JP2930815B2 - ハイビジョン音声受信再生装置 - Google Patents

ハイビジョン音声受信再生装置

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JP2930815B2
JP2930815B2 JP4236050A JP23605092A JP2930815B2 JP 2930815 B2 JP2930815 B2 JP 2930815B2 JP 4236050 A JP4236050 A JP 4236050A JP 23605092 A JP23605092 A JP 23605092A JP 2930815 B2 JP2930815 B2 JP 2930815B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイビジョン放送シス
テムにおける各種音声放送モ−ドに対応したハイビジョ
ン音声受信再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送やEDTV放送の発展と
共に、テレビジョン受像機の大画面、高画質化が進んで
いる。さらに、次世代メディアであるハイビジョン放送
の実用化も真近い。このような大画面、高画質のテレビ
ジョン受像機を引き立てる新しい音響システムの開発も
重要課題になりつつある。
【0003】一方、現行の衛星放送において、音声方式
としては高音質が得られるPCM方式が実用化されてい
る。また、次世代のハイビジョン放送でも、音声方式に
はPCM方式が採用され、テレビジョン受像機の大画
面、高画質化に見合った新しい音響システムが提案され
ている。
【0004】ハイビジョン放送方式の音声方式には、A
モ−ドで4チャンネル、Bモ−ドで2チャンネル使用可
能であり、これらを組み合わせた多くの音声方式がBT
A(放送技術協議会)で提案されている。例えば、2チ
ャンネルステレオ、モノラル1、2系統放送、ステレオ
2系統放送、3−1ステレオ放送等がある。特に、4チ
ャンネルによるステレオ2系統及び3−1ステレオ放送
は現行放送にない新しい放送方式であり、次期ハイビジ
ョン放送の大きな特徴である。さらに、3−1ステレオ
放送では、例えば「テレビジョン学会誌」 Vol.4
2 No.6(1988) p579〜p587の「ハ
イビジョン用ステレオ音声方式」と題する論文に記載さ
れるように、テレビジョン画面を中心に3チャンネルを
前方左右と中央に、1チャンネルを後方に夫々設け、ハ
イビジョン映像を引き立てる臨場感あふれる方式が開
発、提案されている。
【0005】しかし、従来の前記ハイビジョン音声の再
生装置としては、3−1ステレオ方式を考え、音声デコ
−ダからの4チャンネル分の音声信号をそのまま音声出
力装置に接続し、各々を4つのスピ−カにそのまま接続
し出力させるだけのものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
将来のハイビジョン放送における様々な音声放送モ−ド
への対応という点で配慮がなされていない。例えば、ス
テレオ2系統放送モ−ド時に一方のステレオ放送を選択
して左右スピ−カに再生させたり、バイリンガル多重放
送時に一方のチャンネル音声をモノラルで全てのスピ−
カで再生する等の操作ができないという問題があった。
【0007】また、ステレオ2系統放送モ−ドや3−1
ステレオ放送モ−ド等の4チャンネル放送では、スピ−
カが4個以上必要な場合がある。しかし、これを家庭用
受信機で再生する場合、左右2個のスピ−カで再生せざ
るを得ないことがあり、これに対応した配慮がされてい
ない。このため、ステレオ2系統放送モ−ドでは、副ス
テレオの再生ができないし、また、3−1ステレオ放送
モ−ドでも、左右2チャンネルのみの再生しかできず、
品質の劣化したステレオ再生になってしまうという問題
があった。
【0008】本発明の目的は、かかる問題を解消し、ハ
イビジョンの多様な放送モ−ドに対応して、4チャンネ
ルと2チャンネルの高品質の音声信号を出力可能とした
ハイビジョン音声受信再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の音声放送モ−ドを有し、4チャン
ネルのディジタルデ−タとして伝送された第1〜第4チ
ャンネルの音声信号を受信し、復調して再生するハイビ
ジョン音声受信再生装置において、4チャンネル音声信
号の出力端子としての第1〜第4の音声出力端子と、2
チャンネル音声信号の出力端子としての第5,第6の音
声出力端子とを有する音声出力手段と、受信された上記
音声放送モ−ドを検出し、該音声放送モードに対応して
モ−ド検出信号を生成するモ−ド検出手段と、復調され
た上記第1,第3,第4チャンネルの音声信号を所定の
加算比で加算して第1の加算音声信号を形成し、復調さ
れた第2,第3,第4チャンネルの音声信号を所定の加
算比で加算して第2の加算音声信号を形成する信号変換
手段と、該信号変換手段での加算比を調整可能とする加
算比調整手段と、無音信号を発生する無音状態発生手段
と、該モード検出信号に応じて制御され、該第1〜第6
の出力端子に復調された第1〜第4の音声信号、第1,
第2の加算音声信号、無音信号のいずれかを選択して出
力する信号切替手段とを備えている。
【0010】
【作用】第1〜第4の出力端子は4チャンネル用の出力
端子であり、第5,第6の出力端子は2チャンネル用の
出力端子である。従って、これら第1〜第4の出力端子
は、4チャンネルオーディオシステム等の前方左、前方
右、前方中央、後方のスピーカに接続でき、第5,第6
の出力端子は、テレビジョン受像機等の2チャンネル音
声端子やVTRの2チャンネル音声端子に接続できる。
【0011】信号切替手段は、音声放送モードに応じて
第1〜第4チャンネルの音声信号、第1,第2の加算音
声信号、無音信号を適宜選択し、第1〜第4の出力端子
に供給し、また、第5,第6の出力端子に供給する。こ
れにより、第1〜第4の出力端子からは音声放送モード
に応じた4チャンネルの音声信号が出力され、第5,第
6の出力端子からは音声放送モードに応じた2チャンネ
ルの音声信号が出力されることになり、夫々の端子に接
続されている上記のような機器で最適な高品質の音声再
生が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明によるハイビジョン音声受信再生装置
の一実施例を示すブロック図であって、1はハイビジョ
ン信号の入力端子、2はハイビジョン音声分離回路、3
は音声デコーダ、4は音声再生ブロック、5は音声制御
ブロック、6は加算比調整回路、7,8はミキサ、9は
信号選択制御回路、10は放送モ−ド検出回路、11は
制御信号生成回路、12はミュ−ト制御回路、13〜1
8は増幅器、19は2チャンネルシステムハイビジョン
受像機、20は左方スピーカ、21は右方スピーカ、2
2はオーディオシステム、23は左方スピーカ、24は
右方スピーカ、25は中央スピーカ、26は後方スピー
カ、27は音声再生モードセレクタである。
【0013】同図において、入力端子1から入力された
ハイビジョン信号はハイビジョン音声分離回路2に供給
され、その映像信号に時分割ベ−スバンド多重されたデ
ィジタル音声デ−タ信号が抽出される。このディジタル
音声データ信号は音声デコ−ダ3に供給されて音声同期
信号の検出,ビット/ワ−ドデインタ−リ−ブ,誤り訂
正・補間,PCM復調等の処理がなされ、4チャンネル
のディジタル音声信号が出力されて音声再生ブロック4
に供給される。但し、これらチャンネルの音声信号はア
ナログ信号であってもよく、この場合には、音声デコー
ダ3の出力部にD/A(ディジタル/アナログ)変換器
が設けられる。以下、夫々のチャンネルのディジタル音
声信号を第1チャンネルから順にch1,ch2,ch
3,ch4信号という。
【0014】音声再生ブロック4は、ミキサ7,8、ミ
ュ−ト制御回路12、信号選択制御回路9等から構成さ
れている。この音声再生ブロック4においては、これら
ch1〜ch4信号が全て信号選択制御回路9に供給さ
れると共に、ch1,ch3,ch4信号がミキサ7に
供給されて音声制御ブロック5の加算比調整回路6から
出力される制御信号S1に応じた比率で加算され、ch
2,ch3,ch4信号もミキサ8に供給されてこの制
御信号S1に応じた比率で加算される。そして、これら
