JP2912550B2 - 浴槽装置 - Google Patents

浴槽装置

Info

Publication number
JP2912550B2
JP2912550B2 JP6194793A JP19479394A JP2912550B2 JP 2912550 B2 JP2912550 B2 JP 2912550B2 JP 6194793 A JP6194793 A JP 6194793A JP 19479394 A JP19479394 A JP 19479394A JP 2912550 B2 JP2912550 B2 JP 2912550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
bathtub
washing
seating
bathroom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6194793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0824155A (ja
Inventor
澄人 後藤
裕 山尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National House Industrial Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National House Industrial Co Ltd filed Critical National House Industrial Co Ltd
Priority to JP6194793A priority Critical patent/JP2912550B2/ja
Publication of JPH0824155A publication Critical patent/JPH0824155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2912550B2 publication Critical patent/JP2912550B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一旦、着座してから浴
槽と洗い場との間を移動でき、特に高齢者、身体障害者
等、身体の不自由な人々が入退浴する際の身体的負担を
軽減し、かつ転倒事故等を未然に防いで安全性を高めう
る浴槽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会が急速に進む今日、病気、け
が、老衰等、身体の不自由な人々にとって安全かつ快適
に生涯配慮した生活環境造りが強く望まれている。
【0003】一方、入浴は皮膚の清潔を保つだけでな
く、血液の循環を促し新陳代謝を盛んにするところから
高齢者、身体障害者の健康維持、リハビリテーション等
には特に欠かせないものとなっている。
【0004】なお浴槽は、一般に洗い場の床面から上縁
までの高さが350mm程度あり、洗い場と浴槽との間の
入退浴する際の移動は、従来、起立した状態で行われ、
浴槽の上縁を跨ぐなど片足立ちとなる不安定な姿勢をと
る必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら洗い場と
浴槽との間を移動する際に余儀なくされる片足立ちの不
安定な姿勢は、特に高齢者、身体障害者、身体の不自由
な人々にとって身体的負担が大きく、大変な作業であり
しかも時に転倒事故の原因になるなど安全性にも劣るも
のであった。
【0006】本発明は、洗い場浴槽壁が浴室の壁に接し
てのびる他の浴槽壁と交わる浴槽のコーナ部に設けた台
状部の上面に、着座可能な着座部を形成することを基本
として、一旦、着座してから洗い場と浴槽との間を移動
でき、入退浴の際の身体的負担を軽減し、かつ片足立ち
の不安定な姿勢による転倒事故を防止し、安全性を高め
うる浴槽装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の浴槽装置は、貯湯部を囲みしかも洗い場で立
上がる洗い場浴槽壁が浴室の壁に接してのびる他の浴槽
壁と交わる浴槽のコーナ部に、前記浴槽とは別体かつ前
記コーナ部から前記壁に接して洗い場にのびる台状部を
設け、かつ前記台状部の上面かつコーナ部の近傍に、着
座可能しかも着座者が洗い場浴槽壁をこえて脚を洗い場
と浴槽との間で移動させる着座広さの着座部を形成する
