JP2906808B2 - オープンショーケースのフロント構造 - Google Patents

オープンショーケースのフロント構造

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JP2906808B2
JP2906808B2 JP4893992A JP4893992A JP2906808B2 JP 2906808 B2 JP2906808 B2 JP 2906808B2 JP 4893992 A JP4893992 A JP 4893992A JP 4893992 A JP4893992 A JP 4893992A JP 2906808 B2 JP2906808 B2 JP 2906808B2
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mounting
mounting seat
exterior
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front structure
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英司 山田
賢二 平田
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オープンショーケース
のフロント構造に関する。
【0002】
【従来の技術】オープンショーケースの一般構成では、
フロント構造として断熱筐体で作られたケース本体の前
壁の前面側に化粧用のフロントキャップ,フロントパネ
ル, バンパーレール, 電装品組搭載用レースウエィなど
の各種外装部品を取付けている。
【0003】図4はオープンショーケースの外形、図5
は従来における前記のフロント構造を示すものであり、
図4において、1は前面開放形のケース本体、2は庫内
に据付けた商品陳列棚、3がケース本体1の前面下部
(船底部と呼ばれる部分)にフロントパネル, バンパー
レール, レースウエィなどの外装部品を装着したフロン
ト構造部である。また、図5において、1aはケース本
体1の前壁であり、前壁1aの前面には上位から順にフ
ロントキャップ4,カラーバンドと呼ばれる上部フロン
トパネル5,バンパーレール6,下部フロントパネル
7,レースウエィ8,レースウエィ8のカバー9,キッ
クプレート10などの各外装部品が図示のようにネジ止
めして装着されている。また、その組立は手順は、最初
にフロントキャップ4を前壁1aの上縁にネジ止めし、
以下上部フロントパネル5,バンパーレール6,下部フ
ロントパネル7,レースウエィ8,キックプレート10
の順に組立ててネジ止めし、レースウエィ8に電装部品
を組み込んだ後にその前面を覆ってカバー9を取付ける
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した外
装部品の取付け構造では、組立性,防露性などの面で次
記のような問題点がある。 (1)大形店舗にショーケースを設置する場合には、外
形仕様が同じ複数台のショーケースを横一列に連結して
据付けることが多い。したがって、外観上の体裁を整え
るためも、据付先の現場でショーケースを設置する際に
は、ショーケースの相互間でフロント構造の各外装部品
が一直線上に並ぶように床面からの高さを精度よく揃え
て組立てる必要がある。
【0005】かかる点、前記した従来の構造では、各シ
ョーケースごとに、ケース本体の前壁に対し各外装部品
を1個ずつ上方から順に並べてネジ止め締結するように
しているために組立作業には手間がかかるほか、その取
付け高さの位置決めを連結したショーケースの相互間で
正確に揃えて組立てることがすこぶる厄介である。しか
も、ケース本体の断熱筐体は、薄鋼板を板金加工して組
立たて箱体にウレタン樹脂などを発泡させて製作してい
るため、鋼板上の所定位置にあらかじめ外装部品の取付
け用ネジ穴を加工しておいても、実際にはその後の樹脂
発泡処理に伴う鋼板の変形などが原因でネジ穴が正規の
位置よりずれてしまうことが多く、このために十分なフ
ロント構造の外装部品を装着する際に高い組立精度を確
保することが困難となる。
【0006】(2)また、ケース本体は断熱筐体として
作られているものの、前記のように筐体は断熱材と鋼板
とのサンドイッチ構造であることから、ショーケースの
保冷運転時には庫内の冷気熱が外面側にもかなり伝熱す
る。そのために、前記のようにフロント構造を構成する
各外装部品をケース本体の前壁に直接当てがって固定し
た取付け構造では、前壁の前面側に伝熱した冷熱が直接
外装部品に伝わり、これが基で店内の周囲条件が高温多
湿である場合には外装部品の表面に多くの結露が生じて
外装部品に錆が発生したり、滴下した露で床面を汚した
りするなどのトラブルを引き起し易い。
【0007】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、その目的は前記課題を解決し、据付先の現場で
ショーケースを据付ける際の外装部品の組立,位置決め
が容易で、しかも結露に対して高い防露性が得られるよ
うにしたオープンショーケースのフロント構造を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフロント構造においては、ケース本体の前
壁に対し、その長手方向数箇所に振り分けてその前面側
の所定高さ位置に外装部品の取付け座を取付け、該取付
け座を位置決め部材としてその相互間にまたがって各外
装部品を固定して構成するものとする。
【0009】また、前記構造の実施態様として、取付け
座を前壁に対して所定の高さ位置に揃えてネジ止め固定
し、かつその上端にレール形のフロントキャップを被着
した構成、および取付け材の座面には各外装部品の取付
け位置を合わせて部品係止用の切り起こし爪部, ネジ穴
を形成し、該爪部, ネジ穴に外装部品を取付けた構成な
どがある。
【0010】
【作用】上記の構成において、ショーケース据付先の現
場で複数台のショーケースを連結して設置する際に、位
置決め用治具などを用いて、外装部品の取付け座を各シ
ョーケースごとに正確な高さに位置決めしてケース本体
の前壁に固定すれば、その後の組立作業では前記取付け
座を位置決め部材として各外装部品を取付けるだけで必
然的に各外装部品の取付け位置が正確に決り、ショーケ
ースの据付後の状態では連結されたショーケースの相互
