JP2928915B2 - 品質管理方法 - Google Patents

品質管理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料室に光学的お
よび/又は電気化学的センサーを備え、特に臨床上重要
なパラメーター(pH、pCO、pO、イオン(例
えばLi、Na、K、Mg++、Ca++、Cl
)や生体液酵素物質(例えばグルコース、乳酸塩、尿
素)の測定用センサーを備える、差込式使い捨てカセッ
トを付属する携帯用分析器で構成される分析装置の品質
管理方法およびこれに用いる液体に関する。
【0002】〔定義〕 本発明を理解し易くするために、以下に本明細書で用い
た幾つかの重要概念について定義付けしておく。 (1)分析器 光学的および/又は電気化学的センサーを計測ベースに
する試料(例えば血液試料)測定器。 (2)携帯用分析器 光学的および/又は電気化学的センサーを計測ベースに
するポイントケア(Point of Care)型測
定器。センサーの組み込まれた使い捨てカセットを試料
測定用として分析器に差し込んで接続し、測定後処分す
るという型式のもの。 (3)センサー 液体に溶けた、少なくとも1つの化学成分の濃度、分圧
を測定するための光学的または電気化学的測定装置。各
種化学成分の濃度や分圧の同時測定に、複数のセンサー
を使用することができる。 (4)同時測定 配置されているセンサー列のセンサーを、被測定媒体
(検定用媒体、コントロール用液体、試料)に同一工程
操作で接触させる。測定信号の検出は必ずしも同時でな
くてよい。 (5)使い捨てカセット 携帯用分析器と機械的並びに電気的および/又は光学的
に接触させるパーツであり、少なくとも1つ試料室を持
ち、この試料室内で少なくとも間接的に接触するセンサ
ーを有する。使い捨てカセットは、単一の試料測定にの
み用いる。 (6)コンディショニング センサーの特性曲線が安定化するまでのセンサーと対象
媒体との接触過程。乾燥保管されているセンサーの特性
曲線は、水性媒体または湿潤気体媒体との接触後、時間
の経過と共に変化する。特に、イオン透過性素材の使用
されているセンサーの場合に、センサーの化学成分と各
種組成の水性媒体との拡散置換により、かかる現象が生
じる。 (7)センサーの特性曲線 水溶液に存在する化学成分(独立変数)の濃度(又は分
圧)と光学的または電気化学的センサーによる測定可能
な信号の大きさとの間の関数関係。 (8)検定(キャリブレーション) センサー特性曲線の測定。 (9)ワンポイント検定 一予測値における検定。検定方法としては、少なくとも
2つの値において信号強度を求めるというのが一般的
で、最も頻繁に行われている。だが、特性曲線の関数グ
ラフが少なくとも部分的に判っていれば(部分検証また
は全体再現)、全体の検定を行うのに殆どは1つの値に
おける信号計測だけで十分である。 (10)検定用媒体、検定液 配置センサーで測定すべき化学成分のうち濃度既知また
は気体分圧既知の成分(それぞれの測定において当該化
学成分の予測値に対応)を、少なくとも1つ含有する水
溶液または気体混合物。 (11)品質管理操作 品質管理用液に溶解した化学物質の濃度および/又は気
体分圧のセンサーによる同時測定(例えば、使い捨てカ
セット)及び続いての実測値と理論値の比較。 (12)品質管理用液 主として気体(例えば、O2、CO2、N2)、水および
水を含む組成物に溶ける化学物質に対して透過性のない
容器(特にガラス製)中に存在する水溶液で、組成既知
の気体が入っていて、またセンサーの測定対象である被
測定液の各種化学成分を含有するが、その濃度はそれぞ
れの測定状況における予測値に対応しているものとす
る。 (13)測定対象 液体(例えば、純血液、血清、尿などの生体液)。実質
上未知の成分濃度および気体分圧。 (14)試料 対象物の任意抽出サンプル。 (15)試料測定 試料に溶けた化学物質の濃度および/又は気体分圧のセ
ンサー(例えば、使い捨てカセット)による同時測定。
【0003】臨床試験室では、各種分析器が生体液(血
液、尿、血漿、血清)の試験管(in−vitro)分
析に使用されている。同装置は殆どが電気化学的センサ
ーを利用したものであるが、本来の測定の前に、装置内
にある液状、気体状検定用媒体により、少なくとも予測
値の1つにおいてセンサーの検定をする。個々のセンサ
ーの検定には、様々な液状、気体状検定用媒体が使用さ
れる。この種の測定装置は、品質管理用液により精度お
よび信頼度を確認試験することが必要である。この品質
管理用液は、殆どがガラス容器に密閉されていて、O
及びCO成分既知の気体が入っている塩含有のpH緩
衝済み水溶液である。この液体は、更に気体溶解性増進
用の一連の添加物、湿潤性改良のための界面活性剤およ
び生物学的活性の抑制のための胚破壊作用性化学薬品を
含む。品質管理用液は、装置に取り付けている全てのセ
ンサーの同時コントロールに主として使用されるが、そ
の化学組成は検定用媒体とは異なっている。
【0004】
【従来の技術】臨床中央試験所で使用される分析器(静
置型器械)とは違った一連の携帯用分析器(ポイントケ
ア型装置)は、広く知られるようになってきた(EP
0 460 343A2公報,US−A 5 080
865公報,WO 92/01928公報,US−A
5 288 646公報)。これらは、使い捨てカセッ
ト(取り替え式、使い捨てカートリッジ)に組み込まれ
た光学的または電気化学的センサーを利用したものであ
る。そして、分析毎に新しいカセットを使用するので、
センサーへの要求点は靜置型装置の場合とは異なる。セ
ンサー特性曲線については少なくとも一部は製造過程で
ただ1つの検定用媒体を使って調査し、それを通してデ
ータを確保しておかねばならない。特性曲線データは、
測定前にその都度カセットから分析器にインプットする
か、あるいは予め分析器にストック(記憶)されていな
ければならない。検定は唯一の検定用媒体だけによるの