とともに、前記着座部は、前記浴室の壁、洗い場浴槽
壁、および浴室の壁と洗い場浴槽壁とを結び洗い場に面
する直線状の前縁によって囲まれる略三角形状をなし、
かつ着座部に、浴室の壁近傍かつ壁に沿って着座部の両
端近傍間でのびる手すりを設けている。
【0008】
【作用】このように本発明の浴槽装置は、洗い場浴槽壁
が浴室の壁に接してのびる他の浴槽壁と交わる浴槽のコ
ーナ部に設けた台状部の上面に、着座可能しかも着座者
が洗い場浴槽壁をこえて脚を洗い場と浴槽との間で移動
させる着座広さの着座部を形成している。従って、着座
部に一旦、着座してから洗い場と浴槽との間を移動する
ことができ、該移動の際の片足立ちの不安定な姿勢を排
除しうるため、特に高齢者、身体障害者、身体の不自由
な人々が入退浴する際の身体的負担を軽減し、かつ転倒
などの事故を防止し、安全性を高めうる。又前記着座部
に、浴室の壁近傍かつ壁に沿って着座部の両端近傍間で
のびる手すりを設けているため、例えば着座者が手すり
を持って回動でき、入退浴動作を円滑化し、特に高齢
者、身体障害者、身体の不自由な人々にとって使い安い
装置を提供できる。
【0009】又前記着座部は、浴槽のコーナ部に連なり
かつ浴室の壁に接して洗い場にのびる台状部の上面に形
成されるため、この着座部の広さを、浴槽とは独立して
形成しうる前記台状部によって大きくでき、着座者は安
定して着座できる。
【0010】なお前記着座部は、浴室をスチームバスと
して使用した場合の腰掛けとしても利用できる。
【0011】さらに前記台状部は、浴室の壁に接して洗
い場にのびるため、浴槽の形状に何等影響を与えること
なく浴室の向き合う壁に夫々形成した左右勝手違いの防
水パンを用いることができ、浴槽の形状を変更しないで
前記着座部を左右いずれの側にも形成することが可能と
なり、コストの増大を抑制しうる。
【0012】又請求項2の発明において、洗い場浴槽壁
の貯湯部側の壁面に、略水平な椅子状の段差面を形成し
たときには、前記着座部への着座、あるいは起立動作の
際に、浴槽内に両脚を段差面に安定して載せることがで
き、入浴動作を円滑化しうるとともに、浴槽の使い勝手
を向上でき、かつ浴槽内で足場を確保するため、安全性
をより一層高めうる。なお前記段差面は、小児との入
浴、みぞおちから下をゆっくり温めるいわゆる半身入浴
法のための腰掛けとしても利用できる。
【0013】又請求項3の発明において、前記段差面
を、洗い場の床面と略同高としたときには、着座部に着
座して脚を洗い場と浴槽との間で移動させた時、該移動
を便宜にかつ支障なく行うことができ、特に高齢者、身
体障害者、身体の不自由な人々等にとっての勝手及び安
全度を高めうる。
【0014】又請求項4の発明において、前記着座部
が、その上面に、旋回可能な回動板を具えるときには、
この回動板上面に着座した着座者が脚を洗い場と浴槽と
の間で移動させる際に、身体をひねる動作による負担を
回動板の旋回によって軽減でき、使い勝手を向上しう
る。
【0015】
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜9において本発明の浴槽装置1は、平面縦長
の貯湯部2を囲みしかも洗い場3で立上がる洗い場浴槽
壁4が浴室の壁に接してのびる他の浴槽壁5Aと交わる
浴槽6のコーナ部Cに、前記壁に接して洗い場3にのび
る台状部8を連ねて設けるとともに、前記台状部8の上
面かつコーナ部Cの近傍に、着座可能しかも着座者が洗
い場浴槽壁4をこえて脚を洗い場3と浴槽6との間で移
動させる着座広さの着座部7を形成している。
【0017】又浴槽装置1は、図1に示すように、平面
略矩形かつ洗い場3の床面Fをなす上面に滑り止め用の
エンボスを設けた水平な底板部20と、この底板部20
の側縁で洗い場3の出入口Aを残して立上がる浴室壁2
1と、この浴室壁21の前記洗い場3からはみ出す平面
コ字状のはみ出し部22の三つの各内面に沿って立上が
る浴槽立壁部23とを具える浴室ユニット部24を有す
るとともに、この浴室ユニット部24の一方の前記浴室
壁21には、上面を水平としたカウンタ状の台部25が
設けられる。
【0018】なお平面コ字状に配される前記浴槽立壁部
23の両端間には、前記洗い場3から立上がりかつ洗い
場3に向かって緩やかに湾曲する洗い場立壁部26が架
け渡されている。
【0019】このような浴室ユニット部24は、例えば
不飽和ポリエステル、エポキシ等の熱硬化性樹脂にガラ
ス繊維、カーボン繊維等の強化材を混在させた強化プラ