間で各外装部品が一直線上に整列するようになる。
【0011】また、各外装部品とケース本体の前壁とは
直接密着してなく、両者間には取付け座が介在している
ので前壁と外装部品との間の伝熱性は密着取付け構造と
比べて大幅に低まり、これによりショーケースの保冷運
転時における外装部品の結露発生が抑制される。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図1〜図3で説明す
る。なお、実施例の各図で図5に対応する同一部材には
同じ符号が付してある。すなわち、図示実施例において
は、ケース本体1の前壁1aに対しその長手方向の三箇
所(左右,および中央部)に振り分けて外装部品の取付
け座11が前壁1aに対しその前面の所定高さ位置にネ
ジ止め固定されており、かつこの取付け座11の相互間
にまたがって上位よりレール形のフロントキャップ4,
上部フロント6,バンパーレール7,レースウエィ8の
カバー9などの各外装部品が固定されている。また、図
3で示すように、取付け座11の座面には、あらかじめ
各外装部品の取付け位置に合わせてフロントキャップ4
の下端と係合し合う逆L字形の爪部11a,バンパーレ
ール6を搭載係止する爪部11b,11cが前方に突き
出すように切り起こし形成されており、さらに取付け座
自身を前壁1aにネジ締結するネジ穴11d,バンパー
レール6をネジ止め締結するネジ穴11e,および下部
フロントパネル7およびレースウエィのカバー9を締結
するネジ穴11fなどが穿孔されている。
【0013】かかるフロント構造は次のようにして組立
てる。まず、レール形フロントキャップ4の左右,中央
位置に取付け座11の爪部11aを係合させた状態で、
フロントキャップ4をケース本体1の前壁1aの上縁部
に被着する。次に位置決め用治具などを用いて、各ショ
ーケースごとに、ケース本体1の前壁1aに対し所定の
高さに揃えて各取付け座11を正しく位置決めした上
で、取付け座11を前壁1aにネジ止め締結し、さらに
フロントキャップ4を前壁1aの上縁部ネジ止めして固
定する。続いて取付け座11の爪部11b,11cを位
置決め部材として各取付け座の間にまたがるようにバン
パーレール6を載置して係止保持し、この位置でバンパ
ーレール6と取付け座11との間をネジ止め固定する。
次に上部フロントパネル5の下端を取付け座11の爪部
11bに掛け止めるようにしてフロントパネル5をフロ
ントキャップ4とバンパーレール6との間に差し込み式
に装着し、さらに下部フロントパネル7の上縁部をバン
パーレール6の下面にネジ止めする。一方、ケース本体
1の前壁下部にはレースウエィ8,キックプレート10
をネジ止め固定し、かつレースウエィ8に各種電装部品
を組み込んだ上で、最後にレースウエィ8の前面にカバ
ー9を被せ、その上縁部と下部フロントパネル7の下縁
部を重ね合わせて一緒に取付け座11にネジ止め締結す
る。
【0014】
【発明の効果】本発明のフロント構造は上記のように構
成したので、ショーケースの据付時に行うフロント構造
の組立作業では、ケース本体の前壁に対して僅かに外装
部品の取付け座を所定の高さに正しく位置決めして固定
するだけで、それ以降の作業では取付け座を位置決め部
材としてフロントキャップ,フロントパネル,バンパー
レールなどの各外装部品を正確に位置決めして組立作業
を進めることができる。これにより、フロント構造の組
立作業が能率よく行えるとともに、ショーケースの据付
先で複数台のショーケースを横一列に連結して設置する
場合でも、ショーケースの相互間で高さのずれなしにフ
ロント構造の各外装部品が一直線に並ぶよう見栄えよく
組立てることができる。
【0015】また、フロント構造の各外装部品とケース
本体の前壁との間には取付け座が介在しているので、前
壁に外装部品を直接装着した構造と比べて両者間の伝熱
性が低まり、これによりショーケースの保冷運転時に外
装部品に発生する結露を良好に抑制できる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成断面図
【図2】図1の分解斜視図
【図3】図1における取付け座の詳細構造を示す外形斜
視図
【図4】本発明の実施対象となるオープンショーケース
の外観図
【図5】従来におけるフロント構造の断面図
【符号の説明】
1 ケース本体 1a 前壁 3 フロント構造部 4 フロントキャップ 5 上部フロントパネル 6 バンパーレール 7 下部フロントパネル 8 レースウエィ 9 レースウエィのカバー 11 取付け座 11a 切り起こし爪部(フロントキャップ係止用) 11b 切り起こし爪部(バンパーレール係止用) 11c 切り起こし爪部(バンパーレール係止用) 11d ネジ穴(取付け座固定用) 11e ネジ穴(バンパーレール固定用) 11e ネジ穴(下部フロントパネル,レースウエィカ
バー固定用)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース本体の前壁前面にフロントキャッ
    プ,フロントパネル,バンパーレール, レースウエィな
    どの外装部品を上下に並べて装備したオープンショーケ
    ースのフロント構造において、前記前壁の長手方向数箇
    所に振り分けてその前面側の所定高さ位置に外装部品の
    取付け座を取付け、該取付け座を位置決め部材としてそ
    の相互間にまたがって各外装部品を固定したことを特徴
    とするオープンショーケースのフロント構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフロント構造において、取
    付け座を前壁に対して所定の高さ位置に揃えてネジ止め
    固定し、かつその上端を覆って前壁の頂部にレール形の
    フロントキャップを被着したことを特徴とするオープン
    ショーケースのフロント構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載のフロント構造において、取
    付け材の座面には各外装部品の取付け位置を合わせて部
    品係止用の切り起こし爪部, ネジ穴を形成し、該爪部,
    ネジ穴に外装部品を取付けたことを特徴とするオープン
    ショーケースのフロント構造。
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