JP2921092B2 - 水なし平版製版用処理液 - Google Patents

水なし平版製版用処理液

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JP2921092B2 JP28467490A JP28467490A JP2921092B2 JP 2921092 B2 JP2921092 B2 JP 2921092B2 JP 28467490 A JP28467490 A JP 28467490A JP 28467490 A JP28467490 A JP 28467490A JP 2921092 B2 JP2921092 B2 JP 2921092B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は水なし平版製版用処理液に関するものであ
り、更に詳しくは処理効果に優れ、かつ使用寿命の長い
水なし平版用処理液に関するものである。
[従来の技術] 感光層、シリコーンゴム層からなる水なし平版印刷版
としては、種々のものが知られている。なかでも、支持
体上にキノンジアジド構造を含む物質を構成成分とする
感光層およびシリコーンゴム層をこの順に設けてなる画
像形成用積層体をアミン処理することによって、ネガ、
ポジ両性タイプの水なし平版印刷版を得る方法は、特開
昭59−17552に開示されているように、水なし平版印刷
版の画像再現性、耐溶剤性、現像性などを含めた現像ラ
チチュードを広げ、かつネガ型とポジ型の版が同一の版
材からできること等の優れた特徴を有している。これら
の特許に記載されている塩基処理方法はアミンを単独あ
るいは混合して、気相あるいは液状で用い、液状の場合
には水または公知の有機溶剤を溶媒として用いるもので
ある。
このように従来技術による水なし平版用処理液におい
ては、特にアミンが用いられてきたが、アミンはその揮
発性および空気中の二酸化炭素との炭酸塩形成に起因す
ると考えられるアミン濃度の低下ないし処理効果の低下
という問題があり、これらの欠点がなく、しかも処理効
果の優れた他の処理液の開発が望まれていた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、かかる従来技術の問題点を改良すべく
鋭意検討した結果、1,3−ジアルキル−2−イミダゾリ
ドンを含有する処理液を用いた場合には、前述のごとき
アミンを使用した場合と同等レベル以上の処理効果を有
しながら、上記問題点が良好に解決できることを見出
し、本発明に到達したものである。
したがって、本発明の目的は画像再現性、耐溶剤性お
よび現像性などの処理効果に優れ、かつ処理効果の低下
などのない処理液寿命の長い水なし平板製版用処理液を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、支持体上にキノンジアジド構造
を含む物質を構成成分とする感光層およびシリコーンゴ
ム層をこの順に塗設してなる水なし平版製版用処理液に
おいて、該処理液が溶媒と下記一般式[I]で表わされ
る1,3−ジアルキル−2−イミダゾリドンとから主とし
てなることを特徴とする水なし平版製版用処理液であ
る。
(ここでR1、R2は炭素数1〜10のアルキル基で同一であ
っても異なっていてもよい。R3、R4は水素原子または炭
素数1〜10のアルキル基であり、同一であっても異なっ
ていてもよい。) 本発明の処理液において使用される溶剤としては、
水、アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロ
パノール、2−プロパノール、3−メトキシブチルアル
コール、2−メチルペンタノール−1、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
ポリプロピレングリコールなど)、エステル類(酢酸エ
チル、エチルセロソルブアセテート、メチルセロソルブ
アセテート、カルビトールアセテートなど)、エーテル
類(エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテルジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、フロピレングリコールモノエチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ポリプロピレン
