JP2909375B2 - 道床更換機 - Google Patents

道床更換機

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JP2909375B2
JP2909375B2 JP1626794A JP1626794A JP2909375B2 JP 2909375 B2 JP2909375 B2 JP 2909375B2 JP 1626794 A JP1626794 A JP 1626794A JP 1626794 A JP1626794 A JP 1626794A JP 2909375 B2 JP2909375 B2 JP 2909375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道軌道補修装置の道
床更換機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の道床更換機として、図12は道床
更換作業前の側面図、図13はアンダーカット挿入前後
の平面図、図14は道床バラスト内にアンダーカッタ挿
入後の正面図を示す。これらの図において、この方法で
は、台車51の前方に張り出して設置されたフレーム5
2上に、受け皿54と回転軸53とベルトコンベア57
とが取付けられている。また回転軸53には湾曲した形
状のアンダーカッタ55が取付けられている。さらにア
ンダーカッタ55の周囲には、複数個の刃を持つチェー
ンカッタ56が取付けられている。さらに、アンダーカ
ッタ55の上部には、チェーンカッタ56を駆動するモ
ーター58が設置されている。
【0003】作業手順は以下の通りである。まず、モー
ター58を回転させ、アンダーカッタ55周囲のチェー
ンカッタ56を回転させる。この状態でレール61と平
行にセットされているアンダーカッタ55を図14に示
すように枕木60下のバラスト59中に、回転軸53を
中心に1/4回転して挿入しレール61に直交させる。
【0004】更換作業時は、台車51を前進させ、この
時回転しているチェーンカッタ56によって枕木60下
のバラスト59を連続的に掘削すると共に掘削されたバ
ラスト59をフレーム52上方までかき上げる。
【0005】かき上げられたバラスト59は受皿54内
に落下し、ベルトコンベア57によって後方の台車51
に搬送される。
【0006】その後、後続設備により分級や、新しいバ
ラストの供給、締め固め等が行われ、更換作業が完了す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術には、
次のような問題点がある。 (1)チェーンカッタ56により、レール61の下のバ
ラスト59を全域掘削かき上げるためかき上げ後に出来
る空間によりレール61が落下しないようジャッキ等で
床盤からレール61を仮受けしなければならない。した
がって、仮受けの準備及び撤収で作業効率が悪い。 (2)バラスト59の掘削開始時にチェーンカッタ56
の回転方向がレール61に対し水平方向に回転しながら
レール61外側よりレール直下のバラスト59内に挿入
するので、アンダーカッタ55をバラスト59内に挿入
する場合、レール側方バラスト59内に手掘りで穴掘り
アンダーカッタ55をバラスト内に挿入する必要があ
る。 (3)片持ち構造のチェーンカッタ56をレール61に
直交させ、車両の前進時に掘削反力をすべて回転軸によ
り支持するので、構造ががんじょうなものとなる。 (4)走行移動時、車両から、アンダーカッタ55のは
み出し量が大きく、周辺施設、車両との干渉の危険性が
大である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するため、車両に搭載する掘削装置を車両の両側
面に取付けたガイドレール、このガイドレールに沿って
昇降する取付架台、及び取付架台に連結した連結板とで
支持する構造とし、掘削装置は、例えば、チェーンカッ
タ、バケットをエンドレスに連結して駆動し、バラスト
を連続的に掘削するようにする。掘削装置には掘削した
バラストを吸引する吸引装置を設け、これらの掘削装置
と吸引装置及びこれらに関連する装置を掘削回収車両に
装備して掘削したバラストを回収するようにする。この
掘削回収車の後方に連結した供給車両にバラスト供給装
置を装備し、コンベア、等で掘削装置で掘削した後に新
しいバラストを供給するような構成とする。
【0009】即ち、本発明は、道床バラストを掘削、回