でコスト的に有利であるが、その場合、検定は夫々の変
数(ワンポイント検定)の内唯一の予測値に対して、カ
セット内のすべてのセンサーについて同時に行う。セン
サーは、使い捨てカセットを携帯用分析器に差し込んだ
だけで既に測定の用意ができており、コンディショニン
グ過程を追加する必要はない。確かに、使い捨てカセッ
トに従来の品質管理用液を入れることもできるが、しか
しこの管理用液の化学成分とセンサーとが拡散誘起置換
を起こすので、同センサーによって引き続き試料測定す
るのは不可能になるか、そうでなくともコスト高な追加
過程、処置を要することになる。
【0005】通常は層状構造になっているセンサー材料
と被測定媒体(検定用媒体、コントロール媒体、試料)
との間で、拡散に起因した緩慢な化学物質置換が起きる
ので、その結果、感知層の化学組成が変化する。濃度変
化が起きるため、センサー特性がドリフトを生じる。セ
ンサーに接触する媒体の化学組成、接触時間および温度
に依存して、対象物の測定が検定後かあるいはコントロ
ール測定の後かに応じて、測定結果が異なってくる。こ
のように公知の品質管理用液によって、あるいは公知の
品質管理法によって確かに分析器の信頼性および精度を
確認テストすることができるものの、対象物の測定に使
用される使い捨てカセット及びセンサーの信頼性や精度
は確認できない。
【0006】EP 0 226 593B1公報によ
り、例えば血液試料の測定に使用される使い捨てカセッ
ト型式の分析装置が公知になっている。このカセット
は、検定液A用の気密な第1容器と検定液B用の同型式
の第2容器とを有している。両検定液の化学特性は異な
るが、既知である。両検定液は、カセットの2点検定に
用いられる。この場合、上記した定義における意味での
品質管理は想定されていない。その他、臨床分析器用の
自己検定型使い捨てカセットが、WO 85/0471
9公報により知られている。これは、一方に検定液、他
方に試料の入った複数の部屋を持つ回転可能な保管部を
有している。保管部の回転により、個々の部屋が、順
次、本来の測定通路に通じるようになる。測定通路で
は、必要な項目について検定液と試料を測定し、後に結
果を判定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、使い
捨てカセットの使用においてコントロール測定に引き続
き同カセットにより対象物の測定も行い、しかも分析器
の信頼性について、及び使い捨てカセット内の個々のセ
ンサーの信頼性や精度について判定を可能にする品質管
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は請求項記載の
発明により達成される。即ち、本発明の特徴は、試料室
に、センサーを有する使い捨てカセット付属の分析器を
備えた分析装置の品質管理方法であって、製造過程に起
因する個々のセンサー独自の特性データ(特性曲線)を
前記分析器に読み込ませ、又はストックし、(a工程)
前記試料室内に検定用媒体を送入し、前記センサーの検
定信号を同時に測定し、(b工程)検定を行う間に、少
なくとも1のセンサーの特性に影響を与える化学的およ
び/又は物理的パラメーターについて、対象試料の構成
成分にとって必要な精度の枠内で、前記検定用媒体とパ
ラメーターに関係するパラメーター値が一致する品質管
理用液を前記試料室内に送入し、センサーのコントロー
ル信号を同時に検出し、(c工程)前記(a工程)の読
み込まれた又はストックされた前記特性データ、及び前
記(b工程)の同時に検出された前記検出信号、及び前
記(c工程)の前記コントロール信号から、実際のコン
トロール値を各センサー毎に求め、得られた前記実際の
コントロール値と既知の理論コントロール値と比較する
品質管理操作を行い、ついで、前記実際のコントロール
値と前記理論コントロール値が必要な測定精度の枠内で
一致している場合に、前記品質管理操作に続いて同一の
カセットにより試料測定を行うことにある。
【0009】本発明の基礎部分と係わる上記課題は、さ
らに、使い捨てカセットの光学的および/または電気化
学的センサーを検定用媒体に接触させ、あるいはその状
態を維持させ、そしてセンサーを試料測定の直前に、対
象とする測定域および所定の測定温度において、検定用
体の対応値と、対象試料の構成成分にとって必要な測
定精度の枠内で一致するCO/pH平衡曲線およびp
Oを示す品質管理用液と接触させることにより達成
される。この場合、パラメータに関係する特性は、CO
/pH平衡曲線およびpHOである。この場合、パ
ラメータに関係するパラメーター値は、CO /pH平
衡曲線およびpH Oである。さらに、対象とする測定
域において品質管理用液のイオン強度が所定のpH値に
おいて、対象試料の構成成分にとって必要な測定精度の
枠内で検定用媒体のイオン強度と一致していれば、ある
いは品質管理用液の浸透圧が検定用媒体と一致していれ
ば有利である。この場合、パラメータに関係するパラメ
ーター値は、pH値である。
【0010】本発明に基づく品質管理用液は、先行する
検定あるいはコンディショニング過程において、個々の
センサーの特性に影響を与える化学的および/または物
理的特性に関して検定用媒体と、対象試料の構成成分に
とって必要な測定精度の枠内で、そのパラメータに関係
するパラメーター値(特性が一致していることを特徴
とする。
【0011】使い捨てカセットに、下記のセンサーを任
意の組み合わせで取り付けることが可能であるが、それ
には本発明の方法、およびこれに用いる品質管理用液を
適用することができる。 (1)pHセンサー pH値測定用光学センサーは、イオン透過性で殆どは親
水性であるポリマー層に、殆どの場合、共有結合か静電
気結合かあるいは吸着結合によって固定している有機酸
形状または塩基形状のpH指示薬を含んでいる。この固
定状態のpH指示薬は、イオン透過性素材を媒介とする
イオン交換によって(例えば、H又はOH)、少な
くとも間接的には試料と接触させることができる(M.