スチックを用いたいわゆるFRP一体成形品などの各種
成形品として一体に形成される。
【0020】又洗い場3の前記浴室壁21に設けたカウ
ンタ状の前記台部25には、図9に示すように、該台部
25の上面を凹ませ該浴室壁21と略平行、本例では下
端が上端よりも洗い場3側に位置する如くやや傾斜する
矩形状の背面15と、その両端から洗い場3側にのびる
一対の側面16、16と、背面15、側面16、16下
端を継ぎかつ排水のために洗い場3側に下にやや傾斜し
てのびる底面17とからなる周壁18を有する凹部19
が形成されている。
【0021】さらに台部25の上面と側面16との交わ
り部には、この交わり部に沿って水平にのびる切欠段状
をなしかつ一部、本例では前記背面15に連なる奥端の
部分が陥没してなる上開放の直方体状の係止部13Aを
有する支持面13が形設されている。
【0022】又凹部19の前記周壁18の背面15に、
スチーム浴をするためのスチームが吐出される吹出し口
Oを設けている。
【0023】又前記浴槽立壁部23と洗い場立壁部26
とによって囲まれる平面略矩形の空間には浴槽6が配置
される。この浴槽6は、図2〜7に示すように、平面略
矩形枠状に配される略水平の鍔板29の内縁から浴槽6
の四方を囲む壁板30を立下げ、かつこの壁板30下縁
間に底板31を架け渡すことにより縦長の前記貯湯部2
を形成した基体32を具える。
【0024】なお浴槽6の一つの隅部には、手元で排水
操作が行えるプッシュ式のボタン75が設けられ、これ
によって従来のゴム栓のような前かがみの排水作業によ
る負担を排除できる。
【0025】前記洗い場立壁部26とこの洗い場立壁部
26に向き合う前記壁板30とは、洗い場3の端部で立
上がる前記洗い場浴槽壁4を形成するとともに、該壁板
30の貯湯部2に面する壁面は、洗い場浴槽壁4の貯湯
部2側の壁面W1をなす。
【0026】又前記浴槽立壁部23とこの浴槽立壁部2
3に向き合う三方の前記壁板30とは、前記洗い場浴槽
壁4と共に貯湯部2を囲みかつ浴室の壁に接してのびる
三方の他の浴槽壁5A、5B、5Cを形成するととも
に、該壁板30の貯湯部2に面する壁面は、他の浴槽壁
5A、5B、5Cの貯湯部2側の壁面W2、W3、W4
をなす。
【0027】前記洗い場浴槽壁4と前記他の浴槽壁5A
とが交わる浴槽6のコーナ部Cに連なりかつ洗い場3に
のびる前記台部25には、該コーナ部Cに連なりかつ浴
室の壁に接してのびる台状部8が浴槽6とは別体に形成
されるとともに、この台状部8の上面かつコーナ部Cの
近傍に、図1に示すように、前記浴室壁21に沿う辺3
4A前記洗い場浴槽壁4に沿う辺34B、および浴室
壁21と洗い場浴槽壁4とを結び洗い場3に面する直線
状の前縁をなす辺34Cによって囲まれた平面略三角形
状の着座部7が形成される。この着座部7は、着座可能
しかも着座者が洗い場浴槽壁4をこえて脚を洗い場3と
浴槽6との間で移動させる着座広さを有ししかも浴槽6
の上端と略同高をなす。従って、図14に示すように、
一旦、着座部7に着座してから該移動を行うことがで
き、片足立ちの不安定な姿勢による事故を防止し、安全
性を高めうるとともに、スチーム浴の際の腰掛けとして
も利用できる。
【0028】又前記着座部7を囲む1つの前記辺34C
から洗い場3の床面Fに、前記洗い場立壁部26と台部
25とを継ぐ連結部35を垂下させているため、洗い場
3の床面F上に両足を載せて着座部7に便宜に着座しう
る。
【0029】さらに前記着座部7には、図1に示すよう
に、前記浴室壁21に沿う前記辺34A近傍かつ浴室壁
21に沿って着座部7の両端近傍間でのびしかも着座者
が把持しうる手すり14が設けられ、着座者の入退浴時
の脚の移動の際の負担を減じ、勝手を高めうるととも
に、上体を便宜に支持でき、安全性を向上しうる。なお
手すり14は、その表面にクッション性のある素材を採
用し、滑り止め効果を持たせるとともに、φ30mm程度
の握りやすい径としている。
【0030】このように前記着座部7は、洗い場3側に
のびる前記台状部8の上面に形成されるため、着座のた
めの面積を広く採れ、着座時の安定性を高めうるととも
に、着座部7を前記浴室ユニット部24と一体に設けて
いるため、浴槽6の形状を変更せずに着座部7の位置を
前記洗い場立壁部26の両側いずれにも選択して形成で
きる。
【0031】前記浴槽6の前記壁面W1、すなわち前記
洗い場浴槽壁4の貯湯部2側の壁面W1をなす壁板30
には、図2、図3、図5に示すように、前記洗い場立壁