収する車両の進行方向に直交して同車両の両側面に取付
けられた円弧状のガイドレールと、同ガイドレールに沿
って上方の待機位置と下方の作業位置との間を昇降可能
な取付架台と、同取付架台にシリンダとリンクとで同取
付架台に対する取付角度を調整可能に連結された連結板
と、同連結板の先端部に装着された掘削装置と、前記連
結板の後端部に装着された吸引装置と、前記ガイドレー
ル、取付架台、連結板、掘削装置及び吸引装置を搭載し
た掘削回収車両の後方に連結した供給車両に設けられ、
多連のコンベアとホッパーからなるバラスト供給装置と
を具備してなり、枕木の下側の道床バラスト内に前記掘
削装置を挿入して同バラストをかき出し、かき出された
同バラストを前記吸引装置で吸込み、前記掘削回収車両
内に搬入するように構成したことを特徴とする道床更換
機を提供する。
【0010】
【作用】本発明はこのような手段により、掘削回収車に
搭載された掘削装置を車両の両側からガイドレールに沿
って、取付架台と連結板を連結するシリンダ・リンク機
構により車両のレールの枕木の下へ挿入する。その後、
掘削装置を駆動して道床バラストを掘削し、掘削したバ
ラストは吸引装置で吸引して掘削回収車のタンク内に回
収する。一方、掘削後の道床の空間部には供給車両のバ
ラスト供給装置より新しいバラストをコンベアで搬入し
て供給する。バラストの更換が終了すると掘削装置をガ
イドレールに沿って車両の道床から移動して引き上げ車
両の両側に収納する。
【0011】このような作用により、次のような効果を
奏する。 (1)道床バラストを掘削後即時にバラストを供給する
ので、バラスト掘削後の空間が大きくならず、ジャッキ
等によるレールの仮受けが不用となる。 (2)掘削装置がレールに対し上下方向で回転し、しか
も道床バラストの斜め上方より挿入が可能として掘削開
始するのでバラスト内に掘削装置が侵入するのに余掘り
の必要がない。 (3)掘削装置の形状が従来の車両の片方から道床幅一
杯の掘削幅を持つ形状でなく車両の左右両側より掘削す
る形状であり、従来よりも1/2寸法の小型化が可能
で、装置構造の簡素化が図れる。 (4)掘削装置が車両に対し回動、上下方向に昇降が可
能で車両の両側に収納されるので車両幅からのはみ出し
量が小さくなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本発明の一実施例に係る道床更換
機の側面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2の
掘削装置、吸引装置の要部拡大図、図4は図3のB−B
断面図、図5は図3のC−C断面図、図6は図3のD−
D断面図である。図7乃至図11については後述する。
【0013】これらの図において、1は掘削装置、1a
はチェーンカッタ本体、1fはアイドラホイール、1g
はピンである。2は吸引装置、2aは吸引口、2bは吸
引ホース、2cは吸引ポンプ、2dは吐出ホースであ
る。3は姿勢調整装置、3aはシリンダ、3b,3c,
3g,3hはピン、3dは取付架台、3eは連結板、3
fはリンク、3i,3i′はローラ、3jは電動機、3
kは駆動軸である。4は供給装置、4aはバラスト供給
タンク、4bは供給ホース、4cはホッパー、4d,4
e,4f,4gはベルトコンベアである。5は車両、6
はバラスト回収タンク、7は円弧状のガイドレール、7
aは内歯、8は枕木、9は道床バラスト、10は床盤、
11は車輪、12はレールである。
【0014】13aは駆動車両、13bは車両13aに
連結された供給車両、13cは車両13bに連結された
掘削回収車両、14は車両13cの動力部、15は車結
器、16は掘削後空間、17は架台である。
【0015】本実施例において道床更換機の構成は以下
のように大別して4個に分けられる。
【0016】(1)掘削装置1は、道床更換において更
換対象物である固く締った道床バラスト9を掘削する。
【0017】(2)吸引装置2は、掘削装置1で掘削後
のバラストを車両5上のバラスト収タンク6へ排出す
る。
【0018】(3)姿勢調整装置3は、掘削装置1と吸
引装置2を、車両5に取付けた弧状ガイドレール7より
掘削対象の道床バラスト9内へ効率良く掘削できる様挿
入する為、姿勢を調整する。
【0019】(4)供給装置4は、掘削装置1で掘削
し、吸引装置2で車両5内のバラスト回収タンク6内へ
回収されたバラストも図示省略した別のバラスト分級装
置で再利用可能なサイズに分級され、集合され、バラス
