JP2918304B2 - 隙間遮音用インフレートシール - Google Patents

隙間遮音用インフレートシール

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JP2918304B2
JP2918304B2 JP19541690A JP19541690A JP2918304B2 JP 2918304 B2 JP2918304 B2 JP 2918304B2 JP 19541690 A JP19541690 A JP 19541690A JP 19541690 A JP19541690 A JP 19541690A JP 2918304 B2 JP2918304 B2 JP 2918304B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、建物の開口部とその扉等との隙間から漏洩
する音を遮音するためのインフレートシール及びこれを
用いたシステムに関する。
従来技術 風雨等が室内に侵入しないように窓や出入口の扉を気
密・水密に封止するシールや、水圧鉄管の門扉の如く、
開閉を繰返す部材の隙間シール手段としては、簡単な構
成と操作とにより閉鎖時は確実に水圧等を保持して水密
・気密に封止することができ、扉等を開放しようとする
ときは当接面から確実に退避し容易に扉等を開閉できる
点からインフレートシールがよく使用されている。
このような目的に使用される従来のインフレートシー
ル1は、第16図に示す如く、初期状態では実線で示す如
く断面形状が「凹」字状をなし、内部に圧縮空気を導入
することにより、凹入部が反展して断面がほゞ「O」字
状となるゴムチューブとして形成され、建物の開口周囲
の戸当り部2に固定された溝形のリテーナ3の溝内に下
半部を挿入し、底面を接着剤4で接着して取付けられ
る。扉5を所定の位置に閉じた状態でインフレートシー
ル1に所定の圧力の圧縮空気を装入することにより、イ
ンフレートシール1は実線で示す如く膨張し、扉5の面
に隙間なく圧接する。
従来のインフレートシールは、上記の目的に適うよう
に、装入する圧縮空気の圧力は、例えば建物の扉等に使
用するものでは、1.0〜2.0kg/cm2とされ、インフレート
シール1はこの内圧に耐える強度を得るために、肉厚を
厚くするとともに、繊維布6を入れて、概ね均一な肉厚
で初期形状に成形して作られる。
さて、インフレートシールにより、扉と戸当りとの間
の隙間を密封することにより、この隙間を通して伝播さ
れる音を遮音することができることが知られている。
遮音を主たる目的として、騒音源を内蔵する建物の開
口を塞ぐ扉等の隙間をシールするのにインフレートシー
ルを使用する場合は、装入する圧縮空気の圧力は高くな
くてもよく、又インフレートシールの耐圧強度も少くて
済む。
その結果、大幅にコストダウンが図れる反面、経年変
化に弱い一面を有し、交換頻度も増加すると考えられ
る。その場合、従来のインフレートシールの如く、リテ
ーナの溝の底に接着剤で取付ける方式の場合は、装着に
も取外しにも手数が掛る。
又、従来インフレートシールは扉の周囲全体を一材と
して作られるので、大型のものでは製作、運搬、取付け
が困難になるのみならず、一個所が損傷を受けた場合に
も全体を交換することが必要となり不経済でもあった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、従来のインフレートシールの上記に実情に
かんがみ、特に隙間の遮音用として使用するのに適し、
リテーナへの着脱が容易なインフレートシール及びこの
インフレートシールを使用したインフレートシールシス
テムを提供することを課題とする。
課題解決のための手段と作用 隙間遮音用に適する本発明のインフレートシールは、 開口部を囲繞して固定された溝状の保持部材に脱落し
ないように取付けられる基部と、該基部と一体的に成型
され、初期断面形状が「凹」字状をなし、圧縮空気を充
填することにより凹部が反転して他方の面に圧接して隙
間を封止し、圧縮空気を抜去することにより初期形状に
収縮させ封止を解除する中空チューブ状部とを有して成
り、該チューブ状部は圧接部に近付く程肉厚が薄くなる
ようにゴムのみにて成型されていることを特徴とする。
繊維布を入れずゴムのみで圧接部に近付く程肉厚が薄
くなるように初期状態で「凹」字状断面に形成したこと
により、少い圧力の圧縮空気で容易に反転させて膨張さ
せシールすることができ、又、加工が容易でコストダウ
ンに寄与する。
しかし、中空チューブ状部の圧接部付近の肉厚が薄く
かつ繊維布により補強されていないため、収縮させるた
めインフレートシール内の空気を特に真空ポンプで抜い
た場合、一部分でシール内面どうしが密着すると空気の
流動が妨げられ、排気が迅速にできなくなるおそれがあ
