JP2930293B2 - 自動車用ホイールのセンターロック装置 - Google Patents

自動車用ホイールのセンターロック装置

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JP2930293B2 JP33092397A JP33092397A JP2930293B2 JP 2930293 B2 JP2930293 B2 JP 2930293B2 JP 33092397 A JP33092397 A JP 33092397A JP 33092397 A JP33092397 A JP 33092397A JP 2930293 B2 JP2930293 B2 JP 2930293B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用ホイールに
おけるセンターロック装置の改良に係り、殊更そのセン
ターロックナットのガタツキや弛緩、焼き付きなどを完
全に防止したものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ホイールを車軸のハブへ、別個
なアダプターを介して着脱交換自在に、且つ回転トルク
の伝達可能に取り付けると共に、そのアダプターの中心
から前向き一体的に張り出し垂立する太い中空センター
軸部の雄ネジへ、大型のセンターロックナットを螺合締
結することにより、ホイールディスクを抜け止め状態に
固定するセンターロック装置は、例えば特公昭46−1
8642号や実開昭53−38701号、同58−19
6208号、実公平1−16641号、特開平7−14
9102号などに見られる如く、従来から周知である。
【0003】これらの従来技術は、その構成上基本的に
同等であると考えられるため、今上記実公平1−166
41号を代表例に挙げて説明すると、これではアダプタ
ー(連結体)(B)の先端部に雄ネジ(螺筒部)(2)
が設けられており、その雄ネジ(螺筒部)(2)へ1個
の大きな袋型センターロックナット(ホイールキャッ
プ)(C)が螺合締結されるようになっている。
【0004】そのため、その1個の大型センターロック
ナット(ホイールキャップ)(C)を回動操作するのみ
で、ホイール(A)の着脱交換作業をレーリングカー並
みにすばやく行なえる利便性があると言える。
【0005】しかし、その反面センターロックナット
(ホイールキャップ)(C)が太い中空のアダプター
(連結体)(B)を被覆する必要上、大型の特殊品にな
るため、上記雄ネジ(螺筒部)(2)と螺合締結するに
つき、極めて大きな締め付け力を要することとなり、そ
の締め付け作業の困難であることから、往々にして締め
付け不足を生じやすい。
【0006】しかも、僅かに1個のセンターロックナッ
ト(ホイールキャップ)(C)によって、ホイール
(A)の中心を押え付け固定するにとどまるため、走行
中の急ブレーキやその他の振動、衝撃などを繰り返し受
けると、そのセンターロックナット(ホイールキャッ
プ)(C)の容易にガタツキ弛緩してしまうおそれがあ
る。
【0007】そこで、本出願人はこの種大型センターロ
ックナットの弛緩防止手段として、先に実開平4−31
602号(アメリカ特許第5211448号)を提案し
た。又、第三者から提案された特開昭59−19000
1号も公知である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前者の公知考案ではそ
の第5、6図の第2実施例から明白なように、太い中空
センター軸部(20)の中心に雌ネジ(22)を刻設す
ると共に、その雌ネジ(22)へ前方から螺合締結した
キャップボルト(B)の径大な頭部(32)によって、
大型センターロックナット(N)を抜け止め状態に拘束
している。
【0009】ところが、上記構成によれば、そのキャッ
プボルト(B)と螺合締結される雌ネジ(22)の螺旋
ピッチ並びに螺旋方向性を、センターロックナット
(N)と螺合締結される雄ネジ(21)のそれらと相違
させたとしても、その螺合締結手段であることに変りが
ないため、ホイールの盗難防止用としてはともかく、弛
緩防止用としては未だに不完全である。
【0010】他方、後者の公知発明は車軸(4)のハブ
(6)に太いネジ筒(13)を有する座板(12)を締
結し、ホイールディスク(1)の芯孔(16)をネジ筒
(13)のムク部(14)に嵌めて、袋ナット(センタ
ーロックナット)(N)を螺合し、座板(12)と袋ナ
ット(センターロックナット)(N)によってホイール
ディスク(1)を車軸(4)に結合する自動車用ホイー
ルのセンターロック装置において、
【0011】内面の全周に爪歯(18)を切った内歯リ
ング(17)を、上記ネジ筒(13)の口端部へ一体に
設け、袋ナット(センターロックナット)(N)の端板
(20)に通孔(22)を刳り抜いて、その内面に電子
ロック(L)又はシリンダー錠を組み込んだロック本体
(24)を取り付け、そのロック本体(24)の背面の
割溝(30)内に、上記内歯リング(17)の爪歯(1
8)と噛み合う爪片(35)を有する仲介レバー(3
4)と、爪片(35)の押しバネ(38)を設置し、上
記割溝(30)の中央部に電子ロック(L)又はシリン
ダー錠のカム(33)を納めて、仲介レバー(34)に
接触させ、そのカム(33)により爪片(35)を進退
させて、その爪先を内歯リング(17)に噛み合わせ又
はこれをはずすように設定したことを特徴とするもので
ある。
【0012】しかし、このような構成では仮令袋ナット
(センターロックナット)(N)のガタツキや弛緩を防
止できるとしても、そのために必要となる部品点数が非
常に多く、その部品の加工と組立の作業上も極めて煩雑
であり、相当に高価な特殊品として仕上げられているた
め、交換ホイール用としては未だ一般需要者において容
易に入手し難く、又気軽に使い難いと云う問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の更なる改良を企図しており、そのための構成上全体的
