JP2940236B2 - スピーカユニット - Google Patents

スピーカユニット

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JP2940236B2
JP2940236B2 JP18086691A JP18086691A JP2940236B2 JP 2940236 B2 JP2940236 B2 JP 2940236B2 JP 18086691 A JP18086691 A JP 18086691A JP 18086691 A JP18086691 A JP 18086691A JP 2940236 B2 JP2940236 B2 JP 2940236B2
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speaker unit
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voice coil
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一樹 本田
周二 佐伯
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音響機器等に用いられる
動電形のスピーカユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気音響変換器の一つとして
動電型スピーカがあり、音楽・音声の再生に利用されて
いる。
【0003】以下、図面を参照しながら、上述したよう
な従来のスピーカユニットについて説明する。
【0004】図5は従来のスピーカユニットの断面構造
を示すものであり、図において、1はマグネット、2は
マグネット1の上面に設けられた上ヨーク、3はマグネ
ット1の下面に設けられた下ヨーク、4は下ヨーク3と
連続しているセンターポール、5は上ヨーク2の内周面
とセンターポール4の外周面との間にできる磁気空隙、
6は上ヨーク2の上面に設けられたフレーム、7は磁気
空隙5内に納められたボイスコイル、8は内周をボイス
コイル7に、外周をフレーム6に固着したダンパー、9
は内周をボイスコイル7に、外周を後述するエッジに固
着した振動板、10は内周を振動板9に、外周をフレー
ム6に固着したエッジである。
【0005】以上のように構成されたスピーカユニット
について、以下その動作について説明する。ボイスコイ
ル7に巻いてあるコイルに電流を流すと、磁気空隙5内
の磁界に対し電流が直交することになり、フレミングの
法則により、磁界と電流のそれぞれと直角な方向に力が
生じる。このときダンパー8およびエッジ10はボイス
コイル7をセンターポール4と同心になるように支持
し、振動板9が振動したときに上ヨーク2の厚み方向の
中点とボイスコイル7のコイル巻幅の中点を一致させる
ように力が加わる振幅方向のばねとして働く。ボイスコ
イル7に交流を流すと、ボイスコイル7と振動板9は、
ダンパー8およびエッジ10に支持されながら振動す
る。それにより、空気が振動され疎密波が発生し、音と
なって聞こえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、第一の問題点として、ダンパー8およ
びエッジ10の支持力の非対称性や、スピーカユニット
を箱に取り付けて再生したときに振動板9に加わる背圧
の非対称性によって振動系が理想的なピストン移動を行
なわず、ローリング現象を起こすという課題がある。図
6はローリング時の振動板9およびボイスコイル7の動
きを矢印で示したものであるが、図に示すように、この
現象が起きたときにボイスコイル7が上ヨーク2に接触
して異常音の発生や破損を防ぐために、磁気空隙5を予
め幅広く設けてある。磁気空隙5は狭い方が大きな磁束
密度が得られ、高能率となるが、広い程能率は低くな
る。さらに、特定の周波数でローリング現象が生じたと
き、図6に示すように振動板9全体が同相に動かず、部
分的に逆相に動く。そのため音圧周波数特性に乱れが発
生する。第二の問題点として、図7に示すダンパーの力
・変位特性図のように、ダンパーの力と変位の関係がリ
ニアでなく、さらにヒステリシスも持っているため、音
圧周波数特性に高調波歪が発生するという課題がある。
【0007】本発明は上記課題を解決するものであり、
能率の低下・音圧周波数特性の乱れにつながるローリン
グ現象を防ぐことができ、非直線性による歪の原因とな
っているダンパーを使用しない構成にすることができる
スピーカユニットを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスピーカユニットは、センターポールに垂
直に固定したシャフトの軸方向に移動可能なスリーブと
第2のサスペンションよりなるスライダーをボイスコイ
ルの内部に設けたものである。
【0009】
【作用】したがって本発明によれば、ボイスコイルは常
にセンターポールと同心で移動し、スライダーのシャフ
トとの接触部の長さを長くすることによって、ローリン
グを防ぎ、磁気空隙を狭くすることができる。さらには
ダンパーも使用しないため、高能率で、ローリングによ
る音圧周波数特性の乱れがなく、歪も少なくすることが
できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図1〜図4
とともに図5,図6と同一部分には同一番号を付して詳
しい説明を省略し、相違する点について説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例におけるスピーカ
ユニットの断面構造を示すものであり、図において、1
1はセンターポール12の上端に設けられた凹部13に
垂直に固定したシャフト、14はシャフト11の外周で
軸方向に移動可能なスリーブ、15は内周を振動板9に
連結し、外周をフレーム6に固定した第1のサスペンシ
ョン、16は内周をスリーブ14を接続し、外周をボイ
スコイル7に固定した第2のサスペンションであり、ス
ライダー17を構成する。
【0012】以上のように構成されたスピーカユニット
について、以下その動作を説明する。発音の原理は従来
例と同様である。ただし、ばねの働きは本発明のスピー
カユニットにおいては第1のサスペンション15のみが
受け持つ。さらにボイスコイル7の偏心防止は、シャフ
ト11とスリーブ14によって行なう。シャフト11と
スリーブ14を滑り易くするため、シャフト11とスリ
ーブ14の少なくともどちらか一方の接触面をふっ素樹
脂等の高分子化合物など接触抵抗の小なる材料でコーテ
ィングするか、またはこれらの材料そのもので形成す
る。またシャフト11とスリーブ14との間には数ミク
ロンの隙間を設けてあり、この隙間のためいくらかのロ
ーリングが生じるが、図1に示すようにスリーブ14の
幅Xを長くすることにより、より効果的にローリングを
防ぐことができる。さらにシャフト11とスリーブ14
との接触による微少な摺動音が振動板9に伝わり、摺動
音が増幅され大きなノイズとなることを防止するため
に、スリーブ11とボイスコイル7との間に第2のサス
ペンション16を設け、振動板9に摺動音を伝えないよ
うにしている。
【0013】なお、本実施例ではシャフト11とスリー
ブ14が面で摺動する場合について説明したが、図2に
他の実施例を示すように、スライダー17を構成するス
リーブ14に代えてベアリング構造を有するベアリング
型スリーブ18を用いても良い。また図3にさらにもう
1つの他の実施例を示すように、スリーブ14の軸方向
以外への動きを防止するため、スリーブ14の下部に他
の第2のサスペンション19を設けても良い。さらに磁
気回路は外磁形としたが、これに限定するものではな
い。
【0014】図4は本実施例のスピーカユニットによる
音圧周波数特性Aと、従来のスピーカユニットによる音
圧周波数特性Bとの比較およびおなじく本実施例のスピ
ーカユニットによる第3次高調波歪Cと、従来のスピー
カユニットによる第3次高調波歪Dとの比較をそれぞれ
示した図である。図に示すように能率は向上し、ダンパ
ーの支持力の非直線性に起因する歪も減少できるもので
ある。
【0015】このように本実施例によれば、ダンパーを
使用せずセンターポール12の凹部13に垂直に固定し
たシャフト11と、上記シャフト11の軸方向に移動可
能なスリーブ14と第2のサスペンション16よりなる
スライダー17をボイスコイル7の内部に設けることに
より、磁気空隙5を狭くでき、ダンパーをなくすること
ができる。
【0016】なお、本実施例でセンターポール12の凹
部13にシャフト11を固定したものについて説明した
が、本発明の効果を得るためには必ずしも凹部13のみ
でなく、センタポール12の上端の平面上にシャフト1
1を固定しても同様な効果を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】上記実施例より明らかなように、本発明
はセンターポールに垂直に固定したシャフトと上記シャ
フトの軸方向に移動可能なスリーブと第2のサスペンシ
ョンよりなるスライダーをボイスコイルの内部に設けた
ことにより、磁気空隙を狭くして能率を向上させ、ロー
リングによる音圧周波数特性の乱れをなくし、さらにダ
ンパーを取り除いたことにより、ダンパーの非直線性に
よって生じていた歪が少なくなるという効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスピーカユニットの
断面図
【図2】本発明の他の実施例におけるスピーカユニット
の要部断面図
【図3】本発明のさらに他の実施例におけるスピーカユ
ニットの要部断面図
【図4】本発明の一実施例および従来のスピーカユニッ
トにおける音圧周波数特性を比較した図
【図5】従来のスピーカユニットの断面図
【図6】同スピーカユニットのローリング時における振
動板とボイスコイルの動きを示す断面図
【図7】同スピーカユニットにおけるダンパーの力−変
位特性図
【符号の説明】
6 フレーム 7 ボイスコイル 9 振動板 11 シャフト 12 センターポール 14 スリーブ 15 第1のサスペンション 16 第2のサスペンション 17 スライダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−111399(JP,A) 特開 昭57−35499(JP,A) 実開 昭50−61832(JP,U) 実開 昭49−122840(JP,U) 実開 昭50−62524(JP,U) 実開 昭63−44596(JP,U) 実公 昭50−40589(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04R 9/06 H04R 9/02 102 H04R 9/04 105