ミキサ7,8の出力信号が夫々ch1’,ch2’信号
として信号選択制御回路9に供給される。この信号選択
制御回路9は音声制御ブロック5からの制御信号S2に
よって制御される。
【0015】一方、音声制御ブロック5は加算比調整回
路6、放送モ−ド検出回路10、制御信号生成回路1
1、音声再生モ−ドセレクタ27等によって構成されて
いる。加算比調整回路6は、上記のように、ミキサ7,
8でのch1,ch2信号に対するch3,ch4信号
の加算比を設定する制御信号S1を生成する。放送モ−
ド検出回路10は、後述するが、例えば2チャンネルT
V音声、バイリンガル放送、3−1ステレオ放送等の種
々の放送モ−ドを音声デコーダ3から出力される符号デ
−タCDから放送モードを検出する。音声再生モ−ドセ
レクタ27はTV/付加音声、TV音声(主/副/主+
副)、主/副ステレオ、多重モノラル音声、4チャンネ
ル−2チャンネル変換、スル−モ−ドの切替えを行い、
放送モ−ド検出回路10から出力されるモ−ド検出信号
MDを受けて音声再生モードセレクタ27の状態に対応
したセレクタモード信号SMを生成する。制御信号生成
回路11は放送モード検出回路10からのモ−ド検出信
号MDと音声再生モードセレクタ27からのセレクタモ
ード信号SMに応じた制御信号S2を生成し、音声再生
ブロック4に供給する。
【0016】そこで、音声再生ブロック4においては、
この制御信号生成回路11からの制御信号S2が信号選
択制御回路9とミュ−ト制御回路12とに供給される。
信号選択制御回路9では、この制御信号S2により、各
種放送モ−ドに対応して、入力音声ソ−ス、ch1〜c
h4,ch1’,ch2’等のうちのより最適な音声信
号を選択し、選択音声信号L1,R1,C,S,L2,
R2として出力する。これら選択音声信号は夫々、増幅
器13,14,……,18で増幅された後、音声出力端
子53,54,……,58から外部に出力される。制御
信号S2がミュートすべきことを示しているときには、
ミュート制御回路12はこれを検出して信号選択制御回
路9を制御し、信号選択制御回路9がいずれの入力信号
も選択出力しないようにする。これによってミュートが
かかる。
【0017】なお、信号選択制御回路9の入力信号がデ
ィジタル信号である場合、信号選択制御回路9の出力部
に選択音声信号毎にD/A変換器を設けることにより、
これら選択音声信号をアナログ音声信号として出力する
ことができる。
【0018】音声再生ブロック4から出力される上記6
つの選択音声信号のうち、音声出力端子53,54から
出力される2チャンネルの選択音声信号L2,R2は2
チャンネルシステムハイビジョン受像機19のためのも
のであって、夫々その左方スピ−カ20、右方スピ−カ
21に供給される。また、残りの4チャンネルの選択音
声信号出力L1,R1,C,Sは左方スピ−カ23、右
方スピ−カ24、中央スピ−カ25、後方スピ−カ26
を備えたオ−ディオシステム22のためのものであっ
て、選択音声信号L1は左方スピ−カ23に、選択音声
信号R1は右方スピ−カ24に、選択音声信号Cは中央
スピ−カ25に、選択音声信号Sは後方スピ−カ26に
夫々供給される。
【0019】次に、本発明のハイビジョン音声受信再生
装置の特徴をなす機能と動作について、図1及び図2を
用いて説明する。図2はハイビジョン放送システムでの
各音声放送モ−ドの形態と、夫々の音声出力に対応した
音声チャンネルソ−スと、信号選択制御回路9による選
択方式を示す図である。
【0020】図2に示すように、ハイビジョン放送シス
テムでの音声モ−ドには、2チャンネルの音声信号を用
いる2チャンネルモ−ドと4チャンネルの音声信号を用
いる4チャンネルモ−ドとがある。2チャンネルモ−ド
にはTV音声放送と付加音声放送とがあり、TV音声放
送には主、副音声のバイリンガル多重放送、モノラル放
送及び2チャンネルステレオ放送があって、付加音声放
送には2チャンネルステレオ放送のみがある。4チャン
ネルモ−ドでは、3−1ステレオ放送、主、副ステレオ
の多重ステレオ放送及び主音声の他に副1、副2、副3
音声の4多重音声放送等も考えられる。さらに、放送モ
−ドに関係のないスル−モ−ドもある。
【0021】図2の「音声出力」の欄での1〜4は夫
々、図1の音声デコ−ダ3から出力されるch1〜ch
4信号を略して示している。また、1+3’+4’、2
+3’+4’は、後述するが、図1のミキサ7で制御信
号S1によって決まる加算比で加算されたch1,ch
3,ch4信号の加算信号、図1のミキサ8で制御信号
S1によって決まる加算比で加算されたch2,ch
3,ch4信号の加算信号を夫々示している。Mは選択
音声信号がミュ−トされることを示している。
【0022】また、受信機の音声出力形態として、4種
類の音声を出力する4出力形態と2種類の音声を出力す
る2出力形態とが可能である。図2では、これら2つの
音声出力形態を一括して示しており、選択音声信号を4
チャンネルシステム用として出力する場合には、信号選
択制御回路9の選択音声信号L1,R1,C,Sに対す
る信号ソ−ス名を示している。選択音声信号を2チャン
ネルシステム用として出力する場合には、選択音声信号
をL2,R2として示している。ここで、2チャンネル
の選択音声信号L2,R2は、主に、2スピ−カ内蔵の
TV受像機または2チャンネル音声記録用のVTR等に
使用される。以下、これら音声出力形態について説明す
る。
【0023】音声チャンネル選択の制御方式としては、
図2の右端欄に掲げたように、A〜Jの10種類があ
る。各放送モ−ドに対するソ−スチャンネルの選択方法
としては、以下の考えによる。
【0024】(1) 2チャンネルステレオ放送の場
合、TV音声あるいは付加音声両方について、L1,R
1チャンネルに割り当て、C,Sチャンネルはミュ−ト
する。L2,R2チャンネルには、常にTV音声のみを
割り当てる。 (2) バイリンガルやモノラル4多重放送の場合、L
1,R1,C,Sチャンネルのすべてに、主/副音声の
1チャンネルのみの再生、または主+副音声、主/副1
〜3音声全部の同時再生を選択することができる。ま
た、L2,R2チャンネルの両方に、TV音声の主/副
音声の1チャンネルのみの再生、または主+副音声、主
/副1〜3音声全部の同時再生を選択することができ
る。 (3) 多重ステレオ放送の場合、主ステレオ(ch
1,ch2)あるいは副ステレオ(ch3,ch4)を
選択することができ、これら信号をL1,R1チャンネ
ルとL2,R2チャンネルに割り当て、C,Sチャンネ
ルはミュ−トする。 (4) 3−1ステレオ放送の場合、4チャンネル音声
をL1,R1,C,Sチャンネルに割り当てる。また、
前述のように、4チャンネル−2チャンネル変換信号へ
の切替えが可能である。さらに、L2,R2チャンネル
は2チャンネル専用TV受像機やVTR録音用等に用い
られるため、3−1ステレオ放送では常に上記4チャン
ネル−2チャンネル変換信号を割り当てる。 (5) スル−モ−ドの場合、上記放送モ−ドに関係な
く、常にL1,R1,C,Sチャンネルには4チャンネ
ル音声を、またL2,R2チャンネルには各々L1,R
1チャンネルと同じ音声を割り当てる。
【0025】図3は図1における音声再生ブロック4の
一具体例を示すブロック図であって、28は入力端子、
29,30は図1内のデコ−ダ3からのディジタル音声
デ−タの入力端子、31,32はスイッチ回路、33,
34はディジタルフィルタ、35〜38は端子、39,
40はスイッチ回路、41〜44はD/A変換器、45
〜48はLPF(ロ−パスフィルタ)、49〜52は増
幅器、53〜58は出力端子、59〜64はスイッチ回
路、65,66はミュート回路、82,92〜97は入
力端子であり、図1に対応する部分には同一符号をつけ
ている。
【0026】同図において、音声再生ブロック4では、
入力端子29から図1の音声デコーダ3からのch1,
ch2信号を含むディジタル音声データD1が、入力端
子30から同じくch3,ch4信号を含むディジタル
音声データD2が夫々入力される。これらディジタル音
声データD1,D2はシリアルデータでもパラレルデー
タでもよいが、ここでは、シリアルデータとする。この
場合のデータ形式の一例を図6に示す。また、音声制御
ブロック5は、入力端子82から音声デコーダ3からの
放送モードを示す符号データCDが入力され、これに応
