JP2929702B2 - 双胴船 - Google Patents
双胴船Info
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- JP2929702B2 JP2929702B2 JP29685490A JP29685490A JP2929702B2 JP 2929702 B2 JP2929702 B2 JP 2929702B2 JP 29685490 A JP29685490 A JP 29685490A JP 29685490 A JP29685490 A JP 29685490A JP 2929702 B2 JP2929702 B2 JP 2929702B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catamaran
- range
- speed range
- speed
- wave
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は低速域から高速域までの広い速力範囲にわた
って造波抵抗を低減することができる双胴船に関するも
のである。
って造波抵抗を低減することができる双胴船に関するも
のである。
［従来の技術］ 高速航行可能な船舶としては、滑走艇、半滑走艇、水
中翼船、空気圧を利用した船等が一般的である。しか
し、これらは、いずれも小型の船舶であり、且つ排水量
を小さくしている。しかも従来のものは、低速域では造
波抵抗が大きい船型であり、波浪が大きい場合にその影
響も受け易く、又、構造を軽くする必要があるために大
型の船には適さないとされている。特に、大型船になる
と、重量が大きくなり、重量が大きくなると、高速化が
達成されにくくなる。
中翼船、空気圧を利用した船等が一般的である。しか
し、これらは、いずれも小型の船舶であり、且つ排水量
を小さくしている。しかも従来のものは、低速域では造
波抵抗が大きい船型であり、波浪が大きい場合にその影
響も受け易く、又、構造を軽くする必要があるために大
型の船には適さないとされている。特に、大型船になる
と、重量が大きくなり、重量が大きくなると、高速化が
達成されにくくなる。
一方、横波等の波浪の影響に対しても航行安定性のよ
いものとして、排水量型の双胴船が知られている。
いものとして、排水量型の双胴船が知られている。
［発明が解決しようとする課題］ ところが、上記排水量型の双胴船の場合には、低速航
行を目的として、双胴部分を大部分没水させることによ
り大きな排水量（つまり浮力）が得られるようにしてあ
るため、高速化を図るために動力を増大させても、ラス
トハンプ付近で大きな抵抗が生じることや、発生した波
が双胴部間で相互干渉を超こすことにより造波抵抗の増
大を招く結果、高速航行を行うことが困難となる。
行を目的として、双胴部分を大部分没水させることによ
り大きな排水量（つまり浮力）が得られるようにしてあ
るため、高速化を図るために動力を増大させても、ラス
トハンプ付近で大きな抵抗が生じることや、発生した波
が双胴部間で相互干渉を超こすことにより造波抵抗の増
大を招く結果、高速航行を行うことが困難となる。
そこで、本発明は、高速化のネックとなっていた排水
量を低減し、しかも低速域から高速域までの広い速力範
囲にわたり造波抵抗を小さくすることができるような双
胴船を提供しようとするものである。
量を低減し、しかも低速域から高速域までの広い速力範
囲にわたり造波抵抗を小さくすることができるような双
胴船を提供しようとするものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記課題を解決するために、船本体を左右
の胴部上に搭載してなる双胴船において、上記左右の胴
部を細長く形成して超細長船型とし、且つ胴部の水線長
と排水容積の1/3乗との比が11〜15の範囲の値をもつよ
うにした構成とする。
の胴部上に搭載してなる双胴船において、上記左右の胴
部を細長く形成して超細長船型とし、且つ胴部の水線長
と排水容積の1/3乗との比が11〜15の範囲の値をもつよ
うにした構成とする。
［作用］ ２つの胴部を超細長船型とし、水線長と排水容積の1/
3乗との比の値を11〜15としたことにより、低速域から
高速域までの広い速力範囲で造波抵抗を低減することが
できるようになる。
3乗との比の値を11〜15としたことにより、低速域から
高速域までの広い速力範囲で造波抵抗を低減することが
できるようになる。
［実 施 例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第１図及び第２図は本発明の一実施例を示すもので、
船首尾方向に延びる左右の胴部２の上に、船本体１を搭
載して一体化し、全体が満載時吃水線よりも上方に位置
するように設定してある双胴船において、上記左右の胴
部２を非常に細長く形成して長細長船型とし、且つ水線
長Ｌと排水容積Ｖの1/3乗との比L/V1/3が11〜15の範囲
の値を持つようにする。
船首尾方向に延びる左右の胴部２の上に、船本体１を搭
載して一体化し、全体が満載時吃水線よりも上方に位置
するように設定してある双胴船において、上記左右の胴
部２を非常に細長く形成して長細長船型とし、且つ水線
長Ｌと排水容積Ｖの1/3乗との比L/V1/3が11〜15の範囲
の値を持つようにする。
なお、上記胴部２は、船本体１よりも前後方向に突出
する長尺で先端が鋭角的な船首部分2a及び船尾部分2b
と、船本体１に対置する中央部分2cとを同じ幅寸法とし
て一体化した構成としてある。
する長尺で先端が鋭角的な船首部分2a及び船尾部分2b
と、船本体１に対置する中央部分2cとを同じ幅寸法とし
て一体化した構成としてある。
上記構成とした本発明の双胴船においては、満載時吃
水線FLが胴部２の側板上部位置に設定してあるため、基
本的には船本体１の下部に位置する左右の胴部２の大部
分が水中に没することになり、上述した排水量型双胴船
に準じて全体の浮力が得られると共に、左右２つの胴部
２に基づいて双胴船固有の安定性が得られる。
水線FLが胴部２の側板上部位置に設定してあるため、基
本的には船本体１の下部に位置する左右の胴部２の大部
分が水中に没することになり、上述した排水量型双胴船
に準じて全体の浮力が得られると共に、左右２つの胴部
２に基づいて双胴船固有の安定性が得られる。
又、満載時吃水線FLの高さレベルにおいて、左右の胴
部２の長さ寸法である水線長Ｌと排水容積Ｖの1/3乗と
の比L/V1/3の値が11〜15の範囲となるようにしてあるた
め、航行時には、波切り状態となって造波現象を抑制す
ることになり、排水量型双胴船に準ずるものでありなが
ら高速航行が可能となり、低速域から高速域までの広い
速力範囲にわたって造波抵抗を低減することができる。
部２の長さ寸法である水線長Ｌと排水容積Ｖの1/3乗と
