JP2904813B2 - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JP2904813B2 JP1176536A JP17653689A JP2904813B2 JP 2904813 B2 JP2904813 B2 JP 2904813B2 JP 1176536 A JP1176536 A JP 1176536A JP 17653689 A JP17653689 A JP 17653689A JP 2904813 B2 JP2904813 B2 JP 2904813B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱転写シートに関し、更に詳しくは特定の材
料からなる優れた耐熱スリップ層(背面層)を有する新
規な熱転写シートに関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、コンピューターやワードプロセッサーの出力プ
リントを熱転写方式によって印字する場合には、基材フ
イルムの一方の面に熱溶融性インキ層を設けた熱転写シ
ートが使用されている。
この従来の熱転写シートは、基材フイルムとして厚さ
10乃至20μmのコンデンサ紙やパラフイン紙の様な紙或
いは厚さ3乃至20μmのポリエステルやセロファンの様
なプラスチックのフイルムを用い、ワックスに顔料や染
料等の着色剤を混合した熱溶融性インキ層をコーティン
グにより設けて製造したものである。
又、基材フイルムとしてプラスチックフイルムの様に
熱に弱い材料を用いる場合には、印字時にサーマルヘッ
ドが粘着(スティッキング)して、サーマルヘッドの剥
離及びスリップ性が損なわれたり、基材フイルムが破れ
たりする等の問題が発生する。
この為に、耐熱性の高い熱硬化性樹脂等からなる耐熱
層を形成する方法が提案されているが、この方法では、
耐熱層の形成時に架橋剤等の硬化剤の使用が必要であ
り、従って塗工液として2液タイプが必要で、更に基材
フイルムがプラスチックフイルムであることから、塗工
後には比較的低温で数十時間に及ぶ長時間の熱処理が要
求され、工程上非常に煩雑であるばかりでなく、厳格な
温度管理をしないと熱処理中に皺が発生するという問題
がある。
この様な問題点を解決する方法として、種々の高軟化
点の熱可塑性樹脂を用いる方法が提案されているが、こ
れらの耐熱性樹脂は、一般の工業用有機溶剤に溶解が困
難で、薄層の形成が容易ではない。又、いずれも使用す
る樹脂が熱可塑性樹脂であることから、形成される背面
層の耐熱性には限界があり、又、基材フイルムとの接着
性に劣り実用性のある背面層は形成されなかった。
従って、本発明の目的は以上の如き従来技術の欠点を
解決し、熱可塑性樹脂を含む一液型塗工液を使用し、煩
雑の熱処理等を要することなく、優れた耐熱性を有する
背面層を設けた熱転写シートを提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、基材フイルムの一方の面に加熱によ
り溶融する転写インキ層を有し、サーマルヘッドが接す
る基材フイルムの他方の面に背面層を設けてなる熱転写
シートにおいて、該背面層がスチレン/アクリロニトリ
ル共重合体であって、そのアクリロニトリルの共重合比
が20乃至40モル%である共重合体をバインダーの主成分
として形成されていることを特徴とする熱転写シートで
ある。
(作用) 背面層を形成する樹脂として特定範囲の共重合比のス
チレン/アクリロニトリル共重合体を使用することによ
って、煩雑の熱処理等を要することなく、優れた耐熱性
を有する背面層を設けた熱転写シートが提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様により本発明を更に詳しく説明
する。
本発明で用いる基材フイルムとしては、従来の熱転写
シートに使用されていると同じ基材フイルムがそのまま
用いることが出来ると共に、その他のものも使用するこ
とが出来、特に制限されない。
好ましい基材フイルムの具体例としては、例えば、ポ
リエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴ
ム、アイオノマー等のプラスチックフイルム、コンデン
サー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、
これらを複合した基材フイルムであってもよい。
この基材フイルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が
適切になる様に材料に応じて適宜変更することが出来る
が、その厚さは0.5乃至50μm、好ましくは3乃10μm
である。
本発明を主として特徴づける背面層は、上記の基材フ
イルムの一方の面に設けるものであり、基材フイルムと
して、例えば、ポリエチレンテレフタレートフイルムの
