JP2940479B2 - 回線多重装置 - Google Patents

回線多重装置

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JP2940479B2 JP8191947A JP19194796A JP2940479B2 JP 2940479 B2 JP2940479 B2 JP 2940479B2 JP 8191947 A JP8191947 A JP 8191947A JP 19194796 A JP19194796 A JP 19194796A JP 2940479 B2 JP2940479 B2 JP 2940479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の低速回線を
1本の高速回線に多重化して伝送し、伝送先にて高速回
線より複数の低速回線を多重分離する伝送装置に関し、
特に伝搬遅延時間の制御機能を有する回線多重装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線呼出システムにおいては、中
央局がサービスエリア内の複数の基地局に対して加入者
への呼出信号を同報し、各基地局は無線送信機にて所定
の共通周波数の搬送波を呼出信号で変調して電波にて放
送する形で加入者を呼出している。このとき、各基地局
は同一周波数の電波を使用しており、特に隣接する基地
局同士の境界付近での呼出確率を向上させる目的で、各
基地局から送出する呼出信号の位相を同期させるように
送出位相を調整している。
【0003】上記システムでは、中央局から基地局に送
られた呼出信号がそのまま送信機の変調入力信号となる
ことから、各基地局が送出する呼出信号の位相を揃える
ために、中央局から基地局への呼出信号の伝送時に生じ
る伝搬遅延時間を一定値に保つ制御を行っている。
【0004】図5は、無線回線1チャネル毎に中央局装
置と基地局装置の間を伝送路を張ってこの伝搬遅延時間
を制御する従来例であり、中央局1は同期信号挿入回路
11で呼出信号を送出していない隙間時間を利用して基
地局2への呼出信号の伝送路に対して特定パターンの周
期信号を規定時間だけ挿入して流すようになっている。
基地局2では折り返し設定回路21で、この規定時間だ
け伝送路を折り返して送信機22でこの周期信号を中央
局1に返送する。中央局1では、遅延時間測定回路12
で、基地局2から返送されてきた周期信号と自局が基地
局2に流している周期信号の位相を比較することによっ
て、中央局1と基地局2の間の伝送路で生じている往復
の伝搬遅延時間を測定する。中央局1は遅延時間設定回
路10でこの測定結果の半分の値を片道の伝搬遅延時間
として認識する。中央局1には複数の基地局が接続され
ているため、最遠の基地局までの伝搬遅延時間を求め、
各基地局の呼出信号に対する遅延時間設定を最遠の基地
局に対する遅延がゼロになるように行う。即ち、中央局
と全基地局の間の伝搬遅延時間が最遠の基地局の値に統
一されることで呼出信号の送出位相が全基地局で揃えら
れていた。
【0005】特開平3−96132「移動通信システム
における位相調整方式」(以下引用例1と呼ぶ)も無線
呼出システムの基地局間の呼出信号の位相同期方法に関
して述べている。引用例1の図1に示されている実施例
は基本的には前述の無線呼出システムの考え方とほぼ同
じであり、周期信号ならびにマルチフレーム信号を中央
局と基地局の間で折り返してその位相差を検出し、位相
差の半分ずつを下り回線と上り回線の遅延調整量に設定
するやり方で、中央局と各基地局の間の呼出信号の伝搬
遅延時間を等しくさせて呼出信号の送出位相を全基地局
で揃えている。
【0006】また、引用例1の図4に示されている従来
例では、受信局を専用に設置して中央局と接続し、この
受信局に各基地局からの位相調整パターン信号を受信さ
せて、この受信局にて位相調整パターン信号の位相が揃
って受信されるように、中央局側で各基地局に対する送
出信号の位相調整を基地局毎に個別に行うという方式も
紹介されている。
【0007】特開平6−291713「ページングシス
テム」(以下引用例2と呼ぶ)も無線呼出システムの基
地局間の呼出信号の位相同期方法に関して述べている。
