JP2938677B2 - 動き補償予測方法 - Google Patents

動き補償予測方法

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JP2938677B2 JP18198092A JP18198092A JP2938677B2 JP 2938677 B2 JP2938677 B2 JP 2938677B2 JP 18198092 A JP18198092 A JP 18198092A JP 18198092 A JP18198092 A JP 18198092A JP 2938677 B2 JP2938677 B2 JP 2938677B2
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像伝送や画像圧縮な
ど動画像の予測を必要とする装置に利用される動画像の
動き補償予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体技術の進歩にともない、画
像伝送や画像の圧縮に利用される動き補償予測方法は多
くの分野で利用されている。従来の動き補償予測方法と
して、ある1枚の参照画像より動き補償を行う方法があ
る。
【0003】図6は従来の画像の動き補償予測方法の概
念を示す図である。図6において、動画像信号は時間軸
上、等間隔t0でサンプリングされた画像の集合であ
る。例えばNTSC信号では各フィールドは1/60秒
毎にサンプリングされ、PAL信号では各フィールドは
1/50秒毎にサンプリングされている。ここで、例え
ばある被写体が動いている場合、第(M−1)番目の画
像での被写体A′の空間的位置と、第M番目の画像での
被写体Aの空間的位置はt0の間に動いた分だけずれる
事となる。ここで、第M番目の画像を第(M−1)番目
の画像から予測する場合を考える。この場合入力画像と
参照画像の時間差t0の間の動きを補償し精度のよい予
測を行うために、第M番目画像を1つ以上の画素を含む
ブロックに分け、各ブロック毎に(M−1)番目の画像
との間で動きを検出し、この動き分だけずらした位置の
画素値を予測値とする。これを図6を用いて説明する
と、第M番目画像の画素Xの予測値として第(M−1)
番目画像における前記画素Xと空間的に同位置の画素で
あるX’からブロック単位に検出した動きMVだけずら
した画素X”を画素Xの予測値としている。但し、図6
においてはブロックのサイズを3×3としている。
【0004】なお、信号がインターレース信号である場
合は前記の画像としてフレームとする場合と、フィール
ドとする場合、また参照画像をフレームとし入力画像を
フィールドとする場合などいくつかの場合が考えられる
が、基本的な考え方は図6で説明したものである。この
ような例として、国際標準化委員会であるCMTT(Com
mission Mixte CCIR/CCITT pour les Transmissio
ns Televisuelleset Sonores3)で標準化を行ったReco
mmendation 723 , "Transmission ofcomponent-cod
ed digital television signals for contributio
n-quality at the third hierarchical level of
CCITT Recommendation G.702"がある。この勧告の
中ではフレーム間動き補償予測とフィールド間予測を適
応的に切り換えている。このように従来の動き補償予測
方法においても検出された動きの応じてこの動きを補償
して予測を行うため、動きを含む動画像であっても精度
よく予測を行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の動き補償予測方法では、正しく動き補償予測を行え
なかったり、また正しく行える場合でも参照する画像の
画素密度は参照画像の画素密度となり、更に精度の良い
予測を行えないという問題点があった。
【0006】例えばインタレース信号をフレームとして
扱いフレームからブロックを生成し動き補償予測を行う
場合は、フレーム内の2つのフィールドの時間的なサン
