JP2913187B2 - 肩関節装具 - Google Patents

肩関節装具

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、肩腱板損傷、上腕骨及び肩周辺の亜脱臼、
脱臼、骨折等の際に、肩関節の外転保持を行なうための
保持用装具の構造に関するものである。
[従来の技術〕 肩関節は人体の全ての関節の中で最も脱臼が起こり易
く、労働災害としてもスポーツ時においてもその障害は
頻繁に見られるものである。
肩関節とは、肩甲骨と上腕骨との間にある典型的な球
関節であり、その運動は多軸性で人体中最も可動性の大
きい関節である。下肢の股関節に相当するものである
が、これよりも関節窩が浅いため運動性は非常に大き
い。しかし、それ故上述したように脱臼しやすいものと
なっている。
治療は、症候や障害部位、或いはスポーツの場合であ
れば復帰後どの程度までの運動性を期待するのか等々に
よって種々あるが、保存的療法と手術による療法に大別
できる。更に肩関節の特に脱臼に関しては、習慣性のも
のへと移行しやすいので、肩甲下筋や上腕二頭筋等の筋
力の強化も図ると良い。また手術を行なう場合でも、術
後数週間程度固定するなどの措置を要することが多い。
保存的療法においては、個々の症例に応じた安静肢位
を保持するように装具を装用する。この安静肢位は、若
干の差はあるが基本的には、側方挙上60゜、水平屈曲30
゜、肘関節屈曲90゜の肢位を機能的肢位としている。従
って、装具においてもこれを基本的に踏襲した上で、症
例に応じて微調整するようにする。しかし、個々の体格
差については、大きな開きがあるので、実際には上記し
た機能的肢位の保持を図るための金属支柱やベルト等は
モデル採型を行なった上で相当の製作日数を経て製作さ
れ、そうして初めて装用可能となっていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来のこのような肩装具は、いずれも少なく
とも側方挙上については金属支柱を利用している。従っ
て、重量もかさばり易く、特に就寝時には皮膚や腕神経
への圧迫が患者へ苦痛を強いることになっていた。
加えて、肩障害の場合には、スポーツ事故に見られる
ように瞬時の発症が多く、装具のモデル採型も充分に行
ない得ず不充分なままで製作される場合が多く、従って
適合は困難を来しやすくなっていた。
また、製作日数を要するために即時装用も不可能であ
ったため、こうした関節障害一般にとって非常に重要で
ある応急処置を施すのに、肩関節については有効な方策
がなかったと言える。
[課題を解決するための手段〕 そこで本発明者は、上記諸点に鑑み鋭意研究の結果遂
に軽量で構造が簡易であり、緊急時に即刻応急処置用と
して使用可能で肩治療に有効に対応できる本発明装具を
成したものであり、その特徴とするところは、肩関節を
機能的肢位に保持するための装具であって、該機能的肢
位における上肢と体躯側面腸骨稜との間に嵌る断面視概
ね直角三角形状のクッション袋と、体躯に捲回して該ク
ッション袋を支持するベルト体と、該クッション体上部
に載置される上肢を支持するための上肢支持体とを有す
るものである点にある。
ここで「クッション袋」とは、肩関節に障害が生じた
時に上肢を保持するために載置させておく台に相当する
ものであって、幾分の弾性を有しているものである。但
しこの弾性は、上肢を保持するという基本的な目的を阻
害するようなものではないことは当然であって、歩行等
わずかな動きによって上肢の位置が大きく変わるような
ものではない。このクッション袋は、体躯側面からやや
前面にかける胸部腹部に挟み込んで上肢を受けるもので
あるので、袋自身の重量及び上肢の重量を、体躯側面を
中心とする部分で受けることになり、そのための圧力を
小さくする(力を分散して圧迫感をなくす)ために弾性
を付与したものである。そうした意味では、軟らかいス
ポンジの如きものよりも、適当なコシのあるものがより
好適かと思慮される。特に、エアー袋を多数有している
シート(緩衝材としてしばしば使用されるもの)は、軽
量であるし、1つ2つエアー袋が破損しても上肢の保持
にほとんど影響を与えないという効果もあって好ましい
ものである。
またクッション袋は、断面視概ね直角三角形状のもの
である。これは、クッション袋の体躯側面に沿う面と、
上肢を載置する面との関係から導かれた形状であって、
該直角三角形でいうところの直角部分が腋に当たるよう
に使用する。その場合該直角は、幾分面取りされている
ほうが、腋に沿わせやすい。加えて該クッション袋は、
弾性を有しており、その弾性によって使用時多少変形す
るのであるから、厳密な意味に於ける「直角三角形」と
は多少異なり形状のものであっても本発明の概念に含ま
れるものとする。なお、本発明によって保持される上肢
の肩関節との位置関係は、側方挙上60゜、水平屈曲30
゜、肘関節屈曲90゜程度のもの(勿論症例や個人差によ
って多少の幅はある)であり、これを肩関節の「機能的
肢位」と呼ぶものとする。この機能的肢位において、上
肢とワキ腹の間に挟み込むようにクッション袋を置き、
それによって機能的肢位の保持を図らんとするのが、本
発明の出発点であると言える。
「ベルト体」とは、上肢及びクッション袋を支持する
ものであって、クッション袋に固定的に或いは着脱自在
に取設されるものである。長さ調節は可能にしておくの
が望ましいが、その構造自体は本発明において限定する
ものではなく、ズボンベルトのような構造、シートベル
トのような構造等々既知のもので良い。なお、歩行など
の日常動作の際に装具全体が体躯に対してあまり大きな
動きを示すことは本発明の主旨からして望ましいもので
はないので、ベルト体はできるだけ伸縮性の小さいもの
