これは第１比較例のゴルフ
ボールが第１実施例のゴルフボールに比べて、Ｌ領域の
非円形ディンプルの率が小さく、ライン打ちした時のデ
ィンプル効果が小さいからである。
ス打ちに比べてライン打ちの弾道高さが低く、滞空時間
が短く、キャリーが小さい。これは第１比較例のゴルフ
ボールが第１実施例のゴルフボールに比べて、Ｌ領域の
非円形ディンプルの率が小さく、ライン打ちした時のデ
ィンプル効果が小さいからである。
【００４０】また、第２表のゴルフボールもフェース打
ちに比べてライン打ちの弾道高さが低く、滞空時間が短
く、キャリーが小さい。これは第２比較例のゴルフボー
ルが第２実施例のゴルフボールに比べて、Ｆ領域の非円
形ディンプルの率が大きく、フェース打ちした時のディ
ンプル効果が大きすぎ、ふき上がる弾道となるためであ
る。一般的には非円形ディンプルのように空気の流れを
乱す効果の大きいディンプルほど空力的に優れたディン
プルと言えるが、第２比較例のように、その配置が適切
でない場合には、ボール全体としては対称性が悪く、飛
距離が小さくなる。
ちに比べてライン打ちの弾道高さが低く、滞空時間が短
く、キャリーが小さい。これは第２比較例のゴルフボー
ルが第２実施例のゴルフボールに比べて、Ｆ領域の非円
形ディンプルの率が大きく、フェース打ちした時のディ
ンプル効果が大きすぎ、ふき上がる弾道となるためであ
る。一般的には非円形ディンプルのように空気の流れを
乱す効果の大きいディンプルほど空力的に優れたディン
プルと言えるが、第２比較例のように、その配置が適切
でない場合には、ボール全体としては対称性が悪く、飛
距離が小さくなる。
【００４１】上記したように、本発明の第１実施例、第
２実施例のゴルフボールは、第１比較例、第２比較例の
ゴルフボールと比べて空力的対称性が良く、バックスピ
ンの回転軸の違いによる弾道差の少ないゴルフボールで
あることが確認出来た。
２実施例のゴルフボールは、第１比較例、第２比較例の
ゴルフボールと比べて空力的対称性が良く、バックスピ
ンの回転軸の違いによる弾道差の少ないゴルフボールで
あることが確認出来た。
【００４２】
【効果】以上の説明より明らかなように、本発明ではデ
ィンプルと交差しない大円通路を有するゴルフボールに
おいて、大円通路付近の領域のＬ領域と、該Ｌ領域以外
のＦ領域とで、ディンプル効果に差のある非円形ディン
プルと円形ディンプルの比率を異ならせ、Ｌ領域のディ
ンプル効果をＦ領域のディンプル効果より増大させてい
るため、Ｌ領域における大円通路の存在によるディンプ
ル効果の減少を補償することが出来る。
ィンプルと交差しない大円通路を有するゴルフボールに
おいて、大円通路付近の領域のＬ領域と、該Ｌ領域以外
のＦ領域とで、ディンプル効果に差のある非円形ディン
プルと円形ディンプルの比率を異ならせ、Ｌ領域のディ
ンプル効果をＦ領域のディンプル効果より増大させてい
るため、Ｌ領域における大円通路の存在によるディンプ
ル効果の減少を補償することが出来る。
【００４３】よって、ライン打ちした時のディンプル効
果を向上させて、フェース打ちした時のディンプル効果
と略同等と出来、従来のゴルフボールでは成し得なかっ
た空力的に完全に対称なゴルフボールを実現することが
出来る。このように、本発明に係わるゴルフボールで
は、打撃時にバックスピンの回転軸の違いによる弾道差
を少なくでき、プレーヤーの技量を正確に反映すること
が出来る利点を有するものである。
果を向上させて、フェース打ちした時のディンプル効果
と略同等と出来、従来のゴルフボールでは成し得なかっ
た空力的に完全に対称なゴルフボールを実現することが
出来る。このように、本発明に係わるゴルフボールで
は、打撃時にバックスピンの回転軸の違いによる弾道差
を少なくでき、プレーヤーの技量を正確に反映すること
が出来る利点を有するものである。
【図１】 円形ディンプルの空気の流れを示す概略図で
ある。
ある。
【図２】 非円形ディンプルの空気の流れを示す概略図
である。
である。
【図３】 同上
【図４】 同上
【図５】 本発明の第１実施例のゴルフボールの正面図
である。
である。
【図６】 図５の平面図である。
【図７】 上記第１実施例のＬ領域とＦ領域を示す正面
図である。
図である。
【図８】 上記Ｌ領域とＦ領域との境界線の説明図であ
る。
る。
【図９】 本発明の第２実施例のゴルフボールの正面図
である。
である。
【図１０】 図９の平面図である。
【図１１】 上記第２実施例のＬ領域とＦ領域を示す正
面図である。
面図である。
【図１２】 第１比較例のゴルフボールの正面図であ
る。
る。
【図１３】 図１２の平面図である。
【図１４】 上記第１比較例のＬ領域とＦ領域を示す正
面図である。
面図である。
【図１５】 第２比較例のゴルフボールの正面図であ
る。
る。
【図１６】 図１５の平面図である。
【図１７】 上記第２比較例のＬ領域とＦ領域を示す正
面図である。
面図である。
Ｇ１、Ｇ２, Ｇ３、Ｇ４ ゴルフボール １、２、３ 大円通路 Ｄ１、Ｄ１’ Ｌ領域のディンプル Ｄ２、Ｄ２’ Ｆ領域のディンプル Ｄ１−１、Ｄ１−２、Ｄ２−１、Ｄ２−２ 非円形ディ
ンプル Ｄ１−３、Ｄ２−３ 円形ディンプル
ンプル Ｄ１−３、Ｄ２−３ 円形ディンプル
Claims (2)
- 【請求項１】 表面にディンプル及び該ディンプルと全
く交差しない大円通路１〜３本を有するゴルフボールで
あって、大円通路の合計本数が１〜２本の場合は大円通路から球
の中心角で２０°未満の球表面領域をＬ領域、大円通路