なトップハット型又はシリンダーハット型のアダプター
におけるホイールディスクのボス部と嵌合する円錐胴体
の基端部から径大な取付フランジを張り出して、その取
付フランジにトルクピン受け入れ孔とスタッドボルト受
け入れ孔との複数づつを、その2種の交互に点在する放
射対称分布型として開口形成する一方、上記円錐胴体の
先端部をなす中空センター軸の円周面に、センターロッ
クナットとの螺合用雄ネジを刻設して、
【0014】先ず上記アダプターを車軸のハブへ取り付
けるべく、その取付フランジのスタッドボルト受け入れ
孔を車軸のハブから一体的に植立するスタッドボルトへ
悉く嵌め込んで、そのスタッドボルトに前方からハブナ
ットを各々螺合締結し、次いで上記アダプターにホイー
ルディスクを取り付けるべく、そのホイールディスクの
ボス部から後方へ一体的に張り出すトルクピンを、上記
取付フランジのトルクピン受け入れ孔へ悉く圧入させ、
最後に上記センター軸の雄ネジへ前方からセンターロッ
クナットを螺合締結することにより、上記ホイールディ
スクを押え付け固定する自動車用ホイールのセンターロ
ック装置において、
【0015】上記センター軸の円周面に歪み用割溝を一
定角度範囲だけ切り込むと共に、その割溝を挟む平行な
前後一対のステーを、センター軸の円周面一部から内向
き一体的に張り出して、その両ステーに前方から螺入さ
せた止めネジを締め上げることにより、上記センター軸
をその割溝の入口部から閉合する如く歪み変形させるよ
うに定めたことを第1の特徴とし、
【0016】又、全体的なトップハット型又はシリンダ
ーハット型のアダプターにおけるホイールディスクのボ
ス部と嵌合する円筒胴体の基端部から径大な取付フラン
ジを張り出して、その取付フランジにトルクピン受け入
れ孔とスタッドボルト受け入れ孔との複数づつを、その
2種の交互に点在する放射対称分布型として開口形成す
る一方、上記円筒胴体の先端部を閉塞するトップ面から
前方へ一体的に張り出し垂立する中実なセンター軸の円
周面に、センターロックナットとの螺合用雄ネジを刻設
して、
【0017】先ず上記アダプターを車軸のハブへ取り付
けるべく、その取付フランジのスタッドボルト受け入れ
孔を車軸のハブから一体的に植立するスタッドボルトへ
悉く嵌め込んで、そのスタッドボルトに前方からハブナ
ットを各々螺合締結し、次いで上記アダプターにホイー
ルディスクを取り付けるべく、そのホイールディスクの
ボス部から後方へ一体的に張り出すトルクピンを、上記
取付フランジのトルクピン受け入れ孔へ悉く圧入させ、
最後に上記センター軸へ前方からホイールディスクの押
えカラーを嵌め込むと共に、そのセンター軸の雄ネジへ
センターロックナットを螺合締結することにより、上記
ホイールディスクを押え付け固定する自動車用ホイール
のセンターロック装置において、
【0018】上記センター軸の円周面に歪み用割溝を一
定角度範囲だけ切り込むと共に、その割溝を貫通する止
めネジ螺合用雌ネジを、センター軸の偏心位置に穿設し
て、その雌ネジに前方から螺入させた止めネジを締め上
げることにより、上記センター軸をその割溝の入口部か
ら閉合する如く歪み変形させるように定めたことを第2
の特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、先ず図1〜13はその本発明の第
1実施形態を示しており、(D)は軽合金製のホイール
ディスクであって、そのボス部(10)の中心には比較
的大きな軸穴(11)が開口形成されている。(12)
(13)はその軸穴(11)の周辺に位置しつつ、ボス
部(10)の後面(ホイールディスクの取付面)に各々
穿設されたトルクピン受け入れ用雌ネジとハブナット逃
し入れ用凹溝との2種であり、何れも全体的な放射対称
型に点在分布する複数(図例では5個)づつとして、且
つその2種の交互に開口配置されている。
【0020】(14)は上記ホイールディスク(D)の
雌ネジ(12)へ各々植え込み状態に螺入一体化された
トルクピンであり、ボス部(10)の後面から後方へ一
定量だけ張り出している。(15)はその各トルクピン
(14)の張り出し後端部に付与された回動操作工具用
の係止切欠であり、ここに係止される回動操作工具(図
示省略)によって、上記トルクピン(14)がその受け
入れ用雌ネジ(12)へ螺入締結されることになる。
【0021】(16)は同じく各トルクピン(14)の
中途高さ位置から若干径大に張り出されたストッパーフ
ランジであり、これが上記雌ネジ(12)の開口縁部に
切り欠かれた凹段面(17)へ係止し、以って上記植え
込み締結時の張り出し量を一定に保つと共に、そのトル
クピン(14)自身の振れ動きや倒れなども防止してい
る。
【0022】(A)は上記ホイールディスク(D)のボ
ス部(10)を車軸のハブ(18)へ取り付けるための
別個なアダプターであって、鉄や軽合金、セラミックな
どの強度に富み、且つ好ましくは軽量な材料から全体的
なトップハット型又はシリンダーハット型に造形されて
いる。
【0023】即ち、これの詳細を明らかにした図3〜1
2において、(19)はアダプター(A)の実質上先細
り円錐型をなす胴体であり、上記ホイールディスク
(D)の軸穴(11)に嵌合する大きさを備えている。
(20)はその円錐胴体(19)の先端部から前方へ連
続一体に張り出し垂立する太い円筒型の中空センター軸
であり、その円周面には後述のセンターロックナットと
螺合する雄ネジ(21)が刻設されている。
【0024】又、上記センター軸(20)の中途高さ位
置には歪み用の割溝(22)が、図4、7のような前方
から見て、円周面(360度)の約60%〜70%に相
当する一定角度範囲(約215°〜255°)(α)だ
け切り込まれている。その割溝(22)は図5、6から
示唆されるように、センター軸(20)の筒芯線(ホイ
ール回転軸線)(O−O)とほぼ直交する関係状態にあ
る。
【0025】(23)(24)は上記割溝(22)の一