部26に向かって膨出する膨出部37が設けられるとと
もに、この膨出部37においてかつ前記底板31上方し
かも前記床面Fと略同高の高さ位置で、洗い場浴槽壁4
側を貯湯部2側以下の高さ、すなわち洗い場浴槽壁4に
向かって下にやや傾斜するか、あるいは水平な椅子状の
段差面9を形成する突板39が設けられる。
【0032】従って、前記着座部7に着座した際に脚が
浴槽6の前記底板31に届かない場合であっても、該脚
を洗い場3の床面Fと略同高の前記段差面9に載せるこ
とができ、入浴動作を円滑化しうるとともに、段差面9
の傾斜方向を前記の如くしたため、段差面9上で貯湯部
2側に脚を滑らせて転倒する事故を減じ、安全性をより
一層高めうる。又段差面9に着座することにより、みぞ
おちから下をゆっくり温めるいわゆる半身入浴法を行う
ことが出来る他、小さな子供との入浴を便宜とする。
【0033】なお前記突板39の内縁と前記底板31と
は、平面において緩く壁面W1に向き合う前記壁面W3
側に膨出して湾曲する下壁板40によって継がれる。又
段差面9をなす突板39が洗い場浴槽壁4の前記壁板3
0に沿う縁部には、前記貯湯部2に向かって排水する水
勾配を有する溝部41が凹設され、段差面9上での水の
滞留を防止する。
【0034】又前記段差面9には、滑り止め用の複数の
突起50…が設けられる。この突起50は、図4にその
断面を示すように、滑らかに湾曲して段差面9から***
するため、水アカ、カビなどが付着してたまることを防
ぎうる。
【0035】なお浴槽6の前記底板31上面にも、前記
突起50と同様の滑り止め用の複数の突起51…が形成
され、段差面9及び底板31上面での転倒を防ぎ、安全
性を高めている。
【0036】又縦長の貯湯部2の縦方向の壁をなす前記
洗い場浴槽壁4、浴槽壁5Bの前記貯湯部2に面する前
記壁面W1、W3には、横方向にのびる前記浴槽壁5
A、5Cの前記壁面W2、W4に向いて立上がる押面部
10…を設けている。
【0037】前記壁面W1に設けられる2つの押面部1
0、10は、図2、図5に示すように、前記下壁板40
の両側縁から突出するとともに、下端を上端よりも貯湯
部2の縦方向中央部側に寄せることによって、傾斜面5
2、52を形成している。さらに該押面部10には、前
記溝部41を介して前記段差面9に連なる傾斜した翼面
部53が設けられている。なおこの翼面部53の上縁か
らは、壁面W1に沿って下にやや傾く受板55がのび
る。
【0038】又前記壁面W3に設けられる2つの押面部
10、10は、図2、図6、図7に示すように、前記底
板31から壁面W2、W4側に夫々傾いて立上がるとと
もに、その上端は、壁面W2、W4に向かって下に傾く
傾斜板54、54によって該壁面W2、W4に結合され
る。
【0039】なお4つの前記押面部10…は、図2に示
すように、貯湯部2を縦方向の中間で区分する垂直中心
面Pに対して鏡面対称に設けられる。
【0040】又前記浴槽壁5A、5Cの上面には、入浴
者が頭部Hを載せる頭置き用の凹所56、56が設けら
れ、入浴時の快適性を高めている。
【0041】このように傾斜した前記押面部10…を設
けたため、子供、小柄な人でも入浴動作時、特に浴槽6
から出るときに、脚をこの押面部10に突張らせて起立
することができ、入浴動作を円滑化しうるとともに、脚
の滑りを防止でき、浴槽6内における事故を防ぎうる。
【0042】又前記傾斜板54、54、受板55、55
は、入浴者が腕を置く面としても利用でき、前記凹所5
6と共に入浴時の姿勢をリラックスした状態に保ちう
る。
【0043】又前記凹所56、56は、脚を押面部10
に突張る際に頭部Hに痛みを与えないことにも役立つ。
【0044】さらに押面部10…を前記垂直中心面Pに
対して鏡面対称に設けたため、入浴者は前記浴槽壁5
A、5Cの内、何れの浴槽壁にも頭部Hを向けて安全に
かつスムーズに浴槽6から出ることができる。
【0045】又前記凹部19には、本実施例ではスチー
ムの前記吹出し口Oをカバーする棚状体11が配され
る。
【0046】棚状体11は、図8、図9に示すように、
前記支持面13、13に夫々載置される平行な一対の側
枠材61、61を、例えば3本の横枠材62…で継ぐこ
とにより凹部19を跨がる矩形に形成される上枠63、
この上枠63の奥端の前記横枠材62下面に固着される
ことにより側枠材61、61が支持面13、13に載置
されたときに前記係止部13A、13Aに嵌入する下向
きの突部47を形成する下桟材64、前記上枠63の洗
い場3側の縁部をなす1つの前記横枠材62下面かつ両
