JP2928962B2 - 合成樹脂製チャック - Google Patents

合成樹脂製チャック

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JP2928962B2
JP2928962B2 JP7012792A JP7012792A JP2928962B2 JP 2928962 B2 JP2928962 B2 JP 2928962B2 JP 7012792 A JP7012792 A JP 7012792A JP 7012792 A JP7012792 A JP 7012792A JP 2928962 B2 JP2928962 B2 JP 2928962B2
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隆司 野口
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Seisan Nipponsha KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、袋体の開口部等に設け
られる再開閉可能な合成樹脂製チャックに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】袋体の開口部に互いに咬合する雌雄爪よ
りなる再開閉機能を持った合成樹脂製チャックは図3で
示すように、一方のベース片1aに鈎部を先端に形成し
た雄爪要素2と、他方のベース片1bに前記雄要素2の
鈎部に咬合する鈎部を形成した雌要素3とから構成され
たシングル爪チャックと、このシングル爪チャックより
も咬合強度を増大して重袋に対応するよう、図4で示す
ように、2本の雄爪要素2a、2bを並列したダブル爪
チャックとが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、どのような爪
型のチヤック付袋体であっても、袋体に包入されている
物品が嵩ばっていたり或いは重量物や流動物であった場
合には、袋体の膨らみにより図4で示すように引張力F
がチャックに作用し、雌爪要素3の袋体内側方の一方の
鈎部は開き方向に伸び、これと咬合する一方の雄爪要素
2aは咬合から外れる方向に傾倒し、また、袋体外側方
の他方の雌爪要素3の鈎部と雄爪要素2bの鈎部とは咬
合が外れた遊離状態となり自然開脱する。
【0004】このような自然開脱は、袋体を重ね積みし
た場合の重圧或いは輸送時おける揺動圧等によって包
入物品が揺動し、その動圧により咬合状態のチャックが
内側から開脱してしまうことがある。従って、従来のチ
ャック付袋体においては、重包装を避けることが常識と
されていた。
【0005】例えば、米をチャック付袋体に包入した場
合は、チャックを閉じると共に、チャック上部の摘み開
口部をヒートシールした後、袋体を積み上げたり輸送し
たりすると、積み上げ時には重圧により、また、輸送時
は揺動圧によって米が動くので、それらの動圧がチャッ
クに影響して開脱してしまう。
【0006】チャックが開脱しても、チャック上部の摘
み片部はシールされているので、直ちに米が洩れ出すこ
とはないが、鋏等でシールを切り取った時にはチャック
が開脱しているため、米が飛散するようなことがある。
【0007】また、開封後のチャックを閉じた場合も、
袋体が横倒しになった時には米の流動によってチャック
が内部方向から開脱し、米が袋外に飛散したりすること
があり、米の包装袋としては不向きであった。
【0008】上記のような問題を解決するために、チャ
ック自体の肉厚を大にしたチャックの袋体も考えては
いる。しかし、成樹脂による咬合型のチャックは肉厚
が大になるほど樹脂の性質上で爪が硬くなり咬合強度も
強くなるので、指先押圧による咬合の場合は指先が痛く
なったり、指先の引張りによる開脱の場合は指先が滑っ
たりする等の不具合がある。
【0009】また、肉厚大のチャックを製造する場合に
は樹脂量も多くなるので、ダイスからの押し出し速度の
低下を招くと共に、冷却に時間を要する等の生産効率が
悪くコスト高となる。
【0010】一般的に、チャック付の袋体は、そのサイ
ズを小さくするほどチャックの摘み片の幅を小さくせ
るを得ないので、このような小サイズの袋体に肉厚大で
剛性のあるチャックを設けた場合は指先による開脱が一
層困難となってしまう。
【0011】そこで、上述の図4で示すダブル爪チャッ
クを採用しても上記のような不具合があり、これらの問