供給タンク4a内へ供給し、このバラスト供給タンク
4a内のバラストを前記掘削装置1により掘削されてで
きた空間16部へ供給する装置で、供給ホース4bおよ
びコンベア4d,4e,4f,4g等で構成される。
【0020】1.以下にそれぞれの構成を説明する。最
初に本発明による道床更換機の全体構成を説明する。
【0021】図2において、レール12上の掘削回収車
両13cの車両5上に回動中心軸3mを中心にレール1
2と平行方向より直角方向に90°回動可能にシリンダ
3aとリンク機構3fと回動板3Lを介してガイドレー
ル7が取付けられている。図3において、弧状のガイド
レール7に駆動用の電動機3jおよび駆動軸3k、摺動
支持用のローラ3j,3iが設けられ、これらを介して
取付架台3dを装架し、取付架台3dにはシリンダ3
a、ピン3b,3c,3g,3hおよびリンク3fを介
して連結板3eを取付け、姿勢調整装置3を構成する。
【0022】図3において、連結板3eの先端部にチェ
ーンカッタ本体1aより成り、エンドレスに回転可能な
掘削装置1を取付け、さらに連結板3eの後端部に吸引
方式の吸引装置2を取付ける。
【0023】次にこの吸引装置2で掘削回収されたバラ
ストは、図1に示すように再利用可能なものに図示して
ない分級装置で分級され、掘削回収車両13cのバラス
給タンク4aに貯蔵されるが、これをレール12下
の掘削後空間16へ供給するのが供給装置4である。供
給装置4はバラスト給タンク4aと供給車両13bの
ホッパ4c間を供給ホース4bで連結し、さらにホッパ
4cと掘削後空間部16を4段のコンベア4d,4e,
4f,4gで順次連結しバラストを供給する。
【0024】なお、以上の道床更換機の掘削装置1、吸
引装置2、姿勢調整装置3、供給装置4は車両5に対し
左右方向それぞれ一台ずつ対称に取付け、車両左右方向
2ケ所より同時、交互あるいは、時差で作業を行うよう
にしても良い。又、左右一対の掘削装置1、吸引装置
2、姿勢調整装置3、回収装置4は、一車両に対し複数
台搭載してもよい。図1では一車両に対し1台搭載の状
態を示している。
【0025】以上、説明した各車両は図1で示すように
連結し、1編成として連続的に作業をする。すなわち、
先頭車両としてバラストの掘削回収を行う掘削回収車両
13c、次車両として道床バラスト9、掘削後の空間1
6へ新バラストを供給する供給装置2を搭載する供給車
両13b、最後尾の車両として前記の車両を駆動させる
ことと、前記各装置の駆動用の動力、例えば、電気、油
圧、空気圧等を発生する駆動車両13aから成り、一編
成とする。ここで掘削回収車両13cと供給車両13b
を複数台連結すればさらに掘削効率がアップするのは言
うまでもない。
【0026】2.つぎに掘削装置1、吸引装置2、姿勢
調整装置3、供給装置4の詳細な構成について説明す
る。 (1)掘削装置1は図3から図6で示すように、チェー
ン1dとバケット1bでエンドレスに構成されたチェー
ンカッタ本体1aの両端部をアイドラスプロケット1f
とドライブスプロケット1eで噛合せ緊張させ、連結板
3eにピン1gで取付け、ドライブスプロケット1eで
一体化された電動機1cの出力で図3の矢印で示す方向
に回転し、道床バラスト9を掘削しかき出す構造となっ
ている。 (2)吸引装置2は図3から図5で示すように掘削装置
1のドライブスプロケット1eに隣接して連結板3eを
取付け、チェーンカッタ本体1aが回転し反転する時バ
ケット1b内部のバラストが放出される方向に対向して
吸引口2aを取付ける。この吸引口2aより吸引ホース
2bを引出し、図1,2で示すように、床盤10上の障
害物や車両5各部に接触損傷しないように架台17より
支持されながら架台17上に取付けられた吸引ポンプ2
cに接続し、さらに吸引ポンプ2cの吐出側より架台1
7上のバラスト回収タンク6へ接続される。 (3)姿勢調整装置3は、図3で示すように、取付架台
3dが設けられている。取付架台3dは架台17に取付
けられた弧状のガイドレール7に対し外周面はローラ3
iで、両側面はローラ3i′で支持され、内周面の内歯
7aに対しては、電動機3jの駆動軸3kとの噛合い
で、ガイドレール7上を周動可能となっている。更に、
取付架台3dは、掘削装置1および吸引装置2の取付用
の連結板3eとの間をリンク3fとピン3g,3hで連
結し、さらにシリンダ3aをピン3b,3cで連結し、
シリンダ3aの伸縮動作で掘削装置1、吸引装置2、取