引用例2の図1に示されている実施例は上述のシステム
とは考え方が異なり、呼出信号自体に基地局から送出時
刻を指定するタイムスタンプを付与し、中央局がこのタ
イムスタンプの値を中央局と基地局の間の最大伝搬遅延
時間を見込んで設定し、GPS衛星を利用して指定され
た時刻に各基地局が呼出信号を送出することで全基地局
での送出位相を揃えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術は次
のような問題点があった。
【0009】第1の問題点は、呼出信号の伝送速度が高
速化されるにつれて基地局間の位相同期に要求される精
度が厳しくなり、従来の位相調整方法のいくつかで対応
が困難になっている。特に、中央局と基地局の間の片道
の伝搬遅延時間の算出にあったて、往路と復路の回線の
伝搬遅延時間が同じという仮定の下に、往復の伝搬遅延
時間を測定してその半分の値を採用する方法は、位相調
整精度の点で高速な呼出信号の伝送には適していないと
いうことにある。
【0010】その理由は、通常、伝送路には交換機や伝
送装置が介在しており、片道の伝搬遅延時間は同じ回線
上でも往路と復路では詳細には異なる。特に、デジタル
伝送される場合はこの差異が処理上必然的に発生するた
め影響が大きい。デジタル伝送では、スリップ防止用の
バッファ遅延やタイムスロット乗り換え処理時には遅延
量がゼロと1フレーム分の125マイクロ秒の間でラン
ダムとなる他、同一回線の往路と復路の間でも数十マイ
クロ秒程度の差異は簡単に生じるため、デジタル伝送装
置が何段も入る場合には致命的である。
【0011】従来のシステムにおいても呼出信号の伝送
速度が512bps程度の時は、1ビットの時間幅が約
2ミリ秒あり基地局間の位相同期精度としてはこの4分
の1の約500マイクロ秒以下でよかったため、従来の
どの位相調整方法でも余裕を持って対応することができ
た。しかし、呼出信号の伝送速度が1200bpsにな
ると、1ビットの時間幅は833マイクロ秒となり基地
局間の位相同期精度としてこの4分の1の208マイク
ロ秒以下が必要になる。1200bps以上では途中の
伝送装置を処理時間に注意して選ぶか特別に設計しない
とシステムに不具合を起こす危険性が生ずることにな
る。
【0012】図6は、従来の無線回線毎の中央局装置1
a〜1nと基地局装置2a〜2nの間の複数の伝送路に
回線多重装置3、4を置いて回線の運用コストの低減を
図るシステムの構築例であるが、呼出信号の伝送速度が
512bpsのように低いうちは多重度が上げられた
が、1200bps以上では実施の困難度が増すことに
なる。
【0013】この点で位相調整が原理的に不要な引用例
2以外の従来の位相調整方法では、システム内の伝送路
の構成と位相調整保守に十分な配慮がシステム運用上必
要となる。今後は伝送路のデジタル化が激しくなるた
め、引用例2以外のシステムでは、1200bps以上
のシステム構築・維持は困難といっても過言ではない。
【0014】第2の問題点は、呼出信号の高速化は世の
中の趨勢であるが、既存の伝送速度の呼出サービスが急
になくなることはあり得ず、呼出サービスを行う事業者
としては中央局と基地局の間の伝送路の運用維持コスト
のウエイトが大きいことから、低速信号を扱う既存のシ
ステムを現状のまま残して高速信号を扱う新規システム
を別に構築して並行運用すると投資負担は大きくなるこ
とにある。
【0015】その理由は、1200bps以上の呼出信
号を扱うには引用例2のシステムを構築することが必須
となるが、引用例2のシステムでは、中央局・基地局と
もにタイムスタンプの処理が必要となるため、既存の低
速信号のシステムとは別に装置を新規設置する必要が生
ずる。
【0016】通常、高速信号を扱うシステムでは既存の
低速信号のサービスも継続できるように設計されるた
め、既存のシステムは新規システムによって置き換えら
れる運命にあるといえる。高速信号のサービスを行うに
は、既存のシステムを残すよりも新規システムに置き換
えた方が呼出サービスを行う事業者に対する投資負担は
小さくなるが、既存のシステムを廃棄するという無駄が
生じてしまう。
【0017】本発明の目的は、伝送路の運用コストを低
減するとともに、従来の基地局間位相同期のための位相
