JP2918737B2 - 現金自動取引装置 - Google Patents

現金自動取引装置

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JP2918737B2
JP2918737B2 JP4065032A JP6503292A JP2918737B2 JP 2918737 B2 JP2918737 B2 JP 2918737B2 JP 4065032 A JP4065032 A JP 4065032A JP 6503292 A JP6503292 A JP 6503292A JP 2918737 B2 JP2918737 B2 JP 2918737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関に設
置されており、顧客操作によって現金の取引を自動的に
処理する現金自動取引装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は現金自動取引装置の概略構成を示
す正面図、図7は図のA−A線断面図であり、ここで
は現金自動取引装置として紙幣による支払い取引を専用
とする紙幣自動支払い装置を例にとって説明する。図6
及び図7において、18は紙幣自動支払い装置の筐体、
19,20,21はこの筐体18の正面右側上部に垂直
方向に3段に配置された収納金庫であり、これら各収納
金庫19,20,21の正面側には支払い処理における
紙幣放出口22,23,24が設けられており、かつ裏
面側には、図に示すように、筐体18側に設けられた
各コネクタ25と嵌合接続して後述する制御部との接続
を確保するための接続手段としてのコネクタ26を有し
ている。
【0003】27,28,29はこれら各紙幣放出口2
2,23,24の前方側に配置された紙幣集積部であ
り、該紙幣放出口22,23,24から放出された紙幣
を顧客に紙幣を受け取らせるべく集積する。30はこの
筐体18の正面左側上部に配置されたカード取扱部で、
カード挿入口31を有し、かつこのカード挿入口31よ
り挿入されたカードの磁気情報の読み取り機能、かつ実
行した新取引内容の更新情報の書き込み機能、そして実
行した取引内容のレシート用紙への印字機能を有してい
る。。
【0004】32はこのカード挿入口31の下方に配置
された表示部で、液晶ディスプレイ等から成っており、
顧客による入力操作の誘導表示や情報表示等を行う。3
3は複数のキーから成る顧客操作部であり、顧客がこの
キーを押下することにより暗証番号や支払い要求金額等
の入力操作を行わせるようになっている。34は筐体1
8の下部に配置された制御部であり、上述した各構成要
素並びに装置全体の動作を制御するものである。35は
この制御部34の隣に配置された電源、57は紙幣自動
支払い装置の保守点検時において、行員や保守員等によ
り入力操作を行う内部操作部である。
【0005】次に、図8〜図12により上記紙幣自動支
払い装置に装着した複数個の収納金庫の構造について説
明する。図8は収納金庫の内部概略構造を示す側断面
図、図9は図8に示す収納金庫のアッパカバーを開放し
た状態を示す側断面図、図10は図9を上面から見た状
態を示す収納金庫の平面図、図11は収納金庫の外観斜
視図、図12はディップスイッチの説明図である。
【0006】図8〜図12において、36は収納金庫の
ロワベース、37はこのロワベース36上を覆うように
して設けられたアッパベースであり、これらは背面側の
蝶番38により連結されていて、アッパベース37はこ
の蝶番38を支点として回動することで開閉可能な構造
としている。39は前記ロワベース36内に立位状態で
多数枚収納されている紙幣で、この紙幣39は常に、図
示しないバネ等の付勢手段により弾性的に該紙幣39を
金庫後方へと押圧しているステージ40によりその最後
部の1枚を、対向配置しているピッカローラ41に当接
された状態に収納される。このピッカローラ41は外周
が高摩擦部材により構成されており、モータ42により
間欠的に回転駆動されて前記紙幣39を一定間隔で上方
に繰り出すようになっている。
【0007】43はこのピッカローラ41の上方に配置
されたフィードローラ、44はこのフィードローラと対
向圧接しているリバースローラであり、図中矢印方向に
回転することにより、ピッカローラ41により繰り出さ
れた紙幣39の二重送りを防止しながら搬送路45へと
紙幣39を1枚づつ送りだす。この搬送路45は前記両
ベース36および37に配置した複数個のローラと、こ
のローラに張設した一対のベルトとにより構成され、金