グリコールモノメチルエーテルなど)、ケトン類(シク
ロヘキサノン、アセトニルアセトン、ジアセトンアルコ
ールなど)などが挙げられ、これらは単独または混合し
て使用される。また適当な乳化剤、界面活性剤でエマル
ジョンとしたものも使用できる。
本発明において用いられる1,3−ジアルキル−2−イ
ミダゾリドンは、一般式(I)で表わされるものであ
る。
(ここでR1、R2は炭素数1〜10のアルキル基で同一であ
っても異なっていてもよい。R3、R4は水素原子または炭
素数1〜10のアルキル基であり、同一であっても異なっ
ていてもよい。) 上記一般式(I)で表わされる1,3−ジアルキル−2
−イミダゾリドンは、処理溶媒と相溶性が良く、かつ安
定性に優れ、しかも毒性の小さいものである。
本発明において使用可能な1,3−ジアルキル−2−イ
ミダゾリドンの具体例としては、例えば次のようなもの
が挙げられるが、これらに限定されない。
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、1,3−ジエチル
−2−イミダゾリドン、1,3−ジプロピル−2−イミダ
ゾリドン、1,3−ジブチル−2−イミダゾリドン、1,3−
ジオクリル−2−イミダゾリドン、1,3,4−トリメチル
−2−イミダゾリトン、1,3−ジメチル−4−エチル−
2−イミダゾリドン、1,3,4,5−テトラメチル−2−イ
ミダゾリドン、1,3,4,5−テトラエチル−2−イミダゾ
リドン。
本発明の処理液は、上記した処理液用溶媒またはそれ
らの混合溶媒に、1,3−ジアルキル−2−イミダゾリド
ンの少なくとも一種を添加することにより調製できる。
処理液中に配合される1,3−ジアルキル−2−イミダ
ゾリドンの量は、特に限定されないが、処理効果および
経済性の点から、処理液総量に対して0.1〜70重量%の
範囲で添加するのが好ましく、より好ましくは0.3〜45
重量%である。
処理液として用いる場合、処理液中に、ぬれ性向上の
ために界面活性剤を添加することもできる。また処理液
でそのまま現像する場合は、検版性向上のため、例えば
ネプチュンブルーベース627(BASF社製)、アイゼンビ
クトリアブルーBH、アイゼンマリーンRNX(保土谷化学
(株)製)などの染料等を処理液中に加えることもでき
る。
また処理液中には脂肪族炭化水素類(ヘキサン、ヘプ
タン、ガソリン、灯油、“アイソパー”(エクソン化学
(株)製)など)を添加してもよい。
本発明で用いられる支持体は通常の水なし平版印刷版
で用いられるもの、あるいは提案されているものなら
ば、いずれでもよく、例えば、アルミ、鉄、亜鉛のよう
な金属板およびポリエステル、ポリオレフィン、ポリス
チレンのような透明または不透明なプラスチックフィル
ム、あるいは両者の複合体などが挙げられる。これらの
シート上にハレーション防止その他の目的でさらに樹脂
層などをコーティングして支持体とすることも可能であ
る。
本発明にいう感光層とは、公知のキノンジアジド構造
を含む物質から構成されているものであり、キノンジア
ジド構造を含む物質とは、通常ポジ型PS版、ワイポン
版、フオトレジストなどに用いられているキノンジアジ
ド類である。
かかるキノンジアジド類としては、例えばベンゾキノ
ン−1,2−ジアジド−4−または−5−スルホン酸とポ
リヒドロキシフェニルとのエステル、ナフトキノン−1,
2−ジアジド−4−または−5−スルホン酸とピロガロ
ールアセトン樹脂とのエステル、ナフトキノン−1,2−
ジアジド−4−または−5−スルホン酸とフェノールホ
ルムアルデヒドノボラック樹脂またはカシュ変性ノボラ
ック樹脂とのエステルが挙げられる。また低分量のキノ
ンジアジド化合物(例えば、ナフトキノン−1,2−ジア
ジド−5−スルホン酸と、フェノール、クレゾール、キ
シレノール、カテコール、ピロガロールおよびビスフェ
ノールAなどとのエステル化物など)または上記のキノ
ンジアジド基を含む樹脂に感光性基を含まないノボラッ
ク樹脂(例えば、フェノール、クレゾール、キシレノー
ル、カテコールおよびピロガロールなどのフェノール類
とホルムアルデヒド類とを酸性触媒存在下に縮合させて
得られる可溶可融性樹脂など)を単に混合してもよい。
さらに特開昭56−80046号公報で提案されているような
キノンジアジド類を多官能化合物で架橋せしめた光剥離
性感光層が挙げられる。
架橋剤としては、多官能性イソシアナート類、例え