じた制御信号S2が音声再生ブロック4の入力端子92
〜97に、また、加算比調整回路6(図1)で生成した
制御信号S1を音声再生ブロック4の入力端子28に夫
々供給する。この制御信号S2は、スイッチ切替制御信
号SW1,SW2,SW3,SW4,SW5とミュート
オン/オフ制御信号MTからなり、スイッチ切替制御信
号SW1,SW2,SW3,SW4,SW5は入力端子
92,93,95,96,97から、ミュートオン/オ
フ制御信号MTは入力端子94から夫々音声再生ブロッ
ク4に入力される。
【0027】入力されたディジタル音声データD1,D
2はスイッチ切替制御信号SW1によって切替制御され
るスイッチ回路31の端子a,bと、同じスイッチ切替
制御信号SW1によって切替制御されるスイッチ回路3
2の端子b,aとに夫々供給される。スイッチ回路3
1,32の状態は、後述するように、スイッチ切替制御
信号SW1に応じて異なり、スイッチ回路31,32が
ともに端子a側、または端子b側に閉じる場合もある
が、スイッチ回路31が端子b側に閉じてスイッチ回路
32が端子a側に閉じ、また逆に、スイッチ回路31が
端子a側に閉じてスイッチ回路32が端子b側に閉じる
場合もある。
【0028】スイッチ回路31の出力ディジタル音声デ
ータはディジタルフィルタ33に供給され、折返し成分
の除去等のためのフィルタ処理がなされて別々のチャン
ネルのディジタル音声データに分けられ、夫々端子3
5,36に出力されてスイッチ回路39の端子a,bに
供給される。同様にして、スイッチ回路32の出力ディ
ジタル音声データもディジタルフィルタ34に供給さ
れ、折返し成分の除去等のためのフィルタ処理がなされ
て別々のチャンネルのディジタル音声データに分けら
れ、夫々端子37,38に出力されてスイッチ回路40
の端子a,bに供給される。
【0029】スイッチ回路39,40は2系統の切替回
路を有し、夫々入力側の端子a,bに対して共通となる
2つのコモン端子c1,c2を出力側に有している。か
かるスイッチ回路39,40の状態は、後述するよう
に、スイッチ切替制御信号SW2に応じて異なり、コモ
ン端子c1,c2は、夫々異なる端子a,bを選択して
いる場合もあるが、同じ端子aまたはbを選択する場合
もある。
【0030】スイッチ回路39のコモン端子c1,c2
から出力されるディジタル音声データは夫々D/A変換
器41,42に供給されてアナログの音声信号に変換さ
れ、LPF45,46で音声帯域外のノイズ等が除去さ
れて増幅器49,50で増幅された後、夫々音声信号
L,Rとしてミキサ7,8に供給されるとともに、スイ
ツチ回路63,64の端子aに供給される。これら音声
信号L,Rは、さらに、スイッチ回路59,60の端子
aに供給される。同様に、スイッチ回路40のコモン端
子c1,c2から出力されるディジタル音声データは夫
々D/A変換器43,44に供給されてアナログの音声
信号に変換され、LPF47,48で音声帯域外のノイ
ズ等が除去されて増幅器51,52で増幅されるが、こ
れら増幅器51,52から出力される音声信号C,S
は、ともにミキサ7,8に供給され、また、音声信号C
はスイッチ回路61の端子bとミュート回路65とに、
音声信号Sはスイッチ回路62の端子bとミュート回路
66とに夫々供給される。
【0031】ミキサ7では、増幅器49,51,52か
らの3チャンネルのアナログ音声信号L,C,Sが音声
制御ブロック5からの制御信号S1で決まる所定の加算
比で加算され、ミキサ8でも、同様に、増幅器50,5
1,52からの3チャンネルのアナログ音声信号R,
C,Sがこの制御信号S1で決まる所定の加算比で加算
される。このミキサ7から出力される音声信号L’はス
イッチ回路59,63夫々の端子bに供給され、ミキサ
8から出力される音声信号R’はスイッチ回路60,6
4夫々の端子bに供給される。スイッチ回路59,60
の出力音声信号は夫々、スイッチ回路61,62の端子
aに供給される。
【0032】ここで、スイッチ回路63,64は入力端
子95からのスイッチ切替制御信号SW3によって切替
制御され、また、スイッチ回路61,62は入力端子9
6からのスイッチ切替制御信号SW4によって、スイッ
チ回路59,60は入力端子97からのスイッチ切替制
御信号SW5によって夫々切替制御される。ミュート回
路65,66は、入力端子94からのミュートオン/オ
フ制御信号MTによってオン、オフ制御される。ここ
で、ミュート回路65,66がオンとは、ミュートがか
かることをいう。なお、スイッチ回路59と60、スイ
ッチ回路61と62、スイッチ回路63と64は夫々、
一方が端子aを選択するときには他方も端子aを選択
し、一方が端子bを選択するときには他方も端子bを選
択する。
【0033】なお、スイッチ回路63,64からの出力
音声信号が先に説明した出力端子55,56から出力さ
れる選択音声信号L1,R1であり、以下、スイッチ回
路61,62からの出力音声信号が出力端子53,54
から出力される選択音声信号L2,R2、ミュート回路
65,66からの出力音声信号が出力端子57,58か
ら出力される選択音声信号C,Sである。
【0034】図4は図2に示した各放送モ−ドに対応し
た制御方式A〜Jでの図3における各スイッチ回路3
1,32,39,40,63,64,59,60,6
1,62とミュート回路65,66の状態を示す図であ
る。なお、図中「−」は、これが付されているスイッチ
回路の状態がこの実施例の動作に関係ないことを示して
いる。例えば、制御方式Bについてみると、ミュート回
路65,66はミュート状態にあり、かつ、スイッチ回
路61,62が端子a側に閉じているから、増幅器5
1,52から出力される音声信号C,Sは音声再生ブロ
ック4のいずれの出力端子からも出力されない。従っ
て、スイッチ回路32,40の状態は、制御方式Bで
は、動作にまったく関与していない。
【0035】図2に示される制御方式A〜Jを実現する
ためには、図3の各スイッチ回路やミュート回路65,
66の状態が、制御信号S2により、図4に示すように
設定される。
【0036】例えば、図2に示すスル−モ−ドの場合に
は、制御方式はAであり、図4により、スイッチ回路3
1,32,63,64,59,60,61,62が全て
端子a側に閉じ、スイッチ回路39,40のコモン端子
c1は端子aを、コモン端子c2は端子bを夫々選択す
る。また、ミュート回路65,66はミュートオフであ
り、そのまま音声信号を通過させてミュートがかからな
い。
【0037】かかる状態では、図6に示したディジタル
音声データD1がスイッチ回路31を通ってディジタル
フィルタ33に供給され、ch1信号とch2信号とに
分けられてch1信号が端子35に、ch2信号が端子
36に夫々出力される。ch1信号はスイッチ回路3
9,D/A変換器41,LPF45,増幅器49を通っ
て音声信号Lとなり、この音声信号Lは、スイッチ回路
63を通って出力端子55から選択音声信号L1として
出力されるとともに、スイッチ回路59,61を通って
出力端子53から選択音声信号L2として出力される。
また、ch2信号はスイッチ回路39,D/A変換器4
2,LPF46,増幅器50を通って音声信号Rとな
り、この音声信号Rは、スイッチ回路64を通って出力
端子56から選択音声信号R1として出力されるととも
に、スイッチ回路60,62を通って出力端子54から
選択音声信号R2として出力される。
【0038】入力端子30から入力される図6に示した
ディジタル音声データD2の場合には、スイッチ回路3
2を通ってディジタルフィルタ34によって端子37に
ch3信号が、端子38にch4信号が夫々出力され
る。ch3信号はスイッチ回路40,D/A変換器4
3,LPF47,増幅器51を通って音声信号Cとな
り、この音声信号Cはミュート回路65を通って出力端
子57から選択音声信号Cとして出力される。また、c
h4信号はスイッチ回路40,D/A変換器44,LP
F48,増幅器52を通って音声信号Sとなり、この音
声信号Sはミュート回路66を通って出力端子58から
選択音声信号Sとして出力される。
【0039】従って、図2に示すように、スルーモード
の場合には、選択音声信号L1,L2はch1信号であ
り、また、選択音声信号R1,R2はch2信号、選択
音声信号Cはch3信号、選択音声信号Sはch4信号
である。
【0040】TV2チャンネルステレオ放送モ−ドの場