定角度範囲(α)をほぼ2等分する仮想線(X−X)上
に位置しつつ、しかもその割溝(22)を挟む平行状態
として、上記センター軸(20)の円周面一部から図
3、4、6、7のような内向き一体に張り出された前後
一対のステーであり、その前側ステー(23)には止め
ネジ受け入れ用のバカ穴(25)が、同じく後側ステー
(24)には止めネジ螺合用の雌ネジ(26)が、その
相互の合致連通状態に開口形成されている。
【0026】そのため、そのセンター軸(20)の偏心
位置に開口するバカ穴(25)を通じて雌ネジ(26)
へ、前方から1本の止めネジ(27)を螺入し、これを
強く締め上げ操作することにより、上記センター軸(2
0)を図13のように、その割溝(22)の入口部から
閉合する如く歪み変形させ、後述のセンターロックナッ
トをセンター軸(20)の上記雄ネジ(21)に対し
て、そのガタツキ・弛緩しない施錠状態に固定維持する
ことができる。尚、上記前側ステー(23)のバカ穴
(25)は、これを止めネジ螺合用の雌ネジとして穿設
しても良い。
【0027】他方、上記アダプター(A)における円錐
胴体(19)の基端部は径大な取付フランジ(28)と
して、その円錐胴体(19)から連続一体に張り出され
ていると共に、ここには上記トルクピン(14)を受け
入れるトルクピン受け入れ孔(29)の複数(図例では
5個)が、その全体的な放射対称分布型に点在開口され
ている。
【0028】(30)は上記車軸のハブ(18)から前
向き一体的に植立された複数(図例では5本)のスタッ
ドボルト、(31)はその各スタッドボルト(30)へ
前方から螺合締結されるハブナットであるが、そのスタ
ッドボルト(30)を受け入れるスタッドボルト受け入
れ孔(32)も、上記アダプター(A)の取付フランジ
(28)にトルクピン受け入れ孔(29)と交互する点
在分布状態として開口形成されている。
【0029】上記取付フランジ(28)の後面は車軸の
ハブ(18)に対するアダプター取付面をなすが、ここ
には図6のような凹段面(33)を切り欠いて、その凹
段面(33)へ図8〜12のように別個な円盤型のスペ
ーサープレート(S)を密嵌し、且つ複数(図例では2
本)の皿ビス(34)によって固定することが好まし
い。
【0030】つまり、上記アダプター(A)の取付フラ
ンジ(28)へスペーサープレート(S)を裏当て付属
状態に嵌合一体化し、そのスペーサープレート(S)を
介して車軸のハブ(18)へ取り付けるのである。
【0031】そのためには、スペーサープレート(S)
の中心に比較的大きな車軸逃し入れ穴(35)を開口形
成する一方、その周辺に上記取付フランジ(28)のト
ルクピン受け入れ孔(29)と合致連通するトルクピン
逃し入れ孔(36)と、同じくスタッドボルト受け入れ
孔(32)と合致連通するスタッドボルト逃し入れ孔
(37)との複数づつを、各々開口分布させるのであ
る。但し、そのトルクピン逃し入れ孔(36)について
はトルクピン(14)の長さ如何により、これを省略し
てもさしつかえない。
【0032】特に上記スペーサープレート(S)とし
て、その板厚(t)のみか又は板厚(t)と車軸逃し入
れ穴(35)の開口径(w)との双方が、相違変化する
数種を予じめ作成準備しておき、これらを互換的又は選
択的に使用して、上記アダプター(A)の取付フランジ
(28)を車軸のハブ(18)へ取り付けることが望ま
しい。
【0033】もっとも、そのスペーサープレート(S)
を上記アダプター(A)の取付フランジ(28)へ固定
する皿ビス(34)の受け入れ孔(38)については、
これを数種のスペーサープレート(S)に対し、その悉
く共通する位置に開口分布させておくことは言うまでも
ない。
【0034】そうすれば、自動車のメーカー毎やその車
種毎にホイールのオフセット量が相違変化した場合、各
種板厚(t)のスペーサープレート(S)を交換するこ
とによって、そのオフセット量の調整を行なうことがで
き、又その板厚(t)のみならず、車軸逃し入れ穴(3
5)の開口径(w)も相違変化させた数種のスペーサー
プレート(S)を作成用意するならば、上記メーカー毎
やその車種毎に異なる車軸の太さに応じて、常に確固な
ハブセントリックの取付状態を保てる利点もある。
【0035】更に、(N)は上記アダプター(A)のセ
ンター軸(20)へ前方から螺合締結された比較的大型
のセンターロックナットであり、その基端部からはホイ
ールディスク(D)を押え付ける径大な制止フランジ
(39)が連続一体に張り出されている。
【0036】その場合、図1〜13の第1実施形態では
上記制止フランジ(39)の後面を円錐面として、ホイ
ールディスク(D)との自動的な芯出し状態を確保でき
るように定めているが、図14の第2実施形態から明白
なように、その制止フランジ(39)の後面を上記歪み
用割溝(22)とほぼ平行なフラット面として造形して
も良い。(40)は上記制止フランジ(39)から後方
へ連続一体に張り出す差し込み脚環であり、ホイールデ
ィスク(D)の軸穴(11)に嵌合する。
【0037】尚、第2実施形態におけるその他の構成
は、上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その
図14に図1〜13との対応符号を記入するにとどめ
て、その詳細な説明を省略する。
【0038】次に、図15〜25は本発明の第3実施形
態を示しており、これでは上記第1、2実施形態と異な
って、センター軸(20)をアダプター(A)と別個独
立に作成の上、そのアダプター(A)へ組み付け一体化
するようになっている。
【0039】即ち、第3実施形態の場合アダプター
(A)の胴体(19)は、ホイールディスク(D)の軸
穴(11)と嵌合する実質上円筒型に造形されていると
共に、その先端部がトップ面(41)として閉塞状態に
ある。そして、そのトップ面(41)の中心には前方か
ら見てテトラポット型(擬似正三角形)のセンター軸逃
し入れ穴(42)が、比較的大きく切り欠かれている。