調整方式を不要にする回線多重装置を提供することにあ
る。
【0018】本発明の他の目的は、従来の基地局間位相
同期のための位相調整方式をそのまま活用する回線多重
装置を提供することにある。
【0019】本発明のさらに他の目的は、中央局と基地
局の間の伝送品質を向上させシステムの信頼性を向上さ
せる回線多重装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の回線多重装置
は、多重化すべき個々の低速回線を回線毎に受け付ける
低速信号受付手段と、多重化された高速回線を多重分離
した後の個々の低速回線を元の伝送速度の信号で再生出
力する低速信号再生手段と、多重化された高速回線上に
おいて衛星から受信した時刻信号にタイミングを合わせ
て周期的に特定パターンの同期信号を対向装置に送信す
る同期信号作成手段と、同じく高速回線上において自装
置が前記同期信号を送信するタイミングと対向装置から
同期信号を受信するタイミングの時間差を計測する伝搬
遅延時間測定手段と、予め決められた時間から前記時間
差を差を差し引いた時間が遅延時間として設定され、多
重化された高速回線上の送信信号または受信信号を前記
遅延時間だけ遅延させる遅延時間制御手段を有する。
【0021】したがって、従来の基地局間位相同期のた
めの位相調整方式を不要にすることができる。
【0022】本発明の他の回線多重装置は、多重化すべ
き個々の低速回線を回線毎に受け付ける低速信号受付手
段と、多重化された高速回線を多重分離した後の個々の
低速回線を元の伝送速度の信号で再生出力する低速信号
再生手段と、多重化された高速回線上において衛星から
受信した時刻信号にタイミングを合わせて周期的に特定
パターンの同期信号を対向装置に送信する同期信号作成
手段と、同じく高速回線上において自装置が前記同期信
号を送信するタイミングと対向装置から同期信号を受信
するタイミングの時間差を計測する伝搬遅延時間測定手
段と、前記時間差を対向装置から通知された前記時間差
を比較して、前者の時間差が後者の時間差より小さけれ
ば、前者の時間差が時間差と等しくなるように、高速回
線上の送信信号または受信信号を所定の時間だけ遅延さ
せる遅延時間制御手段と、自装置が計測した該時間差を
対向装置に通知する手段と、対向装置が計測して通知し
てくる該時間差を受け取る手段を有する。
【0023】したがって、従来の基地局間位相同期のた
めの位相調整方式をそのまま活用させることが可能にな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施の形態を示す図
で、3つのブロックから構成される。1つ目は局間の伝
送遅延時間計測用の同期信号を作成して送出すると共に
対向局から受信した同期信号と自局の同期信号の位相差
を計測する同期信号ブロックであり、2つ目は複数の低
速回線を1本の高速回線上に多重化して対向局に送出す
る多重化ブロックであり、3つ目は対向局から受信した
1本の高速回線を複数の低速回線に多重分離する多重分
離ブロックである。
【0026】同期信号ブロックは、衛星信号より時刻情
報を抽出して時刻信号を出力する衛星信号受信処理部1
02と、前記時刻信号を受けて位相を調整した後に所定
パターンの同期信号を高速回線の伝送速度で所定の時刻
に出力する同期信号作成部103と、同期信号作成部1
03が送出する同期信号と多重分離ブロックの同期信号
検出部104から送出される同期信号の位相差を伝搬遅
延時間として計測する伝搬遅延時間測定部105より構
成される。同期信号作成部103は多重化ブロックの多
重化部100へ作成した同期信号を送出すると共に同期
信号を送出すべきタイミングを通知している。
【0027】多重化ブロックは、複数の低速回線を回線
毎に受け付ける低速信号受付部101aから101m
と、これらの複数の低速回線と同期信号ブロックの同期
信号作成部103の出力の同期信号を多重化して高速回
線上に出力する多重化部100より構成される。多重化
部100は同期信号ブロックの同期信号作成部103か
ら通知されたタイミングで同期信号を高速回線上に送出
する。
【0028】多重分離ブロックは、対向局から受信した
高速回線から所定パターンの同期信号を検出して抜き出
すとともに同期信号を抜いた後の高速回線信号を出力す