J.P.Leiner & O.S. Wolfbei
s「光ファイバーpHセンサー」<O.S. Wolf
beis> 、「光ファイバー化学センサー及びバイオ
センサー」CRC プレス、Boca Raton、1
991年 第8章)。pH指示薬のプロトン化形態と脱
プロトン形態間には、測定対象のpH値に依存して[p
H=−log(aH)]熱力学的平衡が生まれる。光
学法で測定可能な両形態の濃度比から、被測定物のpH
値を推定することができる。pH値測定用電気化学的セ
ンサーとしては、例えばガラス電極、液膜電極、アンチ
モン電極、イオン検出電界効果トランジスター(ISF
ET)、固形組成物(例えば、Ir/IrO及びPd
/PdOなどの貴金属/貴金属酸化物)及びレドック
ス物質などがある。
【0012】(2)COセンサー 測定対象液のCO分圧の測定用光学センサーは、殆ど
が成層反応空間及びその反応空間を分割するイオン非透
過、気体透過性の仕切材からなっている。この反応空間
は、光学pHセンサーの指示薬担体と同じ材質であるこ
とが多い。反応空間には、通常、さらに、1つ又は複数
のpH緩衝物質、例えば炭酸塩、燐酸塩および/又は水
性媒体中で酸または塩基反応をする有機化合物が存在す
る。温度、含水量および緩衝物質の組成が所定の条件で
あれば、反応空間のpH値は被測定物のpCOの特徴
ををそのまま反映する。CO分圧測定用電気化学的セ
ンサーは、原理的には同様の層状構造になっているもの
が多い。光学反応pH指示薬の代わりに、上記のpH感
知電極の1つが反応空間のpH測定に用いられる。気体
透過、イオン非透過性の仕切材は等温蒸留により水も透
過するので、被測定物と反応空間の間で気体交換のほか
に水の交換も起きる。水の吸収および吐出は、反応空間
の水蒸気分圧または浸透圧が被測定物空間にある媒体の
それらと異なる場合に起きる。交換過程は、両空間の水
蒸気分圧および/又は浸透圧が同じ値に達したときに初
めて平衡に達する。
【0013】(3)Oセンサー 液状または気状である被測定物のO分圧の測定用光学
センサーは、主としてイオン非透過性ポリマー層に共有
結合、静電気結合または吸着結合により固定または溶解
している光学的O指示薬を少なくとも1つ有する。被
測定物による光学干渉を避けるため、指示薬担体である
ポリマー層から被測定物空間を光学的に遮断するという
手段が取られるが、それには着色色素を加えた、好まし
くはイオン非透過性の第2のポリマー層がよく用いられ
る。液状または気状のO分圧測定用電気化学センサー
は、殆どが電流電極である。本来の電極は、イオン非透
過、気体透過性仕切材によって被測定物空間から切り離
されている。
【0014】(4)イオンセンサー 学術文献には、無機カチオンあるいはアニオン(NH
4+、Li、K、Na、Mg++、Ca++、C
)の濃度測定用に構造の異なる一連の光学感知装置
が紹介されている。感知装置(システム)によっては、
成層構造であることが多いイオン透過性ポリマー素材中
に化学成分が使用されている。上記の無機カチオン及び
アニオンの濃度または活量の測定用電気化学センサー
は、殆どが電位差測定電池である。感知装置の原理的基
礎は、ポリマー素材中に物理的に溶解しているイオン物
質に依っている。
【0015】(5)物質検出センサー 学術文献によれば、例えばグルコース、乳酸塩、尿素な
ど酵素と反応する生体内物質の濃度測定用光学センサ
ー、電気化学センサーは、殆どが被測定物質と特殊な生
化学的反応を呈する感知装置に基づいている。酵素によ
る物質の分解と平行して別な物質、例えばO、H
、NH 、Hが消費されたり生成されたりする。
後者については、上記のセンサーで測定可能である。例
えば、グルコース濃度の測定には、酵素を補足的に含む
上記の光学的または電気化学的Oセンサーが多く使用
されている。O測定で測定対象物のグルコース濃度が
求められるのである。
【0016】(6)参照電極 電気化学的測定装置では光学センサーとは違って参照電
極を必要とする。電位差電極の場合では参照電極は被測
定物空間にあることが多く、本来の測定電極とは離され
る。変法として、金属電極(例えばAg)からなる電位
差参照電極が、イオン透過性素材を通して間接的に被測
定物空間に接触しているという実施例がある。イオン透
過性素材は、電位差形成過程で必要なイオン成分(例え
ば、AgCl/KCl)を含んでいる。
【0017】使い捨てカセットの複数センサーの同時検
定に適した液体というのは、測定対象であるイオン成分
または気体成分について、測定時の状況における予測値
に対応した既知の濃度または分圧を持つものである。そ
のような組成の液体は、原則としてセンサーのコンディ
ショニングにも使用できる。気体成分(O、CO
は水溶液中での溶解度が温度に大きく依存し、その上使
い捨てカセットの合成樹脂材と拡散、温度状況に応じて
大なり小なり気体置換を起こすので、特に使い捨てカセ
ットを貯蔵温度(例えば、0〜35℃)から測定温度
(37℃)へ変える場合は、検定時点での気体分圧は十
分な精度では得られない。検定時により正確な気体分圧
を得るには、検定用気体を入れた検定液を別な容器、好
ましくは使い捨てカセット内の気体非透過性容器に入れ
て使用することである(WO 92/01928公
報)。1つの使い捨てカセットに2つの液体(コンディ
ショニング用液体および検定液)が存在するのを避ける
ためには、センサーを検定時まで使い捨てカセット中で
乾燥状態におかなければならない。乾燥保管されていた
センサーは、液状媒体(検定液、管理用液、被測定水性
液)との接触によって緩やかに水を吸収する(水和作
用、「wet−up」、コンディショニング)。水和作