の比L/V1/3の値が11〜15の範囲となるようにしてあるた
め、航行時には、波切り状態となって造波現象を抑制す
ることになり、排水量型双胴船に準ずるものでありなが
ら高速航行が可能となり、低速域から高速域までの広い
速力範囲にわたって造波抵抗を低減することができる。
第３図は3500トン、40ノットにおけるL/V1/3とEHPと
の関係の実験結果を示すもので、はＬ＝155m、はＬ
＝169m、はＬ＝200mの大型船の場合を、又、はＬ＝
16m、はＬ＝20m、はＬ＝24mの小型船の場合をそれ
ぞれ示す。第３図に示す実験結果から明らかな如く、大
型船の場合も小型船の場合も、L/V1/3の値が11〜15の範
囲内にあるときは、造波抵抗低減効果によりEHPを3000
以下に抑えることができることがわかる。なお、L/V1/3
の値が15を超えると、胴部２の浸水面積（表面積）が増
え、L/V1/3の値が11未満であると、造波抵抗低減効果が
期待できない。したがって、L/V1/3の値を11〜15の範囲
に設定することにより、推進動力の有効利用率が向上
し、速度制限範囲の拡大により高速航行を容易に行うこ
とができる。
の関係の実験結果を示すもので、はＬ＝155m、はＬ
＝169m、はＬ＝200mの大型船の場合を、又、はＬ＝
16m、はＬ＝20m、はＬ＝24mの小型船の場合をそれ
ぞれ示す。第３図に示す実験結果から明らかな如く、大
型船の場合も小型船の場合も、L/V1/3の値が11〜15の範
囲内にあるときは、造波抵抗低減効果によりEHPを3000
以下に抑えることができることがわかる。なお、L/V1/3
の値が15を超えると、胴部２の浸水面積（表面積）が増
え、L/V1/3の値が11未満であると、造波抵抗低減効果が
期待できない。したがって、L/V1/3の値を11〜15の範囲
に設定することにより、推進動力の有効利用率が向上
し、速度制限範囲の拡大により高速航行を容易に行うこ
とができる。
なお、本発明は上記実施例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
［発明の効果］ 以上述べた如く、本発明の双胴船によれば、左右の胴
分細長く形成して超細長船型とし、且つ水線長と排水容
積の1/3乗との比の値が11〜15になるように設定したの
で、双胴船特有の安全性が得られることに加えて、大型
船であっても小型船であっても、低速域から高速域まで
の広い速力範囲にわたって造波抵抗を低減することがで
き、したがって、推進動力の有効利用により高速航行が
可能となる、等の優れた効果を発揮する。
分細長く形成して超細長船型とし、且つ水線長と排水容
積の1/3乗との比の値が11〜15になるように設定したの
で、双胴船特有の安全性が得られることに加えて、大型
船であっても小型船であっても、低速域から高速域まで
の広い速力範囲にわたって造波抵抗を低減することがで
き、したがって、推進動力の有効利用により高速航行が
可能となる、等の優れた効果を発揮する。
第１図は本発明の双胴船の一実施例を示す概略側面図、
第２図は第１図の平面図、第３図はEHPとL/V1/3との関
係の実験結果を示す図である。 １……船本体、２……胴部、Ｌ……水線長。
第２図は第１図の平面図、第３図はEHPとL/V1/3との関
係の実験結果を示す図である。 １……船本体、２……胴部、Ｌ……水線長。
Claims (1)
- 【請求項１】船本体を左右の胴部上に搭載してなる双胴
船において、上記左右の胴部を細長く形成して超細長船
型とし、且つ胴部の水線長と排水容積の1/3乗との比が1
1〜15の範囲の値をもつようにしたことを特徴とする双
胴船。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29685490A JP2929702B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 双胴船 |
| NO91912295A NO912295L (no) | 1990-10-30 | 1991-06-13 | Katamaran. |
| AU78397/91A AU639792B2 (en) | 1990-10-30 | 1991-06-13 | Catamaran |
| EP91305389A EP0483948B1 (en) | 1990-10-30 | 1991-06-14 | Catamarans |
| DE69106670T DE69106670T2 (de) | 1990-10-30 | 1991-06-14 | Zweirumpfboot. |
| KR1019910009910A KR0132563B1 (ko) | 1990-10-30 | 1991-06-15 | 쌍동선 |
| NO952897A NO305644B1 (no) | 1990-10-30 | 1995-07-20 | Katamaran |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29685490A JP2929702B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 双胴船 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04169391A JPH04169391A (ja) | 1992-06-17 |
| JP2929702B2 true JP2929702B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=17839024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29685490A Expired - Lifetime JP2929702B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-11-01 | 双胴船 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2929702B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113401276A (zh) * | 2021-08-04 | 2021-09-17 | 大连云海船艇科技有限公司 | 一种具有复合船体形式的双体槽道滑行艇 |
-
1990
- 1990-11-01 JP JP29685490A patent/JP2929702B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04169391A (ja) | 1992-06-17 |
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