る同期信号検出部104と、対向局から受信した高速回
線信号に対して同期信号ブロックの伝搬遅延時間測定部
105で計測された伝搬遅延時間を基に算出した遅延時
間を設定する遅延時間制御部106と、この遅延された
高速信号を複数の低速回線に多重分離する多重分離部1
07と、多重分離された複数の低速回線毎に個々の伝送
速度で信号を再生する低速信号再生部108aから10
8mより構成される。
【0029】次に、本実施形態の動作を説明する。
【0030】まず、同期信号ブロックの動作から説明す
る。衛星信号受信処理部102で衛星信号を受信して時
刻情報を抽出して同期信号作成部103に通知する。同
期信号作成部103は所定の時刻毎に所定パターンの同
期信号を作成し高速回線の速度で送出する。この同期信
号作成部103が同期信号を送出する所定の時刻は本発
明の回線多重化装置では共通の時刻となるように設定さ
れ、自局および対向局の回線多重装置は同一時刻に所定
の同一パターンの同期信号を作成し送出するようになっ
ている。また、この同期信号送出時刻は高速回線への同
期信号送出のため多重化ブロックの多重化部100に通
知されている。一方、同期信号検出部104にて対向局
から受信した高速回線より所定パターンの同期信号を検
出する。伝搬遅延時間測定部105は、同期信号作成部
103の出力の同期信号に対して同期信号検出部104
の出力の同期信号が遅れているかの位相差を時間で計測
する。同期信号が自局と対向局で同一時刻に送出されて
いることから、この位相差が2局間の片道の伝搬遅延時
間になる。伝搬遅延時間測定部105は、この計測結果
を多重分離ブロックの遅延時間制御部106に通知す
る。
【0031】次に、多重化ブロックの動作を説明する。
複数の低速回線信号は低速信号受付部101aから10
1mにて個々の低速回線毎に受け付けられ多重化部10
0に送られる。同期信号ブロックの同期信号作成部10
3にて作成された同期信号も多重化部100に入力され
るが、この同期信号は高速回線と同じ速度で入力され同
期信号作成部103から通知された時刻に多重化部10
0にて高速回線上にそのまま送出されるようになってい
る。
【0032】次に、多重分離ブロックの動作を説明す
る。対向局から受信した高速信号は同期信号検出部10
4に入力され、検出された同期信号は抜き出されて同期
信号ブロックの伝搬遅延時間測定部105に入力され
る。同期信号検出部104で同期信号が抜き取られた高
速信号は遅延時間制御部106に入力される。遅延時間
制御部106は入力された信号を遅延させて出力するよ
うになっている。この遅延時間制御部106で遅延させ
る時間として、予めシステムで決められた時間から同期
信号ブロックの伝搬遅延時間測定部105から通知され
た自局と対向局の間の伝搬遅延時間を差し引いた時間が
設定される。遅延時間制御部106で遅延された高速信
号は多重分離部107に入力される。多重分離部107
は入力された高速信号を多重分離して低速回線用の低速
信号再生108aから108mへ送出する。多重分離さ
れた複数の低速回線信号は低速信号再生部108aから
108mにて個々の低速回線毎の伝送速度の信号に再生
されて出力される。
【0033】なお、多重化ブロックの低速信号受付部1
01aから101mと多重分離ブロックの低速信号再生
部108aから108mでは、低速信号から高速信号へ
の多重化時および高速信号から低速信号への多重分離時
の処理時間が各低速回線ともに同一の固定値になるよう
に制御されている。
【0034】図2は本発明の第2の実施の形態を示す図
で、第1の実施の形態と同様に同期信号ブロック、多重
化ブロック、多重分離ブロックの3つのブロックから構
成される。
【0035】同期信号ブロックでは、衛星信号受信処理
部として原子時計レベルの高精度かつ高安定な時刻信号
が得られるGPS(Global Positioni
ngSystem)を利用したGPS受信処理部102
aを用いており、同期信号作成部103は同期信号周期
作成部103aと同期信号作成部103bから構成され
る。同期信号周期作成部103aと同期信号作成部10
3bの基本クロックは多重分離ブロックのクロック抽出
部109から供給されるクロックを用いている。伝搬遅
延時間測定部105は第1の実施の形態と同様である。