用の動力学は、様々なファクター(例えば、温度、p
H、素材の生理学特性)に依存する。センサーの特性曲
線は、センサーの水和状態に依存するので、常時不規則
に変化する。WO 92/01928公報には、専ら水
和過程の如何によって変化するこのセンサー信号を、コ
ンピューター制御する方法が開示されている。
【0018】本発明によれば、乾燥保管されたセンサー
でも品質管理することができる。但し、次の諸点に留意
する必要がある。 (イ)個々のセンサーの製造過程に起因する特性データ
を分析器に読み込ませてから、あるいは予めストック
(記憶)してからカセットを分析器に接続する。 (ロ)センサーに検定液をさらす。 (ハ)センサーの検定信号を同時に検出する。その場
合、センサーと検定液の初回接触と検定信号検出時点と
の時間差を考慮する。 (ニ)センサーと品質管理用液とを接触させる。その場
合、必要に応じて検定液を品質管理用液から分離させる
ため、組成既知の気体を送入する。品質管理用液は、検
定中に、少なくとも1つのセンサーの特性曲線に影響を
及ぼす化学的および/又は物理的パラメーターに関し
て、対象試料の構成成分にとって必要な測定精度の枠内
で、前記検定液とパラメーターに関係するパラメーター
値(特性)が一致していなければならない。 (ホ)センサーのコントロール信号を検出する。その場
合、センサにーと検定液の初回接触とコントロール信号
検出時点との時間差を考慮する。 (ヘ)読み込まれた又はストックされた特性データ、及
び検定信号、コントロール信号、の同時検出から実際の
コントロール値を各センサー毎に求める。 (ト)実際のコントロール値を既知の理論コントロール
値と比較する。 (チ)実際のコントロール値と理論コントロール値が必
要な測定精度の枠内で一致している場合、品質管理操作
に続いて同一のカセットで試料測定する。
【0019】検定時点での気体分圧の測定精度を大きく
上げるのは、液状コンディショニング媒体に接触して保
管されるセンサーに、好ましくは携帯用分析器内にある
組成既知の検定用気体を入れることにより実現できる。
センサーとコンディショニング液を予め十分な時間接触
させることにより、その液の一部がpHセンサーのイオ
ン透過材中に残存され、そこへCO含有の検定用気体
を送入すれば、pHセンサー用検定液となり、センサー
と液状検定液間では、拡散により置換可能な成分の化学
平衡が達成される。
【0020】センサーを、コンディショニング用液体と
接触して保管する場合、本発明に基づく方法は、下記に
示す方法による特徴を備える。 (イ)製造過程に起因する個々のセンサーの特性データ
を分析器に読み込ませ、あるいはストックし、それから
カセットを分析器に差し込む。 (ロ)試料室に存在するコンディショニング用液体を検
定用気体と交換する。その場合、試料室や個々のセンサ
ーに残るコンディショニング液に検定用気体を送入す
る。結果、検定液が形成される。 (ハ)この状態で、センサーの検定信号を同時に検出す
る。 (ニ)検定用気体を品質管理用液と交換する。但し、こ
の液は検定および/又はコンディショニングを行う間
に、少なくとも1のセンサーの特性曲線に影響を与える
化学的および/又は物理的パラメーターについて、前記
検定液および/又は検定用気体と、対象試料の構成成分
にとって必要な測定精度の枠内でパラメーターに関係す
るパラメーター値(特性)で一致するものとする。 (ホ)センサーのコントロール信号を同時に検出する。 (ヘ)読み込まれた、又は既知の特性データ及び同時に
得た検定、コントロール信号から、実際のコントロール
値を各センサー毎に求める。 (ト)実際のコントロール値を既知の理論コントロール
値と比較する。 (チ)実際のコントロール値と理論コントロール値が必
要な測定精度の枠内で一致している場合は、品質管理
に続いて同カセットにより試料測定を行う。
【0021】検定液、管理用液あるいは被測定物と参照
電極間で置換可能な電解質の濃度変化により、電位差参
照電極の界面において拡散電位が生じる。両相における
対応の電解質濃度が判っていれば、拡散電位が計算で
き、測定結果へのその影響を考慮することができる。所
定の素材とすれば、置換過程の動力学は温度、電解質の
濃度勾配および使用素材の物理的特性に左右される。塩
含有液体との接触後の一定時期において、拡散電位は温
度、接触時間に依存するが、計算で求め得る。使用する
センサーとの関係で指摘しておかねばならないことは、
低分子、特に電気的に中性の分子はセンサーのイオン透
過性素材だけでなく、イオン非透過性素材をも通って緩
慢に拡散し、素材の化学的および/又は物理的特性に変
化を持たらすため、あるいは化学的感知装置との相互作
用により、光学的および電気化学的センサーの特性曲線
に影響を及ぼすことがある。特に、荷電低分子(イオ
ン)は殆どが親水性ポリマー素材(ヒドロゲル)に妨げ
られることなく拡散し、各種用途のセンサー(例えば、
光学的pHセンサー、光学的イオンセンサー、光学的お
よび電気化学的物質検出センサー)の特性曲線を変える
ことがある。
【0022】置換過程は、置換物質の化学的電位がバラ
ンス状態にあって初めて平衡状態に達する。液状媒体と
の接触時間および接触温度から、所定の時点におけるセ
ンサー特性曲線を計算で推定することは確かに原則とし
て可能であるが、しかしこの方法は、特に組成の異なる
液体(検定液、管理用液、被測定液)との連続的接触の
場合に極めて不正確である。本発明に基づく品質管理用
液を使用すれば、上記の欠点は現れない。使い捨てカセ
ット内のセンサー用として理想的な品質管理用液という