ば、パラフェニレンジイソシアナート、2,4−または2,6
−トリレンジイソシアナート、4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナー
ト、イソホロンジイソシアナートもしくはこれらのアダ
クト体など、あるいは多官能エポキシ化合物、例えば、
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル類、ポリ
プロピレングリコールジグリシジルエーテル類、ビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル、トリメチロールプロ
パントリグリシジルエーテルなどがある。これらの熱硬
化は感光性物質の感光性を失わせない範囲、通常130℃
以下で行なうことが好ましく、このため通常触媒等が併
用される。
またキノンジアジド類に単官能化合物を反応させて変
性し、現像液に難溶もしくは不溶にする方法としては、
同様に該キノンジアジド類の活性な基を例えばエステル
化、アミド化、ウレタン化することなどが挙げられる。
キノンジアジド類の活性な基と反応させる化合物として
は、低分子であっても比較的高分子であってもよいし、
キノンジアジド類にモノマをグラフト重合させてもよ
い。
本発明で用いられる感光層として特に好ましいもの
は、ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸と
フェノールホルムアルデヒドノボラック樹脂の部分エス
テル化物を多官能もしくは単官能イソシアナートで架橋
もしくは変性して得られたものである。
感光層の厚さは約0.1〜100μ、好ましくは約0.5〜10
μが適当である。薄すぎると塗工時にピンホール等の欠
陥が生じ易くなり、一方厚すぎると経済的見地から不利
である。また感光層中には本発明の効果を損わない範囲
で塗膜形成性の向上や支持体との接着性向上などの目的
で他の成分を加えたりすることは可能である。
本発明に用いられるシリコーンゴム層は、次のような
繰り返し単位を有する分子量数千〜数十万の線状有機ポ
リシロキサンを主成分とするものが好ましく使用され
る。
ここでnは2以上の整数、R1、R2は炭素数1〜10のア
ルキル基、アルケニル基あるいはフェニル基であり、
R1、R2の総和の60%以上がメチル基であるものが好まし
い。
この線状有機ポリシロキサンは通常架橋剤が添加され
る。架橋剤としては、いわゆる室温(低温)硬化型のシ
リコーンゴムに使われるものとして、アセトキシシラ
ン、ケトオキシムシラン、アルコキシシラン、アミノシ
ラン、アミドシランなどがあり、通常線状有機ポリシロ
キサンとして末端が水酸基であるものと組合せて、各々
脱酢酸型、脱オキシム型、脱アルコール型、脱アミン
型、脱アミド型のシリコーンゴムとなる。これらのシリ
コーンゴムには、更に触媒として少量の有機スズ化合物
等を添加してもよい。
シリコーンゴム層の厚さは、約0.5〜100μ、好ましく
は約0.5〜10μが適当であり、薄すぎる場合は耐刷力の
点で問題を生じることがあり、一方厚すぎる場合は経済
的に不利であるばかりでなく現像時シリコーンゴム層を
除去するのが困難となり、画像再現性の低下をもたら
す。
本発明に用いられる印刷版において、支持体と感光
層、感光層とシリコーンゴム層との接着は、画像再現
性、耐刷力などの基本的な版性能にとり非常に重要であ
るので、必要に応じて各層間に接着剤層を設けたり、各
層に接着改良性成分を添加したりすることが可能であ
る。特に感光層とシリコーンゴム層間の接着力のため
に、層間に公知のシリコーンプライマやシランカップリ
ング剤層を設けたり、シリコーンゴム層あるいは感光層
にシリコーンプライマやシランカップリング剤を添加す
ると効果的である。
以上説明したようにして構成された水なし平版印刷原
版の表面に薄い保護フィルムをラミネートすることもで
きる。
本発明で用いられる水なし平版印刷用原版は、例えば
次のようにして製造される。まず支持体上に、リバース
ロールコータ、エアナイフコータ、メーヤバーコータな
どの通常のコータ、あるいはホエラのような回転塗布装
置を用い、プライマー層を構成すべき組成物を塗布、乾
燥および必要に応じて熱硬化させてプライマ層とする。
該プライマ層上に、感光層を形成する感光層組成物を塗
布、乾燥および必要に応じて熱硬化させて感光層とす
る。該感光層上に、必要に応じて接着層を設けたのち、
