JP2930919B2 - 展示品の吊り下げ金具 - Google Patents

展示品の吊り下げ金具

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JP2930919B2 JP17774597A JP17774597A JP2930919B2 JP 2930919 B2 JP2930919 B2 JP 2930919B2 JP 17774597 A JP17774597 A JP 17774597A JP 17774597 A JP17774597 A JP 17774597A JP 2930919 B2 JP2930919 B2 JP 2930919B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として貴重・高価
な絵画や写真入りの額縁、商品、その他の展示品に有用
な吊り下げ金具に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は額縁などの吊り下げ金具につ
いて、先に実開平1−170164号と実開平5−37
174号を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の額吊
具では基体(1)を木ネジ(4)によって壁(5)にね
じ込み固定後、その基体(1)の外周溝(2)へワイヤ
ー(a)を、垂るみのない緊張状態に巻き付けることが
困難であり、その結果として基体(1)のカバー(8)
が額(A)の背後に隠れず、その額(A)の上方位置に
露出した場合、カバー(8)を取りはずせば、木ネジ
(4)を壁(5)から抜き出すことができる。
【0004】つまり、ワイヤー(a)が外れ止め具
(7)に引っ掛かって、額(A)を基体(1)から取り
はずせないとしても、その基体(1)自身を壁(5)か
ら取りはずすことができる以上、額(A)の完全な盗難
防止効果を達成することは不可能である。
【0005】又、後者の吊り具では上記盗難防止を図る
ことができないばかりでなく、地震などの激しい振動や
衝撃を受けた時には、容易に脱落して額縁などを損傷し
てしまうおそれがあり、何れにしても絵画や写真入りの
額縁、商品、その他の貴重・高価な展示品を吊り下げる
金具としてはふさわしくない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのために役立つ展示品の吊り
下げ金具として、第1に背面が既設固定物の壁面又は天
井面に取り付け固定される断面コ字型の取付ベース容器
と、その取付ベース容器へ嵌脱自在に嵌合施蓋される化
粧キャップと、その化粧キャップにより施蓋された取付
ベース容器の内部から導出して、絵画や写真入りの額
縁、商品、その他の展示品を吊り下げるワイヤーロープ
と、上記取付ベース容器とその化粧キャップとの嵌合面
へ抜き差し自在に差し込み貫通される貫通キーと、その
貫通キーを引き抜き不能に施錠する錠前とから成り、そ
の錠前を専用の解錠キーによって解錠しない限り、上記
化粧キャップを取付ベース容器から取りはずすことがで
きないように定めたことを特徴とし、
【0007】第2に、同じく背面が既設固定物の壁面又
は天井面に取り付け固定される断面コ字型の取付ベース
容器と、その取付ベース容器へ嵌脱自在に嵌合施蓋され
る化粧キャップと、その化粧キャップにより施蓋された
取付ベース容器の内部から導出して、絵画や写真入りの
額縁、商品、その他の展示品を吊り下げるワイヤーロー
プと、上記取付ベース容器とその化粧キャップとの嵌合
面へ抜き差し自在に差し込み貫通される錠杆を備えた錠
前とから成り、その錠前の錠杆を専用の解錠キーによっ
て解錠しない限り、上記化粧キャップを取付ベース容器
から取りはずすことができないように定めたことを特徴
とし、
【0008】第3に、やはり背面が既設固定物の壁面又
は天井面に取り付け固定される断面コ字型の取付ベース
容器と、その取付ベース容器へ嵌脱自在に嵌合施蓋され
る化粧キャップと、その化粧キャップにより施蓋された
取付ベース容器の内部から導出して、絵画や写真入りの
額縁、商品、その他の展示品を吊り下げるワイヤーロー
プと、上記取付ベース容器とその化粧キャップとの嵌合
面へ抜き差し自在に差し込み埋没される錠前とから成
り、その錠前の錠杆を専用の解錠キーによって解錠しな
い限り、上記化粧キャップを取付ベース容器から取りは
ずすことができないように定めたことを特徴とするもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、先ず図1〜5はその本発明に係る
壁面用吊り下げ金具の第1実施形態を示しており、(1
0)は鋼線から撚り合わされた適当な長さのワイヤーロ
ープであって、その絵画や写真入りの額縁、商品、その
他の展示品(M)を吊り下げる上端部には、鉛ボールな
どの抜け止め塊(11)がかしめ付け一体化されてい
る。
【0010】(A)は美術館やホテル、店舗などの既設
固定物における壁面(W)への取付ベース容器であっ
て、ステンレス鋼や真鋳、その他の金属材から上記抜け
止め塊(11)の受け入れ可能な一定深さ(d)を備え
た断面コ字型で、且つ正面視の円形に造形されている。
【0011】(12)はその取付ベース容器(A)のフ