る。これを避けるため、チューブ状部の内面の基部に接
続された部分に全長に亘って連続する溝を設けるのがよ
い。
このようにすることにより、たとえシール内面どうし
が密着することがあってもその前後はこの溝を介して連
通しているので、排気は円滑に行なわれる。
インフレートシールの保持部材への着脱を確実かつ容
易に行なうための手段として、本発明のインフレートシ
ールは基部の両側面に全長に亘って、先端が上記保持部
材の溝の内側面に圧接し、インフレートシールを該溝か
ら引抜く方向の力に対して溝内側面に対して突っ張り勝
手になるような形状のつばを設けるのがよい。
このような形状のつばをインフレートシールの基部の
両側面に設けたので、基部を保持部材の溝内に挿入する
場合は、つばがすぼんで容易に奥迄挿入することがで
き、逆に外力等により、インフレートシールを引抜く方
向の力が作用した場合は、上記のつばが保持部材の内側
面に対して突っ張り容易には抜け落ちない。しかし、イ
ンフレートシール交換時、強い力で引張るか、又は基部
の両側面を押えて引抜けば簡単にインフレートシールを
抜取ることができる。したがって接着剤による接着は不
用となり、着脱の手数を省くことができる。
本発明によるインフレートシールは充填する圧縮空気
の圧力が小さいので弁を開いて自然に空気を抜くには時
間が掛かるので真空ポンプを併用することが望ましい。
隙間をシールすることによる遮音効果は両側の壁の遮
音が完全であれば、シールを複数列並列に設けることに
より相乗積の効果が得られる。
その場合、上記構成のインフレートシールを複数列並
べてもよいが、インフレートシールのチューブ状部が側
部で複数列連結されて一体成型され、上記チューブの列
数と同数の溝を並列に有する保持部材に取付けてもよ
い。
このようにすることにより、インフレートシールの取
付け幅、ひいては扉の大きさを小さくすることが可能と
なる。
又、インフレートシールを複数列並べるスペースが取
り難い場合は、インフレートシールと保持部材の両側に
防音シートを、インフレートシールの膨張時相対する2
つの面の間に展張される如く設けてもよい。
又、電磁シールド・ルームの扉の隙間を遮音を兼ねて
電磁波を遮断する場合は、導体で作られた部屋の壁とそ
の開口の導体製扉との間の隙間にインフレートシールと
保持部材の少くとも片側に導体シートをインフレートシ
ールの膨張時上記2つの面の間に隙間なく展張されるよ
うに設けたならば、音響と電磁波とを遮断することが可
能となる。
又、シールすべき周長が長い場合、全周長を複数部分
に分割し、その夫々の部分を長円状のインフレートシー
ルによりい2列シールを形成し、かつ隣接部分のシール
が適宜の長さ重なるようにすれば、周長の極めて長いシ
ール部のインフレートシールを1材で作る場合の製作
面、運搬面、取付け面での困難さを克服できるととも
に、一部分に破損が起った場合、その部分を含むインフ
レートシールだけを交換すればよく、経済性が向上す
る。
実施例 以下に、本発明の実施例を、図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図は、本発明のインフレートシールの実施例の断
面を示す図である。このインフレートシール10は、リテ
ーナ(保持部材)に取付けられる基部11とこれと一体的
に成型された中空のチューブ状部12とより成る。基部11
の両側面にはリテーナに取付けた場合脱落を防止するつ
ば13が全長に亘って延設されている。チューブ状部は初
期状態で図中に実線で示す如く、断面が「凹」字状をな
し、圧縮空気を装入することにより、図中に鎖線で示す
如く、概ね円形となる。チューブの肉厚は膨張した時対
向する扉等の面に圧接する部分に近付く程薄く基部に近
付く程厚く作られており、その最小肉厚は例えば1.5mm
となっている。この厚さは、従来のインフレートシール
に比して極めて薄く、従来のインフレートシールに装入
される圧縮空気の圧力1〜2kg/cm2に対して、本発明の
インフレートシールでは約0.25kg/cm2の空気圧で所要の
形状に膨張させることができる。このようにチューブ状
部12の肉厚が薄いので、後述するように真空ポンプを用
いて空気を抜く時にシールの内面同志が密着して迅速な
排気ができなくなることを顧慮してチューブ状部の内面
の基部11に接する部分に排気溝14を全長に亘って設け、
円滑な排気を図っている。
第2図は、インフレートシール10を建物の開口周囲の
壁2の戸当り部に固定されたリテーナに基部11を挿入し
て取付けた状態を示す。この状態でつば13は、リテーナ
3の溝幅が両側のつば13の先端間の状態での幅よりも狭
いことと、挿入時の摩擦抵抗により上方へ湾曲し、先端
がリテーナ3の溝の内面にゴムの弾性により圧接してい
る。
したがって、インフレートシール10をリテーナ3に挿
