JP2909917B2 - センターコア式除去アンカー工法 - Google Patents

センターコア式除去アンカー工法

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JP2909917B2
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進 西田
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は山留工や各種擁壁工などに用いられる除去ア
ンカー工法に関し、詳細にはセンターコアを用いた除去
アンカー工法に関する。
<従来の技術> 除去アンカー工法には種々存在するが、その一工法と
してセンターコア式除去アンカー工法が知られている。
この工法を第3図を基に説明すると、アンカーが固結
材aと直接接触する定着長部Aの範囲に亘り、アンカー
の中心部に第5図に示すような特殊断面形状を持つ樹脂
製のセンターコアbが配置されている。
さらにシース材cで被覆され固結材aと非接触状態に
ある自由長部Bの範囲に亘ってセンターコアbの抜き取
りを目的とする引抜用PC鋼材dが配置してある。
センターコアbは表面に潤滑材を塗布してコアカバー
eが覆せてあり、コアカバーeの溝部に緊張用PC鋼材f
を収容している。
そして、除去時においては、第6図に示すセンターコ
アbを抜き取って、中心部に中空孔を形成する。
その後、第7図に示すように緊張用PC鋼材fに抜取力
を加えて固結材aから縁切りして緊張用PC鋼材fを撤去
している。
<本発明が解決しようとする問題点> 前記した従来の除去アンカー工法にあっては、つぎの
理由からセンターコアbの抜き取りが困難になる場合が
ある。
すなわち、自由長部Bのシース材cに作用する固結材
aの圧力が大きいほど、円形断面のシース材cが潰れ易
くなる。(第4図参照) そのため、自由長部bのシース材cの変形箇所がセン
ターコアbの通過を困難にする。
センターコアbを無理に抜き取ろうとすると引抜用PC
鋼材dが破断したり、引抜用PC鋼材dがセンターコアb
から剥離してセンターコアbを回収できなくなるおそれ
がある。
センターコアbを回収できないと最終的にアンカーを
除去できない。
<本発明の目的> 本発明は以上の問題点を解決するために成されたもの
で、その目的とするところは高強度のシース材を用いる
ことなく簡単な操作で固結材によるシース材の変形を阻
止し、円滑にセンターコアの抜き取りを行える、センタ
ーコア式除去アンカー工法を提供することにある。
<問題点を解決するための手段> 即ち本発明は、定着長部の範囲に亘りアンカーの中心
部にセンターコアを配置し、センターコアの外周溝に緊
張用PC鋼材を配置すると共に、自由長部の範囲に亘って
緊張用PC鋼材をシース材で被覆して固結材との接触を回
避し、センターコアに接続した引抜用PC鋼材に抜取力を
加えてセンターコアを抜き取って中心部に中空孔を形成
し、緊張用PC鋼材に抜取力を加えて固結材から縁切りし
て除去するセンターコア式除去アンカー工法において、
アンカー孔内に固結材を充填する前に、予め密封構造の
シース材内にシース材の変形防止用の流体を封入したア
ンカーを使用し、少なくとも固結材が硬化するまでの間
前記流体を封入しておくことを特徴とする。
<本発明の説明> 以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
<イ>除去アンカーの構造 第1図に本発明に使用する除去アンカーの断面図を示
す。
1は定着長部Aの範囲に亘り配置したセンターコア、
2はセンターコア1の中心部に固着した引抜用PC鋼材、
3はセンターコア1の外周溝に収容した緊張用PC鋼材、
4は抜取用および緊張用PC鋼材2、3の自由長部Bの範
囲に亘り外装したシース材、5は定着長部Aと自由長部
Bの境界部をシールするシール材、6はシース材4の開
口端に装着したキャップである。
以上の構成は従来の除去アンカーと同様である。
ただ本発明に使用する除去アンカーは自由長部Bの範
囲に外装したシース材4が密封構造を呈し、しかもアン
カーの組立時或は固結材の充填前にシース材4内に流体
7を封入している点が従来の除去アンカーと異なる。
<ロ>封入する流体 シース4内に封入する流体7は固結材の圧力に対抗
し、シース材4の変形を阻止する目的のもので、例えば