ラットな背面に開口された1個又は複数個の固定具挿通
孔であって、好ましくは円錐皿型をなし、ここから挿通
される皿ビスや木ネジ、釘などの固定具(13)によっ
て、上記取付ベース容器(A)が既設固定物の壁面
(W)へ先に取り付け一体化されることとなる。
【0012】(14)は上記取付ベース容器(A)にお
ける円形外周面の開口先端側へ片寄った位置に刻設され
た雄ネジ、(15)は同じく円形外周面に1個又は全体
的な放射対称分布型の複数個として、一定深さ(d)だ
けコ字型に切り欠かれたワイヤーロープ受け入れ溝であ
り、ここからワイヤーロープ(10)が導出されること
になる。
【0013】又、(16)は上記ワイヤーロープ受け入
れ溝(15)と異なる位置関係でのコ字型として、やは
り取付ベース容器(A)の円形外周面に切り欠かれた向
かい合う一対の貫通キー受け入れ溝であり、その切り欠
き開口幅(s1)は上記ワイヤーロープ受け入れ溝(1
5)の切り欠き開口幅(s2)に比して狭く寸法化され
ている。
【0014】その場合、上記ワイヤーロープ受け入れ溝
(15)の向かい合う一対と、貫通キー受け入れ溝(1
6)の向かい合う一対とを、図例のような互いに直交す
る取付ベース容器(A)の直径線上へ配列分布させつつ
も、上記ワイヤーロープ(10)と後述の貫通キーとを
干渉しないように位置ズレさせることが望ましい。
【0015】他方、(B)は上記取付ベース容器(A)
と同一又は別異の金属材から、その取付ベース容器
(A)と向かい合う比較的に浅い断面コ字型で、且つ正
面視の同じ円形に造形された化粧キャップであり、その
円形内周面には上記取付ベース容器(A)側の雄ネジ
(14)と螺合する雌ネジ(17)が刻設されている。
【0016】そのため、上記取付ベース容器(A)の内
部へワイヤーロープ(10)の抜け止め塊(11)を挿
入後、その化粧キャップ(B)を手先により回動操作し
て、取付ベース容器(A)へ螺合締結することにより、
円形外周面同志が均一の優美な化粧状態に施蓋すること
ができ、その吊り下げ金具の使用中にはワイヤーロープ
(10)が上記取付ベース容器(A)のワイヤーロープ
受け入れ溝(15)を通じて吊り下がることになる。
【0017】(18)は上記化粧キャップ(B)の円形
外周面に切り欠かれた向かい合う一対の貫通キー受け入
れ溝であって、取付ベース容器(A)側の貫通キー受け
入れ溝(15)と向かい合うコ字型をなし、その化粧キ
ャップ(B)を締め上げた最終的に、上記取付ベース容
器(A)側の貫通キー受け入れ溝(16)と合致連通し
て、その両者へ跨がる状態に貫通キー(19)を受け入
れることができるようになっている。
【0018】つまり、貫通キー(19)は取付ベース容
器(A)と、これに被冠された化粧キャップ(B)との
嵌合面を貫通することによって、その化粧キャップ
(B)の回動を防止し、これを取付ベース容器(A)か
ら取りはずせないように施錠するためのものであり、ス
テンレス鋼板などの金属材から上記取付ベース容器
(A)並びに化粧キャップ(B)の直径よりも長く、且
つその両者の合致連通した貫通キー受け入れ溝(16)
(18)と対応する断面四角形に作成されている。
【0019】しかも、その貫通キー(19)における取
付ベース容器(A)と化粧キャップ(B)の円形外周面
から露出する長手方向の一端部には、錠前(20)の錠
杆(21)を受け入れる挿通孔(22)が開口形成され
ていると共に、同じく長手方向の他端部は差し込みスト
ッパーを兼ねた把手(23)として、上記取付ベース容
器(A)や化粧キャップ(B)の円形外周面と係止し得
るように折り曲げられている。
【0020】その把手(23)を持って、上記貫通キー
受け入れ溝(16)(18)へ貫通キー(19)を差し
込み貫通させることができ、逆に貫通キー受け入れ溝
(16)(18)から貫通キー(19)を引き抜くこと
もできるようになっているのである。
【0021】この点、図例では上記貫通キー受け入れ溝
(16)(18)の合致連通する開口径を、その向かい
合う一対での同一として、何れの方向からでも貫通キー
(19)を差し込めるように定めると共に、その貫通キ
ー(19)の他端部をストッパー兼用の把手(23)と
して折り曲げているが、上記開口径を向かい合う一対で
の大小に相違させて、その差し込み方向を一定に規制す
ることにより、上記貫通キー(19)の他端部における
折り曲げを省略しても良い。
【0022】尚、図例では錠前(20)として南京錠を
示しているが、上記貫通キー(19)の錠杆挿通孔(2
2)へ挿通し得る錠杆(21)を備える限り、ダイヤル
錠やその他の公知形態を採用しても勿論良い。(24)
は上記錠前(20)に専用の解錠キーであり、その錠前
(20)から抜き取って携帯できることは言うまでもな
い。上記取付ベース容器(A)とその化粧キャップ
(B)には、各種のメッキやその他の表面処理を施すこ
とも可能である。
【0023】図5は上記第1実施形態に係る壁面用吊り
下げ金具の使用例を示しているが、その使用に当っては
先ず取付ベース容器(A)の背面を固定具(13)によ
って、既設固定物の壁面(W)へ取り付け固定し、次い
でその取付ベース容器(A)の内部へワイヤーロープ
(10)の抜け止め塊(11)を、そのワイヤーロープ