様に比較的耐熱性に優れたものを用いるのが好ましい。
上記の背面層は、本発明ではバインダー樹脂としてス
チレン/アクリロニトリル共重合体であって、そのアク
リロニトリルの共重合比が20乃至40モル%である共重合
体を主成分とし、その他の必要な添加剤から形成され
る。
本発明で使用するスチレン/アクリロニトリル共重合
体は、スチレンとアクリロニトリルとの共重合によって
得られるものであり、例えば、セビアンAD、セビアンL
D、セビアンNA(ダイセル化学(株)製)等の名称で種
々のグレードのものが市場から容易に入手出来、且つ本
発明でいずれも使用出来、又、常法に従って容易に製造
可能である。
本発明者の詳細な研究によれば、本発明の目的に好適
なスチレン/アクリロニトリル共重合体は種々のグレー
ドの中で、分子量が10万乃至20万、好ましくは15万乃至
19万、アクリロニトリル含有量が20乃至40モル%、好ま
しくは25乃至30モル%のものであり、更に示差熱分析に
よる軟化温度が400℃以上のものが有機溶剤に対する溶
解安定性や耐熱性の点で好ましい結果を与えることを見
い出した。
上記スチレン/アクリロニトリル共重合体は、基材フ
イルムとしてポリエチレンテレフタレートフイルムを選
択した場合には、基材フイルムに対する接着性が十分で
はない。その為にスチレン/アクリロニトリル共重合体
の製造に際して、少量、例えば、数モル%の官能基を有
するモノマー(例えば、メタ(アクリル酸等))を共重
合させることが好ましい。
又、別の方法としては、他の接着性樹脂を少量併用す
る方法或いはこれらの接着性樹脂により基材フイルムに
予めプライマー層を形成する方法が使用出来る。
好ましい接着性樹脂は、ガラス転移点が50℃以上の非
晶質線状飽和ポリエステル樹脂であり、例えば、バイロ
ン(東洋紡製)、エリテール(ユニチカ製)、ポリエス
ター(日本合成化学製)等の商品名で種々のグレードの
ものが市場から入手出来、いずれも本発明で使用するこ
とが出来る。特に好ましい1例として、バイロンRV290
(東洋紡(株)製、エポキシ基導入品、分子量2.0万乃
至2.5万、Tg77℃、軟化点180℃、水酸基価5乃至8)が
挙げられる。
上記ポリエステル樹脂によりプライマー層を形成する
場合には、厚み0.05乃至0.5μm程度の層を形成するこ
とが好ましく、薄すぎると接着性が不十分で、一方、厚
すぎるとサーマルヘッドの感度や耐熱性の低下が生じる
ので好ましくない。
又、前記スチレン/アクリロニトリル共重合体に混合
して使用する場合には、スチレン/アクリロニトリル共
重合体100重量部当たり1乃至30重量部の割合で使用す
ることが好ましく、使用量が少なすぎると接着性が不十
分で、一方、多すぎると背面層の耐熱性の低下やスティ
ッキング性が生じるので好ましくない。
勿論、本発明においては、本発明の目的を妨げない範
囲において他のバインダー樹脂、例えば、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メ
チルセルロース、酢酸セルロース、硝化面等のセルロー
ス系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル
−スチレン共重合体等のビニル系樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変性又は弗素変性ウ
レタン等も少量であれば併用可能である。
又、本発明では上記の材料から背面層を形成するに当
り、本発明の目的達成を妨げない範囲において、ワック
ス、高級脂肪酸アミド、エステル、界面活性剤、脂肪酸
金属石鹸、アルキル燐酸エステル金属塩等の熱離型剤や
滑剤を包含させることが出来る。
又、背面層の耐熱性を向上させる為に、耐熱剤とし
て、ハイドロタルサイトDHT−4A(協和化学工業製)、
タルクミクロエースL−1(日本タルク製)、テフロン
ルブロンL−2(ダイキン工業製)、弗化グラファイト
SCP−10(三宝化学工業製)、黒鉛AT40S(オリエンタル
産業製)或いはシリカ、炭酸カルシウム、沈澱バリウ
ム、尿素樹脂架橋粉、スチレン/アクリル樹脂架橋粉、
アミノ樹脂架橋粉、シリコーン粉、木粉、二硫化モリブ
デン、窒化硼素等の微粒子を包含させることが出来る。
又、背面層に帯電防止性を付与する目的で、カーボン
ブラック等の導電剤も添加させることが出来る。
背面層を形成するには、上記の如き材料をアセトン、
メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶
剤中に溶解又は分散させて塗工液を調製し、この塗工液
をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー等
の慣用の塗工手段により塗工し乾燥することによって形
成される。
その塗工量、即ち背面層の厚みも重要であって、本発
明では固形分基準で0.5g/m2以下、好ましくは0.1乃至0.