合には、制御方式はBである。これは、選択音声信号L
1,L2がch1信号、選択音声信号R1,R2がch
2信号であり、選択音声信号C,Sにミュ−トをかける
ものである。この制御方式Bは、バイリンガルの主+副
音声の再生、付加音声放送モ−ド時のTV音声選択、多
重ステレオの主ステレオ選択時も同制御となる。これを
実現するためには、図4により、ミュート回路65,6
6はともにオンとなり、選択音声信号C,Sにミュ−ト
がかかるようにし、スイッチ回路31,32,39,4
0,59〜64の状態は制御方式Aと同様にする。但
し、スイッチ回路32,40の状態は、この制御方式B
に関係ない。
【0041】多重ステレオ放送の副ステレオ選択時の場
合には、制御方式はCである。これは、選択音声信号L
1,L2がch3信号、選択音声信号R1,R2がch
4信号であり、選択音声信号C,Sにミュ−トをかける
ものである。これを実現するためには、図4により、ス
イッチ回路31を端子b側に閉じる以外制御方式Bと同
様にし、ディジタルフィルタ33で入力端子30からの
図6に示したディジタル音声データD2をch3,ch
4信号に分けるようにする。
【0042】次に、モノラル音声再生の場合について説
明する。まず、TV音声の主音声再生の場合には、制御
方式はDである。これは、図2に示すように、選択音声
信号L1,R1,C,S,L2,R2が全てch1信号
とするものである。この制御方式Dは、TVモノラル音
声再生、4チャンネル多重放送の主音声再生時も同制御
となる。これを実現するためには、図4により、スイッ
チ回路31は端子a側に、スイッチ回路32は端子b側
に夫々その他のスイッチ回路では、全て端子a側を選択
するようにする。これによると、スイッチ回路31,3
2は図6に示した同じディジタル音声データD1を選択
する。スイッチ回路39,40のコモン端子c1,c2
は端子a側を選択しているので、ディジタルフィルタ3
3,34から端子36,38に出力されるch2信号は
スイッチ回路39,40で遮断され、増幅器49〜52
から出力される音声信号L,R,C,Sは全てch1信
号である。そして、スイッチ回路59〜64が端子a側
に閉じ、ミュート回路65,66がともにオフにしてミ
ュートがかからないから、出力端子53〜58に得られ
る選択音声信号L1,R1,C,S,L2,R2は全て
ch1信号となる。
【0043】その他のモノラル音声再生モ−ドとして、
図2に示すように、選択音声信号L1,R1,C,S,
L2,R2を全てch2信号のみとするTV音声副音声
再生や4チャンネル多重副1音声再生(制御方式E)、
同じくch3信号のみとする4チャンネル多重副2音声
再生(制御方式F)、同じくch4信号のみとする4チ
ャンネル多重副3音声再生(制御方式G)がある。これ
らも、前述の制御方式Dの場合と同様、図4に示すよう
に各スイッチ回路とミュート回路65,66の状態を定
めることにより、実現できる。
【0044】3−1ステレオ放送モ−ドでの3−1ステ
レオモ−ド選択の場合には、制御方式はHである。これ
は、図2に示すように、選択音声信号L1,R1,C,
Sを夫々ch1,ch2,ch3,ch4信号とし、選
択音声信号L2をch1,ch3,ch4信号をミキサ
7でもって所定の比率で加算した信号、即ちch1’信
号、選択音声信号R2をch2,ch3,ch4信号を
ミキサ8でもって所定の比率で加算した信号、即ちch
2’信号とするものである。この加算比率については、
後に説明する。
【0045】これを実現するためには、スイッチ回路3
1,32,39,40,61〜64やミュート回路6
5,66の状態を上記制御方式Aの場合と同様とする
が、スイッチ回路59,60が端子b側を選択するよう
にする。かかる状態では、制御方式Aと同様に、増幅器
49,50,51,52夫々から出力される音声信号
L,R,C,Sが夫々ch1,ch2,ch3,ch4
信号であり、出力端子55,56,57,58に得られ
る選択音声信号L1,R1,C,Sは夫々ch1,ch
2,ch3,ch4信号である。しかし、ミキサ7から
の加算音声信号L’が、スイッチ回路59,61を通っ
て出力端子53から出力され、また、ミキサ8からの加
算音声信号R’が、スイッチ回路60,62を通って出
力端子54から出力される。従って、選択音声信号L2
は加算音声信号L’、即ちch1,ch3,ch4信号
の所定比率の加算信号ch1’となり、選択音声信号R
2は加算音声信号R’、即ちch2,ch3,ch4信
号の所定比率の加算信号ch2’となる。
【0046】3−1ステレオ放送モ−ドでの4チャンネ
ル−2チャンネル変換モ−ド選択の場合には、制御方式
はIである。これは、図2に示すように、選択音声信号
L1,L2を上記のミキサ7によるch1’信号とし、
選択音声信号R1,R2を上記のミキサ8によるch
2’信号とし、選択音声信号C,Sにミュ−トをかける
ものである。これを実現するためには、図4に示すよう
に、スイッチ回路31,32,39,40,59,6
0,61,62を制御方式Hの場合の状態と同様とする
が、スイッチ回路63,64が端子b側を選択するよう
にし、ミュート回路65,66をオンにして選択音声信
号C,Sをミュートするようにする。
【0047】これによると、ミキサ7から出力される加
算音声信号L’、即ち、ch1’信号がスイッチ回路6
3を通って出力端子55から出力され、ミキサ8から出
力される加算音声信号R’、即ち、ch2’信号がスイ
ッチ回路64を通って出力端子56から出力され、ま
た、選択音声信号C,Sがミュートされる点が制御方式
Hと異なるだけである。従って、上記のように、選択音
声信号L1,L2がch1’信号となり、選択音声信号
R1,R2がch2’信号となって、選択音声信号C,
Sは得られない。
【0048】付加音声放送モ−ドでの付加音声選択の場
合、制御方式はJである。選択音声信号L1,R1が夫
々ch3,ch4信号であって、選択音声信号C,Sは
ミュ−トをかけられ、また、選択音声信号L2,R2
は、常にTV音声のみを出力するので、夫々ch1,c
h2信号とするものである。
【0049】これを実現するためには、図4に示すよう
に、スイッチ回路31,32がともに端子b側に閉じ、
スイッチ回路39,40のコモン端子c1が端子a側
を、コモン端子c2が端子b側を夫々選択するようにす
る。また、スイッチ回路63,64は端子a側に閉じ、
スイッチ回路61,62は端子b側に閉じ、ミュート回
路65,66がオンして選択音声信号C,Sをミュート
するようにする。これらミュート回路65,66のオン
により、スイッチ回路59,60の状態は関係なくな
る。
【0050】かかる状態では、スイッチ回路31がディ
ジタル音声データD2を、スイッチ回路32がディジタ
ル音声データD1を夫々選択するから、ディジタルフィ
ルタ33から端子35,36に夫々ch3信号,ch4
信号が出力され、ディジタルフィルタ34から端子3
7,38に夫々ch1信号,ch2信号が出力される。
そして、ch3信号,ch4信号はスイッチ回路39を
通り、夫々D/A変換器41,42、LPF45,4
6、増幅器49,50、スイッチ回路63,64を介し
て、出力端子55,56から選択音声信号L1,R1と
して出力される。また、ch1信号,ch2信号はスイ
ッチ回路40を通り、夫々D/A変換器43,44、L
PF47,48、増幅器51,52、スイッチ回路6
1,62を介して、出力端子53,54から選択音声信
号L2,R2として出力される。この場合、ミュ−ト回
路65,66はオンしているので、選択音声信号C,S
はミュ−トされて出力されない。
【0051】以上のように、選択音声信号L2,R2を
出力する出力端子53,54はTV音声2チャンネル専
用出力端子であるので、3−1ステレオ放送モ−ド時に
は、これを自動検出し、常に4チャンネル−2チャンネ
ル変換加算信号、即ち上記のch1’,ch2’信号
を、また、付加音声放送モ−ド時には、付加音声モ−ド
を選択しても、常にTV音声信号であるch1,ch2
信号のみを出力することになる。
【0052】図5は図1、図3における音声制御ブロッ
ク5の一具体例を示すブロック図であって、71はTV
/付加音声切替スイッチ回路、83は3−1ステレオ放
送モ−ド検出回路、84は付加音声放送モ−ド検出回
路、85は2チャンネルTV音声放送モ−ド検出回路、
86は4チャンネル多重ステレオ放送モ−ド検出回路、