プリング位置の違いを無視してフレームを合成し動き補
償している。このため、正しいフィールドのサンプリン
グ位置で考えた場合、第一フィールドと第二フィールド
で補償している動きが一致しない場合がある。このよう
な例を図7に示す。図7において入力信号はインタレー
ス信号であり(図7(a))、これをフレームに合成し
て動き補償予測を行う。今検出した動きの垂直成分が1
であったとすると、図7(b)に示すように第Mフレー
ムの第1フィールドは第(M−1)フレームの第2フィ
ールドから予測され、第Mフレームの第2フィールドは
第(M−1)フレームの第1フィールドから予測される
事になる。この動作を正しいフィールド位置で考えたも
のが図7(c)である。図7(c)より明らかなよう
に、第Mフレームの第1フィールドと第2フィールドで
は補償している動きが一致していない。このようにイン
タレース画像をフレームとして扱い動き補償を行うと、
第1フィールドと第2フィールドで補償する動きが異な
ってしまう場合があるために、このような現象が発生す
るベクトルでは予測の精度が劣化するという問題があ
る。
【0007】次に、上記のようにある画像間のサンプリ
ング時間差を無視せず、正しい位置の画像として動き補
償予測を行う場合を考える。このような例としては、イ
ンタレース信号に対してフィールドからブロックを生成
し、動き補償予測を行う場合や、ノンインタレース信号
に対して動き補償予測を行う場合がある。この場合は時
間的に正しい位置の画像を用いて動き補償予測を行うた
めに、上記インタレース信号のフレームよりブロックを
生成して動き補償予測を行う時のような問題は生じな
い。しかし、この場合は1枚の参照画像から予測を行っ
ており、このために参照する画像の画素密度は参照画像
の画素密度となり、より精度の良い予測を行おうとする
と限界がある。図8にインタレース信号の入力に対して
フィールドからブロックを生成して動き補償を行う場合
を示している。この場合はフィールド画像を参照画像と
して予測を行っているために、例えば図示しているよう
に、動きベクトルが0の時は参照画像上の予測で必要な
位置にはサンプリング点がなく、フィールド内補間によ
りの画素値すなわち予測値を算出しなければならない。
これをフレーム内の画素値でブロックを生成し、動き補
償する場合と比較すると、フィールドで動き補償を行う
場合は垂直方向の画素密度がフレームで行う場合の半分
である為に、精度の良い動き補償予測を行おうとしても
限界がある。これはノンインタレース信号を入力とする
場合でも同じであり、共に参照する画像の画素密度は参
照画像の画素密度となり、より精度の良い動き補償予測
を行おうとすると限界があるという問題点がある。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、複数枚の参照画像を利用する事により非
常に精度の良い予測を行う事の出来る優れた動き補償予
測方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、2つの参照フィールドに基づいて対象フ
ィールドについての動き補償を行う動き補償予測方法で
あって、第1の参照フィールドと対象フィールドとの間
の第1の動きベクトルを検出し、対象フィールド内の各
画素ごとに、前記第1の動きベクトルにより定まる前記
第1の参照フィールド内の点の近傍の複数の画素値と任
意の係数との積和により第1の動き補償予測値を求め、
対象フィールド内の各画素ごとに、前記第1の動きベク
トルに所定の比を乗じて生成した第2の参照フィールド
と対象フィールドとの間の第2の動きベクトルにより定
まる前記第2の参照フィールド内の点の近傍の複数の画
素値と任意の係数との積和により第2の動き補償予測値
を求め、前記第1および第2の動き補償予測値任意の
係数との積和により前記対象フィールドについての動き
補償予測値を求める構成としたものである。
【0010】また本発明は、上記の発明において第2の
動きベクトルを生成するために第1の動きベクトルに乗
ずる所定の比を、対象フィールドおよび第1の参照フィ
ールドの時間間隔と、前記対象フィールドおよび第2の
参照フィールドの時間間隔との比により定める構成とし
たものである。
【0011】
【0012】