庫の後方から正面の配紙幣排出口22(あるいは23,
24)の手前まで延在している。46はこの搬送路45
を構成している複数個のローラを駆動するモータであ
り、このモータ46の駆動によりローラに張設されてい
るベルトが回転して搬送路45を駆動し、紙幣排出口2
2へと紙幣39を搬送する。
【0008】47と48は前記搬送路45途中の所定位
置に設けられた第1及び第2のセンサであり、第1のセ
ンサ47は搬送されてくる紙幣39の二重送りを、また
第2のセンサ48は紙幣の長さや斜行の程度等を検出す
る。49は前記搬送路45の終端側、つまり紙幣排出口
22(あるいは23,24)側に位置するブレードであ
り、前記第1及び第2のセンサ47,48により二重送
りや斜行程度が所定範囲以上であると検知された場合、
つまり顧客に対して放出は不適であると検出された場合
に回動して、搬送されてきた紙幣39を紙幣排出口22
へは案内せずにブレード49下方に位置するリジェクト
金庫50へと案内するようになっている。
【0009】51a、51bは紙幣39をその長手方向
の大きさに応じて紙幣の収納位置をガイドする一対の紙
幣ガイドであり、一方を固定、そして他方は可動構造と
している。52はこの可動側の紙幣ガイド51bを支持
する突起部であり、図10に示すように、収納金庫にお
ける紙幣39の収納スペースの両側面を構成するように
設けられていて、3段階の溝部53a,53b,53c
を備えている。そして、この溝部53a,53b,53
cのうちのどれかひとつに前記紙幣ガイド51bを挿入
して係合することで,収納紙幣における金種毎の収納幅
をガイドするようになっている。54は各収納金庫の正
面側に設けられた錠、55はアッパベース37が閉じた
ときに収納金庫の上面に位置する把手である、この把手
55により持ち運びできるようになっている。
【0010】56は前記錠54並び下方に設けられたデ
ィップスイッチであり、収納金庫内に収納した紙幣の金
種情報を入力するものである。図12に示すように、デ
ィップスイッチ56は4桁のスイッチ部56aを有して
いて、このスイッチ部56aにおける表示を、「0」は
low,「1」はhighとし、例えば、千円券をセッ
トした場合には前記スイッチ部56aを操作してその表
示を「0001」、また五千円券の場合は「001
0」、万円券であれば「0011」と設定しておくこと
で、その金庫内に収納した紙幣の金種情報を入力するこ
とができるようにしている。
【0011】そして、上記各収納金庫19,20,21
の裏面側に設けられているコネクタ26の内側には、各
収納金庫19,20,21内の分離繰り出し用モータ4
2、搬送用モータ46、ブレード49へ駆動の開始並び
に停止を伝達する接続コードと、異常紙幣あるいは搬送
異常等を検出する第1及び第2のセンサ47,48の検
出情報、並びに前記ディップスイッチ56より入力した
収納紙幣の金種情報等を伝達するコードが、金庫内を布
設して集められているので、前記コネクタ26と筐体1
8側に設けられているコネクタ25を接続することによ
り、各収納金庫19,20,21と装置本体側の制御部
34とは、電気的に接続される。
【0012】このため、装置本体側に設けられている電
源35をオンすると、前述したコネクタ25とコネクタ
26を通じて電気が金庫内のアクチュエータに伝達され
ると共に、ディップスイッチ56から入力しておいた金
種情報が本体側の制御部34に送られ、これにより紙幣
自動支払い装置は、装着された各収納金庫19,20,
21内の金種情報が得られることになる。
【0013】上述した収納金庫を複数装着してなる紙幣
自動支払い装置の内部構成を、図13のブロック図に示
す。この図に見られるように紙幣自動支払い装置は、図
6並びに図7で示したように顧客が支払い要求等の取引
指示を入力するための顧客操作部33、装置筐体18内
に設けられ金融機関側の係員等が保守点検時等において
操作する内部操作部57、取引内容や操作誘導文等を表
示する表示部32、カード挿入口31より挿入されたカ
ードの情報の読み取り及び書き込み処理、並びに取引内
容のレシート用紙への印字処理を行うカード取扱部3
0、金庫装着部に装着された各収納金庫19,20,2
1より紙幣39の支払い処理を行う紙幣支払い部58を
備え、かつこれらを制御する制御部34とを備えた構造
となっている。
【0014】そしてこの制御部34には、装着された前
記各収納金庫19,20,21内に収納された紙幣の金
種情報、並びに実行された取引に係わる諸情報を、これ
ら収納金庫19,20,21の運用履歴並びに障害情報
として記憶しておく収納金庫管理記憶部59が備えられ