シリコーンゴムの未硬化組成物を塗布し、通常50〜130
℃の温度で数分間熱処理して、十分に硬化せしめてシリ
コーンゴム層を形成する。必要ならば、保護フィルムを
該シリコーンゴム層上にラミレーター等を用いカバーす
る。
このようにして得られた水なし平版印刷原版にポジフ
イルムまたはポジ原画、あるいはネガフイルムまたはネ
ガ原画を用いて画像露光を与えて現像を行なうと水なし
平版印刷版が得られる。
かかる水なし平版印刷原版の製版方法としては次のよ
うなものが挙げられる。例えば、ポジ型の水なし平版印
刷原版として用いる場合、真空密着されたポジフイルム
またはポジ原画を通して、活性光線で感光層中のキノン
ジアジド構造を含む物質のキノンジアジド単位の5〜60
モル%が光分解するように画像露光を与えて、溶媒と1,
3−ジアルキル−2−インダゾリドンを含む処理液で処
理すると同時に現像を行なうと、水なし平版印刷版が得
られる。
一方、ネガ型の水なし平版印刷原版として用いる場
合、真空密着されたネガフイルムまたはネガ原画を通し
て、活性光線で通常の画像露光(感光層中のキノンジア
ジド構造を含む物質のキノンジアジド単位の60モル%を
越える量が光分解するように画像露光)を与えてから、
溶媒と1,3−ジアルキル−2−インダゾリドンを含む処
理液で処理した後、現像するか、溶媒と1,3−ジアルキ
ル−2−イミダゾリドンを含む処理液で処理すると同時
に現像するか、あるいは現像した後に溶媒と1,3−ジア
ルキル−2−イミダゾリドンを含む処理液で処理すると
水なし平版印刷版が得られる。
この露光工程で用いられる光源は、紫外線を豊富に発
生するものであり、水銀灯、カーボンアーク灯、キセノ
ンランプ、メタルハライドランプ、螢光灯などを使うこ
とができる。さらに紫外線以外にもレーザー光等が用い
られる。
本発明の処理液による処理方法としては、次のようは
方法が挙げられる。
A.ネガ型 (1)全面露光→画像露光→溶媒と1,3−ジアルキル−
2−イミダゾリドンを含む処理液による処理→現像 (2)画像露光→全面露光→溶媒と1,3−ジアルキル−
2−イミダゾリドンを含む処理液による処理→現像 (3)全面露光→画像露光→現像と同時に溶媒と1,3−
ジアルキル−2−イミダゾリドンを含む処理液による処
理 (4)画像露光→全面露光→現像と同時に溶媒と1,3−
ジアルキル−2−イミダゾリドンを含む処理液による処
理 (5)全面露光→画像露光→現像→溶媒と1,3−ジアル
キル−2−イミダゾリドンを含む処理液による処理 (6)画像露光→全面露光→現像→溶媒と1,3−ジアル
キル−2−イミダゾリドンを含む処理液による処理 (7)画像露光→現像→全面露光→溶媒と1,3−ジアル
キル−2−イミダゾリドンを含む処理液による処理 (8)画像露光→現像→溶媒と1,3−ジアルキル−2−
イミダゾリドンを含む処理液による処理 (9)画像露光→溶媒と1,3−ジアルキル−2−イミダ
ゾリドンを含む処理液による処理→現像 (10)画像露光→現像と同時に溶媒と1,3−ジアルキル
−2−イミダゾリドンを含む処理液による処理 B.ポジ型 (1)画像露光→溶媒と1,3−ジアルキル−2−イミダ
ゾリドンを含む処理液による処理→現像 (2)画像露光→現像と同時に溶媒と1,3−ジアルキル
−2−イミダゾリドンを含む処理液による処理 処理方法としては、本発明の処理液で、例えばブラシ
やパッドを用いて均一に版面をぬらせばよい。
処理時間は特に限定されず、1,3−ジアルキル−2−
イミダゾリドン化合物の強さと濃度および処理液の温度
によって適宜選択できるが、通常処理液に触れると即時
に効果が現われ、かつ長時間接触させても何ら効果に変
化はない。通常10秒〜15分程度でよい。
本発明において用いられる現像液としては、水なし平
版印刷版において通常提案されているものが使用でき
る。例えば、水、水に下記の極性溶剤を添加したものが
好適である。
アルコール(メタノール、エタノールなど) エーテル類(ジオキサン、エチルセロソルブ、メチル
セロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、
エチルカルビトール、ブチルカルビトールなど) エステル類(酢酸エチル、エチルセロソルブアセテー
ト、メチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテ
ートなど) また本発明の処理液でそのまま現像することも可能で
ある。