【作用】したがって本発明によれば、1つ以上の画素を
含むブロック単位にある時間間隔で検出された動きに応
じて、サンプリングされた時間の異なる複数枚の参照画
像が入力画像から前記時間間隔だけ離れた時間での画像
となるように必要に応じある動きベクトルを用いて参照
画像の時間位置の補正を行なうために、入力画像から前
記時間間隔だけ離れた位置の複数枚の画像を得る事がで
きる。この複数枚の画像を合わせる事で画素密度の高い
参照画像を得、この画素密度の高い参照画像を用いて前
記検出された動き分だけ補償した位置の画素値を算出し
これを予測値とするために、非常に精度のよい動き補償
予測を行うことができる。
【0013】更に、本発明によれば上記の参照画像の時
間位置の補正を行うベクトルを、ある時間間隔で検出さ
れた動きより算出するする事ができ、該時間補正用の動
きベクトルを再度検出する必要がなく、かつ精度の良い
動き補償を行う事ができる。
【0014】また、入力信号としてインタレース信号と
し、参照画像をあるフレームの2つのフィールドとする
事によって、フレーム画像に対して上記動き補償予測を
適応できるため、フレームをベースとして行う動き補償
予測に対して、精度よく予測を行うことができる。
【0015】更に、1つ以上の画素を含むブロック単位
にある時間間隔で検出された動きとして、複数枚の入力
画像のブロックの内、各ブロックの占める空間的位置の
すべて又は一部が重なる各入力画像のブロックに対して
同一の値を使う為、複数の入力画像のいくつかのブロッ
クに対して動き検出を複数回行う必要がなく、かつ精度
の良い動き補償予測を行うことができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を説明する図で
ある。図1は入力信号をインタレース信号とし、フィー
ルド内の画素からブロックを生成しフィールド画像をベ
ースとする動き補償予測を前提としている。ここで、入
力画像は第Mフィールドであり、参照画像は第(M−
1)フィールドおよび第(M−2)フィールドである。
今、図1において、あるブロックの動き補償予測を行う
為の動きベクトル(MV)は2フィールド間隔、つまり
第Mフィールドと第(M−2)フィールドとの間で検出
されるものとする。説明の都合上検出された動きのうち
垂直方向の動きについてのみ考える事とし、また、画素
値をa(x,y)と表す事とする。ここでxはフィール
ド番号を表し、yはライン番号を表す。ライン番号は下
からフレームのライン間隔で1,2,・・・のように番
号付けされている。各画素の垂直方向の位置は常にフレ
ームラインを単位として表される。
【0017】今、a(M,1)の予測値を求める事を考
える。検出されたMVの垂直成分を1とするとa(M,
1)の動き補償予測値は(M−2,2)の位置の画素値
となる。次に、第(M−1)フィールドの参照画像の位
置を第(M−2)フィールドの位置の画像となるように
時間位置の補正を行う。この時間位置を補正するベクト
ルをMVadjとする。MVadjをMVより算出する
とき、例えば第(M−2)フィールドと第Mフィールド
間の動きが一定であると仮定すると、以下の関係が容易
に導き出せる。
【0018】MVadj= −MV/2 よってMVの垂直成分が1であればMVadjの垂直成
分はー0.5となる。これを図1に示すように第(M−
1)フィールドを第(M−2)フィールドの位置に位置
補正を行うとa(M−1,2)は(M−2,2.5)の
位置に補正される。以上の動作の後にa(M,1)の動
き補償予測値である(M−2,2)の位置を第(M−
2)フィールド及び時間位置補正された第(M−1)フ
ィールドの画素値から求める。この際必要な画素値を例
えば近傍の画素値より距離に反比例した重みつき平均で
求めるとすれば、(M−2,2)の位置の画素値つまり
a(M,1)の動き補償予測値は以下の式により求めら
れる。
【0019】 a(M−2,1)/3+2*a(M−1,2)/3 以上は垂直成分のみを考慮した時の説明であるが、垂
直、水平の両成分を持つ場合も同様の動作を行うものと
する。
【0020】このように、上記第1の実施例によれば、
1つ以上の画素を含むブロック単位にある時間間隔で検
出された動きに応じて、サンプリングされた時間の異な