ている。すなわち、運用履歴は紙幣自動支払い装置が行
った取引の回数や金額、また障害履歴は二重送りや損券
検出等のエラー発生回数等であり、装着されているすべ
ての収納金庫19,20,21において実行したりある
いは発生した全情報を記憶しておくようにしている。
【0015】つまり、顧客により例えば5万7千円の支
払い要求があった場合、制御部34はどの収納金庫1
9,20,21にどの金種の紙幣が収納されているのか
を収納金庫19,20,21からの情報により把握して
いるので、ここでは、上段に千円券を収納した収納金庫
19を、中段に五千円券を収納した収納金庫20を、そ
して最下段に万円券を収納した収納金庫21を装着して
いるとすると、収納金庫21より万円券を5枚、収納金
庫20より五千円券を1枚、収納金庫19より千円券を
2枚、紙幣支払い部58を制御して繰り出すように指示
する。
【0016】これにより紙幣支払い部58は各金庫1
9,20,21からそれぞれ指示を受けた枚数の紙幣を
繰り出し、搬送、検出、集積、排出を順次行う。これに
伴って収納金庫管理記憶部59における情報が更新され
ることになる。つまり、取引回数情報は1回分加算さ
れ、また繰り出された紙幣の枚数情報は、万円券が5
枚、五千円券が1枚、千円券が2枚加算された値に更新
される。また、この時、二重繰り出し等が発生した場合
は二重繰り出し回数を記録している情報の値が1回分加
算される。
【0017】このようにして、実行された取引に関する
種々の取引情報を装置本体側に備えられている制御部3
4に一括して記憶することにより、紙幣自動支払い装置
が行った取引に関する情報を把握するようになってい
て、稼働終了後における取扱紙幣量の管理や、紙幣支払
い部58の機構部等の保守点検時における参考としてい
た。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の技術においては、実行された取引に関する種々の
情報は装置本体側に設けた制御部の収納金庫管理記憶部
にのみ、一括して記憶することとしていたので、複数個
装着されていた各収納金庫毎に取引情報を区別して認識
することはできなかった。
【0019】すなわち、収納金庫はそれぞれが内部に現
金の繰り出し機構、搬送機構、リジェクト金庫等を備
え、かつ全金種の現金を収納可能としてモジュール化
し、どの金庫にどの金種の現金を収納しても運用可能と
しているために、複数の金庫のうちのどれかが運用中に
現金が空になり、途中で別の金種を収納して運用を続行
したりしたような場合は、収納金庫管理記憶部の情報は
金種ごとに情報と金庫との関係を特定することができな
くなる。例えば、五千円券を収納していた金庫に途中か
ら千円券を収納し、千円券金庫を2個装着して運用を続
行したような場合は、千円券の繰り出しエラー発生回数
が多かったりしても、千円券用の金庫は複数装着されて
いるために、どちらの金庫に故障が発生しているのかは
収納金庫管理記憶部の情報からだけでは判断することが
できない。
【0020】したがって、現金自動取引装置全体の運用
履歴や障害情報を把握することは可能であるが、各収納
金庫毎の取引諸情報を把握することができないので、障
害情報における障害原因や障害箇所の断定はできず、行
員や保守員等による保守点検作業時の有効な情報とは成
りえなかった。本発明は上述した問題点を解決するため
になされたものであり、金庫ごとの運用履歴を明確に把
握できるようにして、保守点検時における有効な障害情
報を確保して的確で迅速な補修処理を可能とすると共
に、障害発生の少ない優れた現金自動取引装置を提供す
ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明は、現金を収納可能としかつ現金の搬送手段
を備えた複数の収納金庫を、装置筐体設けた金庫装
着部に着脱可能に装着し、入出金取引に伴って前記各
納金庫に現金を取り込んで収納したりあるいは収納現金
を繰り出したりする現金自動取引装置において、前記
収納金庫に、前記搬送手段により搬送される現金の重送
やスキュー等の障害を検知する検知手段と、実行され
引に係わる入出金の運用データ及び前記検知手段によ
り検知される障害発生回数を示す障害データを格納する
収納金庫管理メモリを設ける。
【0022】そして、前記筐体には、前記運用データ及
び障害データの収集、並びに前記各収納金庫の収納金庫
管理メモリにアクセスして前記運用データ及び障害デー
タを格納させる取引情報制御手段を設けた構成とする
【0023】
【作用】上述した構成において、現金を収納すると共に