のは、組成が検定液(実際上乾燥保管されているセンサ
ーの場合)と同一であるか、センサーの素材中に留まっ
ているコンディションニング液の残り(湿潤保管センサ
ーの場合)と同一のものである。本発明に基づく品質管
理用液であれば、次の理由から請求項に記載されている
特徴項を示しているだけで十分である。
【0023】1)添加物をわずかに混合しているだけな
ので、センサーの測定特性に重大な影響を及ぼさない。 2)物質検出センサー(例えばグルコースセンサー)に
対しては、品質管理用液は物質濃度の予測値に相当する
量の物質を含んでいなければならないが、検定液は、例
えば全く物質を含んでいない場合がある。 3)イオンセンサーの管理には、相対カチオン濃度(N
、K..) は区々でよく、単に総イオン強度が
同一であればよい。
【0024】本発明に基づく品質管理用液は、次の点で
特徴づけられる。 1.測定対象領域(pCO 10〜120Torr、
pH6.8〜9.0)及び所定の測定温度(20〜24
℃)では、品質管理用液のCO/pH平衡曲線(pH
=f(pCO、T、pH緩衝成分の濃度、イオン強
度))(「血液の酸/塩基状態」Siggaard A
nderson, Munksgaardコペンハーゲ
ン1974年又は「pH計算」C.Bliefert,
Chemie Weinheim 刊、ニューヨーク
1978年参照)は、必要な測定精度の枠内で検定液
またはコンディショニング液の場合と一致している(図
3参照)。 2.特に、光学的pHセンサー及び光学的イオンセンサ
ー使用の場合、コントロール液のイオン強度は測定対象
領域において、所定のpH値とすれば検定液またはコン
ディショニング液の場合と一致する。 3.品質管理用液は測定対象域において、例えば任意の
pCO値及びpO値を示す。pCO及びpO
気体分圧は、検定液、コンディショニング液および検定
用気体の場合と異なることがある。
【0025】本発明に基づく方法の実施に適した使い捨
てカセットは、例えば上記EP 0460 343B1
公報に記載されている。その他、本発明の図1及び図2
に示されたカセットも適している。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施形態
を詳細に説明する。図1はカセットの平面構造を示し、
図2は図1のII−II線での切断構造を示す。この実
施形態に用いるカセットの主要部は、上部ケーシング1
及び下部ケーシング2からなり、両者を合体させると、
U字形の試料通路3ができるようになっている。試料通
路3には、例えばpH、CO及びO測定用のセンサ
ー4が取り付けられている。各種媒体の位置調整のた
め、下部ケーシング2に一体的に取り付けられたカップ
状の受入部6に回転式バルブ5が配置されている。この
回転式バルブ5の軸7は、試料通路3の両脚部を通る平
面にほぼ垂直になっている。円筒状の前記バルブ5の内
部には、コンディショニング液、検定液、品質管理用
液、および必要に応じて試料を収容するための容器8が
設けられている。乾燥保管センサー(dry−stor
ed sensers)の場合では、バルブ5の収容容
器8に予め検定液を貯蔵することも可能である。
【0027】本実施形態を実施するためのセンサーとし
ては、pH、pO、pCO、Li、Na
、Mg++、Ca++、Cl、グルコース、乳酸
塩、尿素(BUN)、尿酸、クレアチニン及びコレステ
リン用の光学的または電気化学的センサーを使用するこ
とができる。品質管理のための本実施形態による方法を
実施するに当たって、コンディショニング液および検定
液の組成に関し、次のことに注意しなければならない。 (1)pH測定装置を用いる場合 生体液(例えば、純粋な血液)用pH測定装置のワンポ
イント検定は、生体液の通常pH域(約7.35〜7.
45)で行うのが好ましい。この値を達成するため、水
溶液の化学成分として適しているのは、例えば燐酸塩、
両性イオン化合物(例えば、HEPES,MOPS,T
ES)(Good他著「生化学」No.5、467〜4
77頁、1966年)及び有機N含有塩基(例えば、T
RIS)などである。
【0028】(2)液体例 0.008695(mol/kg)KHPO及び
0.03043(mol/kg)NaPOを溶かし
た水は、37℃でCO無しの場合、イオン強度0.1
00(mol/kg)及びpH7.385である。
【0029】(3)イオン強度の調整 特に、光学式pH測定装置のセンサー特性曲線は液体媒
体のイオン強度に依存するので、コンディショニング又
は検定段階では測定器の種類に合わせてイオン強度を調
整するのが肝要であり、それが極めて有効である。純血
液のイオン強度は、約0.130〜0.170mol/
lである。 イオン強度の調整には、コンディショニン
グ液または検定液に、水溶液で中性反応する塩を添加す
る。水性媒体に溶ける塩類似化合物は測定対象pH域で
解離またはプロトン化している限り、強酸と強アルカリ
の塩(例えば、NaCl、KCl、LiCl、Na
、NaNO)でも弱酸と弱アルカリとの塩(例え
ばCHCOOLi)でもすべて適している。これらの
アニオン、カチオンはpH緩衝成分の対イオンでもあり
うるので、全ての成分濃度を必要に応じて調整しなけれ
ばならない。
【0030】 (4)pH及びCO測定装置を用いる場合 使い捨てカセットに取り付けた血液内気体分析に用いら
れるCOセンサーのワンポイント同時検定には、液体
にCO分圧を生理学上通例の範囲(約35〜45To
rr)で加えると効果的である。40Torr CO
を加えることによって、上記pH値はイオン強度0.0
92(mol/l)として6.961に変化する。0.