(43)はそのセンター軸逃し入れ穴(42)の周辺に
全体的な放射対称分布型として点在開口された複数(図
例では3個)の皿ビス受け入れ孔である。
【0040】他方、センター軸(20)は上記第1、2
実施形態のそれらよりも細い中実な円柱状をなし、その
基端部から接合スカート(44)が連続一体に張り出す
ことにより、全体的な断面ほぼ倒立T字型に造形されて
いる。その接合スカート(44)は図18、19から明
白なように、上記アダプター(A)のセンター軸逃し入
れ穴(42)と言わば交叉するテトラポット型(擬似正
三角形)を呈しており、これにはそのアダプター(A)
の上記皿ビス受け入れ孔(43)と対応合致する皿ビス
螺合用雌ネジ(45)の複数が、やはり全体的な放射対
称分布型に穿設されている。
【0041】そして、上記センター軸(20)の接合ス
カート(44)がアダプター(A)のセンター軸逃し入
れ穴(42)を仕切る如く、そのアダプター(A)のト
ップ面(41)へ後方から接合され、且つ逆な前方から
上記皿ビス受け入れ孔(43)を通じて雌ネジ(45)
へ螺入される皿ビス(46)の複数によって、アダプタ
ー(A)へ組み付け一体化されているのである。
【0042】その固定状態のもとでは、上記センター軸
(20)がアダプター(A)のトップ面(41)から前
方へ張り出し垂立することになり、そのため上記第1、
2実施形態と同様にして、センター軸(20)の円周面
に刻設された雄ネジ(21)へ、前方からセンターロッ
クナット(N)を螺合締結することができる。
【0043】又、上記第3実施形態では図18〜20か
ら明白な通り、中実なセンター軸(20)の中途高さ位
置に歪み用の割溝(22)が、やはり前方から見て円周
面(360度)の約60%〜70%に相当する一定角度
範囲(α)だけ、ホイール回転軸線(O−O)とほぼ直
交する関係状態に切り込まれている。しかも、上記一定
角度範囲(α)をほぼ2等分する仮想線(X−X)上に
おいて、その割溝(22)を貫通するセンター軸(2
0)の偏心位置には、一定深さの止めネジ螺合用雌ネジ
(26)が穿設されているのである。
【0044】そのため、前方から1本の止めネジ(2
7)をセンター軸(20)の上記雌ネジ(26)へ螺入
して、これを強く締め上げ操作することにより、そのセ
ンター軸(20)を図25のように、上記割溝(22)
の入口部から閉合する如く歪み変形させ、上記センター
ロックナット(N)をセンター軸(20)の雄ネジ(2
1)に対して、そのガタツキ・弛緩しない施錠状態に固
定維持することができる。
【0045】その場合、上記止めネジ(27)の頭部に
は回動操作工具用の係止切欠(47)が付与されてい
る。(48)は上記止めネジ螺合用雌ネジ(26)の入
口部に設けられた凹段面であり、止めネジ(27)の頭
部を埋没させることに役立つ。
【0046】更に、図15及び図21〜25の符号
(C)は比較的小型のセンターロックナット(N)と、
ホイールディスク(D)との相互間に介挿された押えカ
ラーを示しており、これは軽合金からホイールディスク
(D)の軸穴(11)を被覆する大きさの受皿型に造形
されている。
【0047】つまり、その押えカラー(C)の中心には
センターロックナット(N)を受け持つ円形の凹段面
(49)が付与されている。(50)は同じく押えカラ
ー(C)の円形周縁部に設けられた制止肩面であり、上
記ホイールディスク(D)のボス部(10)を前方から
押え付ける。
【0048】そして、このようなホイールディスク
(D)の押えカラー(C)は上記センターロックナット
(N)と止め輪(51)を介して、予じめ組み付け一体
化しておくことが好ましい。そうすれば、その組み付け
状態のもとで、上記センター軸(20)の雄ネジ(2
1)へ円滑に能率良く螺合締結作業することができるか
らである。
【0049】又、その際センターロックナット(N)の
張り出し制止フランジ(39)と、これを受け持つ押え
カラー(C)の凹段面(49)との接触面に、その両者
と摩擦係数が異なる銅や真鍮、ステンレス鋼、プラスチ
ックなどのワッシャ(52)を介挿させることが望まし
い。そうすれば、センターロックナット(N)の安定・
確固な締結状態を得られるにも拘らず、これと押えカラ
ー(C)との焼き付き事故を防止でき、何時までもホイ
ールの着脱交換作業に支障を与えないからである。
【0050】尚、図示省略してあるが、第3実施形態の
構成にあっても、そのアダプター(A)の取付フランジ
(28)へ別個な円盤型のスペーサープレート(S)
を、上記第1実施形態と同様な裏当て付属状態に嵌合一
体化し、そのスペーサープレート(S)を介して車軸の
ハブ(18)へ取り付けることができる。その他の構成
は上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その第
3実施形態を示した図15〜25に図1〜13との対応
符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛す
る。
【0051】図26は図25と対応する本発明の第4実
施形態を示しており、これでは上記第3実施形態の押え
カラー(C)を深い受皿型に造形する一方、アダプター
(A)のトップ面(41)から更に前方へ、押えカラー
用受け止め環(53)を連続一体に張り出し垂立させる
ことにより、上記押えカラー(C)とその受け止め環
(53)とを一定のオーバーラップ量(L)だけ差し込
み嵌合状態に保っている。そのアダプター(A)側の受
け止め環(53)がホイールディスク(D)の軸穴(1
1)に嵌合していることは、言うまでもない。
【0052】これによれば、ホイールディスク(D)が
その回転軸線(O−O)に対して傾くように振れ動く荷
重(回転曲げ応力)を、上記アダプター(A)と押えカ
ラー(C)によって効果的に受け止め、その回転曲げ応
力がセンター軸(20)自身やその雄ネジ(21)とセ
ンターロックナット(N)との螺合締結部分に集中作用
することを防止でき、耐久強度と安定性に富むホイール