入する場合は、つば13は先がすぼまって容易に挿入さ
れ、基部11の底面がリテーナ3の溝の底面に圧接し位置
決めされるが、何らかの外力により、インフレートシー
ルを引抜く方向の力が加わった場合は、つば13はリテー
ナ3の内側面に対して突張り勝手となり、自然に抜け出
したり、取付け位置が狂ったりすることはない。したが
って接着剤による接着は不要となる。
しかし、インフレートシール10を交換するために取外
す場合は、少し大きな力で引張れば、つば13は先端の向
きが反転して容易に取外すことができる。又、基部11は
中空であるから両側から押せば、つば13とリテーナ3の
内面との係合を外すこともできる。
したがって、インフレートシールをリテーナに装着し
リテーナから外す作業は従来よりはるかに容易になる。
本発明のインフレートシールは、使用目的、使用環境
等に応じて、クロロプレンゴム、ハイパロンゴム、アク
リルゴムその他の合成ゴムや柔軟性材料等の中から適宜
のものを選択することができ、従来のインフレートシー
ルの如く強度を必要としないので、繊維布を入れて補強
する必要はなく、コストが安くて済む。
第3図に、本発明のインフレートシール10を膨張・収
縮させるための圧縮空気充てん・排気装置の一例の回路
図を示す。
インフレートシール10に充てんされる圧縮空気は、コ
ンプレッサユニット15で作られ、予備エアタンク16に貯
溜され、エアフィルタ17、精密型減圧弁18、電磁弁19、
チェック弁20を経て、インフレートシール10に充てんさ
れる。なお、圧縮空気供給管系のインフレートシールへ
の導入部近傍には圧力スイッチ21が設けられ、空気の圧
力がインフレートシール10に充てんされる所定の圧力に
達すればオンし、その信号により電磁弁19を閉鎖する。
又、インフレートシールへの導入部近傍にはチェックア
ンドリリーフ弁22が設けられ、許容圧力を超えると、開
いて外気に放出し、事故を防止している。なお、減圧弁
18を設けたのは、このインフレートシールの内圧が従来
のものに比して極端に小さいので圧力調整を精度高く行
なうためである。
一方、インフレートシール10内の圧縮空気の排気は、
電磁弁23を介してインフレートシール10に並列に接続さ
れた排気弁24と真空ポンプユニット25とを併用して行な
われ、配管の圧力が設定値以下になると真空スイッチ26
によりその真空度を維持する。
建物の扉等を閉じ、インフレートシールと所定の間隔
を置いて固定した後、上記の圧縮空気充てん装置により
インフレートシール10に所定圧力、例えば0.25kg/cm2
圧縮空気を充てんすると、インフレートシール10のチュ
ーブ状部分は、第2図に示す如く、概ね円形断面に膨張
し、扉等5の隙間なく圧接する。扉を開放する場合、上
記の排気装置によりインフレートシール10内の空気を排
気すると、真空ポンプ25により吸引され迅速に圧力が低
下し、インフレートシール10のチューブ状部分は第1図
に実線で示す如き形状に変形し、扉の面から離間するの
で、扉を容易に開放することができる。
以下に、本発明のインフレートシールを使用した防水
・気密・遮音大扉の数列を示す。
第4図(a),(b)は片開き扉の例で、扉30は建物
の開口31を設けた壁32の内面に沿って扉30の下端に設け
た車輪により水平に移動して開放される。扉30の閉鎖位
置で、扉30の周辺部と、壁32の開口31との間に間隙がで
きる。この部分の壁面に開口31を囲繞して本発明のイン
フレートシール10が設けられている。
第5図(a),(b)は、建物の壁32の開口31の扉30
を両開きするとともに、壁の内外に2重に設けた例を示
す。開口31を囲繞して、壁32の両面に本発明のインフレ
ートシールが夫々一重に取付けられている。図示されて
はいないが、内外の両開き扉30のめし合わせ部は、公知
の手段により防水・気密・遮音シールされている。
第6図は、建物の大扉30が壁32の内面に沿って昇降
し、開口を開閉する昇降扉に本発明のインフレートシー
ル10を適用した例を示す。
又、第7図は、扉30の上端縁を建物の開口の上部の壁
又は天井に枢着軸33を中心として上方へ跳ね上げて開放
できるように取付けられ、開口を囲繞して壁32の内面に
本発明によるインフレートシール10を設けた例を示す。
本発明のインフレートシールは、上記の第4図乃至第
7図に示した各例の如く、隙間に1例に設ける他、第8
図に示す如く、開口を囲繞して複数列(この例では2
列)設けることも可能である。このようにすることによ
り、隙間を透過して伝播される音の透過率は、各インフ
レートシールの透過率の相乗積なって減少し、遮音に大
きな効果を発揮する。例えば第5図に示したような2重
大扉の内外のインフレートシールを夫々2列とし、合計
4列のインフレートシールを介して建物の内外を遮音す
ることにより、JISA1419遮音等級D−50を超える性能の