水や防錆剤添加水や油などの液体、グリースなどの粘性
部材、発泡ウレタンなどの発泡材、加圧空気などの気体
を用いることができる。
流体7の封入方法は使用する流体7の種類により異な
るが、シース材4の開口端側から注入する。
流体7の漏出防止を目的とするキャップ6の一部に流
体注入口を開設し、この注入口を利用して流体7を注入
してもよい。
また、流体7が気体以外の場合には、使用目的から加
圧状態で封入する必要はなく、固結材の圧力に対抗でき
る状態に封入してあればよい。
<施工方法> つぎに除去アンカーの施工方法について説明する。
<イ>アンカーの定着方法 第1図に示すように、シース材4内に流体7を封入し
てアンカーを組み立てる。
このアンカーをアンカー孔8内に挿入する。
つぎにアンカー孔8内の全域にモルタルなどの固結材
9を充填する。
或は、全域にモルタルなどの固結材9を充填したアン
カー孔8内に、シース材4内に流体7を注入しながらア
ンカーを挿入してもよい。
アンカーをアンカー孔8内にセットすると、固結材9
の圧力がシース材4を潰そうと作用する。
ところが、シース材4に封入されている流体7がこの
圧力に対抗して、シース材4の変形を阻止して、断面円
形の形状を維持する。
つまりシース材4内外の比重差が小さくなるから、シ
ース材4にはたらく外圧が小さくなる。
固結材9の硬化を待って、シース材4内の流体7を排
出した後、従来と同様な定着具と緊張装置を用いて定着
する。
また流体7を封入したままアンカーを定着してもよい
ことは勿論である。
<ロ>除去方法 アンカーを除去するときは、引抜用PC鋼材2に抜取力
を加えて定着長部Aに位置するセンターコア1を抜き取
る。
自由長部Bの範囲に亘りシース材4が断面円形を保持
しているので、円滑にセンターコア1の抜き取りを行え
る。
最後に、緊張用PC鋼材3に抜取力を加えて固結材9か
ら緊張用PC鋼材3を縁切りして撤去することは従来工法
と同様である。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得ら
れる。
<イ> 少なくとも固結材が硬化するまでの間、自由長
部のシース材内に流体を封入しておくだけで、シース材
の偏変形を阻止できる。
したがって、センターコアの抜き取りを円滑に行え
る。
<ロ> 従来は固結材が硬化する前にシース材が潰され
ることから、自由長部の設計長さが制限されていた。
本発明ではシース材に作用する外圧が流体の存在によ
り軽減されるから、自由長部の長いアンカーを設計でき
る。
<ハ> 流体はシース材の変形防止機能だけでなく、PC
鋼材の防錆機能も同時に発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の除去アンカー工法の説明図であってア
ンカーの挿入時の一部を省略したアンカーの断面図 第2図:固結材の充填後における一部を省略したアンカ
ーの断面図 第3図:従来の除去アンカーの説明図 第4図:第3図のIV-IVの断面図 第5図:定着時における定着長部の断面図 第6図:センターコアの抜取後における定着長部の断面
図 第7図:緊張用PC鋼材の抜き取り時における定着長部の
断面図

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着長部の範囲に亘りアンカーの中心部に
    センターコアを配置し、センターコアの外周溝に緊張用
    PC鋼材を配置すると共に、自由長部の範囲に亘って緊張
    用PC鋼材をシース材で被覆して固結材との接触を回避
    し、センターコアに接続した引抜用PC鋼材に抜取力を加
    えてセンターコアを抜き取って中心部に中空孔を形成
    し、緊張用PC鋼材に抜取力を加えて固結材から縁切りし
    て除去するセンターコア式除去アンカー工法において、 アンカー孔内に固結材を充填する前に、予め密封構造の
    シース材内にシース材の変形防止用の流体を封入したア
    ンカーを使用し、 少なくとも固結材が硬化するまでの間前記流体を封入し
    ておくことを特徴とする、 センターコア式除去アンカー工法。
JP11348590A 1990-04-27 1990-04-27 センターコア式除去アンカー工法 Expired - Lifetime JP2909917B2 (ja)

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