取付状態を得られる利点がある。
【0053】又、図27は同じく本発明の第5実施形態
に係り、これでは上記第3実施形態の押えカラー(C)
から後方へ、ホイールディスク(D)の軸穴(11)へ
嵌合する差し込み脚環(54)を連続一体に張り出して
いる。
【0054】他方、アダプター(A)におけるトップ面
(41)の中心から前方へ、中実な円柱型のセンター軸
(20)を連続一体に張り出し垂立させると共に、同じ
くアダプター(A)における円筒胴体(19)とトップ
面(41)との交叉する肩位置からやはり前方へ、上記
押えカラー(C)の受け止め環(53)を連続一体に張
り出し垂立させている。
【0055】そして、上記押えカラー(C)の差し込み
脚環(54)とそのアダプター(A)側の受け止め環
(53)とを、一定のオーバーラップ量(L)だけ差し
込み嵌合状態に保っている。その受け止め環(53)が
ホイールディスク(D)の軸穴(11)に嵌合している
ことは、勿論である。
【0056】そのため、このような構成を採用するも、
上記第4実施形態の利点を確保することができる。尚、
第4、5実施形態におけるその他の構成は上記第3実施
形態と実質的に同一であるため、その図26、27に図
15〜25との対応符号を記入するにとどめて、その詳
細な説明を省略する。
【0057】更に、図28〜32は上記第3実施形態を
部分的に改変した本発明の第6実施形態であり、これで
はアダプター(A)のトップ面(41)にセンター軸逃
し入れ穴(42)を前方から見て、単純な円形に開口形
成している。
【0058】又、第6実施形態の場合アダプター(A)
の取付フランジ(28)を、そのアダプター(A)の円
筒胴体(19)と予じめ別個独立に作成し、複数(図例
では2本)の皿ビス(55)を介して締結一体化してい
る。
【0059】つまり、アダプター(A)における円筒胴
体(19)の基端部がベースフランジ(56)として、
連続一体に短かく張り出し形成されていると共に、その
ベースフランジ(56)の円形周縁部にはホイールディ
スク(D)側のトルクピン受け入れ用雌ネジ(12)並
びにハブナット逃し入れ用凹溝(13)と対応位置する
複数(図例では10個)の凹欠(57)が、その全体的
な放射対称分布型に付与されている。
【0060】そして、上記別個独立の取付フランジ(2
8)は、アダプター(A)における円筒胴体(19)と
同質又は異質な材料からの円環形態をなしており、上記
ベースフランジ(56)との後面(アダプター取付面)
同志が面一化するように、そのベースフランジ(56)
へ前方から部分的な積み重ね状態に嵌合されている。そ
の嵌合部分が上記皿ビス(55)によって締結一体化さ
れているのである。
【0061】その場合、上記アダプター(A)の円筒胴
体(19)に付属する別個独立の取付フランジ(28)
については、図31と図32との対比から示唆される通
り、そのスタッドボルト受け入れ孔(32)が小寸法の
P.C.D (Pitch Circle Diamet
er)(d1)として開口分布された取付フランジ(2
8)と、同じくスタッドボルト受け入れ孔(32)が相
対的に大寸法のP.C.D(d2)として開口分布され
た別異な取付フランジ(28)との数種を予じめ作成準
備しておき、その数種を共通する上記円筒胴体(19)
のベースフランジ(56)へ互換的又は選択的に締結一
体化して、そのようなアダプター(A)の使用により、
ホイールディスク(D)を車軸のハブ(18)へ取り付
けることが、好ましい。
【0062】但し、その際トルクピン受け入れ孔(2
9)については、数種の取付フランジ(28)に悉く共
通する同一寸法のP.C.D(d3)として開口分布さ
せておくことは、言うまでもない。
【0063】そうすれば、上記アダプター(A)とこれ
に付属する別個な取付フランジ(28)との材料を、意
図的に相違させて、その全体の軽量化を容易に達成でき
るほか、スタッドボルト(30)のP.C.D(d1)
(d2)が自動車のメーカー毎やその車種毎に相違変化
したとしても、これに応じたホイールの各種をいたづら
に多く作成・在庫する必要がなく、上記アダプター
(A)の円筒胴体(19)に付属させる取付フランジ
(28)のみを交換することによって、そのホイールデ
ィスク(D)をそのまま車軸のハブ(18)へ支障なく
取り付け使用できることになり、互換性に著しく有利で
ある。
【0064】そして、このような互換性のための構成
は、上記第1、2、4、5実施形態に係るアダプター
(A)の取付フランジ(28)についても、適用実施す
ることができる。尚、第6実施形態におけるその他の構
成は、やはり上記第3実施形態と実質的に同一であるた
め、その図28〜32に図15〜25との対応符号を記
入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0065】図1〜14の第1、2実施形態に基いて、
車軸のハブ(18)に対するホイールディスク(D)の
取付作業法を説明すると、先ずアダプター(A)の取付
フランジ(28)を直接に、又はスペーサープレート
(S)を介して間接的に車軸のハブ(18)へ重合さ
せ、そのハブ(18)から植立するスタッドボルト(3
0)を上記取付フランジ(28)のスタッドボルト受け
入れ孔(32)に受け入れ貫通させた上、そのスタッド
ボルト(30)に前方からハブナット(31)を螺合締
結して、上記アダプター(A)を車軸のハブ(18)に
取り付け固定する。
【0066】次いで、上記取付フランジ(28)のトル
クピン受け入れ孔(29)へトルクピン(14)が圧入
する関係状態として、そのアダプター(A)の円錐胴体
(19)へ前方からホイールディスク(D)のボス部
(10)を嵌め付け、引き続きアダプター(A)の先端
部をなすセンター軸(20)の雄ネジ(21)に対し
て、前方からセンターロックナット(N)を螺合締結す
ることにより、上記ホイールディスク(D)を押え付け
固定する。
【0067】そうすれば、上記ハブ(18)の回転トル
クが第1次的にスタッドボルト(30)とハブナット