る複数枚の参照画像が入力画像から前記時間間隔だけ離
れた時間での画像となるように必要に応じある動きベク
トルを用いて参照画像の時間位置の補正を行なうため
に、入力画像から前記時間間隔だけ離れた位置の複数枚
の画像を得る事ができる。この複数枚の画像を合わせる
事で画素密度の高い参照画像を得、この画素密度の高い
参照画像を用いて前記検出された動き分だけ補償した位
置の画素値を算出しこれを予測値とするために、非常に
精度のよい動き補償予測を行う事が出来るという効果を
有する。
【0021】上記第1の実施例では、参照画像を2つの
画像と仮定したがこの枚数は複数枚であれば何枚でも良
く、複数枚の参照画像の位置を前画像・前前画像と仮定
したがこれらの位置は任意であり、MVよりMVadj
を算出する際に動きが一定であると仮定をおいて算出を
行ったがこの仮定はある法則に従えばどのような仮定で
もよく、必要な位置の画素値を求めるのに近傍の画素値
から距離に反比例した重み付き平均で求めたがこの求め
方は重み付き平均に限らず例えば任意の係数の複数の低
域通過型フィルタや、また外挿というように周辺の画素
に任意の係数を乗じたものの和とすることができる。
【0022】又、上記第1の実施例では、複数枚の参照
画像の位置の補正を行うベクトルMVadjとしてブロ
ック単位に検出された動きベクトルMVより算出した
が、これを第(M−1)フィールドと第(M−2)フィ
ールド間でMVとは独立に検出する事もできる。この場
合は独立に検出する事により、より正確な動きで該時間
補正を行う事が出来るために、更に精度の良い動き補償
予測を行う事が出来るという効果を有する。
【0023】更に、上記第1の実施例では入力信号をイ
ンタレース信号とし各画像としてフィールド画像を仮定
をしたが、これをノンインタレース画像としても同様の
説明により精度よく予測を行う事が出来るという効果を
有する。
【0024】第2の実施例として入力信号をインタレー
ス信号とし、フレームを単位として動き補償予測を行う
方法を示す。図2は本発明の第2の実施例を説明する図
である。図2においては、参照画像を前フレームの2つ
のフィールドつまり第(M−1),第(M−2)フィー
ルドとし、入力画像を現フレームの2つのフィールドつ
まり第Mフィールド、第(M+1)フィールドとする。
また、図2においてあるブロックの動き補償予測を行う
ための動きベクトルは現フレームの2つのフィールド毎
に別々に入力画像と参照フレーム内で且つ入力画像と同
一位相のフィールドとの間で求められているものとす
る。第Mフィールドの動き補償予測のための動ベクトル
をMV(M)と表し、第(M+1)フィールドのための
動ベクトルをMV(M+1)と表すものとする。又、各
画素位置の画素値の表し方については前記第1の実施例
に従うものとする。又、図2においては説明の都合上検
出された動きのうち垂直方向の動きについてのみ考える
事とする。
【0025】図2において第Mフィールド内の画素の予
測は第(M−1)フィールドと第(M−2)フィールド
の画像を用いて行われる。このときの動作は前記第1の
実施例と全く同じである。よって例えばMV(M)の垂
直成分が1.5であるとすれば、第1の実施例と同様の
動作により、a(M,1)の予測値は(M−2,2.
5)の位置の画素値となり、この値は以下の式により求
められる。
【0026】 a(M−2,1)/7+ 6*a(M−1,2)/7 又、第(M+1)フィールド内の画素の予測値は第Mフ
ィールド内の画素の予測の場合と同様に参照フレームの
2つのフィールド、第(M−1)及び(M−2)フィー
ルドより予測される。この際の考え方は前記第Mフィー
ルド内の画素の予測と同様であるが、この場合は第(M
−2)フィールドを第(M−1)フィールドの位置に補
正を行わなければならない。この時間位置を補正するベ
クトルをMVadj(M+1)とする。MVadj(M
+1)をMV(M+1)より算出するとき、例えば第
(M−2)フィールドと第(M+1)フィールド間の動
きが一定であると仮定すると、以下の関係が容易に導き
出せる。
【0027】 MVadj(M+1)=MV(M+1)/2 よってMV(M+1)の垂直成分が1であればMVad
j(M+1)の垂直成分は0.5となる。図2に示すよ