遮温大扉を実現することができた。
第8図に示すように、インフレートシール10及びリテ
ーナ3より成る1組を複数組設ける代りに、第9図に示
す如く、インフレートシールのチューブ状部が一体的に
連結され基部が互いに離れた形状に成型されたインフレ
ートシール10′と複数本の溝を設けた1本のリテーナ
3′とを使用することも可能である。このようにするこ
とにより、インフレートシールの取付け幅を減少するこ
とができ、扉の寸法を小さくすることができる。
扉と壁の重なり幅が少なく、複数列のインフレートシ
ールを設けることが困難な場合、第10図(a),(b)
に示す如く、本発明のインフレートシール10とリテーナ
3の少くとも片側(図示の例では両側)に防音シート35
をその端縁で隙間をあけて取付け、インフレートシール
膨張時、(b)図の如く扉5の表面と壁2の表面との間
に防音シート35が展張されるようにすることにより、遮
音効果を向上させることができる。
又、第11図(a),(b)に示す如く、前記の例の防
音シート35の代わりに導体膜36を本発明のインフレート
シール10とリテーナ3との少なくとも片側に設けるとと
もに、建物の壁2の内面及び扉5の外面に導体37を貼り
付け、インフレートシール10膨張させた時、導体膜36の
両端が壁2及び扉5に貼り付けられた導体37に隙間なく
密着するようにすることにより、電磁シールドルームの
扉の隙間をシールして簡単に遮音と電磁波の遮断を行な
うことができる。
本発明のインフレートシールは、膨張時の内圧時が従
来のものに比して格段に小さく、かつ、ゴムのみで薄い
肉厚に作られていて柔軟であることから、第12図に示す
如く、航空機40の地上運転時に格納する消音ハンガー建
屋41の低コスト化のため、騒音を発生しない機首部を建
屋の外に出す方式の採用した場合の航空機胴体とハンガ
ー建屋の壁の穴との隙間をシールするのに利用すること
ができる。
この場合、第13図に示す如く、建屋41の壁の孔の周囲
に取付けられたインフレートシール10の非加圧時の内周
面と航空機40の機体外面との間には初期状態では隙間が
設けられている。消音のため、インフレートシール10に
圧縮空気を充てんすると、シール10は内側(穴の中心の
方)へ膨張し、建屋から突出する航空機胴体を締め付け
る。航空機胴体は軽量化のため不必要に強く作られてい
ないが本発明のインフレートシールは膨張時の内圧が極
めて小さいので、航空機には何の損傷も与えることなく
隙間を密閉し、消音効果を得ることができる。なお、シ
ールが括約筋の如く、内側に膨張して貫通した物体を締
付ける場合は、シールの表面に菊座状のひだが出来るの
で、その部分が完全に埋るように柔軟な材質のゴムを採
用することが望ましい。
本発明によるインフレートシールは、又、第14図に示
す如く、アリーナ等の開閉ドーム42と腰壁43の頂面との
間のシールに使用して内部の騒音が外部に漏洩するのを
防止することができる。図示の例では、インフレートシ
ール10は2列に取付けられている。
なお、アリーナの開閉ドーム屋根の如く、周長の長い
インフレートシールを一材で環状に作製することは製造
設備の面、運搬手段の面、取付けの面で困難である。
又、1個所にパンク等の損傷が生じた場合、全体を交換
することは極めて不経済である。そこで、第15図に示す
如く、シール部の全長を、製作、運搬、取付工事に適し
た長さの複数部分に分割し、その各部分を長円状のイン
フレートシールにより2列シールし隣合った部分との接
続部は適宜の長さオーバーラップしてシールを設けるよ
うにすれば上記の諸問題を解決することができる。
効 果 以上の如く、本発明によれば、隙間の遮音に対して優
れた効果を有し、リテーナへの着脱作業性がよく、低圧
力の圧縮空気を充てんすることにより確実にシールする
ことのできるインフレートシールが達成され、又、コス
ト低減にも効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインフレートシールの実施例の断面
図、第2図はこれをリテーナに取付け隙間をシールした
状態を示す断面図、第3図はそのインフレートシールへ
の圧縮空気充てん及び排気装置の1例の回路図、第4図
は(a),(b)はそのインフレートシールを適用した
片開き扉の一例の水平断面図及び正面図、第5図
(a),(b)はそのインフレートシールを適用した両
開き2重扉の一例の水平断面図及び正面図、第6図及び
第7図は本インフレートシールを用いた他の扉の例を示
す側断面図、第8図及び第9図は複数列のインフレート
シールを設けたシールシステムの実施例を示す断面図、
第10図(a),(b)は本インフレートシールを用いた
他の遮音システムの構成を示す断面図、第11図(a),
(b)は本インフレートシールを用いた遮音兼電磁シー