(31)からアダプター(A)へ、そのアダプター
(A)から第2次的にトルクピン(14)を介してホイ
ールディスク(D)へ、各々円滑・確実に伝達されるこ
ととなり、ホイールが支障なく回転作用する。
【0068】そして、最後に上記センター軸(20)の
円周面から内向きに張り出す前後一対のステー(23)
(24)へ、前方から止めネジ(27)を螺入させて、
これを強く締め上げ操作すれば、そのセンター軸(2
0)が割溝(22)の入口部から閉合する如く歪み変形
し、その結果上記センターロックナット(N)がセンタ
ー軸(20)の雄ネジ(21)に対して、ガタツキ・弛
緩しない施錠状態に固定維持されることとなり、その焼
き付きなども確実に防止できるのである。
【0069】他方、ホイールの交換作業に際しては、上
記止めネジ(27)を緩めて、そのセンター軸(20)
の歪み変形状態を解除すれば良い。そうすれば、上記セ
ンターロックナット(N)を抜き取ることができるた
め、車軸のハブ(18)からホイールディスク(D)を
取りはずすことも可能となる。尚、止めネジ(27)を
回動操作できる限りでは、上記センター軸(20)の前
面を図外の着脱可能なセンターキャップにより被覆化粧
しても良い。
【0070】図15〜26と図28〜32に示した第
3、4、6実施形態の場合には、アダプター(A)にお
ける円筒胴体(19)のトップ面(41)へ、予じめ皿
ビス(46)によって別個なセンター軸(20)の接合
スカート(44)を締結一体化しておく。又、アダプタ
ー(A)から張り出し垂立するセンター軸(20)に対
して、前方から押えカラー(C)とセンターロックナッ
ト(N)が順次に嵌め付けられることとなる。
【0071】その余のホイール取付作業法とホイール交
換作業法については、上記第1、2実施形態と同様であ
り、第3〜6実施形態の構成にあってもセンター軸(2
0)の雌ネジ(26)へ、前方から止めネジ(27)を
螺入させて締め上げ操作することにより、そのセンター
軸(20)の雄ネジ(21)に対するセンターロックナ
ット(N)のガタツキや弛緩、焼き付きなどをやはり完
全に防止することができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明では全体的なトッ
プハット型又はシリンダーハット型のアダプター(A)
におけるホイールディスク(D)のボス部(10)と嵌
合する円錐胴体(19)の基端部から径大な取付フラン
ジ(28)を張り出して、その取付フランジ(28)に
トルクピン受け入れ孔(29)とスタッドボルト受け入
れ孔(32)との複数づつを、その2種の交互に点在す
る放射対称分布型として開口形成する一方、上記円錐胴
体(19)の先端部をなす中空センター軸(20)の円
周面に、センターロックナット(N)との螺合用雄ネジ
(21)を刻設して、
【0073】先ず上記アダプター(A)を車軸のハブ
(18)へ取り付けるべく、その取付フランジ(28)
のスタッドボルト受け入れ孔(32)を車軸のハブ(1
8)から一体的に植立するスタッドボルト(30)へ悉
く嵌め込んで、そのスタッドボルト(30)に前方から
ハブナット(31)を各々螺合締結し、次いで上記アダ
プター(A)にホイールディスク(D)を取り付けるべ
く、そのホイールディスク(D)のボス部(10)から
後方へ一体的に張り出すトルクピン(14)を、上記取
付フランジ(28)のトルクピン受け入れ孔(29)へ
悉く圧入させ、最後に上記センター軸(20)の雄ネジ
(21)へ前方からセンターロックナット(N)を螺合
締結することにより、上記ホイールディスク(D)を押
え付け固定する自動車用ホイールのセンターロック装置
において、
【0074】上記センター軸(20)の円周面に歪み用
割溝(22)を一定角度範囲(α)だけ切り込むと共
に、その割溝(22)を挟む平行な前後一対のステー
(23)(24)を、センター軸(20)の円周面一部
から内向き一体的に張り出して、その両ステー(23)
(24)に前方から螺入させた止めネジ(27)を締め
上げることにより、上記センター軸(20)をその割溝
(22)の入口部から閉合する如く歪み変形させるよう
に定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を極め
て簡素な構成のもとで、完全に改良できる効果がある。
【0075】つまり、アダプター(A)における円錐胴
体(19)の先端部をなす中空センター軸(20)の円
周面には、歪み用割溝(22)が一定角度範囲(α)だ
け切り込まれていると共に、そのセンター軸(20)の
円周面一部からは上記割溝(22)を挟む平行な前後一
対のステー(23)(24)が内向き一体的に張り出さ
れているため、前方からその前側ステー(23)のバカ
穴(25)又は雌ネジを経て後側ステー(24)の雌ネ
ジ(26)へ、止めネジ(27)を螺入させて強く締め
上げ操作することにより、上記センター軸(20)をそ
の割溝(22)の入口部から閉合する如く歪み変形させ
ることができる。
【0076】その結果、上記センター軸(20)の雄ネ
ジ(21)へ先に前方から螺合締結されているセンター
ロックナット(N)が、そのセンター軸(20)の歪み
変形により完全な施錠状態に固定維持されることとな
り、走行中の急ブレーキやその他の振動・衝撃などを繰
り返し受けるも、ガタツキや弛緩、焼き付きなどを生じ
るおそれがない。
【0077】その焼き付き事故を招来するおそれもない
ため、上記止めネジ(27)を人為操作的に緩めて、そ
のセンター軸(20)の歪み変形状態を解除することに
より、これから前方へ上記センターロックナット(N)
を抜き取って、ホイールディスク(D)を支障なく交換
作業することもできるのである。
【0078】そして、上記諸効果は請求項2のように、
センター軸(20)を中実の円柱形態とし、その円周面
に歪み用割溝(22)を切り込むと共に、これを貫通す
る関係状態としてセンター軸(20)の偏心位置に穿設