端近傍から下端を洗い場3側にしてやや傾斜して垂下す
る縦枠材65、65間を複数の水平な継ぎ枠材66…で
連結した垂下枠48、およびこの垂下枠48の前記縦枠
材65、65から夫々前記上枠63下方でのび該上枠6
3の両端を前記支持面13、13に載置したときに凹部
19の前記背面15に奥端が当接する一対の棒状の脚片
49、49を具える。
【0047】このように棚状体11は、前記係止部13
A、13Aに嵌入する突部47、47と、前記背面15
に当接する脚片49、49とを具えるため、前記凹部1
9の周壁18に設けたスチームの前記吹出し口Oと洗い
場3とを前記垂下枠48によって遮りつつ容易にかつ確
実に凹部19に着脱自在に配設でき、ずれ、落下などを
防ぎ、スチームによる火傷等の事故を妨げ、安全性を向
上しうるとともに、洗い場3のカウンタ状の前記台部2
5との一体感が得られ、外観を高めうる他、棚状体11
の保管場所も不要となる。
【0048】なお棚状体11の前記上枠63の上面は、
その支持面13、13への載置により台部25上面と略
揃う。
【0049】図10、図11に棚状体の他の例を示す。
本例において棚状体11は、凹部19の前記側面16、
16上端に形成された前記支持面13、13上に両端が
載置されかつ前記係止部13A、13Aに夫々嵌入する
下向きの突部47、47を有する基体67を具える。
【0050】又前記基体67の上面かつ周縁部には、上
に膨出する***条部69が、洗い場3側の凸に湾曲する
前縁に開放部70を残して連続して形設されるととも
に、前記開放部70を前端として基体67に、洗い場3
側に向かって下に傾斜する傾斜底部57を有する平面略
矩形の凹所71を形成している。
【0051】さらに前記傾斜底部57の上面には、複数
かつ上面に、石けん等を滑らせることなく載置するため
凹状部58Aを設けた突条58…が、その長手方向を洗
い場3側に向く方向に向けて***する石けん置き部59
が形成される。
【0052】又前記基体67は、前記支持面13、13
上に両端が載置されたとき前記背面15に沿って垂下す
る背片60を具える。
【0053】従って、棚状体11は前記突部47、47
によって凹部19上部に着脱自在にかつ確実に安定性よ
く配しうるとともに、前記石けん置き部59をなす突条
58…上に石けん、その他、洗顔フォーム等の種々の小
物を安定して載置でき、しかも排水可能な前記傾斜底部
57によって水切りを確実に出来る他、容易に取外しで
き、汚れ等の清掃を便宜とする。
【0054】又前記台部25に設けた凹部19に棚状体
11を一体感を持たせて外観の見映えよく配設しうると
ともに、前記背片60により棚状体11の安定性をより
一層向上しうる。
【0055】なお棚状体11下方の凹部19の空間は、
前記底面17上にシャンプー容器等を載置するための収
納場所として有効に利用できる。
【0056】図12、図13に本発明の他の実施例を示
す。本例において着座部7は、その上面に、旋回可能な
回動板12を具える。回動板12は、前記台状部8の上
面に凹設した平面円形の嵌入部42に回動自在かつ上面
12Aを台状部8の上面よりも高位置しかも前記浴槽6
の上端と同高にして嵌入される円形状をなし、本実施例
では、合成樹脂の成型品からなる表面材44の内部に例
えば適宜の発泡剤45を充填している。
【0057】又回動板12の下面周縁には、前記嵌入部
42の、フッ素樹脂加工された上面を有する下片42A
の該上面との間の摩擦力を減じるために、小面積で該下
片42Aに接する脚部46が前記表面材44と一体に設
けられている。
【0058】入浴者はこの回動板12の上面12Aに着
座することにより、身体をひねる負担を減じて洗い場3
と浴槽6との間を移動でき、入浴動作を円滑とし、かつ
無理な姿勢をとることなく安全に入浴しうる。
【0059】又着座部7の近傍に、着座者が把持しうる
手すり14を設けることによって、入浴動作をより一層
安全かつ容易とする。
【0060】
【発明の効果】叙上の如く本発明の浴槽装置は、洗い場
浴槽壁が浴室の壁に接してのびる他の浴槽壁と交わるコ
ーナ部に、浴槽とは別体かつ前記コーナ部から前記壁に
接して洗い場にのびる台状部を設け、かつこの台状部の
上面しかもコーナ部の近傍に、着座可能しかも着座者が
洗い場浴槽壁をこえて脚を洗い場と浴槽との間で移動さ
せる着座広さの着座部を設けているため、この着座部に
一旦、着座して洗い場と浴槽との間を移動することが可
能となり、特に高齢者、身体障害者、身体の不自由な人
