JP2929950B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2929950B2 JP6256412A JP25641294A JP2929950B2 JP 2929950 B2 JP2929950 B2 JP 2929950B2 JP 6256412 A JP6256412 A JP 6256412A JP 25641294 A JP25641294 A JP 25641294A JP 2929950 B2 JP2929950 B2 JP 2929950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】公知の内燃機関用の吸入空気流量計測装
置(以下空気流量センサと略称する)の一つに、温度依
存性を持つ発熱抵抗素子および空気温度補償用抵抗素子
を吸入空気流中に設け、両抵抗素子の温度差を一定に保
つように発熱抵抗素子に流れる電流を制御し、その電流
に対応した電気量を検出することによって、空気流量を
検出する装置がある。この発熱抵抗素子に流れる電流を
制御するのにマイクロプロセッサを使用することは特開
昭61−137017号で知られているが、従来の装置は内燃機
関制御用のマイクロコンピュータと全く独立したものを
使用していた。内燃機関制御用マイクロコンピュータ
は、内燃機関の回転数信号N,O2 センサからの空燃比
信号λ,空気流量センサからの空気量Qaなどの測定量
を利用して、点火時期,燃料噴射量などを制御するが、
一般の熱線式吸入空気量センサは内燃機関の吸入管内に
発熱抵抗素子および空気温度補償用抵抗素子を設け、そ
れらの抵抗素子の近辺に設けた信号処理装置によって所
定のアナログあるいはデジタル信号に変換し、マイクロ
コンピュータに信号を供給するものである。またセンサ
には、発熱抵抗素子と空気温度補償用抵抗素子の電気抵
抗の大きさの差、即ち温度差が所定値になるように前記
発熱抵抗素子に流れる電流を制御する電流制御装置も付
設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】熱線式空気流量計の応
答調整,発熱抵抗体の温度設定,出力特性の調整は、図
1中に示す可変抵抗(14,16,20,48,50,
52,54,64)をそれぞれ結果を見ながら、少なく
とも3回以上反復的にレーザトリミング等により調整し
ていた。この方法は、反復調整のため時間がかかる問題
があった。
【0004】本発明の目的は、調整容易な内燃機関の制
御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、発熱抵抗体
と空気温度補償用抵抗体を有する熱式空気流量計と、前
記発熱抵抗体および前記空気温度補償用抵抗体に流れる
電流を制御する制御回路と、マイクロコンピュータと、
複数の電気素子で構成され、入力されたデジタル信号に
応じて、その抵抗値が変化する可変抵抗器と、を備えた
内燃機関の制御装置において、前記可変抵抗器は前記制
御回路に複数個設けられ、前記マイクロコンピュータの
演算処理は、入力されたスイッチ信号の割り込みによっ
て切り替えられる前記制御回路の調整のためのオフライ
ン処理を備え、前記オフライン処理では、前記マイクロ
コンピュータが出力するデジタル信号によって前記複数
の可変抵抗器の抵抗値を変えることにより、応答時間調
整と、前記発熱抵抗体の温度設定と、前記空気温度補償
用抵抗体の感度調整と、出力特性の調整とを行うことに
より達成される。
【0006】
【作用】該調整として、応答調整,発熱抵抗体の温度設
定,出力特性の調整を行うが、ここでは、出力特性の調
整(抵抗R52,R54,R56,R64の調整)を説
明する。増幅器58の入出力の関係は式12で与えられ
る。未知数はR52,R54,R56,R64の4ケで
あるから、異なる4点の空気流量で増幅器58の入出力
値VIN+ ,V58を測定して、抵抗値R52,R54,
R56,R64を演算で求め、コンピュータ出力(O1
−On)で半導体スイッチをON・OFFして所望の抵
抗値を得る。この方法により、抵抗値の反復調整の回避