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気回路に固定したフレームと、フレーム
    に第1のサスペンションを介して固定された振動板と、
    振動板内周に設けられたボイスコイルと、磁気回路のセ
    ンターポールに垂直に固定したシャフトと、そのシャフ
    トの軸方向に移動可能なスリーブと内周を前記スリーブ
    に接続した第2のサスペンションとから構成されるスラ
    イダーとを設けたスピーカユニット。
  2. 【請求項2】スライダーの外周をボイスコイルの内径部
    に接続した請求項1記載のスピーカユニット。
  3. 【請求項3】第2のサスペンションをスリーブの上下に
    設けた請求項1記載のスピーカユニット。
  4. 【請求項4】スライダーとシャフトの少なくともどちら
    か一方が、摩擦抵抗の小なる材料である高分子化合物で
    形成されているか、または前記スライダーとシャフトの
    接触面の少なくともどちらか一方が前記摩擦抵抗の小な
    る材料でコーティング処理してある請求項1記載のスピ
    ーカユニット。
  5. 【請求項5】スライダーとシャフトの少なくともどちら
    か一方がベアリング構造となっている請求項1記載のス
    ピーカユニット。
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JPH0530597A JPH0530597A (ja) 1993-02-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003009641A1 (fr) 2001-07-19 2003-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Haut-parleur et son procede de fabrication

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003009641A1 (fr) 2001-07-19 2003-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Haut-parleur et son procede de fabrication
US7024015B2 (en) 2001-07-19 2006-04-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Speaker and method of manufacturing the speaker

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