々が入退浴する際の身体的負担を軽減しうるとともに、
片足立ちなどの不安定な姿勢による転倒等の事故を防止
でき、安全性を高めうる。又前記着座部に、浴室の壁近
傍かつ壁に沿って着座部の両端近傍間でのびる手すりを
設けているため、例えば着座者が手すりを持って回動で
き、入退浴動作を円滑化し、特に高齢者、身体障害者、
身体の不自由な人々にとって使い安い装置を提供でき
る。
【0061】又前記着座部は、浴槽のコーナ部に連なり
かつ浴室の壁に接して洗い場にのびる台状部の上面に形
成されるため、この着座部の広さを、浴槽とは独立して
形成しうる前記台状部によって大きくでき、着座者は安
定して着座できる。
【0062】なお前記着座部は、浴室をスチームバスと
して使用した場合の腰掛けとしても利用できる。
【0063】さらに前記台状部は、浴室の壁に接して洗
い場にのびるため、浴槽の形状に何等影響を与えること
なく浴室の向き合う壁に夫々形成した左右勝手違いの防
水パンを用いることができ、浴槽の形状を変更しないで
前記着座部を左右いずれの側にも形成することが可能と
なり、コストの上昇を抑制しうる。
【0064】又請求項2の発明において、洗い場浴槽壁
の貯湯部側の壁面に、略水平な椅子状の段差面を形成し
たときには、前記着座部への着座によって脚が浴槽の底
面に届かない場合であっても、両足を安定した状態でこ
の段差面に載せることができ、浴槽への出入りの際の安
全性をより一層高めうるとともに、入浴時において段差
面に着座していわゆる半身入浴法を行うことができ、浴
槽の使い勝手を向上しうる。
【0065】又請求項3の発明において、前記段差面
を、洗い場の床面と略同高としたときには、着座部に着
座して脚を洗い場と浴槽との間で移動させた時、該移動
を便宜にかつ支障なく行うことができ、特に高齢者、身
体障害者、身体の不自由な人々等にとっての使い勝手及
び安全度を高めうる。
【0066】さらに請求項4の発明において、前記平坦
部を旋回可能な回動板の上面によって形成したときに
は、洗い場と浴槽との間の移動の際に、身体をひねる動
作による負担を軽減でき、かつ入浴動作を円滑に行いう
る。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】浴槽を例示する平面図である。
【図3】そのX−X線方向断面図である。
【図4】突起を示す断面図である。
【図5】段差面と押面部とを示す部分斜視図である。
【図6】図2のY−Y線断面図である。
【図7】押面部を示す部分斜視図である。
【図8】棚状体の取付状態を示す部分斜視図である。
【図9】その分解斜視図である。
【図10】棚状体の他の例を示す斜視図である。
【図11】その部分分解斜視図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図13】回動板を例示する断面図である。
【図14】着座部の作用を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 貯湯部 3 洗い場 4 洗い場浴槽壁 5A 他の浴槽壁 6 浴槽 7 着座部 8 台状部 9 段差面 12 回動板 14 手すり C コーナ部 F 洗い場の床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47K 3/02 - 4/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯湯部を囲みしかも洗い場で立上がる洗い
    場浴槽壁が浴室の壁に接してのびる他の浴槽壁と交わる
    浴槽のコーナ部に、前記浴槽とは別体かつ前記コーナ部
    から前記壁に接して洗い場にのびる台状部を設け、かつ
    前記台状部の上面かつコーナ部の近傍に、着座可能しか
    も着座者が洗い場浴槽壁をこえて脚を洗い場と浴槽との
    間で移動させる着座広さの着座部を形成するとともに、
    前記着座部は、前記浴室の壁、洗い場浴槽壁、および浴
    室の壁と洗い場浴槽壁とを結び洗い場に面する直線状の
    前縁によって囲まれる略三角形状をなし、かつ着座部
    に、浴室の壁近傍かつ壁に沿って着座部の両端近傍間で
    のびる手すりを設けたことを特徴とする浴槽装置。
  2. 【請求項2】前記洗い場浴槽壁の貯湯部側の壁面に、略
    水平な椅子状の段差面を形成したことを特徴とする請求
    項1記載の浴槽装置。
  3. 【請求項3】前記段差面は、洗い場の床面と略同高であ
    ることを特徴とする請求項2記載の浴槽装置。