収納した現金の金種情報を入力した収納金庫を装置の
筐体に設けられた金庫装着部に装着して、運用可能状態
る。
【0024】この状態で顧客の指示に基づいて取引を行
い、その取引中に取引情報制御手段は運用データ及び障
害データを収集し、前記各収納金庫の収納金庫管理メモ
リにアクセスして前記運用データ及び障害データを各収
納金庫管理メモリ部に格納させる。
【0025】これにより、収納金庫ごとの管理メモリの
情報を確認することで、保守点検時における的確な情報
を得て、正確でかつ迅速な処理作業を可能として、障害
の発生も未然に防ぐようにする。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は紙幣自動支払い装置の内部構成を示すブロ
ック図、図2は図1の構成を有する紙幣自動支払い装置
の概略構造を示す側断面図、図3は図2の装置に装着す
る収納金庫の概略構造を示す側断面図、図4は収納金庫
に設けた収納金庫管理メモリの運用データフォーマット
の一例を示す説明図、図5は同じく障害データフォーマ
ットの一例を示す説明図である。
【0027】なお、これら図1〜図3においては、各収
納金庫毎に設ける収納金庫管理メモリと、これらの収納
金庫管理メモリとアクセスして情報値の収集や追加、更
新等を制御する取引情報制御手段が装置本体側に設けた
制御部34に設けられた以外は、従来の構造とほぼ同様
でありかつ同様の構成となっているので、従来と同一の
符号を付してその説明は省略する。
【0028】図1〜図3において、60,61,62は
紙幣自動支払い装置に装着されている全ての収納金庫1
9,20,21に各々設けた収納金庫管理メモリであっ
て、各金庫内における運用履歴並びに障害履歴を、それ
ぞれ金庫毎に独立して格納するようになっており、図2
及び図3に示すように、それぞれリジェクト金庫50
近傍に配置されている。
【0029】これら収納金庫管理メモリ60,61,6
2は、各収納金庫19,20,21に設けてあるコネク
タ2が装置本体側のコネクタ2と接続嵌合すること
によって、装置本体側の筐体18に設けてある制御部3
4と電気的に接続され、金庫装着後に電源3がオンさ
れると、制御部34の制御によって装置運用を可能とす
ると同時に、これら各収納金庫管理メモリ60,61,
62の各取引情報すべてに対して、収集や追加更新等の
アクセスを可能とする。
【0030】ここで、前記収納金庫管理メモリ60,6
1,62に記憶される取引情報のフォーマット例を、図
4並びに図5を用いて説明する。これら収納金庫管理メ
モリ60,61,62は、図4に示す運用データを格納
する運用データフォーマットと、図5に示す障害データ
を格納する障害フォーマットとを有している。まず、運
用データには図4に示すように、千円券,五千円券,万
円券の各金種毎の出金回数と枚数、全紙幣の総出金回数
並びに枚数、及び支払い処理用に繰り出した紙幣が支払
いに適するか否かを検出する第1及び第2のセンサ47
と48の出力値、そして紙幣の分離繰り出し用モータ4
2と紙幣搬送用モータ46との駆動時間や、その他の各
情報を格納するようにしている。
【0031】また、上記運用データと同様千円券,五千
円券,万円券の各金種毎の出金回数と枚数、全紙幣の総
出金回数並びに枚数と共に、障害データには図5に示す
ように、各金種毎の総リジェクト回数、斜行が大き過ぎ
た場合における各金種毎のスキューリジェクト回数、各
金種毎の二重送りリジェクト回数、紙づまりによる各金
種毎のジャム回数等の、各障害情報を格納するようにな
っている。
【0032】63は上述した収納金庫19,20,21
ごとにそれぞれ設けられた収納金庫管理メモリ60,6
1,62に対してコネクタ25およびコネクタ26を介
してアクセスして、実行された取引に係わる種々の情報
の収集、追加更新等を行う取引情報制御手段であり、装
置本体側の制御部34に設けられている。ここで、上述
したフォーマットを有する収納金庫管理メモリ60,6
1,62を備えた紙幣自動支払い装置における支払い取
引動作の一例を示す。
【0033】紙幣自動支払い装置の筐体18には、上段
に千円券を収納した収納金庫19、中段に五千円券を収
納した収納金庫20、下段に万円券を収納した収納金庫
21を装着している。この状態で顧客が顧客操作部を操
作して、例えば5万7千円の支払い要求を入力したとす
ると、この入力情報は制御部34に伝えられる。制御部
34は各収納金庫19,20,21から得た金種情報に
基づいて、要求金額に応じた金種を収納している各収納
金庫19,20,21に対して紙幣の繰り出しを、分離
繰り出し用モータ42と紙幣搬送用モータ46の駆動開