87は4チャンネル多重音声放送モ−ド検出回路、88
は4チャンネル−2チャンネル変換切替スイッチ回路、
89は主/副/主+副音声切替スイッチ回路、90は主
/副ステレオ切替スイッチ回路、91はモノラル音声切
替スイッチ回路、120はスル−モ−ド切替スイッチ回
路であり、図1、図3に対応する部分には同一符号をつ
けている。
【0053】図5において、放送モード検出回路10は
3−1ステレオ放送モ−ド検出回路83、付加音声放送
モ−ド検出回路84、2チャンネルTV音声放送モ−ド
検出回路85、4チャンネル多重ステレオ放送モ−ド検
出回路86及び4チャンネル多重音声放送モ−ド検出回
路87からなり、これら検出回路83〜87のいずれか
が入力端子82からの符号データCDによって放送モー
ドを検出して放送モード検出信号を出力する。
【0054】ここで、符号データCDによって3−1ス
テレオ放送モ−ド検出回路83は図2における4チャン
ネルステレオ放送モードを検出し、付加音声放送モ−ド
検出回路84は2チャンネル付加音声放送モードを、2
チャンネルTV音声放送モ−ド検出回路85は2チャン
ネルTV音声放送モードを、4チャンネル多重ステレオ
放送モ−ド検出回路86は4チャンネル多重ステレオ放
送モードを、4チャンネル多重音声放送モ−ド検出回路
87は4チャンネルモノラル多重音声放送モードを夫々
検出する。
【0055】また、音声再生モードセレクタ27はTV
/付加音声切替スイッチ回路71、4チャンネル−2チ
ャンネル変換切替スイッチ回路88、主/副/主+副音
声切替スイッチ回路89、主/副ステレオ切替スイッチ
回路90、モノラル音声切替スイッチ回路91及びスル
−モ−ド切替スイッチ回路120からなり、4チャンネ
ル−2チャンネル変換切替スイッチ回路88、TV/付
加音声切替スイッチ回路71、主/副/主+副音声切替
スイッチ回路89、主/副ステレオ切替スイッチ回路9
0及びモノラル音声切替スイッチ回路91は夫々、放送
モード検出回路10の3−1ステレオ放送モ−ド検出回
路83、付加音声放送モ−ド検出回路84、2チャンネ
ルTV音声放送モ−ド検出回路85、4チャンネル多重
ステレオ放送モ−ド検出回路86及び4チャンネル多重
音声放送モ−ド検出回路87から放送モード検出信号を
受けると、ユーザの指示操作に応じた制御符号を出力す
る。スル−モ−ド切替スイッチ回路120は、スルーモ
ードのとき、そのための制御符号を出力する。
【0056】制御信号生成回路11は、音声再生モード
セレクタ27の切替スイッチ回路71,88〜91,1
20のいずれかから出力される制御符号や放送モード検
出回路10の2チャンネルTV音声放送モ−ド検出回路
85から出力される放送モード検出信号を受け、これに
応じたスイッチ切替制御信号SW1,SW2,SW3,
SW4,SW5やミュートオン/オフ制御信号MTを出
力する。
【0057】次に、各放送モードでのこの具体例の動作
を説明する。2チャンネルTV音声放送モ−ドの場合:
この場合には、入力端子82からの符号デ−タCDは多
重音声、モノラルもしくはステレオモードのいずれかの
2チャンネルTV音声放送モードを表わしており、放送
モード検出回路10内の2チャンネルTV音声放送モ−
ド検出回路85で検出されて、これらいずれかのモード
を示す放送モード信号が生成される。この放送モ−ド検
出信号は音声再生モードセレクタ27内の主/副/主+
副音声切替スイッチ回路89か制御信号生成回路11の
いずれかに供給される。主/副/主+副音声切替スイッ
チ回路89はこの放送モード検出信号を受けると、ユー
ザの指示操作に応じて状態設定され、この状態で決まる
制御符号を制御信号生成回路11に供給する。
【0058】ここで、多重音声モ−ドのときには、多重
音声モードを示す多重音声放送モ−ド検出信号が主/副
/主+副音声切替スイッチ回路89に供給され、この主
/副/主+副音声切替スイッチ回路89では、ユーザの
指示操作に応じた状態が設定される。そして、この主/
副/主+副音声切替スイッチ回路89はその状態で決ま
る制御符号を発生して制御信号生成回路11に供給し、
これに応じたスイッチ切替制御信号SW1,SW2,S
W3,SW4,SW5やミュートオン/オフ制御信号M
Tを生成させて、図2に示す制御方式D,EまたはBを
実行できるようにする。
【0059】即ち、主/副/主+副音声切替スイッチ回
路89が主音声選択を示す状態にあるときには、図3に
おける各スイッチ回路やミュート回路を図4に示す制御
方式Dのように状態設定し、図2に示すように、選択音
声信号L1,R1,C,S,L2,R2を全てch1音
声信号とする。また、主/副/主+副音声切替スイッチ
回路89が副音声選択を示す状態にあるときには、図3
における各スイッチ回路やミュート回路を図4に示す制
御方式Eのように状態設定し、図2に示すように、選択
音声信号L1,R1,C,S,L2,R2を全てch2
音声信号とする。さらに、主/副/主+副音声切替スイ
ッチ回路89が(主+副)音声選択を示す状態にあると
きには、図3における各スイッチ回路やミュート回路を
図4に示す制御方式Bのように状態設定し、図2に示す
ように、選択音声信号L1,L2をch1信号、選択音
声信号R1,R2をch2信号、選択音声信号C,Sを
ミュートする。
【0060】また、モノラルあるいはステレオ放送モ−
ドのときには、2チャンネルTV音声放送モード検出回
路85から夫々のモードに対応した制御符号が制御信号
生成回路11に供給され、これに応じたスイッチ切替制
御信号SW1,SW2,SW3,SW4,SW5やミュ
ートオン/オフ制御信号MTを生成させて、主/副/主
+副音声切替スイッチ回路89の状態に関係なく、図2
に示す制御方式DまたはBを実行できるようにする。そ
こで、モノラル放送モ−ドのときには、図3における各
スイッチ回路やミュート回路を図4に示す制御方式Dの
ように状態設定し、選択音声信号L1,R1,C,S,
L2,R2をch1音声信号とする。また、ステレオ放
送モ−ドのときには、図3における各スイッチ回路やミ
ュート回路を図4に示す制御方式Bのように状態設定
し、選択音声信号L1,L2をch1信号とし、選択音
声信号R1,R2をch2信号として選択音声信号C,
Sをミュートする。
【0061】2チャンネル付加音声放送モードの場合:
この場合には、入力端子82からの符号データCDは2
チャンネル付加音声放送モードを表わしており、放送モ
ード検出回路10内の付加音声放送モ−ド検出回路84
で検出されて、2チャンネル付加音声放送モ−ドを示す
放送モード検出信号が生成される。この放送モード検出
信号は音声再生モードセレクタ27内のTV/付加音声
切替スイッチ回路71に供給され、TV/付加音声切替
スイッチ回路71はユーザの指示操作に応じた状態に設
定される。そして、TV/付加音声切替スイッチ回路7
1はその状態に応じた制御符号を発生し、制御信号生成
回路11に供給する。そこで、制御信号生成回路11は
この制御符号に応じたスイッチ切替制御信号SW1,S
W2,SW3,SW4,SW5とミュートオン/オフ制
御信号MTを発生し、図3におけるスイッチ回路やミュ
ート回路の状態を適宜設定する。
【0062】ここで、TV音声選択のときには、図2に
示すように、2チャンネルTV音声放送モードの夫々の
モードと同様の制御が行なわれる。
【0063】TV/付加音声切替スイッチ回路71が付
加音声選択を示す状態にあるときには、図3における各
スイッチ回路やミュート回路を図4に示す制御方式Jの
ように状態設定し、図2に示すように、選択音声信号L
1,R1を夫々ch3,ch4信号とし、選択音声信号
L2,R2を夫々ch1,ch2信号として選択音声信
号C,Sをミュートする。
【0064】4チャンネルステレオ放送モ−ドの場合:
この場合には、入力端子82から供給された符号データ
CDは4チャンネルステレオ放送モ−ドの3−1ステレ
オ放送モードを表わしており、放送モード検出回路10
内の3−1ステレオ放送モ−ド検出回路83で3−1ス
テレオ放送モ−ドが検出されて、それを示す放送モ−ド
検出信号が出力される。この放送モ−ド検出信号を受け
ると、ユーザの指示操作に応じて、音声再生モードセレ
クタ27内の4チャンネル−2チャンネル変換切替スイ
ッチ回路88の状態が設定され、その状態で決まる制御
符号が制御信号生成回路11に供給される。制御信号生
成回路11はこの制御符号に応じたスイッチ切替制御信