うに第(M−2)フィールドを第(M−1)フィールド
の位置に位置補正を行うとa(M−2,3)は(M−
1,2.5)の位置に補正される。以上の動作の後にa
(M+1,2)の予測値である(M−1,3)の位置を
第(M−1)フィールド及び時間位置補正された第(M
−2)フィールドの画素値から求める。この際必要な画
素値を例えば近傍の画素値より距離に反比例した重みつ
き平均で求めるとすれば、(M−1,3)の位置の画素
値つまりa(M+1,2)の動き補償予測値は以下の式
により求められる。
【0028】 a(M−1,4)/3+2*a(M−2,3)/3 以上は垂直成分のみを考慮した時の説明であるが、垂
直、水平の両成分を持つ場合も同様の動作を行うものと
する。
【0029】このように、上記第2の実施例によれば、
入力信号としてインタレース信号とし、参照画像をある
フレームの2つのフィールドとする事によって、フレー
ム画像に対して上記動き補償予測を適応できるため、フ
レームをベースとして行う動き補償予測に対して、精度
よく予測を行う事が出来るという効果を有する。
【0030】上記第2の実施例においても第1の実施例
の場合と同様に参照フレームの枚数、参照フレームの位
置、MV(M)またはMV(M+1)よりMVadj
(M)またはMVadj(M+1)を導き出すときの仮
定、必要な位置の画素値を求めるときの計算方法及び内
挿か外挿かに関しては任意に選ぶ事が出来る。また、本
実施例では動き補償予測のための動ベクトルは入力画像
と参照フレーム内で且つ入力画像と同相のフィールドと
の間で求められているとしたが、これは逆相のフィール
ドとの間で求められていても同様の動作で同様の効果を
得る事が出来る。また、第1の実施例の場合と同様に位
置補正ベクトルを検出動ベクトルとは独立に求める事に
より、更に精度の良い動き補償予測を行う事が出来ると
いう効果を有する。
【0031】第3の実施例としてインタレースの入力信
号に対して、フレームを単位に動き補償を行う他の方法
を示す。図3、4は本発明の第3の実施例を説明する図
である。図3において参照画像は第(N−1)フレーム
すなわち第(M−2),第(M−1)フィールドであ
り、入力画像は第Nフレームすなわち第M,第(M+
1)フィールドである。今、動き補償を行うブロックは
フレームから生成されているものとする。つまり、第N
フレームの画素から生成されるブロック単位に第(N+
1)フレームとの間に動きベクトルMVが求められてい
るとする。このときのブロックの様子を図3に示してい
る。これをフィールドベースの予測方法として考え直す
と以下の様に考える事が出来る。参照画像は第(Nー
1)フレームの2つのフィールドであり、入力画像は第
Nフレームの2つのフィールドである。また、MVの検
出間隔は2フィールド間隔である。但し、前記ブロック
内に含まれる画素については、第Mフィールドの画素で
あっても第(M+1)フィールドの画素であっても同じ
動ベクトルMVとなる。
【0032】つまり、この場合は第2の実施例において
上記のフレームより生成されたブロック内の画素で用い
る動きベクトルは、その画素が第Mフィールドに属する
か第(M+1)フィールドに属するかに関わらずで同一
の値をとる。他の動作は第2の実施例と同様となる。図
4にMVの垂直成分が1の場合の例を示している。以上
は垂直成分のみを考慮した時の説明であるが、垂直、水
平の両成分を持つ場合も同様の動作を行うものとする。
【0033】この様に第3の実施例によればフレームか
ら生成されるブロック内のように、予め決められた空間
的領域内に位置する2つの入力フィールドの画素に対し
て同一の動きベクトルを使用するため、各フィールド毎
に動き検出を行う必要がなく、かつ精度の良い動き補償
予測を行う事が出来るという効果を有する。
【0034】上記第3の実施例においても第2の実施例
の場合と同様に参照フレームの枚数、参照フレームの位
置、MVよりMVadjを導き出すときの仮定、必要な
位置の画素値を求めるときの計算方法及び内挿か外挿か
に関しては任意に選ぶ事が出来る。本実施例においては
フレームを単位とする動き補償予測をベースに説明を行
ったが、これは第1の実施例で示したようなフィールド