【0036】多重化ブロックでは、第1の実施の形態
に、多重化部100に多重分離ブロックのクロック抽出
部109から供給されるクロックを追加している。これ
は本発明の回線多重装置を接続したネットワークのクロ
ックに多重化処理を行うためのクロックを同期させるた
めに使われる。複数の低速回線を受け付ける低速回線受
付部101aから101mは第1の実施の形態と同様で
ある。
【0037】多重分離ブロックでは、第1の実施の形態
での構成にクロック抽出部109を加えている。これは
高速回線に対して本回線多重装置の受信処理と送信処理
を同期させるためのクロックを受信している高速回線か
ら抽出するもので、同期信号検出部104、遅延時間制
御部106、多重分離部107、多重化ブロックの多重
化部100、同期信号ブロックの同期信号周期作成部1
03aと同期信号作成部103bに供給している。同期
信号検出部104と遅延時間制御部106と多重分離部
107と低速信号再生部108aから108mは第1の
実施の形態と同様である。
【0038】次に、本実施形態の動作を説明する。
【0039】まず、同期信号ブロックの動作から説明す
る。GPS受信処理部102aはGPS衛星からの信号
を受信して時刻情報を抽出して同期信号作成部103に
通知する。同期信号周期作成部103aは同期信号を対
向局に送出するタイミングを同期信号作成部103bと
多重化ブロックの多重化部100に通知する。この送出
タイミングは本発明のどの回線多重装置も同一時刻にな
るようにかつ周期も決められている。同期信号作成部1
03bは通知された時刻に所定パターンの同期信号を作
成し高速回線の速度で送出する。自局および対向局の回
線多重装置は同一時刻に所定の同一パターンの同期信号
を作成し送出するようになっている。一方、同期信号検
出部104にて対向局から受信した高速回線より所定パ
ターンの同期信号を検出する。伝搬遅延時間測定部10
5は、同期信号作成部103bの出力の同期信号に対し
て多重分離ブロックの同期信号検出部104の出力の同
期信号が遅れているかの時間差を計測する。この計測結
果は同期信号が自局と対向局で同一時刻に送出されてい
ることから2局間の片道の伝搬遅延時間を示すことにな
る。伝搬遅延時間測定部105は、この計測結果を多重
分離ブロックの遅延時間制御部106に通知する。
【0040】次に、多重化ブロックの動作を説明する。
複数の低速回線信号は低速信号受付部101aから10
1mにて受け付けられた後に多重化部100に送られ
る。同期信号ブロックの同期信号作成部103bにて作
成された同期信号も多重化部100に入力されるが、こ
の同期信号は高速回線と同じ速度で入力され同期信号作
成部103aから通知された時刻に多重化部100にて
高速回線上にそのまま送出されるようになっている。
【0041】次に、多重分離ブロックの動作を説明す
る。クロック抽出部109は受信した高速回線からクロ
ックを抽出する。抽出されたクロックは同期信号検出部
104と遅延時間制御部106と多重分離部107に送
られ、高速信号の受信処理に使用される。また、抽出さ
れたクロックは多重化ブロックの多重化部100と同期
信号ブロックの同期信号周期作成部103aと同期信号
作成部103bにも送られ高速信号の送信処理に使用さ
れる。対向局から受信した高速信号は同期信号検出部1
04に入力され、検出された同期信号は抜き出されて同
期信号ブロックの伝搬遅延時間測定部105に入力され
る。同期信号検出部104で同期信号が抜き取られた高
速信号は遅延時間制御部106に入力される。遅延時間
制御部106は入力された信号を遅延させて出力するよ
うになっている。この遅延時間制御部106で遅延させ
る時間として、予めシステムで決められた時間から同期
信号ブロックの伝搬遅延時間測定部105から通知され
た計測結果、即ち自局と対向局の間の伝搬遅延時間を差
し引いた時間が設定される。遅延時間制御部106で遅
延された高速信号は多重分離部107に入力される。多
重分離部107は入力された高速信号を多重分離して低
速回線用の低速信号再生部108aから108mへ送出
する。多重分離された複数の低速回線信号は低速信号再
生部108aから108mにて個々の低速回線毎の伝送