号SW1,SW2,SW3,SW4,SW5やミュート
オン/オフ制御信号MTを生成し、図2に示す制御方式
HまたはIを実行できるようにする。
【0065】即ち、4チャンネル−2チャンネル変換切
替スイッチ回路88が3−1ステレオ選択を示す状態に
あるときには、図3における各スイッチ回路やミュート
回路を図4に示す制御方式Hのように状態設定し、図2
に示すように、選択音声信号L1,R1,C,Sを夫々
ch1,ch2,ch3,ch4信号とし、選択音声信
号L2,R2を夫々図3のミキサ7,8からの加算音声
信号であるch1’,ch2’信号とする。
【0066】4チャンネル−2チャンネル変換切替スイ
ッチ回路88が4チャンネル−2チャンネル変換選択を
示す状態にあるときには、図3における各スイッチ回路
やミュート回路を図4での制御方式Iのように状態設定
し、図2に示すように、選択音声信号L1,L2をch
1’信号とし、選択音声信号R1,R2をch2’信号
として選択音声信号C,Schをミュ−トする。
【0067】4チャンネル多重ステレオ放送モ−ドの場
合:この場合には、入力端子82から符号データCDは
4チャンネル多重ステレオ放送モ−ドを表わしており、
放送モード検出回路10内の4チャンネル多重ステレオ
放送モ−ド検出回路86がこれを検出して4チャンネル
多重副ステレオ放送モードを表わす放送モ−ド検出信号
を主/副ステレオ切替スイッチ回路90に供給する。こ
の主/副ステレオ切替スイッチ回路90はこの放送モ−
ド検出信号を受けると、ユーザの指示操作に応じた状態
に設定され、この状態に応じた制御符号を制御信号生成
回路11に供給する。制御信号生成回路11はこの制御
符号に応じたスイッチ切替制御信号SW1,SW2,S
W3,SW4,SW5やミュートオン/オフ制御信号M
Tを生成し、図2に示す制御方式BまたはCを実行でき
るようにする。
【0068】即ち、主/副ステレオ切替スイッチ回路9
0が主ステレオ選択を示す状態にあるときには、図3に
おける各スイッチ回路やミュート回路を図4に示す制御
方式Bのように状態設定し、図2に示すように、選択音
声信号L1,L2をch1信号とし、選択音声信号R
1,R2をch2信号として選択音声信号C,Sをミュ
ートする。
【0069】主/副ステレオ切替スイッチ回路90が副
ステレオ選択を示す状態にあるときには、図3における
各スイッチ回路やミュート回路を図4に示す制御方式C
のように状態設定し、図2に示すように、選択音声信号
L1,L2をch3信号とし、選択音声信号R1,R2
をch4信号として選択音声信号C,Sをミュートす
る。
【0070】4チャンネルモノラル多重音声放送モ−ド
の場合:入力端子82から符号データCDは4チャンネ
ルのいずれかを表わしており、放送モード検出回路10
内の4チャンネル多重音声放送モ−ド検出回路87で検
出されて4チャンネル多重音声放送モードを示す放送モ
−ド検出信号が生成される。モノラル音声切替スイッチ
回路91はこの放送モ−ド検出信号を受けると、ユーザ
の指示操作に応じた状態に設定され、この状態で決まる
制御符号を制御信号生成回路11に供給する。制御信号
生成回路11はこの制御符号に応じたスイッチ切替制御
信号SW1,SW2,SW3,SW4,SW5やミュー
トオン/オフ制御信号MTを生成し、図2に示す制御方
式D,E,FまたはGを実行できるようにする。
【0071】即ち、モノラル音声切替スイッチ回路91
がチャンネル1を示す状態にあるときには、図3におけ
る各スイッチ回路やミュート回路を図4に示す制御方式
Dのように状態設定し、図2に示すように、選択音声信
号L1,L2,C,S,R1,R2を全てch1信号と
する。モノラル音声切替スイッチ回路91がチャンネル
2を示す状態にあるときには、図3における各スイッチ
回路やミュート回路を図4に示す制御方式Eのように状
態設定し、図2に示すように、選択音声信号L1,L
2,C,S,R1,R2を全てch2信号とする。モノ
ラル音声切替スイッチ回路91がチャンネル3を示す状
態にあるときには、図3における各スイッチ回路やミュ
ート回路を図4に示す制御方式Fのように状態設定し、
図2に示すように、選択音声信号L1,L2,C,S,
R1,R2を全てch3信号とする。モノラル音声切替
スイッチ回路91がチャンネル4を示す状態にあるとき
には、図3における各スイッチ回路やミュート回路を図
4に示す制御方式Gのように状態設定し、図2に示すよ
うに、選択音声信号L1,L2,C,S,R1,R2を
全てch4信号とする。このようにして、2チャンネル
システムハイビジョン受像機19やオーディオシステム
22(図1)でいずれかのチャンネルの音声を再生する
ことができる。
【0072】放送モ−ドに関係のないスル−モ−ド(そ
のまま出力)の場合:この場合には、ユーザの指示操作
により、スル−モ−ド切替スイッチ回路120がスルー
モードを示す状態に設定され、この状態で決まるスルー
モードを示す制御符号が発生して制御信号生成回路11
に供給される。制御信号生成回路11はこの制御符号を
他の切替スイッチ回路88,71,89,90,91か
らの制御符号や放送モード検出回路10からの放送モー
ド検出信号に優先して取り込み、この制御符号に応じた
スイッチ切替制御信号SW1,SW2,SW3,SW
4,SW5やミュートオン/オフ制御信号MTを生成し
て、図2に示す制御方式Aを実行できるようにする。
【0073】即ち、制御信号生成回路11は、かかるス
イッチ切替制御信号SW1,SW2,SW3,SW4,
SW5やミュートオン/オフ制御信号MTにより、図3
における各スイッチ回路やミュート回路を図4に示す制
御方式Aのように状態設定し、図2に示すように、選択
音声信号L1,L2,C,Sを夫々ch1,ch2,c
h3,ch4信号とし、選択音声信号L2,R2を夫々
ch1,ch2信号とする。
【0074】図7(a),(b)は夫々上記4チャンネ
ル−2チャンネル変換モ−ド時に用いられる図3のミキ
サ7,8の一具体例を示す回路図であって、図7(a)
において、67は入力端子、68〜70は係数乗算器、
72,73は入力端子、74は加算器、75は出力端子
である。また、図7(b)において、76は入力端子、
77〜79は係数乗算器、72,73は入力端子、80
は加算器、81は出力端子である。なお、28は図3で
も示した制御信号S1の入力端子である。
【0075】図7(a)において、入力端子67には増
幅器49(図3)から出力される音声信号Lが入力さ
れ、係数乗算器68で係数α倍された後、加算器74に
供給される。また、入力端子72,73には、夫々、増
幅器51,52(図3)から出力される音声信号C,S
が入力され、係数乗算器69,70で係数β1倍,係数
β2倍された後、加算器74に供給される。加算器74
ではこれら係数乗算器68,69,70の出力信号が加
算され、その出力信号が加算音声信号L’として出力端
子75から図3のスイッチ回路59,63の端子bに供
給される。なお、係数乗算器69,70の係数β1,β
2は入力端子28からの制御信号S1に応じたものであ
る。
【0076】図7(b)に示すミキサ8も同様である。
即ち、入力端子76には増幅器50(図3)から出力さ
れる音声信号Rが入力され、係数乗算器77で係数α倍
された後、加算器80に供給される。また、入力端子7
2,73には夫々、増幅器51,52(図3)から出力
される音声信号C,Sが入力され、係数乗算器78,7
9で係数β1倍,係数β2倍された後、加算器80に供
給される。加算器80ではこれら係数乗算器77,7
8,79の出力信号が加算され、その出力信号が加算音
声信号R’として出力端子81から図3のスイッチ回路
60,64の端子bに供給される。ここで、係数乗算器
78,79の係数β1,β2は入力端子28からの制御
信号S1に応じたものである。
【0077】なお、係数乗算器68,77の係数αの値
は、通常1に設定され、係数乗算器69,78の係数β
1や係数乗算器70,79のβ2の値は、夫々、加算比調
整回路6(図1)から供給される制御信号S1により、
0〜1の値の範囲で可変できるが、通常0.7の値に設
定される。
【0078】図8は図3のミュート回路65,66の一
具体例を示す回路図であって、94はミュートオン/オ
フ制御信号MTの入力端子、98は音声信号CまたはS
の入力端子、99はスイッチ回路、101は選択音声信
号CまたはSの出力端子である。