と調整の自動化を実現できる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す回路図で、内
燃機関への吸入空気流中に置かれる発熱抵抗素子2,空
気温度補償用抵抗素子4は、図示しないセラミックボビ
ン上に巻回された白金細線であり、温度上昇と共にその
抵抗値が変化する。白金は温度基準として一般に用いら
れている材料であり、線形の抵抗−温度特性を持ち、化
学的に安定している。白金細線の表面はガラスコーティ
ングされて、抵抗素子2,4の抵抗値,温度特性はほぼ
等しい。いま、抵抗素子2,4の温度0℃における抵抗
値をそれぞれR20,R40、温度係数をαとすると、各素
子の温度T2,T4における抵抗値R2,R4は次式で表わ
される。
【0008】
【数1】 R2=R20(1+αT2) …(1)
【0009】
【数2】 R4=R40(1+αT4) …(2) T2:発熱抵抗素子2の温度 T4:温度補償用抵抗素子4の温度 抵抗素子2はトランジスタ6のコレクターエミッタ回路
を通して電源8に接続されていて、トランジスタ6のベ
ース電流を制御することにより、抵抗素子2に流れる電
流の大きさが調整される。抵抗素子2及び抵抗素子4
は、それぞれ固定抵抗10および12を通して接地され
る。
【0010】抵抗素子2に並列に接続された可変抵抗素
子14及び16は、抵抗素子2の温度を設定するために
用いられ、後述するようにマイクロコンピュータ18の
出力によって調整される。空気温度補償用抵抗素子4に
はさらに直列に可変抵抗20が接続され、この抵抗器の
値を調整することによって、空気温度補償用抵抗素子4
の感度が調整される。
【0011】増幅器22の正相入力端子24は、抵抗素
子2と固定抵抗器10との接続点に接続され、逆相入力
端子26は固定抵抗器12と抵抗素子4との接続点に接
続される。一方増幅器28の正相入力端子30は、増幅
器22の出力端子32に接続された可変抵抗素子34と
可変抵抗素子20との接続に接続され、逆相入力端子3
6は可変抵抗器14,16の接続点に接続される。ま
た、増幅器28の正相入力端子30は、直列接続された
可変抵抗器38及び可変容量40を介して接地されてい
る。これらの可変抵抗器38及び可変容量40は、空気
流量計測装置の過渡特性を変化させる位相遅れ補償回路
42を構成し、図13に示すように熱線式空気流量セン
サの過渡特性(ステップ応答)を変更し、最終値に到達
する時間を短縮する。したがって、静特性にはなんらの
変化も与えない。
【0012】増幅器28の出力端子44は、抵抗器46
を介してトランジスタ6のベースに接続され、発熱抵抗
素子2と空気温度補償用抵抗素子4の温度差が一定にな
るようにトランジスタ6のベース電流を制御し、発熱抵
抗素子2に流れる電流値を調整する。直列接続された2
つの可変抵抗器48,50の接続点は、増幅器22の逆
相入力端子26に接続されている。これらの抵抗器4
8,50は電源8に接続され、その値を調整することに
よって、センサの応答時間が調整可能である。さらに直
列接続された可変抵抗器52,54が電源8に接続さ
れ、その接続点は可変抵抗器56を介して増幅器58の
逆相入力端子60に接続される。増幅器58の正相入力
端子62は増幅器22の正相入力端子24に接続され、
逆相入力端子60はさらに可変抵抗器64を介して出力
端子66に接続される。可変抵抗器52,54,56,
64は後述するようにマイクロコンピュータ18の出力
1〜On によって調整され、空気流量に対する出力特
性が変化する。
【0013】増幅器58の出力端子に発生する空気流量
に応じたアナログ信号は、アナログ−デジタル変換器6
8でデジタル信号に変換されたのち、マイクロコンピュ
ータ18に与えられる。
【0014】図1中に一点鎖線で示した部品70は単一
の絶縁基板上に配置されるか、あるいは単一の半導体基
板に一体に集積される。したがって、トランジスタ6は
内燃機関の空気吸入管内に接地される発熱抵抗素子2及
び空気温度補償用抵抗素子4の近傍に配置するか、部品
70の近辺に配置する。マイクロコンピュータ18は通
常発熱抵抗素子2や空気温度補償用抵抗素子4から1〜