をベースとしても、またノンインタレース画像をベース
としてもその効果は変わらない。また、複数枚の入力画
像のブロックの内、動ベクトルとして同一の値を使用す
るブロックの決め方として、各ブロックの占める空間的
位置のすべてまたは一部が重なる各入力画像のブロック
としてもその効果は変わらない。また、第2の実施例の
場合と同様に位置補正ベクトルを検出動ベクトルとは独
立に求める事により、更に精度の良い動き補償予測を行
う事が出来るという効果を有する。
【0035】図5は本発明の第4の実施例を説明した図
である。第4の実施例は第1の実施例と前提は同じであ
り、入力信号をインタレース信号とし、入力画像を第M
フィールド、参照画像を第(M−1)フィールド、第
(M−2)フィールドとする。今、図5において、ある
ブロックの動き補償予測を行う為の動きベクトル(M
V)は2フィールド間隔、つまり第Mフィールドと第
(M−2)フィールドとの間で検出されるものとする。
説明の都合上検出された動きのうち垂直方向の動きにつ
いてのみ考える事とし、各画素位置の画素値の表し方は
図1と同様である。
【0036】今、a(M,1)の予測値を求める事を考
える。検出されたMVの垂直成分を3とするとa(M,
1)の動き補償予測値は(M−2,4)の位置の画素値
となる。まず、この画素値を第(M−2)フィールド内
の画素値より求める。例えば近傍の画素値より距離に反
比例した重みつき平均で求めるとすれば、(M−2,
4)の位置の画素値は以下の式により求められる。
【0037】 a(M−2,3)/2+a(M−2,5)/2 次に前記MVより入力画像(第Mフィールド)と第(M
−1)フィールドとの動きを算出する。第Mフィールド
と第(M−1)フィールド間の時間差は第Mフィールド
と第(M−2)フィールドの時間差の1/2である。よ
ってこの動きベクトルは MV/2 と考える事が出来る。今、MVの垂直成分は3であるの
でMV/2の垂直成分は1.5となる。よって第(M−
1)フィールドの画像からa(M,1)の動き補償予測
値を求めると(M−1,2.5)の位置の画素値とな
る。この画素値を第(M−1)フィールド内の画素値よ
り求める。例えば近傍の画素値より距離に反比例した重
みつき平均で求めるとすれば、(M−1,2.5)の位
置の画素値は以下の式により求められる。
【0038】 3*a(M−1,2)/4+a(M−1,4)/4 以上で求めた2つの予測値より例えばその平均をとりa
(M,1)の予測値とする。以上は垂直成分のみを考慮
した時の説明であるが、垂直、水平の両成分を持つ場合
も同様の動作を行うものとする。
【0039】このように、上記第4の実施例によれば、
1つ以上の画素を含むブロック単位に、ある時間間隔で
検出された動きに応じて、サンプリングされた時間の異
なる複数枚の参照画像と入力画像との間の動きを前記検
出された動きより算出し、各参照画像で前記算出された
動き分だけ補償した位置の画素値を算出するために複数
枚の参照画像より複数の動き補償予測値を得る事が出来
る。この複数の予測値より入力画像の予測値を算出する
ために、予測値にノイズを含むような場合でもこのノイ
ズを除去する事ができ、精度の良い動き補償予測を行う
事が出来るという効果を有する。
【0040】上記第4の実施例においても第1の実施例
の場合と同様に参照画像の枚数、参照画像の位置、各参
照画像内で必要な位置の画素値を求めるときの各参照画
像内で必要な位置の画素値を求めるのに近傍の画素の距
離に反比例した重み付き平均に限らず任意の係数の低域
通過型フィルタを用いたり外挿というように周辺の画素
に任意の係数を乗じたものの和とすることができる。
れぞれの参照画像内で求めた複数の画素値より予測値を
算出する方法については、単純平均以外にもある重みを
つけて算出する方法や低域通過型フィルタの係数を用い
て算出する方法などが考えられる。本実施例においては
インタレース信号のフィールドを単位とする動き補償を
ベースに説明を行ったが、これは第2、第3の実施例で
示したようにフレームをベースとしても、またノンイン
ターレース画像をベースとしてもその効果は変わらな
い。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上記実施例より明らかなよう
に、1つ以上の画素を含むブロック単位にある時間間隔
で検出された動き応じて、サンプリングされた時間の異
なる複数枚の参照画像が入力画像から前記時間間隔だけ
離れた時間での画像となるように必要に応じある動きベ
クトルを用いて参照画像の時間位置の補正を行うため
に、入力画像から前記時間間隔だけ離れた位置の複数枚
の画像を得る事ができる。この複数枚の画像を合わせる
事で画素密度の高い参照画素を得、この画素密度の高い
参照画像を用いて前記検出された動き分だけ補償した位
置の画素値を画像の性質によって異なった算出方法で算
出することが可能であり、これを予測値とする為に、ノ
イズが頂上された画像でもそのノイズを軽減させ高画質
な予測画素を得るとともに、非常に精度のよい動き補償
予測を行う事が出来るという効果を有する。
【0042】更に、本発明によれば上記の参照画像の時
間位置の補正を行うベクトルを、ある時間間隔で検出さ
れた動きより算出するする事ができ、該時間補正用の動
きベクトルを再度検出する必要がなく、かつ精度の良い
動き補償を行う事が出来るという効果を有する。 ま
た、入力信号としてインタレース信号とし、参照画像を
あるフレームの2つのフィールドとする事によって、フ
レーム画像に対して上記動き補償予測を適応できるた
め、フレームをベースとして行う動き補償予測に対し
て、精度よく予測を行う事ができという効果を有する。
【0043】更に、1つ以上の画素を含むブロック単位
にある時間間隔で検出された動きとして、複数枚の入力
画像のブロックの内、各ブロックの占める空間的位置の
すべて又は一部が重なる各入力画像のブロックに対して
同一の値を使う為、複数の入力画像のいくつかのブロッ
クに対して動き検出を複数回行う必要がなく、かつ精度
の良い動き補償予測を行う事が出来るという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の説明図
【図2】本発明の第2の実施例の説明図
【図3】フレームをベースとする動き補償予測における
ブロックの説明図
【図4】本発明の第3の実施例の説明図
【図5】本発明の第4の実施例の説明図
【図6】従来の動き補償予測方法の概念図
【図7】従来のフレーム間動き補償予測方法の問題点の
説明図
【図8】従来のフィールド間動き補償予測方法の説明図
フロントページの続き (56)参考文献 電子情報通信学会春季全国大会、D− 305「インターレース画像における動き 補償方式」(1992.3) 電子情報通信学会春季全国大会、D− 354「蓄積系メディア用符号化に適した フレーム間/フィールド間動き補償の検 討」(1991.3)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの参照フィールドに基づいて対象フ
    ィールドについての動き補償を行う動き補償予測方法で
    あって、 第1の参照フィールドと対象フィールドとの間の第1の
    動きベクトルを検出し、 対象フィールド内の各画素ごとに、前記第1の動きベク
    トルにより定まる前記第1の参照フィールド内の点の近
    傍の複数の画素値と任意の係数との積和により第1の動
    き補償予測値を求め、 対象フィールド内の各画素ごとに、前記第1の動きベク
    トルに所定の比を乗じて生成した第2の参照フィールド
    と対象フィールドとの間の第2の動きベクトルにより定
    まる前記第2の参照フィールド内の点の近傍の複数の画
    素値と任意の係数との積和により第2の動き補償予測値
    を求め、 前記第1および第2の動き補償予測値任意の係数との
    積和により前記対象フィールドについての動き補償予測
    値を求めることを特徴とする動き補償予測方法。
  2. 【請求項2】 第2の動きベクトルを生成するために第
    1の動きベクトルに乗ずる所定の比が、対象フィールド
    および第1の参照フィールドの時間間隔と、前記対象フ
    ィールドおよび第2の参照フィールドの時間間隔との比
    により定められることを特徴とする請求項1記載の動き
    補償予測方法。
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