が３本の場合は大円通路から球の中心角で１０°未満の
球表面領域をＬ領域とし、 上記Ｌ領域以外の球表面領域をＦ領域とした時、 Ｌ領域にあるディンプルの６０％以上が非円形ディンプ
ルであり、Ｆ領域にあるディンプルの６０％以上が円形
ディンプルであることを特徴とするゴルフボール。 - 【請求項２】 上記非円形ディンプルの表面形状が正多
角形であることを特徴とする請求項１記載のゴルフボー
ル。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3035400A JP2940565B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | ゴルフボール |
| EP91112919A EP0498031B1 (en) | 1991-02-04 | 1991-07-31 | Golf ball |
| AU81477/91A AU638345B2 (en) | 1991-02-04 | 1991-07-31 | Golf ball |
| DE69108537T DE69108537T2 (de) | 1991-02-04 | 1991-07-31 | Golfball. |
| US07/739,458 US5143377A (en) | 1991-02-04 | 1991-08-02 | Golf ball |
| CA002048744A CA2048744A1 (en) | 1991-02-04 | 1991-08-08 | Golf ball |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3035400A JP2940565B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | ゴルフボール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0584328A JPH0584328A (ja) | 1993-04-06 |
| JP2940565B2 true JP2940565B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=12440866
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3035400A Expired - Fee Related JP2940565B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | ゴルフボール |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5143377A (ja) |
| EP (1) | EP0498031B1 (ja) |
| JP (1) | JP2940565B2 (ja) |
| AU (1) | AU638345B2 (ja) |
| CA (1) | CA2048744A1 (ja) |
| DE (1) | DE69108537T2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2937494B2 (ja) * | 1990-12-19 | 1999-08-23 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフボール |
| US5588924A (en) | 1991-11-27 | 1996-12-31 | Lisco, Inc. | Golf ball |
| US5273287A (en) | 1991-11-27 | 1993-12-28 | Molitor Robert P | Golf ball |
| US5507493A (en) | 1991-11-27 | 1996-04-16 | Lisco, Inc. | Golf ball |
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| US5427372A (en) * | 1993-07-01 | 1995-06-27 | Kransco | Applying patches and impressing patterns on ball |
| JP2716932B2 (ja) * | 1993-12-07 | 1998-02-18 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフボール |
| US5470075A (en) | 1993-12-22 | 1995-11-28 | Lisco, Inc. | Golf ball |
| GB2317854B (en) * | 1995-08-04 | 1999-05-05 | Acushnet Co | Golf ball having a logo |
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| JP3365746B2 (ja) | 1999-06-01 | 2003-01-14 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフボール |
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