2M離れているので、前者の場合はトランジスタ6と部
品70間を電線で接続し、後者の場合は抵抗素子2,4
とトランジスタ6間を電線で接続するが、いずれの場合
も電気量は大きいのでノイズの影響はほとんどない。
【0015】マイクロコンピュータ18は、空気流量セ
ンサの一部を構成すると共に、空気流量信号Qa,内燃
機関の回転数信号N,O2 センサからの空燃比信号λな
どに応じて燃料噴射量信号Ti ,点火時期信号Ta を出
力する。
【0016】上記構成において、可変抵抗器14,16
の抵抗値の和は、発熱抵抗素子2の抵抗値に比し十分大
きく設定する。このとき、回路の平衡条件は次式で表わ
される。
【0017】
【数3】 R10・R4=K・R12・R2 …(3) ただし
【0018】
【数4】
【0019】ここで(1),(2)式の関係を代入すると
温度差ΔTに関し、次の関係が得られる。
【0020】
【数5】
【0021】R10:抵抗10の抵抗値 R12:抵抗12の抵抗値 R14:抵抗14の抵抗値 R16:抵抗16の抵抗値 発熱抵抗素子2の発熱量Qと空気流によって運び去られ
る熱量の収支関係から、次式が成り立つ。
【0022】
【数6】
【0023】
【数7】
【0024】ここでC1,C2:定数 u:流速 I:発熱抵抗素子2に流れる電流 K′:次式で表わされる定数
【0025】
【数8】
【0026】すなわち、発生熱量は発熱抵抗素子と周囲
温度との温度差ΔTが一定状態にあるとき流速の平方根
の2次関数となる。そして発熱抵抗素子2に流れる電流
Iは、流速uのみを含む関数となり、したがって、抵抗
器10の端子電圧のみで流速測定が可能となる。
【0027】次に感温抵抗素子2,4の端子電圧V2
4の比を計算すると、
【0028】
【数9】
【0029】となり、抵抗素子2,4に同一仕様のもの
を使用しても
【0030】
【数10】
【0031】となるから、固定抵抗10の抵抗値R10
比し固定抵抗12の抵抗値R12を十分大きく設定すれ
ば、抵抗器4に加わる電圧を抵抗素子2に加わる電圧よ
り十分に小さくでき、自己発熱を生じないで正確な温度
補償が可能である。上記の測定原理については特開昭55
−43447 号に詳細に記載されている。
【0032】図2は図1に示した空気流量センサの調整
用フローチャートの一例で、I〜IVの処理を順番に実行
することによって、図1の可変抵抗器14,16,3
4,38,20,48,50,56,64の抵抗値を決
定する。
【0033】Iは応答時間調整の処理で、図3に示すよ
うなフローチャートにより、抵抗器48,50の値を決
定する。IIは発熱抵抗素子2の温度設定処理であり、抵
抗器14,16を変化させて調整を行う。III は吸入空
気温度調整処理で、抵抗器10の値を変化させて吸入空
気温度検出用抵抗素子4の感度を変更する。
【0034】IVは入出力特性調整処理で、低流量時(1
0kg/h程度)と高流量時(200kg/h程度)の2点
の電圧が指定された値になるように流量に対する空気流
量センサのアナログ出力特性の調整を行う。この処理
は、抵抗器52,54,56,64を変化させる。これ
ら一連の調整によって決められた抵抗値のデータは、マ
イクロコンピュータ18内のROMに書き込まれる。い
ま抵抗器52,54,56,64の抵抗値をそれぞれ抵
抗R52,R54,R56,R64、電源電圧をVe,増幅器5
8の出力電圧をV58、増幅器58の正相入力端子電圧を
IN+ とすると、
【0035】
【数11】
【0036】が成立する。上式を変形すると
【0037】
【数12】
【0038】となる。VIN+ は流量を示す電圧値であ
り、抵抗値R52,R54,R56,R64を調整して熱線式流
量センサの入出力特性を調整する。
【0039】図4(A)は図1に示した可変抵抗器の詳
細な構成例を示す。出力端子80,82間に直列に接続
された固定抵抗84〜94と、それぞれの固定抵抗に直
列接続された切替用半導体スイッチ96〜106、それ
ぞれの固定抵抗84〜94に並列に接続された半導体ス
イッチ108〜118と、各抵抗の接続点をはしご状に
接続する回路中に配置された、半導体スイッチ120及