ルドの構成を示す断面図、第12図は本発明のインフレー
トシールが適用される航空機用消音ハンガーの概念を示
す断面図、第13図はその壁の機体貫通部を示す図式図、
第14図はアリーナ等の開閉ドームとその取付部に適用さ
れた本発明のシールシステムを示す断面図、第15図はシ
ール長さを分割したインフレートシールシステムを示す
図式図、第16図は従来のインフレートシールの一例を示
す断面図である。 3……リテーナ(保持部材)、 5……扉(開口を塞ぐ部材)、 10……インフレートシール、 11……基部、 12……チューブ状部、 13……つば、 15……コンプレッサユニット、 25……真空ポンプユニット、 30……扉、 31……開口、 32……壁、 35……防音シート、 36……導体膜、 37……導体 40……航空機、 41……消音ハンガー建屋、 42……開閉ドーム、 43……腰壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E06B 7/16 E06B 7/22 - 7/23 F16J 15/46

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口を有する部材と、該開口を塞ぐ部材の
    上記開口の周りの相対する面の間の隙間を封止すること
    により該隙間を通して伝播される音を遮音するインフレ
    ートシールにおいて、上記の相対する面の一方に開口部
    を囲繞して固定された溝状の保持部材に脱落しないよう
    に取付けられる基部と、該基部と一体的に成型され、初
    期断面形状が「凹」字状をなし、圧縮空気を充填するこ
    とにより凹部が反転して膨張し他方の面に圧接して隙間
    を封止し、圧縮空気を抜去することにより初期形状に収
    縮させ封止を解除する中空チューブ状部とを有して成
    り、 上記のチューブ状部は圧接部に近付く程肉厚が薄くなる
    ように、天然ゴム、合成ゴム、柔軟性材料等にて成型さ
    れていることを特徴とするインフレートシール。
  2. 【請求項2】上記のチューブ状部の内面の上記基部に接
    続される部分に全長に亘って連続する溝を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載のインフレートシール。
  3. 【請求項3】上記基部の両側面に全長に亘って、先端が
    上記保持部材の溝の内側面に圧接し、インフレートシー
    ルを該溝から引抜く方向の力に対して溝内側部に対して
    突っ張り勝手になるような形状のつばを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のインフレートシール。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のインフレートシールの圧
    縮空気の抜去のために真空ポンプを設けたことを特徴と
    するインフレートシールシステム。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のインフレートシールを複
    数列並列に設けて成ることを特徴とするインフレートシ
    ールシステム。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のインフレートシールのチ
    ューブ状部が側部で複数列連結されて一体成型され、上
    記チューブの列数と同数の溝を並列に有する保持部材に
    取付けられたことを特徴とするインフレートシールシス
    テム。
  7. 【請求項7】請求項1に記載のインフレートシールと保
    持部材との少なくとも片側に防音シートを、インフレー
    トシールの膨張時相対する2つの面の間に展張される如
    く設けたことを特徴とするインフレートシールシステ
    ム。
  8. 【請求項8】請求項1に記載のインフレートシールによ
    り封止される相対する2つの面が導体で作られるととも
    に、該インフレートシールと保持部材の少くとも片側に
    導体シートをインフレートシールの膨張時上記2つの面
    に両端が隙間なく接して展張されるように設け、音響と
    電磁波とを遮断可能としたことを特徴とするインフレー
    トシールシステム。
  9. 【請求項9】シールすべき周長を複数部分に分割し、そ
    の夫々の部分を請求項1に記載の構成を有する長円状の
    インフレートシールにより2列シールを形成し、かつ隣
    接部分のシールが適宜の長さ重なるようにしたことを特
    徴とするインフレートシールシステム。
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