付側の連結板3eをガイドレール7側の取付架台3dに
回動させる構造となっている。 (4)供給装置4は、図1で示すように掘削回収車両1
3c上に設置されたバラスト給タンク4aと供給車両
13b上に設置されたホッパ4c間を多少の屈曲可能な
状態で各車両上の機器に干渉しないよう車両上より支持
された供給ホース4bで連結する。さらにホッパ4cと
道床バラスト掘削後空間16をコンベア4d,4e,4
f,4gの4段構成で連結する。コンベア4f,4gは
レール12に対し左右方向に移動可能な構造となってい
る。
【0027】次にこのような構成の道床更換機の作用を
説明する。掘削装置1は図3で示すように、連結板3e
に取付けた電動機1c(図4,図5に示す)を駆動する
ことにより、直結したドライブスプロケット1eが回転
し、それに噛合ったチェーン1dが作動し、チェーン1
dに直結されたバケット1bで道床バラスト9を掘削し
かき出す。
【0028】吸引装置2は図2で示すように、架台17
上の吸引ポンプ2cを運転することにより、掘削装置1
で掘削しかき集められた道床バラスト9を吸引口2aよ
り吸引し、吸引ホース2bを経て吸引ポンプ2cを導入
し、さらに吐出側より、吐出ホース2dを経てバラスト
回収タンク6へ排出する。
【0029】姿勢調整装置3は、掘削装置1、吸引装置
2が道床バラスト9に対し、最適の掘削およびバラスト
の吸引が行えるよう姿勢を調整するため、以下要領で操
作を行う。図9は掘削装置1をレール12上の走行方向
に対して左右へ引出し途中及び張出し後の姿勢を示す平
面図である。図9で示すように、図示しない油圧ポンプ
等より発生した油圧を、シリンダ3φの縮み側へ送油す
ると回動リンク3nは回動中心軸3mを中心に反時計方
向へ回動すると、掘削装置1は回動リンク3nと直結し
た連結板3Lが矢印のように回動中心軸3mを中心とし
て時計方向へ回動する。これと同時にレール12に対し
掘削装置1が回動して直交する位置へ来ると回動を停止
する。次にレール12に直交した位置に掘削装置1が来
ると以下の要領でバラスト掘削を行う。
【0030】図示しない油圧ポンプ等より発生した油圧
を、シリンダ3aの伸び側に送油すると、図3に示すシ
リンダ3aは伸長し、ピン3gを中心として連結板3e
は反時計方向へ回動する。又、シリンダ3aを縮み操作
すると、逆の時計方向へ回動する。以上のようにして、
掘削装置1、吸引装置2の荒調整は、ガイドレール7に
対し、前述の連結板3eを取付けている取付架台3dを
車両に対し上下方向へ周動させる操作を行う。
【0031】すなわち図3,図4,図6で示すように、
ガイドレール7の外周面、両側面をローラ3i,3i′
で周動支持し、ガイドレール7の内周面に取付けた内歯
7aに噛合うよう取付けた電動機3jの出力軸3kを作
動させることにより、内歯7aに噛合った駆動軸3kが
噛合い自転しながらガイドレール7の湾曲中心点を中心
に公転する。従って取付架台3dも同様に車両5に対し
上下方向に公転作動する。図3では、駆動軸3kが時計
方向に回転した場合、取付架台3dが車両に対し、上方
へ周動する状態を矢印で示す。
【0032】次に姿勢調整装置3の作動によって車両5
に対し道床更換機の姿勢を各作業に応じ変更させた場合
を以下に3種類示す。 (a)図7は掘削装置を車両幅内に収納した走行移動時
の状態を示す平面図、図8は図7の正面図である。両図
において車両回送時の状況を説明する。ガイドレール7
に対し、取付架台3dを上方へ周動させ、シリンダ3φ
を伸長させることによって道床バラスト9面より掘削装
置1を引上げ、さらにシリンダ3aを伸長させ回動リン
ク3nを反時計方向へ回動させると、掘削装置1は図示
の矢印方向へ回動し車両凹部5aへ収納され車両5から
のはみ出し量を最小とし、車両5の走行を可能とする。 (b)図9は掘削装置をレール走行方向に対して左右位
置へ引出し途中及び張出し後の姿勢を示す平面図、図1
0は図9のE−E断面図である。両図において、掘削開
始直前の状態を説明する。掘削装置1は前記(a)項に
示す状態と同様、ガイドレール7の上方へ回動設置し、
この状態よりシリンダ3dを縮み操作すると回動リンク
3nが時計方向へ回動することにより回動リンク3nと
一体構成された掘削装置1は回動中心軸3mを中心に図
示の矢印のように時計方向へ回動し図9の左反面で示す
ようにレール12に直交した姿勢で回動を中止する。 (c)図11は道床バラストの掘削開始時の状態を示す