024(mol/l)NaHCOの添加により、イオ
ン強度0.124mol/lとしてpH値は再び7.3
85になる。
【0031】(5)O測定装置使用の場合 使い捨てカセット内のOセンサーに対するワンポイン
ト同時検定には、検定液のpO量が生理学上通例範囲
(約90〜110Torr)であることが好ましい。水
性媒体のイオンは、この種センサーに対し一般には影響
を及ぼさないが、pHOや浸透圧は大きく影響を及ぼ
す。
【0032】(6)イオンセンサー使用の場合 使い捨てカセット内に補助的に存在するイオンセンサー
(例えばLi、Na、K、Mg++、Ca++
Cl用)のワンポイント同時検定には当該カチオン及
びアニオンの濃度(又は活量)を被測定物の正常値に調
整すると非常に有効である。純血液の正常値は例えばN
が135〜150(mmol/l)、Kが3.5
〜5.0(mmol/l)、Ca++が1.0〜1.4
(mmol/l)、Clが98.0〜119.0(m
mol/l)である。
【0033】 (7)検定液およびコンディショニング媒体の例 例えば、使い捨てカセット内にpH値、pCO、pO
測定用および純血液のK、Na、Cl濃度測定
用センサーが存在する場合、40TorrCO及び9
0TorrOを37℃で加えた下記組成の水溶液が、
上記の要求を満たしている。この液体はpH7.385
(図3、点X参照)、イオン強度160mmo1/l、
Na濃度145(mmol/l)、K濃度4(mm
ol/l)及びCl濃度100(mmol/l)であ
る。この液体のpCO/pH平衡曲線を、図3に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】(8)界面活性剤 センサーとコンディショニング液の長時間接触により、
気泡の生成傾向が強まる。液体を気状媒体に変えると、
測定対象範囲内では気泡生成が阻止される。気泡生成の
回避および湿潤性の増進には、微量の界面活性剤(例:
TritonX100/Du Pont 社、549
Albany Str. Boston, MA 02
118, USA, Dehydron 241, D
ehydrol 100/Henkel社、300 B
rookside Ave.Ambier, PA 1
9002, USA)を添加するのが好ましい。
【0036】(9)殺虫剤 生物学的活性が水溶液組成変化、特にpH値の変化をし
ばしば引き起こす。この活性があるために、検定または
コントロール測定においては正確なpH値が求められな
い。この理由から、液体に微量の殺虫剤(例:Na
、MergalKN/ 製造Riedel de
Haan社、販売Hoechst AuStria
社、A−1121 Vienna, Proclin
300,Proclin 150:Supelco
社、Supelco Park,Bllefonte,
PA 16823 USA, Bronidox L:
Henkel 社、1301 Jefferson S
tr. Hoboken,NJ 07030 USA,
Nuosept C/Huls America
社、Turner Place, P.O.BOX 3
65, Piscataway, NJ 08855)
を添加するのが好ましい。
【0037】(10)気体溶解度 さらに、検定液に気体の溶解度増進用の物質を添加する
ことができる(例えば、酸素溶解度を増進するためのフ
ルオロカーボン)。
【0038】本実施形態に基づく方法を実施するための
品質管理用液の組成例を、以下に示す。品質管理用液と
して適しているのは、使い捨てカセットのセンサーで測
定すべき濃度パラメーターのほか、被測定物の予測値に
一致する分圧をも含んでいるものである。これらのパラ
メーター値が、検定液と一致していることが好ましい。
管理用液には、O及びCO成分既知の気体を加え、
使用時までは気体や水を通さない容器(主として気体用
アンプル)に保管する。送入される混合気体の相対的組
成は、コンディショニング液または検定液の場合と異な
ることがある。上に例示したコンディショニング液、検
定液(表1参照)は品質管理用液としても適している。
品質管理用液は、コンディショニング液または検定液と
同じなので、すべての物理的、化学的パラメーターにつ
いて例示のコンディショニング液および検定液と一致し
ている。
【0039】本実施形態に基づく品質管理用液は、セン
サーの特性曲線に影響を与える物理および(又は)化学
パラメーターだけが対象試料の構成成分にとって必要な
測定精度の枠内で一致していればよいことを付記する。
それ故、本実施形態の方法を実施するための品質管理用
液は、CO/pH平衡曲線およびイオン強度に関し
て、検定液またはコンディショニング液に一致していれ
ば十分である。イオン非透過性分離膜を有するセンサー
が利用されている場合は、さらに管理用液の水蒸気分圧
が検定液およびコンディショニング液のそれと一致して
いなければならない。その他の化学添加物を使用した場
合、その化学パラメーターによる上記物理特性への影響
を考慮しなければならない。特に、生物学的試料(例え
ば、純粋血液)の場合、各測定項目の生理学的正常域で
のコントロール値のほか、この値の範囲の上下における
コントロール値も求めることが必要である。例えば、上
記の品質管理用液に、37℃で65TorrのCO
び60TorrのOを加えれば、pH緩衝成分の組成
は変化するが、一方、水性媒体中で溶解する、強酸と強
塩基の塩類化合物のカチオン及びアニオン(Na、K
、Cl)の濃度は一定のままである。
【0040】
【表2】
【0041】pH値は7.191(図3の点Y参照)で
ある。CO/pH平衡曲線は、無変化のままである。
従って、対象試料の構成成分にとって必要な測定精度の
枠内では、イオン強度は変化することなく同じである。
イオンセンサーについて、生理学的正常域の域外でのコ
ントロール値が補足的に必要な場合、添加中性塩の濃度
を変更することができる。中性塩の濃度変更は、イオン
強度に影響を与えるので、イオン強度をコンディショニ