速度の信号に再生されて出力される。
【0042】なお、高速回線上での伝搬遅延時間制御は
上記しくみで調整されるが、低速回線を高速回線上に多
重化する場合および高速回線から低速回線に多重分離す
る場合の処理時間が、1本の高速回線上への多重化処理
および多重分離処理の都合から回線毎に異なってしま
う。このため、多重化ブロックの低速信号受付部101
aから101mと多重分離ブロックの低速信号再生部1
08aから108mでは、低速信号から高速信号への多
重化時および高速信号から低速信号への多重分離時の処
理時間が各低速回線ともに同一の固定値になるように制
御されている。
【0043】図3は本発明の第3の実施の形態を示す図
で、第1の実施の形態と同様に同期信号ブロック、多重
化ブロック、多重分離ブロックの3つのブロックから構
成される。
【0044】第1の実施形態との構成上の相違点は、同
期信号ブロックの伝搬遅延時間測定部105の計測結果
を自局情報送信部110を介して多重化ブロックの多重
化部100に入力して対向局の回線多重装置に通知して
おり、対向局情報受信部111を加えて、対向局で計測
され自局に送出された伝搬遅延時間情報を抽出し、遅延
時間制御部106に通知しているところにある。
【0045】第1の実施形態との動作上の相違点は、遅
延時間制御部106での遅延時間の設定方法にあり、所
定の遅延時間の値から第1の実施形態では自局で測定し
た伝搬遅延時間を差し引いた値を遅延させる時間として
設定していたのに対し、本実施形態では自局で測定した
伝搬遅延時間と対向局で測定した伝搬遅延時間を比較し
て、伝搬遅延時間の値が小さい方の局が大きい方の局の
値に合わせるように不足分の遅延時間を設定するように
なっているところにある。
【0046】このような遅延時間制御を実施すること
で、従来から行われていた往復の伝搬遅延時間を測定し
てその半分を伝搬遅延時間として基地局の送信位相を調
整する方式がそのまま使えるようになる。
【0047】図4は本発明の第4の実施の形態を示す図
で、第2の実施形態と同様に同期信号ブロック、多重化
ブロック、多重分離ブロックの3つのブロックから構成
される。
【0048】第2の実施形態との構成上の相違点は、同
期信号ブロックの伝搬遅延時間測定部105の計測結果
を自局情報送信部110を介して多重化ブロックの多重
化部100に入力して対向局の回線多重装置に通知して
おり、対向局情報受信部111を加えて、対向局で計測
され自局に送出された伝搬遅延時間情報を抽出し、遅延
時間制御部106に通知しているところにある。
【0049】第2の実施形態との動作上の相違点は、遅
延時間制御部106での遅延時間の設定方法にあり、所
定の遅延時間の値から第2の実施形態では自局で測定し
た伝搬遅延時間を差し引いた値を遅延させる時間として
設定していたのに対し、本実施形態では自局で測定した
伝搬遅延時間と対向局で測定した伝搬遅延時間を比較し
て、伝搬遅延時間の値が小さい方の局が大きい方の局の
値に合わせるように不足分の遅延時間を設定するように
なっているところにある。
【0050】このような遅延時間制御を実施すること
で、従来から行われていた往復の伝搬遅延時間を測定し
てその半分を伝搬遅延時間として基地局の送信位相を調
整する方式がそのまま使えるようになる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は下記のよ
うな効果がある。 (1)請求項1の発明は、中央局と基地局に設置する回
線多重装置に所定の同期信号を同一時刻に送出し合うし
くみを備えることによって、双方で伝搬遅延時間を直接
測ることができるようになり、同時に回線多重装置にて
伝搬遅延時間を固定値となるように遅延時間を制御する
ことにより、中央局と基地局の間の信号の伝搬遅延時間
を考慮して、中央局で従来より行われていた基地局への
送信信号の位相調整処理が不要になる。 (2)請求項2の発明は、自装置で計測した伝搬遅延時
間を対向装置に通知し、往路と復路の伝搬遅延時間が等
しくなるように遅延時間を制御することにより、従来か
ら中央局と基地局の間で行われていた往復の伝搬遅延時
間を測定してその半分を伝搬遅延時間として基地局の送
