JP2935976B2 - ロータリー排送ポンプ - Google Patents

ロータリー排送ポンプ

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JP2935976B2
JP2935976B2 JP20323396A JP20323396A JP2935976B2 JP 2935976 B2 JP2935976 B2 JP 2935976B2 JP 20323396 A JP20323396 A JP 20323396A JP 20323396 A JP20323396 A JP 20323396A JP 2935976 B2 JP2935976 B2 JP 2935976B2
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chamber
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gap
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孝三郎 新田
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NITSUTA KIKAI KK
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  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、ロータリー排送ポ
ンプに係り、排送物であるスラリーなどを効率よく後段
の搬送パイプに排出する構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発明者は従来から湾岸などで発生沈殿す
るスラリーなどを排送するためのロータリー排送ポンプ
を各種開発している。たとえば、特公平7−68943
号公報に開示されているように、ロータ室の中でブレー
ドを有するロータが回転し、スラリーを搬送する構成が
ある。そして、この構成ではエアをロータ室に供給する
ことにより、ブレードまわりの異物を取り除くと同時
に、スラリーの比重をみかけ上で軽くしてポンプの排送
能力を向上させている。
【0003】ところで、このようなロータリー排送ポン
プでは排送能力はロータの回転数やトルクによって決定
されるが、スラリーが重質の場合にはロータのトルクが
負けてしまい、低速回転になることがある。この場合に
は排送能力が低下するばかりでなく、モータが焼き付い
てしまうという大きい問題がある。また、ロータ室内を
水密状態でロータが回転し、硬度の高い珪素などを多量
に含む砂や小石等を搬送する場合には搬送物がロータや
ロータ軸あるいはロータ室の壁に強く擦りつけられるの
で、摩擦によって短時間でこれらが摩耗してしまうとい
う問題もある。この場合には部材を交換しなければなら
ないばかりか、ロータ室が摩耗した場合にはオーバーホ
ールを行って、新たなロータを導入しなければならず、
定期的な補修に高いコストを予期しなければならないと
いう問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、回転部分や搬送物と接触する部分
の摩耗が少なく、補修の頻度を激減させることができる
とともに、稼動効率を高めることができるロータリー排
送ポンプを提供することを目的とする。
【0005】上記目的を達成するために、本発明のロー
タリー排送ポンプでは、中空軸と、この中空軸から放射
状に広がった複数枚のロータ板と、このロータ板を両側
から遮蔽するロータ壁と、上記ロータ板の外周に接触し
たロータ筒とによって複数のロータ室を構成すると共
に、これら各ロータ室にそれぞれ対応してロータ筒に開
口を設け、上記中空軸を貫通する固定軸およびそのスリ
ーブによって枢支されたロータを、上記ロータ壁の一方
外側に設けたインナーギアを駆動ギアで回転させる一
方、上記ロータの垂直下方に搬送室を設け、この搬送室
からは搬送パイプが延長され、さらにこの搬送室に対し
て上記搬送パイプの延長方向に対して気体を噴射する構
成を基本的構成とした。そして、ロータは搬入口に対応
して上方に導入口、下方に搬出口を設けたケーシングに
密に収容され、上記インナーギアおよび駆動ギアが収容
されるギア室に潤滑液を圧入し、さらにこのギア室と、
中空軸とスリーブの隙間をスラストディスクによって連
通して、上記潤滑液を上記スラストディスクを介して上
記隙間に潤滑させるという手段を用いることとした。
【0006】
【0007】
【0008】ロータ板はその枚数に応じた数のロータ室
を構成してスラリーなどを搬送するものであり、ロータ
板とロータ壁、及びロータ筒によって区画されており、
さらにロータ筒に設けた複数の開口から各ロータ室に対
してスラリーを投入し、区画ごとに搬送する。スラリー
はロータの直下に設けられた搬送室に直結しており、ス
ラリーは排出孔から自由落下によって搬送室に落下し、
堆積する。搬送室には常時、あるいは間欠的に気体が噴
射され、この噴射によって堆積するスラリーなどを搬送
パイプに対して送り出す。これらの作用によって、ホッ
パに投入されたスラリーなどの搬送物を効果的に搬送パ
イプを介して送り出す。
【0009】潤滑系としては、水などの潤滑液をギア室
に注入することによって、駆動系が潤滑されるが、圧力
に応じてスラストディスクを開き、中空軸とスリーブの
隙間をさらに潤滑液が流れることになる。そして、この
手段によって、中空軸とスリーブの間に生じる摩擦を軽
減する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、添付した図面にしたがって説明する。図1および図
2は本発明のロータリー排送ポンプの主要部を示すもの
であり、図中1はケーシング、2はケーシング1の上部
に設けられた搬入口であって、さらに上部にホッパ(図
示せず)を接続したり、搬送パイプを接続して、スラリ
ーなどの搬送物を投入する場所である。3は搬入口2の
導入部であり、搬入口2から垂直に壁を立ち上げた状態
の筒状の構成をしている。4は搬送物の搬出口であり、
この搬出口4の垂直下方に連続して搬送室5が設けられ