び122より構成されている。マイクロコンピュータ1
8の出力信号O1〜O14 が各半導体スイッチに与えられ
ると、オンあるいはオフ状態となり、抵抗値を変えるこ
とが出来る。例えば、O1 の電圧をHIGHにセットす
れば、スイッチ108はオン状態になり、抵抗84は短
絡される。このようにしてマイクロコンピュータ18か
らのデジタル信号により、可変抵抗器の抵抗値を調整す
ることができる。図4(B)は可変容量40の構成を示
すものであるが、その構成は図4(A)の固定抵抗群を
固定容量に置き換えただけであるのでその説明は省略す
る。
【0040】図5は本発明の他の実施例を示すブロック
図で、空気流量を測定するための発熱抵抗素子150
と、電流検出用抵抗152は直列に接続され、電力供給
部154に接続される。空気温度測定用の抵抗156は、
電流検出用の抵抗158に直列に接続され、電力供給部
154に接続されている。マイクロコンピュータ160
は、抵抗152の電圧V2と抵抗158の端子電圧V3
マルチプレクサ162で選択し、アナログ−デジタル変
換器164によってデジタル信号に変換後、内部に取り
入れる。マイクロコンピュータ160は、発熱抵抗素子
150の温度THと空気温度Ta を計算し、その差TH
aが一定になるように発熱抵抗素子150の供給電圧制御
を行う。マイクロコンピュータ160は、発熱抵抗素子
150にフィードバックする電圧V1 を計算し、デジタ
ルーアナログ変換器166,電力供給部154を通して
出力する。マルチプレクサ162,アナログ−デジタル
変換器164,マイクロコンピュータ160,デジタル
ーアナログ変換器166は同一絶縁基板或いは半導体基
板上に配置される。また、マイクロコンピュータ160
は空気流量,内燃機関の回転数,O2 センサの出力に応
じて点火時期,燃料噴射量を決定する。
【0041】発熱抵抗150と空気温度補償用抵抗15
6の温度と抵抗値の関係は次式で示される。
【0042】
【数13】 RH=RH0(1+α・TH) …(13)
【0043】
【数14】 RK=RK0(1+α・Ta) …(14) ここで RH:発熱抵抗素子150の抵抗値 RH0:TH=0のときのRHの値 RK:空気温度補償用抵抗156の抵抗値 RK0:Ta=0のときの抵抗値RKの値 α:抵抗の温度係数 また
【0044】
【数15】 RH=(V1−V2)/(V2/R1) …(15)
【0045】
【数16】 RK=(V4−V3)/(V3/R2) …(16) R1:抵抗152の値 R2:抵抗158の値 であるから式(13),(14)より
【0046】
【数17】
【0047】
【数18】
【0048】となる。
【0049】出力電圧V1 は次のPID制御によって決
定する。たとえば、TH−Taが200℃となるように制御
する場合、
【0050】
【数19】 VIN+1=VIN+K1(ΔTN−200)+K2(ΔTN−ΔTN-1) +K3Σ(ΔTN−200) …(19) となる。
【0051】ここでK1,K2,K3は定数、ΔT=TH
a n+1は次回、nは現在、n−1は前回を示す。
【0052】空気流量は、キングの式より求めることが
できる。キングの式は、発熱抵抗の電力と放熱量の関係
を示しており、
【0053】
【数20】 I2=(C1+C2√Qa)(TH−Ta) …(20) で表わされる。ここで Qa:空気流量 I:発熱抵抗を流れる電流 C1,C2:空気温度の関数
【0054】
【数21】
【0055】となる。TH−Taはマイクロコンピュータ
の制御により一定であり、C1,C2は空気温度Ta に応
じて予めROMに書き込まれた値を用いる。また、I2
HはI2H=V2・(V1−V2)/R1で計算できる。
よって、式(21)により空気流量Qaを求めることが
できる。
【0056】図6は図5に示した空気流量センサの調整
方法を示している。F1は抵抗値RH0,RK0を決定する
ためのフローチャートであり、F2は定数C1,C2を決
定するためのもの、F3は空気流量の変化に対する応答
速度を決定するためのものである。
【0057】図7は、本発明の他の実施例を示す図で、