【0079】同図において、スイッチ回路99は図1の
ミュート制御回路12から入力端子94に入力されるミ
ュートオン/オフ制御信号MTによってオン/オフ制御
され、ミュートオンではb端子側に、ミュートオフでは
端子a側に夫々閉じる。そこで、ミュートオンのときに
は、図3の増幅器51から入力端子98に入力される音
声信号C、もしくは図3の増幅器52から入力端子98
に入力される音声信号Sはスイッチ回路99によって遮
断(ミュート)され、出力端子101には選択音声信号
CもしくはSが得られない。また、ミュートオフのとき
には、入力端子98に入力される音声信号CもしくはS
はスイッチ回路99を通過し、出力端子101に選択音
声信号CもしくはSが得られる。なお、出力端子101
は、図3における出力端子57もしくは58に相当す
る。
【0080】以上のように、この実施例においては、6
つの出力端子53〜58に夫々の放送モ−ドに応じた最
適な音声信号が得られることになる。即ち、出力端子5
3,54は2チャンネルTV音声専用出力端子として、
また、出力端子55〜58は付加音声、4チャンネルス
テレオ放送用等として用いられ、4チャンネル放送でも
違和感のない高音質の音声信号が再生可能である。ま
た、2チャンネル出力端子53,54は、2チャンネル
/4チャンネル両放送モ−ドに対応して、VTR等への
音声記録用端子として用いることができるし、TV音声
用モニタとしても利用することができる。
【0081】図9は図1における音声再生ブロック4の
他の具体例を示すブロック図であって、102,103
はデマルチプレクサ、104は入力端子、105はセレ
クタであり、図3に対応する部分には同一符号をつけて
重複する説明を省略する。
【0082】この具体例は、音声チャンネルスイッチ切
替え動作及び音声信号の加算動作を全て、D/A変換後
のアナログ音声処理部で集中的に行なうものである。次
に、この具体例の構成及び動作を説明する。
【0083】図9において、入力端子29,30から入
力される図6に示したようなディジタル音声データD
1,D2は夫々、ディジタルフィルタ33,34でフィ
ルタ処理された後、デマルチプレクサ102,103に
供給されてch1,ch2信号、ch3,ch4信号に
分けられる。これら信号は夫々、D/A変換器41〜4
4、LPF45〜48及び増幅器49〜52で処理さ
れ、アナログの音声信号L,R,C,Sとなってセレク
タ105の端子I1,I2,I3,I4に供給される。
【0084】また、増幅器49,51,52からの音声
信号L,C,Sはミキサ7に供給され、加算比調整回路
6からの制御信号S1に応じた比率で加算されて加算音
声信号L’が生成される。同様に、増幅器50,51,
52からの音声信号R,C,Sはミキサ8に供給され、
加算比調整回路6からの制御信号S1に応じた比率で加
算されて加算音声信号R’が生成される。これら加算音
声信号L’,R’はセレクタ105の端子I5,I6に供
給される。ミキサ7,8では、第6図の説明通り、L,
C,S信号とR,C,S信号を加算する。
【0085】セレクタ105には、入力端子として、端
子I1〜I6の他に、端子I7を有しており、この端子I7
はミュート用となる入力レベルが零電位である。また、
出力端子として、端子O1,O2,O3,O4,O5,O6
有しており、夫々図1に示したように外部装置が接続さ
れる出力端子53,54,55,56,57,58に接
続されている。このセレクタ105は、図1の制御信号
生成回路11から入力端子104に入力される制御信号
S1により切替制御され、この制御信号S2に応じて端
子O1,O2,O3,O4,O5,O6が夫々端子I1〜I7
いずれかに接続される。これにより、これら出力端子5
3,54,55,56,57,58に音声信号L,R,
C,S,L’,R’が選択音声信号L2,R2,L1,
R1,C,Sのいずれかとして得られることになる。
【0086】図11は各放送モードに対する制御方式と
上記セレクタ105での信号選択動作を示す図である。
ここで、放送モードと制御方式A〜Jとの関係は図2に
示したものであり、出力側端子O1〜O6と入力側端子I
1〜I7との接続関係は各放送モードで選択音声信号L
1,R1,C,S,L2,R2が図2に示した信号とな
るようにするものである。従って、図9に示す具体例に
おいても、出力端子53〜58には、各放送モードにお
いて、図3に示した具体例と同様の音声信号が得られる
ことになる。
【0087】図10は図1における音声再生ブロック4
のさらに他の具体例を示すブロック図であって、105
〜110はD/A変換器、118,119はディジタル
ミキサ、121はデータセレクタであり、図9に対応す
る部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0088】この具体例は、基本的には図9に示した具
体例と同様の構成をなしているが、ミキサとセレクタと
をD/A変換器の前に配置し、ディジタル形式の音声信
号をセレクトすることにより、選択音声信号をディジタ
ル形式で得、しかる後、アナログ形式に変換するように
した点が図9に示した具体例と異なる。
【0089】入力端子29,30から入力される図6に
示すようなディジタル音声デ−タD1,D2は、夫々デ
ィジタルフィルタ33,34でフィルタ処理された後、
デマルチプレクサ102,103に供給されて、夫々c
h1信号とch2信号,ch3信号とch4信号とに分
けられる。そして、ch1,ch3,ch4信号はディ
ジタルミキサ118に供給されて、加算比調整回路6か
らの制御信号S1によって決まる比率でディジタル的に
加算されてディジタル加算音声信号DL’が形成され、
また、ch2,ch3,ch4信号はディジタルミキサ
119に供給されて、加算比調整回路6からの制御信号
S1によって決まる比率でディジタル的に加算されてデ
ィジタル加算音声信号DR’が形成される。
【0090】なお、ディジタル加算音声信号DL’,D
R’は次式のように表わされる。 DL’=αch1+β1ch3+β2ch4 DR’=αch2+β1ch3+β2ch4 但し、α,β1,β2は加算比調整回路6からの制御信号
S1によって決まる加算係数であって、0〜1の範囲の
値である。
【0091】デマルチプレクサ102,103から出力
されるch1,ch2,ch3,ch4信号は夫々デ−
タセレクタ121の入力端子としての端子I1,I2,I
3,I4に供給され、また、ディジタルミキサ118,1
19から出力されるディジタル加算音声信号DL’,D
R’はデ−タセレクタ121の入力端子としての端子I
5,I6に供給される。なお、データセレクタ121は、
零電位を入力信号とするミュート用の端子I7も有して
いる。また、データセレクタ121は出力端子としての
端子O1〜O6を有しており、入力端子104からの制御
信号S2により、図11に示したのと同様に、放送モー
ドに応じた端子I1〜I7と端子O1〜O6との接続関係が
設定される。従って、端子O1〜O6には、夫々ch1,
ch2,ch3,ch4信号、ディジタル加算音声信号
DL’,DR’及び零電位信号のいずれかが得られる。
【0092】データセレクタ121の端子O1〜O6に得
られた信号は夫々、D/A変換器105〜110でアナ
ログの音声信号に変換され、LPF111〜116、増
幅器13〜18で処理され、出力端子53,54,5
5,56,57,58に選択音声信号L2,R2,L
1,R1,C,Sとして出力される。
【0093】以上のように、この実施例では、ハイビジ
ョン放送の4チャンネルを用いた音声放送において、4
チャンネル音声出力端子とは別にTV2チャンネル音声
専用端子が独立に設けられているので、テレビジョン受
像機内蔵スピ−カでも2チャンネルステレオ放送やバイ
リンガル放送ばかりでなく、新しい放送モ−ドである3
−1ステレオ、多重ステレオ、多重モノラル放送等に対
応して個々の放送モ−ド毎に、最適な音声デコ−ダから
の各チャンネル音声信号を切替え選択することができ
る。また、上記2チャンネル出力端子は、現行VTRの
2チャンネル音声入力端子に接続することにより、3−
1ステレオ4チャンネル放送も違和感なく記録すること
が可能となる。従って、2チャンネル/4チャンネル両
システムにおいて、臨場感あふれる高品位音楽放送から
多重音声情報番組まで、ハイビジョンの多彩な音声放送