ング液や検定液に合わせるため、さらに中性塩を添加す
ることが可能である。その中性塩のアニオン、カチオン
構成部分は、測定対象の試料パラメーターと異なるもの
とする(例えばLiSO、LiNO、CHCO
OLi)。
【0042】
【表3】
【0043】この液体のpH値は7.191である。例
示した測定パラメーターは、すべて純血液の生理学的正
常範囲外にある。それにも拘わらずCO/pH平衡曲
線およびイオン強度は、無変化のままである。(図3、
点Y参照)。
【0044】湿潤保管センサー使用の場合(例えば、E
P 0 460 343B1公報)、測定操作は、以下
1.〜13.ステップの通りである。カセットの準備お
よびコンディショニング 1.試料室(試料通路)にコンディショニング液を1回
又は数回充填し、測定空間を閉鎖する。 2.使い捨てカセットを気体も水も通さない容器内に包
装し、使用まで保管する(センサーのコンディショニン
グは、測定空間の充填後あるいは保管中に行うことがで
きる)。 3.包装からカセットを取り出す。センサー特性データ
を測定器に読み込ませ、カセットを携帯用分析器に差し
込む。
【0045】検定 4.試料室(試料通路)にあるコンディショニング液を
検定用気体によって(例えば、カセット内で寄せ集め)
廃棄処分に廻すが、センサーのイオン透過層において、
コンディショニング液が一部残留する。この残留物およ
びセンサー素材に検定用気体を加える。こうして検定液
が得られる。 5.各種センサーの検定信号を同時検出する。
【0046】コントロール測定 6.検定用気体を、本実施形態に基づく品質管理用液に
代える。この液は、気体および水を通さない(ガラス)
容器に入っている。 7.各種センサーのコントロール信号を同時検出する。 8.読み込んだセンサー感知データ、検出した検定信号
(ステップ5)及び検出したコントロール信号(ステッ
プ7)を考慮して、実際のコントロール値(pH、濃
度、気体分圧)を求める。 9.求めた実際のコントロール値と既知の理論コントロ
ール値とを比較する。両値の差から携帯用分析器やカセ
ットの精度、信頼度を推定する。
【0047】試料測定 10.試料室(試料通路)にある品質管理用液を検定用
気体により(例えば、カセット内で寄せ集め)廃棄処分
に廻す。 11.検定用気体を、測定試料(例えば血液)に代え
る。 12.各種センサーの測定信号を同時検出する。 13.読み込ませたセンサー感知データ、検出した検定
信号(ステップ5)及び検出した被測定物の信号(ステ
ップ12)を考慮の上、測定値(pH、濃度、気体分
圧)を求める。測定値を表示する。
【0048】乾燥保管センサー(例えば、WO 92/
01928公報)使用の場合、測定操作は、下記1.〜
13.ステップのようになる。カセットの準備 1.好ましくは使い捨てカセットの気体及び水を通さな
い貯蔵部に検定液を充填する。貯蔵部を閉鎖。 2.カセットを気体および水を通さない容器に収納し、
使用時まで保管する。 3.収容容器からカセットを取り出す。センサー感知デ
ータを測定器に読み込ませ、カセットを携帯用分析器に
差し込む。
【0049】検定 4.貯蔵部と試料室(試料通路)とを通じさせる。貯蔵
部にある検定液を試料室(試料通路)に移し入れる。 5.検定液との初回接触の時点と信号検証時点との時間
差を考慮して、各種センサーの検定信号の同時検出をす
る。
【0050】コントロール測定 6.試料室(試料通路)にある検定液を、組成既知の気
体状媒体(室内空気の場合もあり得る)に代える。試料
室(試料通路)にある気体状媒体を、本実施形態に基づ
く品質管理用液に代える。この液は気体および水を通さ
ない(ガラス)容器に入っている。 7.検定液との初回接触の時点と信号検証時点との時間
差を考慮して、各種センサーのコントロール信号の同時
検出を行う。 8.読み込ませたセンサー感知データ、検定液との初回
接触の時点と信号検証時点との時間差、測定した検定信
号(ステップ5)及びコントロール信号(ステップ7)
を考慮して、実際のコントロール値(pH、濃度、気体
分圧)を求める。 9.求めた実際のコントロール値と既知の理論コントロ
ール値とを比較する。両値の差から携帯用分析器やカセ
ットの精度、信頼度を推定する。
【0051】試料測定 10.試料室(試料通路)にある液を組成既知の気体状
媒体(例えば、室内空気)に代える。その場合、コント
ロール液は(例えば、カセット内で寄せ集め)廃棄処分
に廻す。 11.試料室(試料通路)にある気体状媒体を被測定物
(血液)に代える。 12.検定液との初回接触の時点と信号検証時点との時
間差を考慮して、各種センサーの試料信号の検出を同時
に行う。 13.読み込ませたセンサー感知データ、検定液との初
回接触の時点と信号検証時点との時間差、検証した検定
信号(ステップ5)及び試料信号(ステップ12)を考
慮して、データ(pH、濃度、気体分圧)の測定および
表示を行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】カセットの平面図
【図2】図1のII−II線断面図
【図3】検定液のpCO/pH平衡曲線を示すグラフ
【符号の説明】
3 試料室 4 センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G01N 27/416 G01N 27/46 361Z (73)特許権者 595078219 STETTEMERSTRASSE 28, 8207 SCHAFFHAUSE N, SWITZERLAND (56)参考文献 特開 平3−181861(JP,A) 特開 昭58−112532(JP,A) 特表 昭62−502667(JP,A) 特表 平8−500677(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 35/00 - 35/10 G01N 21/01 G01N 27/26 391 G01N 27/28 331 G01N 27/46 361 G01N 33/483 A61B 5/14 310 WPI(DIALOG) EPAT(QUESTEL)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料室に、センサーを有する使い捨てカ