定電流電源169′,169はそれぞれ発熱抵抗素子1
70,空気温度補償用抵抗素子172に電流を流す。ス
イッチ174は、マイクロコンピュータ176により一
定の周期Tでオンされる。発熱抵抗素子170の端子電
圧がしきい値を超したときスイッチ174をオフする
と、電流の通流比率D(D=電流の通流時間/T)は
【0058】
【数22】 D=K1+K2√Qa …(22) で表わされ、空気流量Qaの関数となる。
【0059】ここでK1,K2は空気温度の関数で、しき
い値は空気温度により変化し、次式を満足するように決
定される。
【0060】
【数23】 (発熱抵抗素子の端子電圧)=K・(温度補正用抵抗素子の端子電圧)…(23) ここで、Kは定数である。
【0061】発熱抵抗素子170,温度補償用抵抗素子
172の端子電圧は、マルチプレクサ178によって選
択的に取り入れられ、アナログ−デジタル変換器180
を介してマイクロコンピュータ176に入力される。な
お、マイクロコンピュータ176は内燃機関の燃料噴射
量の制御及び点火時期制御も行っている。これらのマル
チプレクサ178,アナログ−デジタル変換器180,
マイクロコンピュータ176は図1と同様に同一絶縁基
板上あるいは半導体基板上に配置される。
【0062】図8は、図7に示した空気流量センサの調
整方法を示している。フロチャートF1,F2は、図8
のマイクロコンピュータにROMライターを付けた状態
で実行する。F1は式(23)のkを決めるためのもの
で、しきい値での温度TH とTa の関係が一定になるよ
うに設定する。F2は式(22)のK1,K2を設定するた
めのものである。
【0063】図9は自動車の内燃機関制御装置のソフト
ウエアシステムを示し、スタートST,内燃機関制御用
割込みIR1〜IRn,スタート処理PST,内燃機関制
御用割込み処理PIR1〜PIRn,タスクスケジューラ
TS,制御タスクT1〜Tを持っている。さらに、空
気流量計測のためのオンライン処理用の空気流量センサ
割込みIRAON,空気流量センサのオフライン調整用
割込みIRAOF,空気流量センサのオンライン割込み処
理PIRAON,空気流量センサのオフライン割込み処理P
RAOF,空気流量センサの調整タスクTOFAIR ,空気流
量センサの流量計測のためのオンライン処理TONAIR
備えている。図のように構成した装置において、空気流
量センサの調整段階では、オフライン調整用割込みIR
AOF ,空気流量センサのオフライン割込み処理P
RAOF,調整タスクTOFAIR によって調整を行う。調整
タスクTOFAIR は、図1に示した空気流量センサに対し
ては図2に示したフローチャートであり、図5に示した
センサに対しては図6に示したフローチャートであり、
図7に示したセンサに対しては図8に示したフローチャ
ートが対応する。
【0064】調整終了後、内燃機関の動作時にはオンラ
イン処理用の空気流量センサ割込みIRAON ,オンライ
ン割込み処理PIRAON,流量計測のためのオンライン処
理TONAIRが使用されることになり、オンライン処理T
ONAIRは空気流量計測のための計算制御などの処理とな
る。なお、オフライン調整用割込みIRAOF ,オフライ
ン割込み処理PIRAOF,調整タスクTOFAIRと空気流量
センサ割込みIRAON,オンライン割込み処理P
RAON,流量計測のためのオンライン処理TONAIR の切
り換えは例えば手動のスイッチなどで行う。
【0065】図10は、内燃機関の動作時のOSとオン
ライン処理用の空気流量センサ割込みIRAONとタスク
ONAIRの関係を示す。図において、ADはアナログ−
デジタル変換、PROは空気流量計測のための処理、D
Oは出力及び出力レジシタへの書き込みである。図に示
すタスク制御において、空気流量センサ割込みIRAON
が時間同期又は回転同期で加わるとOSの管理下におい
てアナログ−デジタル変換AD,空気流量計測のための
処理PRO,出力及び出力レジシタへの書き込みDOか
らなるタスクTONAIRが実行される。
【0066】図11に空気流量センサの異常診断方法を
示す。図5に示した空気流量センサにおいて、電流検出