正面図で、ガイドレール7に対し、取付架台3dを中位
置に設定し、シリンダ3aを上記(b)の状態より短縮
することにより、レール12下の道床バラスト9内へ掘
削装置1先端部が挿入され、掘削装置1、吸引装置2の
作動で掘削回収が始まる。 (d)図2は掘削作業中の状況を示しており、ガイドレ
ール7に対し、取付架台3dは下部に設定しシリンダ3
aを短縮操作し、床盤10に対し掘削装置1を水平に位
置し掘削装置1で掘削し吸引装置2で吸引する。
【0033】以上の操作で道床バラスト9の掘削が終了
すれば、上記(a)、(b)、(c)、(d)と逆の操
作で掘削装置1、吸引装置2を車両回送時姿勢に移動さ
せ、一連の作業が終了する。
【0034】次に、一連の掘削作業が完了すると図1で
示すように掘削対象レール12下の道床バラスト9は排
除され掘削後空間16が出来る。ここで以下にこの空間
16に新しいバラストを供給する供給装置4の作用を説
明する。
【0035】掘削回収されたバラストは、図示しないバ
ラスト分級装置で再利用可能な分級されたバラストと、
新たに補給れたバラストは、掘削回収車両13c上のバ
ラスト供給タンク4aに貯蔵されているが、ここで図示
しない供給装置4内の吸引ポンプが作動すると、供給バ
ラストは供給ホース4bでホッパ4c部へ吐出され、さ
らに多段のコンベア4d,4e,4f,4gで順次新し
いバラストを送り出し、空間16部へ供給し埋めもど
す。
【0036】以上のようにしてバラスト更換を終了する
と、図1で示す車両の進行方向Rへ前進し、新たに道床
バラスト更換作業を行う。図1において掘削装置1のバ
ケット1b幅は枕木8幅寸法であるが、枕木8幅より更
に大きいバケット1b幅とすれば、更に作業効率が向上
する。又、供給車両13bには、図1に示すように各装
置の駆動源である動力部14を搭載している。
【0037】以上、説明の実施例の構成を要点をまとめ
ると次のようになる。 (1)道床更換機の構成を道床バラスト9を掘削する掘
削装置1、掘削後のバラストを回収する回収装置、掘削
装置1を最適な状態でバラスト掘削するため、姿勢を調
整する姿勢調整装置3、バラスト掘削後の空間へバラス
トを供給するための供給装置4として各車両に搭載して
連結し、バラスト掘削後、即時にバラストを供給する。 (2)バラスト掘削装置1をレール12に対し90°回
動、上下方向に昇降できるよう油圧シリンダ、リンク等
で構成された姿勢調整装置3を設置しさらに湾曲ガイド
に支持されて斜め上方よりバラスト内に挿入される。
又、レール12に対し上下方向にカッタが回転するよう
にチェーンカッタ本体1aを配置する。 (3)掘削装置1は車両の左右方向で2台設置し、道床
幅の半分づつバラスト更換するので掘削装置のカッタ本
体の長さが短い構造となる。 (4)掘削装置がレールに対し90°回動、上下方向に
昇降できるので走行移動時車両凹部に収納することによ
り車両幅より大きくはみ出さない構造となる。
【0038】このような構成により、本実施例において
は次のような効果を奏する。 (1)道床バラスト9の中で交換必要な枕木下のバラス
トを掘削、吸引回収するのでレール12の仮受け等の補
助作業が不用で、従来方式に比べて作業効率が大きく向
上する。 (2)掘削装置1がレール12に対し左右方向の斜上方
よりバラスト内に挿入され掘削するので掘削装置1を挿
入するための作業員による手堀りが不用となる。 (3)車両の走行は、車両の移動時のみで、バラスト掘
削時は車両を停止するので構造が簡単で所要動力も少な
い。又掘削装置1は車両に対し左右方向にそれぞれ同構
造のものを対称に構成し同時に掘削することにより、掘
削時にバランスが取れる。 (4)外力が車両に対し両横方向から同時に作用するよ
うに構成でき、この場合は外力が単純一方向となり、外
力に対応する構造が単純になる。 (5)シリンダとリンク機構で掘削装置1を、バラスト
掘削時はレール進行方向に対し左右方向へ張出した構成
となりまた走行移動時は、この状態より90°折たたん
だ状態となり車両幅内に収納されるのではみ出しが減少
し移動走行時の安全性が確保される。
【0039】ここで連結ロッド3q(図7に示す)は車
両5の左右位置に取付けられた回動中心軸3mを連結支
持し、車両5に対し片持ち構造の道床更換機の掘削装置
1、吸引装置2を構造上がんじょうな構造に構成してい
る。
【0040】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