題を解決することが課題となっている。
【0012】本発明の目的は、上記の課題を解決した合
成樹脂製チャックを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の特徴とする構成は、合成樹脂製の雄雌咬合
爪のそれぞれを別個のベース片に一体的に設けたチャッ
クにおいて、一方のベース片に並列して突設した2本の
軸の先端に鈎部の先端をそれぞれ反対方向の外側向きで
形成すると共に、両軸上方の鈎部の背面を前記ベース片
と平行する樹脂膜のブリッジにより連結した雄爪要素
と、他方のベース片に前記雄爪要素の鈎部と咬合する鈎
部の先端をそれぞれ内側向きに対面して形成した雌爪要
素とを備えた備えたものである。
【0014】さらに、前記の構成において、雌爪要素の
一方の鈎部は、両鈎部間の略中央のベース片から延在
し、かつベース片とは非接着の帯片の先端に形成したも
のである。
【0015】
【作用】上記の構成により、雄爪要素はダブル爪チャッ
クでありながら、ブリッジで連結しているので、2本の
雄爪要素の間隔は常に一定に保たれ、かつ個別に傾動す
ることがないので重圧等による引張力での自然開脱を防
止すると共に、咬合強度を増大している。さらに、雌爪
要素の一方の鈎部を、両鈎部間の略中央のベース片から
延在し、かつベース片とは非接着の帯片の先端に形成し
たものでは、袋体の嵩ばりをベース片とは非接着の帯片
の遊動で吸収し、正常な咬合状態を確保する。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、10a、10bは、それぞれ別個の
ベース片である。11は一方のベース片10aに設けら
れている雄爪要素である。この雄爪要素11は、前記一
方のベース片10aに並列して突設した2本の軸11
a、11bの先端に鈎部11c、11dが、その先端を
それぞれ反対方向の外側向きにして形成すると共に、両
軸11a、11b上方の鈎部11c,11d背面を前記
ベース片10aと平行する樹脂膜のブリッジ11eによ
り連結して両軸11a、11b、ブリッジ11e並びに
ベース片10aで囲まれた空洞11fを長手方向に沿っ
て形成した構造である。
【0017】また、必要によっては、前記雄爪要素11
の空洞11fを形成する一方のベース片10aの空洞範
囲内にスリット13を長手方向に沿って設けてもよい。
【0018】12は前記雄爪要素11に対する雌爪要素
である、この雌爪要素12は、他方のベース片10bに
前記雄爪要素11の鈎部11c、11dと咬合する鈎部
12a、12bの先端をそれぞれ内側向きに対面して形
成した構造である。
【0019】また、前記雌爪要素12は、一方の鈎部1
2aは、両鈎部12a、12b間の略中央15のベース
片10bから延在し、かつベース片10bとは非接着の
帯片14の先端に形成してもよい。
【0020】本発明は上記の通りの構造であるから、雄
爪要素11は、両軸11a、11b上方の鈎部11c,
11d背面をベース片10aと平行する樹脂膜のブリッ
ジ11eにより連結されているため、前記鈎部11c、
11dの間隔が常に一定に保たれ、両軸11a、11b
は個別に振れ動くことなく同一正常な咬合状態を保持し
ながら雌爪要素12の鈎部12a、12bとの咬合作用
を容易に行う。
【0021】他方、咬合状態において、袋体の内側から
起こるチャックの開脱作用、すなわち、包入物品の移動
圧等によってチャックより下の袋体フィルムが図2で示
すように、引張力Fの作用で拡がりが生じても、雄爪要
素11は、両軸11a、11b上方の鈎部11c,11
d背面をベース片10aと平行する樹脂膜のブリッジ1
1eによる連結で両鈎部11c、11dの雌爪要素12
との咬合を外す方向の傾倒変形が拘束され、所定の間隔
を保持し、雌爪要素12の両鈎部12a、12bとの咬
合状態が確保され、チャックの開脱を防止し、ダブル爪
チャック特有の咬合強度を維持する。
【0022】前記咬合強度の強弱は、ブリッジ11eの
樹脂膜の肉厚を調整することにより所望の咬合力にする
ことができ、袋体への包入物品の種類、軽重等によって
咬合力を変えることが可能である。
【0023】また、雌爪要素12の一方の鈎部12a
を、両鈎部12a、12b間の略中央15のベース片1
0bから延在し、かつベース片10bとは非接着の帯片
14の先端に形成しものにおいては、包入物品の嵩ばり
等によってチャックより下の袋体フィルムが引張力Fの