(10)が取付ベース容器(A)のワイヤーロープ受け
入れ溝(15)から吊り下がるように挿入する。
【0024】そして、上記取付ベース容器(A)の正面
から化粧キャップ(B)を螺合締結して、そのワイヤー
ロープ(10)を脱落不能に拘束する。その化粧キャッ
プ(B)を締め上げた時には、取付ベース容器(A)側
の貫通キー受け入れ溝(16)と化粧キャップ(B)側
の貫通キー受け入れ溝(18)とが自づと合致連通し
て、その外周面に開口露呈することとなるため、ここか
ら貫通キー(19)を差し込み貫通させて、上記化粧キ
ャップ(B)を取りはずすことができないように規制
し、引続きその貫通キー(19)の露出する一端部に開
口する錠杆挿通孔(22)へ、錠前(20)の錠杆(2
1)を通し込んだ上、その施錠状態に保つのである。
【0025】そうすれば、その錠前(20)を専用の解
錠キー(24)によって解錠しない限り、上記化粧キャ
ップ(B)とワイヤーロープ(10)を取付ベース容器
(A)から取りはずすことができないため、そのワイヤ
ーロープ(10)により吊り下げられた展示品(M)の
盗難事故を確実に防止し得るのであり、又地震やその他
の激しい振動や衝撃を受けるも、その展示品(M)の不
慮に脱落・損傷するおそれがない。
【0026】上記取付ベース容器(A)を既設固定物の
壁面(W)に取り付け固定した固定具(13)は、これ
も化粧キャップ(B)によって取りはずすことができな
い状態に隠蔽されるため、上記盗難防止効果の達成に寄
与することとなり、しかも優美な化粧状態に保てるので
ある。
【0027】次に、図6〜10は本発明に係る壁面用吊
り下げ金具の第2実施形態を示している。上記第1実施
形態の場合取付ベース容器(A)と化粧キャップ(B)
とを、その雄ネジ(14)と雌ネジ(17)との螺合締
結手段によって、化粧キャップ(B)を回動操作しない
限り、分解できないように組み立てているに反し、この
第2実施形態では取付ベース容器(A)とその化粧キャ
ップ(B)とを、互いにほぼ同じ一定深さ(d1)の向
かい合う断面コ字型として、言わば唯単なる入れ子式に
嵌合させている。
【0028】そして、その嵌合状態にとどまる限りで
は、取付ベース容器(A)から化粧キャップ(B)が抜
け落ちることになるため、その取付ベース容器(A)側
の貫通キー受け入れ溝(16)と化粧キャップ(B)側
の貫通キー受け入れ溝(18)を、上記第1実施形態の
ような一部が開放する向かい合うコ字型の切り欠きに代
えて、何れも四角形の輪郭形状に穿孔している。その向
かい合う一対づつが取付ベース容器(A)と化粧キャッ
プ(B)との嵌合状態において、合致連通することは言
うまでもない。
【0029】しかも、上記貫通キー受け入れ溝(16)
(18)の開口径は、その向かい合う一対での大小に相
違されており、ここに貫通キー(19)がその狭幅な一
端部から差し込み貫通されるようになっている。その貫
通キー(19)の広幅な他端部は差し込みストッパーと
して、上記取付ベース容器(A)並びに化粧キャップ
(B)の円形外周面から必らず露出するため、ここを把
手(23)として引き抜くこともできる。(25)はそ
の引き抜き用の操作棒などを差し込むための通孔であ
る。
【0030】更に、第2実施形態の場合、取付ベース容
器(A)の円形外周面に切り欠かれた向かい合う一対の
ワイヤーロープ受け入れ溝(15)のほかに、これと合
致連通する向かい合う一対のワイヤーロープ受け入れ溝
(15a)を、化粧キャップ(B)の円形外周面にも対
応的なコ字型として切り欠いており、その合致連通した
ワイヤーロープ受け入れ溝(15)(15a)へ、ワイ
ヤーロープ(10)の中途部を貫通横断させることがで
きるようになっている。
【0031】図11〜15は壁面用吊り下げ金具の第3
実施形態を示しており、これでは上記第1実施形態の貫
通キー(19)を省略すると共に、その向かい合う一対
づつの貫通キー受け入れ溝(16)(18)を錠杆受け
入れ溝(16b)(18b)と置換して、やはり取付ベ
ース容器(A)と化粧キャップ(B)との嵌合面をなす
円形外周面へ、その締め上げた時合致連通するように対
応形成している。
【0032】そして、その合致連通した錠杆受け入れ溝
(16b)(18b)へ、第1実施形態の貫通キー(1
9)に代る錠前(20)の錠杆(21)を直かに差し込
み貫通させることにより、上記化粧キャップ(B)を取
付ベース容器(A)からやはり取りはずすことができな
いように施錠している。そのため、この第3実施形態の
構成によれば、ありふれた安価な南京錠などの錠前(2
0)を使用して、上記第1実施形態と同等の効果を達成
できる利点がある。
【0033】尚、その第3実施形態から示唆されるよう
に、錠前(20)の錠杆(21)が取付ベース容器
(A)と化粧キャップ(B)との嵌合面を貫通する限
り、その錠杆受け入れ溝(16b)(18b)を取付ベ
ース容器(A)と化粧キャップ(B)の直径線上から偏
倚した位置に開口分布させてもさしつかえない。
【0034】又、図16〜19は同じく壁面用吊り下げ
金具の第4実施形態に係り、これでも上記第1実施形態
の貫通キー(19)を省略すると共に、その貫通キー受
け入れ溝(16)(18)を向かい合う一対の錠前受け