5g/m2の厚みで充分な性能を有する背面層を形成するこ
とが出来る。背面層が厚すぎると転写時の感度が低下す
るので好ましくない。
又、上記の背面層を形成するに先立って、基材フイル
ムに、ポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂等からなる
プライマー層を形成することも有効である。
本発明では更に上記基材フイルムの他の面に熱溶融性
インキ層を必要な材料を配合したインキから形成する。
本発明で用いられる熱溶融性インキ層形成用のインキ
は、着色剤とビヒクルとからなり、更に必要に応じて種
々の添加剤を加えたものでもよい。
この着色剤としては、有機又は無機の顔料若しくは染
料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例
えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変
褪色しないものが好ましい。
又、非加熱時には無色であるが加熱時に発色するもの
や、被転写体に塗布されているものと接触することによ
り発色する様な物質でもよい。シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックを形成する着色剤の外に、他の種々の色
の着色剤をも用いることが出来る。
ビヒクルとしては、ワックスを主成分とし、その他ワ
ックスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘
導体等との混合物が用いられる。
ワックスの代表例としては、マイクロクリスタリンワ
ックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等があ
る。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分
子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタ
ロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワッ
クス、ペトロラタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステ
ル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが用いられる。
又、熱溶融性インキ層に良好な熱伝導性及び溶融転写
性を与える為に、熱伝導性物質を熱溶融性インキに配合
することが出来る。この物質としては、カーボンブラッ
ク等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化スズ、二硫
化モリブデン等がある。
基材フイルム上へ直接若しくは間接的に熱溶融性イン
キ層を形成する方法としては、ホットメルトコートの
外、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビア
リバースコート、ロールコートその他多くの手段で上記
インキを塗布する方法等が挙げられる。形成されるイン
キ層の厚さは、必要な濃度と熱感度との調和がとれる様
に決定すべきであって、0.1乃至30μmの範囲、好まし
くは1乃至20μmの範囲である。
本発明においては上記インキ層上に更に表面層を形成
することが出来る。該表面層は、転写膜の一部をなし、
被転写紙に接する側の表面を形成して転写時に被転写紙
の印字部を目止めし、又、地汚れ防止をすると共にイン
キ層の被転写紙に対する接着性を向上させる働きを有す
る。
表面層の形成に用いられるワックスは、前述の熱溶融
性インキ層で用いられるワックスと同様の物質である。
上記ワックスからなる表面層は、ワックス融解液の塗
布及び冷却、上記ワックスを含む有機溶剤溶液の塗布及
び乾燥、更には上記ワックスの粒子を含む水性分散液の
塗布及び乾燥等により形成される。
表面層のコートも、又、インキ層の形成と同様に種々
の技術によって行える。高速タイプのプリンターの様に
印字エネルギーが低くなる場合も感度不足とならない様
に、この層の厚さは本発明において、好ましくは0.1μ
m以上5μm未満である。
上記表面層には、適量の体質顔料を加えることが推奨
される。それにより、印字の滲みや尾引きが更に良好に
防止出来るからである。
熱転写画像は一般に印字に光沢があり、美麗である反
面、文書が読みにくくなることもあるので、艶消し印字
が望ましいことがある。その様な場合は、例えば、出願
人の提案した(特願昭58−208306号)様に、基材フイル
ム上に無機顔料、例えば、シリカ、炭酸カルシウム等を
適宜の溶剤に分散させたものをコーティングしてマット
層を設けた上に、熱溶融性インキ層をコーティングして
熱転写シートを構成するとよい。或いは基材フイルム自
体をマット加工して使用してもよい(やはり出願人の提
案にかかる特願昭58−208307号の技術)。
本発明をカラー印字用の熱転写シートに適用出来るこ
とは云う迄もないから、多色の熱転写シートも又本発明
の範囲に含まれる。
(効果) 以上の如き本発明によれば、背面層を形成する樹脂と
してスチレン/アクリロニトリル共重合体であって、そ
のアクリロニトリルの共重合比が20乃至40モル%である
共重合体を使用することによって、煩雑の熱処理等を要
することなく、優れた耐熱性を有する背面層を設けた熱
転写シートが供給される。
(実施例) 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りの
ない限り重量基準である。
実施例1乃至4 背面層用インキ組成物(1) スチレン/アクリロニトリル共重合体(セビアンAD、
ダイセル化学(株)製) 6.0部 線状飽和ポリエステル樹脂(エリテールUE3200、ユニ
チカ(株)製) 0.3部 ジンクステアリルホスフェート(LBT 1830、堺化学
(株)製) 3.0部 尿素樹脂架橋粉末(有機フィラー、日本化成(株)
製) 3.0部 メラミン架橋樹脂粉(エポスターS、日本化成(株)