された雌ネジ(26)へ、前方から止めネジ(27)を
螺入させて締め上げる構成を採用するも、全く同様に達
成することができる。
【0079】その何れにあっても、特に請求項3の構成
を採用するならば、割溝(22)の切り込みによるセン
ター軸(20)自身の強度低下を防ぐと同時に、そのセ
ンター軸(20)を比較的小型の止めネジ(27)によ
り、上記割溝(22)の入口部から確実に歪み変形させ
ることができ、その操作性の向上にも大変役立つ。
【0080】又、請求項4の構成を採用するならば、ア
ダプター(A)の取付フランジ(28)がそのアダプタ
ー(A)の胴体(19)と別個独立に作成されているた
め、両者の材料を意図的に相違させることにより、その
全体の軽量化を容易に達成できるほか、スタッドボルト
(30)のP.C.D(d1)(d2)が自動車のメー
カー毎やその車種毎に相違変化したとしても、上記取付
フランジ(28)のみの交換により対処でき、ますます
便利となる。
【0081】更に、請求項5の構成を採用するならば、
センター軸(20)がアダプター(A)と別個独立に作
成されているため、両者の材料をやはり意図的に相違さ
せることによって、その全体の軽量化を達成することが
でき、この種互換性自動車用ホイールのセンターロック
装置として著しく有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を適用した自動車用ホイ
ールの全体概略正面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】図2からアダプターを抽出して示す斜面図であ
る。
【図4】アダプターの正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】図4の7−7線断面図である。
【図8】第1実施形態に係るセンターロック装置として
の組立状態を抽出して示す側面図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】図9の背面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図10の12−12線断面図である。
【図13】図2に対応するセンター軸の歪み変形状態を
示す断面図である。
【図14】図13に対応する本発明の第2実施形態を示
す断面図である。
【図15】図2に対応する本発明の第3実施形態を示す
断面図である。
【図16】図15からアダプターを抽出して示す正面図
である。
【図17】図16の17−17線断面図である。
【図18】図15からセンター軸を抽出して示す正面図
である。
【図19】図18の19−19線断面図である。
【図20】図18の20−20線断面図である。
【図21】第3実施形態に係るセンターロック装置とし
ての組立状態を抽出して示す側面図である。
【図22】図21の正面図である。
【図23】図22の背面図である。
【図24】図23の24−24線断面図である。
【図25】図15に対応するセンター軸の歪み変形状態
を示す断面図である。
【図26】図25に対応する本発明の第4実施形態を示
す断面図である。
【図27】同じく本発明の第5実施形態を示す断面図で
ある。
【図28】更に本発明の第6実施形態を示す断面図であ
る。
【図29】図28からアダプターを抽出して示す背面図
である。
【図30】図29の30−30線断面図である。
【図31】図30の取付フランジを抽出して示す正面図
である。
【図32】図31と対応する別異の取付フランジを示す
正面図である。
【符号の説明】
(10)・ボス部 (11)・軸穴 (14)・トルクピン (18)・車軸のハブ (19)・胴体 (20)・センター軸 (21)・雄ネジ (22)・歪み用割溝 (23)・前側ステー (24)・後側ステー (25)・バカ穴 (26)・雌ネジ (27)・止めネジ (28)・取付フランジ (29)・トルクピン受け入れ孔 (30)・スタッドボルト (31)・ハブナット (32)・スタッドボルト受け入れ孔 (41)・トップ面 (42)・センター軸逃し入れ穴 (44)・接合スカート (45)・雌ネジ (46)・皿ビス (51)・止め輪 (55)・皿ビス (56)・ベースフランジ (A)・アダプター (C)・押えカラー (D)・ホイールディスク (S)・スペーサープレート (N)・センターロックナット (O−O)・ホイール回転軸線 (X−X)・2等分の仮想線 (α)・一定角度範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−217701(JP,A) 特開 昭59−118502(JP,A) 特開 平7−149102(JP,A) 実開 昭53−38701(JP,U) 実開 昭58−196208(JP,U) 登録実用新案3018394(JP,U) 登録実用新案3025253(JP,U) 実用新案登録2504688(JP,Y2) 実用新案登録2519422(JP,Y2) 実用新案登録2523256(JP,Y2) 特公 平6−49401(JP,B2) 実公 昭58−24563(JP,Y2) 実公 平1−16641(JP,Y2) 特公 昭46−18642(JP,B1) 特表 平9−501881(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60B 3/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体的なトップハット型又はシリンダーハ
    ット型のアダプター(A)におけるホイールディスク
    (D)のボス部(10)と嵌合する円錐胴体(19)の
    基端部から径大な取付フランジ(28)を張り出して、
    その取付フランジ(28)にトルクピン受け入れ孔(2
    9)とスタッドボルト受け入れ孔(32)との複数づつ
    を、その2種の交互に点在する放射対称分布型として開
    口形成する一方、 上記円錐胴体(19)の先端部をなす中空センター軸