作用で拡がりが生じた場合に、図2で示すように、ベー
ス片10bとは非接着の帯片14がベース片10bから
離間して拡がるため、雌爪要素12の拡開変形がなくな
り、雄爪要素11と正しい姿勢で咬合状態が維持され、
チャックの内部からの開脱防止を一層向上する。
【0024】本発明によるチャックは、上記の有効な作
用ばかりでなく、チャックの製造面においても有効であ
る。すなわち、ダブル爪チャックの2本の軸11a、1
1b間には空洞11fを形成しているため、チャックが
ダイスより押し出し成形された後の冷却は空洞11f内
と外部とに同時に冷気を付与することができ、押し出し
速度を高め、効率の良い生産を可能とする。また、空洞
11fにより樹脂材料の低減と軽量化が図られる。
【0025】さらに、雄爪要素11の空洞11fを形成
する一方のベース片10aの空洞範囲内にスリット13
を長手方向に沿って設けた場合、このスリット13を拡
げて空洞11f内に冷却水を注入することができ、空気
冷却以上の冷却作用が得られ、高速生産を可能とする。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、一方のベース片
に並列して突設した2本の軸の先端に鈎部の先端をそれ
ぞれ反対方向の外側向きで形成すると共に、両軸上方の
鈎部の背面を前記ベース片と平行する樹脂膜のブリッジ
により連結した雄爪要素と、他方のベース片に前記雄爪
要素の鈎部と咬合する鈎部の先端をそれぞれ内側向きに
対面して形成した雌要素とを備えた構成であるから、雄
爪要素はダブル爪チャックでありながら、ブリッジで連
結しているので、2本の雄爪要素の間隔は常に一定に保
たれかつ個別に傾動することがないので重圧等による
引張力での自然開脱を防止すると共に、咬合強度を増大
する。さらに、雌爪要素の一方の鈎部を、両鈎部間の略
中央のベース片から延在し、かつベース片とは非接着の
帯片の先端に形成したものにおいては、袋体の嵩ばりを
ベース片とは非接着の帯片の遊動で吸収し、正常な咬合
状態を確保し、重包装に対応したチャック付の袋体を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面図
【図2】本発明の作用を説明する断面図
【図3】従来のシングル爪のチャックの断面図
【図4】従来のダブル爪チャックの断面図
【符号の説明】
10a ベース片 10b ベース片 11 雄爪要素 11a 軸 11b 軸 11c 鈎部 11d 鈎部 11e ブリッジ 11f 空洞 12 雌爪要素 12a 鈎部 12b 鈎部溝 13 スリット 14 帯片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の雄雌咬合爪のそれぞれを別
    個のベース片に一体的に設けたチャックにおいて、一方
    のベース片に並列して突設した2本の軸の先端に鈎部の
    先端をそれぞれ反対方向の外側向きで形成すると共に、
    両軸上方の鈎部の背面を前記ベース片と平行する樹脂膜
    のブリッジにより連結した雄爪要素と、他方のベース片
    に前記雄爪要素の鈎部と咬合する鈎部の先端をそれぞれ
    内側向きに対面して形成した雌爪要素とを備えたことを
    特徴とする合成樹脂製チャック。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製の雄雌咬合爪のそれぞれを別
    個のベース片に一体的に設けたチャックにおいて、一方
    のベース片に並列して突設した2本の軸の先端に鈎部の
    先端をそれぞれ反対方向の外側向きで形成すると共に、
    両軸上方の鈎部の背面を前記ベース片と平行する樹脂膜
    のブリッジにより連結した雄爪要素と、他方のベース片
    に前記雄爪要素の鈎部と咬合する鈎部の先端をそれぞれ
    内側向きに対面して形成した雌爪要素とを備え、この雌
    爪要素の一方の鈎部は、両鈎部間の略中央のベース片か
    ら延在し、かつベース片とは非接着の帯片の先端に形成
    したことを特徴とする合成樹脂製チャック。
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JP3494529B2 (ja) * 1996-06-06 2004-02-09 Ykk株式会社 一体成形面ファスナー
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