    セット付属の分析器を備えた分析装置の品質管理方法で
    あって、 製造過程に起因する個々のセンサー独自の特性データを
    前記分析器に読み込ませ、又はストックし、 前記試料室内に検定用媒体を送入し、前記センサーの検
    定信号を同時に測定し、 前記検定を行う間に、少なくとも1のセンサーの特性に
    影響を与える化学的および/又は物理的パラメーターに
    ついて、対象試料の構成成分にとって必要な精度の枠内
    で、前記検定用媒体と前記パラメーターに関係するパラ
    メーター値が一致する品質管理用液を前記試料室内に送
    入し、センサーのコントロール信号を同時に検出し、 読み込まれた又はストックされた前記特性データ、及び
    検出された前記検信号及び前記コントロール信号から
    実際のコントロール値を各センサー毎に求め、得られた
    前記実際のコントロール値と既知の理論コントロール値
    とを比較する品質管理操作を行い、 ついで、前記実際のコントロール値と前記理論コントロ
    ール値が必要な測定精度の枠内で一致している場合に、
    前記品質管理操作に続いて同一のカセットにより試料測
    定を行う分析装置の品質管理方法。
  2. 【請求項2】 製造過程に起因する個々のセンサー独自
    の特性データを分析器に読み込ませ、又はストックした
    後、カセットを分析器に接続し、 試料室に存在するコンディショニング液を検定用気体と
    入れ替えると共に、試料室に、又は個々のセンサーと接
    触した後に残ったコンディショニング液に検定用気体を
    送入することによって前記検定用媒体としての検定液が
    形成され、前記検定液に対する前記センサーの検定信号
    を同時に検出し、 前記検定液を、検定および/又はコンディショニングを
    行う間に、少なくとも1のセンサーの特性に影響を与え
    る化学的および/又は物理的パラメーターについて、対
    象試料の構成成分にとって必要な測定精度の枠内で、前
    記検定液および/又は検定用気体と前記パラメーターに
    関係するパラメーター値が一致する品質管理用液と交換
    し、センサーのコントロール信号を同時に検出し、 読
    み込まれた又はストックされた前記特性データ、検出さ
    れた前記検定信号、及びコントロール信号から前記実際
    のコントロール値を各センサー毎に求め、 得られた前記実際のコントロール値と既知の理論コント
    ロール値と比較する品質管理操作を行い、 ついで、前記実際のコントロール値と前記理論コントロ
    ール値が必要な測定精度の枠内で一致している場合に、
    前記品質管理操作に続いて同一のカセットにより試料測
    定を行い、 コンディショニング液と接触して貯蔵されるセンサーを
    持つ使い捨てカセットを使用する請求項1の品質管理方
    法。
  3. 【請求項3】 個々のセンサーの製造過程に起因する
    性データを分析器に読み込ませてから、あるいは予めス
    トックしてから、カセットを分析器に接続し、 センサーに前記検定用媒体としての検定液をさらし、前
    記センサーと検定液の初回接触と検定信号の検出時点と
    の時間差を考慮して、前記センサーの検定信号を同時に
    検出し、 検定中に少なくとも1つのセンサーの特性に影響を及ぼ
    す化学的および/又は物理的パラメーターに関し、前記
    検定液と、対象試料の構成成分にとって必要な測定精度
    の枠内で、前記パラメータに関係するパラメーター値が
    一致している品質管理用液から、前記検定液を分離させ
    るため組成既知の気体を送入すると共に、前記センサー
    と前記品質管理用液とを接触させ、前記センサーと検定
    液の初回接触とコントロール信号の検出時点との時間差
    を考慮して、前記センサーのコントロール信号を検出
    し、 読み込まれた又はストックされた前記特性データ、及び
    前記検定信号、前記コントロール信号の同時検出から、
    実際のコントロール値を各センサー毎に求め、 得られた実際のコントロール値を既知の理論コントロー
    ル値と比較する品質管理操作を行い、 ついで、前記実際のコントロール値と前記理論コントロ
    ール値が必要な測定精度の枠内で一致している場合に、
    前記品質管理操作に続いて同一のカセットにより試料測
    定して、 乾燥保管センサーを持つ使い捨てカセットを使用する請
    求項1記載の品質管理方法。
  4. 【請求項4】 使い捨てカセット内の前記センサーが光
    学的および/又は電気化学的センサーであり、前記セン
    サーを、前記検定用媒体と接触させて、前記検定信号を
    得た後、 測定対象域および所定の測定温度において前記検定用媒
    体の対応値と、対象試料の構成成分にとって必要な測定
    精度の枠内で一致するCO2/pH平衡曲線およびpH2
    Oを有する品質管理用液と前記センサーを、試料測定の
    直前に、接触させることを特徴とする請求項1記載の品
    質管理方法。
  5. 【請求項5】 測定対象領域で所定のpH値における前
    記品質管理用液のイオン強度が、前記検定用媒体のイオ
    ン強度と、対象試料の構成成分にとって必要な測定精度
    の枠内で一致している請求項4の品質管理方法。
  6. 【請求項6】 前記品質管理用液と前記検定用媒体の浸
    透圧が、対象試料の構成成分にとって必要な測定精度の
    枠内で一致している請求項4又は5の品質管理方法。
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