    (20)の円周面に、センターロックナット(N)との
    螺合用雄ネジ(21)を刻設して、 先ず、上記アダプター(A)を車軸のハブ(18)へ取
    り付けるべく、その取付フランジ(28)のスタッドボ
    ルト受け入れ孔(32)を車軸のハブ(18)から一体
    的に植立するスタッドボルト(30)へ悉く嵌め込ん
    で、そのスタッドボルト(30)に前方からハブナット
    (31)を各々螺合締結し、 次いで、上記アダプター(A)にホイールディスク
    (D)を取り付けるべく、そのホイールディスク(D)
    のボス部(10)から後方へ一体的に張り出すトルクピ
    ン(14)を、上記取付フランジ(28)のトルクピン
    受け入れ孔(29)へ悉く圧入させ、 最後に、上記センター軸(20)の雄ネジ(21)へ前
    方からセンターロックナット(N)を螺合締結すること
    により、上記ホイールディスク(D)を押え付け固定す
    る自動車用ホイールのセンターロック装置において、 上記センター軸(20)の円周面に歪み用割溝(22)
    を一定角度範囲(α)だけ切り込むと共に、その割溝
    (22)を挟む平行な前後一対のステー(23)(2
    4)を、センター軸(20)の円周面一部から内向き一
    体的に張り出して、 その両ステー(23)(24)に前方から螺入させた止
    めネジ(27)を締め上げることにより、上記センター
    軸(20)をその割溝(22)の入口部から閉合する如
    く歪み変形させるように定めたことを特徴とする自動車
    用ホイールのセンターロック装置。
  2. 【請求項2】全体的なトップハット型又はシリンダーハ
    ット型のアダプター(A)におけるホイールディスク
    (D)のボス部(10)と嵌合する円筒胴体(19)の
    基端部から径大な取付フランジ(28)を張り出して、
    その取付フランジ(28)にトルクピン受け入れ孔(2
    9)とスタッドボルト受け入れ孔(32)との複数づつ
    を、その2種の交互に点在する放射対称分布型として開
    口形成する一方、 上記円筒胴体(19)の先端部を閉塞するトップ面(4
    1)から前方へ一体的に張り出し垂立する中実なセンタ
    ー軸(20)の円周面に、センターロックナット(N)
    との螺合用雄ネジ(21)を刻設して、 先ず、上記アダプター(A)を車軸のハブ(18)へ取
    り付けるべく、その取付フランジ(28)のスタッドボ
    ルト受け入れ孔(32)を車軸のハブ(18)から一体
    的に植立するスタッドボルト(30)へ悉く嵌め込ん
    で、そのスタッドボルト(30)に前方からハブナット
    (31)を各々螺合締結し、 次いで、上記アダプター(A)にホイールディスク
    (D)を取り付けるべく、そのホイールディスク(D)
    のボス部(10)から後方へ一体的に張り出すトルクピ
    ン(14)を、上記取付フランジ(28)のトルクピン
    受け入れ孔(29)へ悉く圧入させ、 最後に、上記センター軸(20)へ前方からホイールデ
    ィスク(D)の押えカラー(C)を嵌め込むと共に、そ
    のセンター軸(20)の雄ネジ(21)へセンターロッ
    クナット(N)を螺合締結することにより、上記ホイー
    ルディスク(D)を押え付け固定する自動車用ホイール
    のセンターロック装置において、 上記センター軸(20)の円周面に歪み用割溝(22)
    を一定角度範囲(α)だけ切り込むと共に、その割溝
    (22)を貫通する止めネジ螺合用雌ネジ(26)を、
    センター軸(20)の偏心位置に穿設して、 その雌ネジ(26)に前方から螺入させた止めネジ(2
    7)を締め上げることにより、上記センター軸(20)
    をその割溝(22)の入口部から閉合する如く歪み変形
    させるように定めたことを特徴とする自動車用ホイール
    のセンターロック装置。
  3. 【請求項3】歪み用割溝(22)の一定角度範囲(α)
    をセンター軸(20)の円周面に対する約60%〜70
    %として切り込むと共に、 その一定角度範囲(α)を2等分する仮想線(X−X)
    上に、止めネジ(27)を配置させたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の自動車用ホイールのセンターロッ
    ク装置。
  4. 【請求項4】アダプター(A)の取付フランジ(28)
    を胴体(19)と別個独立する円環形態に作成して、そ
    の胴体(19)の基端部から短かく張り出すベースフラ
    ンジ(56)へ、上記取付フランジ(28)を前方から
    の部分的な積み重ね状態に嵌合し、且つその嵌合部分を
    複数の皿ビス(55)により締結一体化したことを特徴
    とする請求項1又は2記載の自動車用ホイールのセンタ
    ーロック装置。
  5. 【請求項5】センター軸(20)をその基端部から径大
    な接合スカート(44)の張り出しにより、全体的な断
    面ほぼ倒立T字型としてアダプター(A)との別個独立
    に作成すると共に、 上記アダプター(A)における円筒胴体(19)のトッ
    プ面(41)にセンター軸逃し入れ穴(42)と、その
    逃し入れ穴(42)の周辺に点在分布する複数の皿ビス
    螺合用雌ネジ(45)とを開口形成して、 上記センター軸(20)をセンター軸逃し入れ穴(4
    2)へ後方から貫通させて、その接合スカート(44)
    を上記皿ビス螺合用雌ネジ(45)へ螺合締結する皿ビ
    ス(46)により、上記円筒胴体(19)のトップ面
    (41)へ組み付け一体化したことを特徴とする請求項
    2記載の自動車用ホイールのセンターロック装置。
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