入れ溝(16c)(18c)と置換して、取付ベース容
器(A)と化粧キャップ(B)との嵌合面をなす円形外
周面へ、やはり締め上げた時合致連通してキー穴を形作
るように切り欠いている。
【0035】そして、その合致連通したキー穴型の錠前
受け入れ溝(16c)(18c)へ、第1実施形態の貫
通キー(19)に代るシリンダー錠から成る錠前(2
0)を直かに差し込み埋没させ、その錠前(20)の錠
杆(21)を解錠キー(24)により約90度だけ回動
操作して、取付ベース容器(A)並びに化粧キャップ
(B)から抜き出せないように、内部から係止させるこ
とによって、やはり化粧キャップ(B)を取付ベース容
器(A)から取りはずせないように施錠している。
【0036】このような第4実施形態の構成によれば、
錠前(20)がその錠前受け入れ溝(16c)(18
c)に差し込み埋没された使用状態となるため、上記吊
り下げ金具の全体を優美な化粧状態に保てる利点があ
る。
【0037】尚、上記解錠キー(24)を逆方向へ回動
復帰して、錠前(20)の錠杆(21)を錠前受け入れ
溝(16c)(18c)と対応合致させれば、その錠前
(20)を錠前受け入れ溝(16c)(18c)から抜
き出すことができ、上記化粧キャップ(B)を取付ベー
ス容器(A)に対して回動操作することにより、その取
付ベース容器(A)から取りはずせることは、言うまで
もない。
【0038】上記第1〜4実施形態の何れにあっても、
その壁面用吊り下げ金具を形作る取付ベース容器(A)
と化粧キャップ(B)は、相互の嵌脱自在に嵌合される
限り、その形状を図20〜22の第5実施形態から例示
されるように、既設固定物における壁面(W)の装飾効
果を考慮して、自由自在に造形することができる。
【0039】更に、図23〜26は本発明の第6実施形
態を示しており、これでは取付ベース容器(A)とその
化粧キャップ(B)とを図6〜10の上記第2実施形態
に準じて、正面視の楕円形や長方形、その他の非円形に
造形すると共に、その向かい合う断面コ字型の両者をや
はり入れ子式の嵌合状態に組み立てている。
【0040】そして、上記取付ベース容器(A)と化粧
キャップ(B)との嵌合面へ貫通キー(19)を差し込
み貫通させ、その貫通キー(19)が露出する一端部に
やはり錠前(20)の錠杆(21)を通し込んでいる。
【0041】このような第6実施形態の吊り下げ金具に
よれば、上記第1〜5実施形態と同じく既設固定物の壁
面(W)に取り付け使用できることは勿論、その取付ベ
ース容器(A)と化粧キャップ(B)に1個づつ対応形
成されたワイヤーロープ受け入れ溝(15)(15a)
を上向き開放状態として、図23、24のように絵画や
写真入りの額縁、その他の展示品(M)自身の背面へ取
り付け固定することにより、その展示品(M)の吊り下
げ用として使うことも可能である。
【0042】その場合、上記取付ベース容器(A)と化
粧キャップ(B)を正面視の楕円形や長方形、その他の
非円形に造形したことは、これを固定具(13)により
取り付ける対象物が展示品(M)自身として、その背面
などの取り付け個所が狭小であっても支障なく取り付け
使用できる点に、格別の技術的意味がある。
【0043】又、図27〜30に示した本発明の第7実
施形態から明白なように、上記第6実施形態の貫通キー
(19)を省略して、その貫通キー受け入れ溝(16)
(18)に代る錠杆受け入れ溝(16b)(18b)
へ、錠前(20)の錠杆(21)を直接差し込み貫通さ
せることにより、上記化粧キャップ(B)を取付ベース
容器(A)から取りはずすことができないように施錠し
ても良い。
【0044】図31〜33は本発明の第8実施形態を示
しており、これは既設固定物の天井面(C)に取り付け
使用する吊り下げ金具であって、そのためにワイヤーロ
ープ受け入れ溝(15a)の1個が化粧キャップ(B)
における正面(下面)の中央部に穿孔されている。
【0045】そして、取付ベース容器(A)の背面をや
はり固定具(13)によって、既設固定物の天井面
(C)へ取り付け固定した後、これを正面(下方)から
化粧キャップ(B)により施蓋し、そのワイヤーロープ
受け入れ溝(15a)から垂下するワイヤーロープ(1
0)を介して、絵画や写真入りの額縁、商品、その他の
展示品(M)を吊り下げるようになっている。
【0046】その際には図33の使用状態から示唆され
る通り、上記ワイヤーロープ(10)の中途部に昇降調
整金具(D)を通し込み、その昇降調整金具(D)を貫
通横断する別個な第2ワイヤーロープ(26)によっ
て、上記展示品(M)を昇降調整自在に吊り下げること
が好ましい。
【0047】即ち、その昇降調整金具(D)の詳細が明
らかな図34〜43において、(27)は上記ワイヤー
ロープ(10)を直接包囲する一定長さの芯管であり、
その中途高さ位置が楔作用する上細り円錐面(28)と
して、部分的に張り出し径大化されていると共に、これ
よりも上端部には雄ネジ(29)が刻設されている。
【0048】(30)は上記芯管(27)の上細り円錐
面(28)を横断する関係状態として、しかも全体的な
放射対称分布型に貫通形成された複数個(図例では合計
3個)のボール保持孔、(31)はその各ボール保持孔
(30)の内部に挿入されたロックボールであり、上記
ワイヤーロープ(10)が存在する求心方向に沿って進
退移動し得る。
【0049】(32)は上記芯管(27)を包囲する鞘
管であって、その上端部が芯管(27)の上細り円錐面
(28)と対応する上細り円錐カバー面(33)として
径小化されており、ここで上記ロックボール(31)の
背後を拘束し、そのロックボール(31)を悉くワイヤ
ーロープ(10)へ圧着する進出状態に保つ。
【0050】又、上記鞘管(32)の上細り円錐カバー
面(33)よりも下部は比較的径大なストレートカバー
面(34)として、上記芯管(27)よりも長く垂下し
ており、そのストレートカバー面(34)の下端部には
雌ネジ(35)が刻設されている。
【0051】(36)はその鞘管(32)の雌ネジ(3
5)に下方から螺合締結されたバネ受け座金であり、こ
れと上記芯管(27)における上細り円錐面(28)と
の向かい合う上下相互間には、その芯管(27)の押し
上げ付勢用圧縮コイルバネ(37)が封入されている。
【0052】その場合、上記バネ受け座金(36)の下
面には図38から明白な通り、工具係止溝(38)が切
り欠かれているため、ここに下方から回動操作工具(図
示省略)を係止させて、そのバネ受け座金(36)を回
動操作することにより、上記圧縮コイルバネ(37)の
押し上げ付勢力を強弱に調整することができる。
【0053】何れにしても、その圧縮コイルバネ(3
7)の押し上げ付勢力を受けた上記芯管(27)の上細
り円錐面(28)は、図36、37から明白なように、
これを包囲する鞘管(32)の上細り円錐カバー面(3
3)と対応位置することとなり、その上細り円錐カバー
面(33)によって上記ロックボール(31)が求心方
向へ押動進出されるため、そのロックボール(31)は
ワイヤーロープ(10)に圧着し、昇降調整金具(D)
自身がワイヤーロープ(10)に沿って不慮に下降する
おそれはなく、展示品(M)の吊り下げ荷重に対抗し得
るのである。
【0054】又、上記圧縮コイルバネ(37)の押し上
げ付勢力を受けた芯管(27)の上端部は、常時鞘管
(32)の上端部から上方へ背高く張り出し露呈するこ
とになる。(39)はその芯管(27)における上端部
の雄ネジ(29)へ上方から螺合締結された丸型の調整
ナットであり、これを締め上げ操作することによって、
図36、37に示すように、上記芯管(27)の押し上
げ状態と延いてはワイヤーロープ(10)の圧着状態を
固定維持することができる。
【0055】そして、この状態から指先での回動操作に
より、上記調整ナット(39)を弛緩させるか、又は芯
管(27)の上端部から抜き取れば、図39のように芯
管(27)の上端部が圧縮コイルバネ(37)の押し上
げ付勢力を受けて、鞘管(32)の上端部から背高く張
り出し露呈するため、これをその押し上げ付勢力に抗し
て、図40、41のように押し下げ操作すれば、その芯
管(27)の上細り円錐面(28)が鞘管(32)の径
大なストレートカバー面(34)に対応位置することと
なり、上記ロックボール(31)がワイヤーロープ(1
0)から後退移動し得るため、そのワイヤーロープ(1
0)に沿う昇降調整金具(D)の昇降操作を自由に行な
え、展示品(M)の吊り下げ高さを調整できるのであ
る。
【0056】(40)は上記鞘管(32)の開放下面を
閉塞するプラグであって、その鞘管(32)と同じか又
はこれより若干径大な円筒型の押えヘッド(41)と、
これから連続的に垂立する差込みネジ管(42)とを備
えているが、その押えヘッド(41)の下端中央部には
ワイヤーロープ用導通孔(43)が開口形成されてもい
る。
【0057】そして、上記プラグ(40)の差込みネジ
管(42)は上記鞘管(32)のストレートカバー面
(34)へ下方から抜き差し自在に螺合締結されている
が、その際プラグ(40)の押えヘッド(41)を活用
しつつ、上記ワイヤーロープ(10)と直交する別個な
第2ワイヤーロープ(26)も鞘管(32)と押えヘッ
ド(41)との上下相互間へ挟持状態として、一緒に拘
束できるようになっている。
【0058】つまり、プラグ(40)にはその差込みネ
ジ管(42)の上端部から押えヘッド(41)の中途高
さ位置まで到達する一定深さ(h)を備えた第2ワイヤ
ーロープ受け入れ溝(44)の向かい合う一対が、正面
視のU字型に切り欠かれており、ここに第2ワイヤーロ
ープ(26)の中途部が貫通横断する状態として、上記
鞘管(32)とこれに締め上げられたプラグ(40)の
押えヘッド(41)により、脱落不能に拘束されている
のである。
【0059】(45)は上記鞘管(32)のストレート
カバー面(34)に向かい合う一対として穿孔された錠
杆受け入れ溝であり、その鞘管(32)に対してプラグ
(40)の差込みネジ管(42)を締め上げた時には、
上記プラグ(40)の第2ワイヤーロープ受け入れ溝
(44)と合致連通するようになっている。
【0060】そのため、図11〜15の上記第3実施形
態に準じて、その合致連通した第2ワイヤーロープ受け
入れ溝(44)と錠杆受け入れ溝(45)へ、錠前(4
6)の錠杆(47)を差し込み貫通させることにより、
上記鞘管(32)に対するプラグ(40)の回動を防止
し、そのプラグ(40)と延いては第2ワイヤーロープ
(26)を鞘管(32)から取りはずせないように施錠
することができ、展示品(M)の盗難防止を達成し得る
のである。
【0061】但し、図1〜10の上記第1、2実施形態
に準じて、その錠杆受け入れ溝(45)に代る貫通キー
受け入れ溝を上記鞘管(32)に開口形成して、その貫
通キー受け入れ溝と上記第2ワイヤーロープ受け入れ溝
(44)との合致連通した相互間へ、上記錠前(46)
の錠杆(47)に代る別個な貫通キーを差し込み貫通さ
せると共に、その貫通キーの露出する一端部へ錠前(4
6)の錠杆(47)を通し込んでも良い。
【0062】尚、図43の符号(48)は上記昇降調整
金具(D)の抜け止めストッパーであって、ワイヤーロ
ープ(10)を包囲する円筒型をなし、その胴面から抜
き差し自在に螺合締結された押しビス(49)により、
ワイヤーロープ(10)の下端部に固定一体化されてい
る。(50)は上記錠前(46)の解錠キーを示してい
る。
【0063】そのため、図36の使用状態に示唆する如
く、上記昇降調整金具(D)の1個又は複数個をワイヤ
ーロープ(10)の下端部から通し込むことができ、そ
れにも拘らず使用中の脱落を防止し得るのである。その
昇降調整金具(D)の複数個を上記ワイヤーロープ(1
0)に通し込むことにより、これに貫通横断する第2ワ
イヤーロープ(26)を介して、複数個の展示品(M)
を言わば連珠状態に吊り下げることもできる。
【0064】又、上記抜け止めストッパー(48)はワ
イヤーロープ(10)の撚り合わされた鋼線を溶かし固
めた上、これに下方から挿入して、押しビス(49)に
より止着してあるため、その鋼線の解離してしまう危険
も併せて防止することができ、使用上の安全性も昂ま
る。
【0065】尚、図6〜33の第2〜8実施形態におけ
るその他の構成は、図1〜5の第1実施形態と実質的に
同一であるため、その図6〜33に図1〜5との対応符
号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する
が、図31〜33の第8実施形態として示した天井面用
の吊り下げ金具についても、図2〜30の第2〜7実施
形態に示した構成を採用することができ、又上記第1〜
8実施形態の構成を適当に組み替えて具体化することも
勿論可能である。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る展示品の吊
り下げ金具では、その構成上背面が既設固定物の壁面
(W)又は天井面(C)に取り付け固定される断面コ字
型の取付ベース容器(A)と、その取付ベース容器
(A)へ嵌脱自在に嵌合施蓋される化粧キャップ(B)
と、その化粧キャップ(B)により施蓋された取付ベー
ス容器(A)の内部から導出して、絵画や写真入りの額
縁、商品、その他の展示品(M)を吊り下げるワイヤー
ロープ(10)と、上記取付ベース容器(A)とその化
粧キャップ(B)との嵌合面へ抜き差し自在に差し込み
貫通される貫通キー(19)と、その貫通キー(19)
を引き抜き不能に施錠する錠前(20)とから成り、そ
の錠前(20)を専用の解錠キー(24)によって解錠
しない限り、上記化粧キャップ(B)を取付ベース容器
(A)から取りはずすことができないように定めてある
ため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良できる
効果がある。
【0067】即ち、本発明の上記構成によれば、取付ベ
ース容器(A)とその化粧キャップ(B)との嵌合面に
貫通キー(19)が差し込み貫通されているため、その
化粧キャップ(B)を取付ベース容器(A)から取りは
ずしたり、延いては展示品(M)の吊り下げ用ワイヤー
ロープ(10)を上記取付ベース容器(A)から取りは
ずしたりすることが不可能であって、しかも上記貫通キ
ー(19)を引き抜き不能に施錠する錠前(20)も設
置されているので、その展示品(M)の盗難事故と地震
などの激しい振動や衝撃に伴なう脱落・損傷事故を、完
全に防止することができ、その意味から特に貴重・高価
な絵画や写真入りの額縁用として、著しく有益である。
【0068】その場合、請求項2の構成を採用するなら
ば、上記貫通キー(19)をその把手(23)により取
付ベース容器(A)と化粧キャップ(B)との嵌合面
へ、極めて容易に正しく差し込み操作することができ、
しかもそのストッパーとして機能する把手(23)と、
錠杆挿通孔(22)へ通し込まれる錠前(20)の錠杆
(21)とによって、上記貫通キー(19)を引き抜き
不能な安定裡に施錠維持し得る効果がある。
【0069】又、請求項3の構成によれば、上記貫通キ
ー(19)の設置を省略することができ、これに代る安
価なありふれた南京錠を錠前(20)として、その錠前
(20)のみの使用により、上記展示品(M)の盗難と
脱落・損傷の事故防止効果を達成し得ることになり、著
しく便利である。
【0070】請求項4の構成を採用するならば、取付ベ
ース容器(A)と化粧キャップ(B)をその雄ネジ(1
4)と雌ネジ(17)との螺合締結手段によって、ます
ます安定・確固な嵌合状態に保つことかでき、その回動
操作しない限り化粧キャップ(B)を取付ベース容器
(A)から取りはずすことが不可能であるため、その嵌
合面に差し込み貫通される貫通キー(19)や錠前(2
0)の錠杆(21)とも相俟って、特に重量がある大型
展示品(M)の上記効果達成に有効となる。
【0071】請求項5の構成を採用するならば、取付ベ
ース容器(A)と化粧キャップ(B)を正面視の楕円形
や長方形などに造形して、既設固定物の壁面(W)や天
井面(C)のみならず、絵画や写真入りの額縁、商品、
その他の展示品(M)自身に取り付け使用することも可
能となり、その取り付け対象個所の面積に制約を受けな
い効果がある。
【0072】更に、請求項6の構成によれば、上記請求
項1に対応する効果を達成できることは勿論、そのため
の錠前(20)が互いに合致連通するキー穴型の錠前受
け入れ溝(16c)(18c)へ、差し込み埋没された
使用状態に保たれて、取付ベース容器(A)と化粧キャ
ップ(B)の外周面から張り出し露呈しないので、優美
な化粧状態の吊り下げ金具に仕上げ得る効果もある。
【0073】そして、このような効果は請求項7に記載
のありふれたシリンダー錠を採用することにより、極め
て容易に達成することができ、絵画や写真入り額縁の多
数を吊り下げ陳列する美術館、画廊、その他の展示館で
の使用上著しく有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁面用吊り下げ金具の第1実施形
態を示す分解斜面図である。
【図2】図1の組立状態を示す斜面図である。
【図3】図2の正面から見た断面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】展示品の吊り下げ使用状態を示す概略正面図で
ある。
【図6】壁面用吊り下げ金具の第2実施形態を示す分解
斜面図である。
【図7】図6の組立状態を示す斜面図である。
【図8】図7の正面から見た断面図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】展示品の吊り下げ使用状態を示す概略正面図
である。
【図11】壁面用吊り下げ金具の第3実施形態を示す分
解斜面図である。
【図12】図11の組立状態を示す斜面図である。
【図13】図12の正面から見た断面図である。
【図14】図13の14−14線断面図である。
【図15】展示品の吊り下げ使用状態を示す正面図であ
る。
【図16】壁面用吊り下げ金具の第4実施形態を示す分
解斜面図である。
【図17】図16の組立状態を示す斜面図である。
【図18】図17の正面から見た断面図である。
【図19】図18の19−19線断面図である。
【図20】壁面用吊り下げ金具の第5実施形態を示す正
面断面図である。
【図21】図20の21−21線断面図である。
【図22】図20の22−22線断面図である。
【図23】本発明の額縁に取り付け使用する吊り下げ金
具の第6実施形態を示す分解斜面図である。
【図24】図23の組立状態を示す斜面図である。
【図25】図24の中央縦断側面図である。
【図26】図25の26−26線断面図である。
【図27】額縁に取り付け使用する吊り下げ金具の第7
実施形態を示す分解斜面図である。
【図28】図27の組立状態を示す斜面図である。
【図29】図28の中央縦断側面図である。
【図30】図29の30−30線断面図である。
【図31】本発明に係る天井面用吊り下げ金具の第8実
施形態を示す分解斜面図である。
【図32】図31の中央縦断側面図である。
【図33】展示品の吊り下げ使用状態を示す概略正面図
である。
【図34】図33の昇降調整金具を抽出して示す分解斜
面図である。
【図35】図34の組立状態を示す斜面図である。
【図36】図35の中央縦断側面図である。
【図37】図36の37−37線に沿う拡大断面図であ
る。
【図38】図36の38−38線に沿う拡大断面図であ
る。
【図39】調整ナットを弛緩させた状態の図36に対応
する断面図である。
【図40】図39から芯管を押し下げた状態の断面図で
ある。
【図41】図40の41−41線に沿う拡大断面図であ
る。
【図42】図36の42−42線に沿う拡大断面図であ
る。
【図43】図36の43−43線に沿う拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
(10)・ワイヤーロープ (11)・抜け止め塊 (13)・固定具 (15)・ワイヤーロープ受け入れ溝 (15a)・ワイヤーロープ受け入れ溝 (16)・貫通キー受け入れ溝 (16b)・錠杆受け入れ溝 (16c)・錠前受け入れ溝 (18)・貫通キー受け入れ溝 (18b)・錠杆受け入れ溝 (18c)・錠前受け入れ溝 (19)・貫通キー (20)・錠前 (21)・錠杆 (22)・錠杆挿通孔 (23)・把手 (24)・解錠キー (A)・取付ベース容器 (B)・化粧キャップ (C)・天井面 (D)・昇降調整金具 (M)・展示品 (W)・壁面

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背面が既設固定物の壁面(W)又は天井面
    (C)に取り付け固定される断面コ字型の取付ベース容
    器(A)と、 その取付ベース容器(A)へ嵌脱自在に嵌合施蓋される
    化粧キャップ(B)と、 その化粧キャップ(B)により施蓋された取付ベース容
    器(A)の内部から導出して、絵画や写真入りの額縁、
    商品、その他の展示品(M)を吊り下げるワイヤーロー
    プ(10)と、 上記取付ベース容器(A)とその化粧キャップ(B)と
    の嵌合面へ抜き差し自在に差し込み貫通される貫通キー
    (19)と、 その貫通キー(19)を引き抜き不能に施錠する錠前
    (20)とから成り、 その錠前(20)を専用の解錠キー(24)によって解
    錠しない限り、上記化粧キャップ(B)を取付ベース容
    器(A)から取りはずすことができないように定めたこ
    とを特徴とする展示品の吊り下げ金具。
  2. 【請求項2】取付ベース容器(A)とその化粧キャップ
    (B)の外周面から露出する貫通キー(19)の一端部
    に、錠前(20)の錠杆(21)を通し込む錠杆挿通孔
    (22)を開口形成すると共に、 同じく貫通キー(19)の他端部を差し込みストッパー
    としても機能する把手(23)として折り曲げるか、又
    は上記一端部よりも広幅に寸法化したことを特徴とする
    請求項1記載の展示品の吊り下げ金具。
  3. 【請求項3】背面が既設固定物の壁面(W)又は天井面
    (C)に取り付け固定される断面コ字型の取付ベース容
    器(A)と、 その取付ベース容器(A)へ嵌脱自在に嵌合施蓋される
    化粧キャップ(B)と、 その化粧キャップ(B)により施蓋された取付ベース容
    器(A)の内部から導出して、絵画や写真入りの額縁、
    商品、その他の展示品(M)を吊り下げるワイヤーロー
    プ(10)と、 上記取付ベース容器(A)とその化粧キャップ(B)と
    の嵌合面へ抜き差し自在に差し込み貫通される錠杆(2
    1)を備えた錠前(20)とから成り、 その錠前(20)の錠杆(21)を専用の解錠キー(2
    4)によって解錠しない限り、上記化粧キャップ(B)
    を取付ベース容器(A)から取りはずすことができない
    ように定めたことを特徴とする展示品の吊り下げ金具。
  4. 【請求項4】取付ベース容器(A)とその化粧キャップ
    (B)とを正面視の円形に対応形成して、螺合締結手段
    により嵌合させると共に、 上記取付ベース容器(A)と化粧キャップ(B)との円
    形外周面に、その締め上げた時合致連通する向かい合う
    一対づつの貫通キー受け入れ溝(16)(18)又は錠
    杆受け入れ溝(16b)(18b)と、同じく少なくと
    も向かい合う一対のワイヤーロープ受け入れ溝(15)
    とを、その2種の異なる位置関係での配列分布状態に切
    り欠いたことを特徴とする請求項1又は3記載の展示品
    の吊り下げ金具。
  5. 【請求項5】取付ベース容器(A)とその化粧キャップ
    (B)とを正面視の円形又は非円形に対応形成して、単
    なる入れ子式に嵌合させ、 上記取付ベース容器(A)と化粧キャップ(B)との外
    周面に、その嵌合時合致連通する向かい合う一対づつの
    貫通キー受け入れ溝(16)(18)又は錠杆受け入れ
    溝(16b)(18b)を穿孔すると共に、 同じく取付ベース容器(A)と化粧キャップ(B)との
    外周面に、やはり嵌合時合致連通する少なくとも向かい
    合う一対のワイヤーロープ受け入れ溝(15)を、上記
    貫通キー受け入れ溝(16)(18)又は錠杆受け入れ
    溝(16b)(18b)と異なる位置関係に切り欠いた
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の展示品の吊り下
    げ金具。
  6. 【請求項6】背面が既設固定物の壁面(W)又は天井面
    (C)に取り付け固定される断面コ字型の取付ベース容
    器(A)と、 その取付ベース容器(A)へ嵌脱自在に嵌合施蓋される
    化粧キャップ(B)と、 その化粧キャップ(B)により施蓋された取付ベース容
    器(A)の内部から導出して、絵画や写真入りの額縁、
    商品、その他の展示品(M)を吊り下げるワイヤーロー
    プ(10)と、 上記取付ベース容器(A)とその化粧キャップ(B)と
    の嵌合面へ抜き差し自在に差し込み埋没される錠前(2
    0)とから成り、 その錠前(20)の錠杆(21)を専用の解錠キー(2
    4)によって解錠しない限り、上記化粧キャップ(B)
    を取付ベース容器(A)から取りはずすことができない
    ように定めたことを特徴とする展示品の吊り下げ金具。
  7. 【請求項7】取付ベース容器(A)と化粧キャップ
    (B)との外周面に、その嵌合時合致連通してキー穴を
    形作る向かい合う一対の錠前受け入れ溝(16c)(1
    8c)を切り欠くと共に、 上記キー穴型の錠前受け入れ溝(16c)(18c)へ
    シリンダー錠から成る錠前(20)を、その錠杆(2
    1)が取付ベース容器(A)の内部から係止し得るよう
    に差し込み埋没させたことを特徴とする請求項6記載の
    展示品の吊り下げ金具。
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