を選択するようにすべきである。
「上肢係止体」とは、上肢をクッション袋の上部に係
止しておくための部材であり、通常はベルト状のもの数
本を以て機能的肢位に係止するようにする。種々の構造
が考えられるが、症例や患者の体格差に対応できるよ
う、上肢係止体の取り付け位置を固定的なものとせず、
例えばベルト状のものの両端に面ファスナーを設け、ク
ッション袋の上部のほぼ全面は該面ファスナーを固定可
能な素材のものとするようにすると非常に好適なものと
なる。
[実施例] 以下図面に示す実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明する。
第1図は本発明に係る肩関節装具1の実施例の一つを
示すもの、第2図はその使用状態を示すものであり、図
より明らかなように肩関節装具1は断面視概ね直角三角
形状のクッション袋2と、ベルト体31、32、33及び上肢
係止体4とにより構成されている。
クッション袋2は、表面をプラスチックコーティング
した生地より成る外袋21と、その内部に充填される多数
のエアー袋22とにより成る。このエアー袋22はシート状
になった通常のものである。従って、充填するエアー袋
22の個数を調整することによってクッション袋2の硬さ
が変更でき、種々の体型に無理なくフィットするものが
簡単に得られる。また、クッション袋2の、使用時体躯
に接当する体躯接当面23は、体躯に沿うように中央付近
がやや凹湾しており、且つその上下端付近にはベルト体
(31、33)が縫合によって固設されている。使用時上肢
を載置する上肢載置面24には、3本の上肢係止体4が設
けられている。この上肢係止体4の裏面両端には面ファ
スナー41が設けられており、これによって上肢係止体4
は、上肢載置面24上のどの位置にも取り付けが可能とな
っている。
ベルト体31、32、33は、幅広の布製のものであり、端
部には一般的なシートベルトの連結構造と同様の連結具
34が設けられている。上端側のベルト体31は、クッショ
ン袋2を障害肩関節側の腋の下方に接当させた後反対側
の腋下方を捲回させて連結具34によって連結するもの
で、このベルト体31の中途に端部が固定されたベルト体
32は、肩をわたって体躯前後に連結するものである。図
(第2図)では患部側の肩をわたっているが、障害箇所
によっては患部と反対側の肩にもわたせるようにしてい
る。クッション袋2の下端付近に設けられたベルト体34
は、腰骨(腸骨稜付近)を周回して固定されるものであ
る。
なお、本例の肩関節装具1は、左肩に装用している
が、左右どちらにも使用可能である。
また、クッション袋2の上肢載置面24上に更に第3図
の如く補助バッグ5を取り付けて、上肢の保持角度の調
整を図れるようにしても良い。この補助バッグ5の裏面
には、上肢係止体4と同様面ファスナー51が取り付けら
れておりこれにて接合する、接合後には補助バッグ5の
上面が上肢を載置する面となるので、補助バッグ5の上
面はクッション袋2の上肢載置面24と同様の性質、即ち
上肢係止体4の面ファスナー41を係止可能とする性質が
求められる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明に係る肩関節装具
は、肩関節を機能的肢位に保持するための装具であっ
て、該機能的肢位における上肢と体躯側面腸骨稜との間
に嵌る断面視概ね直角三角形状のクッション袋と、体躯
に捲回して該クッション袋を支持するベルト体と、該ク
ッション体上部に載置される上肢を支持するための上肢
支持体とを有するものであることを特徴とするもので、
以下述べる如き種々の効果を有する極めて高度な発明で
ある。
金属部材によって肩関節の機能的肢位の保持を図る
ものではなく、クッション性のある部材によってこれを
図るものであるため、皮膚や腕神経への圧迫感が少なく
装用感が良好である。
ベルト体の長さ調節、及びクッション袋の有してい
るクッション性により、対応し得る患者の体格や肢位の
幅が大きいので、即時装用が可能である。これは、的確
な応急処置を可能にする。
金属等の硬い部材をほとんど、或いは全く使用しな
いものにて構成できるので、衣類や就寝時のフトン、ベ
ッド等の破損の心配もない。
クッション袋は、腋から腰骨までの高さのある比較
的大きい部材であるので、装用する患者に安心感を与え
る。
従来の肩関節装具の如く一品生産的に製作する必要
がないので、安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る肩関節装具の実施例の一つを示す
斜視図、第2図はその使用状態の一例を示す斜視図、そ
して第3図は本発明に係る肩関節装具の他の使用例を示
す概略正面図である。 1……肩関節装具 2……クッション袋 31、32、33……ベルト体 4……上肢係止体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】肩関節を機能的肢位に保持するための装具
    であって、該機能的肢位における上肢と体躯側面腸骨稜
    との間に嵌る断面視概ね直角三角形状のクッション袋
    と、体躯に捲回して該クッション袋を支持するベルト体
    と、該クッション体上部に載置される上肢を支持するた
    めの上肢支持体とを有するものであることを特徴とする
    肩関節装具。
  2. 【請求項2】該クッション袋は、可撓性はあるが伸縮性
    の小さい袋より成る殻体内部に多数のエアー袋を充填し
    て成るものである特許請求の範囲第1項記載の肩関節装
    具。
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