信位相を調整する方式がそのまま使えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回線多重装置
のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す回線多重装置
のブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す回線多重装置
のブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す回線多重装置
のブロック図である。
【図5】従来の中央局と基地局の間の伝搬遅延時間の計
測方法に関するブロック図である。
【図6】中央局と基地局の間に複数回線を設定してた多
重伝送する場合のブロック図である。
【符号の説明】
1、1a、1b〜1n 中央局装置 2、2a、2b〜2n 基地局装置 3、4 回線多重装置 10 遅延時間設定回路 11 周期信号挿入回路 12 遅延時間測定回路 21 折り返し設定回路 22 送信機 100 多重化部 101a〜101m 低速信号受付部 102 衛星信号受信処理部 102a GPS受信処理部 103 同期信号作成部 103a 同期信号周期作成部 103b 同期信号作成部 104 同期信号検出部 105 伝搬遅延時間測定部 106 遅延時間制御部 107 多重分離部 108a〜108m 低速信号再生部 109 クロック抽出部 110 自局情報送信部 111 対向局情報受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 3/00 H04L 7/00 H04Q 7/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の低速回線を1本の高速回線に多重
    化して伝送し、伝送先にて前記高速回線より前記複数の
    低速回線を多重分離する回線多重装置において、 多重化すべき個々の低速回線を回線毎に受け付ける低速
    信号受付手段と、多重化された高速回線を多重分離した
    後の個々の低速回線を元の伝送速度の信号で再生出力す
    る低速信号再生手段と、多重化された高速回線上におい
    て衛星から受信した時刻信号にタイミングを合わせて周
    期的に特定パターンの同期信号を対向装置に送信する同
    期信号作成手段と、同じく高速回線上において自装置が
    前記同期信号を送信するタイミングと対向装置から同期
    信号を受信するタイミングの時間差を計測する伝搬遅延
    時間測定手段と、予め決められた時間から前記時間差を
    差し引いた時間が遅延時間として設定され、多重化され
    た高速回線上の送信信号または受信信号を前記遅延時間
    だけ遅延させる遅延時間制御手段を有することを特徴と
    する回線多重装置。
  2. 【請求項2】 複数の低速回線を1本の高速回線に多重
    化して伝送し、伝送先にて前記高速回線より前記複数の
    低速回線を多重分離する回線多重装置において、 多重化すべき個々の低速回線を回線毎に受け付ける低速
    信号受付手段と、多重化された高速回線を多重分離した
    後の個々の低速回線を元の伝送速度の信号で再生出力す
    る低速信号再生手段と、多重化された高速回線上におい
    て衛星から受信した時刻信号にタイミングを合わせて周
    期的に特定パターンの同期信号を対向装置に送信する同
    期信号作成手段と、同じく高速回線上において自装置が
    前記同期信号を送信するタイミングと対向装置から同期
    信号を受信するタイミングの時間差を計測する伝搬遅延
    時間測定手段と、前記時間差と対向装置から通知された
    前記時間差を比較して、前者の時間差が後者の時間差よ
    り小さければ、前者の時間差が後者の時間差と等しくな
    るように、高速回線上の送信信号または受信信号を所定
    の時間だけ遅延させる遅延時間制御手段と、自装置が計
    測した該時間差を対向装置に通知する手段と、対向装置
    が計測して通知してくる該時間差を受け取る手段を有す
    ることを特徴とする回線多重装置。
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