用抵抗152端子電圧は流量と温度により上下するが、
その変化する幅は予め限られている。端子電圧をアナロ
グ−デジタル変換器164を通してマイクロコンピュー
タ166に取り入れた後、予め設定した電圧を越えてい
ないかを判断する。もし超えていれば異常であると判断
し、自動車が必要最小限度走行機能を失わないように端
子電圧を自動的に設定するとともに、運転者にその情報
を与えるようにする。そのフローチャートを図12に示
している。
【0067】また図7に示した空気流量センサにおい
て、異常診断を行う場合には、スイッチ174がオンと
なっている状態で発熱抵抗170の端子電圧を調べて判
断を行う。温度補償用抵抗172の異常診断はスイッチ
174のオン,オフに関係なく行える。
【0068】本発明によれば、流量センサの検出抵抗素
子から内燃機関制御用のマイクロコンピュータまでの配
線中にノイズが混入しても誤動作の少なくかつ、小型で
価格の安い吸入空気量測定装置を提供することができ
る。
【0069】
【発明の効果】本発明では、マイクロコンピュータの出
力するデジタル信号によって、回路の調整が容易に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図。
【図2】調整のフローチャートを示す図。
【図3】応答時間調整処理のフローチャートを示す図。
【図4】調整用可変抵抗を示す図。
【図5】本発明の他の実施例を示す図。
【図6】調整処理のフローチャートを示す図。
【図7】本発明の他の実施例を示す図。
【図8】調整処理のフローチャートを示す図。
【図9】マイクロコンピュータのソフトウエアシステム
を示す図。
【図10】マイクロコンピュータでの処理を示す図。
【図11】異常診断の原理を説明する図。
【図12】異常診断のフロチャートを示す図。
【図13】位相遅れ補償の説明用特性図。
【符号の説明】
2…発熱抵抗素子、4…空気温度補償用抵抗素子、8…
電源、18…マイクロコンピュータ、68…アナログー
デジタル変換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 知次 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所内 (72)発明者 須田 正爾 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 佐和工場内 (56)参考文献 特開 昭58−6416(JP,A) 特開 昭61−284610(JP,A) 特開 昭62−200804(JP,A) 特開 昭62−208706(JP,A) 特開 昭63−184017(JP,A) 特開 昭64−43726(JP,A) 実開 昭61−81314(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 45/00 G01F 1/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱抵抗体と空気温度補償用抵抗体を有す
    る熱式空気流量計と、 前記発熱抵抗体および前記空気温度補償用抵抗体に流れ
    る電流を制御する制御回路と、 マイクロコンピュータと、 複数の電気素子で構成され、入力されたデジタル信号に
    応じて、その抵抗値が変化する可変抵抗器と、 を備えた内燃機関の制御装置において、 前記可変抵抗器は前記制御回路に複数個設けられ、 前記マイクロコンピュータの演算処理は、入力されたス
    イッチ信号の割り込みによって切り替えられる前記制御
    回路の調整のためのオフライン処理を備え、 前記オフライン処理では、前記マイクロコンピュータが
    出力するデジタル信号によって前記複数の可変抵抗器の
    抵抗値を変えることにより、応答時間調整と、前記発熱
    抵抗体の温度設定と、前記空気温度補償用抵抗体の感度
    調整と、出力特性の調整とを行うことを特徴とする内燃
    機関の制御装置。
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