  4. 【請求項4】前記着座部は、その上面に、旋回可能な回
    動板を具えることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の浴槽装置。
JP6194793A 1994-05-13 1994-07-26 浴槽装置 Expired - Fee Related JP2912550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6194793A JP2912550B2 (ja) 1994-05-13 1994-07-26 浴槽装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-124471 1994-05-13
JP12447194 1994-05-13
JP6194793A JP2912550B2 (ja) 1994-05-13 1994-07-26 浴槽装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0824155A JPH0824155A (ja) 1996-01-30
JP2912550B2 true JP2912550B2 (ja) 1999-06-28

Family

ID=26461157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6194793A Expired - Fee Related JP2912550B2 (ja) 1994-05-13 1994-07-26 浴槽装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2912550B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7158213B2 (ja) * 2018-08-31 2022-10-21 株式会社Lixil 浴槽

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0614897A (ja) * 1992-07-01 1994-01-25 Fukuda Denshi Co Ltd 心電計
JP2974509B2 (ja) * 1992-07-23 1999-11-10 松下電工株式会社 浴 槽

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0824155A (ja) 1996-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4034424A (en) Auxiliary bathtub for invalids
KR20170088245A (ko) 장애인 또는 노인용 목욕 의자
US5996139A (en) Bath chair
JP2912550B2 (ja) 浴槽装置
JPH07241251A (ja) 浴 槽
JP3424169B2 (ja) シャワー用車椅子
JPH0833584A (ja) 浴槽装置
JP2564437Y2 (ja) シャワー使用の際腰掛として利用できる浴槽の蓋
JP2641845B2 (ja) 洗い場用カウンタ
JP2008138453A (ja) 棚付き水栓
KR102611226B1 (ko) 안전성 및 편의성이 개선된 고성능 목욕보조기구
WO2006128226A1 (en) A support device
JP3652762B2 (ja) 浴槽
JPS6344037Y2 (ja)
CN216962248U (zh) 多功能洗澡椅
KR20180124255A (ko) 욕실용 샴푸의자
JP3019404U (ja) 介護用風呂
KR20100004594A (ko) 욕실의자
JPS6342870Y2 (ja)
JP2636170B2 (ja) 浴槽装置
CA1054752A (en) Auxiliary bathtub for invalids
JPH08336567A (ja) 介護用風呂
TWM513694U (zh) 沐浴椅
JPH0123461Y2 (ja)
JPS6026708Y2 (ja) 浴槽

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990323

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees