JP2910374B2 - 光学的情報処理装置 - Google Patents

光学的情報処理装置

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JP2910374B2
JP2910374B2 JP4014604A JP1460492A JP2910374B2 JP 2910374 B2 JP2910374 B2 JP 2910374B2 JP 4014604 A JP4014604 A JP 4014604A JP 1460492 A JP1460492 A JP 1460492A JP 2910374 B2 JP2910374 B2 JP 2910374B2
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正弥 伊藤
完治 西井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に産業用ロボット等
の視覚認識装置において、複数の入力画像から特定の参
照画像と一致するものを識別する光学的情報処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学的情報処理装置の先行例としては、
例えば特願平2−57118号公報に示されている。
【0003】図5は、この先行例の光学的情報処理装置
の基本構成図を示すものである。301はズーム比を変
えることのできるTVカメラ、302はTVカメラ30
1により撮影された画像を表示する第1の液晶ディスプ
レイ、303は第1の液晶ディスプレイ302に隣接し
て配置された第2の液晶ディスプレイ、304は半導体
レーザ、305は半導体レーザ304からの光を平行な
光にするコリメータレンズ、306はレンズであり、第
2の液晶ディスプレイ303はこのレンズ306の前側
焦点面に配置されている。
【0004】307は光電変換装置でありレンズ306
の後側焦点面に配置されている。308は対数極座標変
換に対して第2の液晶ディスプレイ303上の各絵素を
サンプリング点として予め計算された計算機ホログラム
のデータ、すなわち第2の液晶ディスプレイ303の各
絵素毎の透過率に対応する印加電圧データを書き込んだ
リードオンリーメモリ(ROM)である。
【0005】以上のように構成された光学的情報処理装
置の先行例についてその動作を説明する。まず、TVカ
メラ301により対象物体が撮像されると、その画像が
第1の液晶ディスプレイ302上に表示される。この第
1の液晶ディスプレイ302はコリメータレンズ305
により平行光化された半導体レーザ304からのコヒー
レント光により照射される。
【0006】この時、第2の液晶ディスプレイ303に
は、光学的に対数極座標変換を行なう位相情報が、RO
M308に書き込まれたデータが入力信号となり第2の
液晶ディスプレイ303の各絵素毎の透過率を空間的に
変調することで、計算機ホログラムの形で表示される。
(位相情報作成方法は例えばD.Casasent,Appl.Opt.26,9
38(1987)に記載されている。)従って、第1の液晶ディ
スプレイ302上に表示された入力画像と、対数極座標
変換を行なう位相情報とが第2の液晶ディスプレイ30
3上で重畳される。
【0007】また、この第2の液晶ディスプレイ303
はレンズ306の前側焦点面に配置されているので、入
力画像と対数極座標変換を行なう位相情報の光学的積が
レンズ306により光学的にフーリエ変換され、対象物
体の入力画像の対数極座標変換像が、光電変換装置30
7により検出される。この対数極座標変換像を用いて、
パターンマッチングを行なうことにより、対象物体がス
ケール変化および回転した場合にも、参照画像との相関
値が変化しないため、対象物体を正確に認識できる。
【0008】しかし、対数極座標変換は対象物体の平行
移動に対して不変性を有していないため、対象物体が平
行移動すると正確な認識が行えないといった問題があ
る。この問題に対しては、入力画像のフーリエ変換像を
対数極座標変換し、この対数極座標変換像を用いて、パ
ターンマッチングを行なうことにより、対象物体がスケ
ール変化、回転および平行移動した場合にも、標準画像
との相関値が変化しないため、対象物体を正確に認識で
きることが知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、入力像のフーリエ変換像は、ほとんど対
数極座標の特異点である原点近傍に集中するため、ほと
んどの光が遮光され正確な認識が行えないと言う課題を
有していた。
【0010】本発明は上記課題に鑑み、対数極座標の特
異点があっても、正確な認識が行える光学的情報処理装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の光学的情報処理装置は、入力画像を表示す
る第1の空間光変調素子と入力画像に位相を付加する位
相板の2つの要素からなる入力部と、前記入力部を照射
する光源と、前記入力部の中で前記光源からの光路長が
最も長い構成要素をその前側の焦点面とするレンズと、
前記レンズの後側の焦点面に配置した光電変換装置と、
光学的に対数極座標変換をする対数極座標変換装置と、
光相関器とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】あるいは、入力画像を表示する第1の空間
光変調素子と入力画像に位相を付加する位相板の2つの
要素からなる入力部と、前記入力部を照射する光源と、
前記入力部の中で前記光源からの光路長が最も長い構成
要素をその前側の焦点面とする第1のレンズと、前記第
1のレンズの後側の焦点面に配置した第2の空間光変調
素子と、前記第2の空間光変調素子を前側の焦点面とす
る第2のレンズと、前記第2のレンズの後側の焦点面に
配置した光電変換装置と、光相関器とを備えたことを特
徴とするものである。
【0013】あるいは、入力画像を表示する第1の空間
光変調素子と入力画像に位相を付加する第2の空間光変
調素子の2つの要素からなる入力部と、前記入力部を照
射する光源と、前記入力部の中で前記光源からの光路長
が最も長い構成要素をその前側の焦点面とする第1のレ
ンズと、前記第1のレンズの後側の焦点面に配置した第
3の空間光変調素子と、前記第3の空間光変調素子を前
側の焦点面とする第2のレンズと、前記第2のレンズの
後側の焦点面に配置した光電変換装置とを備えたことを
特徴とするものである。
【0014】あるいは、入力画像を表示する第1の空間
光変調素子と、前記空間光変調素子を照射する光源と、
前記空間光変調素子をその前側の焦点面とする第1のレ
ンズと、前記第1のレンズの後側の焦点面を前側の焦点
面とする第2のレンズと、前記第2のレンズの後側の焦
点面に配置した光電変換装置と、光学的に対数極座標変
換をする対数極座標変換装置と、光相関器とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明は上記した構成によって、入力像のフー
リエ変換像は拡散され、対数極座標の特異点である原点
のみに光が集中しないため、特異点処理による画像情報
の欠落を最小限にすることができ、対象物体の伸縮、回
転及び位置に不変な認識を正確に行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、第一の光学的情報処理装置の一実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は本実施例装置の基本構成図を示すも
のである。図1において、1はTVカメラ、2はTVカ
メラ1により撮像された画像を表示する第1の液晶ディ
スプレイ、3は第1の半導体レーザ、4は第1の半導体
レーザ3からの光を平行光化する第1のコリメータレン
ズ、5は第1の液晶ディスプレイ2に隣接して置かれ、
透過光の位相がランダムな位相情報Pとなる位相板であ
る。この位相板5は、例えばガラス基板上に位相情報P
と等価な膜厚の透明膜を塗布することにより作成する。
6は第1のレンズであり位相板5はこの第1のレンズ6
の前側焦点面に配置されている。7は第1のレンズ6の
後側焦点面に配置された第1の光電変換装置である。
【0018】8は第1の光電変換装置7により撮像され
た画像を表示する第2の液晶ディスプレイ、9は第2の
半導体レーザ、10は第2の半導体レーザ9からの光を
平行光化する第2のコリメータレンズ、11は第3の液
晶ディスプレイであり第2の液晶ディスプレイ8に隣接
して配置されている、12は対数極座標変換に対して第
3の液晶ディスプレイ11上の各絵素をサンプリング点
として予め計算された座標変換計算機ホログラムのデー
タ、すなわち第3の液晶ディスプレイ11の各絵素毎の
透過率に対応する印加電圧データを書き込んだ第1のメ
モリである。13は第2のレンズでありその前側焦点面
に第3の液晶ディスプレイ11が配置されている。14
は第2のレンズ13の後側焦点面に配置された第2の光
電変換装置であり、対数極座標変換装置は8〜14によ
って構成されている。
【0019】15は第2の光電変換装置14により撮像
された画像を表示する第4の液晶ディスプレイ、16は
第3の半導体レーザ、17は第3の半導体レーザ16か
らの光を平行光化する第3のコリメータレンズ、18は
第4の液晶ディスプレイ15を前側焦点面とする第3の
レンズ、19は第3のレンズ18の後側焦点面に配置さ
れた第5の液晶ディスプレイ、20は参照画像に対して
第5の液晶ディスプレイ19上の各絵素をサンプリング
点として予め計算された計算機ホログラムのデータ、す
なわち第5の液晶ディスプレイ19の各絵素毎の透過率
に対応する印加電圧データを書き込んだ第2のメモリで
ある。21は第4のレンズでありその前側焦点面に第5
の液晶ディスプレイ19が配置されている。22は第4
のレンズ21の後側焦点面に配置された光検出装置であ
り、光相関器は15〜22によって構成されている。
【0020】以上のように構成された本実施例装置につ
いて、以下、図1を用いてその動作を説明する。まず、
TVカメラ1により対象物体が撮像されると、その画像
が第1の液晶ディスプレイ2上に表示される。この第1
の液晶ディスプレイ2と位相板5は第1のコリメータレ
ンズ4により平行光化された第1の半導体レーザ3から
のコヒーレント光により照射される。
【0021】従って、第1の液晶ディスプレイ2上に表
示された対象物体の入力画像情報fと、位相板のランダ
ムな位相情報Pとが位相板5上で光学的に重畳され、f
×Pとなる。また、この位相板5は第1のレンズ6の前
側焦点面に配置されているので、位相板5上の情報f×
Pが第1のレンズ6により光学的にフーリエ変換され、
フーリエ変換像PS(f×P)が第1の光電変換装置7
により検出される(ただし、PS(f×P)=|FT
(f×P)|2 、FT(f×P)はf×Pのフーリエ変
換を示す。)。
【0022】このフーリエ変換像は、第2の液晶ディス
プレイ8上に表示される。この第2の液晶ディスプレイ
8と第3の液晶ディスプレイ11は第2のコリメータレ
ンズ10により平行光化された第2の半導体レーザ9か
らのコヒーレント光により照射される。従って、第2の
液晶ディスプレイ8上に表示されたフーリエ変換像PS
(f×P)と、対数極座標変換を行う位相情報Aとが第
3の液晶ディスプレイ11上で光学的に重畳され、PS
(f×P)×Aとなる。
【0023】また、この第3の液晶ディスプレイ11は
第2のレンズ13の前側焦点面に配置されているので、
第3の液晶ディスプレイ11上の情報PS(f×P)×
Aが第2のレンズ13により光学的に座標変換され、フ
ーリエ変換像PS(f×P)の対数極座標変換像PS
{PS(f×P)×A}が第2の光電変換装置14によ
り検出される。
【0024】この座標変換像は、第4の液晶ディスプレ
イ15上に表示される。この第4の液晶ディスプレイ1
5は第3のコリメータレンズ17により平行光化された
第3の半導体レーザ16からのコヒーレント光により照
射される。また、この第4の液晶ディスプレイ15は第
3のレンズ18の前側焦点面に配置されているので、第
3のレンズ18の後側焦点面すなわち第5の液晶ディス
プレイ19上に座標変換像PS{PS(f×P)×A}
のフーリエ変換像FT[PS{PS(f×P)×A}]
が形成される。この時、第5の液晶ディスプレイ19上
には、FT[PS{PS(g×P)×A}]の情報を基
に作成された計算機ホログラムが表示されている(但
し、gは参照画像情報を示している。)。
【0025】従って、第5の液晶ディスプレイ19上に
表示された計算機ホログラム像と、フーリエ変換像FT
[PS{PS(f×P)×A}]とが第5の液晶ディス
プレイ19上で光学的に重畳される。これをさらに、第
4のレンズ21によりフーリエ変換すると、光学的パタ
ーンマッチングとして知られているように、対象物体と
参照画像が一致した場合には、対象物体の大きさや、回
転方向、位置によらずに、輝点が発生し、光検出器22
で検出される。
【0026】以上のように本実施例によれば、位相板5
を設けることにより、入力像のフーリエ変換像は拡散さ
れ、対数極座標の特異点である原点のみに光が集中しな
いため、特異点処理による画像情報の欠落を最小限にす
ることができ、対象物体の伸縮、回転及び位置に不変な
認識を正確に行うことができる。
【0027】また、特異点処理により遮光される光が減
少するため、光の利用効率を高くすることができる。
【0028】なお、本実施例では、第1の液晶ディスプ
レイ2、位相板5の順にしたが、位相板5、第1の液晶
ディスプレイ2の順にしてもよい。同様に、本実施例で
は、第2の液晶ディスプレイ8、第3の液晶ディスプレ
イ11の順にしたが、第3の液晶ディスプレイ11、第
2の液晶ディスプレイ8の順にしてもよい。
【0029】また、本実施例では、位相情報Pとしてラ
ンダム位相を用いたが、計算機ホログラムを作成する際
にエリアジングが生じないように、特願平3−2016
86記載のランダム位相を用いることにより、さらに認
識精度が向上することは言うまでもない。
【0030】以下、第二の光学的情報処理装置の一実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0031】図2は本実施例装置の基本構成図を示すも
のである。図2において、第1の発明の実施例と同じ構
成要素には同一の符号をつけ説明を省略する。
【0032】以下、図2を用いてその動作を説明する。
まず、TVカメラ1により対象物体が撮像されると、そ
の画像が第1の液晶ディスプレイ2上に表示される。こ
の第1の液晶ディスプレイ2と位相板5は第1のコリメ
ータレンズ4により平行光化された第1の半導体レーザ
3からのコヒーレント光により照射される。従って、第
1の液晶ディスプレイ2上に表示された対象物体の入力
画像情報fと、位相板のランダムな位相情報Pとが位相
板上で光学的に重畳され、f×Pとなる。
【0033】また、この位相板5は第1のレンズ6の前
側焦点面に配置されているので、位相板5上の情報f×
Pが第1のレンズ6により光学的にフーリエ変換され、
フーリエ変換像FT(f×P)が第1のレンズ6の後側
焦点面、つまり、第3の液晶ディスプレイ11上に形成
される。
【0034】また、この時、第3の液晶ディスプレイ1
1上には、対数極座標変換を行う位相情報Aが表示され
ている。従って、フーリエ変換像FT(f×P)と、対
数極座標変換を行う位相情報Aとが第3の液晶ディスプ
レイ11上で光学的に重畳され、FT(f×P)×Aと
なる。また、この第3の液晶ディスプレイ11は第2の
レンズ13の前側焦点面に配置されているので、第3の
液晶ディスプレイ11上の情報FT(f×P)×Aが第
2のレンズ13により光学的に座標変換され、フーリエ
変換像FT(f×P)の対数極座標変換像PS{FT
(f×P)×A}が第2の光電変換装置14により検出
される。
【0035】この座標変換像は、第4の液晶ディスプレ
イ15上に表示される。この第4の液晶ディスプレイ1
5は第3のコリメータレンズ17により平行光化された
第3の半導体レーザ16からのコヒーレント光により照
射される。また、この第4の液晶ディスプレイ15は第
3のレンズ18の前側焦点面に配置されているので、第
3のレンズ18の後側焦点面すなわち第5の液晶ディス
プレイ19上に座標変換像PS{FT(f×P)×A}
のフーリエ変換像FT[PS{FT(f×P)×A}]
が形成される。この時、第5の液晶ディスプレイ19上
には、FT[PS{FT(g×P)×A}]の情報を基
に作成された計算機ホログラムが表示されている(但
し、gは参照画像情報を示している。)。
【0036】従って、第5の液晶ディスプレイ19上に
表示された計算機ホログラム像と、フーリエ変換像FT
[PS{FT(f×P)×A}]とが第5の液晶ディス
プレイ19上で光学的に重畳される。これをさらに、第
4のレンズ21によりフーリエ変換すると、光学的パタ
ーンマッチングとして知られているように、入力像中の
対象物体と参照画像が一致した場合には、対象物体の大
きさや、回転方向、位置によらずに、輝点が発生し、光
検出器22で検出される。
【0037】以上のように本実施例によれば、第1の発
明と同様の効果を得れるのみならず、第1の光電変換装
置7、第2の液晶ディスプレイ8、第2の半導体レーザ
9及び第2のコリメータレンズ11を削除でき、装置を
小型化できる。
【0038】また、図1に示した上記実施例装置では、
第1の光電変換装置7を用いているため、対象物体の位
置情報が欠落し、入力像中の対象物体の位置を知ること
ができない。しかし、本実施例装置では、第1の光電変
換装置7を用いていないため、入力像中の対象物体の位
置を正確に知ることができる。
【0039】なお、本実施例装置では、第1の液晶ディ
スプレイ2、位相板5の順にしたが、位相板5、第1の
液晶ディスプレイ2の順にしてもよい。
【0040】また、本実施例装置では、位相情報Pとし
てランダム位相を用いたが、計算機ホログラムを作成す
る際にエリアジングが生じないように、特願平3−20
1686記載のランダム位相を用いることにより、さら
に認識精度が向上することは言うまでもない。
【0041】以下、第三の光学的情報処理装置の一実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0042】図3は本実施例装置の基本構成図を示すも
のである。図3において、第1の発明の実施例と同じ構
成要素には同一の符号をつけ説明を省略する。101は
第6の液晶ディスプレイであり、位相のみを変調するも
のである。102は第3のメモリ、103は第4のメモ
リ、104は切り替えスイッチである。
【0043】以上のように構成された本実施例装置につ
いて、以下、図3を用いてその動作を説明する。まず、
TVカメラ1により対象物体が撮像されると、その画像
が切り替えスイッチ104を通して、第1の液晶ディス
プレイ2上に表示される。また、この時、第6の液晶デ
ィスプレイ101には、ランダムな位相情報Pが表示さ
れている。そして、この第1の液晶ディスプレイ2と第
6の液晶ディスプレイ101は第1のコリメータレンズ
4により平行光化された第1の半導体レーザ3からのコ
ヒーレント光により照射される。
【0044】従って、第1の液晶ディスプレイ2上に表
示された対象物体の入力画像情報fと、第6の液晶ディ
スプレイ101上に表示されたランダムな位相情報Pと
が第6の液晶ディスプレイ101上で光学的に重畳さ
れ、f×Pとなる。また、この第6の液晶ディスプレイ
101は第1のレンズ6の前側焦点面に配置されている
ので、第6の液晶ディスプレイ上の情報f×Pが第1の
レンズ6により光学的にフーリエ変換され、フーリエ変
換像FT(f×P)が第1のレンズ6の後側焦点面、つ
まり、第3の液晶ディスプレイ11上に形成される。
【0045】また、この時、第3の液晶ディスプレイ1
1上には、対数極座標変換を行う位相情報Aが表示され
ている。従って、フーリエ変換像FT(f×P)と、対
数極座標変換を行う位相情報Aとが第3の液晶ディスプ
レイ11上で光学的に重畳され、FT(f×P)×Aと
なる。また、この第3の液晶ディスプレイ11は第2の
レンズ13の前側焦点面に配置されているので、第3の
液晶ディスプレイ11上の情報FT(f×P)×Aが第
2のレンズ13により光学的に座標変換され、フーリエ
変換像FT(f×P)の対数極座標変換像PS{FT
(f×P)×A}が第2の光電変換装置14により検出
される。
【0046】そして、この座標変換像は、切り替えスイ
ッチ104を通して、第1の液晶ディスプレイ2上に表
示される。また、この時、第6の液晶ディスプレイ10
1には、全面に渡って同一の任意の位相が表示されてい
る。つまり、第6の液晶ディスプレイ101によってな
んらの変調も受けない。そして、この第1の液晶ディス
プレイ2と第6の液晶ディスプレイ101は第1のコリ
メータレンズ4により平行光化された第1の半導体レー
ザ3からのコヒーレント光により照射される。
【0047】また、この第6の液晶ディスプレイ101
は第1のレンズ6の前側焦点面に配置されているので、
第1のレンズ6の後側焦点面すなわち第2の液晶ディス
プレイ11上に座標変換像PS{FT(f×P)×A}
のフーリエ変換像FT[PS{FT(f×P)×A}]
が形成される。この時、第2の液晶ディスプレイ11上
には、FT[PS{FT(g×P)×A}]の情報を基
に作成された計算機ホログラムが表示されている(但
し、gは参照画像情報を示している。)。
【0048】従って、第2の液晶ディスプレイ11上に
表示された計算機ホログラム像と、フーリエ変換像FT
[PS{FT(f×P)×A}]とが第2の液晶ディス
プレイ11上で光学的に重畳される。これをさらに、第
2のレンズ13によりフーリエ変換すると、光学的パタ
ーンマッチングとして知られているように、入力像中の
対象物体と参照画像が一致した場合には、対象物体の大
きさや、回転方向、位置によらずに、輝点が発生し、光
検出器22で検出される。
【0049】以上のように本実施例によれば、第2の発
明と同様の効果を得れるのみならず、装置を大幅に小型
化できる。
【0050】なお、本実施例では、第1の液晶ディスプ
レイ2、第6の液晶ディスプレイ101の順にしたが、
第6の液晶ディスプレイ101、第1の液晶ディスプレ
イ2の順にしてもよい。
【0051】また、本実施例では、位相情報Pとしてラ
ンダム位相を用いたが、計算機ホログラムを作成する際
にエリアジングが生じないように、特願平3−2016
86記載のランダム位相を用いることにより、さらに認
識精度が向上することは言うまでもない。
【0052】以下、第四の光学的情報処理装置の一実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0053】図4は本実施例装置の基本構成図を示すも
のである。図4において、第1の発明の実施例と同じ構
成要素には同一の符号をつけ説明を省略する。第1の発
明と異なるのは、広視野角レンズ201である。
【0054】以上のように構成された本実施例装置につ
いて、以下、図4を用いてその動作を説明する。まず、
TVカメラ1により対象物体が撮像されると、その画像
が第1の液晶ディスプレイ2上に表示される。この第1
の液晶ディスプレイ2は第1のコリメータレンズ4によ
り平行光化された第1の半導体レーザ3からのコヒーレ
ント光により照射される。また、この第1の液晶ディス
プレイ2は第1のレンズ6の前側焦点面に配置されてい
るので、第1の液晶ディスプレイ2上に表示された対象
物体の入力画像情報fが第1のレンズ6により光学的に
フーリエ変換され、広視野角レンズ201により、フー
リエ変換像FT(f)が変形される。この変形は、光強
度の強い低周波領域を拡大し、高周波領域を圧縮するも
のである。そして、この変換像F(=|GT{FT
(f)}|2 、但し、GTは、広視野角レンズ201に
よる変形を示している。)は、第1の光電変換装置7に
より検出される。
【0055】また、この変換像Fは、第2の液晶ディス
プレイ8上に表示される。この第2の液晶ディスプレイ
8と第3の液晶ディスプレイ11は第2のコリメータレ
ンズ10により平行光化された第2の半導体レーザ9か
らのコヒーレント光により照射される。従って、第2の
液晶ディスプレイ8上に表示された変換像Fと、対数極
座標変換を行う位相情報Aとが第3の液晶ディスプレイ
11上で光学的に重畳され、F×Aとなる。また、この
第3の液晶ディスプレイ11は第2のレンズ13の前側
焦点面に配置されているので、第3の液晶ディスプレイ
11上の情報F×Aが第2のレンズ13により光学的に
座標変換され、変換像Fの対数極座標変換像PS(F×
A)が第2の光電変換装置14により検出される。
【0056】この座標変換像は、第4の液晶ディスプレ
イ15上に表示される。この第4の液晶ディスプレイ1
5は第3のコリメータレンズ17により平行光化された
第3の半導体レーザ16からのコヒーレント光により照
射される。また、この第4の液晶ディスプレイ15は第
3のレンズ18の前側焦点面に配置されているので、第
3のレンズ18の後側焦点面すなわち第5の液晶ディス
プレイ19上に座標変換像PS(F×A)のフーリエ変
換像FT{PS(F×A)}が形成される。この時、第
5の液晶ディスプレイ19上には、FT{PS(G×
A)}の情報を基に作成された計算機ホログラムが表示
されている(但し、G=|GT{FT(g)}|2 、g
は参照画像情報gを示している。)。
【0057】従って、第5の液晶ディスプレイ19上に
表示された計算機ホログラム像と、フーリエ変換像FT
{PS(F×A)}とが第5の液晶ディスプレイ19上
で光学的に重畳される。これをさらに、第4のレンズ2
1によりフーリエ変換すると、光学的パターンマッチン
グとして知られているように、入力像中の対象物体と参
照画像が一致した場合には、対象物体の大きさや、回転
方向、位置によらずに、輝点が発生し、光検出器22で
検出される。
【0058】以上のように本実施例によれば、広視野角
レンズ201を設けることにより、入力像のフーリエ変
換像は拡散され、対数極座標の特異点である原点のみに
光が集中しないため、特異点処理による画像情報の欠落
を最小限にすることができ、対象物体の伸縮、回転及び
位置に不変な認識を正確に行うことができる。
【0059】なお、本実施例では、第1の液晶ディスプ
レイ2、位相板5の順にしたが、位相板5、第1の液晶
ディスプレイ2の順にしてもよい。同様に、本実施例で
は、第2の液晶ディスプレイ8、第3の液晶ディスプレ
イ11の順にしたが、第3の液晶ディスプレイ11、第
2の液晶ディスプレイ8の順にしてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
対象物体の伸縮、回転及び位置不変な認識を行う従来の
光学的情報処理装置の課題である、入力像のフーリエ変
換像がほとんど対数極座標の特異点である原点近傍に集
中するためほとんどの光が遮光され正確な認識が行えな
いと言う課題に対して、従来とは異なり、位相を付加す
る位相板、あるいは、広視野角レンズを設けることによ
り、対象物体の伸縮、回転及び位置に不変な認識を正確
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報処理装置の一実施例を示す
要部構成図
【図2】本発明の他の実施例を示す要部構成図
【図3】本発明の更に他の実施例を示す要部構成図
【図4】本発明の更に他の実施例を示す要部構成図
【図5】従来の光学的情報処理装置の要部構成図
【符号の説明】
1 TVカメラ 2 第1の液晶ディスプレイ 3 第1の半導体レーザ 4 第1のコリメータレンズ 5 位相板 6 第1のレンズ 7 第1の光電変換装置 8 第2の液晶ディスプレイ 9 第2の半導体レーザ 10 第2のコリメータレンズ 11 第3の液晶ディスプレイ 12 第1のメモリ 13 第2のレンズ 14 第2の光電変換装置 15 第4の液晶ディスプレイ 16 第3の半導体レーザ 17 第3のコリメータレンズ 18 第3のレンズ 19 第5の液晶ディスプレイ 20 第2のメモリ 21 第4のレンズ 22 光検出装置 201 広視野角レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 3/00 502 G02B 27/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像を表示する第1の空間光変調素子
    と、前記空間光変調素子を照射する光源と、前記空間光
    変調素子をその前側の焦点面とする第1のレンズと、前
    記第1のレンズの後側の焦点面を前側の焦点面とする第
    2のレンズと、前記第2のレンズの後側の焦点面に配置
    した光電変換装置と、光学的に対数極座標変換をする対
    数極座標変換装置と、光相関器とを備えたことを特徴と
    する光学的情報処理装置。
  2. 【請求項2】第2のレンズを、広視野角レンズで構成し
    たことを特徴とする請求項記載の光学的情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】空間光変調素子を、液晶ディスプレイで構
    成したことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載
    の光学的情報処理装置。
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