を最大限生かした再生が可能となる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2チャンネル、4チャンネル両システムにおいて、ハイ
ビジョン放送の4チャンネルの多彩な音声モ−ドに対応
して、高音質の音声信号を最適に選択再生することがで
きるし、また、VTR等への記録も2チャンネル専用出
力端子を接続して可能となる。さらに、使用しない出力
端子にはミュ−トをかけるので、不要なノイズも発生す
ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるハイビジョン音声受信再生装置の
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した実施例での放送モード毎の出力音
声チャンネルを示す図である。
【図3】図1における音声再生ブロックの一具体例を示
すブロック図である。
【図4】図3に示した具体例での制御方式毎の各スイッ
チ回路の状態を示す図である。
【図5】図1における音声再生モードセレクタ及び放送
モード検出回路の一具体例を示すブロック図である。
【図6】図3での入力ディジタル音声デ−タの形式を示
す図である。
【図7】図1及び図3でのミキサの一具体例を示す構成
図である。
【図8】図3でのミュ−ト回路の一具体例を示す構成図
である。
【図9】図1における音声再生ブロックの他の具体例を
示すブロック図である。
【図10】図1における音声再生ブロックのさらに他の
具体例を示すブロック図である。
【図11】図9及び図10におけるセレクタの動作を示
す図である。
【符号の説明】
3 音声デコ−ダ 4 音声再生ブロック 5 音声制御ブロック 6 加算比調整回路 7,8 ミキサ 9 信号選択制御回路 10 放送モ−ド検出回路 11 制御信号生成回路 12 ミュ−ト制御回路 27 音声再生モ−ドセレクタ 31,32,39,40,59〜64 スイッチ回路 65,66 ミュ−ト回路 105 セレクタ 118,119 ディジタルミキサ 121 データセレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海崎 一洋 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所内 (56)参考文献 特開 平3−85831(JP,A) 特開 昭57−4609(JP,A) 特開 平5−95334(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04H 5/00 301 H04N 5/60 H04S 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音声放送モ−ドを有し、4チャン
    ネルのディジタルデ−タとして伝送された第1〜第4チ
    ャンネルの音声信号を受信し、復調して再生するハイビ
    ジョン音声受信再生装置において、 4チャンネル音声信号の出力端子としての第1〜第4の
    音声出力端子と、2チャンネル音声信号の出力端子とし
    ての第5,第6の音声出力端子とを有する音声出力手段
    と、 受信された上記音声放送モ−ドを検出し、該音声放送モ
    ードに対応してモ−ド検出信号を生成するモ−ド検出手
    段と、 復調された上記第1,第3,第4チャンネルの音声信号
    を所定の加算比で加算して第1の加算音声信号を形成
    し、復調された第2,第3,第4チャンネルの音声信号
    を所定の加算比で加算し第2の加算音声信号を形成する
    信号変換手段と、 該信号変換手段での加算比を調整可能とする加算比調整
    手段と、 無音信号を発生する無音状態発生手段と、 上記音声放送モ−ドが所定の4チャンネル放送モ−ドで
    あるとき、上記音声出力手段の第1〜第4の出力端子夫
    々に、上記第1〜第4チャンネルの音声信号、上記第
    1,第2の加算音声信号、上記無音信号のいずれか1つ
    を選択して供給する第1の信号切替手段と、 上記音声出力手段の第5,第6の出力端子に、上記モ−
    ド検出信号に基づいて上記第1,第2の加算音声信号を
    出力する第2の信号切替手段とを備えたことを特徴とす
    るハイビジョン音声受信再生装置。
  2. 【請求項2】 複数の音声放送モ−ドを有し、4チャン
    ネルのディジタルデ−タとして伝送された第1〜第4チ
    ャンネルの音声信号を受信し、復調して再生するハイビ
    ジョン音声受信再生装置において、 4チャンネル音声信号の出力端子としての第1〜第4の
    音声出力端子と、2チャンネル音声信号の出力端子とし
    ての第5,第6の音声出力端子とを有する音声出力手段
    と、 受信された上記音声放送モ−ドを検出し、該音声放送モ
    ードに対応してモ−ド検出信号を生成するモ−ド検出手
    段と、 無音信号を発生する無音状態発生手段と、 上記音声放送モ−ドが第3,第4チャンネルの音声信号
    に、TV音声信号とは独立した付加音声信号を含む付加
    音声放送モ−ドであるとき、上記音声出力手段の第1,
    第2の音声出力端子に、上記復調された第1,第2チャ
    ンネルによるTV音声信号あるいは上記復調された第
    3,第4チャンネルによる付加音声信号を選択して出力
    し、かつ上記音声出力手段の第3,第4の出力端子に、
    上記無音信号を出力する第1の信号切替手段と、 上記音声出力手段の第5,第6の出力端子に、上記モ−
    ド検出信号に基づいて上記復調された第1,第2チャン
    ネルによるTV音声信号を選択して出力する第2の信号
    切替手段とを備えたことを特徴とするハイビジョン音声
    受信再生装置。
  3. 【請求項3】 複数の音声放送モ−ドを有し、4チャン
    ネルのディジタルデ−タとして伝送された第1〜第4チ
    ャンネルの音声信号を受信し、復調して再生するハイビ
    ジョン音声受信再生装置において、 4チャンネル音声信号の出力端子としての第1〜第4の
    音声出力端子と、2チャンネル音声信号の出力端子とし
    ての第5,第6の音声出力端子とを有する音声出力手段
    と、 受信された上記音声放送モ−ドを検出し、該音声放送モ
    ードに対応してモ−ド検出信号を生成するモ−ド検出手
    段と、 無音信号を発生する無音状態発生手段と、 所定の4チャンネル放送モ−ドや第3,第4チャンネル
    の音声信号に、TV音声信号とは独立した付加音声信号
    を含む付加音声放送モ−ド以外であるとき、上記音声出
    力手段の第1〜第4の各々の出力端子に、モ−ド検出信
    号に応じて、上記復調された第1〜第4チャンネルの音
    声信号と上記無音信号のいずれか1つを選択して出力す
    る第1の信号切替手段と、 上記音声出力手段の第5,第6の出力端子に、上記第
    1,第2の出力端子に出力する音声信号と同じ音声信号
    を選択して出力する第2の信号切替手段と、 上記モード検出信号に対応する制御信号を発生する音声
    制御手段とを備え、該制御信号により、上記第1,第2
    の信号切替手段の切替え制御を行なうことを特徴とする
    ハイビジョン音声受信再生装置。
  4. 【請求項4】 複数の音声放送モ−ドを有し、4チャン
    ネルのディジタルデ−タとして伝送された第1〜第4チ
    ャンネルの音声信号を受信し、復調して再生するハイビ
    ジョン音声受信再生装置において、 4チャンネル音声信号の出力端子としての第1〜第4の
    音声出力端子と、2チャンネル音声信号の出力端子とし
    ての第5,第6の音声出力端子とを有する音声出力手段
    と、 上記音声出力手段の第1〜第4の出力端子に、上記復調
    された第1〜第4チャンネルの音声信号を選択して出力
    する第1の信号切替手段と、 上記音声出力手段の第5,第6の出力端子に、上記復調
    された第1,第2チャンネル音声信号を選択して出力す
    る第2の信号切替手段とを備え、上記音声放送モ−ドに
    関係なく常に上記第1,第2の信号切替手段による音声
    信号の選択動作を行なうことを特徴とするハイビジョン
    音声受信再生装置。
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