製) 1.5部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 86.2部 背面層用インキ組成物(2) スチレン/アクリロニトリル共重合体(セビアンLD、
ダイセル化学(株)製) 6.0部 線状飽和ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡
(株)製) 0.3部 ステアリン酸アルミニウム(SA 1000、堺化学(株)
製) 4.5部 ポリエチレンワックス(マークFC113、アデカアーガ
ス(株)製) 1.0部 フルオロカーボン(モールドヴィッツF 57、アクセル
プラスチック(株)製) 1.0部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 87.2部 背面層用インキ組成物(3) スチレン/アクリロニトリル共重合体(セビアンNA、
ダイセル化学(株)製) 6.0部 線状飽和ポリエステル樹脂(エリテールUE3201、ユニ
チカ(株)製) 0.3部 ステアリン酸亜鉛(SZ 2000、堺化学(株)製)4.5部 尿素樹脂粉末(有機フィラー、日本化成(株)製) 3.0部 導電カーボン(ケッチエンブラックEC 600 JD、ライ
オンアクゾ(株)製) 0.8部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 85.4部 背面層用インキ組成物(4) スチレン/アクリロニトリル共重合体(セビアンNA、
ダイセル化学(株)製) 6.0部 非晶質線状飽和ポリエステル(ポリエスターTP 220、
日本合成化学(株)製、Tg70℃) 0.2部 ステアリン酸カルシウム(SC100、堺化学製) 4.5部 メラミン架橋樹脂粉(エポスターS、日本触媒(株)
製) 1.5部 アクリル架橋樹脂粉(GL300、粒径0.1μm、綜研化学
(株)製) 3.0部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 84.8部 上記組成物を撹拌混合後、ペイントシェーカーで3時
間分散処理し、希釈溶剤(MEK/トルエン=1/1)を適量
加えて各背面層用インキとした。
上記各インキを、夫々ポリエステルフイルム(厚み6
μm、ルミラーF−53、東レ(株)製)の一方の面にワ
イヤーバーコーターで固形分0.2g/m2及び0.5g/m2の割合
で塗工後熱風乾燥し、背面層を形成した。
実施例5(プライマー塗料併用) エポキシ変性線状飽和ポリエステル樹脂(バイロンRV
290、Tg77℃、mp 180℃、東洋紡(株)製)5部をMEK/
トルエン等量混合溶剤95部に溶解した。このプライマー
塗料を6μmの厚みのポリエチレンテレフタレート原反
フイルムにワイヤーバーコーターにより0.2g/m2(固形
分)の割合で塗布及び乾燥してプライマー層を形成し
た。
次いで実施例1の組成物(1)から線状飽和ポリエス
テル樹脂を除いたインキ組成物を0.3g/m2(固形分)の
割合で塗布及び乾燥して背面層を形成した。
以上で使用したスチレン/アクリロニトリル共重合体
の内容は以下の通りである。
別に下記の組成の転写インキ組成物をブレードニーダ
ーを用い、100℃に加温しつつ6時間混練して作成し
た。
転写インキ層形成用インキ組成物 パラフィンワックス 10部 カルナバワックス 10部 エチレン/酢酸ビニル共重合体(スミテートHC−10、
住友化学(株)製) 1部 カーボンブラック(シースト3、東海電極(株)製) 2部 上記インキ組成物を温度100℃で加熱し、ホットメル
トによるロールコート法にて前記背面層を形成した夫々
の基材フィルムの他の表面に、塗布量が約5.0g/m2にな
る様に塗布して熱転写インキ層を形成し、本発明の熱転
写シートを得た。
上記で得られた本発明の熱転写シートを使用し、感熱
プリンターにて、出力1W/ドット、パルス巾0.3乃至4.5m
sec.、ドット密度3ドット/mmの条件で普通紙に印刷し
たところ、スティッキング現象は全く発生せず、しわの
発生もなく、熱転写シートはスムースに走行し何等の問
題もなかった。
比較例1 実施例1においてバインダー樹脂として、部分ケン化
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂(UCC社製、ビニラ
イトVAGH)を使用し、他は実施例1と同様にして比較例
の熱転写シートを得た。
実施例1と同様に印字テストを行ったところ、スティ
ッキング現象が激しく印字不能であった。
更に実施例及び比較例の熱転写シートについて、摩擦
係数、耐スティッキング性及び耐汚染性の測定を行った
ところ、下記第1表の結果が得られた。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−212587(JP,A) 特開 昭63−115791(JP,A) 特開 昭64−1586(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フイルムの一方の面に加熱により溶融
    する転写インキ層を有し、サーマルヘッドが接する基材
    フイルムの他方の面に背面層を設けてなる熱転写シート
    において、該背面層がスチレン/アクリロニトリル共重
    合体であって、そのアクリロニトリルの共重合比が20乃
    至40モル%である共重合体をバインダーの主成分として
    形成されていることを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】スチレン/アクリロニトリル共重合体の分
    子量が10万乃至20万である請求項1に記載の熱転写シー
    ト。
  3. 【請求項3】背面層に、接着性樹脂として線状ポリエス
    テル樹脂が混合されている請求項1に記載の熱転写シー
    ト。
  4. 【請求項4】背面層が、線状ポリエステル樹脂からなる
    プライマー層と、スチレン/アクリロニトリル共重合体
    からなる背面層との2層構成である請求項1に記載の熱
    転写シート。
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