ている。6は搬送室5に連続する搬送パイプ、7は搬送
室5に対して搬送パイプ6の走行方向に向かってエアを
噴射するための噴射ノズルである。
【0011】ケーシング1の内部にはロータ8が回転自
在に設置されているが、その具体的な構成は、中空軸9
と、この中空軸から放射状に設けられた4枚のロータ板
10と、このロータ板10の両端を遮蔽する2枚のロー
タ壁11・11と、4枚のロータ板10の外周に接触し
た円断面を有するロータ筒12からなっている。そし
て、ロータ筒12には隣り合うロータ板10・10間に
搬入口2および搬出口4の大きさに見合った開口13が
それぞれ穿孔されている。なお、本実施形態ではロータ
板は4枚としたが、強度を保証することができる限りに
おいて枚数の増減は特に問うものでない。中空軸9の内
部には固定軸14aおよびこの外周に嵌められた中空状
の金属スリーブ14bが密に挿入されており、この固定
軸14aを軸心としてロータ8が回転する。
【0012】次にロータ8の駆動系について説明する
と、15はロータ8の一方側ロータ壁11の外側に固定
されたインナーギア、16はこのインナーギア15に内
側から歯合する駆動ギアであってモータの駆動軸から減
速ギア(いずれも図示せず)を介して連結されている。
17はインナーギア15をロータ壁11に固定するため
のピンである。このようにすることによって、ロータ8
が金属スリーブ14bを中心として安定して回転できる
と共に、インナーギア15の歯数を多く設定できるので
モータの駆動トルクを十分にロータ8の回転に伝達する
ことができる。
【0013】続いて、本実施形態における潤滑系につい
て説明する。18はギア室でインナーギア15と駆動ギ
ア16が収容され、ケーシング1とロータ壁11で密閉
されている。19はギア室18と反対側のケーシング1
とロータ壁11で密閉されたスペースである。そして、
ギア室18とスペース19はスリーブ14bと中空軸9
の隙間20によって連通している。21はギア室18と
隙間20の間に設けられたスラストディスクであって、
ギア室18が高圧になれば開弁し、流体を隙間20側に
移動させる。また22は隙間20とスペース19の間に
設けられたスラストディスクであって、隙間20が高圧
になれば開弁し、流体をスペース19側に移動させる。
このような構成において、ギア室18に対して圧力水を
注入、充填すれば、圧力に応じて水はスラストディスク
21を経由して隙間20を通り、さらにスラストディス
ク22を経由してスペース19に流入し、ドレイン(図
示せず)から排出される。従って、この構成によって駆
動系の潤滑および冷却が効率的に行われる。なお、それ
ぞれ23はロータ内部と潤滑系を確実に分離するための
シールである。
【0014】この実施形態によれば、4つのロータ室A
〜Dの何れかの搬入口2から投入されたスラリーなどは
ロータ8の開口13から各ロータ室に搬入され、ロータ
の回転によって搬送室5に移送されるが、搬送室5では
噴射ノズル7から搬送パイプ6の方向に向かってエアが
噴射されているので、この圧力によって搬送パイプ6内
を移動する。一方、ギア室18やスリーブ14bと中空
軸9のように摩擦が発生する部分は絶えず潤滑されてい
るので、摩擦熱による焼き付きもなく、円滑に回転する
ことができる。なお、各ロータ室A〜Dの大きさと、開
口13の大きさの関係は特に限定するものではないが、
シール23に要する部分などを確保でき、さらにロータ
2の強度を保証できる限りは極力開口13を大きくする
ことが好ましい。即ち、開口13を広くすることによっ
て、スラリーのロータ室に対する残留量が少なくなるの
で、効率的な搬送に寄与することになる。
【0015】
【発明の効果】本発明では、ロータを中空軸とロータ
板、ロータ壁およびロータ筒によって構成したので、従
来のベーンタイプの排送ポンプと比較して非常に大きい
強度を保証することができた。又、排送物との間の摩擦
や、駆動系における部材同士の摩擦部分も少なくなった
ので、寿命も従来と比較して非常に長くすることができ
ると共に、日常の整備も簡素化することができる。更
に、潤滑系としてもギア室と軸系を連続した潤滑系を構
成するようにしたので、その構成が簡易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポンプの横断面図
【図2】同、縦断面図
【符号の説明】
1 ケーシング 2 搬入口 3 導入部 4 搬出口 5 搬送室 6 搬送パイプ 7 噴射ノズル 8 ロータ 9 中空軸 10 ロータ板 11 ロータ壁 12 ロータ筒 13 開口 14a 固定軸 14b 金属スリーブ 15 インナーギア 16 駆動ギア 17 ピン 18 ギア室 19 スペース 20 隙間 21 スラストディスク 22 スラストディスク 23 シール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空軸と、この中空軸から放射状に広がっ
    た複数枚のロータ板と、このロータ板を両側から遮蔽す
    るロータ壁と、上記ロータ板の外周に接触したロータ筒
    とによって複数のロータ室を構成すると共に、これら各
    ロータ室にそれぞれ対応してロータ筒に開口を設け、上
    記中空軸を貫通する固定軸およびそのスリーブによって
    枢支されたロータを、上記ロータ壁の一方外側に設けた
    インナーギアを駆動ギアで回転させる一方、上記ロータ
    の垂直下方に搬送室を設け、この搬送室からは搬送パイ
    プが延長され、さらにこの搬送室に対して上記搬送パイ
    プの延長方向に対して気体を噴射するロータリー排送ポ
    ンプであって、上記ロータは搬入口に対応して上方に導
    入口、下方に搬出口を設けたケーシングに密に収容さ
    れ、上記インナーギアおよび駆動ギアが収容されるギア
    室に潤滑液を圧入し、さらにこのギア室と、中空軸とス
    リーブの隙間をスラストディスクによって連通して、上
    記潤滑液を上記スラストディスクを介して上記隙間に潤
    滑させることを特徴としたロータリー排送ポンプ。
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