始,繰り出した紙幣が支払いに適するか否かを検出する
第1及び第2のセンサ47と48の駆動開始、そしてこ
の第1及び第2のセンサ47と48により支払い不適で
あると検出された場合にはリジェクト金庫50へ紙幣3
9の搬送方向へ切り替えるブレード49を駆動開始する
ことにより指示する。
【0034】これにより、下段の収納金庫21からは万
円券が5枚、中段の収納金庫20から五千円券が1枚、
そして上段の収納金庫19からは千円券が2枚それぞれ
繰り出され、この繰り出し動作によって各収納金庫1
9,20,21の収納金庫管理メモリ60,61,62
は、繰り出された紙幣39の金種並びに枚数情報の値
が、制御部34の取引情報制御手段63によって更新さ
れる。
【0035】そして、前記紙幣39が搬送路45に配置
された第1及び第2のセンサ47と48により、例えば
二重送りが検出されると金種毎の二重送りリジェクト回
数の情報が、また斜行が大きいことが検出されると金種
毎のスキューリジェクト回数の情報が前記出金枚数等と
同様に更新され、その他にもリジェクト紙幣となる要因
が検出された場合は、それぞれの要因に該当するアドレ
スの情報と、さらに総リジェクト回数の情報が、制御部
34によりアクセスされて取引情報制御手段63によっ
て更新されることになる。
【0036】これらの情報は、各収納金庫19,20,
21毎のリジェクト発生率を示すことになり、従ってリ
ジェクト発生率の大きい金庫は、保守員による保守点検
や交換作業を促すことになる。即ち、二重送りリジェク
ト回数の情報値が大きい場合は、紙幣39を繰り出す部
位としてフィードローラ43やリバースローラ44等の
点検,交換を行うことで繰り出し動作の安定が図れるよ
うになる。
【0037】さらに、前記収納金庫管理メモリ60,6
1,62の運用データには、金庫内の各センサやアクチ
ュエータのチェック機能をはたす情報も入っている。つ
まり前記第1及び第2のセンサ47と48は、それぞれ
一方が発光した信号を他方が受光する一対の受発光セン
サから成っており、これを搬送路45を挟んで配置して
いるために、センサの各発光部、受光部に紙粉等が付着
してたまってしまったりすると、センサの出力値が低下
してしまう場合が発生する。
【0038】このような状態になると、紙幣39がセン
サ間を過っていない状態でも、一方からの発光信号を受
光することができずに紙幣ありとみなしてしまう場合が
発生することになる。そのため、各センサ47,48の
出力レベルを出力させ、その出力値を運用データの所定
アドレスに取引情報制御手段63を介して記憶させるこ
とにより、誤検出を発生させる最低出力値になる前にセ
ンサ部の清掃等を保守員に促すようになっている。
【0039】また、アクチュエータについても同様であ
り、たとえば分離繰り出し用モータ42についてはその
駆動時間情報を運用データの所定アドレスに取引情報制
御手段63を介して記憶させておくと共に、その定格寿
命をE(時間)としておけば、これらを比較することに
よりモータの寿命時間に達するまえに、保守員に部品の
交換時期を知らせることができる。
【0040】このように、各収納金庫19,20,21
に起こりうる危険性のある障害を未然に認識することに
より、これを防ぐようにする。なお、保守員によるこれ
らの運用及び障害情報の収集は、本体側の内部操作部の
図示せぬキー等により行われる。また、上述した実施例
においては、現金自動取引装置の一例として紙幣の支払
い取引を行う紙幣自動支払い装置を用いて説明したが、
むろん紙幣自動支払い装置に限るものではなく、入金取
引を行う装置や入出金両方を行う装置にも適用すること
も可能である。つまり、入金取引を行う装置であれば、
入金金種や回数、現金の取り込み機構に関するエラー回
数等を、また入出金両方を行う場合には、入金動作に加
えて実施例にて述べた支払い動作に関する情報を記憶す
ることとすれば、それぞれの取引量はもとより障害発生
箇所の特定は容易に可能である。さらに、紙幣に限らず
硬貨を取り扱う装置に対してもむろん対応できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明、現金を収
納可能としかつ現金の搬送手段を備えた複数の収納金庫
を、装置筐体設けた金庫装着部に着脱可能に装着
し、入出金取引に伴って前記各収納金庫に現金を取り込
んで収納したりあるいは収納現金を繰り出したりする現
金自動取引装置において、前記収納金庫に、前記搬送
手段により搬送される現金の重送やスキュー等の障害を
検知する検知手段と、実行された取引に係わる入出金の