[実施例] 以下に実施例によって本発明をさらに詳しく説明する
ガ、本発明はこれらに限定されない。
実施例1、2、比較例1 厚さ0.3mmのアルミ板(住友軽金属(株)製)に下記
のプライマ組成物を塗布し、200℃、2分間熱処理して
5μのプライマ層を設けた。
ポリウレタン樹脂(“サンプレン"LQ−T1331、三洋化
成工業(株)製) 100重量部 ブロックイソシアネート(“タケネート"B830、武田
薬品(株)製) 20重量部 エポキシ・フェノール・尿素樹脂(SJ9372、関西ペイ
ント(株)製) 8重量部 ジメチルホルムアミド 725重量部 続いてこの上に下記の感光層組成物をバーコータを用
いて塗布し、110℃の熱風中で1分間乾燥して厚さ2μ
の感光層を設けた。
ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸とフ
ェノールホルムアルデヒドノボラック樹脂(住友デュレ
ズ製:“スリライトレジン"PR50622)の部分エステル
(元素分析法によるエステル化度25%) 100重量部 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート 40重量部 ジブチル錫ジアセテート 0.2重量部 4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン 5重量部 P−トルエンスルホン酸 0.8重量部 テトラヒドロフラン 800重量部 次いでこの感光層の上に次の組成を有するシリコーン
ゴム組成物を回転塗布後、115℃、露点30℃、3.5分間湿
熱硬化させて2.3μのシリコーンゴム層を設けた。
ポリジメチルシロキサン(数平均分子量約20,000、末
端OH基) 100重量部 ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン 8重量部 ジブチル錫ジアセテート 0.1重量部 γ−アミノプロピルトリメトキシシラン 0.5重量部 “アイソパー"E(エクソン化学(株)製) 1400重量部 上記のようにして得られた積層板に、厚さ10μのポリ
プロピレンフィルム“トレファン”(東レ(株)製)を
カレンダーローラーを用いてラミネートし、水なし平版
印刷原版を得た。
かかる印刷原版にメタルハライドランプ(岩崎電気
(株)製“アイドルフィン"2000)を用い、UVメーター
(オーク製作所製、ライトメジャータイプUV402A)で11
mw/cm2の照度で6秒間全面露光を施した。
上記のようにして得られた印刷原版に150線/インチ
の網点画像を持つネガフィルムを真空密着し、上記のメ
タルハライドランプを用い、1mの距離から60秒間画像露
光した。
次いで上記の露光済版の“トレファン”を剥離して、
表1に挙げた各種組成の処理液を満たした平型バット
に、25℃の液温条件で、1分間浸漬する。浸漬後ゴムス
キージで版面および裏面に付着した処理液を除去し、次
いで版面と現像パッドに現像液(水/ブチルカルビトー
ル/2−エチル酪酸/クリスタルバイオレット=70/30/20
/0.2(重量比)を注ぎ、現像パッドで版面を 軽くこすると、画像露光された部分のシリコーンゴム層
が除去され、感光層表面が露出した。一方、全面露光の
みがなされた部分はシリコーンゴム層が強固に残存して
おり、ネガフィルムを忠実に再現した画像が得られた。
この印刷版をオフセット印刷機に取り付け、東洋インキ
(株)製“東洋キングウルトラTKUアクワレスGアイPL"
を用いて印刷を行ない、網点再現性を評価した。表1に
網点再現性を示す。
表1から明らかのごとく、本発明に基く実施例1〜2
の場合、良好な網点再現性を示す。
一方、比較例1で用いた処理液では、網点再現性が著
しく悪く、処理不足のために印刷物の非画線部(白ベタ
部)に点状およびスリ傷状の欠点が発生した。
実施例3、比較例2 表2に挙げた処理液を水なし平版自動現像機(TWL−1
160東レ(株)製)の前処理槽に18リットル入れ、現像
槽には40リットルの水を入れた。前処理液温度45℃、現
像水温25℃、搬送スピード40cm/分に設定し、実施例1
で得られた水なし平版印刷原版に、実施例1と同様に全
面露光および画像露光を行い、露光済版の“トレファ
ン”を剥離し、自動現像機に通版して、現像を行った。
菊全版の通版が250枚目、500枚目および1000枚目にそれ
ぞれ処理液のサンプリングを行い、アミンおよび1,3−
ジアルキル−2−イミダゾリドンの濃度を判定し、また
網点再現性の評価も実施例1と同様な方法で行った。表
2にこの結果を示す。
表2から明らかなように、本発明に基く実施例3の場
合、菊全版を1000枚通版しても網点再現性は低下せず、
しかも1,3−ジアルキル−2−イミダゾリドンの濃度変
化も少なく、処理液の長期使用が可能であることがわか
る。
一方、比較例2の場合には菊全版の250枚通版では良
好な網点再現性を示すが、500枚通版すると網点再現性
が低下する。また塩基成分であるモノエタノールアミン
の濃度が急激に低下するため塩基処理効果が著しく低下
したものと考えら れ、本発明の処理液を使用した場合と比較して1/3程度
しか使用できず、処理液の寿命が極めて短いものであっ
た。
実施例4 化成処理アルミ板(住友軽金属(株)製)にエステル
化度44%のフェノールホルムアルデヒドノボラック樹脂
(住友デユレズ(株):“スミライトレジン"PR50235)
のナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エス
テル(エタノール可溶性成分9.7重量%、エステル化度
はIRスペクトルから定量)の3重量%ジオキサン溶液を
塗布後、60℃で3分間乾燥させて厚さ1.2μの感光層を
得た。この感光層の上に次の組成を有するシリコーンゴ
ム組成物の7%“アイソパー"E溶液に、シリコーン組成
物に対し4重量%のγ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン(UCC(株)製:A0800)を添加し、均一に撹拌後塗
布した。乾燥後120℃、露点25℃、4分間加熱硬化し厚
さ2,2μのシリコーンゴム層を得た。
ポリジメチルシロキサン (分子量約80,000、両末端OH基) 100重量部 エチルトリアセトキシシラン 5重量部 ジブチル錫ジアセテート 0.2重量部 上記のようにして得られた水なし平版印刷原版を150
線/インチの2%から98%の網点を有するグランデーシ
ョンネガフィルムを常法にしたがって真空密着し、実施
例1で用いたメタルハライドランプで、1mの距離で実施
例1で用いたUVメーターで11mw/cm2の照度で60秒間画像
露光した。さらにグランデーションネガフィルムを除き
10秒間全面露光(感光層中のキノンジアジドの25モル%
が光分解してカルボン酸成分を生成する光量)を施し
た。
次いで、25℃の液温条件で実施例1の処理液に、1分
間浸漬する。浸漬後ゴムスキージで版面および裏面に付
着した処理液を除去し、エタノール/“アイソパー"E=
80/20(重量比)からなる現像液を含ませた現像パッド
で擦ると、5%から95%の網点を再現し、非画線部のシ
リコーンゴム層は全く損傷を受けず、1,3−ジアルキル
−2−イミダゾリドン処理による定着効果は十分であっ
た。
[発明の効果] 本発明の水なし平版製版用処理液は、上述のごとく1,
3−ジアルキル−2−イミダゾリドンを含有するもので
あるため、画像再現性、耐溶剤性および現像性など処理
効果が極めて優れているうえ、アミンのように処理液中
の有効成分が低下することがないので、処理液の寿命が
大幅に長くなり、処理液交換回数の減少、使用量の節減
など顕著な実用効果を要するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−155141(JP,A) 特開 昭62−179563(JP,A) 特開 昭58−66940(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/32,7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上にキノンジアジド構造を含む物質
    を構成成分とする感光層およびシリコーンゴム層をこの
    順に塗設してなる水なし平版製版用処理液において、該
    処理液が溶媒と下記一般式[I]で表わされる1,3−ジ
    アルキル−2−イミダゾリドンから主としてなることを
    特徴とする水なし平版製版用処理液。 (ここでR1、R2は炭素数1〜10のアルキル基で同一であ
    っても異なっていてもよい。R3、R4は水素原子または炭
    素数1〜10のアルキル基であり、同一であっても異なっ
    ていてもよい。)
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