においては、車両に搭載する掘削装置を車両の両側面に
取付けたガイドレール、ガイドレールに沿って昇降する
取付架台、及びこの架台に連結した連結板とで支持して
掘削したバラストを吸引装置で吸引して回収し、更にバ
ラスト供給装置でバラストを掘削後の空所に供給するよ
うな装置としたので次のような著しい効果を奏するもの
である。 (1)道床バラストの中で交換必要な枕木下のバラスト
のみを掘削、吸引するのでレールの仮受け等の補助作業
が不要で、従来方式に比べて作業効率が大きく向上す
る。 (2)掘削装置が車両の両側より自動的に挿入されるの
で作業員による挿入のための手堀りが不用となる。 (3)車両の走行は、車両の移動時のみでバラスト掘削
時は車両を停止するので構造が簡単で所要動力も少な
い。又、掘削装置は車両に対し左右方向にそれぞれ対称
に構成し同時に掘削することにより、掘削時にバランス
が取れる。又、外力が車両に対し両横方向から同時に作
用するように構成でき、外力に対応する構造が単純にな
る。 (4)掘削装置をバラスト掘削時はレール進行方向に対
し左右方向へ張出し、走行移動時は車両幅内に収納され
るのではみ出しが減少し移動走行時の安全性が確保され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る道床更換機の側面図で
ある。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2における掘削、姿勢調整装置の要部拡大図
である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】図3のC−C断面図である。
【図6】図3のD−D断面図である。
【図7】本発明の一実施例での掘削装置を車両幅内に収
納した状態を示す平面図である。
【図8】図7の正面図である。
【図9】本発明の一実施例での掘削装置をレール走行方
向に対し引出す姿勢を示す平面図である。
【図10】図9のE−E断面図である。
【図11】本発明の一実施例での道床バラストの掘削開
始時の状態を示す正面図である。
【図12】従来の道床更換機の道床更換作業前の状態に
おける側面図である。
【図13】従来の道床バラスト内にアンダカッターを挿
入する前後の状態を示す平面図である。
【図14】従来の道床バラスト内にアンダカッターを挿
入した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 掘削装置 1a チェーンカッタ本体 1b バケット 1c 電動機 1d チェーン 1g ピン 2 吸引装置 2a 吸引口 2b 吸引ホース 2c 吸引ポンプ 2d 吐出ホース 3 姿勢調整装置 3a シリンダ 3d 取付架台 3e 連結板 3f リンク 3i ローラ 3i′ ローラ 3j 電動機 3k 駆動軸 3l 回動板 3m 回動中心軸 3n 回動リンク 3φ シリンダ 4 供給装置 4a バラスト供給タンク 4b 供給ホース 4c ホッパー 4d ベルトコンベア 4g ベルトコンベア 5 車両 6 バラスト収タンク 7 ガイドレール 7a 内歯 8 枕木 9 道床バラスト 11 車輪 12 レール 13a 駆動車両 13b 供給車両 13c 掘削回収車両 14 動力部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道床バラストを掘削回収する車両の進行
    方向に直交して同車両の両側面に取付けられた円弧状の
    ガイドレールと、同ガイドレールに沿って上方の待機位
    置と下方の作業位置との間を昇降可能な取付架台と、同
    取付架台にシリンダとリンクとで同取付架台に対する取
    付角度を調整可能に連結された連結板と、同連結板の先
    端部に装着された掘削装置と、前記連結板の後端部に装
    着された吸引装置と、前記ガイドレール、取付架台、連
    結板、掘削装置及び吸引装置を搭載した掘削回収車両の
    後方に連結した供給車両に設けられ、多連のコンベアと
    ホッパーからなるバラスト供給装置とを具備してなり、
    枕木の下側の道床バラスト内に前記掘削装置を挿入して
    同バラストをかき出し、かき出された同バラストを前記
    吸引装置で吸込み、前記掘削回収車両内に搬入するよう
    に構成したことを特徴とする道床更換機。
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