運用データ及び前記検知手段により検知される障害発生
回数を示す障害データを格納する収納金庫管理メモリを
設け、前記筐体には、前記運用データ及び障害データの
収集、並びに前記各収納金庫の収納金庫管理メモリにア
クセスして前記運用データ及び障害データを格納させる
取引情報制御手段を設けた構成としている
【0042】これにより、前記収納金庫の収納金庫管理
メモリには、実行された取引に係わる種々の情報、つま
り取引された現金の金種や枚数、あるいは駆動手段の寿
命や検出手段の出力値等の運用データと共に、二重送り
やスキュー等のリジェクトの種類毎の発生回数等の障害
データがそれぞれ記録されることになるので、各収納金
庫ごとの運用データ並びに障害データを把握することが
できることになる。
【0043】その結果、取り扱い金額を把握するばかり
でなく、保守員等による保守点検の際には、収納金庫管
理メモリに格納された障害データにより収納金庫毎に障
害が発生する部位を確実にかつ容易に認識することがで
きるので、的確で迅速な保守点検作業が可能になるとい
う効果が得られ、作業の効率化を図ることができる。ま
た、このように収納金庫管理メモリに格納された障害デ
ータから障害が発生しそうな箇所を事前に修理すること
ができるので、稼働停止等を引き起こしてしまうような
大きな障害の発生を未然に防ぐことができ、障害発生率
が低く稼働率の高い優れた自動取引装置を提供すること
ができるという効果も得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】現金自動取引装置の内部構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の構成を有する装置の概略構造を示す側断
面図である。
【図3】図2に示す装置に装着する収納金庫の概略構造
を示す側断面図である。
【図4】収納金庫管理メモリの運用データフォーマット
の一例を示す説明図である。
【図5】収納金庫管理メモリの障害データフォーマット
の一例を示す説明図である。
【図6】現金自動取引装置の概略構成を示す正面図であ
る。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】収納金庫の内部概略構造を示す側断面図であ
る。
【図9】収納金庫のアッパカバーを開放した状態を示す
側断面図である。
【図10】図9を上面から見た状態を示す収納金庫の平
面図である。
【図11】収納金庫の外観斜視図である。
【図12】ディップスイッチの説明図である。
【図13】従来の紙幣自動支払い装置の内部構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
19 収納金庫 20 収納金庫 21 収納金庫 25 コネクタ 26 コネクタ 34 制御部 59 収納金庫管理記憶部 60 収納金庫管理メモリ 61 収納金庫管理メモリ 62 収納金庫管理メモリ 63 取引情報制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−96788(JP,A) 特開 平3−208197(JP,A) 特開 平2−22788(JP,A) 特開 昭63−66029(JP,A) 特開 平2−285484(JP,A) 特開 平4−30291(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 9/00 - 9/06 G07D 1/00 381

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現金を収納可能としかつ現金の搬送手段
    を備えた複数の収納金庫を、装置筐体設けた金庫装
    着部に着脱可能に装着し、入出金取引に伴って前記各
    納金庫に現金を取り込んで収納したりあるいは収納現金
    を繰り出したりする現金自動取引装置において、 前記収納金庫に、前記搬送手段により搬送される現金
    の重送やスキュー等の障害を検知する検知手段と、実行
    された取引に係わる入出金の運用データ及び前記検知手
    段により検知される障害発生回数を示す障害データを格
    納する収納金庫管理メモリを設け、 前記筐体には、前記運用データ及び障害データの収集、
    並びに前記各収納金庫の収納金庫管理メモリにアクセス
    して前記運用データ及び障害データを格納させる取引情
    報制御手段を設けたことを特徴とする現金自動取引装
    置。
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